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よ(音節)🔗🔉

①前舌面を硬口蓋に近づけて発する摩擦音の半母音〔j〕と母音〔o〕との結合した音節。〔jo〕 上代特殊仮名遣では奈良時代に甲〔jo〕乙〔jö〕2類の別があった。 ②平仮名「よ」は「与」の草体。片仮名「ヨ」は「与」の転形。

よ【世・代】🔗🔉

世・代】 (語源的には「節」と同じで、限られた時間の流れを意味する) ①ある統治者が主権を維持して国を治める期間、または一家の家長が家督を相続して、その家を治める期間。代だい。万葉集1「橿原かしはらの日知ひじりの御―ゆ」。「明治の―」「先代の―」 ②同一の氏族・系統・政体などが、引き続いて国家の主権を持つ期間。時代。「源氏の―」「武家の―」 ③転じて、国。国家。また、その政治。時には政治的機関・朝廷・天皇の意にも用いる。栄華物語月宴「―始まりて後、この国のみかど六十余代にならせ給ひにけれど」。源氏物語薄雲「おとどの、かくただ人にて―に仕へ給ふも」 ④(特定の)期間。時期。時節。とき。おり。大和物語「二条の后の宮まだ帝にもつかうまつり給はで、ただ人におはしましける―に」。源氏物語御法「露けさは今昔ともおもほえず大方秋の―こそつらけれ」 ⑤人の生きてきた、また、生きていく年月。個人の一生。生涯。年齢。よわい。いのち。紫式部日記「としくれてわが―ふけゆく」 ⑥〔仏〕過去・現在・未来の三世。そのおのおのをいう。万葉集4「この―には人言しげしこむ―にも逢はむわが背子今ならずとも」。「あの―」 ⑦人間が生活していく場としての、さまざまな人間関係・社会関係を総括していう。また、その一般的な趨勢や時流をいう。世の中。社会。世間。世情。時勢。万葉集18「父母を見れば尊く、妻子めこ見れば愛かなしくめぐし、うつせみの―の理ことわりと」。「―のため人のため」「―の移りかわり」「民主主義の―」 ⑧特に、俗界としての世の中。俗世。浮世。古今和歌集「―を捨てて山に入る人山にてもなほ憂き時はいづちゆくらん」。「―を厭う」 ⑨世の中で生計を立てること。なりわい。家業。「―の営み」 ⑩世間の人々。また、世間の評判。拾遺和歌集雑恋「しのびていひちぎりて侍りけることの―に聞え侍りければ」 ⑪男女のなからい。異性との愛情関係。源氏物語花宴「まだ―に馴れぬは、五六の君ならむかし」 ⑫身の上。境遇。運命。源氏物語蓬生「たぐひあらじとのみ、めづらかなる―をこそは見奉り過ごし侍れ」 ⑬(「―の」「―に(も)」の形で、強調を表す)この上ない。あまりにも。まったく(の)。源氏物語帚木「―のすきものにて、ものよく言ひ通れるを」。「―にも美しい女性」 ⑭(「…世(も)なし」の形で、否定を強めて)まったく…することがない。蜻蛉日記「心のとくる―なく嘆かるるに」 ⇒世が世ならば ⇒世と共 ⇒世に合う ⇒世に在り ⇒世に入れられる ⇒世に聞こえる ⇒世に従う ⇒世に処する ⇒世に知らず ⇒世に立つ ⇒世に連れる ⇒世に出る ⇒世に問う ⇒世に無し ⇒世に旧る ⇒世は張物 ⇒世は回り持ち ⇒世も末 ⇒世を挙げて ⇒世を出づ ⇒世を籠む ⇒世を去る ⇒世を忍ぶ ⇒世を知る ⇒世を捨てる ⇒世を背く ⇒世を保つ ⇒世を尽くす ⇒世を遁れる ⇒世を離れる ⇒世を憚る ⇒世を張る ⇒世を響かす ⇒世を済す ⇒世を渡る

よ【四】🔗🔉

】 数の名。よつ。よっつ。し。

よ【夜】🔗🔉

】 日没から日出までの間。太陽の地平線下にある時。よる。夜分。古事記「かがなべて―には九夜ここのよ日には十日を」 ⇒夜も日も明けず ⇒夜を籠む ⇒夜を徹する ⇒夜を日に継ぐ

