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さき【先・前】🔗🔉

さき先・前】 ①突き出た部分。また、その端。「指の―」↔もと。 ②物や作用の向かう所。 ㋐進んで行く前方。「一寸―も見えない」「―を急ぐ」 ㋑行き着く目的地。「荷物の送り―」 ㋒交渉の相手。先方。「―の言い分」「―様次第」 ㋓前途。将来。「―が案じられる」「3年―の完成」 ㋔さきがけ。先陣。平家物語9「内々は―に心をかけたりければ」。「―を争う」 ㋕さきを追うこと。また、その人、その声。さきばらい。源氏物語少女「追ひののしる御―の声」 ③時間的に前であること。↔あと。 ㋐予あらかじめのこと。「運賃を―に払う」 ㋑以前。むかし。万葉集11「吾妹子に恋ひざる―に死なましものを」。「―に着く」 ㋒さきにすべきこと。第一の事。優先事。平家物語12「御学問おこたらせ給はず正理を―とせさせ給ひしかば」 ㋓幸先さいさきの略。前兆。狂言、河原太郎「此酒を誰が物ぢやと思うて、其様な―のわるいことをおしやるぞ」 ④(取引用語)先物さきものの略。 ⇒先がある ⇒先が無い ⇒先が見える ⇒先に立つ ⇒先を争う ⇒先を追う ⇒先を折る ⇒先を駆く ⇒先を越す

ぜ【前】🔗🔉

】 御前ごぜの略。狂言、泣尼「其の尼―の泣くにつけて」

ぜん【前】🔗🔉

ぜん】 (呉音。漢音はセン) ①時間的に、また順序として、さき。「―近代」「―代議士」 ②㋐机・脇息・懸盤かけばんなどを数える語。今昔物語集11「一―の閼伽あかを備えて」 ㋑神または社祠を数える語。東海道中膝栗毛8「摂社・末社すべて三十余―」

ぜん‐あく【前悪】🔗🔉

ぜん‐あく前悪】 以前に行なった悪事。前世の罪業。

ぜん‐いしき【前意識】🔗🔉

ぜん‐いしき前意識】 意識と無意識の間にあって、現に意識されてはいないが、意識化が可能な心の領域。精神分析の用語。→無意識→下意識

ぜん‐いん【前因】🔗🔉

ぜん‐いん前因】 〔仏〕前世の因縁。

ぜん‐えい【前衛】‥ヱイ🔗🔉

ぜん‐えい前衛‥ヱイ ①前方の護衛。 ②行軍の際、本隊の前方にあって進路上の障害を排除し、また、捜索をして本隊戦闘の初動を有利にするなどの任務を帯びる部隊。 ③テニス・バレーボールなどで、自陣の前方に位置し、攻撃・守備に当たる者。→フォワード。 ④芸術運動で、最も先駆的なグループの称。→アバン‐ギャルド。 ⑤階級闘争における最も先進的な部隊。「―党」 ⇒ぜんえい‐えいが【前衛映画】 ⇒ぜんえい‐しょどう【前衛書道】 ⇒ぜんえい‐は【前衛派】

ぜんえい‐えいが【前衛映画】‥ヱイ‥グワ🔗🔉

ぜんえい‐えいが前衛映画‥ヱイ‥グワ 新しい実験的な表現手法を用いて作る映画。アバン‐ギャルド映画。狭義では1920〜30年代のフランスを中心とするヨーロッパで作られた未来派・ダダイスム・シュールレアリスム・ドイツ表現主義などの影響をうけた実験映画群をさす。 ⇒ぜん‐えい【前衛】

ぜんえい‐しょどう【前衛書道】‥ヱイ‥ダウ🔗🔉

ぜんえい‐しょどう前衛書道‥ヱイ‥ダウ 純粋に点・線・墨色・余白の美を追求しようとする新しい様式の書道。 ⇒ぜん‐えい【前衛】

ぜんえい‐は【前衛派】‥ヱイ‥🔗🔉

ぜんえい‐は前衛派‥ヱイ‥ アバン‐ギャルドの訳語。 ⇒ぜん‐えい【前衛】

ぜん‐えん【前縁】🔗🔉

ぜん‐えん前縁】 ①前世の因縁。前因。 ②前方のへり。

ぜん‐えん【前燕】🔗🔉

ぜん‐えん前燕】 五胡十六国の一つ。西晋の末、鮮卑族の慕容皝ぼようこうが燕王を称して創建。3世で、前秦に滅ぼされた。(337〜370)

