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きられ‐やく【切られ役・斬られ役】🔗🔉

きられ‐やく切られ役・斬られ役】 映画・演劇・芝居などで、切られる演技をする役。

きり‐あい【切合い・斬合い】‥アヒ🔗🔉

きり‐あい切合い・斬合い‥アヒ ①切り合うこと。刃物で互いに切ったり切られたりして戦うこと。 ②割勘わりかん。切合勘定。

きり‐あ・う【切り合う・斬り合う】‥アフ🔗🔉

きり‐あ・う切り合う・斬り合う‥アフ 〔自五〕 ①刀で互いに切ったり切られたりして戦う。平家物語1「射あひ―・ひ数剋たたかふ」 ②二つの物が十文字に交わる。

きり‐い・る【切り入る・斬り入る】🔗🔉

きり‐い・る切り入る・斬り入る】 〔他四〕 刀をふるって敵中に進入する。切りこむ。

きり‐かえ・す【切り返す・斬り返す】‥カヘス🔗🔉

きり‐かえ・す切り返す・斬り返す‥カヘス 〔他五〕 ①相手が切りかかってきたのに応じて、こちらも切りかかる。 ②相手の攻撃に対してただちに逆襲する。「意地の悪い質問をあざやかに―・す」

きり‐かか・る【切り掛かる・斬り掛かる】🔗🔉

きり‐かか・る切り掛かる・斬り掛かる】 〔他五〕 ①まさに切る動作を始めようとする。 ②刀を振りあげて切ろうとする。「背後から―・る」

きり‐か・ける【切り掛ける・斬り掛ける】🔗🔉

きり‐か・ける切り掛ける・斬り掛ける】 〔他下一〕[文]きりか・く(下二) ①切った物を他の物にかけておく。首を切って獄門にかける。平家物語9「源氏の方に―・けらるる頸ども二千余人なり」 ②刀を振り上げて切ろうと立ち向かう。切りつける。 ③切る動作を始める。また、その動作を中途までする。 ④(「鑽り掛ける」とも書く)鑽火きりびを他の物へ向けてうちかける。

きり‐くび【切首・斬首】🔗🔉

きり‐くび切首・斬首】 ①首を切ること。 ②切り落とした首。 ③歌舞伎で使う首級の小道具。

きり‐くみ【斬組・切組み】🔗🔉

きり‐くみ斬組・切組み】 ①建築工事で、木材・鉄材などを柱・梁などに組み立てるため必要な形に造ること。 ②能で、太刀・薙刀の斬合いを見せる部分。狭義にはそこに用いる囃子事はやしごと⇒きりくみ‐え【切組み絵】 ⇒きりくみ‐とうろうえ【切組み灯籠絵】

きり‐こ・む【切り込む・斬り込む】🔗🔉

きり‐こ・む切り込む・斬り込む】 〔自他五〕 ①物の中に刃物を深く入れて切る。 ②敵陣に切って入る。「只一人―・む」 ③するどくたずねる。問いつめる。「問題点に―・む」 ④切ってはめこむ。

きり‐ころ・す【切り殺す・斬り殺す】🔗🔉

きり‐ころ・す切り殺す・斬り殺す】 〔他五〕 刀などで切って殺す。

きり‐さいな・む【切り苛む・斬り苛む】🔗🔉

きり‐さいな・む切り苛む・斬り苛む】 〔他五〕 切っていためつける。むごたらしく切る。浄瑠璃、唐船噺今国性爺「滅多無性に―・み」

きり‐じに【切り死に・斬り死に】🔗🔉

きり‐じに切り死に・斬り死に】 切り合ってその場で死ぬこと。太平記26「只一騎馳せ帰り、大勢の中へかけ入りて、―にこそ死にけれ」

きり‐す・う【切り据う・斬り据う】🔗🔉

きり‐す・う切り据う・斬り据う】 〔他下二〕 切り倒す。切り伏せる。太平記39「引く太刀に廻る敵を―・ゑ」

きりすて‐ごめん【斬捨て御免】🔗🔉

きりすて‐ごめん斬捨て御免】 江戸時代、武士の特権として、無礼を働いた下士・町人・百姓などを斬り捨てても、とがめられなかったこと。 ⇒きり‐すて【切捨て】

きり‐す・てる【切り捨てる】🔗🔉

きり‐す・てる切り捨てる】 〔他下一〕[文]きりす・つ(下二) ①切って、その残りを捨てる。大唐西域記長寛点「髪を断キリステ髭長し」。「少数意見を―・てる」 ②(「斬り捨てる」とも書く)人を切って、そのままに捨てておく。 ③計算で、必要な桁以下の端数を無視する。「小数点以下を―・てる」↔切り上げる

