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広辞苑の検索結果 (46)

ちょう【丁】チヤウ🔗🔉

ちょうチヤウ (呉音) ①男の召使い。よほろ。 ②(正しくは「重」と書くか)2および2で整除される数。偶数。↔半。 ③市街の区分。「1―目」→町ちょう。 ④書籍の紙数を数える語。表裏2ページを1丁という。「落―」 ⑤豆腐を数える語。 ⑥銃や道具などを数える語。「トカレフ1―押収」 ⑦米相場の呼値単位の俗称。1銭を1丁、1円を百丁という。 ⑧料理・飲食物を数える語。「天丼1―」 ⑨ちょうど。まるまる。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「わしは戌で―六十」 →てい(丁)

ちょう【町】チヤウ🔗🔉

ちょうチヤウ ①土地の面積の単位。1町は10段。令制では3600歩、太閤検地以後は3000歩とされ、約99.17アール。 ②(「丁」とも書く)距離の単位。1町は60間。約109メートル強。 ③平城京・平安京における長さおよび面積の単位。400尺および400尺平方。1坊の16分の1。 ④行政区画上の市に次ぎ、村の上に位する地方公共団体。 ⑤市街の区切り。中世都市では商工業者が構成した地域的自治組織。まち。 ⑥江戸吉原のこと。おちょう。洒落本、辰巳之園「―に振るといふ事あれば」

ちょう【梃・挺】チヤウ🔗🔉

ちょう梃・挺チヤウ (チョウは慣用音。「丁」とも書く)鋤・鍬・墨・銃・蝋燭・艪・駕籠・人力車などを数える語。

ちょう‐あい【丁合】チヤウアヒ🔗🔉

ちょう‐あい丁合チヤウアヒ 製本で、折丁おりちょうをページ順に集める作業。手で行う手丁合と機械丁合とがある。

ちょう‐いし【町石・丁石】チヤウ‥🔗🔉

ちょう‐いし町石・丁石チヤウ‥ 路傍に立てて1町ごとに道程を記した石。仏名・仏像などを刻したものが多い。→町石ちょうせき卒塔婆

ちょう‐ぎん【丁銀】チヤウ‥🔗🔉

ちょう‐ぎん丁銀チヤウ‥ 江戸時代の銀貨の一種。秤量しょうりょうして流通した銀塊で海鼠なまこ形をし、目方43匁内外。銀座で鋳造・発行した。「大黒」「常是」「宝」の字および大黒像の極印がある。大黒常是だいこくじょうぜは銀座の世襲銀吹人の名。銀丁。銀錠ぎんじょう

ちょう‐こう【丁香】チヤウカウ🔗🔉

ちょう‐こう丁香チヤウカウ (古くチョウゴウとも)「丁子ちょうじ参照。 ⇒ちょうこう‐ゆ【丁香油】

ちょう‐ごじゅう【丁五十】チヤウ‥ジフ🔗🔉

ちょう‐ごじゅう丁五十チヤウ‥ジフ ①ちょうど50になること。 ②江戸時代、銭の勘定で、50文の銭を額面通り50文の価値に通用させたこと。→丁百ちょうびゃく

ちょう‐じ【丁子・丁字】チヤウ‥🔗🔉

ちょう‐じ丁子・丁字チヤウ‥ ①(clove)フトモモ科の熱帯常緑高木。原産はモルッカ諸島。18世紀以後、アフリカ・西インドなどで栽培。高さ数メートル、枝は三叉状、葉は対生で革質。花は白・淡紅色で筒状、集散花序をなし、香が高い。花後、長楕円状の液果を結ぶ。蕾つぼみを乾燥した丁香ちょうこう(クローブ)は古来有名な生薬・香辛料。果実からも油をとる。染料としても使われた。 ちょうじ ②㋐丁子油あぶらの略。 ㋑丁子頭がしらの略。 ㋒丁子香こうの略。 ㋓丁子染ぞめの略。 ㋔丁子引びきの略。 ③紋所の名。丁子の果実にかたどったもの。 ④刀の刃文はもんで、乱れの頭が丁子の蕾つぼみの形に似ているもの。 ⇒ちょうじ‐あぶら【丁子油】 ⇒ちょうじ‐いろ【丁子色】 ⇒ちょうじ‐がしら【丁子頭】 ⇒ちょうじ‐がみ【丁子紙】 ⇒ちょうじ‐ぎく【丁字菊】 ⇒ちょうじ‐こう【丁子香】 ⇒ちょうじ‐ざくら【丁字桜】 ⇒ちょうじ‐ぞめ【丁子染】 ⇒ちょうじ‐ちゃ【丁子茶】 ⇒ちょうじ‐びき【丁子引】 ⇒ちょうじ‐ぶくろ【丁子袋】 ⇒ちょうじ‐ぶろ【丁子風炉】 ⇒ちょうじ‐ゆ【丁子油】

