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あり‐なし【有り無し】🔗🔉

あり‐なし有り無し】 ①有るか無いか。存否。浜松中納言物語3「世に―を知らるる方なく過し侍りぬるを」 ②有るか無いかわからないほど、きわめてかすかなさま。千載和歌集「をやま田の庵にたく火の―にたつ煙もや雲となるらむ」 ⇒ありなし‐の‐ひ【有無の日】

ありなし‐の‐ひ【有無の日】🔗🔉

ありなし‐の‐ひ有無の日】 陰暦5月25日の称。村上天皇の忌日に当たり、急な事件のほかは政治を行わなかったからいう。 ⇒あり‐なし【有り無し】

う‐む【有無】🔗🔉

う‐む有無】 ①有ることと無いこと。「経験の―は問わない」 ②是非・諾否などの判断をはっきりさせること。狂言、縄綯なわない「いやそれは某が―の仔細を申さず遣はしましたによつて」 ③仏教で、一切を有と見、あるいは無と見る説。有法と無法。謡曲、松尾「―中道を離れて、人を済度の方便」 ⇒有無相通ず ⇒有無の二見 ⇒有無を言わせず

○有無相通ずうむあいつうず🔗🔉

○有無相通ずうむあいつうず 一方にあって他方にないものを融通しあう。 ⇒う‐む【有無】 うむが・し 〔形シク〕 よろこばしい。嬉しい。おむがし。続日本紀10「其の人の―・しき事」 うむがし・む 〔自四〕 よろこばしいと思う。おむがしむ。続日本紀17「いそしみ―・み忘れたまはずとして」 うむ‐が‐つき産むが月(→)「うみがつき」に同じ。 うむ‐き海蛤・白蛤】 ハマグリの古称。うむがい。景行紀「―を膾なますに作りて」 うむき‐な淫羊藿】 イカリソウの古称。〈本草和名〉 うむ・く呻く】 〔自四〕 うめく。今昔物語集23「うち―・きて足をはさみ」 うむ・す蒸す】 〔他四〕 蒸気を通して熱する。むす。〈新撰字鏡1うむ‐に有無に】 〔副〕 有無を言わせず。是非とも。どうしても。日葡辞書「ウムニハタサウズ」

うむ‐に【有無に】🔗🔉

うむ‐に有無に】 〔副〕 有無を言わせず。是非とも。どうしても。日葡辞書「ウムニハタサウズ」 ○有無の二見うむのにけん (→)有無3の二つのかたよった考え方。転じて、二つの異なった見解。狂言、武悪「地獄極楽が有る共云ひ、無い共いふて―が知れぬが」 ⇒う‐む【有無】

○有無の二見うむのにけん🔗🔉

○有無の二見うむのにけん (→)有無3の二つのかたよった考え方。転じて、二つの異なった見解。狂言、武悪「地獄極楽が有る共云ひ、無い共いふて―が知れぬが」 ⇒う‐む【有無】 ウムラウトUmlaut ドイツ】 〔言〕ゲルマン語、特にドイツ語で、母音a・o・uが後続の母音i(またはe)の影響を受けて音質を変化させる、一種の同化現象。特に、歴史的な母音同化の結果が形態論的対立として現れている場合をいう。その変わった母音(変母音)およびそれを表す綴字記号(¨)をもいう。

