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うさ・る【失さる】🔗⭐🔉
うさ・る【失さる】
〔自四〕
なくなる。消え去る。日本永代蔵1「むかしの片言かたことも―・りぬ」
うしな・う【失う】ウシナフ🔗⭐🔉
うしな・う【失う】ウシナフ
〔他五〕
①持っていたものを、いつのまにか、何処かへやって見当たらなくする。物をなくす。なくなす。万葉集15「吾あが下衣―・はず持てれ」。「地震で家を―・う」
②地位などをなくす。古今和歌集序「昨日は栄えおごりて時を―・ひ世にわび」。「資格を―・う」「信用を―・う」
③肉親などと死に別れる。亡くす。宇津保物語吹上上「親も夫おとこも―・ひて世の中に住みわづらひたるを」。「子を―・う」
④今までの正常さがなくなる。普通でなくなる。宇津保物語俊蔭「牝熊牡熊荒き心を―・ひて」。日葡辞書「ホンシャウヲウシナウ」。「色を―・う」「度を―・う」「自分を―・う」
⑤道や方法などがわからなくなる。今昔物語集13「道にまどひて東西を―・ひつ」。「行方を見―・う」
⑥時機などをとりにがす。「絶好の機会を―・う」
⑦縁を切る。消滅させる。排除する。源氏物語御法「深き心もなき人さへ罪を―・ひつべし」
⑧殺す。源氏物語手習「鬼も何も食ひ―・ひてよ」
○氏無くして玉の輿うじなくしてたまのこし
女は家柄が卑しくても、美貌で貴人の寵を得れば貴い地位になる。女は氏無のうて玉の輿。
⇒うじ【氏】
うしなわれた‐せだい【失われた世代】ウシナハレタ‥🔗⭐🔉
うしなわれた‐せだい【失われた世代】ウシナハレタ‥
(Lost Generation)第一次大戦後に現れた一群の若いアメリカの作家たち。時代への幻滅から出発し、懐疑に傾く。ヘミングウェー・ドス=パソス・フィッツジェラルド・カミングスらを指す。アメリカの作家G.スタインが命名。
○牛に汗すうしにあせす
(→)汗牛充棟かんぎゅうじゅうとうに同じ。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「万巻の文車ふみぐるま、牛に汗して轟かし」
⇒うし【牛】
○牛に経文うしにきょうもん
いくら説き聞かせても、何の効もないたとえ。(→)「馬の耳に念仏」と同義。
⇒うし【牛】
○牛に喰らわるうしにくらわる
あざむかれる意。狂言、朝比奈「牛にくらはれ、閻魔王がゆくさきまでふがわるい」
⇒うし【牛】
○牛に対して琴を弾ずうしにたいしてことをだんず
[祖庭事苑](魯ろ国の公明儀が牛の前で高尚な趣の曲を琴で弾じたが、牛は素知らぬ顔で草を食べ続けていたという故事から)高尚なことを言っても志の低い者には理解されない。
⇒うし【牛】
○牛にひかれて善光寺参りうしにひかれてぜんこうじまいり
(長野の善光寺の近くの不信強欲の老婆が、さらしておいた布を隣家の牛が角にかけて走ったのを追い、知らぬうちに善光寺に駆け込んで霊場であることを知り、後生を願うに至ったという伝説)ほかのことに誘われて偶然よい方に導かれるのにいう。
⇒うし【牛】
○牛にも馬にも踏まれずうしにもうまにもふまれず
子供が無事に成長して一人前になることにいう。浄瑠璃、椀久末松山「父親のましまさば、牛馬にも踏まれまい」
⇒うし【牛】
