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広辞苑の検索結果 (91)
あながち【強ち】🔗⭐🔉
あながち【強ち】
〔名・副〕
①あまりに強引であるさま。身勝手であるさま。源氏物語紅葉賀「春宮女御は―なりと憎み聞え給ふ」
②しいて。必要以上に。異常なまでに。竹取物語「―に志を見えありく」
③(下に打消の語を伴って)必ずしも。一概に。まんざら。「―悪いとは言えない」
きょう【強】キヤウ🔗⭐🔉
きょう【強】キヤウ
(呉音はゴウ)
①つよいこと。↔弱。
②(昔、中国で、気力強く物に惑わぬため、仕官に適する年齢としたからいう)40歳の異称。
③ある数のほかに切り捨てた端数のあること。実際はその数値よりもやや多いことを表す。「2メートル―」↔弱
きょう‐あく【強悪】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐あく【強悪】キヤウ‥
非常に悪いこと。ごうあく。
きょう‐あつ【強圧】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐あつ【強圧】キヤウ‥
強い力や権力でおしつけること。
⇒きょうあつ‐てき【強圧的】
○今日あって明日ない身きょうあってあすないみ
①人世の無常なことのたとえ。
②死期の切迫していること。
⇒きょう【今日】
きょうあつ‐てき【強圧的】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょうあつ‐てき【強圧的】キヤウ‥
一方的にむりやりおさえつけようとするさま。「―な態度」
⇒きょう‐あつ【強圧】
きょう‐い【強意】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐い【強意】キヤウ‥
文章表現上、意味をつよめること。「―の接頭語」
きょう‐うん【強運】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐うん【強運】キヤウ‥
強い運勢。運の強いこと。「―の持ち主」「―の日」
きょう‐えんき【強塩基】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐えんき【強塩基】キヤウ‥
水溶液中で大部分が電離し、水酸化物イオンを多量に出す塩基。水酸化ナトリウムや水酸化カリウムの類。強アルカリ。↔弱塩基
きょう‐か【強化】キヤウクワ🔗⭐🔉
きょう‐か【強化】キヤウクワ
①さらに強くすること。「体力の―を図る」「取締りを―する」「―合宿」↔弱化。
②〔心〕条件反射が、報酬を与えることにより強まること。↔消去。
⇒きょうか‐ガラス【強化ガラス】
⇒きょうか‐プラスチック【強化プラスチック】
⇒きょうか‐まい【強化米】
きょうか‐ガラス【強化ガラス】キヤウクワ‥🔗⭐🔉
きょうか‐ガラス【強化ガラス】キヤウクワ‥
耐衝撃性を高めたガラス。加熱炉中で軟化温度(セ氏500〜600度)付近に熱した後、急冷して内に著しい歪ひずみを生じさせてつくるのが代表的。破壊すれば粉々となって安全。
⇒きょう‐か【強化】
きょうか‐プラスチック【強化プラスチック】キヤウクワ‥🔗⭐🔉
きょうか‐プラスチック【強化プラスチック】キヤウクワ‥
(→)FRPのこと。
⇒きょう‐か【強化】
きょうか‐まい【強化米】キヤウクワ‥🔗⭐🔉
きょうか‐まい【強化米】キヤウクワ‥
ビタミンや無機質などを人工的に添加した米。
⇒きょう‐か【強化】
きょう‐がん【強顔】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐がん【強顔】キヤウ‥
①あつかましいこと。厚顔。鉄面皮。
②なさけごころのないこと。つれないこと。
