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うち‐ごろも【裏衣】🔗🔉

うち‐ごろも裏衣】 法橋ほっきょう・寺主・維那いな以下の一般の僧の着る衣。平家物語10「那智ごもりの僧どもも皆―の袖をぞぬらしける」

うら【裏】🔗🔉

うら】 ➊表面と反対の、隠れている方(にあるもの)。↔表。 ①平らな物の、見えない方。裏面。拾遺和歌集「鏡鋳させ侍りける―に」。「コインの―が出る」 ②内部。奥。万葉集15「天地のそこひの―に」 ③物のかげ・うしろの側。背面。表立っていないほう。「家の―」「―の通り」 ④事柄の表に現れない面。内情。内幕。「事件の―」 ⑤着物の内面につける布。裏地。「―は花色木綿」 ⑥裏づけ。「供述の―をとる」 ⑦(家屋の裏にある)便所。せっちん。 ⑧長いものの先端。すえ。 ➋規準と異なるもの。 ①反対。うらはら。日葡辞書「ウラヲイウ」 ②〔論〕(reverse)命題P・Qから形成される「PならばQ」という条件命題に対して、「PでなければQでもない」という条件命題をはじめの条件命題の裏という。最初の条件命題が真であっても、裏は必ずしも真ではない。 ➌1対のものの2番目の方のもの。↔表。 ①連歌・俳諧で、懐紙を二つ折にして綴じた時、裏すなわち偶数ページになる面。 ②野球の試合の各回で、後攻チームが攻撃する番。 ③初会の時と同じ遊女を2回目に揚げること。「裏を返す」から出た語。 ⇒裏には裏がある ⇒裏の裏を行く ⇒裏へ回る ⇒裏を言う ⇒裏を返す ⇒裏をかく ⇒裏を取る ⇒裏を封ず

うら‐あわせ【裏合せ】‥アハセ🔗🔉

うら‐あわせ裏合せ‥アハセ ①(「心合せ」とも書く)互いに心のよく合うこと。 ②裏と裏とをあわせること。背中あわせ。

うら‐いちじゅん【裏一巡・裏一順】🔗🔉

うら‐いちじゅん裏一巡・裏一順「一巡2」参照。

うら‐いん【裏印】🔗🔉

うら‐いん裏印】 ①表の文面を保証するために、裏に署名・捺印すること。また、その印。 ②実印の一方の端に彫った小印。裏判。

うらうず‐がい【裏渦貝】‥ウヅガヒ🔗🔉

うらうず‐がい裏渦貝‥ウヅガヒ リュウテンサザエ科の巻貝。直径約3センチメートル。貝殻は灰白色で、円錐形または独楽こま形。周縁に突起があり、下面からみると歯車状。ふたは石灰質。日本・中国大陸沿岸の磯に多い。

うら‐うち【裏打】🔗🔉

うら‐うち裏打】 ①紙・布・革などの裏面に紙や布などをはって丈夫にすること。「古文書の―」 ②裏をつけた直垂ひたたれ。 ③別の面からの証拠だて。うらづけ。「推理の―となる資料」 ⇒うらうち‐ぐさり【裏打鎖】

うらうち‐ぐさり【裏打鎖】🔗🔉

うらうち‐ぐさり裏打鎖】 家地いえじに裏をつけたくさりかたびら。 ⇒うら‐うち【裏打】

うら‐うつり【裏移り】🔗🔉

うら‐うつり裏移り】 ①印刷されたインクがよく乾かずに、積み重ねた紙の表面または裏面に付いて汚れること。裏汚れ。 ②(「裏写り」とも書く)印刷物で、用紙の裏面に刷ってある文字や絵が透けて見えること。

うら‐えり【裏襟・裏衿】🔗🔉

うら‐えり裏襟・裏衿】 着物の襟の裏に縫いそえたきれ。襟裏。→和服(図)

うら‐かいどう【裏街道】‥ダウ🔗🔉

うら‐かいどう裏街道‥ダウ ①公式の街道でない道路。 ②比喩的に、まともでない生き方や生活。「人生の―を歩く」

うら‐がき【裏書】🔗🔉

うら‐がき裏書】 ①文書などの裏面に、表面の記載に対する注記や承認・保証の旨を書くこと。また、その書かれたもの。 ㋐典籍の裏に書かれた注釈・校勘など。「大鏡―」 ㋑書画の軸物の裏に鑑定の結果を書いたもの。 ㋒訴訟文書の裏に、判決文または召喚期日などを記したもの。→目安めやす。 ㋓小切手・手形などの裏に署名・捺印し、その有効を証明すること。特に譲渡裏書のこと。 ㋔小切手・手形などの支払いを受ける際、裏に住所・氏名などを書いて領収証明をすること。 ②転じて、ある事実が確実であることを別の面から保証すること。「主張の正しさを―する事実」 ⇒うらがき‐きんし【裏書禁止】 ⇒うらがき‐じょうと【裏書譲渡】 ⇒うらがき‐にん【裏書人】

うらがき‐きんし【裏書禁止】🔗🔉

うらがき‐きんし裏書禁止】 手形・小切手その他の指図証券で、振出人または裏書人が裏書を禁止する旨を記載すること。指図禁止。→禁転小切手→禁転手形⇒うら‐がき【裏書】