ちょうじ‐あぶら【丁子油】チヤウ‥🔗🔉

ちょうじ‐あぶら丁子油チヤウ‥ 丁子の花枝を水蒸気蒸留して採取する精油。主成分はオイゲノール。香粧料・薬料・香味料。丁香油ちょうこうゆ。ちょうじゆ。 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょうじ‐いろ【丁子色】チヤウ‥🔗🔉

ちょうじ‐いろ丁子色チヤウ‥ やや黒い香染こうぞめの色。 Munsell color system: 7.5YR6/6.5 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょうじ‐がしら【丁子頭】チヤウ‥🔗🔉

ちょうじ‐がしら丁子頭チヤウ‥ 灯心のもえさしの頭にできた塊。形が丁子の果実に似ているからいう。俗にこれを油の中に入れれば貨財を得るという。灯花。 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょうじ‐がみ【丁子紙】チヤウ‥🔗🔉

ちょうじ‐がみ丁子紙チヤウ‥ 書に用いる装飾料紙で、蘇芳すおう・臙脂えんじ・紅花べにばななどの色料を用い、淡紅色または紅褐色の霞や雲形を表したもの。丁子染の色彩に似るからいう。 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょうじ‐ぎく【丁字菊】チヤウ‥🔗🔉

ちょうじ‐ぎく丁字菊チヤウ‥ キク科の多年草。特に日本海側高地の草原に生じ、細い紫黒色の柄についた頭花が筒状で丁字の花に似る。 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょうじ‐こう【丁子香】チヤウ‥カウ🔗🔉

ちょうじ‐こう丁子香チヤウ‥カウ 丁子のつぼみから作った香料。 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょうじ‐ざくら【丁字桜】チヤウ‥🔗🔉

ちょうじ‐ざくら丁字桜チヤウ‥ 深山に自生するサクラの一種で小高木。葉の両面や柄に軟毛が密生。花は淡紅色で小形、下垂して咲き、長い筒状の丁字形で先端がわずかに平開する。花弁は非常に小さい。 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょうじ‐ぞめ【丁子染】チヤウ‥🔗🔉

ちょうじ‐ぞめ丁子染チヤウ‥ 丁子の蕾つぼみを煎じた染液で薄茶色に染めること。また、その色。 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょうじ‐ちゃ【丁子茶】チヤウ‥🔗🔉

ちょうじ‐ちゃ丁子茶チヤウ‥ 丁子色。丁子染。 Munsell color system: 5YR5/4.5 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょうじ‐びき【丁子引】チヤウ‥🔗🔉

ちょうじ‐びき丁子引チヤウ‥ 本の表紙や唐紙からかみの地紙などに茶色の平行線を引いたもの。もと丁字香を染料としたが、後に紅花べにばな・楊梅皮ももかわ・煤灰などで染めた。 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょうじ‐ぶくろ【丁子袋】チヤウ‥🔗🔉

ちょうじ‐ぶくろ丁子袋チヤウ‥ 着物の裏にさし入れる丁子入りの小袋。におい袋。 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょうじ‐ぶろ【丁子風炉】チヤウ‥🔗🔉

