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しん‐えき【津液】🔗🔉

しん‐えき津液】 ①つばき。唾液。津唾。 ②漢方で、気が体内で液化し、無色の体液となったもの。→気血水

しん‐えき【津駅】🔗🔉

しん‐えき津駅】 船着き場。水駅。

しん‐しん【津津】🔗🔉

しん‐しん津津】 絶えず湧き出るさま。「興味―」

しん‐じん【津人】🔗🔉

しん‐じん津人】 渡守わたしもり

しん‐と【津渡】🔗🔉

しん‐と津渡】 わたし。わたし場。渡津。

しん‐とう【津頭】🔗🔉

しん‐とう津頭】 渡し場。渡し。津渡。

しん‐りょう【津梁】‥リヤウ🔗🔉

しん‐りょう津梁‥リヤウ ①渡しと橋。 ②つて。たより。てびき。 ③仏または仏の教え。煩悩の此岸から彼岸にいたらせることにたとえる。

つ【津】🔗🔉

】 ①船舶の碇泊する所。ふなつき。港。万葉集19「君が船漕ぎ帰りきて―にはつるまで」 ②わたしば。渡船場。 ③人の集まる所。狂言、蚊相撲「いやこれは早、人々の通る―でござる」

つ【津】(地名)🔗🔉

】 三重県の市。県庁所在地。古く伊勢海に臨む安濃津あのつの港で、もと藤堂氏32万石の城下町。津綟子つもじ・阿漕焼あこぎやきを産する。人口28万9千。

つがる‐かいきょう【津軽海峡】‥ケフ🔗🔉

つがる‐かいきょう津軽海峡‥ケフ 本州と北海道との間にある海峡。太平洋と日本海とを通ずる。長さ110キロメートル、最狭部18キロメートル。西口は別に松前海峡の名がある。 ⇒つがる【津軽】

つがる‐かいきょう‐せん【津軽海峡線】‥ケフ‥🔗🔉

つがる‐かいきょう‐せん津軽海峡線‥ケフ‥ 青函トンネルで津軽海峡を横断するJR線。青森・函館間、全長164.4キロメートル。 ⇒つがる【津軽】

つがる‐じゃみせん【津軽三味線】🔗🔉

つがる‐じゃみせん津軽三味線】 津軽地方で、民謡の演奏に用いる三味線。また、その音楽。初めは伴奏用だが、現在は独奏・合奏にも使用。太棹ふとざおを用い、激しくかつ繊細な音色と旋律が特徴。 ⇒つがる【津軽】

つがる‐じょんからぶし【津軽じょんから節】🔗🔉

つがる‐じょんからぶし津軽じょんから節】 津軽地方の民謡。リズミカルな酒盛り唄。新潟地方の「新保広大寺しんぼこうだいじ」「越後口説くどき」の系統をひき、津軽三味線とともに発展。「じょんから」は「ちょんがれ」と同じ意ともいう。 →津軽じょんから節 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株) ⇒つがる【津軽】

つがる‐だんりゅう【津軽暖流】‥リウ🔗🔉

つがる‐だんりゅう津軽暖流‥リウ 津軽海峡を通り、日本海から太平洋に流れ出る海流。源は対馬暖流で、親潮より水温が高く、三陸沿岸に沿って南下する。→海流(図)⇒つがる【津軽】

つがる‐ぬり【津軽塗】🔗🔉

つがる‐ぬり津軽塗】 弘前市で産する漆器。彩漆いろうるしに卵白を混ぜた絞漆を箆へらで斑点が出るように付け、その上に彩漆と透漆すきうるしを交互に塗り重ねて研ぎ出したもの。江戸中期の漆工池田源太郎の創始という。からぬり(唐塗・殻塗)。→錦塗⇒つがる【津軽】

つがる‐はんとう【津軽半島】‥タウ🔗🔉

つがる‐はんとう津軽半島‥タウ 青森県北西部に突出する半島。下北半島と相対して陸奥湾を囲む。西側は日本海に面し、北端竜飛たっぴ崎は津軽海峡を隔てて北海道の白神岬に対する。長さ約52キロメートル。幅約28キロメートル。 津軽半島 撮影:山梨勝弘 ⇒つがる【津軽】