○有無を言わせずうむをいわせず🔗🔉

○有無を言わせずうむをいわせず 承知・不承知にかかわらず。無理やりに。つべこべ言わせず。有無に。 ⇒う‐む【有無】 うめ】 (「梅」の呉音メに基づく語で、古くはムメとも) ①バラ科サクラ属の落葉高木。中国原産。古く日本に渡来。樹皮は黒褐色。早春、葉に先だって開く花は、5弁で香気が高く、平安時代以降、特に香を賞で、詩歌に詠まれる。花の色は白・紅・薄紅、一重咲・八重咲など多様。果実は梅干あるいは梅漬とし、木材は器物とする。未熟の果実を生食すると、しばしば有毒。ブンゴウメ・リョクガクバイなど品種多数。好文木こうぶんぼく。〈[季]春〉。万葉集8「冬木の―は花咲きにけり」 梅 撮影:関戸 勇 ウメ(花) 撮影:関戸 勇 ②紋所の名。梅の花をかたどったもの。梅鉢・裏梅など種々ある。 梅 ③襲かさねの色目。(→)「うめがさね」に同じ。 ⇒梅伐らぬ馬鹿桜伐る馬鹿 ⇒梅と桜 ⇒梅に鶯 ⇒梅は食うとも核食うな、中に天神寝てござる うめ】 姓氏の一つ。 ⇒うめ‐けんじろう【梅謙次郎】 うめ‐あな埋め穴】 ①物を埋めるための穴。浄瑠璃、井筒業平河内通「死骸をすぐによい―と、井戸へすつぷり」 ②補償すべき欠損。 うめ‐あわせ埋め合せ‥アハセ うめあわせること。つぐない。「この―はきっといたします」 うめ‐あわ・せる埋め合わせる‥アハセル 〔他下一〕[文]うめあは・す(下二) ①欠けたところを補う。〈日葡辞書〉 ②損失を他の物で補う。 うめおうまる梅王丸‥ワウ‥ 浄瑠璃「菅原伝授手習鑑」に登場する三つ子の兄弟の一人で松王丸の弟、桜丸の兄。菅丞相かんしょうじょうの舎人とねり。松王丸が藤原時平の臣となったのを憤り、松王丸と争う。のち道真の配所にゆく。梅王。 うめ‐が‐え梅枝】 梅の枝。万葉集10「―に鳴きてうつろふ鶯の」 ⇒うめがえ‐でんぶ【梅枝田麩】 うめがえ梅枝】 ①源氏物語の巻名。 ②催馬楽さいばらの曲名。 ③能。天王寺の楽人に討たれた住吉の楽人の妻の悲しみを描く。 ④箏曲。組歌。八橋検校作曲。表組おもてぐみ。「千鳥の曲」「嵐の曲」とも。 うめ‐がえし梅返し‥ガヘシ おもに羽織の裏地に用いる紅梅色の染物。元禄(1688〜1704)頃行われた。 うめがえ‐でんぶ梅枝田麩】 きざみ鯣するめに、梅肉少量と麻の実、山椒の粉を少し入れ、酒と醤油とで煮て、鰹節の粉末とまぜてさらに煮つめたもの。梅香うめがか⇒うめ‐が‐え【梅枝】 うめ‐が‐か梅香】 ①梅の花のかおり。 ②うめがえでんぶ。 うめがさ‐そう梅笠草‥サウ イチヤクソウ科の常緑多年草。東アジアの温帯・亜寒帯に分布し、日本各地の海岸や山地の林内に自生。茎は高さ10〜15センチメートル。長楕円形で短柄の葉を各節に2〜3枚ずつつける。初夏、茎頂に長い花茎を直立し、梅に似た白色で5弁状の花を下向きに開く。 うめ‐がさね梅襲】 襲かさねの色目。山科流では、表は濃紅、裏は薄紅。中倍なかべを加える時は紅。 うめ‐がし埋樫(→)「滑り木」に同じ。 うめがたに梅ヶ谷】 ①(初代)第15代横綱。福岡梅ヶ谷の人。本名、小江藤太郎。1884年(明治17)横綱。翌年引退。(1845〜1928) ②(2代)第20代横綱。初代の養子。富山県の人。本名、小江音次郎。1903年(明治36)横綱。常陸山と人気を二分した。15年(大正4)引退。(1878〜1927) うめがわ梅川‥ガハ ①浄瑠璃「冥途の飛脚」、歌舞伎「恋飛脚大和往来」の女主人公の名。 ②「冥途の飛脚」下巻、梅川と忠兵衛の道行に取材した三味線音楽の通称。宮薗「道行相合炬燵」、清元「道行故郷の春雨」、常磐津「道行情の三度笠」、新内「新口村にのくちむら」など。 →文献資料[冥途の飛脚] ⇒うめがわ‐ちゅうべえ【梅川忠兵衛】 うめがわ‐ちゅうべえ梅川忠兵衛‥ガハ‥ヱ ①「冥途の飛脚」の二人の主人公。 ②梅川と忠兵衛の情話に取材した三味線音楽の系統。多く「梅川」と通称。 ⇒うめがわ【梅川】 うめき呻き】 うめくこと。うなること。また、その声。「―を洩らす」 うめ‐き埋木】 ①材木などの隙間に木をうめてつくろうこと。また、その木。 ②(→)入木いれき1に同じ。 ⇒うめき‐ざいく【埋木細工】 うめき‐ざいく埋木細工(→)寄木細工よせぎざいくに同じ。 ⇒うめ‐き【埋木】

ゆう‐む【有無】イウ‥🔗🔉

ゆう‐む有無イウ‥ あることとないこと。うむ。

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