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広辞苑の検索結果 (49)

あながち【強ち】🔗🔉

あながち強ち】 〔名・副〕 ①あまりに強引であるさま。身勝手であるさま。源氏物語紅葉賀「春宮女御は―なりと憎み聞え給ふ」 ②しいて。必要以上に。異常なまでに。竹取物語「―に志を見えありく」 ③(下に打消の語を伴って)必ずしも。一概に。まんざら。「―悪いとは言えない」

きょう【強】キヤウ🔗🔉

きょうキヤウ (呉音はゴウ) ①つよいこと。↔弱。 ②(昔、中国で、気力強く物に惑わぬため、仕官に適する年齢としたからいう)40歳の異称。 ③ある数のほかに切り捨てた端数のあること。実際はその数値よりもやや多いことを表す。「2メートル―」↔弱

きょう‐あく【強悪】キヤウ‥🔗🔉

きょう‐あく強悪キヤウ‥ 非常に悪いこと。ごうあく。

きょう‐あつ【強圧】キヤウ‥🔗🔉

きょう‐あつ強圧キヤウ‥ 強い力や権力でおしつけること。 ⇒きょうあつ‐てき【強圧的】 ○今日あって明日ない身きょうあってあすないみ ①人世の無常なことのたとえ。 ②死期の切迫していること。 ⇒きょう【今日】

きょうあつ‐てき【強圧的】キヤウ‥🔗🔉

きょうあつ‐てき強圧的キヤウ‥ 一方的にむりやりおさえつけようとするさま。「―な態度」 ⇒きょう‐あつ【強圧】

きょう‐い【強意】キヤウ‥🔗🔉

きょう‐い強意キヤウ‥ 文章表現上、意味をつよめること。「―の接頭語」

きょう‐うん【強運】キヤウ‥🔗🔉

きょう‐うん強運キヤウ‥ 強い運勢。運の強いこと。「―の持ち主」「―の日」

きょう‐えんき【強塩基】キヤウ‥🔗🔉

きょう‐えんき強塩基キヤウ‥ 水溶液中で大部分が電離し、水酸化物イオンを多量に出す塩基。水酸化ナトリウムや水酸化カリウムの類。強アルカリ。↔弱塩基

きょう‐か【強化】キヤウクワ🔗🔉

きょう‐か強化キヤウクワ ①さらに強くすること。「体力の―を図る」「取締りを―する」「―合宿」↔弱化。 ②〔心〕条件反射が、報酬を与えることにより強まること。↔消去。 ⇒きょうか‐ガラス【強化ガラス】 ⇒きょうか‐プラスチック【強化プラスチック】 ⇒きょうか‐まい【強化米】

きょうか‐ガラス【強化ガラス】キヤウクワ‥🔗🔉

きょうか‐ガラス強化ガラスキヤウクワ‥ 耐衝撃性を高めたガラス。加熱炉中で軟化温度(セ氏500〜600度)付近に熱した後、急冷して内に著しい歪ひずみを生じさせてつくるのが代表的。破壊すれば粉々となって安全。 ⇒きょう‐か【強化】

きょうか‐プラスチック【強化プラスチック】キヤウクワ‥🔗🔉

きょうか‐プラスチック強化プラスチックキヤウクワ‥ (→)FRPのこと。 ⇒きょう‐か【強化】

きょうか‐まい【強化米】キヤウクワ‥🔗🔉

きょうか‐まい強化米キヤウクワ‥ ビタミンや無機質などを人工的に添加した米。 ⇒きょう‐か【強化】

ごう‐あく【強悪】ガウ‥🔗🔉

ごう‐あく強悪ガウ‥ 極めてわるいこと。また、その人。「―非道」

ごう‐いん【強引】ガウ‥🔗🔉

ごう‐いん強引ガウ‥ 無理やりに行うこと。しいてやること。「―なやり方」「―に押し通す」

ごう‐いん【強淫】ガウ‥🔗🔉

ごう‐いん強淫ガウ‥ (→)強姦ごうかんに同じ。

ごう‐えん【強縁・剛縁】ガウ‥🔗🔉

ごう‐えん強縁・剛縁ガウ‥ 権力者との縁故。また、それを頼って強引にふるまうこと。円覚寺文書「近年或いは官挙と号し、或いは―と称し、みだりに非器の人をもつて其の職に補す」