よ【枝】🔗🔉

】 (エの転)えだ。一説に花びら。万葉集8「この花のひと―のうちは百種の言こと持ちかねて折らえけらずや」

よ【節】🔗🔉

】 (世と同源) ①竹・葦などの茎の節ふしと節との間。竹取物語「ふしをへだてて―ごとに」 ②転じて、節ふし。平治物語「大きなる竹の―をとほして入道の口にあてて」

よ【予・豫】🔗🔉

予・豫】 ➊(「予」と書く)われ。おのれ。余。「―輩」 ➋①伊予国いよのくにの略。 ②⇒よ(豫)

よ【余・餘】🔗🔉

余・餘】 ➊(「余」と書く)われ。おのれ。予。「―の信念」 ➋①それ以上であること。端数があることを示すときにいう語。「百人―の参加者」 ②そのほか。それ以外。「―の儀ではない」

よ【豫】(地名)🔗🔉

】 中国の地名。古代の九州の一つ。今の河南省の雅称。

よ(副詞)🔗🔉

〔副〕 (ヨウ(能う)の約。否定や反語を伴って)とても。四河入海「儒者では身を―立てまい」

よ(助詞)🔗🔉

〔助詞〕 ➊(間投助詞) ①詠嘆の意を表す。万葉集1「籠も―み籠持ち」 ②相手に呼びかける意を表す。万葉集13「隠口こもりくの長谷小国によばひせす吾がすめろき―奥床に母は寝たり」。源氏物語若紫「少納言―、直衣きたりつらむはいづら、宮のおはするか」。浄瑠璃、心中天の網島「勘太郎―お玉―、ばば様おぢ様がおいでぢや」 ③相手に念を押し確かめる意を表す。万葉集4「今しはとゆめ―わが背子わが名告らすな」。徒然草「四部の弟子は―な、比丘よりは比丘尼は劣り」 ➋(終助詞)名詞に付いたり「…てよ」「…のよ」となったりすると女性的な言い方になる。 ①自分の判断を示し、相手に同意を求めたり念を押したりする意を表す。万葉集4「生きてあらば見まくも知らず何しかも死なむ―妹と夢に見えつる」。源氏物語若紫「たはぶれにてももののはじめにこの御事―」。源氏物語玉鬘「げに斯かる人のおはしけるを、知り聞えざりける―」。平家物語3「童は見忘れたれども僧都は何とてか忘るべきなればこれこそそ―と」。謡曲、隅田川「あれこそ沖の鴎―」。「行く―」「行ってもいい―」「いい人だ―」「いい人―」「知らなくって―」 ②命令・勧誘・願望・禁止など、相手にその実現を強く求める意を表す。源氏物語帚木「あこは我が子にてをあれ―」。平家物語9「敵に馬の足をつからかさせ―」。「来るな―」「来ないで―」「早く行こう―」「これも食べるの―」 ③自分自身で確認する意を表す。源氏物語野分「今参れる様にうちこわつくりて簀子の方にあゆみいで給へれば、されば―、あらはなりつらむ」。平家物語9「直実は宵より―」。滑稽本、素人狂言紋切形「ムムさう―、おれにも頼んだつけ」 ④相手を非難する意を表す。「そうか―」「だめじゃないか―」 ➌(格助詞)奈良時代のみに用いられた。→ゆ→より。 ①動作の起点となる所・時を表す。…から。古事記「伊那佐の山の木の間―もい行き守らひ」。万葉集17「我せこをあが松原―見渡せばあま少女ども玉藻刈る見ゆ」。万葉集18「つまのみことの衣手の別れし時―ぬばたまの夜床かたさり」 ②動作の経由点を表す。…から。…を通って。万葉集14「児ろが金門―行かくし良しも」 ③比較の基準を表す。…より。万葉集5「雲にとぶ薬食む―は都見ばいやしきわが身またをちぬべし」 ④動作の手段・方法を表す。…で。古事記「空は行かず足―行くな」。万葉集14「鈴が音のはゆま駅うまやの堤井の水を賜へな妹がただ手―」