きょう‐き【強記】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐き【強記】キヤウ‥
記憶力のよいこと。「博覧―」
きょう‐き【強毅】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐き【強毅】キヤウ‥
心が強く、しっかりしていること。
きょう‐きゅう【強弓】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐きゅう【強弓】キヤウ‥
⇒ごうきゅう。〈運歩色葉集〉
きょう‐ぎょ【強禦】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐ぎょ【強禦】キヤウ‥
わるづよくて善を受けいれないこと。また、その者。
きょう‐けん【強肩】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐けん【強肩】キヤウ‥
肩の力が強いこと。投球力がすぐれていること。「―の外野手」
きょう‐けん【強健】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐けん【強健】キヤウ‥
からだが丈夫で強いこと。「身体―」
きょう‐けん【強権】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐けん【強権】キヤウ‥
強い権力。特に、国家の司法・行政上の強力な権力。
⇒きょうけん‐たいせい【強権体制】
⇒きょうけん‐はつどう【強権発動】
きょうけん‐たいせい【強権体制】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょうけん‐たいせい【強権体制】キヤウ‥
少数エリートが、暴力装置の掌握を背景に国家権力を行使する政治体制。第三世界に多発した軍事政権はその典型。→開発独裁。
⇒きょう‐けん【強権】
きょうけん‐はつどう【強権発動】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょうけん‐はつどう【強権発動】キヤウ‥
警察力などの強制力を実際に行使すること。
⇒きょう‐けん【強権】
○郷原は徳の賊きょうげんはとくのぞく
[論語陽貨]郷原は八方美人で識見も節操もないから徳をそこなうものである。
⇒きょう‐げん【郷原・郷愿】
きょう‐こ【強固】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐こ【強固】キヤウ‥
強くかたいこと。しっかりして確かなこと。「―な鉄筋建築」「―な意志」
きょう‐こう【強行】キヤウカウ🔗⭐🔉
きょう‐こう【強行】キヤウカウ
障害や反対などを押し切って強引に物事を行うこと。「風雨をついて登山を―する」
⇒きょうこう‐きてい【強行規定】
⇒きょうこう‐ほう【強行法】
きょう‐こう【強攻】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐こう【強攻】キヤウ‥
多少の危険や不利を顧みず、無理を押して攻めること。
きょう‐こう【強硬】キヤウカウ🔗⭐🔉
きょう‐こう【強硬】キヤウカウ
強い態度で自分の考えなどをまげないこと。手ごわいさま。「―に主張する」「―な意見」「―手段」↔軟弱
きょう‐こう【強項】キヤウカウ🔗⭐🔉
きょう‐こう【強項】キヤウカウ
(強いうなじの意)みだりに人に頭をさげないこと。容易に人に屈しないこと。
きょう‐ごう【強剛】キヤウガウ🔗⭐🔉
きょう‐ごう【強剛】キヤウガウ
てごわいこと。剛強。
きょう‐ごう【強豪】キヤウガウ🔗⭐🔉
きょう‐ごう【強豪】キヤウガウ
強くて手ごわいこと。また、その人。「―と対戦する」
きょうこう‐きてい【強行規定】キヤウカウ‥🔗⭐🔉