うせ‐うど【失人】🔗⭐🔉
うせ‐うど【失人】
(ウセビトの音便)逃げたもの。史記抄「逋逃の―」
うせ‐びと【失せ人】🔗⭐🔉
うせ‐びと【失せ人】
行方不明の人。にげた人。失踪人。四河入海「逃散して―になりて家をあくる程に」
うせ‐もの【失せ物】🔗⭐🔉
うせ‐もの【失せ物】
紛失や盗難で、なくなった物。
う・せる【失せる】🔗⭐🔉
う・せる【失せる】
〔自下一〕[文]う・す(下二)
うすれて見えなくなる意。
①見えなくなる。なくなる。消える。万葉集2「霧こそば夕に立ちて朝は―・すと言へ」。竹取物語「翁をいとほしくかなしと思しつることも―・せぬ」。今昔物語集29「肝きも心むねも―・せて船漕ぐ空もなくて」。「気力が―・せる」
②死ぬ。古今和歌集雑体「七条の后―・せ給ひにける後によみける」
③「去る」「来る」「居る」の意をいやしめていう。行きやがる。来やがる。居やがる。狂言、鐘の音「おのれ憎いやつの。あちへ―・せう」。歌舞伎、東海道四谷怪談「向うから花嫁を連れて来る。お岩が―・せては大変大変」。「とっとと―・せろ」
しつ【失】🔗⭐🔉
しつ【失】
①あやまち。誤り。十訓抄「これに過ぎたる―やあるべき」
②欠けていること。欠点。古今著聞集11「いかにもして―を見出さんと」。「―を補う」
③弊害。徒然草「これみな争ひを好む―なり」
④野球で、エラーのこと。「敵―で出塁」
しつ‐い【失意】🔗⭐🔉
しつ‐い【失意】
望みを遂げることができず、不満なこと。失望。「―の底に沈む」「―のうちに死ぬ」↔得意
しっ‐か【失火】‥クワ🔗⭐🔉
しっ‐か【失火】‥クワ
過って火災を起こすこと。また、その火災。「隣家の―で類焼した」
⇒しっか‐ざい【失火罪】
しっ‐かく【失格】🔗⭐🔉
しっ‐かく【失格】
資格を失うこと。「コースをまちがえて―する」「教育者として―だ」
しっか‐ざい【失火罪】‥クワ‥🔗⭐🔉
しっか‐ざい【失火罪】‥クワ‥
過失により火災を発生させ、建造物その他の物件を焼失させる罪。
⇒しっ‐か【失火】
しっ‐かん【失官】‥クワン🔗⭐🔉
しっ‐かん【失官】‥クワン
旧制で、官吏が国籍喪失、廃官・廃庁・休職満期の場合、または禁錮以上の刑に処せられた時、特別の行為を待たず法律上当然にその官を失うこと。現行国家公務員法の当然失職に当たる。
しっ‐かん【失陥】🔗⭐🔉
しっ‐かん【失陥】
城などを攻め落とされて失うこと。
しつ‐ぎ【失儀】🔗⭐🔉
しつ‐ぎ【失儀】
礼儀を失うこと。
しっ‐きゃく【失却】🔗⭐🔉
しっ‐きゃく【失却】
物を失うこと。また、忘れること。可笑記「父母の日ごろ貯へたる金銀を―し」
しっ‐きゃく【失脚】🔗⭐🔉
しっ‐きゃく【失脚】
①足が滑って倒れること。足を踏みはずすこと。
②立場を失うこと。要路の地位を失うこと。しくじり。失敗。「収賄の疑いで―する」
③(「脚」は足で、世の中をめぐり歩くもの、つまり銭の意)費用がかかること。→要脚ようきゃく。
⇒しっきゃく‐まけ【失脚負け】
しっきゃく‐まけ【失脚負け】🔗⭐🔉
しっきゃく‐まけ【失脚負け】
費用倒れ。誹風柳多留6「見え坊で―の地紙売り」
⇒しっ‐きゃく【失脚】
しっ‐きょ【失拠】🔗⭐🔉
しっ‐きょ【失拠】
よりどころを失うこと。
しつ‐ぎょう【失業】‥ゲフ🔗⭐🔉
