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あながち【△強ち】🔗🔉

あながち【強ち】 [副](あとに打消しの語を伴う)断定しきれない気持ちを表す。必ずしも。一概に。「―(に)うそとは言いきれない」強い否定の意を表す。決して。「範頼、義経が申し状、―御許容あるべからず」〈平家・一〇〉[形動ナリ]強引なさま。無理やり。「父大臣(おとど)の―にしはべりしことなれば」〈大鏡・道長上〉いちずなさま。ひたむき。「などかく、この御学問の―ならん」〈源・少女〉身勝手なさま。わがまま。「おろかに過ぎにし方さへくやしうおぼさるるも―なり」〈和泉式部日記〉

きょう【強】キヤウ🔗🔉

きょう【強】キヤウ [名]強いこと。また、強いもの。「―は弱を圧し、小は大の食となるは」〈逍遥・当世書生気質〉弱。〔接尾〕数量を表す語に付いて、実際はその数よりも少し多いことを表す。数の端数を切り捨てたときに用いる。「五キロ―」「九割―」弱。

きょう‐あつ【強圧】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐あつ【強圧】キヤウ‐ [名]スル強い力や権力で圧迫・抑圧すること。

きょうあつ‐てき【強圧的】キヤウアツ‐🔗🔉

きょうあつ‐てき【強圧的】キヤウアツ‐ [形動]相手を力ずくで押さえようとするさま。「―な手段」

きょう‐い【強意】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐い【強意】キヤウ‐ 文章表現で、ある語句・部分の意味を強めること。「―の助詞」

きょう‐う【強雨】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐う【強雨】キヤウ‐ 激しく降る雨。

きょう‐うん【強運】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐うん【強運】キヤウ‐ 運が強いこと。また、強い運勢。「―の持ち主」

きょう‐えんき【強塩基】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐えんき【強塩基】キヤウ‐ 水溶液中で電離度の大きい塩基。水酸化ナトリウム・水酸化カリウム・水酸化バリウムなど。強アルカリ。→弱塩基

きょう‐か【強化】キヤウクワ🔗🔉

きょう‐か【強化】キヤウクワ [名]スル強くすること。さらに強くすること。「体力の―をはかる」「警備を―する」

きょうか‐がっしゅく【強化合宿】キヤウクワ‐🔗🔉

きょうか‐がっしゅく【強化合宿】キヤウクワ‐ スポーツなどで、選手やチームの力をさらに強くするために行う合宿練習。

きょうか‐ガラス【強化ガラス】キヤウクワ‐🔗🔉

きょうか‐ガラス【強化ガラス】キヤウクワ‐ 板ガラスを軟化点近くまで熱し、急冷して焼き入れを行い、表面や内部にひずみ層をつくることによって、耐衝撃性などを強度にしたガラス。割れると豆粒状に砕ける。自動車の窓、ブラウン管などに利用。

きょうか‐しょくひん【強化食品】キヤウクワ‐🔗🔉

きょうか‐しょくひん【強化食品】キヤウクワ‐ ビタミン・無機質・アミノ酸などの栄養成分を添加・補強した食品。

きょうか‐プラスチック【強化プラスチック】キヤウクワ‐🔗🔉

きょうか‐プラスチック【強化プラスチック】キヤウクワ‐ ガラス繊維やナイロン・ビニロンなどを補強材として加えて成形したプラスチック製品。衝撃に強く、自動車車体・ボート船体や建材・ヘルメットなどに広く使用。FRP。

きょうか‐ぼく【強化木】キヤウクワ‐🔗🔉

きょうか‐ぼく【強化木】キヤウクワ‐ ベニヤ単板にフェノール樹脂液を浸透させて加熱し、重圧を加えて作った材。軽くて硬く、プレス成型が自在なため、精密機械部品などに使用。

きょうか‐まい【強化米】キヤウクワ‐🔗🔉

きょうか‐まい【強化米】キヤウクワ‐ ビタミンなどの栄養成分を添加した米。

きょう‐がん【強顔】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐がん【強顔】キヤウ‐ [名・形動]あつかましいこと。また、そのさま。厚顔。「この男の―なることよ」〈鴎外訳・即興詩人〉

きょう‐き【強記・×彊記】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐き【強記・×彊記】キヤウ‐ [名]スル記憶力がすぐれていること。また、よく記憶すること。「博覧―」「牡牛は驢馬の忠告を―し」〈永峰秀樹訳・暴夜物語〉