よ(感動詞)🔗🔉

〔感〕 男の応答の声。古今著聞集8「人の召す御いらへに男は『―』と申し、女は『を』と申すなり」

よ‐あかし【夜明し】🔗🔉

よ‐あかし夜明し】 夜をあかすこと。寝ずに夜を過ごすこと。徹夜。万葉集15「ぬばたまの―も船は漕ぎ行かな」。「尽きぬ話に―する」

よ‐あがり【夜上がり】🔗🔉

よ‐あがり夜上がり】 夜のうちに雨がやむこと。

よ‐あきない【夜商い】‥アキナヒ🔗🔉

よ‐あきない夜商い‥アキナヒ 夜あきなうこと。夜のあきない。夜間営業。

ヨアキム‐デ‐フローリス【Joachim de Floris】🔗🔉

ヨアキム‐デ‐フローリスJoachim de Floris】 キリスト教の神秘主義的説教家。イタリア生れのシトー会修道士。世界史を父・子・聖霊の3時期に分け、第3の時期(第三帝国)の到来を預言、中世以降のキリスト教会に終末的意識をうえつけた。(1135頃〜1202)

よ‐あきんど【夜商人】🔗🔉

よ‐あきんど夜商人】 夜に商売をする人。夜店商人。

よ‐あけ【夜明け】🔗🔉

よ‐あけ夜明け】 ①夜があける時。東の空がしらんで、うす明るくなってくる頃。あけがた。あかつき。天明。宇治拾遺物語2「―、大嶽おおたけを見れば、毒竜巌くだけて散りうせにけり」 ②(比喩的に)新しい時代の始まり。「近代日本の―」 ⇒よあけ‐がた【夜明け方】 ⇒よあけ‐がらす【夜明け烏】 ⇒よあけ‐の‐みょうじょう【夜明けの明星】 ⇒夜明け前が一番暗い

よあけ‐がた【夜明け方】🔗🔉

よあけ‐がた夜明け方】 夜明けの頃。あけがた。源氏物語柏木「思しやすらふ程に―になりぬ」 ⇒よ‐あけ【夜明け】

よあけ‐がらす【夜明け烏】🔗🔉

よあけ‐がらす夜明け烏】 夜明けに鳴く烏。あけがらす。 ⇒よ‐あけ【夜明け】

よあけ‐の‐みょうじょう【夜明けの明星】‥ミヤウジヤウ🔗🔉

よあけ‐の‐みょうじょう夜明けの明星‥ミヤウジヤウ (→)「明けの明星」に同じ。 ⇒よ‐あけ【夜明け】

よあけまえ【夜明け前】‥マヘ🔗🔉

よあけまえ夜明け前‥マヘ 島崎藤村の小説。1929年から発表、35年完結。明治維新前後の動乱を、狂死した父の生涯を凝視することによって把握した大作。 →文献資料[夜明け前] ○夜明け前が一番暗いよあけまえがいちばんくらい (It is always darkest just before the day dawns.の訳)最悪の状態の後には必ず事態が好転するということ。 ⇒よ‐あけ【夜明け】