ぜんおうびょうりょうき【前王廟陵記】‥ワウベウ‥🔗🔉

ぜんおうびょうりょうき前王廟陵記‥ワウベウ‥ 歴代天皇の陵地を考証した書。松下見林著。2巻。1696年(元禄9)成り、1778年(安永7)刊。

ぜん‐か【前科】‥クワ🔗🔉

ぜん‐か前科‥クワ 以前に法を犯して刑罰を受けていること。比喩的に、よくないことやしくじりをした前歴。「―3犯」「遅刻の―がある」 ⇒ぜんか‐もの【前科者】

ぜん‐かい【前回】‥クワイ🔗🔉

ぜん‐かい前回‥クワイ まえの回。一つ前の度。前度。

ぜん‐がく【前額】🔗🔉

ぜん‐がく前額(→)ひたいに同じ。「―部」

ぜんか‐もの【前科者】‥クワ‥🔗🔉

ぜんか‐もの前科者‥クワ‥ 前科のある者。刑余者。 ⇒ぜん‐か【前科】

ぜん‐かん【前官】‥クワン🔗🔉

ぜん‐かん前官‥クワン ①前に任ぜられていた官職。 ②前にその官にあった人。前任者。源平盛衰記24「―・当職は公卿・殿上人」 ⇒ぜんかん‐れいぐう【前官礼遇】

ぜん‐かん【前漢】🔗🔉

ぜん‐かん前漢】 中国の王朝の一つ。秦の崩壊後、項羽を倒して、漢王劉邦(高祖)が建て、武帝の治世を経て、平帝の時、王莽おうもうの簒奪により滅亡。都長安が後漢(東漢)の都洛陽よりも西にあったから西漢ともいう。(前202〜後8) 前漢(歴代世系)

ぜんかんじょ【前漢書】🔗🔉

ぜんかんじょ前漢書(→)漢書かんじょに同じ。

ぜんがん‐じょうたい【前癌状態】‥ジヤウ‥🔗🔉

ぜんがん‐じょうたい前癌状態‥ジヤウ‥ 高頻度に癌を続発する病的状態。皮膚の色素性乾皮症、胃腸のポリプ、肝硬変など。狭義には異型増殖、良悪境界病変など、ある種の癌化中間段階を指す。

ぜんかん‐れいぐう【前官礼遇】‥クワン‥🔗🔉

ぜんかん‐れいぐう前官礼遇‥クワン‥ 国務大臣・枢密院議長・宮内大臣・内大臣で功労顕著な者に対し、その退官後も在官当時の待遇を与えること。 ⇒ぜん‐かん【前官】

ぜん‐き【前記】🔗🔉

ぜん‐き前記】 その箇所より前にしるしてあること。前にしるしたもの。前述。「概要は―の通りである」↔後記

ぜん‐き【前期】🔗🔉

ぜん‐き前期】 ①ある期間を二つまたは三つに分けた場合の、最初の時期。 ②一つ前の期間。 ⇒ぜんき‐くりこしきん【前期繰越金】 ⇒ぜんき‐こうれい‐しゃ【前期高齢者】 ⇒ぜんき‐ちゅうとうきょういく【前期中等教育】