うらがき‐じょうと【裏書譲渡】‥ジヤウ‥🔗🔉

うらがき‐じょうと裏書譲渡‥ジヤウ‥ 証券の裏書によって、証券上の権利を他に譲り渡すこと。 ⇒うら‐がき【裏書】

うらがき‐にん【裏書人】🔗🔉

うらがき‐にん裏書人】 証券に裏書をする人。 ⇒うら‐がき【裏書】

うら‐か・く【裏かく】🔗🔉

うら‐か・く裏かく】 〔自四〕 矢・刀などが裏まで通る。裏をかく。太平記9「鎧よければ、―・かする矢もなし」

うら‐がしや【裏貸屋】🔗🔉

うら‐がしや裏貸屋】 裏通りに建てた貸家。うらだなのかしや。好色一代女6「昼さへかうもりの飛ぶ―を隠れ住みに」

うら‐かた【裏形】🔗🔉

うら‐かた裏形】 裏の模様。好色一代女4「練島ねりじまの―に如何なる絵師か筆を動かせし」

うら‐がね【裏曲・裏矩】🔗🔉

うら‐がね裏曲・裏矩】 曲尺かねじゃくの裏に目盛をつけた尺度。曲尺1尺の辺をもつ正方形の対角線の長さを1尺とするもの。すなわち裏曲1尺は曲尺1尺の√2倍。うらじゃく。うらのかね。裏の目。

うら‐がね【裏金】🔗🔉

うら‐がね裏金】 取引などを有利に取り運ぶため、正式の取引金額とは別に陰で相手につかませる金銭。

うら‐かわ【裏革・裏皮】‥カハ🔗🔉

うら‐かわ裏革・裏皮‥カハ (ウラガワとも) ①鼓・太鼓・三味線などの裏の皮。撥ばちを当てる反対の方。 ②裏を表側にして使った皮革。

うら‐がわ【裏側】‥ガハ🔗🔉

うら‐がわ裏側‥ガハ 裏の方。裏面の部分。隠れた部分。「社会の―」↔表側

うら‐ぎく【裏菊】🔗🔉

うら‐ぎく裏菊】 菊の花を裏からみた形の図案。鋲びょうで留める際の鋲頭を受ける座の文様または紋所。→菊(図)

うら‐きもん【裏鬼門】🔗🔉

うら‐きもん裏鬼門】 鬼門と反対の方角で、坤ひつじさるすなわち南西方の称。家相で鬼門とともに忌む。

うら‐ぎり【裏切り】🔗🔉

うら‐ぎり裏切り】 うらぎること。内応。内通。「―行為」

うら‐ぎ・る【裏切る】🔗🔉

うら‐ぎ・る裏切る】 〔自五〕 ①敵に内通して、主人または味方にそむく。 ②約束・信義に反する行為をする。人の予期に反する。「友人を―・る」「期待を―・る」

うら‐ぎれ【裏切れ】🔗🔉

うら‐ぎれ裏切れ】 衣服の裏につけるきれ地。

うら‐きん【裏金】🔗🔉

うら‐きん裏金】 絵絹えぎぬの裏から金箔を当て柔らかい金色の効果を求める絵画の技術。裏箔。

うら‐ぐち【裏口】🔗🔉

うら‐ぐち裏口】 ①家の裏手の出入口。勝手口。「―へ回る」 ②裏側の登山口。 ③転じて、正式の手続きでなく、かげに回ってすること。「―入学」「―営業」

うら‐ぐみ【裏組】🔗🔉

うら‐ぐみ裏組】 三味線組歌・箏組歌・胡弓楽などの教習で、表組の次の段階に属する曲群の総称。↔表組

うら‐けい【裏罫】🔗🔉

うら‐けい裏罫】 印刷罫線の一つ。活版で0.35〜0.5ミリメートルの幅の中細線。罫線用金属板の裏側(厚い方の辺)を用いた。太罫。↔表罫

うら‐げい【裏芸】🔗🔉

うら‐げい裏芸】 それを専門としていない、余興などでやって見せる技芸。↔表芸

うら‐けん【裏拳】🔗🔉

うら‐けん裏拳】 手の甲で、手首を利かせて殴ること。

うら‐ごう【裏甲】‥ガフ🔗🔉

うら‐ごう裏甲‥ガフ 建物の軒先の茅負かやおい上にある化粧板。

うら‐こうさく【裏工作】🔗🔉

うら‐こうさく裏工作】 ある目的を達成するために、ひそかに働きかけを行うこと。裏面工作。

うら‐ごえ【裏声】‥ゴヱ🔗🔉

うら‐ごえ裏声‥ゴヱ 自然の発声では出せない高音の、技巧的な発声。→ファルセット

うら‐ごこう【裏後光】‥クワウ🔗🔉

うら‐ごこう裏後光‥クワウ 日の出・日没時に見られる放射状の後光3が、太陽の反対側の1点に収束するように見える現象。

うら‐ごし【裏腰】🔗🔉

うら‐ごし裏腰】 袴の腰板の裏のこと。また、そこにつける布。

うら‐ごし【裏漉し】🔗🔉

うら‐ごし裏漉し】 餡あんなどを漉すのに用いる、曲物まげものに布・金網などを張った篩ふるい状の器。また、それを使って漉すこと。

うら‐ことば【裏言葉】🔗🔉

うら‐ことば裏言葉】 表面と異なる意義を裏にもつ言葉。隠語の類。国曲集「猿猴といふは盗の―」(露川)