きり‐たお・す【切り倒す・斬り倒す】‥タフス🔗🔉

きり‐たお・す切り倒す・斬り倒す‥タフス 〔他五〕 立っているものを切って倒す。「大木を―・す」

きり‐ちら・す【切り散らす・斬り散らす】🔗🔉

きり‐ちら・す切り散らす・斬り散らす】 〔他五〕 ①敵中に切りこんで追い散らす。 ②むやみに切る。切りまくる。

きり‐つけ【切付け・斬付け】🔗🔉

きり‐つけ切付け・斬付け】 ①切りつけること。 ②布をいろいろの形に切り取って、着物にはりつけたもの。好色一代男6「上は緋緞子に五色の―」 ③仮製本で、表紙と中身とを同時に化粧裁ちすること。「―本」 ⇒きりつけ‐せった【切付雪駄】 ⇒きりつけ‐もん【切付紋】

きり‐つ・ける【切り付ける・斬り付ける】🔗🔉

きり‐つ・ける切り付ける・斬り付ける】 〔他下一〕[文]きりつ・く(下二) ①切ってきずをつける。 ②相手に切ってかかる。切りかかる。 ③切り込んで形をつける。彫りつける。

きり‐て【切り手・斬り手】🔗🔉

きり‐て切り手・斬り手】 物を切る人。物を巧みに切る人。特に、首切り役の人。太平記2「―後へ廻るとぞ見えし、御首は敷皮の上に落ちて」

きり‐と・む【斬り留む・切り留む】🔗🔉

きり‐と・む斬り留む・切り留む】 〔他下二〕 切り殺す。討ちとめる。好色一代男4「飛んで懸かるを、これも忽ち―・めぬ」

きり‐とり【切取り・斬取り】🔗🔉

きり‐とり切取り・斬取り】 (キリドリとも) ①切り取ること。 ②人を切って物を奪い取ること。浄瑠璃、冥途飛脚「もし盗賊か―か、道からふつと出来心」。「―強盗」 ③土地の高すぎる所を削りとること。↔盛土もりつち⇒きりとり‐せん【切り取り線】