ごう‐かん【強姦】ガウ‥🔗🔉

ごう‐かん強姦ガウ‥ 暴行・脅迫の手段を用い、または心神喪失・抗拒不能を利用して女子を姦淫すること。無理やり女性と交わること。強淫。婦女暴行。↔和姦。 ⇒ごうかん‐ざい【強姦罪】

ごう‐じお【強塩】ガウジホ🔗🔉

ごう‐じお強塩ガウジホ 魚に塩をする方法の一つ。材料の表面が白くなるくらいまで多めに塩を付けること。

こわ【強】コハ🔗🔉

こわコハ (形容詞コワイの語幹)こわい、硬い、きびしいなどの意を表す語。「―飯」「―談判」

こわ・い【強い】コハイ🔗🔉

こわ・い強いコハイ 〔形〕[文]こは・し(ク) ①ごわごわしている。かたい。堤中納言物語「いと―・くすくよかなる紙に」。「―・い毛」「―・い飯」 ②けわしい。大鏡道長「坂の―・きを登り侍りしかば」 ③相手の思い通りにならない。強情だ。執念深い。竹取物語「口惜しくこの幼き者は、―・く侍るものにて対面すまじきと申す」。栄華物語衣珠「いとど御物のけは―・くなりまさりければ」。「情が―・い」 ④つよい。てごわい。平家物語9「―・からう方へは教経承つて向ひ候はん」 ⑤生硬である。源氏物語若菜上「この文の言葉いとうたて―・く憎げなるさまを」 ⑥骨が折れる。疲れる。〈日葡辞書〉

こわ‐いけん【強意見】コハ‥🔗🔉

こわ‐いけん強意見コハ‥ きびしい意見・訓戒。尾崎紅葉、手引の糸「段々と―が始つたといふものであります」 ○恐いものなしこわいものなし わがままが増長して恐ろしく思うもののないこと。 ⇒こわ・い【怖い・恐い】 ○恐いもの見たさこわいものみたさ こわいものは好奇心を刺激されてかえって見たいものであること。 ⇒こわ・い【怖い・恐い】

ごわ‐ごわ【強強】ゴハゴハ🔗🔉

ごわ‐ごわ強強ゴハゴハ 紙や布などが、こわばっていてしなやかでないさま。

こわ‐ごわ・し【強強し】コハゴハシ🔗🔉

こわ‐ごわ・し強強しコハゴハシ 〔形シク〕 ①手ざわりがかたい。しなやかでない。源氏物語手習「―・しういららぎたるものども着給へるしも」 ②ごつごつしている。なめらかにいかない。源氏物語帚木「おのづから―・しき声に読みなされなどしつつ」 ③無骨ぶこつである。源平盛衰記3「田舎侍の気折りに―・しかりけるが」

こわ‐じい【強強い】コハジヒ🔗🔉

こわ‐じい強強いコハジヒ 強くしいること。むりじい。

ごわ‐つ・く【強つく】ゴハ‥🔗🔉

ごわ‐つ・く強つくゴハ‥ 〔自五〕 固くてごわごわする。

こわ‐らか【強らか】コハ‥🔗🔉

こわ‐らか強らかコハ‥ ごつごつしているさま。ぶこつなさま。平家物語1「片田舎の侍どもの―にて」

こわ・る【強る】コハル🔗🔉

こわ・る強るコハル 〔自四〕 ①かたくなる。こわばる。栄華物語楚王夢「御乳はいとうつくしげにおはしますが、いたう―・るまで膨らせ給へれば」 ②かたくなになる。周易抄「―・つて人に従はざるぞ」 ③腹が痛む。(和訓栞)

しい‐がたり【強い語り】シヒ‥🔗🔉

しい‐がたり強い語りシヒ‥ 相手が求めないのに自分から語って無理に聞かせること。また、その話。しいごと。万葉集3「いなといへど強ふるしひのが―このころ聞かずてわれ恋ひにけり」