うら‐ざいしき【裏彩色】🔗🔉

うら‐ざいしき裏彩色】 東洋絵画の彩色法で、表面の線描を生かしあるいは彩色の効果を増すために絵絹えぎぬの裏側から顔料を塗ること。裏具うらぐ

うら‐さく【裏作】🔗🔉

うら‐さく裏作】 主な耕作(表作)をし、その収穫後に、次の作付けまでの期間を利用して、他の作物を栽培すること。例えば水稲の後に大麦を作る時、水稲を表作、大麦を裏作という。→二毛作

うら‐ざし【裏差・裏挿】🔗🔉

うら‐ざし裏差・裏挿】 脇差の鞘の差し裏に穴を作ってさしておく小柄こづか。副子そえこ

うら‐ざん【裏桟】🔗🔉

うら‐ざん裏桟】 天井板などの裏面に取りつけた桟。

うら‐じ【裏地】‥ヂ🔗🔉

うら‐じ裏地‥ヂ 衣服の裏に用いるきれ。

うらしま‐つつじ【裏縞躑躅】🔗🔉

うらしま‐つつじ裏縞躑躅】 ツツジ科の小形の落葉低木。中・北日本の高山帯に生える。葉は倒卵形で鈍い鋸歯があり、深緑色。葉裏は白く葉脈が目立つ。6月頃、黄白色壺状の花を開き、紫黒色の球果を結ぶ。美しく紅葉。クマコケモモ。

うら‐じゃく【裏尺】🔗🔉

うら‐じゃく裏尺(→)裏曲うらがねに同じ。

うら‐じゃくや【裏借屋】🔗🔉

うら‐じゃくや裏借屋】 表通りから引っこんだ、裏にある粗末な借家。梅暦「心解けあふ―も、住めば都にまさるらん」

うら‐じょうめん【裏正面】‥ジヤウ‥🔗🔉

うら‐じょうめん裏正面‥ジヤウ‥ 相撲で、土俵正面(北側)の反対側(南側)。向むこう正面。→土俵場(図)

うら‐せんけ【裏千家】🔗🔉

うら‐せんけ裏千家】 (本家裏の隠居屋敷を継承したのでいう)千利休を始祖とする茶道千家流の一派で、千宗旦の第4子仙叟千宗室の家系。うらりゅう。↔表千家

うら‐ちょうぼ【裏帳簿】‥チヤウ‥🔗🔉

うら‐ちょうぼ裏帳簿‥チヤウ‥ 公式な会計帳簿とは別に、隠しておく出納内容を記した帳簿。

うら‐て【裏手】🔗🔉

うら‐て裏手】 裏にあたる方。背後。「工場の―」

うら‐どり【裏撮り】🔗🔉

うら‐どり裏撮り】 通常の撮影とは逆に、フィルム・乾板の支持体側から露光すること。コロタイプ版・グラビア版用の原板を作る際などに行う。

うら‐とりひき【裏取引】🔗🔉

うら‐とりひき裏取引】 隠れて行う不正な取引。闇取引。

うら‐な・く【心泣く・裏嘆く】🔗🔉

うら‐な・く心泣く・裏嘆く】 〔自下二〕 心の中で自然に泣けてくる。万葉集1「ぬえこ鳥―・けをれば」

○裏には裏があるうらにはうらがある🔗🔉

○裏には裏があるうらにはうらがある 内情が複雑で測りがたいことにいう。 ⇒うら【裏】 うら‐にほん裏日本】 本州の、日本海に臨む一帯の地。冬季降雪が多い。明治以後、近代化の進んだ表日本に対して用いられ始めた語。↔表日本 うら‐にわ裏庭‥ニハ 家の裏側にある庭。人情本、閑情末摘花「―の切戸を明けて」 うらにわ‐の‐かみ卜庭神‥ニハ‥ 卜占ぼくせんをつかさどる神。太詔戸命ふとのりとのみこと・櫛真智命くしまちのみことの2神。延喜式に見える。卜部神うらべのかみうら‐ぬけ裏抜け】 印刷したインクが紙の裏ににじみ出ること。 うら‐ぬの裏布】 衣服の裏に当てる布。裏地。