きょうこう‐きてい【強行規定】キヤウカウ‥
〔法〕強行法の性質をもつ規定。↔任意規定。
⇒きょう‐こう【強行】
きょう‐こうぐん【強行軍】キヤウカウ‥🔗⭐🔉
きょう‐こうぐん【強行軍】キヤウカウ‥
休憩時間を減らしたり昼夜を通じて歩いたりなど、日々の行程を増大して行う行軍。転じて、無理な日程で事を進めること。
きょうこう‐ほう【強行法】キヤウカウハフ🔗⭐🔉
きょうこう‐ほう【強行法】キヤウカウハフ
当事者の意思にかかわらず適用される法規。公序良俗に関する法規はほとんどすべてこれである。↔任意法
⇒きょう‐こう【強行】
きょう‐こく【強国】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐こく【強国】キヤウ‥
軍備・経済力ともにすぐれ、国際社会で勢力の強い国。
きょう‐さん【強酸】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐さん【強酸】キヤウ‥
水溶液中で大部分が電離し、水素イオンを多く出す酸。塩酸・硝酸・硫酸の類。↔弱酸
きょう‐し【強仕】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐し【強仕】キヤウ‥
[礼記曲礼「四十曰強而仕」]40歳ではじめて官に仕えること。転じて40歳の称。太平記27「未だ―の齢幾程も過ぎざるに」
ごう‐あく【強悪】ガウ‥🔗⭐🔉
ごう‐あく【強悪】ガウ‥
極めてわるいこと。また、その人。「―非道」
ごう‐いん【強引】ガウ‥🔗⭐🔉
ごう‐いん【強引】ガウ‥
無理やりに行うこと。しいてやること。「―なやり方」「―に押し通す」
ごう‐いん【強淫】ガウ‥🔗⭐🔉
ごう‐いん【強淫】ガウ‥
(→)強姦ごうかんに同じ。
ごう‐えん【強縁・剛縁】ガウ‥🔗⭐🔉
ごう‐えん【強縁・剛縁】ガウ‥
権力者との縁故。また、それを頼って強引にふるまうこと。円覚寺文書「近年或いは官挙と号し、或いは―と称し、みだりに非器の人をもつて其の職に補す」
ごう‐かん【強姦】ガウ‥🔗⭐🔉
ごう‐かん【強姦】ガウ‥
暴行・脅迫の手段を用い、または心神喪失・抗拒不能を利用して女子を姦淫すること。無理やり女性と交わること。強淫。婦女暴行。↔和姦。
⇒ごうかん‐ざい【強姦罪】
ごうかん‐ざい【強姦罪】ガウ‥🔗⭐🔉
ごうかん‐ざい【強姦罪】ガウ‥
13歳以上の女子を強姦することによって成立する罪。13歳未満の女子に対しては本人の同意がある場合も成立。
⇒ごう‐かん【強姦】
ごう‐ぎ【豪儀・豪気・強気】ガウ‥🔗⭐🔉
ごう‐ぎ【豪儀・豪気・強気】ガウ‥
①強情。頑固。狂言、花折「そのやうに―におしやるな」
②勢いのはげしいこと。程度の甚だしいこと。浮世風呂3「―といぢめたはな」
③(ゴウキとも)すばらしいさま。甚だしくよいこと。浮世風呂4「そいつは―だの」
ごう‐きゅう【強弓】ガウ‥🔗⭐🔉
ごう‐きゅう【強弓】ガウ‥
はりが強く、引くのに力を要する弓。また、それを引く人。つよゆみ。↔弱弓
ごう‐ぎん【剛吟・強吟】ガウ‥🔗⭐🔉
ごう‐ぎん【剛吟・強吟】ガウ‥
(→)強吟つよぎんに同じ。
ごう‐し【強市】ガウ‥🔗⭐🔉
ごう‐し【強市】ガウ‥
「和市わし」参照。
ごう‐じお【強塩】ガウジホ🔗⭐🔉
ごう‐じお【強塩】ガウジホ
魚に塩をする方法の一つ。材料の表面が白くなるくらいまで多めに塩を付けること。
こわ【強】コハ🔗⭐🔉
こわ【強】コハ
(形容詞コワイの語幹)こわい、硬い、きびしいなどの意を表す語。「―飯」「―談判」
こわ・い【強い】コハイ🔗⭐🔉
こわ・い【強い】コハイ
〔形〕[文]こは・し(ク)
①ごわごわしている。かたい。堤中納言物語「いと―・くすくよかなる紙に」。「―・い毛」「―・い飯」
②けわしい。大鏡道長「坂の―・きを登り侍りしかば」
