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ぼ‐ろ【梵論・暮露】🔗⭐🔉
ぼ‐ろ【梵論・暮露】
虚無僧こむそうの旧称。深い編笠をかぶり、尺八を吹きつつ人の門戸に物を乞う修行者。梵論師ぼろんじ。ぼろぼろ。徒然草「いろをし房と申す―やおはします」
ぼろ‐ぼろ【梵論梵論】🔗⭐🔉
ぼろ‐ぼろ【梵論梵論】
(→)梵論ぼろに同じ。徒然草「宿河原といふ所にて―多く集まりて」
ぼろん‐じ【梵論字・梵論師】🔗⭐🔉
ぼろん‐じ【梵論字・梵論師】
(→)梵論ぼろに同じ。
ぼん【梵】🔗⭐🔉
ぼん【梵】
①(梵語brahman)
㋐インドのバラモン教における宇宙の最高原理。ブラフマン。
㋑その原理を神格化した最高神。ブラフマー。梵天。
②天竺てんじく・仏教に関する物事に冠する語。「―語」
ぼん‐おう【梵王】‥ワウ🔗⭐🔉
ぼん‐おう【梵王】‥ワウ
〔仏〕
①(→)梵天1に同じ。
②色界の諸天の総称。
ぼん‐おん【梵音】🔗⭐🔉
ぼん‐おん【梵音】
(ボンノンとも)
①梵天王の発する清浄な音声。仏の音声。太平記24「天花風に繽紛ひんぷんとして―雲に悠揚す」
②読経の声。
③声明しょうみょうの一種。清浄な音声で仏法僧の徳をたたえる意の歌唱。四箇しかの法要で、散華さんげの次にとなえる。太平記11「―遠く叡山の雲に響て」
④梵語の発音。
ぼん‐が‐いちにょ【梵我一如】🔗⭐🔉
ぼん‐が‐いちにょ【梵我一如】
インドのウパニシャッド哲学の根本思想で、宇宙の根本原理である梵(ブラフマン)と我(アートマン)とが同一であるというもの。このことを直観すれば、輪廻りんねを超越できるとする。
ぼん‐かく【梵閣】🔗⭐🔉
ぼん‐かく【梵閣】
てら。寺院。梵刹ぼんせつ。梵宮ぼんぐう。源平盛衰記24「東大寺と申すは一閻浮提無二無三の―」
ぼん‐がく【梵学】🔗⭐🔉
ぼん‐がく【梵学】
①梵語の学問。
②仏教の学問。
ぼんがくしんりょう【梵学津梁】‥リヤウ🔗⭐🔉
ぼんがくしんりょう【梵学津梁】‥リヤウ
江戸後期の慈雲じうんが編纂した梵語研究の一大叢書。約1000巻。近代のサンスクリット研究が導入される以前の貴重な資料。全体を本詮・末詮・通詮・別詮・略詮・広詮・雑詮の7部門に分ける。大阪府南河内郡河南町の高貴寺に原本を所蔵。
ぼん‐きょう【梵境】‥キヤウ🔗⭐🔉
ぼん‐きょう【梵境】‥キヤウ
寺院の境内。
ぼん‐ぎょう【梵行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
ぼん‐ぎょう【梵行】‥ギヤウ
①淫欲を断つ行法。
②仏門の修行。
ぼん‐ぐう【梵宮】🔗⭐🔉
ぼん‐ぐう【梵宮】
①梵天の宮殿。
②寺院。ぼんきゅう。
ぼん‐さい【梵妻】🔗⭐🔉
ぼん‐さい【梵妻】
僧侶の妻。だいこく。
ぼん‐し【梵志】🔗⭐🔉
ぼん‐し【梵志】
(「梵天を志す者」の意)婆羅門バラモンの別称。また、その族から出た僧。
ぼん‐じ【梵字】🔗⭐🔉
ぼん‐じ【梵字】
梵語すなわちサンスクリット語を記すのに用いる文字。字体は種々あるが、日本では主として悉曇しったん文字を用いてきた。→光明真言こうみょうしんごん
梵字
ぼんしゅん【梵舜】🔗⭐🔉
ぼんしゅん【梵舜】
江戸初期の神道家・僧侶。号、神竜院。吉田兼右の子。豊国神社創立に参画、徳川家康に神道を講ずる。古典の書写・校合に努める。日記を残す。(1553〜1632)
ぼん‐しょう【梵鐘】🔗⭐🔉
ぼん‐しょう【梵鐘】
中国の古楽器の鐘に対して、寺院で用いるつりがねの称。多く鐘楼に吊り、撞木しゅもくで打ち鳴らす。和鐘・朝鮮鐘などがある。別称、鯨鐘・洪鐘おおがね・撞鐘つきがね・釣鐘・蒲牢・華鯨など。
梵鐘(和鐘)
ぼん‐ぜい【梵砌】🔗⭐🔉
ぼん‐ぜい【梵砌】
寺院の境内。太平記15「鐘は―の物なればとて三井寺へこれを奉る」
ぼんせつ【梵刹】🔗⭐🔉
ぼんせつ【梵刹】
(梵語brahma-kṣetra清浄な国土の意)寺院。てら。ぼんさつ。
ぼん‐そう【梵僧】🔗⭐🔉
ぼん‐そう【梵僧】
戒行を持する僧。また一般に、僧。
ぼん‐てん【梵天】🔗⭐🔉
ぼん‐てん【梵天】