○裏の裏を行くうらのうらをゆく🔗🔉

○裏の裏を行くうらのうらをゆく 相手がこちらの裏をかこうとした計略を更にだしぬく。 ⇒うら【裏】 うら‐の‐かね裏印】 馬の右股に押す焼印。↔表印おもてのかね うら‐の‐かね裏矩(→)「うらがね(裏曲)」に同じ。 ウラノスUranos】 ギリシア神話の天空神。大地の神ガイアの夫で、クロノスらチタン神族を生んだ。 うら‐の‐つかさ陰陽寮⇒おんようりょう うら‐の‐め裏の目(→)「うらがね(裏曲)」に同じ。 うら‐ば末葉】 草木の生長する先端の葉。うれは。万葉集14「春べ咲く藤の―のうらやすに」↔本葉もとは うら‐はぎ末矧】 矢竹やだけの下、鏃やじりの上を巻いた部分。↔本矧もとはぎ うら‐はく裏箔】 金銀の輝きをやわらげるため、絵絹えぎぬの裏から金箔や銀箔をあてること。また、その金箔・銀箔。 うら‐はず末弭・末筈】 弓の上部の弭。↔本弭もとはず うら‐はずかし・い心恥かしい‥ハヅカシイ 〔形〕[文]うらはづか・し(シク) 心中で恥かしく思う。何となく恥かしい。古事記「豊玉比売命、其の伺見かきまみたまひしことを知らして―・しとおもほして」。「―・い年頃」 うら‐はっけ占八卦】 うらない。占算うらさん。狂言、居杭「―しかも上手」 うら‐ばなし裏話】 一般には知られていない、内輪うちわの話。 うら‐はみ卜食】 亀の甲を焼いて占う時、その縦横に裂ける筋。その筋を見て占う。 うら‐はら裏腹】 ①背と腹。一つのもののうらとおもて。「憎しみと―の愛情」 ②正反対であること。あべこべ。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「世間の道行は着物を着て最後の場へ行くが、こつちのは、裸でうちへ道行とは、大きな―だ」。「心と―な世辞を言う」 うら‐はり裏針】 方位を示す十二支の目盛を通常の時計回りとは逆回りに刻んだ磁石盤。目盛の北(子)・南(午うま)をそれぞれ船首・船尾に向けて船に固定すると、磁針の指す目盛が船の進行方向を示すことになる。明治時代まで和船の航海に用いた。逆針さかばりうら‐ばり裏張り】 補強や補綴のために裏から紙・布などをはること。 うら‐はん裏判】 ①文書の裏に、表書の事柄を承認・保証するために行う署名・花押かおうや印判。相手方に敬意を表する場合に多く用いる。元禄大平記「―をすゑ知行を質に金を借る」→裏封。 ②実印の一方の端に刻んだ印判。多く代判に用いた。浄瑠璃、今宮の心中「私は印形持ちませぬ、それなら父が―をと、同じくすゑて」 うら‐ばんぐみ裏番組】 ある番組と同一時刻に放送される他の番組のこと。 うら‐ばんだい裏磐梯】 福島県北部、磐梯山北麓一帯の称。桧原ひばら・小野川・秋元の桧原三湖と五色沼湖沼群を中心とする景勝地。 裏磐梯 撮影:山梨勝弘 うら‐びと浦人】 浦べに住む人。漁師・海女・潮汲など。源氏物語須磨「―のしほ汲む袖にくらべみよ」 うら‐びゃくしょう浦百姓‥シヤウ 漁村の住民。江戸時代、一般の農民(本百姓)と区別しての呼称で、浦方ともいい、本浦(漁業専門)と端浦(半農半漁)とがあった。 うら‐びょうし裏表紙‥ベウ‥ 本のうしろ側の表紙。 うら‐び・る 〔自下二〕 (ウラブルの転。用例は連用形のみ)心中わびしく思う。つらく感ずる。古今和歌集「秋萩に―・れをれば」 うら‐ふう裏封】 中世の訴訟で、訴状などの文書の裏面に担当の幕府奉行人らが文面の確認と固定のために書き記した文章や署名・花押かおううら‐ぶみ占文・卜書】 占いの判断を書いた文書。せんもん。徒然草「吉平よしひらが自筆の―の裏に書かれたる御記」 うら‐ぶ・れる 〔自下一〕[文]うらぶ・る(下二) ①心の拠り所がなく力を落とす。心を労する。憂えしおれる。うらびる。万葉集11「―・れて物な思ひそ」 ②落ちぶれて、みすぼらしい様子になる。「―・れた姿」 うら‐べ卜部】 古代、諸国の神社に属し、卜占ぼくせんを職務とした神官。律令制下で神祇官に属したものもあり、代々世襲して卜部氏を称し、後世、学者も輩出。 ⇒うらべ‐かねかた【卜部懐賢】 ⇒うらべ‐かねとも【卜部兼倶】 ⇒うらべ‐しんとう【卜部神道】 ⇒うらべ‐の‐かねよし【卜部兼好】 ⇒うらべ‐の‐かみ【卜部神】 ⇒うらべ‐の‐すえたけ【卜部季武】 うら‐べ浦辺】 浦のほとり。うみべ。千載和歌集「―に煙絶えて程へぬ」 うらべ‐かねかた卜部懐賢】 鎌倉中期の神道家。兼方とも書く。神祇権大副じんぎごんのおおすけ。著「釈日本紀」により、従来の日本書紀研究の成果を集成した。生没年未詳。 ⇒うら‐べ【卜部】 うらべ‐かねとも卜部兼倶⇒よしだかねとも(吉田兼倶)⇒うら‐べ【卜部】 うら‐へげ裏剥げ】 戦いの時、後衛の方から逃げること。裏崩れ。〈日葡辞書〉 うらべ‐しんとう卜部神道‥タウ (→)吉田神道に同じ。 ⇒うら‐べ【卜部】 うらべ‐の‐かねよし卜部兼好⇒けんこう(兼好)⇒うら‐べ【卜部】 うらべ‐の‐かみ卜部神(→)卜庭神うらにわのかみに同じ。 ⇒うら‐べ【卜部】 うらべ‐の‐すえたけ卜部季武‥スヱ‥ 源頼光四天王の一人。六郎また勘解由かげゆと称する。酒顛しゅてん童子討伐で有名。(950〜1022) ⇒うら‐べ【卜部】

