複数辞典一括検索+

うら【占】🔗🔉

うら】 うらない。太占ふとまに・亀卜かめのうら・易卜えきのうら・足占あしうら・石占いしうらなど多種ある。卜占ぼくせん。万葉集14「真実まさてにものらぬ君が名―に出にけり」

うら‐あ・う【占合ふ】‥アフ🔗🔉

うら‐あ・う占合ふ‥アフ 〔自四〕 占いが当たる。続後撰和歌集「わきて見む神のつかさの―・ひて」

うら・う【占ふ】ウラフ🔗🔉

うら・う占ふウラフ 〔他下二〕 うらなう。神代紀「太占ふとまにを以て―・ふ」

うらえ【占へ】ウラヘ🔗🔉

うらえ占へウラヘ うらなうこと。うらない。万葉集14「―肩焼き真実まさてにも告らぬ君が名卜うらに出にけり」 ⇒うらえ‐た【占へ田】

うらえ‐た【占へ田】ウラヘ‥🔗🔉

うらえ‐た占へ田ウラヘ‥ 収穫する稲を神饌しんせんとして供えるためにうらない定めた田。神代紀「卜定田うらえたを以て号なづけて狭名田さなだと曰ふ」 ⇒うらえ【占へ】

うら‐かた【占方】🔗🔉

うら‐かた占方】 うらないをする人。陰陽師おんようじ。狂言、横座「―を頼み算を置かせたれば」

うら‐かた【占形・卜兆・占象】🔗🔉

うら‐かた占形・卜兆・占象】 うらないの結果現れたかたち。亀卜かめのうら・太占ふとまにに現れた縦横の亀裂。

うら‐ごと【占事・卜事】🔗🔉

うら‐ごと占事・卜事】 うらないごと。うらない。神代紀「太占ふとまにの―」

うら‐さだめ【占定め】🔗🔉

うら‐さだめ占定め】 うらなって物事を決定すること。

うら‐さん【占算】🔗🔉

うら‐さん占算】 算木さんぎを用いてする占い。狂言、横座「―をおかすれば」

うら‐て【占手】🔗🔉

うら‐て占手】 ①相撲の最手脇ほてわき、今の関脇。古今著聞集10「相撲は最手、―、或は左、或は右」 ②歌合の第1番の組合せ。寛平菊合「左方―の菊は」 ③うらないの結果。謡曲、烏帽子折「さて松明たいまつの―はいかに」

うら‐と・う【占問ふ】‥トフ🔗🔉

うら‐と・う占問ふ‥トフ 〔自四〕 占いをして吉凶をたずねる。万葉集16「卜部をも八十やその衢ちまたも―・へど」

うらとう‐はし【占問橋】‥トフ‥🔗🔉

うらとう‐はし占問橋‥トフ‥ 橋占はしうらをする橋。夫木和歌抄2「思ひかね―よまさしかれ」

うら‐ない【占い・卜】‥ナヒ🔗🔉

うら‐ない占い・卜‥ナヒ うらなうこと。占象うらかたによって神意を問い、未来の吉凶を判断・予想すること。また、それを業とする人。卜占ぼくせん。愚管抄6「―にも宿曜すくようにもめでたく叶ひたり」。夏目漱石、それから「さうかと思ふと易断うらないに非常な興味を有つてゐる」 ⇒うらない‐さん【占い算】 ⇒うらない‐し【占い師】

うらない‐さん【占い算】‥ナヒ‥🔗🔉

うらない‐さん占い算‥ナヒ‥ 占い。また、占いをする人。うらやさん。狂言、居杭「―、占ひの御用、しかも上手なり」 ⇒うら‐ない【占い・卜】

うらない‐し【占い師】‥ナヒ‥🔗🔉

うらない‐し占い師‥ナヒ‥ うらないを業とする人。はっけみ。 ⇒うら‐ない【占い・卜】

うら‐な・う【占う】‥ナフ🔗🔉

うら‐な・う占う‥ナフ 〔他五〕 (ナウは「する」の意)占象うらかたによって神意を問い、事の吉凶を考え定める。物に現れたきざしによって将来の成り行きや吉凶などを判断する。万葉集11「玉桙たまほこの道往占みちゆきうらに―・へば」。「運勢を―・う」

うら‐はっけ【占八卦】🔗🔉

うら‐はっけ占八卦】 うらない。占算うらさん。狂言、居杭「―しかも上手」

うら‐ぶみ【占文・卜書】🔗🔉

うら‐ぶみ占文・卜書】 占いの判断を書いた文書。せんもん。徒然草「吉平よしひらが自筆の―の裏に書かれたる御記」

うらや‐さん【占算】🔗🔉

うらや‐さん占算(→)「うらないさん」に同じ。

うらわい【占兆】‥ハヒ🔗🔉

うらわい占兆‥ハヒ 占いのおもてにあらわれた形。うらかた。神武紀「夢辞いめのおしえごとを以て吉き―なりとしたまふ」

し・む【占む】🔗🔉

し・む占む】 〔他下二〕 ⇒しめる(下一)