しい‐ごと【強い言】シヒ‥🔗🔉

しい‐ごと強い言シヒ‥ (→)「しいがたり」に同じ。

しい‐ざかな【強い肴】シヒ‥🔗🔉

しい‐ざかな強い肴シヒ‥ 懐石かいせきの時、客に酒をすすめるために献立に加えて出す肴。進め肴。

しい‐そ・す【強ひ過す】シヒ‥🔗🔉

しい‐そ・す強ひ過すシヒ‥ 〔他四〕 強くしいる。無理に勧める。源氏物語明石「人々に酒―・しなどして」

しい‐つ・ける【強い付ける】シヒ‥🔗🔉

しい‐つ・ける強い付けるシヒ‥ 〔他下一〕 しいてすすめる。無理にすすめる。東海道中膝栗毛7「何ぼでもようくふさかい斎非時ときひじによばれてゐても、―・けられて」 ○死一等を減ずるしいっとうをげんずる 死罪を免れさせて一段階低い刑に減刑する。 ⇒し【死】

しい‐て【強いて】シヒ‥🔗🔉

しい‐て強いてシヒ‥ 〔副〕 (動詞シイルの連用形に助詞テが付いたもの) ①むりをおして。あえてさからって。源氏物語少女「上はしぶしぶと思し召したるを、―御迎へし給ふ」。「―欠点をあげるならば」 ②どこまでも。ひたすら。むやみに。源氏物語若菜上「なほ―後の世の御疑ひ残るべくは」

し・いる【強いる】シヒル🔗🔉

し・いる強いるシヒル 〔他上一〕[文]し・ふ(上二) 相手の意志を無視して、自分の意のままに物事をおしつける。強制する。万葉集4「否と言はば―・ひめやわが背」。徒然草「いたう痛む人の、―・ひられて少し飲みたるもいとよし」。「犠牲を―・いる」

し・う【強ふ】シフ🔗🔉

し・う強ふシフ 〔他上二〕 ⇒しいる(上一)

したたか【健か・強か】🔗🔉

したたか健か・強か】 ①非常に強いさま。てごわいさま。「―な人物」 ②いかめしいさま。しっかりしているさま。源氏物語末摘花「御歌も、…ことわり聞えて―にこそあれ」 ③(副詞的にも用いる)甚だしいこと。沢山。源氏物語初音「いと―なるみづからの祝ひごとどもかな」。「腰を―打った」「―に飲んだ」 ⇒したたか‐もの【健か者・強か者】

したたか‐もの【健か者・強か者】🔗🔉

したたか‐もの健か者・強か者】 ①容易に人に屈しない者。剛の者。強い者。平家物語9「八ヶ国に聞えたる―なり」 ②一筋縄ではいかない者。海千山千のくせもの。「金儲けにかけては相当な―だ」 ⇒したたか【健か・強か】

つよ・い【強い】🔗🔉

つよ・い強い】 〔形〕[文]つよ・し(ク) ①力がすぐれている。勇猛である。源氏物語竹河「わりなしや―・きによらむ勝負を」。「―・いチームをつくる」 ②丈夫である。頑丈である。すこやかである。「からだが―・い」「熱に―・い」 ③気丈である。屈しない。きつい。源氏物語帚木「人柄のたをやぎたるに―・き心をしひて加へたれば」。「気が―・い」 ④堅固である。ゆるみがない。源氏物語末摘花「二間のきはなる障子手づからいと―・くさして」。源氏物語若菜下「守り―・く、いと御あたり遠き心地してえ近づき参らず」。「ベルトを―・くしめる」「結束が―・い」 ⑤程度が激しい。きびしい。源氏物語柏木「同じうは―・うもあらがひ聞えましをと思ひ侍るに」。拾遺和歌集愚草「路のべの日かげの―・くなるままに」。「―・いにおい」「―・い酒」「―・く言う」 ⑥はなはだしい。源氏物語帚木「うしろやすくのどけき所だに―・くば」。源氏物語玉鬘「読みつぎたるすぢこそは―・うは変らざるべけれ」 ⑦はっきりとする。定まる。源氏物語夕顔「いま一方は主―・くなるともかはらずうちとけぬべく見えしさまなるを頼みて」 ⑧(「…に―・い」の形で)…の点で(特に)力がすぐれている。「英語に―・い」「不況に―・い」