ちょうじ‐ぶろ丁子風炉チヤウ‥ 金属または陶製の、香炉に似た形の風炉。これに釜をかけ、丁子を煎じて香気を出させ、防臭・防湿に用いる。 ⇒ちょう‐じ【丁子・丁字】

ちょう‐せん【丁銭】チヤウ‥🔗🔉

ちょう‐せん丁銭チヤウ‥ (→)丁百銭ちょうびゃくせんに同じ。調銭。

ちょう‐ちょう【打打・丁丁】チヤウチヤウ🔗🔉

ちょう‐ちょう打打・丁丁チヤウチヤウ 物をつづけて打つ音。 ⇒ちょうちょう‐はっし【打打発止・丁丁発止】

ちょうちょう‐はっし【打打発止・丁丁発止】チヤウチヤウ‥🔗🔉

ちょうちょう‐はっし打打発止・丁丁発止チヤウチヤウ‥ (ハッシも擬音)刀などで互いに打ちあう音。また、激しく打ちあう様子。「―の議論」 ⇒ちょう‐ちょう【打打・丁丁】

ちょう‐と【丁と】チヤウ‥🔗🔉

ちょう‐と丁とチヤウ‥ (チョウドとも)〔副〕 ①激しく物に当たって音をたてるさま。また、強く打ったり切ったりするさま。保元物語「冑の鉢を―打つ」 ②きちんと。ちゃんと。天草本平家物語「殿上の小庭に―畏まつてゐた」 ③しっかりと。がっちりと。ぴしゃりと。平治物語(金刀比羅本)「大内には南西北をば―さし、東面の陽明・待賢・郁芳門をば開れたり」 ④目かどを立てて見つめるさま。はた。はったと。平家物語5「入道相国ちつとも騒がず、―睨まへておはしければ」

ちょう‐ば【町場・丁場・帳場】チヤウ‥🔗🔉

ちょう‐ば町場・丁場・帳場チヤウ‥ ①ある宿駅と次の宿駅との距離。ある区間の距離。また、ある事をなすのにかかる時間。「長なが―」 ②夫役ぶやくに当たって運送・道普請などをすべき受持ちの区域。一般に、仕事の受持区域。 ③馬子まご・駕籠舁かごかきなどの溜り場。

チンキ【丁幾】🔗🔉

チンキ丁幾】 (tinctuur オランダに基づく)生薬をアルコールで浸出した液。また、化学薬品のアルコール溶液。

てい【丁】🔗🔉

てい】 ①十干じっかんの第4。ひのと。 ②壮年の男子。 ③律令制で、課役を負担すべき成年男子。正丁・次丁・少丁など。よほろ。課丁。 ④めしつかいの男。 ⑤(「叮」「鄭」の通用字)ねんごろ。 →ちょう(丁)

ていじ‐けい【丁字形】🔗🔉

ていじ‐けい丁字形】 「丁」の字の形。しゅもくがた。 ⇒てい‐じ【丁字】

ていじ‐たい【丁字帯】🔗🔉

ていじ‐たい丁字帯】 丁字形に結ぶようにした包帯。股間などに用いる。 ⇒てい‐じ【丁字】

てい‐じょ【丁女】‥ヂヨ🔗🔉

てい‐じょ丁女‥ヂヨ ①丁年の女。一人前の女。 ②律令制で、正丁せいていと同年齢の女。正女せいじょ

てい‐じょうぎ【丁定規】‥ヂヤウ‥🔗🔉

てい‐じょうぎ丁定規‥ヂヤウ‥ (→)ティー定規に同じ。

ていじ‐ろ【丁字路】🔗🔉

ていじ‐ろ丁字路】 丁字形に交わった道路。 ⇒てい‐じ【丁字】

てい‐そう【丁壮】‥サウ🔗🔉

てい‐そう丁壮‥サウ 壮年の男子。

てい‐だん【丁男】🔗🔉

てい‐だん丁男】 丁年に達した男子。成人男子。壮丁。

てい‐ちょう【鄭重・丁重】🔗🔉

てい‐ちょう鄭重・丁重】 (「鄭」も重い意) ①礼儀正しく、てあついこと。ねんごろ。「―なもてなし」「―に断る」 ②ていねいなこと。大事に扱うこと。「―に棚にもどす」