きょう‐きゅう【強弓】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐きゅう【強弓】キヤウ‐ ごうきゅう(強弓)

きょう‐ぎょ【強×禦】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐ぎょ【強×禦】キヤウ‐ (わる)強くて善を受け付けないこと。武勇に優れること。

きょう‐けん【強肩】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐けん【強肩】キヤウ‐ 野球で、球を速く遠くまで正確に投げることができること。「―の外野手」

きょう‐けん【強健】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐けん【強健】キヤウ‐ [名・形動]からだが強くて丈夫であること。また、そのさま。「―な身体」 [派生]きょうけんさ[名]

きょう‐けん【強堅】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐けん【強堅】キヤウ‐ [名・形動]強く、しっかりしていること。また、そのさま。堅固。「―な意志」

きょう‐けん【強権】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐けん【強権】キヤウ‐ 国家が司法上・行政上有する強い権力。

きょうけん‐はつどう【強権発動】キヤウケン‐🔗🔉

きょうけん‐はつどう【強権発動】キヤウケン‐ 強権を実際に行使すること。特に、第二次大戦直後、農家が米の供出を拒んだとき、政府が警察力を使って強制的に供出させたこと。

きょう‐こ【強固】キヤウ‐・【×鞏固】キヨウ‐🔗🔉

きょう‐こ【強固】キヤウ‐・【×鞏固】キヨウ‐ [形動][ナリ]強くしっかりして、ゆるがないさま。「―な意志」

きょう‐こう【強行】キヤウカウ🔗🔉

きょう‐こう【強行】キヤウカウ [名]スル無理を押しきって強引に行うこと。「採決を―する」「―突破」

きょう‐こう【強攻】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐こう【強攻】キヤウ‐ [名]スル損害や危険を覚悟で強引に攻めること。「―策に出る」

きょう‐こう【強硬】キヤウカウ🔗🔉

きょう‐こう【強硬】キヤウカウ [名・形動]自分の立場・主張を強い態度であくまでも押し通そうとすること。また、そのさま。「―な態度」「―に反対する」 [派生]きょうこうさ[名]

きょう‐ごう【強剛】キヤウガウ🔗🔉

きょう‐ごう【強剛】キヤウガウ [名・形動]強くて屈しないこと。手ごわいこと。また、そのさま。「市九郎の―なる意志を、知りぬいて」〈菊池寛・恩讐の彼方に〉

きょう‐ごう【強豪】キヤウガウ🔗🔉

きょう‐ごう【強豪】キヤウガウ 勢いが盛んで強いこと。また、その人。「―どうしの対決」

きょう‐こうぐん【強行軍】キヤウカウグン🔗🔉

きょう‐こうぐん【強行軍】キヤウカウグン 通常より行程を多くきびしくした行軍。時間的にゆとりのない計画で、無理に事を進めること。「二日間の―であちこち回ってきた」

きょうこう‐ほうき【強行法規】キヤウカウハフキ🔗🔉

きょうこう‐ほうき【強行法規】キヤウカウハフキ 当事者の意思にかかわらず、法として画一的に適用される規定。公法上の規定に多い。強行法。→任意法規

きょう‐こく【強国】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐こく【強国】キヤウ‐ 軍事的、経済的に強い勢力をもつ国。

きょう‐さん【強酸】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐さん【強酸】キヤウ‐ 水溶液中での電離度の大きい酸。塩酸・硝酸・硫酸など。→弱酸

きょう‐し【強仕】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐し【強仕】キヤウ‐ 《「礼記」曲礼上の「四十を強と曰(い)う、すなわち仕う」から》四〇歳のこと。不惑。

きょう‐しき【強識】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐しき【強識】キヤウ‐ 記憶力がよく、物事をよく知っていること。強記。「博覧―」

きょう‐じせい【強磁性】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐じせい【強磁性】キヤウ‐ 磁界内に置くと、磁界と同じ方向に強く磁化され、磁界を除いても磁気を残す性質。

きょうじせい‐たい【強磁性体】キヤウジセイ‐🔗🔉

きょうじせい‐たい【強磁性体】キヤウジセイ‐ 強磁性をもつ物質。鉄・ニッケル・コバルトおよびその合金など。

きょう‐しゃ【強者】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐しゃ【強者】キヤウ‐ 強い者。他にまさる力や権力をもつ者。「―の論理」弱者。

きょう‐じゃく【強弱】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐じゃく【強弱】キヤウ‐ 強いことと弱いこと。また、その程度。「言葉に―をつける」

