複数辞典一括検索+
ぶ‐く【仏供】🔗⭐🔉
ぶ‐く【仏供】
(ブックの促音の表記されない形)
①仏前に供える食物。枕草子87「なほかの御―のおろし侍りなん」
②仏前に供え置く香炉・花瓶・燭台など。栄華物語音楽「―同じく七宝をもて飾り奉らせ給へり」
ぶ‐ぐ【仏具】🔗⭐🔉
ぶ‐ぐ【仏具】
(ブッグの促音の表記されない形)仏事の道具。栄華物語疑「万の―めでたくせさせ給ひて」
ぶく‐つくえ【仏供机】🔗⭐🔉
ぶく‐つくえ【仏供机】
仏供をのせるために仏前にすえる机。
ぶ‐し【仏師】🔗⭐🔉
ぶ‐し【仏師】
「ぶっし」の促音を表記しない形。
ぶつ‐い【仏意】🔗⭐🔉
ぶつ‐い【仏意】
仏の心。沙石集4「心を得て行ぎょうずれば、皆―に叶ふと言ひながら」
ふつ‐いん【仏印】🔗⭐🔉
ふつ‐いん【仏印】
仏領印度支那の略。
⇒ふついん‐しんちゅう【仏印進駐】
ふついん‐しんちゅう【仏印進駐】🔗⭐🔉
ふついん‐しんちゅう【仏印進駐】
太平洋戦争直前の日本軍の仏印占領。1940年(昭和15)9月、北部仏印進駐により蒋介石軍への援助ルートを封鎖、ベトナム北部に軍事基地設定、41年7月、南部仏印進駐によりサイゴンなどに基地設定、日米関係の決定的な悪化を招いた。
⇒ふつ‐いん【仏印】
ぶつ‐う【仏宇】🔗⭐🔉
ぶつ‐う【仏宇】
寺の建物。寺。
ぶつ‐え【仏会】‥ヱ🔗⭐🔉
ぶつ‐え【仏会】‥ヱ
①釈尊が説法する会座えざ。
②仏・菩薩の会する所。浄土。
③仏教の法会。仏事。
ぶつ‐えん【仏縁】🔗⭐🔉
ぶつ‐えん【仏縁】
仏の縁。仏の引合せ。
ぶつえん‐ほう【仏炎苞・仏焔苞】‥ハウ🔗⭐🔉
ぶつえん‐ほう【仏炎苞・仏焔苞】‥ハウ
肉穂花序を包む大形の総苞。ミズバショウ・テンナンショウ・サトイモの苞の類。
ぶつ‐おん【仏恩】🔗⭐🔉
ぶつ‐おん【仏恩】
(ブットンとも)仏のめぐみ。如来の慈悲の恩。
ぶっ‐か【仏花】‥クワ🔗⭐🔉
ぶっ‐か【仏花】‥クワ
仏前に供える花。
ぶっ‐か【仏果】‥クワ🔗⭐🔉
ぶっ‐か【仏果】‥クワ
仏道修行によって得られる成仏の結果。さとり。
ぶつ‐が【仏画】‥グワ🔗⭐🔉
ぶつ‐が【仏画】‥グワ
仏像・仏伝・経説など仏教に関する内容をもつ絵画。
ぶっ‐かい【仏戒】🔗⭐🔉
ぶっ‐かい【仏戒】
仏の説いた戒法。仏のいましめ。五戒・十戒の類。
ぶっ‐かい【仏界】🔗⭐🔉
ぶっ‐かい【仏界】
①仏の国土。浄土。
②十界の一つ。諸仏の境界。
ぶつ‐がい【仏蓋】🔗⭐🔉
ぶつ‐がい【仏蓋】
(→)天蓋てんがい1に同じ。
ぶっ‐かく【仏閣】🔗⭐🔉
ぶっ‐かく【仏閣】
寺の建物。寺院。仏堂。「神社―」
ぶつ‐がく【仏学】🔗⭐🔉
ぶつ‐がく【仏学】
仏教の学問。仏教学。浄瑠璃、国性爺後日合戦「―をするとて、未来を見にはいかねども」
⇒ぶつがく‐いん【仏学院】
ぶつがく‐いん【仏学院】‥ヰン🔗⭐🔉
ぶつがく‐いん【仏学院】‥ヰン
現代の中国・台湾における仏教修学機関。日本の仏教専修の大学(学部)に相当。台湾の円光・福厳、中国蘇州の西園寺さいえんじなどが有名。大学院に相当する機関は仏学研究所と呼ばれる。