しつ‐ぎょう【失業】‥ゲフ
①生業を失うこと。
②労働者が労働する能力と意志とをもちながら、労働の機会を得ず、仕事につけない状態。→潜在失業→不完全就業。
⇒しつぎょう‐しゃ【失業者】
⇒しつぎょう‐じんこう【失業人口】
⇒しつぎょう‐たいさく‐じぎょう【失業対策事業】
⇒しつぎょう‐ほけん【失業保険】
⇒しつぎょう‐りつ【失業率】
しつぎょう‐しゃ【失業者】‥ゲフ‥🔗⭐🔉
しつぎょう‐しゃ【失業者】‥ゲフ‥
失業した者。
⇒しつ‐ぎょう【失業】
しつぎょう‐じんこう【失業人口】‥ゲフ‥🔗⭐🔉
しつぎょう‐じんこう【失業人口】‥ゲフ‥
一般に、働く機会を失った労働者人口。業主や家族従業員の仕事のない時、また学卒後の未就職者などを含むこともある。
⇒しつ‐ぎょう【失業】
しつぎょう‐たいさく‐じぎょう【失業対策事業】‥ゲフ‥ゲフ🔗⭐🔉
しつぎょう‐たいさく‐じぎょう【失業対策事業】‥ゲフ‥ゲフ
法令に基づき、国・地方自治体が失業者の仕事を確保するために行う事業。失対事業。
⇒しつ‐ぎょう【失業】
しつぎょう‐ほけん【失業保険】‥ゲフ‥🔗⭐🔉
しつぎょう‐ほけん【失業保険】‥ゲフ‥
社会保険の一種。政府・雇用主・労働者の三者が相寄って基金を積み立て、労働者が失業した際、ある期間一定金額を失業者に給付するもの。1947年に法定、75年の法改正で雇用保険となる。
⇒しつ‐ぎょう【失業】
しつぎょう‐りつ【失業率】‥ゲフ‥🔗⭐🔉
しつぎょう‐りつ【失業率】‥ゲフ‥
労働力人口に占める失業者の比率。
⇒しつ‐ぎょう【失業】
しっ‐きん【失禁】🔗⭐🔉
しっ‐きん【失禁】
大小便を抑制できずにもらすこと。
しっ‐けい【失計】🔗⭐🔉
しっ‐けい【失計】
はかりごとを誤ること。処置を誤ること。失策。
しっ‐けい【失敬】🔗⭐🔉
しっ‐けい【失敬】
①人に対して礼を失うこと。敬意を欠くこと。失礼。「―な奴だ」「―して膝をくずす」
②暇を乞うこと。別れること。「ここで―する」
③俗に、だまって持って行くこと。「りんごを一つ―してきた」
④別れる時、あやまる時などの気軽な挨拶語。多く男性が、親しい相手に対して感動詞的に用いる。「じゃあ―」「――。待ったか」
⇒しっけい‐せんばん【失敬千万】
しっけい‐せんばん【失敬千万】🔗⭐🔉
しっけい‐せんばん【失敬千万】
きわめて無礼であるさま。
⇒しっ‐けい【失敬】
しっ‐けつ【失血】🔗⭐🔉
しっ‐けつ【失血】
出血により血を失うこと。成人で全量の3分の1〜2分の1を失えば生命が危険。
しっ‐けん【失権】🔗⭐🔉
しっ‐けん【失権】
①権利を失うこと。
②権力を失うこと。
⇒しっけん‐やっかん【失権約款】
しつ‐げん【失言】🔗⭐🔉
しつ‐げん【失言】
言ってはいけないことを、不注意で言ってしまうこと。言いあやまり。過言。「―が多い」
しっけん‐やっかん【失権約款】‥ヤククワン🔗⭐🔉
しっけん‐やっかん【失権約款】‥ヤククワン
債務不履行など一定の事由が発生すると当事者の一方が当然に契約上の権利や利益を失う旨の約款。
⇒しっ‐けん【失権】
しつ‐ご【失語】🔗⭐🔉
しつ‐ご【失語】
①言いちがいをすること。
②言葉を忘れ、また正しく言えないこと。
⇒しつご‐しょう【失語症】
しつ‐ご【失誤】🔗⭐🔉
しつ‐ご【失誤】
