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広辞苑の検索結果 (45)
きられ‐やく【切られ役・斬られ役】🔗⭐🔉
きられ‐やく【切られ役・斬られ役】
映画・演劇・芝居などで、切られる演技をする役。
きり‐あい【切合い・斬合い】‥アヒ🔗⭐🔉
きり‐あい【切合い・斬合い】‥アヒ
①切り合うこと。刃物で互いに切ったり切られたりして戦うこと。
②割勘わりかん。切合勘定。
きり‐あ・う【切り合う・斬り合う】‥アフ🔗⭐🔉
きり‐あ・う【切り合う・斬り合う】‥アフ
〔自五〕
①刀で互いに切ったり切られたりして戦う。平家物語1「射あひ―・ひ数剋たたかふ」
②二つの物が十文字に交わる。
きり‐い・る【切り入る・斬り入る】🔗⭐🔉
きり‐い・る【切り入る・斬り入る】
〔他四〕
刀をふるって敵中に進入する。切りこむ。
きり‐かえ・す【切り返す・斬り返す】‥カヘス🔗⭐🔉
きり‐かえ・す【切り返す・斬り返す】‥カヘス
〔他五〕
①相手が切りかかってきたのに応じて、こちらも切りかかる。
②相手の攻撃に対してただちに逆襲する。「意地の悪い質問をあざやかに―・す」
きり‐かか・る【切り掛かる・斬り掛かる】🔗⭐🔉
きり‐かか・る【切り掛かる・斬り掛かる】
〔他五〕
①まさに切る動作を始めようとする。
②刀を振りあげて切ろうとする。「背後から―・る」
きり‐か・ける【切り掛ける・斬り掛ける】🔗⭐🔉
きり‐か・ける【切り掛ける・斬り掛ける】
〔他下一〕[文]きりか・く(下二)
①切った物を他の物にかけておく。首を切って獄門にかける。平家物語9「源氏の方に―・けらるる頸ども二千余人なり」
②刀を振り上げて切ろうと立ち向かう。切りつける。
③切る動作を始める。また、その動作を中途までする。
④(「鑽り掛ける」とも書く)鑽火きりびを他の物へ向けてうちかける。
きり‐くび【切首・斬首】🔗⭐🔉
きり‐くび【切首・斬首】
①首を切ること。
②切り落とした首。
③歌舞伎で使う首級の小道具。
きり‐くみ【斬組・切組み】🔗⭐🔉
きり‐くみ【斬組・切組み】
①建築工事で、木材・鉄材などを柱・梁などに組み立てるため必要な形に造ること。
②能で、太刀・薙刀の斬合いを見せる部分。狭義にはそこに用いる囃子事はやしごと。
⇒きりくみ‐え【切組み絵】
⇒きりくみ‐とうろうえ【切組み灯籠絵】
きり‐こ・む【切り込む・斬り込む】🔗⭐🔉
きり‐こ・む【切り込む・斬り込む】
〔自他五〕
①物の中に刃物を深く入れて切る。
②敵陣に切って入る。「只一人―・む」
③するどくたずねる。問いつめる。「問題点に―・む」
④切ってはめこむ。
きり‐ころ・す【切り殺す・斬り殺す】🔗⭐🔉
きり‐ころ・す【切り殺す・斬り殺す】
〔他五〕
刀などで切って殺す。
きり‐さいな・む【切り苛む・斬り苛む】🔗⭐🔉
きり‐さいな・む【切り苛む・斬り苛む】
〔他五〕
切っていためつける。むごたらしく切る。浄瑠璃、唐船噺今国性爺「滅多無性に―・み」
きり‐じに【切り死に・斬り死に】🔗⭐🔉
きり‐じに【切り死に・斬り死に】
切り合ってその場で死ぬこと。太平記26「只一騎馳せ帰り、大勢の中へかけ入りて、―にこそ死にけれ」
きり‐す・う【切り据う・斬り据う】🔗⭐🔉
きり‐す・う【切り据う・斬り据う】
〔他下二〕
切り倒す。切り伏せる。太平記39「引く太刀に廻る敵を―・ゑ」
きりすて‐ごめん【斬捨て御免】🔗⭐🔉
きりすて‐ごめん【斬捨て御免】
江戸時代、武士の特権として、無礼を働いた下士・町人・百姓などを斬り捨てても、とがめられなかったこと。
⇒きり‐すて【切捨て】
きり‐す・てる【切り捨てる】🔗⭐🔉
きり‐す・てる【切り捨てる】
〔他下一〕[文]きりす・つ(下二)