○夜明け前が一番暗いよあけまえがいちばんくらい🔗🔉

○夜明け前が一番暗いよあけまえがいちばんくらい (It is always darkest just before the day dawns.の訳)最悪の状態の後には必ず事態が好転するということ。 ⇒よ‐あけ【夜明け】 よ‐あそび夜遊び】 夜間、遊ぶこと。夜間、遊び歩くこと。「―が過ぎる」 よ‐あつ与圧】 気圧を高めること。 ⇒よあつ‐しつ【与圧室】 よあつ‐き予圧器】 〔機〕(→)過給器に同じ。 よあつ‐しつ与圧室】 高高度を飛ぶ飛行機などで、人のいる部分を気密にして加圧し、地上に近い気圧を保つようにした室。 ⇒よ‐あつ【与圧】 ヨアヒムJoseph Joachim】 オーストリア生れのバイオリン奏者。19世紀後半期の代表的名手でブラームスの親友。1869年以後、終生ベルリン高等音楽学校校長。(1831〜1907) よ‐あみ夜網】 魚を捕るために、夜、網を打ち、または張ること。花暦八笑人「別に網船が来て―サ」 よ‐あらし夜嵐】 夜吹く嵐。謡曲、紅葉狩「雨うちそそぐ―の」 よ‐ありき夜歩き(→)「よあるき」に同じ。 よ‐あるき夜歩き】 夜、出てあるくこと。また、夜間に遊びあるくこと。よありき。 ヨアンネス‐クリュソストモスIōannēs Chrysostomos ギリシア】 (クリュソストモスは「黄金の口」の意)キリスト教のギリシア教父。説教と聖書講解に卓越し、ビザンチン典礼の形成に寄与。(347頃〜407) よいヨヒ 日が暮れてからまだ間もない時。また、ゆうべと夜中の間。初夜。初更。また、よる。夜間。允恭紀「わがせこが来べき―なり」。万葉集10「遠けども―さらず見む妹いもが当りは」。「―のうち」「―っぱり」 よい酔いヨヒ (酒などに)ようこと。えい。「―が回る」「船ふな―」 よ‐い夜居‥ヰ 夜間詰めていること。特に、加持・祈祷などのために僧が夜分、傍に詰めていること。源氏物語総角「阿闍梨も―にさぶらひてねぶりたる、うちおどろきて陀羅尼だらに読む」 よ‐い夜寝】 夜、寝ること。万葉集5「―も寝なくに」 よ‐い余威‥ヰ ある事を成し遂げ、そのあとになお余った勢い。また、後々まで残っている先人の威光。 よ‐い余意】 言外の意味。 よ・い良い・善い・好い・佳い】 〔形〕[文]よ・し(ク) (口語の終止・連体形は多く「いい」を用いる) ➊物事が質的に他よりすぐれまさっている。 ①すぐれている。上等である。宇津保物語梅花笠「―・き馬二つ、牛二つ」。「品質が―・い」 ②地位・身分が高い。とうとい。けだかい。古今和歌集「古へのしづのをだまきいやしきも―・きも盛りはありしものなり」。「家柄が―・い」 ③教養がある。徒然草「―・き人は、知りたることとてさのみ知り顔にやは言ふ」 ④能力がすぐれている。じょうずである。うまい。土佐日記「此の歌―・しとにはあらねど、げにと思ひて人々忘れず」。源氏物語空蝉「たびたびの御方違へにことつけ給ひしさまをいと―・ういひなし給ふ」。「腕が―・い」「目が―・い」 ⑤うつくしい。優美である。万葉集14「あに来やしづしその顔―・きに」。古今和歌集「あき人の―・き衣きぬきたらむが如し」。「月の―・い晩」「器量が―・い」 ⑥賢い。さとい。仏足石歌「―・き人のまさ目に見けむみあとすらを我はえ見ずて」。「頭が―・い」 ⑦効果がある。万葉集16「石麻呂に吾物申す夏痩に―・しといふものそむなぎ取り召せ」。「睡眠はからだに―・い」 ⑧快い。楽しい。万葉集19「やかた尾のま白の鷹を屋戸に据ゑかき撫で見つつ飼はくし―・しも」。伊勢物語「この女気色いと―・し」。「気分が―・い」 ⑨むつまじい。親しい。枕草子161「―・き中なれば聞かせてけり」。狂言、水汲新発意「いちやと身共とは日比ひごろ人知らず―・い中でござるによつて」 ⑩利益になる。得とくである。狂言、鬮罪人「此の様な―・い鬮に取りあたるといふは仕合せな事ぢや」。「割の―・い商売だ」 ⑪値が高い。高値である。「値段が―・い」 ➋《善》正しい。正当である。善である。万葉集18「吾ご大君の諸人をいざなひ給ひ―・き事を始め給ひて」。十訓抄「―・き方をば是れを勧め、あしき筋をば是れを誡めつつ」。「―・い行い」 ➌適している。 ①適当である。ころあいである。相応である。孝徳紀「山川に鴛鴦おし二つ居てたぐひ―・くたぐへる妹を誰か率にけむ」。「―・い相手だ」「―・い例」 ②好都合である。便宜である。謡曲、高砂「―・き次ついでなれば、播州高砂の浦をも一見せばやと存じ候」。「―・い折だ」 ③十分である。狂言、宗論「事むつかしい事を願はうよりも、南無阿弥陀仏とさへ申すれば―・いに」。「―・く似ている」「準備は―・いか」 ➍同意・承認できる有様である。 ①差しつかえない。万葉集5「青柳梅との花を折りかざし飲みての後は散りぬとも―・し」。狂言、地蔵舞「成らぬといふに。それならば―・うござる」。「帰っても―・い」 ②然るべきである。竹取物語「そのおはすらむ人々に申し給へといふ、―・きことなりとうけつ」。「忠告は受け入れるが―・い」 ➎幸いである。吉きちである。運がよい。めでたい。宇津保物語国譲上「明日―・き日なるを」。「―・いめぐりあわせ」「日柄も―・い」 ➏手前勝手だ。虫がよい。浄瑠璃、天神記「拾ひ子と言うたらば宥免せうと思うてか、―・い手な事は言ふまい」 ➐(動詞に付いて)その動作を良い気分ですることができる。むずかしくない。たやすい。万葉集6「山高く河の瀬清し住み―・しと人はいへども」。「書き―・いペン」 ⇒よい肝を潰す ⇒よい仲には垣 ⇒よい分別は雪隠で出る ⇒善き意志 ⇒よき分別は老人に問え ⇒よく泳ぐ者は溺れ、よく騎る者は堕つ ⇒良くしたもの ⇒よく学びよく遊べ よい‐あかつき‐の‐こえ宵暁の声ヨヒ‥コヱ 宵稽古の声と朝稽古の声。暁にはひかえめに使い、宵には十分に出す。風姿花伝「―を使ひ心中には願力を起して」 よい‐い宵居ヨヒヰ 宵に長く起きていること。源氏物語末摘花「うちとけたる―のほど、やをらいり給ひて」 よい‐かげん好い加減⇒いいかげん よい‐かな善哉】 (ヨキカナの音便形)ほめる言葉。よいことであるよ。ぜんざい。類聚名義抄「善哉、ヨイカナ・ヨイカナヤ」