あやまち。しそこない。
しっ‐こう【失行】‥カウ🔗⭐🔉
しっ‐こう【失行】‥カウ
①道にはずれた行い。あやまち。
②〔医〕運動麻痺などがなく、また精神病のためでないのに、意志的な行為がうまくできなくなる症状。大脳皮質の一定部位の障害でおこる。
しっ‐こう【失効】‥カウ🔗⭐🔉
しっ‐こう【失効】‥カウ
(法律・権利などが)効力を失うこと。「条約の―期限」
しつご‐しょう【失語症】‥シヤウ🔗⭐🔉
しつご‐しょう【失語症】‥シヤウ
(aphasia)発声器官や聴覚に障害がないのに、言葉を使用ないし理解できなくなる病的状態。大脳皮質の一定部位の疾患でおこる。運動性失語症(言語理解は可能であるが、自発的に言語を表現し得ないもの)・感覚性失語症(音は聞こえるが、言語として理解できないもの)などに分け、広義には失読症・失書症をも含める。
⇒しつ‐ご【失語】
しっ‐さく【失策・失錯】🔗⭐🔉
しっ‐さく【失策・失錯】
①(古くはシッシャクとも)しそこなうこと。やりそこない。「―を重ねる」「―を恥じる」
②(「失策」と書く)野球で、守備側の選手の失敗。それによって、攻撃側が一つ以上の塁を得るとき記録される。エラー。
しつ‐じき【失食】🔗⭐🔉
しつ‐じき【失食】
食事を欠くこと。欠食。浮世物語「借銭の淵に首だけ漬りて―の行く家多し」
しっ‐しゃく【失借】🔗⭐🔉
しっ‐しゃく【失借】
物を貸し、また、貸した物を返してもらいしているうちになくすこと。〈日葡辞書〉
しつ‐じょ【失除】‥ヂヨ🔗⭐🔉
しつ‐じょ【失除】‥ヂヨ
とりのぞくこと。
しっ‐しょう【失笑】‥セウ🔗⭐🔉
しっ‐しょう【失笑】‥セウ
(笑ってはならないような場面で)おかしさに堪えきれず、ふきだして笑うこと。「―を買う」「思わず―する」
しっ‐しょうちょう【失象徴】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
しっ‐しょうちょう【失象徴】‥シヤウ‥
シンボル(言葉・身振り・記号など)を用いられなくなる状態。失語症の類。
しっ‐しょく【失職】🔗⭐🔉
しっ‐しょく【失職】
①それまでの職を失うこと。失業。「不況で―する」
②職務上の失策。
しっしょ‐しょう【失書症】‥シヤウ🔗⭐🔉
しっしょ‐しょう【失書症】‥シヤウ
(agraphia)手や腕の運動はおかされず、また他に知能の障害がないのに、字が書けなくなる病的状態。失語症と関係が深い。
しっ‐しん【失心・失神】🔗⭐🔉
しっ‐しん【失心・失神】
①正気を失うこと。きぬけ。喪心。
②急激な精神感動・恐怖・驚愕などのため、または外傷・打撃により、反射的に脳貧血を起こし、一時的に意識を喪失すること。
しっ・する【失する】🔗⭐🔉
しっ・する【失する】
[文]失す(サ変)
[一]〔他サ変〕
うしなう。無くする。太平記11「驕れる者は―・し」。「機会を―・した」
[二]〔自サ変〕
(「…に」を受けて)…であり過ぎる。「遅きに―・した感がある」「寛大に―・する」
しっ‐せい【失政】🔗⭐🔉
しっ‐せい【失政】
政治の方法をあやまること。また、政治の方法の悪いこと。「―を糾弾する」
しっせい‐しょう【失声症】‥シヤウ🔗⭐🔉
しっせい‐しょう【失声症】‥シヤウ