⇒ぶつ‐がく【仏学】
ぶつ‐がん【仏願】‥グワン🔗⭐🔉
ぶつ‐がん【仏願】‥グワン
一切衆生を救おうとの仏の誓願。
ぶっ‐き【仏記】🔗⭐🔉
ぶっ‐き【仏記】
仏が弟子の未来の果報について予言すること。また、仏の予言。
ぶっ‐き【仏器】🔗⭐🔉
ぶっ‐き【仏器】
①仏の供物を盛る器。
②仏具。
ぶつ‐ぎ【仏儀】🔗⭐🔉
ぶつ‐ぎ【仏儀】
①仏としての威儀。仏としての生活の仕方。正法眼蔵行持上「浄衣乞食の―、しかしながら行持にあらずといふことなし」
②仏事をいとなむこと。仏事の儀式。
ぶっ‐きょう【仏教】‥ケウ🔗⭐🔉
ぶっ‐きょう【仏教】‥ケウ
(Buddhism)仏陀(釈迦牟尼)を開祖とする世界宗教。前5世紀頃インドに興った。もともとは、仏陀の説いた教えの意。四諦の真理に目覚め、八正道はっしょうどうの実践を行うことによって、苦悩から解放された涅槃の境地を目指す。紀元前後には大乗仏教とよばれる新たな仏教が誕生、さらに7〜8世紀には密教へと展開した。13世紀にはインド亜大陸からすがたを消したのと対照的に、インドを超えてアジア全域に広まり、各地の文化や信仰と融合しながら、東南アジア、東アジア、チベットなどに、それぞれ独自の形態を発展させた。
⇒ぶっきょう‐おんがく【仏教音楽】
⇒ぶっきょう‐か【仏教家】
⇒ぶっきょう‐かいが【仏教絵画】
⇒ぶっきょう‐だいがく【仏教大学】
⇒ぶっきょう‐びじゅつ【仏教美術】
ぶっ‐きょう【仏経】‥キヤウ🔗⭐🔉
ぶっ‐きょう【仏経】‥キヤウ
①仏教の経文。お経。大鏡道長「その―の力にてこそ侍るめれ」
②仏像と経典。
ぶっきょう‐おんがく【仏教音楽】‥ケウ‥🔗⭐🔉
ぶっきょう‐おんがく【仏教音楽】‥ケウ‥
仏教で用いられる音楽。僧の唱える声明しょうみょうがその中心だが、ほかに、一般信者の唱える御詠歌・念仏や西洋音楽的な合唱曲、儀式に添える管弦・舞楽などがある。
⇒ぶっ‐きょう【仏教】
ぶっきょう‐か【仏教家】‥ケウ‥🔗⭐🔉
ぶっきょう‐か【仏教家】‥ケウ‥
仏教を信仰する人。仏教を研究する人。
⇒ぶっ‐きょう【仏教】
ぶっきょう‐かいが【仏教絵画】‥ケウクワイグワ🔗⭐🔉
ぶっきょう‐かいが【仏教絵画】‥ケウクワイグワ
(→)仏画に同じ。
⇒ぶっ‐きょう【仏教】
ぶっきょう‐だいがく【仏教大学】‥ケウ‥🔗⭐🔉
ぶっきょう‐だいがく【仏教大学】‥ケウ‥
私立大学の一つ。1868年(明治1)知恩院に開設された勧学院が起源。1912年専門学校令により高等学院を設置、翌年仏教専門学校と改称。49年新制大学。本部は京都市北区。
⇒ぶっ‐きょう【仏教】
ぶっきょう‐びじゅつ【仏教美術】‥ケウ‥🔗⭐🔉
ぶっきょう‐びじゅつ【仏教美術】‥ケウ‥
仏教の展開に応じて行われた、仏教のための造形美術。寺塔建築、仏像彫刻、仏教絵画、法具その他の工芸など。
⇒ぶっ‐きょう【仏教】
ぶっ‐く【仏供】🔗⭐🔉
ぶっ‐く【仏供】
仏にそなえるもの。ぶく。狂言、八尾「―を供へ、歩みを運べば」
