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うしろ‐で【後ろ手】🔗⭐🔉
うしろ‐で【後ろ手】
①うしろの方。うしろから見た姿。うしろつき。古事記中「―は小楯おだてろかも」。「―にまわる」
②両手を背にまわすこと。日葡辞書「ウシロデニシバラルル」
⇒うしろ【後ろ】
ご‐て【後手】🔗⭐🔉
ご‐て【後手】
①敵に先を越されて受身になること。
②手おくれになること。浄瑠璃、冥途飛脚「忠兵衛様は―といひ」
③後詰ごづめ。後陣。
④囲碁・将棋で、先手に対してあとから応じること。また、その人。「―を持つ」「―番」
↔先手せんて
⇒後手に回る
○後手に回るごてにまわる🔗⭐🔉
○後手に回るごてにまわる
相手に先を越され、受身の立場に立たされる。
⇒ご‐て【後手】
こて‐の‐おおい【籠手の覆い】‥オホヒ
籠手の座盤ざばん。
こて‐ぶくろ【籠手袋】
鎧よろいの籠手の座盤ざばんをすえる布帛の家地いえじ。→籠手(図)
こ‐でまねき【小手招き】
(「こてまねき」とも)ちょっと手招くこと。万葉集歳おどり「楓のやうなる御手をさしのべ―して、につこりと笑はんす」
こ‐でまり【小手毬】
バラ科の落葉小低木。中国原産で、古くから日本で観賞用に栽培。高さ約1.5メートル。葉は広披針状で鋸歯を有し、互生。春、枝先にユキヤナギに似た白色5弁の小花を多数球状につける。スズカケ。〈[季]春〉
こ‐てまわし【小手回し】‥マハシ
①てまわしのよいこと。
②気転のきくこと。
ごて‐もの【碁手物】
(→)碁手に同じ。
ご・てる
〔自下一〕
ぐずぐずと文句や不平を言う。ごてつく。ごねる。
こ‐てん【古典】
①[左伝文公15年、注]昔の典型・儀式、また法式。日葡辞書「コデン」
②昔、書かれた書物。昔、書かれ、今も読み継がれる書物。
③転じて、いつの世にも読まれるべき、価値・評価の高い書物。
④古代ギリシア・ローマの代表的著述。
⇒こてん‐おんがく【古典音楽】
⇒こてん‐がくは【古典学派】
⇒こてん‐けいざいがく‐は【古典経済学派】
⇒こてん‐こだい【古典古代】
⇒こてん‐しゅぎ【古典主義】
⇒こてん‐てき【古典的】
⇒こてんは‐おんがく【古典派音楽】
⇒こてんは‐けいほうがく【古典派刑法学】
⇒こてん‐ぶつりがく【古典物理学】
⇒こてん‐ぶんがく【古典文学】
⇒こてん‐りきがく【古典力学】
⇒こてん‐りょうしろん【古典量子論】
こ‐てん【古点】
①951年(天暦5)から源順みなもとのしたごうら梨壺なしつぼの五人が「万葉集」につけた訓点。→次点→新点。
②漢籍・仏典などに加えられた古訓点。主に平安時代のものについていう。
こ‐てん【個展】
個人展覧会の略。個人が自分の作品だけを集めて催す展覧会。「―を開く」
こ‐でん【戸田】
①家屋と田地。
②律令時代、田租の賦課単位となった郷戸の耕作田地。
こ‐でん【古田】
(→)本田2に同じ。
こ‐でん【古伝】
昔からの言い伝え。古来の伝授または伝説。古記録。
ご‐てん【五典】
①[書経舜典]人のふみ行うべき五つの道。
㋐父は義、母は慈、兄は友、弟は恭、子は孝。
㋑父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信。
②[左伝昭公12年]古書の名。五帝の書とされる。太平記26「三墳・―・史書…みな焼捨てられけるこそあさましけれ」
ご‐てん【午天】
うまの時。ひる時。まひる。
ご‐てん【呉天】
(呉国の空の意)遠い異郷の地。
ご‐てん【御殿】
①貴人の住宅の尊敬語。立派な大邸宅。
②清涼殿の称。
③社殿。やしろ。謡曲、竹生島「社壇の扉を押し開き、―に入らせ給ひければ」