つよ‐がり【強がり】🔗🔉

つよ‐がり強がり】 つよがること。「―を言う」

つよ‐が・る【強がる】🔗🔉

つよ‐が・る強がる】 〔自五〕 実際は弱いのに、しいて強いようによそおう。源氏物語夕顔「さこそ―・り給へど」

つよ・し【強し】🔗🔉

つよ・し強し】 〔形ク〕 ⇒つよい

つよ‐つよ【強強】🔗🔉

つよ‐つよ強強】 ひどく強いさま。丈夫なさま。今昔物語集28「この別当が年は八十に余りたれども、七十になく―としてあるに」

つよ‐び【強火】🔗🔉

つよ‐び強火】 煮炊きで、つよい火。よくおこった火。「―で焼く」

つよ‐ま・る【強まる】🔗🔉

つよ‐ま・る強まる】 〔自五〕 強くなる。激しくなる。「風雨が―・る」「反対論が―・る」↔よわまる

つよ‐み【強み】🔗🔉

つよ‐み強み】 ①強いこと。また、その程度。 ②頼んで力とするもの。たよりになる点。こんてむつすむん地「難儀の時大きなる心の―を得」。「語学力が―だ」

つよ・める【強める】🔗🔉

つよ・める強める】 〔他下一〕[文]つよ・む(下二) 強くする。心を奮い起こす。強化する。「暖房を―・める」「自信を―・める」↔よわめる

つより【強り】🔗🔉

つより強り】 頼んで力とするもの。頼りになるもの。つよみ。源氏物語紅葉賀「―にと思すになむありける」

つよ・る【強る】🔗🔉

つよ・る強る】 〔自四〕 ①つよくなる。平家物語12「源氏の世の―・りし後は」 ②奮起する。気強く思い立つ。狭衣物語4「切に思ひ―・りたまひて起き出で給へれど」

[漢]強🔗🔉

 字形  筆順 〔弓部8画/11画/教育/2215・362F〕 〔音〕キョウ〈キャウ〉(漢) ゴウ〈ガウ〉(呉) 〔訓〕つよい・つよまる・つよめる・いる・あながち・こわい [意味] ①がっちりしてかたい。気力・体力・勢力が十分でつよい。(心が)しっかりしている。かたくこわばっている。(対)弱。「強大・強力きょうりょく・ごうりき・強記・精強・富強・強直ごうちょく」 ②つよめる。力をつける。「補強・富国強兵・強心剤」 ③無理をおす。しいる。しいて。あながち。「強制・強要・勉強・牽強付会・強引ごういん・強姦ごうかん」 ④その数よりやや数量が多い。(対)弱。「五十名強」 [解字] 形声。「彊」(=じょうぶな弓)の省略形が音符。「虫」を加え、かたいからをかぶった虫の意。転じて、かたくてじょうぶの意。は異体字。 [下ツキ 頑強・屈強・堅強・牽強・最強・自強・精強・増強・富強・勉強・補強・木強漢・列強 [難読] 強飯こわめし・こわいい・強面こわもて・強請るゆする・ねだる

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あながち【強ち】🔗🔉

あながち [0] 【強ち】 ■一■ (副) (下に打ち消しの語を伴う) (1)一概に。まんざら。必ずしも。「―無理ともいえない」 (2)決して。むやみに。「範頼・義経が申し状,―御許容あるべからず/平家 10」 ■二■ (形動ナリ) (1)周囲にかまわず一途(イチズ)であるさま。ひたむき。「―に心ざし見えありく/竹取」「など,かく,この御学問の―ならむ/源氏(乙女)」 (2)強引であるさま。無理やり。「―にかかづらひたどりよらむも人悪かるべく/源氏(空蝉)」 (3)異常なほどはなはだしいさま。ゆきすぎ。「それだになほ―なるさまにては見ぐるしきに/枕草子 237」 (4)必ずしも。「―に恐ろしかるべき事にもあらねど/栄花(玉の村菊)」 〔他人の迷惑をかえりみず,自分勝手にしたいままにするというのが原義。「あな」は「おのれ(己)」の意で,「己(アナ)勝ち」に由来するか。平安時代末期には打ち消しの語を伴って用いる■二■(4)の意が生じ,次第に「に」を脱落させた■一■の用法が主流となっていった〕