でっ‐ち【丁稚】🔗🔉

でっ‐ち丁稚】 (デシ(弟子)の転。一説に、双六の重一でっちからともいう) ①職人または商人の家に年季奉公をする年少者。雑役に従事した。日本永代蔵1「惣領残して、すゑずゑを―奉公につかはしおき」 ②年少者を卑しめていう語。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「やあら―めが味をやるよ」 ⇒でっち‐あがり【丁稚上り】 ⇒でっち‐ぼうこう【丁稚奉公】

でっち‐あがり【丁稚上り】🔗🔉

でっち‐あがり丁稚上り】 丁稚から成りあがること。また、その人。 ⇒でっ‐ち【丁稚】

でっち‐ぼうこう【丁稚奉公】🔗🔉

でっち‐ぼうこう丁稚奉公】 商家などに丁稚として奉公すること。嵯峨の屋お室、文学者としての前半生「最初は種々いろいろな事情からして、商家に―をして居りました」 ⇒でっ‐ち【丁稚】

とう‐とう【丁丁】タウタウ🔗🔉

とう‐とう丁丁タウタウ ①斧おので木を伐る音。 ②碁を打つ音。また、琴の声。

ひ‐の‐と【丁】🔗🔉

ひ‐の‐と】 (「火の弟おと」の意)十干じっかんの第4。

よほろ【丁】🔗🔉

よほろ】 (もと脚のひかがみの意。脚力を要することから)古代の課役を負担した成年男子。特に、朝廷の土木工事に使役された者。貢納物の運搬夫は「脚」と記す。夫。武烈紀「信濃国の男丁よほろを発おこして」

[漢]丁🔗🔉

 字形  筆順 〔一部1画/2画/教育/3590・437A〕 〔音〕テイ(漢) チョウ〈チャウ〉(呉) 〔訓〕ひのと・あたる・よほろ [意味] [一]テイ・チョウ ①十干じっかんの第四。ひのと。「丁夜・丁亥ていがい」 ②ぴったり当たる。「丁憂・丁艱ていかん」 ③成年に達した男子。働きざかりの男。「丁年・成丁・壮丁」▶令制で、公役に徴発される(二十一歳から六十歳までの)男子をいう。よほろ。「正丁せいてい・しょうちょう・仕丁してい・しちょう」 ④したばたらきの男。召し使われる男。「使丁・馬丁・園丁」 [二]チョウ ①偶数。(対)半。「丁か半か」 ②書物の紙数を数える語。一丁は表裏二ページ分。「乱丁・落丁・丁数」 ③町の通路で区切られた区画。「一丁目一番地」▶距離の単位として「町」(=六十間)の代わりにも用いる。「二三丁ばかり先」 ④飲食物などを数える語。「豆腐一丁」「天丼てんどん三丁」「一丁あがり」▶「挺ちょう」の代わりにも用いる。「二丁拳銃けんじゅう」 ⑤激しくぶつかり合う音。「丁丁発止」「かぶとの鉢を丁と打つ」〔保元〕 [解字] くぎの形の象形文字。「釘」の原字。直角にあたる意から、一点にちょうどあたる意。 [下ツキ 園丁・駕輿丁・仕丁・使丁・沈丁花・壮丁・装丁・廷丁・白丁・馬丁・符丁・包丁・庖丁・輿丁・落丁・乱丁・老丁 [難読] 丁髷ちょんまげ・丁幾チンキ・丁抹デンマーク

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ちょう【丁】🔗🔉

ちょう チヤウ 【丁】 ■一■ [1] (名) (1)ばくちで,さいころの目の偶数。また,一般に偶数。 ⇔半 (2)書籍の表裏二ページ分の紙葉。また,折り丁の一折分をもいう。 (3)「てい(丁){(3)}」に同じ。 (4)(「長」とも書く)まるまる。ちょうど。「わしは戌で―六十/浄瑠璃・鑓の権三(上)」 →町(チョウ) ■二■ (接尾) 助数詞。 (1)和綴(ト)じの書物の枚葉を数えるのに用いる。表裏合わせて一丁という。 (2)豆腐を数えるのに用いる。 (3)料理・飲食物の一人前を単位として数えるのに用いる。「もり一―」「カレーライス三―」 (4)相撲・将棋など,勝負の取組,手合わせなどの回数を数えるのに用いる。