ぶつ‐ぐ【仏具】🔗⭐🔉
ぶつ‐ぐ【仏具】
仏前を飾り、また仏事に用いる道具。
ぶっ‐け【仏家】🔗⭐🔉
ぶっ‐け【仏家】
①仏の浄土。
②仏教を奉ずる者。仏教徒。修証義「生を明らめ死を明らむるは―一大事の因縁なり」
ぶつ‐げ【仏牙】🔗⭐🔉
ぶつ‐げ【仏牙】
釈尊を荼毘だびに付した時、その舎利の中より得たという歯。仏牙舎利。
ぶっ‐けい【物詣・仏詣】🔗⭐🔉
ぶっ‐けい【物詣・仏詣】
仏にまいること。ものもうで。
ぶっ‐けん【仏見】🔗⭐🔉
ぶっ‐けん【仏見】
仏の知見。太平記17「僧体に恥ぢ―に憚つて黙止もだし候事こそ」
ぶつ‐げん【仏眼】🔗⭐🔉
ぶつ‐げん【仏眼】
〔仏〕五眼の一つ。仏が諸法実相を照見する眼。
⇒ぶつげん‐そん【仏眼尊】
ぶつげん‐そん【仏眼尊】🔗⭐🔉
ぶつげん‐そん【仏眼尊】
諸法実相を観る仏眼を仏格化した女性尊。仏眼仏母ぶつもともいう。本地については大日如来・釈迦如来・金剛薩埵さったなどの説がある。
⇒ぶつ‐げん【仏眼】
ふつ‐ご【仏語】🔗⭐🔉
ふつ‐ご【仏語】
仏蘭西フランス語の略。
ぶつ‐ご【仏語】🔗⭐🔉
ぶつ‐ご【仏語】
①仏の教えたことば。
②仏教に関する語。
ぶっ‐こう【仏工】🔗⭐🔉
ぶっ‐こう【仏工】
仏具・仏像を工作する人。仏師。
ぶっこう‐じ【仏光寺】‥クワウ‥🔗⭐🔉
ぶっこう‐じ【仏光寺】‥クワウ‥
京都市下京区にある真宗仏光寺派の本山。山科にあった興正寺を1320年(元応2)了源が渋谷しるたにに移して改称。室町中期まで寺勢は本願寺をしのいだ。1586年(天正14)現在地に移転。
ふつ‐こく【仏国】🔗⭐🔉
ふつ‐こく【仏国】
仏蘭西フランス国の略称。
ぶっ‐こく【仏国】🔗⭐🔉
ぶっ‐こく【仏国】
①仏の国、すなわち浄土。菩薩の誓願と修行によって建てられる。
②仏教が行われている国。仏国土。
ぶっこくき【仏国記】🔗⭐🔉
ぶっこくき【仏国記】
5世紀初め、東晋の僧法顕ほっけんが著した西域・インドへの旅行見聞記。1巻。古代インドの地理・歴史の研究資料。法顕伝。歴遊天竺記伝。
ぶっこく‐じ【仏国寺】🔗⭐🔉
ぶっこく‐じ【仏国寺】
韓国慶尚北道慶州、吐含山麓にある寺。6世紀の創建と伝えるが、751年新羅の宰相金大城が中興・拡大。慶州一の大寺で新羅時代の石塔を残す。1973年に伽藍全体を改築・復元。華厳仏国寺。
ぶっ‐こつ【仏骨】🔗⭐🔉
ぶっ‐こつ【仏骨】
釈尊の遺骨。仏舎利。舎利。
ぶつ‐ごん【仏言】🔗⭐🔉
ぶつ‐ごん【仏言】
仏の説いたことば。経典にある語。
ぶつ‐ざ【仏座】🔗⭐🔉
ぶつ‐ざ【仏座】
仏のすわる座。また、仏像を安置する台座。蓮華座の場合が多い。
ぶっ‐さん【仏参】🔗⭐🔉
ぶっ‐さん【仏参】
寺に参詣し、仏または墓を拝むこと。寺まいり。
ぶつざん【仏山】🔗⭐🔉
ぶつざん【仏山】
(Foshan)中国広東省珠江デルタの北部、広州市に隣接する工業都市。製陶・鉄器・製紙・絹織物などのほか、現代的工業も発達。人口76万9千(2000)。
ぶっ‐し【仏子】🔗⭐🔉
ぶっ‐し【仏子】