うら‐の‐かね【裏印】🔗🔉

うら‐の‐かね裏印】 馬の右股に押す焼印。↔表印おもてのかね

うら‐の‐かね【裏矩】🔗🔉

うら‐の‐かね裏矩(→)「うらがね(裏曲)」に同じ。

うら‐の‐め【裏の目】🔗🔉

うら‐の‐め裏の目(→)「うらがね(裏曲)」に同じ。

うら‐はり【裏針】🔗🔉

うら‐はり裏針】 方位を示す十二支の目盛を通常の時計回りとは逆回りに刻んだ磁石盤。目盛の北(子)・南(午うま)をそれぞれ船首・船尾に向けて船に固定すると、磁針の指す目盛が船の進行方向を示すことになる。明治時代まで和船の航海に用いた。逆針さかばり

うら‐ばり【裏張り】🔗🔉

うら‐ばり裏張り】 補強や補綴のために裏から紙・布などをはること。

○裏へ回るうらへまわる🔗🔉

○裏へ回るうらへまわる 表立った動きに他人が気をとられているすきに、かげでこっそり行動する。「裏へ回って画策する」 ⇒うら【裏】 うらぼし‐か裏星科‥クワ シダ類の一科。主に熱帯・亜熱帯に分布。約40属500種が知られる。単葉または1回羽状複葉が、横走する根茎から出る。ノキシノブ・クリハラン・ミツデウラボシなど。日本にも種類が多い。水竜骨科。 うら‐ほり裏掘り】 馬蹄の掃除をするのに用いる鹿の角。〈日葡辞書〉 うら‐ぼん裏盆】 盂蘭盆の精霊祭の終り。7月20日が多いが、24日・27日とする地方もある。 うらぼん盂蘭盆】 (梵語ullambana 倒懸と訳され、逆さ吊りの苦しみの意とされるが、イランの語系で霊魂の意のurvanとする説もある)盂蘭盆経の目連もくれん説話に基づき、祖霊を死後の苦しみの世界から救済するための仏事。陰暦7月13日〜15日を中心に行われ、種々の供物を祖先の霊・新仏・無縁仏(餓鬼仏)に供えて冥福を祈る。一般には墓参・霊祭たままつりを行い、僧侶が棚経たなぎょうにまわる。地方により新暦7月・8月など日が異なる。盆。うらんぼん。盂蘭盆会うらぼんえ。精霊会しょうりょうえ。〈[季]秋〉。→迎え火→送り火⇒うらぼん‐きょう【盂蘭盆経】 うらぼん‐きょう盂蘭盆経‥キヤウ 仏書。竺法護じくほうごの訳と伝えるが、おそらく中国で作られた偽経。1巻。目連が餓鬼となった亡母を救う物語が説かれ、盂蘭盆会の典拠となる。 ⇒うらぼん【盂蘭盆】 うら‐ま浦曲】 (万葉集の「ウラミ(宇良未)」の「未」が「末」と誤写されてできた語)(→)「うらみ(浦曲)」に同じ。続後撰和歌集「葛飾の―の浪のうちつけに」 ウラマー‘ulamā' アラビア】 (「知者たち」の意)イスラムの諸学問の学者たちの総称。法学・神学・啓典解釈学・ハディース学などの専門家で、イスラム法の解釈と運用を通じて社会に重きをなす。ウレマー。オラマー。 うらまさり‐こうばい裏優り紅梅】 襲かさねの色目。山科流では、表は紅梅、裏は紅。 うら‐まち裏町】 表通りの裏にある町。裏通りの町。 うらまちゃうすやま‐こふん浦間茶臼山古墳】 岡山市浦間にある3世紀後半の前方後円墳。墳長140メートルで後円部に竪穴式石室がある。 うらまつ裏松】 姓氏の一つ。 ⇒うらまつ‐みつよ【裏松光世】 うら‐ま・つ心待つ】 〔自四〕 こころの中で待つ。心待ちにする。万葉集20「―・ちをるに月傾かたぶきぬ」 うらまつ‐みつよ裏松光世】 江戸後期の故実家。公家。固禅と号。左少弁。竹内式部の講義を聴き、宝暦事件で辞職、永蟄居。著「大内裏図考証」。(1736〜1804) ⇒うらまつ【裏松】 うら‐まつり浦祭(→)瀬祭せまつりに同じ。 うら‐まつり裏祭】 本祭ほんまつりに対して、祭の翌日の称。 うら‐まど裏窓】 家の裏側にある窓。 ヴラマンクMaurice de Vlaminck】 フランスの画家。フォーヴィスムの運動の中心人物。激しい筆遣いで主に風景を描く。(1876〜1958) うらみ恨み・怨み・憾み】 ①うらむこと。にくいと思うこと。竹取物語「人の―もあるまじ」。「積年の―を晴らす」 ②不満足に思うこと。残念に思うこと。源氏物語夕顔「此の世に少し―残るは」。「軽薄に過ぎる―がある」 ◇「怨」は、特に感情が強い時に好んで使われる傾向がある。2は多く「憾」を使う。 ⇒うらみ‐うた【恨み歌】 ⇒うらみ‐がお【恨み顔】 ⇒うらみ‐ごと【恨み言】 ⇒うらみ‐じに【恨み死】 ⇒うらみ‐っこ【恨みっこ】 ⇒うらみ‐つらみ【恨みつらみ】 ⇒うらみ‐どころ【恨み所】 ⇒うらみ‐ね【恨み寝】 ⇒怨み骨髄に徹す ⇒怨みに報ゆるに徳を以てす ⇒恨みを買う ⇒恨みを飲む ⇒恨みを晴らす うら‐み浦曲・浦廻】 ①海べの曲がって入りこんだ所。うらわ。万葉集2「水みな伝ふ磯の―の」 ②海岸をめぐりながら進むこと。万葉集19「―する人とは知らに」 うら‐み浦見】 海べを眺めること。「恨み」にかけて用いた。蜻蛉日記「ゆくへも知らぬ―をやせむ」 うらみ‐うた恨み歌】 うらみの心をよみこんだ歌。狭衣物語1「几帳の前なる人に、唯―を母とよみかけよと」 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】 うらみ‐がお恨み顔‥ガホ (相手の不実を)うらんでいる顔つき。新古今和歌集「―にもぬるる袖かな」 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】 うらみ‐がまし・い恨みがましい】 〔形〕 うらんで責める様子である。「―・い手紙」