ぜん‐き【前騎】🔗🔉

ぜん‐き前騎】 前方の騎馬。前駆の騎兵。〈日葡辞書〉

ぜん‐ぎ【前議】🔗🔉

ぜん‐ぎ前議】 前にとなえた議論。前の議論。

ぜんき‐くりこしきん【前期繰越金】🔗🔉

ぜんき‐くりこしきん前期繰越金】 株式会社などにおいて、前期から当期に繰り越された未処分利益の残余額。前期繰越利益。→繰越金⇒ぜん‐き【前期】

ぜんき‐こうれい‐しゃ【前期高齢者】‥カウ‥🔗🔉

ぜんき‐こうれい‐しゃ前期高齢者‥カウ‥ 一般に65歳から74歳までの高齢者のこと。 ⇒ぜん‐き【前期】

ぜんき‐ちゅうとうきょういく【前期中等教育】‥ケウ‥🔗🔉

ぜんき‐ちゅうとうきょういく前期中等教育‥ケウ‥ 中等教育の前半期。現在の日本では中学校の教育。↔後期中等教育 ⇒ぜん‐き【前期】

ぜん‐きゃく【前脚】🔗🔉

ぜん‐きゃく前脚】 まえのあし。まえあし。

ぜん‐きゅうし【前臼歯】‥キウ‥🔗🔉

ぜん‐きゅうし前臼歯‥キウ‥ (→)小臼歯に同じ。

ぜんきょう‐せん【前胸腺】🔗🔉

ぜんきょう‐せん前胸腺】 昆虫の幼虫や蛹さなぎの前胸部に一対ある内分泌腺。変態ホルモンのエクジソンを分泌する。 ⇒ぜんきょうせん‐ホルモン【前胸腺ホルモン】

ぜんきょうせん‐ホルモン【前胸腺ホルモン】🔗🔉

ぜんきょうせん‐ホルモン前胸腺ホルモン(→)エクジソンに同じ。 ⇒ぜんきょう‐せん【前胸腺】

ぜん‐きん【前金】🔗🔉

ぜん‐きん前金(→)「まえきん」に同じ。

ぜん‐きんだい‐てき【前近代的】🔗🔉

ぜん‐きんだい‐てき前近代的】 合理性に欠け、旧態依然として事の行われているさま。「―な経営方針」

ぜん‐く【前駆】🔗🔉

ぜん‐く前駆】 (古くはゼング・セングとも)騎馬で先導すること。また、その人。さきのり。さきがけ。先駆。平家物語1「―せんぐ御随身みずいじんどもがもとどりきつて」 ⇒ぜんく‐しょうじょう【前駆症状】 ⇒ぜんく‐たい【前駆体】

ぜんく‐しょうじょう【前駆症状】‥シヤウジヤウ🔗🔉

ぜんく‐しょうじょう前駆症状‥シヤウジヤウ 病気や発作の前兆としてあらわれる症状。 ⇒ぜん‐く【前駆】

ぜんく‐たい【前駆体】🔗🔉

ぜんく‐たい前駆体】 (precursor)生化学反応において、着目する生成物の前の段階にある一連の物質。一般には一つ前の段階の物質を指す。前駆物質。 ⇒ぜん‐く【前駆】

ぜん‐くつ【前屈】🔗🔉

ぜん‐くつ前屈】 ①からだを前にかがめること。 ②身体の器官が正常な位置よりも前に曲がっていること。

ぜんくねん‐の‐えき【前九年の役】🔗🔉

ぜんくねん‐の‐えき前九年の役】 源頼義・義家父子が奥羽地方の豪族安倍頼時とその子貞任さだとう・宗任むねとうらを討伐した戦役。平定した1062年(康平5)まで、実際は12年にわたって断続。後三年の役と共に源氏が東国に勢力を築く契機となる。前九年合戦。 →資料:『陸奥話記』

ぜん‐ぐん【前軍】🔗🔉

ぜん‐ぐん前軍】 前方の軍隊。まっさきに立つ軍隊。先陣。せんて。

ぜん‐けい【前掲】🔗🔉

ぜん‐けい前掲】 前に掲げたもの。前に述べたところ。

ぜん‐けい【前景】🔗🔉

ぜん‐けい前景】 ①観る人の前にある景色。 ②絵画・写真・舞台装置などで、手前の方に配置された光景。「―に石を置く」↔後景↔背景

ぜん‐けい【前傾】🔗🔉

ぜん‐けい前傾】 からだを前に傾けること。また、前に傾くこと。「―姿勢」

ぜん‐げつ【前月】🔗🔉

ぜん‐げつ前月】 ①さきのつき。以前の月。その前の月。 ②先月。今月の前の月。

ぜん‐けん【前件】🔗🔉

ぜん‐けん前件】 ①前述の箇条。前述の物件または事件。 ②〔論〕(antecedent)条件命題(仮言命題)において条件を示す部分。 ⇒ぜんけんひてい‐の‐きょぎ【前件否定の虚偽】

ぜん‐けん【前賢】🔗🔉

ぜん‐けん前賢】 昔の賢人。先賢。

ぜん‐げん【前言】🔗🔉

ぜん‐げん前言】 ①以前に述べたことば。「―をひるがえす」 ②昔の人が言ったことば。 ⇒ぜんげん‐おうこう【前言往行】

ぜんげん‐おうこう【前言往行】‥ワウカウ🔗🔉

ぜんげん‐おうこう前言往行‥ワウカウ 昔の人が言ったことばと、そのおこない。 ⇒ぜん‐げん【前言】

ぜんけんこじつ【前賢故実】🔗🔉

ぜんけんこじつ前賢故実】 神武天皇より後亀山天皇の時代に至る明君・義士・忠臣・烈婦500人余の肖像とその小伝とを記載した書。菊池容斎編・画。10巻20冊。1836〜68年(天保7〜明治1)刊。