①仏の教えを信ずる人。仏弟子。仏教徒。
②菩薩ぼさつ。
③一切の衆生しゅじょう。
ぶっ‐し【仏氏】🔗⭐🔉
ぶっ‐し【仏氏】
僧侶。釈氏。
ぶっ‐し【仏師】🔗⭐🔉
ぶっ‐し【仏師】
仏像をつくる職人。仏工。ぶし。
ぶっし【仏師】(作品名)🔗⭐🔉
ぶっし【仏師】
狂言。悪者が仏師と称して吉祥天女の像を作る約束をし、女の面をかぶり自分が立つが、形が気に入らぬと言われて直すうちに見破られる。
ぶつ‐じ【仏寺】🔗⭐🔉
ぶつ‐じ【仏寺】
仏教のてら。寺院。仏閣。
ぶつ‐じ【仏事】🔗⭐🔉
ぶつ‐じ【仏事】
①仏の説法・教化。今昔物語集3「時に舎利弗、…国の内の諸もろもろの人の請しょうを受けて―を勤める事」
②仏教の儀式。法事。法会。法要。平家物語2「かたのごとく―を営み」
ぶっ‐しき【仏式】🔗⭐🔉
ぶっ‐しき【仏式】
仏教の法式。葬式などについていう。「―の結婚式」
ぶっ‐ち【仏意】🔗⭐🔉
ぶっ‐ち【仏意】
ブツイの連声れんじょう。
ぶっ‐とん【仏恩】🔗⭐🔉
ぶっ‐とん【仏恩】
(ブツオンの連声)仏のめぐみ。
ぶつ‐ま【仏間】🔗⭐🔉
ぶつ‐ま【仏間】
仏像や位牌を安置してある部屋。
ほとけ【仏】🔗⭐🔉
ほとけ【仏】
(「仏ぶつ」の転「ほと」に「け」を付したもの、また、「浮屠ふと家」「熱気ほとおりけ」「缶ほとぎ」など、語源に諸説がある)
①〔仏〕
㋐悟りを得た者。仏陀ぶっだ。仏足石歌「釈迦の御跡いはに写しおき敬ひて後の―に譲りまつらむ」
㋑釈迦牟尼仏しゃかむにぶつ。
②仏像。また、仏の名号。欽明紀「丈六の―を造り奉る」。源氏物語夕顔「七日七日に―書かせても、たがためとか心の内も思はむ」
③仏法ぶっぽう。源氏物語御法「女の御おきてにては、いたり深く、―の道にさへ通ひ給ひける」
④死者またはその霊。浄瑠璃、薩摩歌「こな様の孝行は―への奉公」
⑤仏事を営むこと。栄華物語本雫「―にいとよき日なり」
⑥ほとけのように慈悲心の厚い人。転じて、お人よし。誹風柳多留初「町内の―とらへて猿田彦」
⑦大切に思う人。→あがほとけ。
⇒ほとけ‐いし【仏石】
⇒ほとけ‐いじり【仏弄り】
⇒ほとけ‐おろし【仏降ろし】
⇒ほとけ‐がお【仏顔】
⇒ほとけ‐がき【仏掻き】
⇒ほとけ‐ぎ【仏気】
⇒ほとけ‐ぐち【仏口】
⇒ほとけ‐ごころ【仏心】
⇒ほとけ‐しょう【仏性】
⇒ほとけ‐だおし【仏倒し】
⇒ほとけ‐づくり【仏作り】
⇒ほとけ‐なぶり【仏嬲り】
⇒ほとけ‐の‐かがみ【仏の鏡】
⇒ほとけ‐の‐ごき【仏の御器】
⇒ほとけ‐の‐ざ【仏の座】
⇒ほとけ‐の‐しょうがつ【仏の正月】
⇒ほとけ‐の‐としこし【仏の年越し】
⇒ほとけ‐まいり【仏参り】
⇒ほとけ‐まぶり【仏守り】
⇒仏作って魂入れず
⇒仏の顔も三度
⇒仏の光より金の光
⇒仏の目を抜く
⇒仏も昔は凡夫なり
ほとけ【仏】(人名)🔗⭐🔉
ほとけ【仏】
平家物語中の女性。白拍子しらびょうし。加賀国の出。祇王ぎおうにかわり平清盛の寵を受けたが、祇王の後を追い尼となる。時に17歳。仏御前。→祇王
ほとけ‐おろし【仏降ろし】🔗⭐🔉