うらぼし‐か【裏星科】‥クワ🔗🔉

うらぼし‐か裏星科‥クワ シダ類の一科。主に熱帯・亜熱帯に分布。約40属500種が知られる。単葉または1回羽状複葉が、横走する根茎から出る。ノキシノブ・クリハラン・ミツデウラボシなど。日本にも種類が多い。水竜骨科。

うら‐ほり【裏掘り】🔗🔉

うら‐ほり裏掘り】 馬蹄の掃除をするのに用いる鹿の角。〈日葡辞書〉

うらまつ【裏松】🔗🔉

うらまつ裏松】 姓氏の一つ。 ⇒うらまつ‐みつよ【裏松光世】

うらまつ‐みつよ【裏松光世】🔗🔉

うらまつ‐みつよ裏松光世】 江戸後期の故実家。公家。固禅と号。左少弁。竹内式部の講義を聴き、宝暦事件で辞職、永蟄居。著「大内裏図考証」。(1736〜1804) ⇒うらまつ【裏松】

うら‐まつり【裏祭】🔗🔉

うら‐まつり裏祭】 本祭ほんまつりに対して、祭の翌日の称。

うら‐まど【裏窓】🔗🔉

うら‐まど裏窓】 家の裏側にある窓。

うら‐みごろ【裏身頃】🔗🔉

うら‐みごろ裏身頃】 袷あわせなどの身頃の裏の布。

うら‐や【裏屋】🔗🔉

うら‐や裏屋】 町並みの裏にある家。路地ろじの中に建てた家。うらだな。浄瑠璃、生玉心中「―・背戸屋・慳貪けんどん屋、三界かけ取に歩くやうな勤めするのも」 ⇒うらや‐こうじ【裏屋小路】 ⇒うらや‐ずまい【裏屋住い】 ⇒うらや‐ずみ【裏屋住み】