③相手の思い通りにならない。強情だ。執念深い。竹取物語「口惜しくこの幼き者は、―・く侍るものにて対面すまじきと申す」。栄華物語衣珠「いとど御物のけは―・くなりまさりければ」。「情が―・い」
④つよい。てごわい。平家物語9「―・からう方へは教経承つて向ひ候はん」
⑤生硬である。源氏物語若菜上「この文の言葉いとうたて―・く憎げなるさまを」
⑥骨が折れる。疲れる。〈日葡辞書〉
こわ‐いけん【強意見】コハ‥🔗⭐🔉
こわ‐いけん【強意見】コハ‥
きびしい意見・訓戒。尾崎紅葉、手引の糸「段々と―が始つたといふものであります」
○恐いものなしこわいものなし
わがままが増長して恐ろしく思うもののないこと。
⇒こわ・い【怖い・恐い】
○恐いもの見たさこわいものみたさ
こわいものは好奇心を刺激されてかえって見たいものであること。
⇒こわ・い【怖い・恐い】
こわ‐がね【強金】コハ‥🔗⭐🔉
こわ‐がね【強金】コハ‥
金属のうち、極めて質の硬いもの。
こわ‐くご【強供御】コハ‥🔗⭐🔉
こわ‐くご【強供御】コハ‥
(女房詞)こわめし。赤飯。
こわ‐ごと【強言】コハ‥🔗⭐🔉
こわ‐ごと【強言】コハ‥
強がり。負けん気の言葉。義経記3「何時も―は変らざり」
ごわ‐ごわ【強強】ゴハゴハ🔗⭐🔉
ごわ‐ごわ【強強】ゴハゴハ
紙や布などが、こわばっていてしなやかでないさま。
こわ‐ごわ・し【強強し】コハゴハシ🔗⭐🔉
こわ‐ごわ・し【強強し】コハゴハシ
〔形シク〕
①手ざわりがかたい。しなやかでない。源氏物語手習「―・しういららぎたるものども着給へるしも」
②ごつごつしている。なめらかにいかない。源氏物語帚木「おのづから―・しき声に読みなされなどしつつ」
③無骨ぶこつである。源平盛衰記3「田舎侍の気折りに―・しかりけるが」
こわ‐ざれ【強戯れ】コハ‥🔗⭐🔉
こわ‐ざれ【強戯れ】コハ‥
ひどいたわむれ。わるじゃれ。狂言、悪太郎「アア―事をするないやい」
こわ‐じい【強強い】コハジヒ🔗⭐🔉
こわ‐じい【強強い】コハジヒ
強くしいること。むりじい。
ごわ‐つ・く【強つく】ゴハ‥🔗⭐🔉
ごわ‐つ・く【強つく】ゴハ‥
〔自五〕
固くてごわごわする。
こわ‐むね【強胸】コハ‥🔗⭐🔉
こわ‐むね【強胸】コハ‥
胸の固い部分。義経記7「―を踏まへて」
こわ‐ゆみ【強弓】コハ‥🔗⭐🔉
こわ‐ゆみ【強弓】コハ‥
強い弓。ごうきゅう。
こわ‐らか【強らか】コハ‥🔗⭐🔉
こわ‐らか【強らか】コハ‥
ごつごつしているさま。ぶこつなさま。平家物語1「片田舎の侍どもの―にて」
こわ・る【強る】コハル🔗⭐🔉
こわ・る【強る】コハル
〔自四〕
①かたくなる。こわばる。栄華物語楚王夢「御乳はいとうつくしげにおはしますが、いたう―・るまで膨らせ給へれば」
②かたくなになる。周易抄「―・つて人に従はざるぞ」
③腹が痛む。(和訓栞)
しい‐がたり【強い語り】シヒ‥🔗⭐🔉
しい‐がたり【強い語り】シヒ‥
相手が求めないのに自分から語って無理に聞かせること。また、その話。しいごと。万葉集3「いなといへど強ふるしひのが―このころ聞かずてわれ恋ひにけり」
しい‐ごと【強い言】シヒ‥🔗⭐🔉
しい‐ごと【強い言】シヒ‥
(→)「しいがたり」に同じ。
しい‐ざかな【強い肴】シヒ‥🔗⭐🔉
しい‐ざかな【強い肴】シヒ‥
懐石かいせきの時、客に酒をすすめるために献立に加えて出す肴。進め肴。
しい‐そ・す【強ひ過す】シヒ‥🔗⭐🔉
しい‐そ・す【強ひ過す】シヒ‥
〔他四〕
強くしいる。無理に勧める。源氏物語明石「人々に酒―・しなどして」
しい‐つ・ける【強い付ける】シヒ‥🔗⭐🔉
しい‐つ・ける【強い付ける】シヒ‥
〔他下一〕
しいてすすめる。無理にすすめる。東海道中膝栗毛7「何ぼでもようくふさかい斎非時ときひじによばれてゐても、―・けられて」
○死一等を減ずるしいっとうをげんずる
死罪を免れさせて一段階低い刑に減刑する。
⇒し【死】
しい‐て【強いて】シヒ‥🔗⭐🔉
しい‐て【強いて】シヒ‥
〔副〕