きょうじゃく‐アクセント【強弱アクセント】キヤウジヤク‐🔗🔉

きょうじゃく‐アクセント【強弱アクセント】キヤウジヤク‐ 強さアクセント

きょうじゃく‐きごう【強弱記号】キヤウジヤクキガウ🔗🔉

きょうじゃく‐きごう【強弱記号】キヤウジヤクキガウ 強弱標語を表す記号。(ピアノ)・(フォルテ)など。

きょうじゃく‐ひょうご【強弱標語】キヤウジヤクヘウゴ🔗🔉

きょうじゃく‐ひょうご【強弱標語】キヤウジヤクヘウゴ 楽譜で、音の強弱およびその変化を指示する語。ピアノ・フォルテなど。

きょう‐しゅ【強手】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐しゅ【強手】キヤウ‐ 囲碁・将棋で、激しい戦いをしかける手。

きょう‐しゅ【強取】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐しゅ【強取】キヤウ‐ [名]スル無理やりに奪い取ること。「他人の財物を―したる者」

きょう‐しゅう【強襲】キヤウシフ🔗🔉

きょう‐しゅう【強襲】キヤウシフ [名]スル強引に攻めること。強攻。「敵の陣地を―する」猛烈な勢いでおそうこと。「ピッチャー―の安打」

きょう‐しゅく【強縮】キヤウ‐🔗🔉

きょう‐しゅく【強縮】キヤウ‐ 筋肉に繰り返し刺激が加えられるときに起こる持続的な収縮。攣縮(れんしゆく)より大きな収縮が得られる。強直(きようちよく)

きょう‐しょう【強将】キヤウシヤウ🔗🔉

きょう‐しょう【強将】キヤウシヤウ 強い大将。

強将の下(もと)に弱卒無し🔗🔉

強将の下(もと)に弱卒無し 《蘇軾「題連公壁」から》強い大将のもとには、その感化を受けて弱い兵はいない。勇将の下に弱卒なし。

ごう‐あく【強悪】ガウ‐🔗🔉

ごう‐あく【強悪】ガウ‐ [名・形動]性質や行いが非常に悪いこと。また、そのさま。「―な人物」「―非道」

ごう‐いん【強引】ガウ‐🔗🔉

ごう‐いん【強引】ガウ‐ [名・形動]抵抗や反対を押しきって無理に物事を行うこと。また、そのさま。「―なやり方」「―に事を進める」 [派生]ごういんさ[名]

ごう‐いん【強×淫】ガウ‐🔗🔉

ごう‐いん【強×淫】ガウ‐強姦(ごうかん)」に同じ。「―どうようなこと」〈高畠藍泉・怪化百物語〉

ごう‐えん【強縁・剛縁】ガウ‐🔗🔉

ごう‐えん【強縁・剛縁】ガウ‐ 有力者や権力者と縁故のあること。また、それを利用してわがままな行いをすること。「郎等、本の妻(め)はありけれども、―を取ると思ひて、喜ぶこと限りなし」〈今昔・二六・五〉

ごう‐かん【強×姦】ガウ‐🔗🔉

ごう‐かん【強×姦】ガウ‐ [名]スル暴力・脅迫などによって、強制的に婦女を犯すこと。暴行。和姦。

ごうかん‐ざい【強×姦罪】ガウカン‐🔗🔉

ごうかん‐ざい【強×姦罪】ガウカン‐ 暴行または脅迫によって婦女を姦淫(かんいん)する罪。一三歳未満の女子の場合は本人の同意があっても成立する。

ごう‐ぎ【豪儀・豪気・強気】ガウ‐🔗🔉

ごう‐ぎ【豪儀・豪気・強気】ガウ‐ [形動][ナリ]《「ごうき」とも》威勢のよいさま。すばらしくりっぱなさま。「遺産をすべて寄付するとは―なものだね」強情なさま。頑固。「吾が性の―なるを」〈蒙求抄・一〇〉程度のはなはだしいさま。「―に酔ったな」〈伎・五大力〉 [派生]ごうぎさ[名]

ごう‐きゅう【強弓】ガウ‐🔗🔉

ごう‐きゅう【強弓】ガウ‐ 張りが強く、引くのに強い力を必要とする弓。また、それを引く人。つよゆみ。

ごう‐ぎん【剛吟・強吟】ガウ‐🔗🔉

ごう‐ぎん【剛吟・強吟】ガウ‐ つよぎん

ごうさい‐ふう【強細風】ガウサイ‐🔗🔉

ごうさい‐ふう【強細風】ガウサイ‐ 能で、世阿弥が九段階に分けたうちの第七位(下三位の第一)の芸格。強い中にも細かさをもった芸境。→九位(きゆうい)