うら‐やき【裏焼き】🔗🔉

うら‐やき裏焼き】 写真・印刷で、誤ってあるいは故意に原板の裏表を逆にして焼きつけ、左右反対の画像をつくること。

うらや‐こうじ【裏屋小路】‥ヂ🔗🔉

うらや‐こうじ裏屋小路‥ヂ 裏屋の間にある路地。裏小路。 ⇒うら‐や【裏屋】

うらや‐ずまい【裏屋住い】‥ズマヒ🔗🔉

うらや‐ずまい裏屋住い‥ズマヒ 裏屋に住居すること。また、その人。 ⇒うら‐や【裏屋】

うらや‐ずみ【裏屋住み】🔗🔉

うらや‐ずみ裏屋住み(→)「うらやずまい」に同じ。浄瑠璃、心中天の網島「南辺に賃仕事して―」 ⇒うら‐や【裏屋】

うら‐やま【裏山】🔗🔉

うら‐やま裏山】 ①裏の方にある山。 ②山の、日当りが悪い方の側。

うら‐やまぶき【裏山吹】🔗🔉

うら‐やまぶき裏山吹】 襲かさねの色目。表は黄、裏は萌葱もえぎ。または、表は黄朽葉きくちば、裏は青。冬から春にかけて着用。

うら‐ゆき【裏行】🔗🔉

うら‐ゆき裏行(→)奥行おくゆきに同じ。日本永代蔵2「表口三十間、―六十五間を家蔵に立て続け」

うら‐わざ【裏技】🔗🔉

うら‐わざ裏技】 コンピューター‐ゲームで、正規には知らされていない効果的な方法。広く、一般に知られていない、また、公に認められていない巧妙な手段や方法。 ○裏を言ううらをいう 心にもない事を言う。〈日葡辞書〉 ⇒うら【裏】 ○裏を返すうらをかえす ①同じことをまたする。特に、同じ芸娼妓を2度目に来てまた買う。 ②同じ事柄を逆の面から言う。「裏を返せばこういうことだ」 ⇒うら【裏】 ○裏をかくうらをかく ①矢・刀・槍などが裏まで通る。うらかく。 ②敵の計の反対に出てその計略を出しぬく。相手の意表をつく。南総里見八犬伝93「巨田助友に裏を画かかれて、我計略行はれず」 ⇒うら【裏】 ○裏を取るうらをとる 警察・新聞社などが、真偽を確かめる。 ⇒うら【裏】 ○裏を封ずうらをふうず 文書などの裏に証明の裏書・裏判をする。 ⇒うら【裏】

○裏を言ううらをいう🔗🔉

○裏を言ううらをいう 心にもない事を言う。〈日葡辞書〉 ⇒うら【裏】

○裏を返すうらをかえす🔗🔉

○裏を返すうらをかえす ①同じことをまたする。特に、同じ芸娼妓を2度目に来てまた買う。 ②同じ事柄を逆の面から言う。「裏を返せばこういうことだ」 ⇒うら【裏】

○裏をかくうらをかく🔗🔉

○裏をかくうらをかく ①矢・刀・槍などが裏まで通る。うらかく。 ②敵の計の反対に出てその計略を出しぬく。相手の意表をつく。南総里見八犬伝93「巨田助友に裏を画かかれて、我計略行はれず」 ⇒うら【裏】