しめ‐うり【乄売・占売】🔗🔉

しめ‐うり乄売・占売】 江戸時代、物を買い占めておいて、利益の上がる時に売り出すこと。浮世物語「―にして人の咽のんどを締めらるる」

しめ‐がい【乄買・占買】‥ガヒ🔗🔉

しめ‐がい乄買・占買‥ガヒ 商品を買い占めること。

しめこ‐の‐うさぎ【占子の兎】🔗🔉

しめこ‐の‐うさぎ占子の兎】 「しめた」の意を、兎を「絞める」にかけていう地口じぐち。物事の思ったとおりになった時にいう。また、「しめこ」は兎の吸物とも兎を飼う箱ともいう。東海道中膝栗毛5「―といきなりに手をやつてさぐりみれば」

しめ‐じ【湿地・占地】‥ヂ🔗🔉

しめ‐じ湿地・占地‥ヂ ①キシメジ科シメジ属のきのこの総称。食菌・毒菌両者を含む。 ②担子菌類の食用きのこ。多数塊状をなし、茎部で癒着して一株となって発生することが多いのでこの名がある。 ③1のうち、特にホンシメジ(ダイコクシメジ)。「におい松茸、味しめじ」といわれ、美味なきのこの代表とされる。〈[季]秋〉

しめ‐のみ【占め飲み】🔗🔉

しめ‐のみ占め飲み】 ①自分一人で占有して酒を飲むこと。 ②酒をぐいのみすること。酒食論「思ひ思ひに始めつつ―、あれのみ、一口のみ」

し・める【占める】🔗🔉

し・める占める】 〔他下一〕[文]し・む(下二) 地位・ものなどを独占し、他のものの立ち入るすきを与えない意。 ①標しめを張って占有のしるしとする。領有する。万葉集19「青丹よし奈良人見むと我がせこが―・めけむもみち土に落ちめやも」。新古今和歌集「山がつの片岡かけて―・むる野のさかひにたてる玉の小柳」。日葡辞書「ノヲシムル」 ②自分の居所とする。源氏物語絵合「山里ののどかなるを―・めて御堂造らせ給ひ」。方丈記「いづれの所を―・めて、いかなるわざをしてか、しばしもこの身を宿し、たまゆらも心を休むべき」。「正面に座を―・める」「町の一等地を―・める」 ③ある地位を自分のものとする。「第1位を―・める」 ④自分一人のものとする。専有する。「巨利を―・める」「絶対多数を―・める」「味を―・める」「こうなれば―・めたもの」 ⑤食べる。浮世風呂3「もう御昼を―・めたか」

しゅむしゅ‐とう【占守島】‥タウ🔗🔉

しゅむしゅ‐とう占守島‥タウ 千島列島北東端を占める島。面積230平方キロメートル。

せん‐い【占位】‥ヰ🔗🔉

せん‐い占位‥ヰ 位置を占めること。

せん‐きょ【占居】🔗🔉

せん‐きょ占居】 ある場所を占めること。

せん‐きょ【占拠】🔗🔉

せん‐きょ占拠】 ある場所を占有してたてこもり、他人の入るのを許さないこと。占領。「不法―」

せん‐こう【占考】‥カウ🔗🔉

せん‐こう占考‥カウ 人相・家相などをうらなって判断すること。

せんさつ‐きょう【占察経】‥キヤウ🔗🔉

せんさつ‐きょう占察経‥キヤウ 仏書。2巻。中国で撰述された偽経と考えられるが、朝鮮半島において重視され、日本でも地蔵信仰を説く経典として流布。戒律の自誓受戒を認める唯一の経典としても著名。占察善悪業報経。

せん‐しゃ【占者】🔗🔉

せん‐しゃ占者】 うらないを業とする人。売卜ばいぼく者。せんじゃ。

せん‐しゅ【占守】🔗🔉

せん‐しゅ占守】 その地を占有して守ること。

せん‐じゅつ【占術】🔗🔉

せん‐じゅつ占術】 自然的または人為的現象を観察して、将来の出来事や運命を判断・予知しようとする方術。受動的な点が呪術じゅじゅつと異なる。うらない。

せんじょう【占城】‥ジヤウ🔗🔉

せんじょう占城‥ジヤウ 中国の歴史書に見えるチャンパの称。

せん‐ぜい【占筮】🔗🔉

せん‐ぜい占筮】 筮竹で卦を立て、六十四卦のいずれに当たるかを検して吉凶を占うこと。

せんせい‐じゅつ【占星術】🔗🔉

せんせい‐じゅつ占星術】 (astrology)古代のバビロニア・ペルシア・インド・アラビア・中国などに始まり、中世に盛んに行われた一種の占い。天体、特に惑星の位置や運行によって人や国家の吉凶・運命を占った。近世以前の天文学の形態。