①切って、その残りを捨てる。大唐西域記長寛点「髪を断キリステ髭長し」。「少数意見を―・てる」
②(「斬り捨てる」とも書く)人を切って、そのままに捨てておく。
③計算で、必要な桁以下の端数を無視する。「小数点以下を―・てる」↔切り上げる
きり‐たお・す【切り倒す・斬り倒す】‥タフス🔗⭐🔉
きり‐たお・す【切り倒す・斬り倒す】‥タフス
〔他五〕
立っているものを切って倒す。「大木を―・す」
きり‐ちら・す【切り散らす・斬り散らす】🔗⭐🔉
きり‐ちら・す【切り散らす・斬り散らす】
〔他五〕
①敵中に切りこんで追い散らす。
②むやみに切る。切りまくる。
きり‐つけ【切付け・斬付け】🔗⭐🔉
きり‐つけ【切付け・斬付け】
①切りつけること。
②布をいろいろの形に切り取って、着物にはりつけたもの。好色一代男6「上は緋緞子に五色の―」
③仮製本で、表紙と中身とを同時に化粧裁ちすること。「―本」
⇒きりつけ‐せった【切付雪駄】
⇒きりつけ‐もん【切付紋】
きり‐つ・ける【切り付ける・斬り付ける】🔗⭐🔉
きり‐つ・ける【切り付ける・斬り付ける】
〔他下一〕[文]きりつ・く(下二)
①切ってきずをつける。
②相手に切ってかかる。切りかかる。
③切り込んで形をつける。彫りつける。
きり‐て【切り手・斬り手】🔗⭐🔉
きり‐て【切り手・斬り手】
物を切る人。物を巧みに切る人。特に、首切り役の人。太平記2「―後へ廻るとぞ見えし、御首は敷皮の上に落ちて」
きり‐と・む【斬り留む・切り留む】🔗⭐🔉
きり‐と・む【斬り留む・切り留む】
〔他下二〕
切り殺す。討ちとめる。好色一代男4「飛んで懸かるを、これも忽ち―・めぬ」
きり‐とり【切取り・斬取り】🔗⭐🔉
きり‐とり【切取り・斬取り】
(キリドリとも)
①切り取ること。
②人を切って物を奪い取ること。浄瑠璃、冥途飛脚「もし盗賊か―か、道からふつと出来心」。「―強盗」
③土地の高すぎる所を削りとること。↔盛土もりつち。
⇒きりとり‐せん【切り取り線】
きり‐はら・う【切り払う・斬り払う】‥ハラフ🔗⭐🔉
きり‐はら・う【切り払う・斬り払う】‥ハラフ
〔他五〕
①樹木の枝などを切り除く。払う。
②切り込んで敵を追い払う。
きり‐ふ・せる【切り伏せる・斬り伏せる】🔗⭐🔉
きり‐ふ・せる【切り伏せる・斬り伏せる】
〔他下一〕[文]きりふ・す(下二)
相手を切って倒す。
きり‐ほど・く【切り解く・斬り解く】🔗⭐🔉
きり‐ほど・く【切り解く・斬り解く】
〔他五〕
①結んだものを切って解きはなす。
②切り結んだ刀をひきはなす。
きり‐まく・る【切り捲る・斬り捲る】🔗⭐🔉
きり‐まく・る【切り捲る・斬り捲る】
〔他五〕
①はげしく切り立てて相手を追いまくる。
②舌鋒ぜっぽう鋭くいろいろな相手を論破する。
きり‐むす・ぶ【切り結ぶ・斬り結ぶ】🔗⭐🔉
きり‐むす・ぶ【切り結ぶ・斬り結ぶ】
〔自五〕
互いに刀を交えて激しく切り合う。
きり‐やぶ・る【切り破る・斬り破る】🔗⭐🔉
きり‐やぶ・る【切り破る・斬り破る】
〔他五〕
①切ってこわす。切ってばらばらにする。
②切り込んで敵の囲みをうち破る。日葡辞書「テキヂンヲキリヤブル」
き・る【切る・斬る・截る・伐る・剪る】🔗⭐🔉
き・る【切る・斬る・截る・伐る・剪る】
[一]〔他五〕
➊連結・結合しているものを断つ。離す。
①刃物などで断つ。刃物で相手を傷つける。鋏み断つ。万葉集17「鳥総とぶさ立て船木―・るといふ能登の島山」。土佐日記「爪のながくなりにたるを見て日をかぞふれば、けふは子ねの日なりければ―・らず」。平家物語5「手づから首を―・りてぞ死ににける」。「爪を―・る」「転んで額を―・る」
②結びついているもの、続いているものなどを分かちはなす。まっぷたつにする。竹取物語「離れ給ひしもとの上は腹を―・りて笑ひ給ふ」。後撰和歌集雑「今はとて秋はてられし身なりとも―・りたつ人をえやは忘るる」。「彼と手を―・る」「縁を―・る」「スイッチを―・る」「電話を―・る」