ちょう【挺・梃・丁】🔗🔉

ちょう チヤウ 【挺・梃・丁】 (接尾) 助数詞。 (1)鋤(スキ)・鍬(クワ)・墨・銃・艪(ロ)・三味線など細長いものを数えるのに用いる。 (2)駕籠(カゴ)・人力車など,乗り物を数えるのに用いる。 〔「丁」は代用字〕

ちょう-あい【丁合(い)】🔗🔉

ちょう-あい チヤウアヒ [0] 【丁合(い)】 書籍などの製本で,折り丁をページの順に手や機械によって集める作業。

ちょう-いし【町石・丁石】🔗🔉

ちょう-いし チヤウ― [1] 【町石・丁石】 一丁ごとに路傍に立てて,道のりをしるした石。

ちょう-ぎん【丁銀・挺銀】🔗🔉

ちょう-ぎん チヤウ― [0] 【丁銀・挺銀】 江戸時代の海鼠(ナマコ)の形をした銀貨。銀座で鋳造され「常是(ジヨウゼ)」など鋳造者の名や「宝」の字および大黒像の極印がある。秤量(ヒヨウリヨウ)をもって通用した。江戸時代を通じて一一種類発行され,銀の含有率に違いがある。銀子(ギンス)。 丁銀 [図]

ちょう-じ【丁子・丁字】🔗🔉

ちょう-じ チヤウ― [1] 【丁子・丁字】 (1)フトモモ科の常緑高木。マルク諸島の原産。アフリカ・東南アジアで栽培される。葉は油点が多く芳香がある。花は筒状の白色四弁で香りが強く,枝頂に多数つく。蕾(ツボミ)を干したものを丁子・丁香あるいはクローブといい,香料として珍重される。また蕾・花柄・葉などから丁子油をとり,香料・薬用とする。 (2)家紋の一。丁子の実をかたどったもの。 (3)ジンチョウゲの俗称。[季]春。 (4)「丁子油」「丁子頭(ガシラ)」の略。 (5)刃文の一。丁子菊に似たにぎやかな乱れ刃。 丁子(2) [図]

ちょうじ-あぶら【丁子油】🔗🔉

ちょうじ-あぶら チヤウ― [4] 【丁子油】 ⇒ちょうじゆ(丁子油)

ちょうじ-いろ【丁子色】🔗🔉

ちょうじ-いろ チヤウ― [0] 【丁子色】 丁子の蕾(ツボミ)の煎汁で染め出した色。黄みの強い茶色。

ちょうじ-がしら【丁子頭】🔗🔉

ちょうじ-がしら チヤウ― 【丁子頭】 〔丁子の実に似ているところから〕 灯心のもえさしの先がかたまりになったもの。俗にこれが油の中に入ると財貨を得る吉兆であるといわれた。ちょうじあたま。丁子花。「昨夜の―を喜び,今朝の愁鵲(カラスナキ)を気にやむたぐひ/滑稽本・浮世床 2」

ちょうじ-がすみ【丁子霞】🔗🔉

ちょうじ-がすみ チヤウ― [4] 【丁子霞】 日本画で,絵の主要部分をひき立てるために,金箔(キンパク),砂子(スナゴ)などを用いて,画面の上下・中途に描いた,たなびくかすみの形。

ちょうじ-からくさ【丁子唐草】🔗🔉

ちょうじ-からくさ チヤウ― [5] 【丁子唐草】 文様の一。丁子の実と唐草とを組み合わせた図柄。

ちょうじ-ぎく【丁子菊】🔗🔉

ちょうじ-ぎく チヤウ― [3] 【丁子菊】 キク科の多年草。深山の湿地に自生。茎高約35センチメートル。葉は対生し,広披針形。八,九月,長い柄の先に黄色の頭花を数個散房状につける。クマギク。