つがる‐ふじ【津軽富士】🔗🔉

つがる‐ふじ津軽富士】 岩木山の別称。 ⇒つがる【津軽】

つがる‐へいや【津軽平野】🔗🔉

つがる‐へいや津軽平野】 青森県西部、岩木川流域に広がる沖積平野。岩木平野。 ⇒つがる【津軽】

つがる‐やまうた【津軽山唄】🔗🔉

つがる‐やまうた津軽山唄】 津軽地方の民謡。山仕事や正月の祝い唄。菅江真澄すがえますみの「鄙廼一曲ひなのひとふし」には「十五七節」として記す。 →文献資料[津軽山唄] ⇒つがる【津軽】

つくみ【津久見】🔗🔉

つくみ津久見】 大分県南東部の市。豊後水道の津久見湾に臨む。石灰岩が豊富でセメントなどの工業が盛ん。人口2万1千。

つくも‐かいづか【津雲貝塚】‥カヒ‥🔗🔉

つくも‐かいづか津雲貝塚‥カヒ‥ 岡山県笠岡市にある縄文時代後期の貝塚。大正年間の発掘で多数の人骨が出土したことで著名。

つさか【津阪】🔗🔉

つさか津阪】 姓氏の一つ。 ⇒つさか‐とうよう【津阪東陽】

つさか‐とうよう【津阪東陽】‥ヤウ🔗🔉

つさか‐とうよう津阪東陽‥ヤウ 江戸後期の儒学者。伊勢の人。名古屋で医学を学び、のち京都に移り儒学を独学。津藩儒として藩校の創設に尽力。著に藩祖藤堂高虎伝「聿脩いっしゅう録」の他、「夜航詩話」「東陽先生詩文集」など。(1757〜1825) ⇒つさか【津阪】

つざき【津崎】🔗🔉

つざき津崎】 姓氏の一つ。 ⇒つざき‐のりこ【津崎矩子】

つざき‐のりこ【津崎矩子】🔗🔉

つざき‐のりこ津崎矩子】 村岡局むらおかのつぼねの本名。 ⇒つざき【津崎】

つしま【津島】🔗🔉

つしま津島】 愛知県西部の市。津島神社の門前町として栄え、近世には綿織物産地、明治以降毛織物工業が発展。人口6万6千。 ⇒つしま‐まつり【津島祭】

つしま‐まつり【津島祭】🔗🔉

つしま‐まつり津島祭】 ①愛知県津島市にある津島神社の祭礼。陰暦6月14・15両日(現在は7月の第4土曜・日曜日)に行われ、山車だしを船2艘連結した上にのせ、管弦の音勇ましく疫神を流すために天王川(天王池)を漕ぎ渡る。→御葭みよしの神事。 津島祭 提供:NHK ②狂言の作品名。(→)「千鳥」に同じ。 ⇒つしま【津島】

つだ‐うめこ【津田梅子】🔗🔉

つだ‐うめこ津田梅子】 教育家。江戸生れ。1871年(明治4)日本で最初の女子留学生の一人として渡米。帰国後、華族女学校・女高師教授を歴任。女子英学塾を開き女子の専門教育に尽力。(1864〜1929)→津田塾大学。 津田梅子 提供:毎日新聞社 ⇒つだ【津田】

つだ‐けんもつ【津田監物】🔗🔉

つだ‐けんもつ津田監物】 津田流砲術の祖。名は算長。紀伊の人。種子島に漂着し、火縄銃の使用法・製法を学んで帰国、一家を成した。( 〜1567) ⇒つだ【津田】

つ‐だし【津出し】🔗🔉

つ‐だし津出し】 湊みなとから荷船を出すこと。

つだじゅく‐だいがく【津田塾大学】🔗🔉

つだじゅく‐だいがく津田塾大学】 私立女子大学の一つ。前身は1900年(明治33)津田梅子が創立した女子英学塾。04年専門学校に昇格、33年津田英学塾と改称、43年津田塾専門学校を経て、48年新制大学。小平市。