ぜんけんひてい‐の‐きょぎ【前件否定の虚偽】🔗🔉

ぜんけんひてい‐の‐きょぎ前件否定の虚偽】 〔論〕(fallacy of denying the antecedent)仮言的三段論法の大前提である仮言命題の前件を小前提で否定し、その後件を結論で否定する虚偽。例「雨が降れば道路がぬれる」「いま雨は降っていない」「故に道路はぬれていない」という推理。道路は雨以外の原因でぬれることもあるから、この推理は正しくない。 ⇒ぜん‐けん【前件】

ぜん‐こ【前古】🔗🔉

ぜん‐こ前古】 むかし。いにしえ。 ⇒ぜんこ‐みぞう【前古未曾有】

ぜん‐ご【前後】🔗🔉

ぜん‐ご前後】 ①まえとうしろ。さきとあと。物の順序。「―の見境」 ②大体そのくらい。あたり。付近。「千円―の品」 ③順序が逆になること。「話が―する」 ④あいだをおかずに続くこと。「―して訪れる」 ⇒ぜんご‐さゆう【前後左右】 ⇒ぜんご‐しょう【前後賞】 ⇒ぜんご‐ふかく【前後不覚】 ⇒前後に暮れる ⇒前後も知らず ⇒前後を失う ⇒前後を忘れる

ぜん‐ごう【前業】‥ゴフ🔗🔉

ぜん‐ごう前業‥ゴフ 〔仏〕前世になした善悪の業ごう

ぜんこ‐かいぼん【前弧海盆】🔗🔉

ぜんこ‐かいぼん前弧海盆】 (forearc basin)弧状列島の大洋側にできる堆積盆地。火山列と大陸斜面上部との間に形成される。↔背弧海盆

ぜんこ‐みぞう【前古未曾有】🔗🔉

ぜんこ‐みぞう前古未曾有】 昔からまだ一度もないこと。古今未曾有。 ⇒ぜん‐こ【前古】 ○前後も知らずぜんごもしらず 正体がないさまにいう。前後不覚。宇津保物語蔵開中「酒をしひてたびたりつるに、前後も知らでなむ」 ⇒ぜん‐ご【前後】

ぜん‐ぜん【前前】🔗🔉

ぜん‐ぜん前前】 ①現在より二つ前の意。「―回」 ②以前。花鏡「―の非を知るを後々ごごの是とす」 ⇒ぜんぜん‐げつ【前前月】

ぜんぜん‐げつ【前前月】🔗🔉

ぜんぜん‐げつ前前月】 その月の二つ前の月。先々月。 ⇒ぜん‐ぜん【前前】

ぜん‐のう【前王】‥ワウ🔗🔉

ぜん‐のう前王‥ワウ 前代の王。先王。

ぜん‐びけ【前引】🔗🔉

ぜん‐びけ前引】 取引所における前場の最終立会。また、その際の値段。→大引おおびけ

まえ【前】マヘ🔗🔉

まえマヘ (「目方まへ」の意) ➊物の正面にあたるところ。 ①顔の向いている方。おもて。万葉集18「針袋取り上げ―に置き」。「―を見る」「黒板を―にする」「2階の1番―の席」「―へならえ」↔うしろ。 ②物・建物の正面。また、そこにある庭。庭前。大和物語「―に荻薄いとおほかる所になむありける」。「黒板の―に立つ」 ③幾つかある中の自分に近い方。手前。「一つ―の駅」「着物を左―に着せる」 ④進んで行く先にある方。前方。「遥か―を見る」「途中で―の席に移る」 ⑤着物の(→)前1にあたる部分。狂言、空腕「先づ―をくわつと取りお太刀のはばき元二、三寸抜きくつろげ」 ⑥陰部。まえのもの。 ⑦(神を直接指すのを避けて添える語)神の御身。古事記「能く我が―を治めば」 ⑧前神まえがみの略。 ⑨(多く「お」「おほ」「み」などの接頭語を添えて)神・天子・貴人の尊敬語。古事記「誰そ大―に申す」 ⑩貴人のそばに出ること。後撰和歌集「正月のついたちころに―許されたりけるに」 ⑪貴女の名に添えていう敬称。「玉藻の―」 ➋ある時点より早いこと。 ①以前。さき。「―に聞いた話」「―の戦争」「30分ほど―」「食事の―に手を洗う」↔あと↔のち。 ②前科。「―がある」 ③前相撲まえずもうの略。 ④僧侶に対しての食膳・饗応。源氏物語蜻蛉「七僧の―の事せさせ給ひけり」 ⑤(手前の略)他人や世間に対する体裁・面目。狂言、居杭「此の―が迷惑にござる」 ➌①それ相当のもの。また、そのものとしての面目。「男―」「一人―」「腕―」 ②割りあてたものの分量の意。「5人―の料理」