ちょうじ-こう【丁子香】🔗🔉

ちょうじ-こう チヤウ―カウ [3] 【丁子香】 丁子の蕾(ツボミ)で作った香料。丁香。

ちょうじ-ざくら【丁子桜】🔗🔉

ちょうじ-ざくら チヤウ― [4] 【丁子桜】 バラ科の落葉小高木。山中に自生。四,五月,葉に先立って花弁の小さい淡紅色の五弁花を下垂してつける。花形が丁字形に見えるのでこの名がある。メジロザクラ。

ちょうじ-そう【丁子草】🔗🔉

ちょうじ-そう チヤウ―サウ [0] 【丁子草】 キョウチクトウ科の多年草。河岸や原野に自生。高さ50〜60センチメートル。葉は披針形。春,茎の上方に高坏(タカツキ)形の空色の花を集散状につける。果実は角状の袋果。 丁子草 [図]

ちょうじ-ぞめ【丁子染(め)】🔗🔉

ちょうじ-ぞめ チヤウ― [0] 【丁子染(め)】 丁子の蕾(ツボミ)の乾燥したものを濃く煮出した汁で染めること。また,それで染めたもの。香染めよりやや色が濃い。

ちょうじ-たで【丁子蓼】🔗🔉

ちょうじ-たで チヤウ― [3] 【丁子蓼】 アカバナ科の一年草。田などの湿地に自生。茎は高さ約50センチメートルで,赤味がある。葉は披針形。八,九月,葉腋に黄色の小花をつける。タゴボウ。

ちょうじ-ちゃ【丁子茶】🔗🔉

ちょうじ-ちゃ チヤウ― [3] 【丁子茶】 丁字の鉄媒染による濃い茶色。江戸時代初期に流行。

ちょうじ-びき【丁子引(き)】🔗🔉

ちょうじ-びき チヤウ― [0] 【丁子引(き)】 襖(フスマ)紙などで,白地に茶色の細い横線を引いたもの。

ちょうじ-ぶくろ【丁子袋】🔗🔉

ちょうじ-ぶくろ チヤウ― [4] 【丁子袋】 丁子などの香料をたきこめたにおい袋。

ちょうじ-ぶろ【丁子風炉】🔗🔉

ちょうじ-ぶろ チヤウ― [4] 【丁子風炉】 室内によいかおりをこめるために,丁子を入れて煎(セン)じる釜をかける風炉。

ちょうじ-ゆ【丁子油】🔗🔉

ちょうじ-ゆ チヤウ― [3] 【丁子油】 丁子の蕾(ツボミ)・花茎から得た精油。主成分としてオイゲノールを含む。弱い局所麻酔鎮痛作用があり,歯科医療で用いるほか,殺菌・防腐薬や香料としても広く使用される。丁香油。ちょうじあぶら。

ちょう-せん【丁銭】🔗🔉

ちょう-せん チヤウ― 【丁銭】 銭九六枚を百文として通用させる九六銭(クロクゼニ)に対し,銭百枚を百文として通用させること。丁百。満百銭。丁百の銭。調銭。

ちょう-ちょう【丁丁・打打】🔗🔉

ちょう-ちょう チヤウチヤウ [1][0] 【丁丁・打打】 (副) 物を続けて強く打つ音を表す語。「突然(イキナリ)鉄拳(ゲンコツ)を振ひ―と打たれて/怪談牡丹灯籠(円朝)」

ちょう-と【丁と】🔗🔉

ちょう-と チヤウ― 【丁と】 (副) 〔「ちょうど」とも〕 (1)硬い物のぶつかり合って発する音を表す語。はたと。はっしと。「丹後物狂に花の物いふはのほろほの拍子,―踏む/申楽談儀」 (2)鋭く緊張したさま。はったと。きりりと。「入道相国ちともさはがず―睨らまへておはしければ/平家 5」

ちょう-ば【町場・丁場・帳場】🔗🔉

ちょう-ば チヤウ― [3] 【町場・丁場・帳場】 (1)宿場と宿場との間の距離。ある区間の距離。 →長(ナガ)丁場 (2)夫役で,運送・道路工事などの受け持ち区域。工区。持ち場。 (3)馬子やかごかき・人力車夫などのたまり場。