つだ‐すけなお【津田助直】‥ナホ🔗🔉

つだ‐すけなお津田助直‥ナホ 江戸前期の刀工。近江高木の人。通称、孫太夫。近江守と称。2代助広の門人、のち、その女婿と伝える。(1639〜1693?) ⇒つだ【津田】

つだ‐すけひろ【津田助広】🔗🔉

つだ‐すけひろ津田助広】 江戸前期の刀工。 ①(初代)播磨津田の人。通称、弥兵衛。初代国助の門に入り、世にソボロ助広という。大坂に住。( 〜1663) ②(2代)通称、甚之丞。越前守を受領。井上真改と並び大坂物を代表する名工。(1636〜1682) ⇒つだ【津田】

つだ‐せいふう【津田青楓】🔗🔉

つだ‐せいふう津田青楓】 画家。名は亀治郎。京都生れ。浅井忠ちゅうらに学び、パリに留学。帰国後、二科会創立に参加。夏目漱石・河上肇らと親交。作「ブルジョア議会と民衆生活」「犠牲者」などで官憲に転向を強いられ、二科会をやめて日本画に転じた。(1880〜1978) ⇒つだ【津田】

つだ‐そうきち【津田左右吉】‥サウ‥🔗🔉

つだ‐そうきち津田左右吉‥サウ‥ 歴史学者。岐阜県生れ。早大教授。厳密な古典批判により科学的な日本・東洋の古代史・思想史研究を開拓。著「文学に現はれたる我が国民思想の研究」など。文化勲章。(1873〜1961) 津田左右吉 撮影:田沼武能 ⇒つだ【津田】

つだ‐そうきゅう【津田宗及】‥キフ🔗🔉

つだ‐そうきゅう津田宗及‥キフ 安土桃山時代の豪商・茶人。堺の納屋衆の一人。更幽斎天信と号。宗達の子。茶を紹鴎じょうおう・宗達に学び、千利休・今井宗久と共に三大宗匠の一人。( 〜1591) ⇒つだ【津田】

つだ‐そうたつ【津田宗達】🔗🔉

つだ‐そうたつ津田宗達】 戦国時代の豪商・茶人。堺の人。屋号、天王寺屋。茶の湯の名器を秘蔵。(1504〜1566) ⇒つだ【津田】

つだぬま【津田沼】🔗🔉

つだぬま津田沼】 千葉県北西部、習志野市の地名。第二次大戦後は住宅地として発展。

つだ‐まみち【津田真道】🔗🔉

つだ‐まみち津田真道】 法学者。津山生れ。元老院議官・貴族院議員。明六社の一員。実証主義的思想を有し、唯物論を唱える。「泰西国法論」は日本で最初の西洋法律書。(1829〜1903) ⇒つだ【津田】

つつ‐うらうら【津津浦浦】🔗🔉

つつ‐うらうら津津浦浦】 いたるところの津や浦。あまねく全国。つづうらうら。「―に知れ渡る」

つ‐とう【津藤】🔗🔉

つ‐とう津藤】 (津国屋藤兵衛の略)「細木藤兵衛さいきとうべえ参照。

つ‐どめ【津留】🔗🔉

つ‐どめ津留】 戦国大名などが、軍略上、物資の領域外への移出を禁止したこと。

つ‐なみ【津波・津浪】🔗🔉

つ‐なみ津波・津浪】 地震による海底陥没や隆起、海中への土砂くずれ、海底火山の噴火などが原因で生ずる水面の波動。海岸付近で海面が高くなり、湾内などで大きな災害をひき起こす。高潮を暴風津波ということもある。

つ‐の‐くに【津国】🔗🔉

つ‐の‐くに津国】 摂津国せっつのくにの正名。 ⇒つのくに‐の【津国の】

つのくに‐の【津国の】🔗🔉

つのくに‐の津国の】 〔枕〕 摂津国の名所「難波なにわ」「昆野こや」「長柄ながら」「御津みつ」などの類音で、「なに(何)」「な(名)」「こ(来)」「ながらへ」「み(見)つ」などにかかる。古今和歌集「―なには思はず山城のとはにあひ見んことをのみこそ」 ⇒つ‐の‐くに【津国】