⇒ごてん‐さま【御殿様】
⇒ごてん‐じょちゅう【御殿女中】
⇒ごてん‐ば【御殿場】
⇒ごてん‐ばん【御殿番】
ご‐てん【語典】
①辞書。
②文法書。文典。
ご‐でん【誤伝】
まちがって伝え、または伝わること。また、その伝え・うわさ。
ご‐てんい【御典医・御殿医】
江戸時代、幕府・大名お抱えの医者。
こてん‐おんがく【古典音楽】
①民俗音楽・大衆音楽に対して西洋の芸術音楽一般をいう。クラシック音楽。
②広義には、各民族の伝統的芸術音楽をいう。
⇒こ‐てん【古典】
こてん‐がくは【古典学派】
(classical school; orthodox school)アダム=スミスを祖としてマルサス・リカード・J.S.ミルによって展開された経済学派。個人の利己心を経済の発達の原動力とみなし、自由主義を主張。概して、18世紀後半から19世紀半ばのイギリスの主な経済学者およびその学派を指す。ケインズによれば、さらにマーシャル・ピグーらの新古典学派まで含む。正統学派。
⇒こ‐てん【古典】
こ‐てんぐ【小天狗】
①小さい天狗。
②体の小さい若者で、武芸にすぐれた者。
こてん‐けいざいがく‐は【古典経済学派】
(→)古典学派に同じ。
⇒こ‐てん【古典】
こてん‐こだい【古典古代】
(classical antiquity)(すぐれた古典を生んだ時代だからいう)古代ギリシア・ローマの総称。
⇒こ‐てん【古典】
こてん‐こてん
肉体的または精神的な打撃が徹底的であるさま。完膚かんぷなきさま。「―にやられた」
ごてん‐さま【御殿様】
賢所かしこどころの尊敬語。
⇒ご‐てん【御殿】
ご‐てんじく【五天竺】‥ヂク
天竺(インド)を東・南・西・北・中の五つに分けた総称。
こてん‐しゅぎ【古典主義】
(classicism)17〜18世紀におけるヨーロッパ芸術の支配的思潮。古代のギリシア・ローマの芸術を規範とし、理念の完全・明晰な表現、調和的な形式、理想的な人間像を重視する。文学・演劇ではフランスのラシーヌ・コルネーユ、イギリスのドライデン・ポープ、ドイツの壮年期のゲーテ・シラー、絵画ではフランスのプーサン、音楽ではハイドン・モーツァルトらがその代表。
⇒こ‐てん【古典】
ごてん‐じょちゅう【御殿女中】‥ヂヨ‥
①宮中・将軍家・大名の奥向きに仕える女中。
②転じて、嫉妬深く、陰口・中傷など、陰険な手段で人を陥れようとする女。底意地の悪い女。
⇒ご‐てん【御殿】
こ‐てんじん【小天神】
上方かみがた遊里での遊女の階級。「天神」の下で「かこい」の上位。好色一代男5「天神・―とせちがしこく極めぬ」
こ‐てんせき【古典籍】
和書・漢籍のうち、近代以前の写本・版本の総称。
こてん‐てき【古典的】
①古典のおもむきがあるさま。「―な名作」
②古典を重んずる傾向があること。また、伝統的。
⇒こ‐てん【古典】
ごてん‐ば【御殿場】
歌舞伎・人形浄瑠璃の時代物で、御殿の場面。(地名別項)
⇒ご‐てん【御殿】
ごてんば【御殿場】
静岡県北東部、富士山南東麓にある市。富士登山東口、高原別荘地。東富士演習場がある。人口8万6千。
⇒ごてんば‐せん【御殿場線】
こてんは‐おんがく【古典派音楽】
バロック時代に続く、18世紀後半から19世紀初頭の簡潔で自然な様式の音楽。一般にウィーン古典派の音楽を指す。それ以前の前古典派には北ドイツ楽派・初期ウィーン楽派・マンハイム楽派等を含む。→ウィーン古典派。
⇒こ‐てん【古典】
こてんは‐けいほうがく【古典派刑法学】‥ハフ‥
18世紀末以来の刑法学派で、自由意思論と自由主義思想に立脚した客観主義・応報刑主義を説いた。旧派刑法学。↔近代派刑法学。
⇒こ‐てん【古典】