せん‐だつ【占奪】🔗🔉

せん‐だつ占奪】 奪って自分のものとすること。

せん‐だん【占断】🔗🔉

せん‐だん占断】 うらなって判断すること。

せん‐ちょう【占兆】‥テウ🔗🔉

せん‐ちょう占兆‥テウ 占いに現れたかたち。うらかた。

せんでん‐ほう【占田法】‥ハフ🔗🔉

せんでん‐ほう占田法‥ハフ 晋の武帝が制定した土地制度。貴族・農民の土地所有額を制限したもの。

せん‐とく【占得】🔗🔉

せん‐とく占得】 わがものにすること。占有。

せん‐ぽう【占法】‥パフ🔗🔉

せん‐ぽう占法‥パフ うらないの方法。

せん‐ぼく【占卜】🔗🔉

せん‐ぼく占卜】 うらなうこと。うらない。卜占。

せん‐む【占夢】🔗🔉

せん‐む占夢】 夢によって吉凶をうらなうこと。ゆめうら。ゆめあわせ。夢判断。太平記32「―の博士に夢を問ひ給ひければ」 ⇒せんむ‐じゅつ【占夢術】

せんむ‐じゅつ【占夢術】🔗🔉

せんむ‐じゅつ占夢術】 (oneiromancy)夢の内容によって吉凶・禍福を判断し、運命を予言する方術。古代に世界各地に行われた。 ⇒せん‐む【占夢】

せん‐もん【占文】🔗🔉

せん‐もん占文】 ①占いに現れた事象。 ②異変に際し、朝廷が神祇官・陰陽寮に吉凶を占わせた時、その結果を記して差し出した文書。

せん‐ゆう【占有】‥イウ🔗🔉

せん‐ゆう占有‥イウ ①自分の所有とすること。 ②〔法〕自己の利益のために物を事実上支配すること。 ⇒せんゆう‐けん【占有権】 ⇒せんゆう‐そけん【占有訴権】 ⇒せんゆう‐りつ【占有率】

せんゆう‐けん【占有権】‥イウ‥🔗🔉

せんゆう‐けん占有権‥イウ‥ 民法上、自己のためにする意思を以て物を所持することを要件として成立する権利。 ⇒せん‐ゆう【占有】

せんゆう‐そけん【占有訴権】‥イウ‥🔗🔉

せんゆう‐そけん占有訴権‥イウ‥ 民法上、占有権に基づいて妨害の排除・予防または占有物の返還を請求しうる権利。通常の物権的請求権とは異なり、提訴期間に限定がある。 ⇒せん‐ゆう【占有】

せんゆう‐りつ【占有率】‥イウ‥🔗🔉

せんゆう‐りつ占有率‥イウ‥ そのものがある分野に占める割合。特に、市場占有率のこと。 ⇒せん‐ゆう【占有】

せん‐よう【占用】🔗🔉

せん‐よう占用】 ①独占して使用すること。 ②〔法〕一定の地域・水域などを占拠して使用すること。河川・道路の工事などに際して行われ、管理者の許可を要する。

せん‐りょう【占領】‥リヤウ🔗🔉

せん‐りょう占領‥リヤウ ①一定の場所を占有すること。占拠。「ベンチを一人で―する」 ②武力をもって他国の領土を自国の支配下におくこと。「―軍」

チャボ【占城】🔗🔉

チャボ占城⇒チャンパ。浄瑠璃、国性爺合戦「しやむ太郎―次郎」

チャンパ【Champa・占城・占婆】🔗🔉

チャンパChampa・占城・占婆】 インドシナ半島南東部のチャム人の王国。2世紀末に中国の統治に抵抗して建国したとされる。中国では古く林邑りんゆうと称し、唐末から占城と称。海上交通路の要衝にあたり、中継貿易で繁栄。朱印船貿易で日本の商人も多数渡航。17世紀まで存続。チャボ。

[漢]占🔗🔉

 字形  筆順 〔卜部3画/5画/常用/3274・406A〕 〔音〕セン(呉)(漢) 〔訓〕うらなう・める [意味] ①うらなう。うらなって決める。うらない。「占術・占星・卜占・易占」 ②しめる。自分のものにする。ひとりじめにする。「占領・占有・独占・寡占・先占」 [解字] 会意。「卜」+「口」(=言う)。②は、うらないによって自分の持ち分や居場所をきめる意から。 [難読] 占地しめじ・占城チャンパ・占婆チャンパ

[漢]占🔗🔉

 〔口部2画〕 ⇒卜部

広辞苑で始まるの検索結果 1-60