きょう【強】🔗🔉

きょう キヤウ 【強】 ■一■ [1] (名) 強いこと。強いもの。 ⇔弱 ■二■ (接尾) 数量を表す名詞などに付いて,端数を切り捨てた数字であることを表す。 ⇔弱 「4メートル―」

きょう-あく【強悪】🔗🔉

きょう-あく キヤウ― [0] 【強悪】 「ごうあく(強悪)」に同じ。「淫行を恣(ホシイママ)にせんとするの―を知りながら/読本・唐錦」

きょう-あつ【強圧】🔗🔉

きょう-あつ キヤウ― [0] 【強圧】 (名)スル (1)強い圧力。 (2)強い力・権力で圧迫すること。高圧。「―的態度」

きょうあつ-つうふう【強圧通風】🔗🔉

きょうあつ-つうふう キヤウ― [5] 【強圧通風】 ⇒押(オ)し込(コ)み通風(ツウフウ)

きょう-い【強意】🔗🔉

きょう-い キヤウ― [1] 【強意】 文章表現で,ある部分の意味を強めること。「―の助詞」

ごう-あく【強悪】🔗🔉

ごう-あく ガウ― [0][1] 【強悪】 (名・形動)[文]ナリ おこない・性格などがきわめて悪い・こと(さま)。「最も―なる首領/経国美談(竜渓)」

ごう-いん【強引】🔗🔉

ごう-いん ガウ― [0] 【強引】 (名・形動)[文]ナリ 反対などを押し切って,無理やりに物事をするさま。「―なやり方」「―に決めてしまう」 [派生] ――さ(名)

こわ・い【強い】🔗🔉

こわ・い コハイ [2] 【強い】 (形)[文]ク こは・し 〔「怖(コワ)い」と同源〕 (1)(物が)かたくて処理しにくい。弾力がない。「―・い毛」「―・い飯」 (2)気が強くて,こちらの思い通りにならない。強情だ。「情の―・い奴ぢやな/阿部一族(鴎外)」 (3)疲れる。骨が折れる。「この仕事は―・い」 (4)つよくはげしい。たけだけしい。「疾き足をいたして―・き力をはげみて/宇津保(俊蔭)」 (5)征服するのが困難だ。手に余る。「―・き物の怪にあづかりたる験者/枕草子 157」「坂の―・きを登り侍りしかば/大鏡(道長)」 (6)生硬だ。こなれていない。無骨だ。「この文の言葉いとうたて―・くにくげなるさまを/源氏(若菜上)」 [派生] ――げ(形動)

こわ-いけん【強意見】🔗🔉

こわ-いけん コハ― [3] 【強意見】 手きびしい忠告。「お辰姉さんの―は,動(ヤヤ)ともすれば折檻賽(マガ)ひ/青年(鴎外)」

こわ・し【強し】🔗🔉

こわ・し コハシ 【強し】 (形ク) ⇒こわい

こわ-らか【強らか】🔗🔉

こわ-らか コハ― 【強らか】 (形動ナリ) (1)手触りが固いさま。ごわごわしているさま。「練色(ネリイロ)の衣の―なるを着て/今昔 22」 (2)洗練されていないさま。無骨。「片ゐなかの侍どもの―にて/平家 1」

こわら-か・す【強らかす】🔗🔉

こわら-か・す コハラ― 【強らかす】 (動サ四) かたくする。態度をいかめしくする。「大小をさし―・し/浮世草子・禁短気」

こわ・る【強る】🔗🔉

こわ・る コハル 【強る】 (動ラ四) (1)かたくなる。こわばる。「舌が―・つて呼吸(イキ)が発奮(ハズ)む/歌行灯(鏡花)」「―・りたる言葉は,振りに応ぜず/風姿花伝」 (2)腹が痛む。

しい-ざかな【強い肴】🔗🔉

しい-ざかな シヒ― [3] 【強い肴】 懐石料理で,酒をさらに客に勧めるために,本来の献立に加えて出す肴。進め肴。

しい-つ・ける【強い付ける】🔗🔉

しい-つ・ける シヒ― [4] 【強い付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しひつ・く 無理やり勧める。「無暗にワイン(酒)ばかし―・けて居たが/当世書生気質(逍遥)」