よ‐あそび【夜遊び】🔗🔉

よ‐あそび夜遊び】 夜間、遊ぶこと。夜間、遊び歩くこと。「―が過ぎる」

よ‐あつ【与圧】🔗🔉

よ‐あつ与圧】 気圧を高めること。 ⇒よあつ‐しつ【与圧室】

よあつ‐き【予圧器】🔗🔉

よあつ‐き予圧器】 〔機〕(→)過給器に同じ。

よあつ‐しつ【与圧室】🔗🔉

よあつ‐しつ与圧室】 高高度を飛ぶ飛行機などで、人のいる部分を気密にして加圧し、地上に近い気圧を保つようにした室。 ⇒よ‐あつ【与圧】

ヨアヒム【Joseph Joachim】🔗🔉

ヨアヒムJoseph Joachim】 オーストリア生れのバイオリン奏者。19世紀後半期の代表的名手でブラームスの親友。1869年以後、終生ベルリン高等音楽学校校長。(1831〜1907)

よ‐あみ【夜網】🔗🔉

よ‐あみ夜網】 魚を捕るために、夜、網を打ち、または張ること。花暦八笑人「別に網船が来て―サ」

よ‐あらし【夜嵐】🔗🔉

よ‐あらし夜嵐】 夜吹く嵐。謡曲、紅葉狩「雨うちそそぐ―の」

よ‐ありき【夜歩き】🔗🔉

よ‐ありき夜歩き(→)「よあるき」に同じ。

よ‐あるき【夜歩き】🔗🔉

よ‐あるき夜歩き】 夜、出てあるくこと。また、夜間に遊びあるくこと。よありき。

ヨアンネス‐クリュソストモス【Iōannēs Chrysostomos ギリシア】🔗🔉

ヨアンネス‐クリュソストモスIōannēs Chrysostomos ギリシア】 (クリュソストモスは「黄金の口」の意)キリスト教のギリシア教父。説教と聖書講解に卓越し、ビザンチン典礼の形成に寄与。(347頃〜407)

よい【宵】ヨヒ🔗🔉

よいヨヒ 日が暮れてからまだ間もない時。また、ゆうべと夜中の間。初夜。初更。また、よる。夜間。允恭紀「わがせこが来べき―なり」。万葉集10「遠けども―さらず見む妹いもが当りは」。「―のうち」「―っぱり」

よい【酔い】ヨヒ🔗🔉

よい酔いヨヒ (酒などに)ようこと。えい。「―が回る」「船ふな―」

よ‐い【夜居】‥ヰ🔗🔉

よ‐い夜居‥ヰ 夜間詰めていること。特に、加持・祈祷などのために僧が夜分、傍に詰めていること。源氏物語総角「阿闍梨も―にさぶらひてねぶりたる、うちおどろきて陀羅尼だらに読む」