(動詞シイルの連用形に助詞テが付いたもの)
①むりをおして。あえてさからって。源氏物語少女「上はしぶしぶと思し召したるを、―御迎へし給ふ」。「―欠点をあげるならば」
②どこまでも。ひたすら。むやみに。源氏物語若菜上「なほ―後の世の御疑ひ残るべくは」
し・いる【強いる】シヒル🔗⭐🔉
し・いる【強いる】シヒル
〔他上一〕[文]し・ふ(上二)
相手の意志を無視して、自分の意のままに物事をおしつける。強制する。万葉集4「否と言はば―・ひめやわが背」。徒然草「いたう痛む人の、―・ひられて少し飲みたるもいとよし」。「犠牲を―・いる」
したたか【健か・強か】🔗⭐🔉
したたか【健か・強か】
①非常に強いさま。てごわいさま。「―な人物」
②いかめしいさま。しっかりしているさま。源氏物語末摘花「御歌も、…ことわり聞えて―にこそあれ」
③(副詞的にも用いる)甚だしいこと。沢山。源氏物語初音「いと―なるみづからの祝ひごとどもかな」。「腰を―打った」「―に飲んだ」
⇒したたか‐もの【健か者・強か者】
したたか‐もの【健か者・強か者】🔗⭐🔉
したたか‐もの【健か者・強か者】
①容易に人に屈しない者。剛の者。強い者。平家物語9「八ヶ国に聞えたる―なり」
②一筋縄ではいかない者。海千山千のくせもの。「金儲けにかけては相当な―だ」
⇒したたか【健か・強か】
つよ・い【強い】🔗⭐🔉
つよ・い【強い】
〔形〕[文]つよ・し(ク)
①力がすぐれている。勇猛である。源氏物語竹河「わりなしや―・きによらむ勝負を」。「―・いチームをつくる」
②丈夫である。頑丈である。すこやかである。「からだが―・い」「熱に―・い」
③気丈である。屈しない。きつい。源氏物語帚木「人柄のたをやぎたるに―・き心をしひて加へたれば」。「気が―・い」
④堅固である。ゆるみがない。源氏物語末摘花「二間のきはなる障子手づからいと―・くさして」。源氏物語若菜下「守り―・く、いと御あたり遠き心地してえ近づき参らず」。「ベルトを―・くしめる」「結束が―・い」
⑤程度が激しい。きびしい。源氏物語柏木「同じうは―・うもあらがひ聞えましをと思ひ侍るに」。拾遺和歌集愚草上「路のべの日かげの―・くなるままに」。「―・いにおい」「―・い酒」「―・く言う」
⑥はなはだしい。源氏物語帚木「うしろやすくのどけき所だに―・くば」。源氏物語玉鬘「読みつぎたるすぢこそは―・うは変らざるべけれ」
⑦はっきりとする。定まる。源氏物語夕顔「いま一方は主―・くなるともかはらずうちとけぬべく見えしさまなるを頼みて」
⑧(「…に―・い」の形で)…の点で(特に)力がすぐれている。「英語に―・い」「不況に―・い」
つよ‐がり【強がり】🔗⭐🔉
つよ‐がり【強がり】
つよがること。「―を言う」
つよ‐が・る【強がる】🔗⭐🔉
つよ‐が・る【強がる】
〔自五〕
実際は弱いのに、しいて強いようによそおう。源氏物語夕顔「さこそ―・り給へど」
つよ‐き【強気】🔗⭐🔉
つよ‐き【強気】
①気の強いこと。「―に出る」「―の発言」
②(取引用語)相場が上がると予想すること。
↔弱気。
⇒つよき‐すじ【強気筋】
つよき‐すじ【強気筋】‥スヂ🔗⭐🔉
つよき‐すじ【強気筋】‥スヂ
相場で強気の予想をする側の人々。ブル。
⇒つよ‐き【強気】
つよ‐ぎん【強吟】🔗⭐🔉
つよ‐ぎん【強吟】
謡曲の発声法の一つ。弱吟よわぎんにくらべて音域が狭く、音階が不安定で音の顫動せんどうも不規則な部分。おもに祝意・勇壮等の表現に用いるが、常に強く謡うとは限らない。剛吟ごうぎん。↔弱吟
つよ‐ごし【強腰】🔗⭐🔉
つよ‐ごし【強腰】
①腰が強いこと。
②態度が強硬なこと。「―に出る」↔弱腰
つよ‐ざいりょう【強材料】‥レウ🔗⭐🔉
つよ‐ざいりょう【強材料】‥レウ
相場を騰貴させる原因となる事件や臆説。買材料。好材料。↔弱材料
つよ‐つよ【強強】🔗⭐🔉
つよ‐つよ【強強】