ほとけ‐おろし【仏降ろし】
東北地方北部で、葬送の後、巫女みこを頼んで新亡者の口寄せをすること。道開け。
⇒ほとけ【仏】
ほとけ‐がお【仏顔】‥ガホ🔗⭐🔉
ほとけ‐がお【仏顔】‥ガホ
①仏のように柔和で慈悲ぶかい顔。
②死人の顔。
⇒ほとけ【仏】
ほとけ‐ぐち【仏口】🔗⭐🔉
ほとけ‐づくり【仏作り】🔗⭐🔉
ほとけ‐づくり【仏作り】
仏像をきざむ人。仏工。仏師。
⇒ほとけ【仏】
ほとけ‐づく・る【仏作る】🔗⭐🔉
ほとけ‐づく・る【仏作る】
〔自五〕
①仏像を作る。
②長い病気などで死相が現れる。
○仏の顔も三度ほとけのかおもさんど🔗⭐🔉
○仏の顔も三度ほとけのかおもさんど
いかに温和で慈悲ぶかい人でも、たびたび無法を加えられれば、しまいには怒り出す。地蔵の顔も三度。
⇒ほとけ【仏】
ほとけ‐の‐かがみ【仏の鏡】
盆の供物の一種。テングサなどの海草を煮て固めた食品。鏡いご。鏡てん。
⇒ほとけ【仏】
ほとけ‐の‐ごき【仏の御器】
(「金椀かなわん」に「叶わん」を掛けて)「かなわない」の意のしゃれ。浮世床初「ここな亭主の口というたら、とつとかなはん、―ぢや」
⇒ほとけ【仏】
ほとけ‐の‐ざ【仏の座】
①キク科のタビラコの別称。春の七草の一つ。〈[季]新年〉
②シソ科の一年草または越年草。原野・路傍に自生。茎は柔軟で高さ25センチメートル。春、紫色の唇形花を輪状に付ける。ホトケノツヅレ。三階草。漢名、宝蓋草。
ほとけのざ
ホトケノザ
撮影:関戸 勇
⇒ほとけ【仏】
ほとけ‐の‐しょうがつ【仏の正月】‥シヤウグワツ
①(四国で)年内に死人のあった家で、12月の巳みの日か午うまの日かに仏のための正月祭をすること。巳の日正月。巳午みうま。
②新年になって初めて仏をまつり、墓参などをすること。〈[季]新年〉。→仏の年越し。
⇒ほとけ【仏】
ほとけ‐の‐としこし【仏の年越し】
(中国・四国地方で)正月になって初めて墓詣でをする日。先祖正月。〈[季]新年〉。→仏の正月。
⇒ほとけ【仏】


ほとけ‐の‐かがみ【仏の鏡】🔗⭐🔉
ほとけ‐の‐かがみ【仏の鏡】
盆の供物の一種。テングサなどの海草を煮て固めた食品。鏡いご。鏡てん。
⇒ほとけ【仏】
ほとけ‐の‐ごき【仏の御器】🔗⭐🔉
ほとけ‐の‐ごき【仏の御器】
(「金椀かなわん」に「叶わん」を掛けて)「かなわない」の意のしゃれ。浮世床初「ここな亭主の口というたら、とつとかなはん、―ぢや」
⇒ほとけ【仏】
ほとけ‐の‐ざ【仏の座】🔗⭐🔉
ほとけ‐の‐ざ【仏の座】
①キク科のタビラコの別称。春の七草の一つ。〈[季]新年〉
②シソ科の一年草または越年草。原野・路傍に自生。茎は柔軟で高さ25センチメートル。春、紫色の唇形花を輪状に付ける。ホトケノツヅレ。三階草。漢名、宝蓋草。
ほとけのざ
ホトケノザ
撮影:関戸 勇
⇒ほとけ【仏】


○仏の光より金の光ほとけのひかりよりかねのひかり🔗⭐🔉
○仏の光より金の光ほとけのひかりよりかねのひかり
人の心が、何よりも金に動かされやすいことのたとえ。