○裏を取るうらをとる🔗🔉

○裏を取るうらをとる 警察・新聞社などが、真偽を確かめる。 ⇒うら【裏】

○裏を封ずうらをふうず🔗🔉

○裏を封ずうらをふうず 文書などの裏に証明の裏書・裏判をする。 ⇒うら【裏】 ウランUran ドイツ】 (天王星Uranusに因む)放射性元素の一種。元素記号U原子番号92。原子量238.0。ピッチブレンド・カルノー石などを原料とする。天然ウランは質量数238の同位体を99.3パーセント、235の同位体を0.7パーセント、234の同位体を極少量含む。ウラン235は中性子を衝突させると核分裂を起こし、莫大なエネルギーと同時に平均2.5個の中性子を出すので、臨界量以上あつめれば連鎖反応すなわち核爆発を起こす。また、天然ウランやウラン235の濃度を高めた濃縮ウランを原子炉中に置き、減速材を用いることによって、ウラン235の核分裂を持続的に行わせ、発電その他のエネルギー源とする。ウラニウム。 ⇒ウラン‐けいれつ【ウラン系列】 ⇒ウラン‐なまり‐ほう【ウラン鉛法】 ウラン‐ウデUlan Ude】 ロシア連邦、ブリャート共和国の首都。バイカル湖の南東方にあり、シベリア鉄道が通じ、交通・商業の中心。人口35万3千(2004)。旧称ヴェルフネウジンスク。 うらん‐かな売らんかな】 何が何でも売ってやろうという、商魂たくましい様子。 ウラン‐けいれつウラン系列】 ウラン238から始まり鉛206で終わる放射性核種の崩壊系列。途中にラジウムを経るのでウラン‐ラジウム系列ともいう。この系列の核種の質量はすべて4n+2(は整数)となるので、4n+2系列とも呼ぶ。 ⇒ウラン【Uran ドイツ】 ウラン‐なまり‐ほうウラン鉛法‥ハフ ウランが鉛に放射性壊変することを利用した岩石鉱物の年代測定法。 ⇒ウラン【Uran ドイツ】 ウラン‐バートルUlan Bator】 (モンゴル語U. B. khoto 「赤色英雄の都」の意)モンゴル国の首都。旧称ウルガ。1924年改称。漢名は庫倫クーロン。人口89万3千(2003)。 ウランバートル ガンダン寺 撮影:田沼武能 ウラン‐バートル 撮影:小松義夫 ウランフ烏蘭夫】 (Wulanfu)モンゴル出身の中国共産党指導者。北京の蒙蔵学校で学び、ソ連に留学。1947年内モンゴル自治政府主席。人民共和国建国後、国務院副総理などを歴任し、民族政策を指導。(1906〜1988) うらんぼん盂蘭盆⇒うらぼん。〈下学集〉 うり】 ①ウリ類、特にマクワウリの果実。また、ウリ科の蔓性一年草で有用なキュウリ・シロウリ・マクワウリ・スイカ・カボチャ・ヘチマ・トウガ・ユウガオなどの総称。〈[季]夏〉。万葉集5「―はめば子どもおもほゆ」 ②紋所の名。瓜の実や花葉をかたどったもの。 ⇒瓜に爪あり爪に爪なし ⇒瓜の蔓に茄子はならぬ ⇒瓜二つ うり売り】 ①売ること。「―に出す」 ②(取引用語)将来相場の下落を見越して売ること。 ③(「売り物」の略)セールス‐ポイント。「この掃除機は音が静かなのが―だ」↔買い うり‐あげ売上げ】 ①売りつくすこと。 ②一定の期間に品物を売って得た代金の総額。売ったあがり高。売上げ金。「―を伸ばす」 ③売り上げたものの勘定書き。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「念の為ぢや、―書かう」 ⇒うりあげ‐かんじょう【売上勘定】 ⇒うりあげ‐かんじょうしょ【売上勘定書】 ⇒うりあげ‐けいさんしょ【売上計算書】 ⇒うりあげ‐げんか【売上原価】 ⇒うりあげ‐さいけん【売上債権】 ⇒うりあげ‐ぜい【売上税】 ⇒うりあげ‐そうりえき【売上総利益】 ⇒うりあげ‐だか【売上高】 ⇒うりあげ‐ちょう【売上帳】 うりあげ‐かんじょう売上勘定‥ヂヤウ ①簿記で、売上げに関する取引を整理する勘定。売上高を貸方に、売上返品高・売上値引高を借方に記入する。貸方残高が純売上高を示す。 ②前金を払わずに品物を預かっておき、売上高に応じて代金を勘定して払うこと。 ⇒うり‐あげ【売上げ】 うりあげ‐かんじょうしょ売上勘定書‥ヂヤウ‥ (→)売上計算書に同じ。 ⇒うり‐あげ【売上げ】 うりあげ‐けいさんしょ売上計算書】 委託販売の結果を明記した計算書で、委託販売の受託者が委託者に報告するために送付するもの。売上勘定書。売上仕切状。 ⇒うり‐あげ【売上げ】 うりあげ‐げんか売上原価】 売上高に対応する商品の仕入原価または製品の製造原価。 ⇒うり‐あげ【売上げ】 うりあげ‐さいけん売上債権】 得意先との通常の営業取引によって生じた債権。代表的なものは売掛金と受取手形。 ⇒うり‐あげ【売上げ】 うりあげ‐ぜい売上税】 製造・卸・小売いずれかの段階において売上額に課税する消費課税。製造業者の工場からの出荷段階で課税する庫出し税、卸売業者の売上額に課税する卸売売上税、最終消費者への小売価格に課税する小売売上税がある。 ⇒うり‐あげ【売上げ】 うりあげ‐そうりえき売上総利益】 企業会計上の利益概念の一つ。商品・製品の売上高から売上原価を差し引くことによって計算される。企業の製造・販売活動の直接的な業績尺度となる。粗あら利益。粗利。マージン。 ⇒うり‐あげ【売上げ】 うりあげ‐だか売上高】 一定の期間に実現した商品・製品などの販売収益。 ⇒うり‐あげ【売上げ】 うりあげ‐ちょう売上帳‥チヤウ 簿記で、商品の売上げに関する取引の明細を発生順に記入する補助簿。 ⇒うり‐あげ【売上げ】 うり‐あ・げる売り上げる】 〔他下一〕[文]うりあ・ぐ(下二) ①売りつくす。 ②売る。 うり‐あびせ売浴せ】 (取引用語)売方が買方の買数量より多量の売物をだして買方を圧倒し、相場を押し下げようとすること。売崩し。↔買いあおり うり‐あま・る売り余る】 〔他五〕 売り切れないで、品物が手もとに残る。狂言、酢薑すはじかみ「かほどに毎日持て参つても、つひに―・つて戻つた事がござらぬ」 うり‐ある・く売り歩く】 〔他五〕 商品を持ち歩いて売る。行商する。 うり‐いえ売家‥イヘ 売りに出した家。うりや。 ⇒売家と唐様で書く三代目

り【裏・裡】🔗🔉

裏・裡】 字音語の下に付いて、その状態・条件にあることを表す語。「盛会―に終わる」

り‐かい【裏海】🔗🔉

り‐かい裏海】 ①うちうみ。内海。 ②カスピ海の別称。

りきゅう‐こうじゅう【裏急後重】‥キフ‥ヂユウ🔗🔉

りきゅう‐こうじゅう裏急後重‥キフ‥ヂユウ 大腸カタル・赤痢などの患者が、疼痛を伴って便意を催すが、肛門筋肉の痙攣けいれんによって排便がほとんど行われず、便意のみがたびたび繰り返される状態。しぶりばら。結痢。

[漢]裏🔗🔉

 〔亠部11画〕 ⇒衣部

[漢]裏🔗🔉

 字形  筆順 〔衣(衤)部7画/13画/教育/4602・4E22〕 〔音〕(呉)(漢) 〔訓〕うら [意味] ①衣服などのうら。かくれている方の面。(対)表。「裏面・表裏」 ②うち。 ㋐物の内側。心の中。「脳裏・胸裏・内裏だいり」 ㋑ある状態のうち。「暗暗裏・盛会裏・秘密裏」 ▷②にはしばしば俗字の「裡」を用いる。 [解字] 形声。「衣」+音符「里」。 [下ツキ 胸裏・禁裏・庫裏・手裏剣・場裏・心裏・内裏・肚裏・脳裏・表裏

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