ひどく強いさま。丈夫なさま。今昔物語集28「この別当が年は八十に余りたれども、七十になく―としてあるに」
つよ‐び【強火】🔗⭐🔉
つよ‐び【強火】
煮炊きで、つよい火。よくおこった火。「―で焼く」
つよ‐ふくみ【強含み】🔗⭐🔉
つよ‐ふくみ【強含み】
(取引用語)相場が先行き上がりそうなこと。つよぶくみ。↔弱含み
つよ‐ま・る【強まる】🔗⭐🔉
つよ‐ま・る【強まる】
〔自五〕
強くなる。激しくなる。「風雨が―・る」「反対論が―・る」↔よわまる
つよ‐み【強み】🔗⭐🔉
つよ‐み【強み】
①強いこと。また、その程度。
②頼んで力とするもの。たよりになる点。こんてむつすむん地「難儀の時大きなる心の―を得」。「語学力が―だ」
つよ・める【強める】🔗⭐🔉
つよ・める【強める】
〔他下一〕[文]つよ・む(下二)
強くする。心を奮い起こす。強化する。「暖房を―・める」「自信を―・める」↔よわめる
つよ‐ゆみ【強弓】🔗⭐🔉
つよ‐ゆみ【強弓】
弦の張りのつよい弓。また、それを使いこなす人。ごうきゅう。平家物語4「競はもとよりすぐれたる―精兵」
⇒強弓を引く
○強弓を引くつよゆみをひく
片意地を張る。無理を通す。狂言、鎌腹「余り強弓を引き過ぎて、いま後へも先へも行かぬ」
⇒つよ‐ゆみ【強弓】
○強弓を引くつよゆみをひく🔗⭐🔉
○強弓を引くつよゆみをひく
片意地を張る。無理を通す。狂言、鎌腹「余り強弓を引き過ぎて、いま後へも先へも行かぬ」
⇒つよ‐ゆみ【強弓】
つより【強り】
頼んで力とするもの。頼りになるもの。つよみ。源氏物語紅葉賀「―にと思すになむありける」
つよ・る【強る】
〔自四〕
①つよくなる。平家物語12「源氏の世の―・りし後は」
②奮起する。気強く思い立つ。狭衣物語4「切に思ひ―・りたまひて起き出で給へれど」
つら【弦】
(上代語)弓のつる。万葉集7「陸奥のあだたら真弓―はけて」
つら【面・頬】
①ほお。神代紀上「跳りて其の―を囓くふ」
②かお。おも。おもて。後世は卑語やののしりとして用いる。能因本枕草子人の家の門の前を「―いと赤うふくらかなる」。「何だそんな―しやがって」
③物の表面。おもて。「上っ―」
④まえ。あたり。近辺。大和物語「さうしの蔀の―に立ちより給へりけるを」
→づら
⇒つらぁ見ろ
⇒面から火が出る
⇒面で人をきる
⇒面に似せてへそを巻く
⇒面を膨らす
⇒面を見返す
つら【連・列】
①つらなること。ならぶこと。また、そのもの。なみ。れつ。雄略紀「群臣の―にな預らしめそ」
②連中。仲間。同類。源氏物語桐壺「ただわが女みこたちと同じ―におもひきこえむと」
つら【蔓】
「つる」の古語。古事記中「這ひもとほろふ野老ところづら」
つら
(完了の助動詞ツに推量の助動詞ラムの付いたツラムのムの脱落した形)過去の推量に用いる。…たろう。史記抄「何とし―」→つろう
づら【面】
〔接尾〕
①名詞に付いて、そのような顔つきをののしっていう語。「間抜け―」「紳士―」「三十―」
②地形を表す名詞に付いて、その表面、その近くの意を表す。「川―」
→つら(面)
つら‐あかり【面明り】
歌舞伎で、電灯照明のない時代に、役者の顔を観衆によく見せるために、後見が長い柄の燭台を差し出して、その面を照らしたもの。面火つらび。差出さしだし。
つら‐あて【面当て】
憎いと思う人の面前で故意にあてこすりをすること。その言動。つらうち。「―を言う」「―自殺」
つより【強り】🔗⭐🔉
つより【強り】
頼んで力とするもの。頼りになるもの。つよみ。源氏物語紅葉賀「―にと思すになむありける」
つよ・る【強る】🔗⭐🔉
つよ・る【強る】
〔自四〕
①つよくなる。平家物語12「源氏の世の―・りし後は」
②奮起する。気強く思い立つ。狭衣物語4「切に思ひ―・りたまひて起き出で給へれど」
[漢]強🔗⭐🔉
強 字形
筆順
〔弓部8画/11画/教育/2215・362F〕
〔音〕キョウ〈キャウ〉(漢) ゴウ〈ガウ〉(呉)
〔訓〕つよい・つよまる・つよめる・しいる・あながち・こわい