⇒ほとけ【仏】
ほとけ‐まいり【仏参り】‥マヰリ🔗⭐🔉
ほとけ‐まいり【仏参り】‥マヰリ
仏に参詣すること。仏参。寺参り。墓参り。
⇒ほとけ【仏】
○仏も昔は凡夫なりほとけもむかしはぼんぶなり🔗⭐🔉
○仏も昔は凡夫なりほとけもむかしはぼんぶなり
仏ももとは凡夫であったのだから、何人も修行を積めば仏となることができる。平家物語1「―我等も終ついには仏なり」
⇒ほとけ【仏】
ほど・ける【解ける】
〔自下一〕[文]ほど・く(下二)
①結び目、縫い目がとけて離れる。とける。浄瑠璃、女殺油地獄「尻の―・けた銭ざし、籠で水汲む如く跡から抜け」。「帯が―・ける」
②迷いや疑いが晴れる。理解できる。わらんべ草4「物の理を知りて、心に分別すれば、疑ひ―・くる也」
③気持が和らぐ。うちとける。「緊張が―・ける」
ほどこし【施し】
ほどこすこと。めぐみあたえること。施与。布施。太平記2「下は百姓を撫でて仁政に―ある故なり」。「―を受ける」
⇒ほどこし‐ぐすり【施し薬】
⇒ほどこし‐まい【施し米】
⇒ほどこし‐もの【施し物】
ほどこし‐ぐすり【施し薬】
ほどこし与える薬。せやく。
⇒ほどこし【施し】
ほどこし‐まい【施し米】
ほどこし与える米こめ。
⇒ほどこし【施し】
ほどこし‐もの【施し物】
ほどこし与えるもの。
⇒ほどこし【施し】
ほどこ・す【施す】
〔他五〕
①ひろく及ぼす。宇津保物語貴宮「世界に名を―・して」
②種・肥料などをまく。神代紀上「八十木種やそこだね皆能く播ほどこし生うう」。「肥料を―・す」
③延べ着ける。付け加える。古今著聞集19「透長櫃に丹青を―・して作花をもて飾りたりけり」。「訓点を―・す」
④恵みを広く与える。平家物語1「人の為に御情を―・させましまさば」。「金銭を―・す」
⑤あらわし示す。古今著聞集19「人々、めんめんに風流を―・して花奉りけるに」。日葡辞書「メンボクヲホドコス」
⑥行う。施行する。円光大師行状画図「衆徒、庭上に群参して、延年、種々の芸を―・す」。「策を―・す」
⑦おしつける。徒然草「顔回は、志、人に労を―・さじとなり」
[漢]仏🔗⭐🔉
仏 字形
筆順
〔人(亻・
)部2画/4画/教育/4209・4A29〕
[佛] 字形
〔人(亻・
)部5画/7画/4839・5047〕
〔音〕ブツ(呉) フツ(漢)
〔訓〕ほとけ
[意味]
[一]ブツ「仏陀ぶっだ」の略。さとりを開いた人。ほとけ。釈迦しゃか。「仏教・仏寺・大仏・成仏じょうぶつ」▶一説に、「仏陀」は「浮屠ふと」とも音訳したところから、「浮屠家」の意で「ほとけ」の訓を生じたという。
[二]フツ「仏蘭西フランス」の略。「仏文学・仏和辞典・仏印(=フランス領インドシナ)・普仏戦争」
[解字]
形声。「人」+音符「弗」。
[下ツキ
活仏・灌仏会・持仏・儒仏・成仏・神仏・崇仏・石仏・造仏・大仏・念仏・排仏棄釈・廃仏毀釈・秘仏・浴仏・露仏
[難読]
仏掌薯つくねいも・仏蘭西フランス





広辞苑に「仏」で始まるの検索結果 1-88。もっと読み込む