よ‐い【夜寝】🔗🔉

よ‐い夜寝】 夜、寝ること。万葉集5「―も寝なくに」

よ‐い【余威】‥ヰ🔗🔉

よ‐い余威‥ヰ ある事を成し遂げ、そのあとになお余った勢い。また、後々まで残っている先人の威光。

よ‐い【余意】🔗🔉

よ‐い余意】 言外の意味。

よ・い【良い・善い・好い・佳い】🔗🔉

よ・い良い・善い・好い・佳い】 〔形〕[文]よ・し(ク) (口語の終止・連体形は多く「いい」を用いる) ➊物事が質的に他よりすぐれまさっている。 ①すぐれている。上等である。宇津保物語梅花笠「―・き馬二つ、牛二つ」。「品質が―・い」 ②地位・身分が高い。とうとい。けだかい。古今和歌集「古へのしづのをだまきいやしきも―・きも盛りはありしものなり」。「家柄が―・い」 ③教養がある。徒然草「―・き人は、知りたることとてさのみ知り顔にやは言ふ」 ④能力がすぐれている。じょうずである。うまい。土佐日記「此の歌―・しとにはあらねど、げにと思ひて人々忘れず」。源氏物語空蝉「たびたびの御方違へにことつけ給ひしさまをいと―・ういひなし給ふ」。「腕が―・い」「目が―・い」 ⑤うつくしい。優美である。万葉集14「あに来やしづしその顔―・きに」。古今和歌集「あき人の―・き衣きぬきたらむが如し」。「月の―・い晩」「器量が―・い」 ⑥賢い。さとい。仏足石歌「―・き人のまさ目に見けむみあとすらを我はえ見ずて」。「頭が―・い」 ⑦効果がある。万葉集16「石麻呂に吾物申す夏痩に―・しといふものそむなぎ取り召せ」。「睡眠はからだに―・い」 ⑧快い。楽しい。万葉集19「やかた尾のま白の鷹を屋戸に据ゑかき撫で見つつ飼はくし―・しも」。伊勢物語「この女気色いと―・し」。「気分が―・い」 ⑨むつまじい。親しい。枕草子161「―・き中なれば聞かせてけり」。狂言、水汲新発意「いちやと身共とは日比ひごろ人知らず―・い中でござるによつて」 ⑩利益になる。得とくである。狂言、鬮罪人「此の様な―・い鬮に取りあたるといふは仕合せな事ぢや」。「割の―・い商売だ」 ⑪値が高い。高値である。「値段が―・い」 ➋《善》正しい。正当である。善である。万葉集18「吾ご大君の諸人をいざなひ給ひ―・き事を始め給ひて」。十訓抄「―・き方をば是れを勧め、あしき筋をば是れを誡めつつ」。「―・い行い」 ➌適している。 ①適当である。ころあいである。相応である。孝徳紀「山川に鴛鴦おし二つ居てたぐひ―・くたぐへる妹を誰か率にけむ」。「―・い相手だ」「―・い例」 ②好都合である。便宜である。謡曲、高砂「―・き次ついでなれば、播州高砂の浦をも一見せばやと存じ候」。「―・い折だ」 ③十分である。狂言、宗論「事むつかしい事を願はうよりも、南無阿弥陀仏とさへ申すれば―・いに」。「―・く似ている」「準備は―・いか」 ➍同意・承認できる有様である。 ①差しつかえない。万葉集5「青柳梅との花を折りかざし飲みての後は散りぬとも―・し」。狂言、地蔵舞「成らぬといふに。それならば―・うござる」。「帰っても―・い」 ②然るべきである。竹取物語「そのおはすらむ人々に申し給へといふ、―・きことなりとうけつ」。「忠告は受け入れるが―・い」 ➎幸いである。吉きちである。運がよい。めでたい。宇津保物語国譲上「明日―・き日なるを」。「―・いめぐりあわせ」「日柄も―・い」 ➏手前勝手だ。虫がよい。浄瑠璃、天神記「拾ひ子と言うたらば宥免せうと思うてか、―・い手な事は言ふまい」 ➐(動詞に付いて)その動作を良い気分ですることができる。むずかしくない。たやすい。万葉集6「山高く河の瀬清し住み―・しと人はいへども」。「書き―・いペン」 ⇒よい肝を潰す ⇒よい仲には垣 ⇒よい分別は雪隠で出る ⇒善き意志 ⇒よき分別は老人に問え ⇒よく泳ぐ者は溺れ、よく騎る者は堕つ ⇒良くしたもの ⇒よく学びよく遊べ