てい【丁】🔗🔉

てい [1] 【丁】 (1)十干の第四。ひのと。 (2)等級・順位の第四位。 (3)官に徴発して使役する役夫。よほろ。 (4)律令制で,課役(調・庸・雑徭(ゾウヨウ))を負担する成年男子。ちょう。

てい-じ【丁字】🔗🔉

てい-じ [1] 【丁字】 「丁」の字。また,その形。

ていじ-かん【丁字管】🔗🔉

ていじ-かん ―クワン [0] 【丁字管】 液体や気体などを二方向に分けて流動させるために丁字形に作った管。T 字管。

ていじ-けい【丁字形】🔗🔉

ていじ-けい [0] 【丁字形】 「丁」の字の形。撞木形(シユモクガタ)。

ていじ-じょうぎ【丁字定規】🔗🔉

ていじ-じょうぎ ―ヂヤウ― [4] 【丁字定規】 ⇒ティー( T )定規(ジヨウギ)

ていじ-たい【丁字帯】🔗🔉

ていじ-たい [0] 【丁字帯】 一端にひもをつけて,腹部に回してとめる包帯。肛門部・外陰部の手術後,分娩後などに用いる。

ていじ-ろ【丁字路】🔗🔉

ていじ-ろ [3] 【丁字路】 丁字形に交わる道路。T 字路。三つ辻(ツジ)。

てい-じょ【丁女】🔗🔉

てい-じょ ―ヂヨ [1] 【丁女】 一人前の年齢に達した女性。律令制では二一歳以上六〇歳以下の女性。正女(セイジヨ)。

てい-そう【丁壮】🔗🔉

てい-そう ―サウ [0] 【丁壮】 わかもの。壮丁。「―そぞろに軍旅に疲れなば/太平記 8」

てい-だん【丁男】🔗🔉

てい-だん [0] 【丁男】 一人前の男。成年に達した男。壮丁。丁。ていなん。

てい-ちょう【丁重・鄭重】🔗🔉

てい-ちょう [0] 【丁重・鄭重】 (名・形動)[文]ナリ 〔「鄭」は重んじる意。「丁」は代用字〕 (1)扱いなどが心がこもっていて礼儀正しく手厚い・こと(さま)。「―な挨拶」「―にお断りする」「―に葬る」 (2)注意深く大事に扱う・こと(さま)。「―にしまい込む」 [派生] ――さ(名)

てい-ぼう【丁卯】🔗🔉

てい-ぼう ―バウ [0] 【丁卯】 干支(エト)の一。ひのとう。

でっ-ち【丁稚】🔗🔉

でっ-ち [0] 【丁稚】 〔「でし(弟子)」の転か〕 (1)職人・商人などの家に奉公する少年。雑役などに従事した。 (2)年少者をいやしめていう語。「おお,でつくともせぬ―めが/浄瑠璃・出世景清」

でっち-ぼうこう【丁稚奉公】🔗🔉

でっち-ぼうこう [4] 【丁稚奉公】 (名)スル 丁稚{(1)}として商家などに奉公すること。

とう-とう【丁丁】🔗🔉

とう-とう タウタウ 【丁丁】 (形動タリ) 木を切る音や杭を打ったりする音などが響きわたるさま。ちょうちょう。「朝霧や杭(クイゼ)打つ音―たり/蕪村句集」

ひ-の-と【丁】🔗🔉

ひ-の-と [2][0] 【丁】 〔「火の弟(オト)」の意〕 十干(ジツカン)の第四。

よほろ【丁】🔗🔉

よほろ 【丁】 〔「よぼろ」とも。「よほろ(膕)」と同源〕 古代,公用の労働に使われた男子。特に,朝廷の土木工事に使われた者。正丁(セイテイ)。「仕(ツカエノ)―は,旧の三十戸毎に一人せしを改めて/日本書紀(孝徳訓)」

ていじけい【丁字形の】(和英)🔗🔉

ていじけい【丁字形の】 T-shaped.

ていちょう【丁重】(和英)🔗🔉

ていちょう【丁重】 ⇒丁寧(ていねい).

でっち【丁稚】(和英)🔗🔉

でっち【丁稚】 an apprentice;→英和 a shopboy.丁稚奉公(をする) (serve) one's apprenticeship.

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