①(梵語Brahmā)インド哲学における万有の原理ブラフマン(梵)を神格化したもの。ヒンドゥー教の三神の一つ。仏教では色界の初禅天の主として、帝釈天と並んで諸天の最高位を占め、仏法の守護神とされる。密教では十二天の一天として上方を守る。また、色界の初禅天。欲界を離れた天上界。大梵天。梵天王。梵王。日本霊異記中「因りて自から―に生まる」
梵天
②(梵土天竺の略)インドの称。
③幣束へいそく。祭礼や修験道の祈祷に用い、また、劇場の正面屋上の矢倉の左右に立てた。竿の先につけた大きな幣束をかつぐ祭を梵天祭といい、1月17日の秋田のものなどが有名。〈[季]新年〉。→ほて2。
④漁具の所在を示す標識。延縄はえなわ・刺網さしあみ漁業で用いる。
⑤梵天瓜の略。
⇒ぼんてん‐うり【梵天瓜】
⇒ぼんてん‐こく【梵天国】
⇒ぼんてん‐だけ【梵天竹】
⇒ぼんてん‐まい【梵天米】
②(梵土天竺の略)インドの称。
③幣束へいそく。祭礼や修験道の祈祷に用い、また、劇場の正面屋上の矢倉の左右に立てた。竿の先につけた大きな幣束をかつぐ祭を梵天祭といい、1月17日の秋田のものなどが有名。〈[季]新年〉。→ほて2。
④漁具の所在を示す標識。延縄はえなわ・刺網さしあみ漁業で用いる。
⑤梵天瓜の略。
⇒ぼんてん‐うり【梵天瓜】
⇒ぼんてん‐こく【梵天国】
⇒ぼんてん‐だけ【梵天竹】
⇒ぼんてん‐まい【梵天米】
ぼんてん‐うり【梵天瓜】🔗⭐🔉
ぼんてん‐うり【梵天瓜】
(→)マクワウリの異称。
⇒ぼん‐てん【梵天】
ぼんてん‐こく【梵天国】🔗⭐🔉
ぼんてん‐こく【梵天国】
①御伽草子23編の一つ。1巻。室町時代末の作か。本地物。遍歴談。梵天王の女むすめとそれを娶めとった中納言との物語。後に浄瑠璃として語られた。
②(江戸前期、浄瑠璃の終りの祝言に「梵天国」を語ったところから)物事の終り。おしまい。松の葉3「たとい此身は―になるとも物日物日は無にせまい」
⇒ぼん‐てん【梵天】
ぼんてん‐だけ【梵天竹】🔗⭐🔉
ぼんてん‐だけ【梵天竹】
(→)「ほて」2に同じ。
⇒ぼん‐てん【梵天】
ぼんてん‐まい【梵天米】🔗⭐🔉
ぼんてん‐まい【梵天米】
(→)野稲のしねの別称。
⇒ぼん‐てん【梵天】
ぼんとうあん【梵灯庵】🔗⭐🔉
ぼんとうあん【梵灯庵】
室町前期の連歌師。俗名、朝山師綱。足利義満に仕えたが出家、筑紫・奥州と諸方を流浪し、晩年帰洛した。「梵灯庵主返答書」などがあり、二条良基の正流を伝えた重鎮。(1349〜 )
ぼん‐のん【梵音】‥オン🔗⭐🔉
ぼん‐のん【梵音】‥オン
(ボンオンの連声)
⇒ぼんおん
ぼん‐ばい【梵唄】🔗⭐🔉
ぼん‐ばい【梵唄】
声明しょうみょうの一種。梵語(漢字音訳)・漢語の歌詞による唄ばい。広くは声明と同義。
ぼん‐ぶん【梵文】🔗⭐🔉
ぼん‐ぶん【梵文】
梵字の文章。梵字の経文。
ぼん‐もう【梵網】‥マウ🔗⭐🔉
ぼんもう‐え【梵網会】‥マウヱ🔗⭐🔉
ぼんもう‐え【梵網会】‥マウヱ
梵網経を講讃する法会。聖武天皇の勅願によって光明皇后の母橘三千代たちばなのみちよ追善のため東大寺で行われたのが有名。
⇒ぼん‐もう【梵網】
ぼんもう‐きょう【梵網経】‥マウキヤウ🔗⭐🔉
ぼんもう‐きょう【梵網経】‥マウキヤウ
鳩摩羅什くまらじゅうの訳とされるが、5世紀頃成立した偽経。2巻。大乗菩薩戒の根本聖典として重視される。
⇒ぼん‐もう【梵網】
ぼんもう‐ぼさつかい【梵網菩薩戒】‥マウ‥🔗⭐🔉
ぼんもう‐ぼさつかい【梵網菩薩戒】‥マウ‥
〔仏〕梵網経に説く大乗戒。十の重い戒と四十八の軽い戒とから成る。→十重禁
⇒ぼん‐もう【梵網】
[漢]梵🔗⭐🔉
梵 字形
〔木部7画/11画/5980・5B70〕
〔音〕ボン(呉)
[意味]
①インドのバラモン教で、宇宙の最高原理、また創造神。「梵天」
②インドまたは仏教に関する物事に冠する語。「梵語・梵鐘・梵妻・梵唄ぼんばい」
▷brahmãサンスクリット(=清浄)の音訳。
〔木部7画/11画/5980・5B70〕
〔音〕ボン(呉)
[意味]
①インドのバラモン教で、宇宙の最高原理、また創造神。「梵天」
②インドまたは仏教に関する物事に冠する語。「梵語・梵鐘・梵妻・梵唄ぼんばい」
▷brahmãサンスクリット(=清浄)の音訳。
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