(aphonia)声帯を振動させて声を出すことができない病的状態。神経麻痺や声帯の腫瘍によるものと心因性のものとがある。
しっ‐せき【失跡】🔗⭐🔉
しっ‐せき【失跡】
人の行方ゆくえがわからなくなること。失踪。
しっ‐そう【失踪】🔗⭐🔉
しっ‐そう【失踪】
行方ゆくえをくらますこと。失跡。
⇒しっそう‐せんこく【失踪宣告】
しっそう‐せんこく【失踪宣告】🔗⭐🔉
しっそう‐せんこく【失踪宣告】
〔法〕一定の期間生死不明の状態が続いた者を失踪者と認定する家庭裁判所の審判で、これによりその者は死亡したものとみなされる。
⇒しっ‐そう【失踪】
しっ‐そく【失速】🔗⭐🔉
しっ‐そく【失速】
①飛行機が飛行の続けられる速度を失うこと。飛行機の翼の迎角むかえかくが限度を越えて増すと、翼上面の境界層がはがれて揚力が減る現象。多くの場合、操縦の自由を失って危険に陥る。
②速度が急に落ちること。急に勢いがなくなること。「ゴール直前で―する」「景気が―する」
⇒しっそく‐かく【失速角】
しっそく‐かく【失速角】🔗⭐🔉
しっそく‐かく【失速角】
翼が失速を起こす迎角むかえかく。失速角以下の迎角では、揚力は迎角にほぼ比例する。
⇒しっ‐そく【失速】
しっ‐たい【失対】🔗⭐🔉
しっ‐たい【失対】
失業対策の略。「―事業」
しっ‐たい【失態・失体】🔗⭐🔉
しっ‐たい【失態・失体】
体裁を失うこと。面目をそこなうこと。また、やりそこなうこと。体裁の悪い失敗。「―を演ずる」
しっ‐ち【失地】🔗⭐🔉
しっ‐ち【失地】
失った土地。敵に奪われた土地。また比喩的に、失った自分の勢力範囲。「―回復」
しっ‐ちゃく【失着】🔗⭐🔉
しっ‐ちゃく【失着】
囲碁で、まちがった手を打つこと。転じて一般に、ある場面での対応を誤ること。しくじり。
しっ‐ちょう【失調】‥テウ🔗⭐🔉
しっ‐ちょう【失調】‥テウ
調和を失うこと。調子が狂うこと。「栄養―」
しっ‐ちょう【失聴】‥チヤウ🔗⭐🔉
しっ‐ちょう【失聴】‥チヤウ
病気や事故などのため、聴力を失うこと。
しっ‐つい【失墜】🔗⭐🔉
しっ‐つい【失墜】
①おとすこと。失うこと。「権威を―する」
②むだに使うこと。徒費。浪費。甲陽軍鑑10「肴買ひたる代物、―にまかり成り候」
③見落し。数えちがい。日本永代蔵1「是、観音の銭なれば、いづれも―なく返納したてまつる」
しっ‐てん【失点】🔗⭐🔉
しっ‐てん【失点】
競技や勝負で失った点数。↔得点
しっ‐とう【失当】‥タウ🔗⭐🔉
しっ‐とう【失当】‥タウ
当を得ていないこと。不当。不都合。「―の措置」「―な評価」
しっ‐とう【失投】🔗⭐🔉
しっ‐とう【失投】
野球で、投手が投げそこなって打者の打ちやすい球を投げてしまうこと。
しっ‐とう【失透】🔗⭐🔉
しっ‐とう【失透】
(devitrification)ガラスが不透明かつ脆もろくなる現象。ガラスは元来熱力学的には準安定状態にあるので、特殊薬品に触れていたり高温に長時間保っていたりすると結晶化するために起こる。
しっ‐とく【失徳】🔗⭐🔉
しっ‐とく【失徳】
道徳にはずれること。品行の修まらないこと。
しつどく‐しょう【失読症】‥シヤウ🔗⭐🔉
しつどく‐しょう【失読症】‥シヤウ
(alexia)大脳皮質の一定部位に障害が起こり、読んで理解する能力が失われる病的状態。失語症と関係が深い。