きり‐はら・う【切り払う・斬り払う】‥ハラフ🔗🔉

きり‐はら・う切り払う・斬り払う‥ハラフ 〔他五〕 ①樹木の枝などを切り除く。払う。 ②切り込んで敵を追い払う。

きり‐ふ・せる【切り伏せる・斬り伏せる】🔗🔉

きり‐ふ・せる切り伏せる・斬り伏せる】 〔他下一〕[文]きりふ・す(下二) 相手を切って倒す。

きり‐ほど・く【切り解く・斬り解く】🔗🔉

きり‐ほど・く切り解く・斬り解く】 〔他五〕 ①結んだものを切って解きはなす。 ②切り結んだ刀をひきはなす。

きり‐まく・る【切り捲る・斬り捲る】🔗🔉

きり‐まく・る切り捲る・斬り捲る】 〔他五〕 ①はげしく切り立てて相手を追いまくる。 ②舌鋒ぜっぽう鋭くいろいろな相手を論破する。

きり‐むす・ぶ【切り結ぶ・斬り結ぶ】🔗🔉

きり‐むす・ぶ切り結ぶ・斬り結ぶ】 〔自五〕 互いに刀を交えて激しく切り合う。

きり‐やぶ・る【切り破る・斬り破る】🔗🔉

きり‐やぶ・る切り破る・斬り破る】 〔他五〕 ①切ってこわす。切ってばらばらにする。 ②切り込んで敵の囲みをうち破る。日葡辞書「テキヂンヲキリヤブル」

き・る【切る・斬る・截る・伐る・剪る】🔗🔉

き・る切る・斬る・截る・伐る・剪る】 [一]〔他五〕 ➊連結・結合しているものを断つ。離す。 ①刃物などで断つ。刃物で相手を傷つける。鋏み断つ。万葉集17「鳥総とぶさ立て船木―・るといふ能登の島山」。土佐日記「爪のながくなりにたるを見て日をかぞふれば、けふは子の日なりければ―・らず」。平家物語5「手づから首を―・りてぞ死ににける」。「爪を―・る」「転んで額を―・る」 ②結びついているもの、続いているものなどを分かちはなす。まっぷたつにする。竹取物語「離れ給ひしもとの上は腹を―・りて笑ひ給ふ」。後撰和歌集「今はとて秋はてられし身なりとも―・りたつ人をえやは忘るる」。「彼と手を―・る」「縁を―・る」「スイッチを―・る」「電話を―・る」 ③閉じていたものを開く。転じて、悪事をただす。「封を―・る」「茶室に炉を―・る」「政界を―・る」 ④(続いている行為を)やめる。うち切る。宇治拾遺物語6「弓、やなぐい、たち、刀―・り捨てて法師になりぬ」。「言葉を―・る」 ⑤横切る。横断する。山家集「山桜枝―・る風のなごりなく花をさながらわがものにする」。「行列を―・る」 ⑥(つながりを断つ意から) ㋐囲碁で、相手の石の連絡を断つ。 ㋑カルタの札などをまぜ合わせる。「トランプを―・る」 ㋒トランプで、切札を出して他の札を押さえ取る。「スペードで―・る」 ㋓双六すごろくで、相手の邪魔になる所へ石をやる。好色一代男4「塵紙にて細工に双六の盤を拵へ、二六、五三と乞目を打つ内にもそこを―・れといふ」 ⑦両替をする。昔、量目の一定した金銀がなかったため、竿金さおがね・竹流金たけながしきんを入用なだけ切って使ったことからいう。 ➋《切》物事を限定する。 ①期限を定める。限る。世間胸算用4「十年―・つて銭一貫から三十目までにて好きなる子供取りける」。「日を―・る」 ②決定する。十訓抄「汝が訴へ申す東国の庄の事、今まで事―・らぬは口惜しとや思ふ」。今昔物語集28「まだ勝負も―・らぬに」 ③(ある数量を)下回る。割る。「千円を少し―・った値をつける」「10秒を―・る」 ➌《切》尽きるようにする。物事を最後までやる。 ①振ったりなどして水分を去る。「野菜の水を―・る」 ②(動詞の連用形に付いて)はっきりけじめをつける、終える、果たす、尽くすなどの意を表す。枕草子82「こよひ悪しとも良しとも定め―・りてやみなむかし」。平家物語2「我一人と思ひ―・つて戦ふ程に」。日葡辞書「ヨミキル」「フデヲカキキル」「イイキル、また、モウシキル」。「使い―・る」「逃げ―・る」「にがり―・る」 ➍(他と異なって)物事をする。 ①最初にする。「まず彼が口を―・った」「先頭を―・る」 ②方向を変える。「ハンドルを―・る」 ③目立つようにする。きめこむ。「しらを―・る」「たんかを―・る」 ➎(鷹詞)鷹が鳥を取り損なう。 ➏(取引用語)損失勘定となった客が追おい証拠金を入れないため、取引員がその建玉たてぎょくを任意に転売・買戻しをして整理する。 ➐能や歌舞伎で、顔を強く一方へ動かして物を見る。「面を―・る」 ➑(演劇用語) ①「幕を切る」は幕をしめる。「見得を切る」は見得をする。 ②地方の興行で毎日の焚捨または消え物の費用や料金を毎日の入場料の揚り高から差し引く。 ➒(cut)テニス・卓球などでカットする。 [二]〔自下二〕 ⇒きれる(下一) ◇広く一般には「切」を使い、人には「斬」、布・紙には「截」、木には「伐」、枝・葉・花には「剪」と書き分けることもある。 ⇒切った張った ⇒切って落とす ⇒切って捨てる ⇒切っても切れない

ざん【斬】🔗🔉

ざん】 刀で切ること。切り殺すこと。うちくび。

ざん‐かく【斬獲】‥クワク🔗🔉

ざん‐かく斬獲‥クワク 斬り殺しあるいは生け捕ること。

ざんかん‐じょう【斬奸状】‥ジヤウ🔗🔉

ざんかん‐じょう斬奸状‥ジヤウ わるものを斬るについてその趣意をしたためた文書。

ざん‐けい【斬刑】🔗🔉

ざん‐けい斬刑】 斬首の刑罰。

ざん‐さい【斬衰】🔗🔉

ざん‐さい斬衰】 中国の喪服。粗い麻布を用い、下辺を切りはなして縫わないもの。3年の喪に用いる。

ざん‐ざい【斬罪】🔗🔉

ざん‐ざい斬罪】 首を斬る刑。うちくび。「―に処する」

ざん‐さつ【斬殺】🔗🔉

ざん‐さつ斬殺】 きり殺すこと。

ざん‐しゅ【斬首】🔗🔉

ざん‐しゅ斬首】 首を斬ること。また、その刑。

ざん‐しん【斬新】🔗🔉

ざん‐しん斬新】 趣向のきわだって新しいこと。「―なアイディア」 ⇒ざんしん‐きばつ【斬新奇抜】

ざんしん‐きばつ【斬新奇抜】🔗🔉

ざんしん‐きばつ斬新奇抜】 これまでにないような着想で、人をあっと驚かせるさま。「―なデザイン」 ⇒ざん‐しん【斬新】

ざんば‐けん【斬馬剣】🔗🔉

ざんば‐けん斬馬剣】 前漢の名剣の名。馬を一刀で切断し得るほどの極めて鋭利な剣。

ざん‐ばつ【斬伐】🔗🔉

ざん‐ばつ斬伐】 ①木を切ること。 ②切り殺すこと。

ざん‐ぱつ【斬髪】🔗🔉

ざん‐ぱつ斬髪】 ①髪を刈ること。散髪。 ②ざんぎり。

[漢]斬🔗🔉

 字形 〔斤部7画/11画/2734・3B42〕 〔音〕ザン(慣) サン(漢) 〔訓〕きる [意味] ①刃物できる。きりころす。罪人の首または胴体をきり落とす刑。「斬に処す」「腰斬・斬首・斬罪・斬奸ざんかん状」 ②かけはなれている。きわだっている。「斬新」

[漢]斬🔗🔉

 〔車部4画〕 ⇒斤部

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