③閉じていたものを開く。転じて、悪事をただす。「封を―・る」「茶室に炉を―・る」「政界を―・る」
④(続いている行為を)やめる。うち切る。宇治拾遺物語6「弓、やなぐい、たち、刀―・り捨てて法師になりぬ」。「言葉を―・る」
⑤横切る。横断する。山家集「山桜枝―・る風のなごりなく花をさながらわがものにする」。「行列を―・る」
⑥(つながりを断つ意から)
㋐囲碁で、相手の石の連絡を断つ。
㋑カルタの札などをまぜ合わせる。「トランプを―・る」
㋒トランプで、切札を出して他の札を押さえ取る。「スペードで―・る」
㋓双六すごろくで、相手の邪魔になる所へ石をやる。好色一代男4「塵紙にて細工に双六の盤を拵へ、二六、五三と乞目を打つ内にもそこを―・れといふ」
⑦両替をする。昔、量目の一定した金銀がなかったため、竿金さおがね・竹流金たけながしきんを入用なだけ切って使ったことからいう。
➋《切》物事を限定する。
①期限を定める。限る。世間胸算用4「十年―・つて銭一貫から三十目までにて好きなる子供取りける」。「日を―・る」
②決定する。十訓抄「汝が訴へ申す東国の庄の事、今まで事―・らぬは口惜しとや思ふ」。今昔物語集28「まだ勝負も―・らぬに」
③(ある数量を)下回る。割る。「千円を少し―・った値をつける」「10秒を―・る」
➌《切》尽きるようにする。物事を最後までやる。
①振ったりなどして水分を去る。「野菜の水を―・る」
②(動詞の連用形に付いて)はっきりけじめをつける、終える、果たす、尽くすなどの意を表す。枕草子82「こよひ悪あしとも良しとも定め―・りてやみなむかし」。平家物語2「我一人と思ひ―・つて戦ふ程に」。日葡辞書「ヨミキル」「フデヲカキキル」「イイキル、また、モウシキル」。「使い―・る」「逃げ―・る」「にがり―・る」
➍(他と異なって)物事をする。
①最初にする。「まず彼が口を―・った」「先頭を―・る」
②方向を変える。「ハンドルを―・る」
③目立つようにする。きめこむ。「しらを―・る」「たんかを―・る」
➎(鷹詞)鷹が鳥を取り損なう。
➏(取引用語)損失勘定となった客が追おい証拠金を入れないため、取引員がその建玉たてぎょくを任意に転売・買戻しをして整理する。
➐能や歌舞伎で、顔を強く一方へ動かして物を見る。「面を―・る」
➑(演劇用語)
①「幕を切る」は幕をしめる。「見得を切る」は見得をする。
②地方の興行で毎日の焚捨または消え物の費用や料金を毎日の入場料の揚り高から差し引く。
➒(cut)テニス・卓球などでカットする。
[二]〔自下二〕
⇒きれる(下一)
◇広く一般には「切」を使い、人には「斬」、布・紙には「截」、木には「伐」、枝・葉・花には「剪」と書き分けることもある。
⇒切った張った
⇒切って落とす
⇒切って捨てる
⇒切っても切れない
ざん【斬】🔗⭐🔉
ざん【斬】
刀で切ること。切り殺すこと。うちくび。
ざん‐かく【斬獲】‥クワク🔗⭐🔉
ざん‐かく【斬獲】‥クワク
斬り殺しあるいは生け捕ること。
ざんかん‐じょう【斬奸状】‥ジヤウ🔗⭐🔉
ざんかん‐じょう【斬奸状】‥ジヤウ
わるものを斬るについてその趣意をしたためた文書。
ざん‐けい【斬刑】🔗⭐🔉
ざん‐けい【斬刑】
斬首の刑罰。
ざん‐さい【斬衰】🔗⭐🔉
ざん‐さい【斬衰】
中国の喪服。粗い麻布を用い、下辺を切りはなして縫わないもの。3年の喪に用いる。
ざん‐ざい【斬罪】🔗⭐🔉
ざん‐ざい【斬罪】
首を斬る刑。うちくび。「―に処する」
ざん‐さつ【斬殺】🔗⭐🔉
ざん‐さつ【斬殺】
きり殺すこと。
ざん‐しゅ【斬首】🔗⭐🔉
ざん‐しゅ【斬首】
首を斬ること。また、その刑。