よい‐あかつき‐の‐こえ【宵暁の声】ヨヒ‥コヱ🔗🔉

よい‐あかつき‐の‐こえ宵暁の声ヨヒ‥コヱ 宵稽古の声と朝稽古の声。暁にはひかえめに使い、宵には十分に出す。風姿花伝「―を使ひ心中には願力を起して」

よい‐い【宵居】ヨヒヰ🔗🔉

よい‐い宵居ヨヒヰ 宵に長く起きていること。源氏物語末摘花「うちとけたる―のほど、やをらいり給ひて」

よい‐かげん【好い加減】🔗🔉

よい‐かげん好い加減⇒いいかげん

よい‐かな【善哉】🔗🔉

よい‐かな善哉】 (ヨキカナの音便形)ほめる言葉。よいことであるよ。ぜんざい。類聚名義抄「善哉、ヨイカナ・ヨイカナヤ」 ○よい肝を潰すよいきもをつぶす たいそう驚く。狂言、麻生「打擲するかと思うて、よい肝を潰いた」 ⇒よ・い【良い・善い・好い・佳い】

○よい肝を潰すよいきもをつぶす🔗🔉

○よい肝を潰すよいきもをつぶす たいそう驚く。狂言、麻生「打擲するかと思うて、よい肝を潰いた」 ⇒よ・い【良い・善い・好い・佳い】 よ‐いくさ夜軍】 夜間の戦争。夜戦やせんよい‐こうしん宵庚申ヨヒカウ‥ (ヨイゴウシンとも)庚申待こうしんまちの前夜。庚申青面しょうめんに参詣する。浄瑠璃、心中宵庚申「今日は五日―甲子きのえねが近い」 よい‐ごこち酔心地ヨヒ‥ 酒に酔ったときの心地いい気分。えいごこち。 よい‐ごし宵越しヨヒ‥ 一夜を経ること。また、その経たもの。「―の豆麩とうふ明りになく蚊哉」(一茶) ⇒宵越しの銭は持たぬ

よ‐いくさ【夜軍】🔗🔉

よ‐いくさ夜軍】 夜間の戦争。夜戦やせん

よい‐こうしん【宵庚申】ヨヒカウ‥🔗🔉

よい‐こうしん宵庚申ヨヒカウ‥ (ヨイゴウシンとも)庚申待こうしんまちの前夜。庚申青面しょうめんに参詣する。浄瑠璃、心中宵庚申「今日は五日―甲子きのえねが近い」

よい‐ごこち【酔心地】ヨヒ‥🔗🔉

よい‐ごこち酔心地ヨヒ‥ 酒に酔ったときの心地いい気分。えいごこち。

よい‐ごし【宵越し】ヨヒ‥🔗🔉

よい‐ごし宵越しヨヒ‥ 一夜を経ること。また、その経たもの。「―の豆麩とうふ明りになく蚊哉」(一茶) ⇒宵越しの銭は持たぬ ○宵越しの銭は持たぬよいごしのぜにはもたぬ その日に得た収入はその日のうちに使いはたす。将来のことをくよくよ考えない、さっぱりとした江戸っ子の気風を表すことば。「江戸っ子は―」 ⇒よい‐ごし【宵越し】

○宵越しの銭は持たぬよいごしのぜにはもたぬ🔗🔉

○宵越しの銭は持たぬよいごしのぜにはもたぬ その日に得た収入はその日のうちに使いはたす。将来のことをくよくよ考えない、さっぱりとした江戸っ子の気風を表すことば。「江戸っ子は―」 ⇒よい‐ごし【宵越し】 よい‐ごめ宵込めヨヒ‥ 宵に敵に攻めかかること。 よい‐さ 〔感〕 ①小唄などの囃子はやしの声。よいやさ。よいしょ。 ②力をいれる時、重い物を引く時、物を受け渡しする時などの掛け声。よいしょ。 よい‐さつき宵皐月ヨヒ‥ (→)庭田植にわたうえに同じ。 よい‐ざまし酔い醒ましヨヒ‥ 酒の酔いをさますこと。また、酔いをさますてだて。 よい‐ざめ酔い醒めヨヒ‥ ①酒の酔いのさめること。えいざめ。「―の水」 ②酔った後の眠りから目がさめること。 ⇒酔い醒めの水は甘露の味

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