しい-て【強いて】🔗🔉

しい-て シヒ― [1] 【強いて】 (副) 〔動詞「強いる」の連用形に助詞「て」の付いた語〕 (1)困難や反対などを押し切って,物事を行うさま。むりに。むりやり。「嫌なら,―することはない」 (2)むしょうに。むやみに。「はらからの君たちよりも―悲しとおぼえ給ひけり/源氏(柏木)」

し・いる【強いる】🔗🔉

し・いる シヒル [2] 【強いる】 (動ア上一)[文]ハ上二 し・ふ 相手の気持ちを無視してむりにさせる。むりにおしつける。強制する。「酒を―・いる」「…に無理を―・いる」「苦戦を―・いられている」 →強いて

し・う【強ふ】🔗🔉

し・う シフ 【強ふ】 (動ハ上二) ⇒しいる(強)

したたか【強か】🔗🔉

したたか [0][2] 【強か】 ■一■ (形動)[文]ナリ (1)強くて手ごわいさま。一筋縄ではいかないさま。「―なやつ」 (2)強そうなさま。いかめしいようす。「力が強く勇気があつて―な豪傑である/社会百面相(魯庵)」 (3)しっかりしているさま。確かなさま。「君達の御為はかばかしく―なる御後見,何にかはせさせ給はむ/源氏(帚木)」 (4)大げさなさま。はなはだしいさま。「いと―なるみづからの祝ひ事どもかな/源氏(初音)」 ■二■ (副) 程度のはなはだしいさま。ひどく。「頭を―打った」「―に酔う」 [派生] ――さ(名)

したたか-もの【強か者】🔗🔉

したたか-もの [0] 【強か者】 (1)こちらの思うようにたやすく扱えない人。一筋縄でいかない者。手ごわい者。「彼は見かけと違ってなかなかの―だ」 (2)力が強く,勇ましい者。剛の者。「上総守が童(ワラワ)次郎丸といふ―,おしならべひつくんで,どうどおつ/平家 4」

たっ-て【達て・強って】🔗🔉

たっ-て [1][0] 【達て・強って】 (副) 〔「達て」「強って」は当て字〕 要求・希望などをどうしても実現しようとするさま。無理に。しいて。どうしてでも。「―お望みとあれば致し方ない」「別に―飲みたくもないけれど/二人女房(紅葉)」

つよ・い【強い】🔗🔉

つよ・い [2] 【強い】 (形)[文]ク つよ・し (1)力量や技量がすぐれている。「腕力が―・い」「―・い力士」「彼は碁が―・い」 (2)丈夫で物事に耐える力がすぐれている。抵抗力がある。「―・い体」「アルコールに―・い体質」「地震に―・い建物」「―・いナイロン糸」 (3)精神的に抵抗力がある。多少のことでは動じない。「―・い心」「―・い意志」「正身は―・う思し離るとも/源氏(夕霧)」 (4)(ある分野に対して)知識や能力を十分にもっている。「スポーツに―・い」「機械に―・い」 (5)作用の度合が大きい。程度がはげしい。「―・い風雨」「―・い日ざし」「―・い火」「―・い酒」「―・い臭気」「うぬぼれが―・い」 (6)ゆるみがない。かたい。「―・く結ぶ」「本妻―・くものし給ふ/源氏(夕霧)」 ⇔弱い [派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)――み(名) [慣用] 押しが―・我(ガ)が―・腰が―・心臓が―・鼻っ柱が―/意を強くする・ペンは剣よりも強し

強い相互作用🔗🔉

強い相互作用 素粒子のハドロンの間にだけ作用する力。素粒子の基本的相互作用のうちで最も強く,電磁相互作用の約一〇〇倍。例えば,パイ(π)中間子を媒介として核子間にはたらき,原子核を構成する核力を生成する。根源的にはハドロンを構成するクオーク間に働く力で,量子色力学によって扱われる。 →量子色力学