ざん‐しん【斬新】🔗⭐🔉
ざん‐しん【斬新】
趣向のきわだって新しいこと。「―なアイディア」
⇒ざんしん‐きばつ【斬新奇抜】
ざんしん‐きばつ【斬新奇抜】🔗⭐🔉
ざんしん‐きばつ【斬新奇抜】
これまでにないような着想で、人をあっと驚かせるさま。「―なデザイン」
⇒ざん‐しん【斬新】
ざんば‐けん【斬馬剣】🔗⭐🔉
ざんば‐けん【斬馬剣】
前漢の名剣の名。馬を一刀で切断し得るほどの極めて鋭利な剣。
ざん‐ばつ【斬伐】🔗⭐🔉
ざん‐ばつ【斬伐】
①木を切ること。
②切り殺すこと。
ざん‐ぱつ【斬髪】🔗⭐🔉
ざん‐ぱつ【斬髪】
①髪を刈ること。散髪。
②ざんぎり。
[漢]斬🔗⭐🔉
斬 字形
〔斤部7画/11画/2734・3B42〕
〔音〕ザン(慣) サン(漢)
〔訓〕きる
[意味]
①刃物できる。きりころす。罪人の首または胴体をきり落とす刑。「斬に処す」「腰斬・斬首・斬罪・斬奸ざんかん状」
②かけはなれている。きわだっている。「斬新」
〔斤部7画/11画/2734・3B42〕
〔音〕ザン(慣) サン(漢)
〔訓〕きる
[意味]
①刃物できる。きりころす。罪人の首または胴体をきり落とす刑。「斬に処す」「腰斬・斬首・斬罪・斬奸ざんかん状」
②かけはなれている。きわだっている。「斬新」
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きり-あい【切(り)合い・斬り合い】🔗⭐🔉
きり-あい ―アヒ [0] 【切(り)合い・斬り合い】
(1)互いに刃物で相手を切ろうとして争うこと。
(2)「切り合い勘定」の略。
きり-あ・う【切(り)合う・斬り合う】🔗⭐🔉
きり-あ・う ―アフ [3][0] 【切(り)合う・斬り合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)刃物を持って互いに相手に切りつける。切り結ぶ。「敵と―・う」
(2)各自が金を出し合う。「十文づつがの―・つて目(モク)で一つ呑でいこ/浄瑠璃・三日太平記」
きり-おろ・す【切(り)下ろす・斬り下ろす】🔗⭐🔉
きり-おろ・す [4][0] 【切(り)下ろす・斬り下ろす】 (動サ五[四])
刃物を上から下の方へ振り下ろして切る。切り下げる。
きり-かか・る【切り掛(か)る・斬り掛(か)る】🔗⭐🔉
きり-かか・る [4] 【切り掛(か)る・斬り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)刃物を振り上げて切ろうとする。「太刀を振りかざして―・る」
(2)切りはじめる。また,切る行動を途中までする。「布を―・ったところで,電話に出る」
きり-か・ける【切(り)掛ける・斬り掛ける】🔗⭐🔉
きり-か・ける [0][4] 【切(り)掛ける・斬り掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きりか・く
(1)切りはじめる。また,途中まで切る。「―・けて,やめる」
(2)刃物を振るって,切ろうとして立ち向かう。切りつける。「いやといはば―・けんず/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
(3)切ったものを他のものにかける。多く首を獄門などにかけさらす際にいう。「戦場にしてうたるる大衆千余人,少々は般若寺の門の前に―・け/平家 5」
(4)鑽(キ)り火を他へ向けてうちかける。「三つの清火を―・け―・け/浄瑠璃・唐船噺」
きり-くび【切(り)首・斬り首】🔗⭐🔉
きり-くび [2] 【切(り)首・斬り首】
(1)首を斬ること。また,斬り落とした首。首級。
(2)歌舞伎の小道具。斬り落とした首のつくりもの。