つのくにや‐とうべえ【津国屋藤兵衛】‥ヱ🔗🔉

つのくにや‐とうべえ津国屋藤兵衛‥ヱ ⇒さいきとうべえ(細木藤兵衛)

つべた‐がい【津辺多貝】‥ガヒ🔗🔉

つべた‐がい津辺多貝‥ガヒ ⇒つめたがい(津免多貝)

つむら‐べついん【津村別院】‥ヰン🔗🔉

つむら‐べついん津村別院‥ヰン 大阪市中央区にある浄土真宗本願寺派の別院。大谷派の難波別院(南御堂)に対し北御堂と称する。1591年(天正19)石山本願寺が京都に移った後、大坂の門徒が准如じゅんにょを請じて創立。

つめた‐がい【津免多貝】‥ガヒ🔗🔉

つめた‐がい津免多貝‥ガヒ タマガイ科の巻貝。殻高約7センチメートル、殻幅約8センチメートル。殻は淡い褐色で底面は黄色。潮間帯の砂の中にすみ、アサリなどの殻に孔を開けて肉を食う。夏、茶碗形の卵塊を産む(すなぢゃわんと呼ばれる)。うつぼがい。虚貝うつせがい。津辺多貝つべたがい。蚜貝。〈書言字考節用集〉 つめたがい ツメタガイ 提供:東京動物園協会 ○冷たくなるつめたくなる ①死ぬ。 ②愛情がさめてよそよそしい態度になる。冷淡になる。 ⇒つめた・い【冷たい】

つ‐もじ【津綟子】‥モヂ🔗🔉

つ‐もじ津綟子‥モヂ 津市付近で生産された麻織物。経緯たてよことも撚りの強い麻糸で目をあらく平織としたもの。夏羽織用。綿糸を使ったものは肌着用。

つ‐もと【津元】🔗🔉

つ‐もと津元】 網元。浜名主。

つ‐もり【津守】🔗🔉

つ‐もり津守】 津を守る人。港の番人。

つもり【津守】(姓氏)🔗🔉

つもり津守】 姓氏の一つ。摂津住吉大社の神主家。

つ‐や【津屋・邸屋】🔗🔉

つ‐や津屋・邸屋】 平安時代、津や港で貨物の運送を取り扱った家。諸方の貨物を集めて売却し、手数料を取った。→問屋→問丸

つやま【津山】🔗🔉

つやま津山】 岡山県北東部、津山盆地の中央にある市。もと松平氏10万石の城下町。美作みまさか地方の中心都市。人口11万1千。

つやま‐ばち【津山撥】🔗🔉

つやま‐ばち津山撥】 大坂の初世津山検校( 〜1836)が改良した三味線の撥。全体を厚く重く大ぶりにし、撥先が急に薄くなっているもの。地歌で用いる。

つ‐りょう【津料】‥レウ🔗🔉

つ‐りょう津料‥レウ 中世、川や湖の要津ようしんや海港などに関を設け、そこを通過する人や貨物から徴収した税。

つわの【津和野】🔗🔉

つわの津和野】 島根県南西部、鹿足かのあし郡の町。もと亀井氏4万石の城下町で、「山陰の小京都」と呼ばれる。石見半紙が特産。森鴎外・西周の旧居がある。 津和野の掘割 撮影:山梨勝弘

[漢]津🔗🔉

 字形  筆順 〔水(氵・氺)部6画/9画/常用/3637・4445〕 〔音〕シン(呉)(漢) 〔訓〕 [意味] ①わたし場。船着き場。つ。「津頭・河津・渡津・入津・要津」「津を問う」(案内を頼む) ②水がしみ出る。「津液・津津」 [解字] 古くと書く。形声。右半部が音符で、筆からしずくがたれる形。「水」を加えて、水のしずくの意。

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