ごう‐さつ【強殺】ガウ‐🔗🔉

ごう‐さつ【強殺】ガウ‐ 「強盗殺人」の略。「―事件」

ごう‐しゅ【強取】ガウ‐🔗🔉

ごう‐しゅ【強取】ガウ‐ [名]スル暴行を加えたり脅迫したりして奪い取ること。強奪。「金品を―する」

ごう‐しゅ【強酒・豪酒】ガウ‐🔗🔉

ごう‐しゅ【強酒・豪酒】ガウ‐ [名・形動]酒に強いこと。また、その人。大酒。「どんなに飲んでも顔色もかえない程の―な倉地が」〈有島・或る女〉

ごう‐しょう【強将・剛将】ガウシヤウ🔗🔉

ごう‐しょう【強将・剛将】ガウシヤウ 強い大将。

ごう‐じょう【強情・剛情】ガウジヤウ🔗🔉

ごう‐じょう【強情・剛情】ガウジヤウ [名・形動]意地を張って、なかなか自分の考えを変えないこと。また、そのさま。「―を張る」「―な性格」 [派生]ごうじょうさ[名] [用法]強情・頑固――「強情(頑固)な性格」「強情(頑固)なやつ」のように性格・態度を表現する語としては相通じて用いられる。◇「強情」は「自分の非を認めずにあくまでも強情を張っている」「強情に口をつぐんでいる子」など、人の言葉を聞き入れないさまを表す意で広く使われる。◇「頑固」は「頑固おやじ」「頑固に伝統を守る」など自分の考えを積極的に通すという意で多く用いられるが、「頑固な水虫」など人間以外のしつこいものにも使う。◇類似の語に「意固地」「かたくな」がある。「意固地」は、「意固地になって反対する」など意地を強く張る場合に、「かたくな」は、心を閉ざしたような頑固さを表す場合に用いられる。

こわ・い【△強い】こはい🔗🔉

こわ・い【強い】こはい [形]こは・し[ク]《「怖い」と同語源》容易に言いなりにならなくて頑固である。強情である。「情の―・い子供」かたくて扱いにくい。ごわごわしている。「―・い御飯」「髪が―・い」力が強い。たけだけしい。「力―・くして能(よ)く角を毀(か)き」〈垂仁紀〉かたくるしい。「この文の言葉、いとうたて―・く憎げなるさまを」〈源・若菜上〉 [派生]こわさ[名]

こわ‐いけん【△強意見】こは‐🔗🔉

こわ‐いけん【強意見】こは‐ 厳しい意見・訓戒。「未亡人の家へたびたび―に出向いたり」〈康成・千羽鶴〉

こわごわ・し【△強△強し】こはごはし🔗🔉

こわごわ・し【強し】こはごはし [形シク]いかにもこわばっている。ごわごわしている。「裳、唐衣(からぎぬ)など―・しく装束きたるもあり」〈能因本枕・一二四〉無骨である。ぎこちない。「おのづから―・しき声に読みなされなどしつつ」〈源・帚木〉強情だ。気性が強い。「情なく―・しうは見えじと思へり」〈源・花宴〉

ごわ‐つ・く【△強つく】ごは‐🔗🔉

ごわ‐つ・く【強つく】ごは‐ [動カ五(四)]紙や布などが、ごわごわした感じがする。「のりのきいた浴衣が―・く」

こわ‐もて【△強持て・怖持て】こは‐🔗🔉

こわ‐もて【強持て・怖持て】こは‐ [名]スルおそれられて、かえって優遇されること。「郡視学と云えば、田舎では随分―のする方で」〈花袋・田舎教師〉

こわ‐らか【△強らか】こは‐🔗🔉

こわ‐らか【強らか】こは‐ [形動ナリ]手触りがかたいさま。ごわごわしているさま。「練り色の衣の―なるを着て」〈今昔・二二・七〉荒々しいさま。無骨なさま。「片田舎の侍(さぶらひ)どもの、―にて」〈平家・一〉