しつ‐にん【失認】🔗⭐🔉
しつ‐にん【失認】
〔医〕(agnosia)大脳の局所的病変によって起こる症状。感覚器は完全であるが、対象の事物を認識できない状態。視覚失認・聴覚失認・触覚失認などに分けられる。
しつ‐ねん【失念】🔗⭐🔉
しつ‐ねん【失念】
①うっかり忘れること。
②〔仏〕心を散乱させる煩悩の一つ。
○失敗は成功のもとしっぱいはせいこうのもと🔗⭐🔉
○失敗は成功のもとしっぱいはせいこうのもと
失敗をしても、それを反省し欠点を改めていけば、やがては成功するものだ。「失敗は成功の母」とも。
⇒しっ‐ぱい【失敗】
しっ‐ぱく【漆箔】
漆の上に金箔・銀箔をつける技法。日葡辞書「ハシラヲシッパクニミガキツケタ」
しっぱ‐と
〔副〕
十分にしなうさま。浄瑠璃、百合若大臣野守鏡「―保つて放つ矢が」
じっぱ‐ひとからげ【十把一絡げ】
どれもこれもあまり価値のないものとして、多数をひとまとめに扱うこと。また、何もかも一緒くたにして扱うこと。
しっ‐ぱらい【尻払い・後払い】‥パラヒ
(シリハライの音便)(→)「しんがり」に同じ。日葡辞書「シッパライスル」
じっ‐ぱらみつ【十波羅蜜】
〔仏〕
①菩薩の十種の修行、すなわち六波羅蜜ろっぱらみつに方便・願・力・智の四波羅蜜を加えたものの称。十勝行。
②胎蔵界虚空蔵院の十菩薩の名。
しっぱり
①強く身にしみ、こたえるさま。浮世風呂3「ヲ、アツツツ、ツツ、―だ―だといひながらかきまはす」
②枝などがしなうさま。浄瑠璃、傾城吉岡染「柳に雪降りて枝もたはむや―と」
③十分に。しっかり。浄瑠璃、滝口横笛「たたみかけて切りつくるを、―とうけとめ」
じつ‐ばりき【実馬力】
(→)正味馬力に同じ。
しっ‐ぱん【湿板】
(シツバンとも)ガラス板に沃化物を含むコロジオンを塗布し、これを硝酸銀溶液に浸し、膜内に沃化銀微結晶を作って、濡れているうちに撮影・現像する感光材料。現在は、ほとんど使用されていない。↔乾板
じっぱん‐うらがき【十判裏書】
三奉行10人の捺印がある江戸幕府評定所の目安めやす裏書。
しっ‐ぴ【失費】
使った費用。ものいり。いりよう。「―がかさむ」
しっ‐ぴ【漆皮】
箱・沓くつなどに用いる、漆で塗り固めた皮革。
しっ‐ぴ【櫛比】
櫛くしの歯のようにほとんど隙間なく並んでいること。「商家の―する大通り」
じつ‐び【実備】
(主として明治初期に用いた語)実際に役に立つ準備。「兵制の―」
じっ‐ぴ【実否】
(ジップとも)真実であることと真実でないこと。「―を問う」
じっ‐ぴ【実費】
実際に要した費用。「交通費は―を支給する」
しっ‐ぴつ【執筆】
①筆を執って書くこと。文章を書くこと。「論文を―する」
②書道で、筆の持ち方。枕腕ちんわん・単鉤たんこうなど。
③叙位・除目じもくや定さだめの時に、会議の結果を書く役。
→執筆しゅひつ
しっ‐ぷ【湿布】
フランネル・ガーゼなどを水や湯または薬液などに浸して患部に当て固定すること。また、その布。多く炎症の治療に用いる。
シップ【ship】
①船。
②西洋式帆船の一種。すべてのマストに横帆のみを持つもの。
じっ‐ぷ【実父】
血を分けたほんとうの父。実の父。
じっ‐ぷ【実否】
⇒じっぴ。平家物語11「讒者の―をただされず」