きり-くみ【切(り)組み・斬り組み】🔗⭐🔉
きり-くみ [0] 【切(り)組み・斬り組み】
(1)木造建築で,柱・梁(ハリ)などを所定の寸法・形に加工し,組むこと。きぎみ。
(2)能で,斬り合いの場面。「烏帽子折(エボシオリ)」「橋弁慶」「夜討曾我(ヨウチソガ)」などにある。
きり-く・む【切(り)組む・斬り組む】🔗⭐🔉
きり-く・む [0][3] 【切(り)組む・斬り組む】 (動マ五[四])
材木などを切って組み合わせる。
きり-こ・む【切(り)込む・斬り込む】🔗⭐🔉
きり-こ・む [3][0] 【切(り)込む・斬り込む】 (動マ五[四])
(1)物の中まで深く切る。「 V 字形に―・む」
(2)刀を抜いて敵中に攻め入る。「敵陣深く―・む」
(3)議論のすきを鋭くつく。「論証の不備をついて―・む」
(4)材木を切り欠いて接合する。[ヘボン]
(5)切って中に入れる。「大鍋へすぐに―・む/織留 4」
[可能] きりこめる
きり-ころ・す【切(り)殺す・斬り殺す】🔗⭐🔉
きり-ころ・す [4][0] 【切(り)殺す・斬り殺す】 (動サ五[四])
刃物で切って殺す。「一刀のもとに―・す」
きり-さいな・む【切り苛む・斬り苛む】🔗⭐🔉
きり-さいな・む [5] 【切り苛む・斬り苛む】 (動マ五[四])
むごたらしく切る。「身を―・まれる思い」
きり-じに【切(り)死に・斬り死に】🔗⭐🔉
きり-じに [0] 【切(り)死に・斬り死に】 (名)スル
人と切りあって,切られて死ぬこと。「乱戦のうちに―した」
きり-すて【切(り)捨て・斬り捨て】🔗⭐🔉
きり-すて [0] 【切(り)捨て・斬り捨て】
(1)人などを刀で切り,そのまま放っておくこと。
(2)計算などで,求める位に満たない端数を無視すること。
⇔切り上げ
きり-す・てる【切(り)捨てる・斬り捨てる】🔗⭐🔉
きり-す・てる [4][0] 【切(り)捨てる・斬り捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 きりす・つ
(1)必要でない部分を切って捨てる。「大根のしっぽを―・てる」
(2)計算で,求める位に満たない端数を無視する。
⇔切り上げる
「小数点以下は―・てる」
(3)ある基準以下のものを無視する。「弱者を―・てる政策」
(4)人などを刀で切り,そのまま放っておく。切ってしまう。「一刀のもとに―・てる」
きり-たお・す【切(り)倒す・斬り倒す】🔗⭐🔉
きり-たお・す ―タフス [4][0] 【切(り)倒す・斬り倒す】 (動サ五[四])
立っているものを切って倒す。「大木を―・す」
[可能] きりたおせる
きり-つ・ける【切(り)付ける・斬り付ける】🔗⭐🔉
きり-つ・ける [4][0] 【切(り)付ける・斬り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きりつ・く
(1)刃物で切ろうと襲いかかる。「不意に横から―・ける」
(2)刃物できざみをつける。彫りつける。「法(ノリ)の道を作れる石橋に名を―・け/浮世草子・織留 5」
きり-とり【切(り)取り・斬り取り】🔗⭐🔉
きり-とり [0] 【切(り)取り・斬り取り】
〔「きりどり」とも〕
(1)きりとること。
(2)土地を平らにしたり,道路や鉄道を通すために高い部分の土を削り取ること。切り土。
⇔盛り土
(3)武力を用いて他の領土を奪い取ること。
(4)人を切って所持品を奪うこと。「もし盗賊か―か,道からふつと出来心/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
きり-はら・う【切(り)払う・斬り払う】🔗⭐🔉
きり-はら・う ―ハラフ [4] 【切(り)払う・斬り払う】 (動ワ五[ハ四])