まえ‐あき【前開き】マヘ‥🔗🔉

まえ‐あき前開きマヘ‥ 衣服で、前の部分にあきがあること。ボタン・ファスナーなどでとめる。

まえ‐あし【前足・前脚・前肢】マヘ‥🔗🔉

まえ‐あし前足・前脚・前肢マヘ‥ ①獣や虫などの、頭に近い方の一対の足。 ②足を踏み出したとき、前の方になる足。「―に重心を置く」

まえ‐うた【前歌・前唄】マヘ‥🔗🔉

まえ‐うた前歌・前唄マヘ‥ 地歌・箏曲の手事物で、手事に先立つ歌の部分。↔あとうた

まえ‐かがみ【前屈み】マヘ‥🔗🔉

まえ‐かがみ前屈みマヘ‥ 体を前へ曲げてかがむこと。まえこごみ。

まえ‐かけ【前掛け】マヘ‥🔗🔉

まえ‐かけ前掛けマヘ‥ 着物の汚れを防ぐため、体の前面、主に腰から下にあてて用いる布。まえだれ。エプロン。「―をして働く」

まえ‐がね【前金・前銀】マヘ‥🔗🔉

まえ‐がね前金・前銀マヘ‥ ⇒まえきん

まえ‐かんじょう【前勘定】マヘ‥ヂヤウ🔗🔉

まえ‐かんじょう前勘定マヘ‥ヂヤウ 代金を前もって払うこと。前払い。前金払い。まえかん。

まえ‐きょうげん【前狂言】マヘキヤウ‥🔗🔉

まえ‐きょうげん前狂言マヘキヤウ‥ ①歌舞伎の本狂言の前の狂言。脇狂言。 ②京坂歌舞伎で、一番目狂言をいう。

まえ‐ぎり【前桐】マヘ‥🔗🔉

まえ‐ぎり前桐マヘ‥ 箪笥たんすなどの前板だけに桐の材を用いること。また、そのもの。→総桐→三方桐

まえ‐きん【前金】マヘ‥🔗🔉

まえ‐きん前金マヘ‥ 代金を前もって支払うこと。また、その金。ぜんきん。まえがね。↔後金あときん

まえ‐ぎんちゃく【前巾着】マヘ‥🔗🔉

まえ‐ぎんちゃく前巾着マヘ‥ (→)「まえさげ」に同じ。

まえ‐く【前句】マヘ‥🔗🔉

まえ‐く前句マヘ‥ ①付合つけあいで、付句の前に位する句。 ②前句付まえくづけの略。 ⇒まえく‐づけ【前句付】

まえく‐づけ【前句付】マヘ‥🔗🔉

まえく‐づけ前句付マヘ‥ 七・七の短句に五・七・五の長句を付ける俳諧の一分野。例えば「斬りたくもあり斬りたくもなし」に「盗人を捕へて見ればわが子なり」と付ける。元禄頃から庶民間に大流行。のちの川柳はこれを母胎とする。 ⇒まえ‐く【前句】