つよ-がり【強がり】🔗🔉

つよ-がり [3][0] 【強がり】 強そうに見せかけること。「いつも―を言っている」

つよ-が・る【強がる】🔗🔉

つよ-が・る [3] 【強がる】 (動ラ五[四]) 強いように見せかける。強いことを自慢する。

つよ・し【強し】🔗🔉

つよ・し 【強し】 (形ク) ⇒つよい

つよ-ま・る【強まる】🔗🔉

つよ-ま・る [3] 【強まる】 (動ラ五[四]) だんだん強くなる。 ⇔弱まる 「風雨が―・る」「非難の声が―・る」

つよ-み【強み】🔗🔉

つよ-み [3] 【強み】 (1)強いこと。強さの度合。「―を発揮する」 (2)頼りになるすぐれた点。長所。「顔が広いのが―だ」 ⇔弱み

つよ・む【強む】🔗🔉

つよ・む [2] 【強む】 ■一■ (動マ四) りきむ。張り切る。「負くる方を贔屓して―・み過ぎ/咄本・醒睡笑」 ■二■ (動マ下二) ⇒つよめる

つよ-め【強め】🔗🔉

つよ-め [0] 【強め】 ■一■〔「強める」の名詞形〕 強くすること。「意味の―に機能する」 ■二■ (名・形動) 多少強い傾向であること。「―に縛る」

つよ・める【強める】🔗🔉

つよ・める [3] 【強める】 (動マ下一)[文]マ下二 つよ・む 力・程度などをつよくする。 ⇔弱める 「圧力を―・める」「辛みを―・める」「確信を―・める」

つより【強り】🔗🔉

つより 【強り】 〔動詞「強る」の連用形から〕 頼みとなるもの。頼り。「母宮をだに動きなきさましおき奉りて,―にと思すになむありける/源氏(紅葉賀)」

つよ・る【強る】🔗🔉

つよ・る 【強る】 (動ラ四) (1)勢いをます。強くなる。「源氏の世の―・りし後は/平家 12」 (2)奮起する。「―・る者をば頸を切り,弱る者をば虜にす/盛衰記 4」

あながち【強ち】(和英)🔗🔉

あながち【強ち】 necessarily;always;→英和 altogether.→英和

きょうあつ【強圧】(和英)🔗🔉

きょうあつ【強圧】 pressure.→英和 〜的 oppressive.→英和 ‖強圧手段 a high-handed measure.

きょうい【強意】(和英)🔗🔉

きょうい【強意】 emphasis.→英和

こわい【強い】(和英)🔗🔉

こわい【強い】 tough;→英和 stiff;→英和 wiry.→英和

こわばる【強ばる】(和英)🔗🔉

こわばる【強ばる】 stiffen;→英和 get[become]stiff.→英和 強ばった stiff.

しいる【強いる】(和英)🔗🔉

しいる【強いる】 force;→英和 compel;→英和 press;→英和 urge.→英和 強いられて under pressure.自分の考えを他人に〜 impose one's opinion upon another.

したたか【強か】(和英)🔗🔉

したたか【強か】 ⇒沢山,ひどい(ひどく).

したたかもの【強か者】(和英)🔗🔉

したたかもの【強か者】 an old hand;a rascal;→英和 a vicious woman (女).

つよい【強い】(和英)🔗🔉

つよい【強い】 [強力]strong;→英和 powerful;→英和 mighty;→英和 vigorous;→英和 [勇壮]brave;→英和 courageous;→英和 [強烈]strong;severe;→英和 intense;→英和 [酒に]be a heavy drinker;[船に]be a good sailor.

つよがり【強がり】(和英)🔗🔉

つよがり【強がり】 a bluff.→英和 〜を言う bluff.

つよく【強く】(和英)🔗🔉

つよく【強く】 [強力に]strongly;powerfully;→英和 firmly;[激しく]hard;→英和 severely;→英和 violently;→英和 vigorously (元気に);→英和 [強調]with emphasis;emphatically.→英和 〜なる grow strong[powerful,intense];increase in.〜する ⇒強める.

つよさ【強さ】(和英)🔗🔉

つよさ【強さ】 strength;→英和 power;→英和 intensity;→英和 vigor.→英和

つよまる【強まる】(和英)🔗🔉

つよまる【強まる】 become[grow]strong[powerful,intense].

つよみ【強み】(和英)🔗🔉

つよみ【強み】 a strong point (長所);the advantage(利益).→英和

つよめる【強める】(和英)🔗🔉

つよめる【強める】 strengthen;→英和 make strong;intensify (度を);→英和 emphasize (意味を).→英和

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