こわ・る【△強る】こはる🔗🔉

こわ・る【強る】こはる [動ラ四]こわばってかたくなる。「御乳はいと美しげにおはしますが、いたう―・るまで膨(は)らせ給へれば」〈栄花・楚王の夢〉

しい‐がたり【強ひ語り】しひ‐🔗🔉

しい‐がたり【強ひ語り】しひ‐ 聞きたがらない相手に無理に話を聞かせること。また、その話。しいごと。「いなと言へど語れ語れとのらせこそ志斐(しひ)いは奏(まを)せ―と言ふ」〈万・二三七〉

しい‐ざかな【強い×肴】しひ‐🔗🔉

しい‐ざかな【強い×肴】しひ‐ 懐石料理で、基本的な献立のほかに出す肴。進め肴。

しい‐そ・す【強ひ△過す】しひ‐🔗🔉

しい‐そ・す【強ひ過す】しひ‐ [動サ四]無理に勧める。無理強いする。「酒―・しなどして」〈源・明石〉

しい‐つ・ける【強い付ける】しひ‐🔗🔉

しい‐つ・ける【強い付ける】しひ‐ [動カ下一]しひつ・く[カ下二]無理にすすめる。「頻に五月蠅(うるさく)猪口をすすめ悪強(わるじい)に―・け」〈露伴・いさなとり〉

しい‐て【強いて】しひ‐🔗🔉

しい‐て【強いて】しひ‐ [副]《動詞「し(強)いる」の連用形に接続助詞「て」が付いてできた語》困難・抵抗・反対などを押し切って物事を行うさま。あえて。むりに。むりやり。「いやがる子に―やれとは言えない」むしょうに。むやみに。「―悲しと覚え給ひけり」〈源・柏木〉

し・いる【強いる】しひる🔗🔉

し・いる【強いる】しひる [動ア上一]し・ふ[ハ上二]相手の意向を無視して、むりにやらせる。強制する。「酒を―・いる」「予想外の苦戦を―・いられる」

し・う【強ふ】しふ🔗🔉

し・う【強ふ】しふ [動ハ上二]「し(強)いる」の文語形。

したた‐か【△強か・△健か】🔗🔉

したた‐か【強か・健か】 [形動][ナリ]粘り強くて、他からの圧力になかなか屈しないさま。しぶといさま。「世の中を―に生きる」「―な相手」強く、しっかりしているさま。「―な後見役」「―な造りの家」強く勇猛であるさま。「力が強く勇気があって―な豪傑である」〈魯庵・社会百面相〉程度がはなはだしいさま。「いと―なるみづからの祝言どもかな」〈源・初音〉分量がたいへん多いさま。「国の事など―に申し居たるさま見るに」〈夜の寝覚・一〉 [派生]したたかさ[名][副]分量がたいへん多いさま。たくさん。「―食料を買い込む」程度がはなはだしいさま。ひどく。「―腰を打つ」「―酔う」

したたか‐もの【△強か者】🔗🔉

したたか‐もの【強か者】 容易に人の思うようにはならない者。「海千山千の―」非常に強い人。剛の者。「さばかりの―と聞こえし高間の三郎も」〈保元・中〉

つよ・い【強い】🔗🔉

つよ・い【強い】 [形]つよ・し[ク]力や技がすぐれていて他に負けない。「腕力が―・い」「―・いチーム」弱い。健康である。心身が丈夫である。「―・い子に育つ」「胃腸が―・い」弱い。物事に屈しない精神力がある。少しのことでは参らない。ひるまない。「気の―・い人」「―・い信念」「見かけよりしんが―・い」弱い。環境や条件に屈しない。物事に耐える力がある。「熱に―・い材質」「不況に―・い業種」「兄は酒に―・い」弱い。程度や度合いが大きい、また、はなはだしい。「風が―・く吹く」「真夏の―・い日ざし」「―・い酒」「度の―・い眼鏡」「責任感が―・い」「関心が―・い」弱い。ゆるみがない。かたい。「ねじを―・く締める」「手を―・く握る」弱い。断固としている。きびしい。「―・い口調」「―・く叱る」弱い。はっきりしている。明確である。「―・い線の文字」「コントラストが―・い」弱い。得意とする。「数字に―・い」弱い。 [派生]つよがる[動ラ五]つよげ[形動]つよさ[名]つよみ[名] [下接句]悪に強いは善にも強い・押しが強い・我(が)が強い・気が強い・腰が強い・心臓が強い・善に強い者は悪にも強い・鼻っ柱が強い・目角(めかど)が強い。ペンは剣よりも強し