まえ‐げい【前芸】マヘ‥🔗🔉

まえ‐げい前芸マヘ‥ 本芸に入る前にする小手調べの芸。

まえ‐げいき【前景気】マヘ‥🔗🔉

まえ‐げいき前景気マヘ‥ 事が始まる前の景気。「―をあおる」

まえ‐こごみ【前屈み】マヘ‥🔗🔉

まえ‐こごみ前屈みマヘ‥ (→)「まえかがみ」に同じ。

まえ‐さがり【前下がり】マヘ‥🔗🔉

まえ‐さがり前下がりマヘ‥ ①物の前部が後部よりも下がっていること。 ②特に、羽織などで、前身頃を後ろ身頃より長めに仕立てること。また、その部分。

まえ‐しりえ【前後】マヘシリヘ🔗🔉

まえ‐しりえ前後マヘシリヘ 前方と後方。ぜんご。源氏物語絵合「上の女房―とさうぞきわけたり」

まえ‐つ‐かた【前つ方】マヘ‥🔗🔉

まえ‐つ‐かた前つ方マヘ‥ ①前の方。前方。 ②以前。まえかた。

まえ‐つ‐と【前つ戸】マヘ‥🔗🔉

まえ‐つ‐と前つ戸マヘ‥ 建物の前方にある戸口。表の戸口。古事記「―よい行き違たがひ」

まえ‐つ‐わ【前つ輪】マヘ‥🔗🔉

まえ‐つ‐わ前つ輪マヘ‥ (→)「まえわ」に同じ。

まえ‐のめり【前のめり】マヘ‥🔗🔉

まえ‐のめり前のめりマヘ‥ 前方に倒れるように傾くこと。

まえ‐の‐よ【前の世】マヘ‥🔗🔉

まえ‐の‐よ前の世マヘ‥ 生前の世。前世ぜんせ。先の世。

まえばし【前橋】マヘ‥🔗🔉

まえばし前橋マヘ‥ 群馬県南部の市。県庁所在地。もと松平氏17万石の城下町。生糸・絹織物の産地として知られた。旧称、厩橋うまやばし。人口31万9千。

まえばら【前原】マヘ‥🔗🔉

まえばら前原マヘ‥ 姓氏の一つ。 ⇒まえばら‐いっせい【前原一誠】

まえばら‐いっせい【前原一誠】マヘ‥🔗🔉

まえばら‐いっせい前原一誠マヘ‥ 幕末・維新期の政治家。初名、佐世八十郎。長州藩士。吉田松陰に学び、尊王攘夷運動に加わり、維新後は参議・兵部大輔を歴任したが、新政府と意見が合わず下野。1876年(明治9)萩の乱を起こし斬罪。(1834〜1876) ⇒まえばら【前原】

まえばる【前原】マヘ‥🔗🔉

まえばる前原マヘ‥ 福岡県北西部の市。もと唐津と福岡とを結ぶ街道の宿場町。今は福岡市の衛星都市。人口6万7千。

まえ‐びき【前引】マヘ‥🔗🔉

まえ‐びき前引マヘ‥ 客または主人の前に引出物を置くこと。また、その引出物。太平記33「―の置物をしけるに」

まえ‐まえ【前前】マヘマヘ🔗🔉

まえ‐まえ前前マヘマヘ ずっと以前。まえかた。「―から考えていた」

まえ‐むすび【前結び】マヘ‥🔗🔉

まえ‐むすび前結びマヘ‥ ①前の方に結んでおくこと。 ②(→)前帯まえおび1に同じ。

まえ‐もって【前以て】マヘ‥🔗🔉

まえ‐もって前以てマヘ‥ 〔副〕 前から。あらかじめ。かねてから。「―準備する」

[漢]前🔗🔉

 〔刀(刂・)部7画〕

[漢]前🔗🔉

 字形  筆順 部6画/9画/教育/3316・4130〕 [] 字形 部6画/9画〕 〔音〕ゼン(呉) セン(漢) 〔訓〕まえ・さき・すすむ [意味] ①空間的に、まえ。(対)後。 ㋐正面。目のまえ。「前面・前進・前栽せんざい・門前・馬前・霊前」 ㋑相対的に、まえの位置。「前文・前略・前輪・前肢」 ②時間的に、まえ。さき。(対)後。 ㋐先だった時期。過去。「前ぜんから言っているだろう」「前兆・前非・前人・以前・空前」 ㋑すぐまえの時。「前日・前前回・前官・最前・食前」 ㋒相対的に、まえの時。「前便・前妻・前半生」 [解字] もと、刀部7画。形声。「」(=止)+「月」(=舟)の部分が音符で、舟が進む意。これに「刂」(=刀)を加えた「」は、切りそろえる意であるが、後にこの意味には「剪」を使い、「前」はもっぱら「まえ(へ進む)」の意に使われるようになった。 [下ツキ 以前・階前・眼前・空前・現前・午前・御前・婚前・最前・事前・従前・承前・神前・寸前・生前・尊前・丹前・直前・庭前・同前・風前・仏前・宝前・墓前・没前・面前・目前・門前・夜前・霊前

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