(1)草木などを切りとる。また,開墾する。「枝を―・う」「柏原の地を―・つて宮室をつくり給へり/平家 5」
(2)敵を斬って追い散らす。
[可能] きりはらえる
きり-ふ・せる【切(り)伏せる・斬り伏せる】🔗⭐🔉
きり-ふ・せる [4][0] 【切(り)伏せる・斬り伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 きりふ・す
相手を刀で切って倒す。切り倒す。「一刀のもとに―・せる」
きり-ほど・く【切(り)解く・斬り解く】🔗⭐🔉
きり-ほど・く [4][0] 【切(り)解く・斬り解く】 (動カ五[四])
(1)結んだひも・縄などを切ってときはなす。「箱の縄を―・く」
(2)切り結んだ両者の刀をひきはなす。「切り結びては―・き/浄瑠璃・用明天皇」
きり-まく・る【切り捲る・斬り捲る】🔗⭐🔉
きり-まく・る [4][0] 【切り捲る・斬り捲る】 (動ラ五[四])
次から次へと相手を切る。
きり-むす・ぶ【切(り)結ぶ・斬り結ぶ】🔗⭐🔉
きり-むす・ぶ [4][0] 【切(り)結ぶ・斬り結ぶ】 (動バ五[四])
刀を打ち合わせて切り合う。「打打(チヨウチヨウ)発止と―・ぶ」
き・る【切る・斬る・伐る・截る】🔗⭐🔉
き・る [1] 【切る・斬る・伐る・截る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)刃物などを使って一続きのものを分離させる。断ち分ける。《切・伐・截》「大根を包丁で―・る」「爪を―・る」「型紙どおりに布地を―・る」「志賀の山いたくな―・りそ/万葉 3862」
〔「伐」は木をきりたおす時,「截」は布・紙などをきる時に用いる〕
(2)刃物などで自分の体の一部を傷つける。意図的な場合と,不注意による場合とがある。「腹を―・って死ぬ」「ナイフで手を―・る」「すすきの葉で指を―・る」
(3)刃物で傷つけ殺す。斬り殺す。《切・斬》「罪人を―・る」「敵兵を―・る」
(4)塞がっているものや閉じているものをあける。《切》「封を―・る」「口を―・る」
(5)空間的に連続しているもの,流れているものを分断する。《切》「船が波を―・って進む」「肩で風を―・って歩く」「道を―・る」
(6)話や文章を続けないで区切りをつける。《切》「この文は長すぎるから,ここで一旦―・った方がいい」
(7)電流を止める。《切》
⇔いれる
「電源を―・る」「電灯のスイッチを―・る」
(8)関係やつながりをなくす。《切》
⇔むすぶ
「あの人とは縁を―・りたい」
(9)時間的に継続しているものを中断させる。打ち切る。《切》「電話を―・る」「彼はそこで言葉を―・った」
(10)本体やグループから外す。取り除く。《切・斬》「六〇点以下の者は―・る」「反対派を―・る」
(11)手術をして取り去る。「胃を―・る」
(12)ぬれた物から振ったりして水分を取り去る。《切》「洗濯物の水気を―・る」「揚げ物の油を―・る」
(13)ものごとを作り出す。出現させる。《切》(ア)一部分を掘りとって作る。「溝を―・る」「ねじを―・る」「炉が―・ってある」(イ)手を動かして形を作る。「十字を―・る」(ウ)断定的な言葉を発する。「たんかを―・る」「しらを―・る」(エ)目に立つような所作をする。「見得を―・る」「とんぼを―・る」
(14)日時・数量などに限定をつける。《切》「日を―・って金を貸す」「人数を―・って参加を受け付ける」
(15)ものごとに決着をつける。「未だ勝負も―・らぬに/今昔 28」
(16)数値が,ある目安・限界よりも小さくなる。割る。《切》「一〇〇メートル競走で一〇秒を―・る」「上昇率が一〇パーセントを―・る」