しっ‐ぷう【疾風】
速く吹く風。はやて。
⇒しっぷう‐じんらい【疾風迅雷】
⇒しっぷう‐どとう【疾風怒濤】
⇒疾風に勁草を知る
しっぷう‐じんらい【疾風迅雷】
疾風とはげしい雷。また、そのようにすばやくはげしいこと。
⇒しっ‐ぷう【疾風】
しっぷう‐どとう【疾風怒濤】‥タウ
①追い風と大きな波。
②シュトゥルム‐ウント‐ドラングの訳語。
⇒しっ‐ぷう【疾風】
しっ‐ぴ【失費】🔗⭐🔉
しっ‐ぴ【失費】
使った費用。ものいり。いりよう。「―がかさむ」
しつ‐ぼう【失亡】‥バウ🔗⭐🔉
しつ‐ぼう【失亡】‥バウ
なくなること。なくすこと。
しつ‐ぼう【失望】‥バウ🔗⭐🔉
しつ‐ぼう【失望】‥バウ
のぞみを失うこと。あてがはずれて、がっかりすること。「結果に―する」「―落胆」
しつ‐めい【失名】🔗⭐🔉
しつ‐めい【失名】
氏名のわからないこと。
⇒しつめい‐し【失名氏】
しつ‐めい【失命】🔗⭐🔉
しつ‐めい【失命】
いのちを失うこと。死ぬこと。
しつ‐めい【失明】🔗⭐🔉
しつ‐めい【失明】
視力を失うこと。
しつめい‐し【失名氏】🔗⭐🔉
しつめい‐し【失名氏】
氏名のわからない人。なにがし。無名氏。
⇒しつ‐めい【失名】
しつ‐らい【失例】🔗⭐🔉
しつ‐らい【失例】
病気。不例。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「この間はお風を召して、お―」
しつらくえん【失楽園】‥ヱン🔗⭐🔉
しつらくえん【失楽園】‥ヱン
(Paradise Lost)ミルトンの12巻1万行余りの叙事詩。1667年刊。アダムとイヴの楽園追放の説話を礎いしずえにして、清教徒的世界観を展開しながら神とサタンとの闘争を描く。「楽園喪失」とも訳す。「復楽園」はその続編。
しつ‐れい【失礼】🔗⭐🔉
しつ‐れい【失礼】
①礼儀を欠くこと。礼儀をわきまえないこと。不作法なこと。しつらい。「―なことを言うな」「どうも―いたしました」
②別れること。暇を乞うこと。「お先に―します」
③人に問いかける時、別れる時、わびる時などの気軽な挨拶語。感動詞的に用いる。ごめんなさい。「ちょっと―」「では―」
しつ‐れん【失恋】🔗⭐🔉
しつ‐れん【失恋】
恋する気持が相手にかなえられないこと。恋にやぶれること。「―の痛手」
しつ‐ろ【失路】🔗⭐🔉
しつ‐ろ【失路】
進路を失うこと。失意の状態にあること。
ひ‐ごえ【乾声・失声】‥ゴヱ🔗⭐🔉
ひ‐ごえ【乾声・失声】‥ゴヱ
音声がかれて出ないこと。かれごえ。〈倭名類聚鈔3〉
[漢]失🔗⭐🔉
失 字形
筆順
〔大部2画/5画/教育/2826・3C3A〕
〔音〕シツ(漢)
〔訓〕うしなう・うせる
[意味]
①とりにがす。なくす。うしなう。うせる。「機を失する」「失恋・失望・消失・損失」
②しそこなう。おちど。あやまち。「失をおぎなう」「失言・失策・過失」。度を越す。ゆきすぎ。「遅きに失する」
[解字]
会意。初めの四画は「手」、最後の一画は横へ引く意を表す。手から物がするりと横にそれる意。
[下ツキ
遺失・一失・過失・自失・消失・焼失・喪失・損失・得失・漂失・紛失・亡失・忘失・滅失・流失
[難読]
失敗るしくじる・失敗ったしまった


広辞苑に「失」で始まるの検索結果 1-91。