ごてんば‐せん【御殿場線】
東海道本線国府津こうづから御殿場を経て沼津に至るJR線。全長60.2キロメートル。
⇒ごてんば【御殿場】
こてん‐ぱん
論争などで徹底的にやり込めるさま。「―に批判される」
ごてん‐ばん【御殿番】
江戸幕府の職名。京都二条城を守衛した者。
⇒ご‐てん【御殿】
こてん‐ぶつりがく【古典物理学】
巨視的な物理系を支配する物理法則を扱う物理学の諸分野。古典力学・熱力学・古典統計力学・電磁気学・特殊相対性理論など。↔量子物理学。
⇒こ‐てん【古典】
こてん‐ぶんがく【古典文学】
ある民族や文化圏の伝統を形成した第一流の過去の文学。
⇒こ‐てん【古典】
こてん‐りきがく【古典力学】
巨視的物体の運動に関する物理法則を中心とする理論体系。ガリレイに始まり、ニュートンが力および質量の力学的概念を導入することによって確立した。静力学・動力学・質点力学・剛体力学、あるいは対象により流体力学・弾性体力学・天体力学など。↔量子力学。
⇒こ‐てん【古典】
こてん‐りょうしろん【古典量子論】‥リヤウ‥
20世紀初頭に提案され、1925年量子力学が出現するまでの放射・原子・固体に関する過渡的な量子論。プランク・アインシュタイン・N.ボーアらの業績が中心。前期量子論。
⇒こ‐てん【古典】
こと【言】
(事と同源)
①ことば。万葉集14「人皆の―は絶ゆとも」
②口に出して言うこと。ものいい。万葉集15「旅といへば―にそやすき」
③他人のうわさ。評判。万葉集4「彼その夕よい逢ひて―の繁きも」
④和歌。土佐日記「この歌は常にせぬ人の―なり」
⇒言悖りて出づればまた悖りて入る
こと【事】
(もと「こと(言)」と同語)
➊意識・思考の対象のうち、具象的・空間的でなく、抽象的に考えられるもの。「もの」に対する。
①世に現れる現象。
㋐できごと。事件。万葉集5「世の―なればとどみかねつも」。「―と次第による」「―のなり行き」
㋑大事。変事。万葉集4「わが背子は物な思ほし―しあらば火にも水にもわれ無けなくに」。「さあ―だ」
㋒事情。様子。事態。後鳥羽院御口伝「彼の卿が歌存知の趣、いささかも―により折によるといふ事なし」。「山の―に詳しい」
㋓理由。縁。今昔物語集17「其ればかりを―にて陸むつましくなりなむ後に」
㋔わざ。しわざ。業務。蜻蛉日記中「明くれば起き、暮るれば臥すを―にて」
㋕折々の行事。「―始め」
㋖僧侶の夜食。古今著聞集18「或人―をして贈りたりけるに」
②言ったり考えたり行なったりする中身。
㋐思考・表現の内容。新古今和歌集雑「思ふ―をなど問ふ人のなかるらん」
㋑意味する実体。「弁天小僧とはおれの―だ」
㋒(体言に続けて)「それについて言えば」の意。「私―一身上の都合により」
㋓二つの体言の間に挟んで、上下の体言が同一の実体である意を示す。(通例上が通称、下が正式な呼称)「清水の次郎長―山本長五郎」
㋔(活用語の連体形に付いて)その活用語を名詞化し、また、その語句全体で経験・習慣・必要・状態等を表す。「見る―は信ずる―である」「行った―がない」「早く寝る―にしている」「急ぐ―はない」「まずい―をやった」
㋕(形容詞連体形をうけ副詞句的に)その表す事柄が、述語の指す動作などのしかたに関係する意。「長い―御苦労様」
➋文末にそえて、終助詞的に用いる。
①(動詞の連体形または動詞に打消の助動詞の連体形の付いた形にそえて)願望や軽い命令・禁止を表す。「廊下を走らない―」
②(主に女性語で、活用語の終止形または連体形に付いて)感嘆・疑問を表す。「まあ御苦労な―」「それでいい―」
⇒事ある時は仏の足を戴く
⇒事がな笛吹かん
⇒事が延びれば尾鰭が付く
⇒事ここに至る