(17)ある動作・行動を起こす。始める。《切》「スタートを―・る」「伝票を―・る」
(18)乗り物の進行方向を変える操作をする。また,それによって進行方向を変える。《切》「右にハンドルを―・る」「カーブを―・る」
(19)(比喩的に)欠点をあばいて攻撃する。糾弾する。《切・斬》「世相を―・る」「官界の腐敗を―・る」
(20)テニスや卓球で,ボールが強く回転するように打つ。カットする。《切》
(21)囲碁で,相手の石のつながりを断つ。《切》
(22)トランプやカルタなどで,札の数がそろったりしないようにまぜあわせる。《切》「札をよく―・ってから配る」
(23)トランプで,切り札を使って勝負をつける。《切》「切り札を―・る」
(24)(動詞の連用形について)《切》(ア)量的な限界点までその運動をする。…しおえる。「厚い本を読み―・る」「あり金を使い―・る」「ドーバー海峡を泳ぎ―・る」(イ)運動が完全にその終局点に到達する。すっかり…する。「ほとほと困り―・る」「疲れ―・った表情」
(25)(近世,竿金(サオガネ)などを必要なだけ切って使ったことから)(ア)両替をする。「和尚が小判が―・つてもらひたいとおつしやる/歌舞伎・男伊達初買曾我」(イ)気前よく金を払う。「鉢植の梅に一朱を―・つて買ひ/柳多留 101」
〔「きれる」に対する自動詞〕
[可能] きれる
■二■ (動ラ下二)
⇒きれる
[慣用] 口火を―・札片(サツビラ)を―・自腹を―・堰(セキ)を―・手を―・火蓋(ヒブタ)を―・見得(ミエ)を―・身銭(ミゼニ)を―
ざん【斬】🔗⭐🔉
ざん [1] 【斬】
打ち首。「―に処される」
ざん-かく【斬獲】🔗⭐🔉
ざん-かく ―クワク [0] 【斬獲】 (名)スル
敵をきり殺したり,生け捕りにしたりすること。「奸党は已に洩れなく―せられ/経国美談(竜渓)」
ざん-かん【斬奸】🔗⭐🔉
ざん-かん [0] 【斬奸】
悪人をきること。「―趣意書」
ざんかん-じょう【斬奸状】🔗⭐🔉
ざんかん-じょう ―ジヤウ [0][3] 【斬奸状】
悪人をきろうとするにあたって,その趣意を書き記した書状。
ざん-けい【斬刑】🔗⭐🔉
ざん-けい [0] 【斬刑】
首を切り落とす刑罰。打ち首。
ざん-ざい【斬罪】🔗⭐🔉
ざん-ざい [0] 【斬罪】
首を切り落とす刑罰。打ち首。
ざん-さつ【斬殺】🔗⭐🔉
ざん-さつ [0] 【斬殺】 (名)スル
刃物で切り殺すこと。「兇漢(ワルモノ)を―して/怪談牡丹灯籠(円朝)」
ざん-しゅ【斬首】🔗⭐🔉
ざん-しゅ [1][0] 【斬首】 (名)スル
首をきること。また,その刑。「―に処す」
ざん-しん【斬新】🔗⭐🔉
ざん-しん [0] 【斬新】 (形動)[文]ナリ
発想が独自で,それまでに全く類のないさま。「―なデザイン」
[派生] ――さ(名)
ざん-ばつ【斬伐】🔗⭐🔉
ざん-ばつ [0] 【斬伐】 (名)スル
(1)木を切ること。「斧を以て―せられんか/日本風景論(重昂)」
(2)討ち滅ぼすこと。
ざん-ぱつ【斬髪】🔗⭐🔉
ざん-ぱつ [0] 【斬髪】 (名)スル
髷(マゲ)を結わず,髪を短く切ること。また,そのような髪形。断髪。散髪。
きりあう【斬[切]り合う】(和英)🔗⭐🔉
きりあう【斬[切]り合う】
fight with swords.
きりかかる【斬[切]り掛かる】(和英)🔗⭐🔉
きりかかる【斬[切]り掛かる】
strike[slash].→英和
きりころす【斬[切]り殺す】(和英)🔗⭐🔉
きりころす【斬[切]り殺す】
killwith a sword.→英和
きりまくる【斬[切]りまくる】(和英)🔗⭐🔉
きりまくる【斬[切]りまくる】
slash about;attack and scatter.
広辞苑+大辞林に「斬」で始まるの検索結果。