つよ‐がり【強がり】🔗🔉

つよ‐がり【強がり】 弱みを見せまいとして、虚勢を張ること。また、その人。「―を言う」

つよ‐き【強気】🔗🔉

つよ‐き【強気】 [名・形動]気が強いこと。積極的な態度に出ること。また、そのさま。「―に出る」「―な(の)姿勢を崩さない」弱気。取引で、相場が先行き上がると予想すること。また、そのさま。「市況が―に転じる」弱気。

つよき‐すじ【強気筋】‐すぢ🔗🔉

つよき‐すじ【強気筋】‐すぢ 取引で、強気の側に立つ人たち。弱気筋。

つよ‐ぎん【強吟・△剛吟】🔗🔉

つよ‐ぎん【強吟・剛吟】 能の謡(うたい)の歌唱様式の一。声にゆるみがなく、力をこめて謡うもの。勇壮・爽快・厳粛な気分を表現するところに用いる。剛吟(ごうぎん)弱吟。◆ふつう「ツヨ吟」と書く。

つよ‐ごし【強腰】🔗🔉

つよ‐ごし【強腰】 [名・形動]態度が強硬で、相手に対して一歩も譲らないこと。また、そのさま。「―な(の)交渉」弱腰。

つよさ‐アクセント【強さアクセント】🔗🔉

つよさ‐アクセント【強さアクセント】 《stress accent》語中の音節に対する声の強弱によるアクセント。英語・ドイツ語などにみられる。強弱アクセント。→高さアクセント

つよ‐ざいりょう【強材料】‐ザイレウ🔗🔉

つよ‐ざいりょう【強材料】‐ザイレウ 好材料(こうざいりよう)

つよ‐つよ【強強】🔗🔉

つよ‐つよ【強強】 [副]非常に強いさま。頑健なさま。「―として死にげもなかりければ」〈今昔・二八・一八〉

つよ‐び【強火】🔗🔉

つよ‐び【強火】 火力の強い火。弱火。

つよ‐ふくみ【強含み】🔗🔉

つよ‐ふくみ【強含み】 《「つよぶくみ」とも》取引で、相場が上がる傾向を示していること。弱含み。

つよま・る【強まる】🔗🔉

つよま・る【強まる】 [動ラ五(四)]しだいに勢いが増してくる。強くなる。「風雨が―・る」弱まる。

つよ‐み【強み】🔗🔉

つよ‐み【強み】 強いこと。また、その程度。「一段と―を増す」弱み。頼んで力とするに足る点。「語学の達者なことが彼の―だ」弱み。

つよ・む【強む】🔗🔉

つよ・む【強む】 [動ラ下二]「つよめる」の文語形。

つよ・める【強める】🔗🔉

つよ・める【強める】 [動マ下一]つよ・む[マ下二]勢いを増すようにする。強くする。「語気を―・めて話す」「火力を―・める」弱める。

つよ‐ゆみ【強弓】🔗🔉

つよ‐ゆみ【強弓】(つる)の張りの強い弓。また、それをひきこなす人。ごうきゅう。「いかなる―が射けれども矢一つもなかりけり」〈太平記・三三〉

つより【△強り】🔗🔉

つより【強り】 《動詞「つよる」の連用形から》頼りになるもの。頼り。「母宮をだに動きなきさまにしおき奉りて、―にとおぼすになむありける」〈源・紅葉賀〉

つよ・る【△強る】🔗🔉

つよ・る【強る】 [動ラ四]強くなる。ふるいたつ。「御方(みかた)の軍勢は皆兵粮(ひやうらう)に疲れ、敵陣の城にはいよいよ―・り候はんか」〈太平記・一六〉

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[音]キョウ    ゴウ [訓]つよ‐い    つよ‐まる    つよ‐める    こわ‐い    し‐いる    つと‐める [部首]弓 [総画数]11 [コード]区点    2215      JIS   362F      S‐JIS 8BAD [分類]常用漢字 [難読語] →お‐こわ【御強】がん‐どう【強盗】ぎ‐ごわ【義強】くち‐ごわ【口強】ごう‐せい【強勢】ごう‐そ【強訴・嗷訴】ごうそ‐ふう【強麁風】ごう‐だん【強談】ごうら‐おんせん【強羅温泉】こわ‐いい【強飯】こわ‐いけん【強意見】こわもて【強面・怖面】さか‐ねだれ【逆強請】じょう‐ごわ【情強】ねだ・る【強請る】もがり【強請・虎落】ゆすり‐ば【強請場】ゆす・る【揺する】

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