⇒事志と違う
⇒事しもあれ
⇒事と次第に依っては
⇒事とする
⇒事ともしない
⇒事に当たる
⇒事に触れて
⇒事に依ると
⇒事も無し
⇒事を起こす
⇒事を欠く
⇒事を構える
⇒事を好む
⇒事を分ける
こと【琴・箏】
①古く日本の弦楽器の総称。琴きんのこと・箏そうのこと・百済くだらごと・東あずまごと・須磨ごと・琵琶びわのことなど。極楽遊意長承点「虎魄の笛、車
しゃこの琴コト」
②1のうち琴・箏、特に近世以降は箏の通称。「琴」と書くことが多い。
こと【異・殊】
①普通とは違っていること。同じでないこと。後撰和歌集恋「涙の色も―にぞありける」
②すぐれていること。特別。枕草子152「―なる事なき男の」
③ある語に冠して、「別の」「他の」の意を表す語。「―国」「―思ひ」
⇒異にする
こ‐と【古都】
古いみやこ。旧都。「―の趣」
こ‐と【古渡】
⇒こわたり
こ‐と【糊塗】
ごまかしの処置をすること。曖昧あいまいにとりつくろっておくこと。「一時を―する」
こと【如】
〔副〕
(助動詞「如ごとし」の語幹「ごと」と同源)同じく。同じ(…ならば)。万葉集10「―降らば袖さへ濡れて通るべく」
こ‐ど【弧度】
〔数〕(→)ラジアンに同じ。
ごと【如】
(助動詞「如し」の語幹)…と同じく。…のように。万葉集2「蓋けだしや鳴きし我が念へる―」→こと(如)
ご‐と【五斗】
(東北・中国地方で)醤油のもろみ。ひしお。また、醤油かす。→五斗味噌
ごと
〔接尾〕
(名詞に付いて)そのものもいっしょに。それぐるみ。それとともに。「皮―たべる」
ごと【毎】
〔接尾〕
(名詞や動詞の連体形に付いて)そのどれも。そのたびに。いつも。万葉集3「吾妹子わぎもこが植ゑし梅の木見る―に」。竹取物語「我朝―夕―に見る竹の中におはするにて知りぬ」。「月―の出費」
ご‐ど【五度】
〔音〕全音階の上で、ある音と、それから数えて5番目の音との間の音程。3個の全音と1個の半音とを含む完全5度(例えばハ-ト)、2個の全音と2個の半音とを含む減5度(例えばロ-ヘ)などがある。
ご‐ど【後度・後途】
のち。後日。浄瑠璃、松風村雨束帯鑑「目前の勝利に―の天罰うけんより」↔先度
⇒後度を突く
こと‐あ・う【事合ふ】‥アフ
〔自四〕
物事がよくととのう。思い通りになる。源氏物語葵「―・ひたる心地して」
こと‐あげ【言挙げ】
言葉に出して特に言い立てること。とりたてて言うこと。揚言。万葉集18「―せずともとしは栄えむ」
こと‐あたらし・い【事新しい】
〔形〕[文]ことあたら・し(シク)
様子が改まっている。ことさらめいている。わざとらしい。謡曲、花筐「―・しき問ひごとかな」
こと‐あまつかみ【別天神】
古事記で、天地開闢かいびゃくの初めに出現したとされる神。天之御中主神あまのみなかぬしのかみ・高御産巣日神たかみむすひのかみ・神産巣日神かみむすひのかみ・宇摩志阿斯訶備比古遅神うましあしかびひこじのかみ・天之常立神あまのとこたちのかみの称。
こと‐あやまり【言誤り】
言いあやまり。言いそこない。源氏物語夕顔「―しつべきも言ひ紛らはして」
こと‐あやまり【事誤り】
事のまちがい。事のゆきちがい。過失。源氏物語梅枝「花の香をえならぬ袖にうつしても―と妹やとがめむ」
ことあり‐がお【事有り顔】‥ガホ
子細ありげなかおつき。わけのありそうな様子。源氏物語若紫「夜深う出で給ふも―なりや」

しりえ‐で【後手】‥ヘ‥🔗⭐🔉
しりえ‐で【後手】‥ヘ‥
うしろの方に手をまわすこと。うしろで。神代紀上「背しりえでに揮ふきつつ」
⇒しり‐え【後方・後】
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