[意味]
①がっちりしてかたい。気力・体力・勢力が十分でつよい。(心が)しっかりしている。かたくこわばっている。(対)弱。「強大・強力きょうりょく・ごうりき・強記・精強・富強・強直ごうちょく」
②つよめる。力をつける。「補強・富国強兵・強心剤」
③無理をおす。しいる。しいて。あながち。「強制・強要・勉強・牽強付会・強引ごういん・強姦ごうかん」
④その数よりやや数量が多い。(対)弱。「五十名強」
[解字]
形声。「彊」(=じょうぶな弓)の省略形が音符。「虫」を加え、かたいからをかぶった虫の意。転じて、かたくてじょうぶの意。[
]は異体字。
[下ツキ
頑強・屈強・堅強・牽強・最強・自強・精強・増強・富強・勉強・補強・木強漢・列強
[難読]
強飯こわめし・こわいい・強面こわもて・強請るゆする・ねだる
筆順
〔弓部8画/11画/教育/2215・362F〕
〔音〕キョウ〈キャウ〉(漢) ゴウ〈ガウ〉(呉)
〔訓〕つよい・つよまる・つよめる・しいる・あながち・こわい
[意味]
①がっちりしてかたい。気力・体力・勢力が十分でつよい。(心が)しっかりしている。かたくこわばっている。(対)弱。「強大・強力きょうりょく・ごうりき・強記・精強・富強・強直ごうちょく」
②つよめる。力をつける。「補強・富国強兵・強心剤」
③無理をおす。しいる。しいて。あながち。「強制・強要・勉強・牽強付会・強引ごういん・強姦ごうかん」
④その数よりやや数量が多い。(対)弱。「五十名強」
[解字]
形声。「彊」(=じょうぶな弓)の省略形が音符。「虫」を加え、かたいからをかぶった虫の意。転じて、かたくてじょうぶの意。[
]は異体字。
[下ツキ
頑強・屈強・堅強・牽強・最強・自強・精強・増強・富強・勉強・補強・木強漢・列強
[難読]
強飯こわめし・こわいい・強面こわもて・強請るゆする・ねだる
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あながち【強ち】🔗⭐🔉
あながち [0] 【強ち】
■一■ (副)
(下に打ち消しの語を伴う)
(1)一概に。まんざら。必ずしも。「―無理ともいえない」
(2)決して。むやみに。「範頼・義経が申し状,―御許容あるべからず/平家 10」
■二■ (形動ナリ)
(1)周囲にかまわず一途(イチズ)であるさま。ひたむき。「―に心ざし見えありく/竹取」「など,かく,この御学問の―ならむ/源氏(乙女)」
(2)強引であるさま。無理やり。「―にかかづらひたどりよらむも人悪かるべく/源氏(空蝉)」
(3)異常なほどはなはだしいさま。ゆきすぎ。「それだになほ―なるさまにては見ぐるしきに/枕草子 237」
(4)必ずしも。「―に恐ろしかるべき事にもあらねど/栄花(玉の村菊)」
〔他人の迷惑をかえりみず,自分勝手にしたいままにするというのが原義。「あな」は「おのれ(己)」の意で,「己(アナ)勝ち」に由来するか。平安時代末期には打ち消しの語を伴って用いる■二■(4)の意が生じ,次第に「に」を脱落させた■一■の用法が主流となっていった〕
きょう【強】🔗⭐🔉
きょう-あく【強悪】🔗⭐🔉
きょう-あく キヤウ― [0] 【強悪】
「ごうあく(強悪)」に同じ。「淫行を恣(ホシイママ)にせんとするの―を知りながら/読本・唐錦」
きょう-あつ【強圧】🔗⭐🔉
きょう-あつ キヤウ― [0] 【強圧】 (名)スル
(1)強い圧力。
(2)強い力・権力で圧迫すること。高圧。「―的態度」
きょうあつ-つうふう【強圧通風】🔗⭐🔉
きょうあつ-つうふう キヤウ― [5] 【強圧通風】
⇒押(オ)し込(コ)み通風(ツウフウ)
きょう-い【強意】🔗⭐🔉
きょう-い キヤウ― [1] 【強意】
文章表現で,ある部分の意味を強めること。「―の助詞」
きょう-う【強雨】🔗⭐🔉
きょう-う キヤウ― [1] 【強雨】
強い雨。激しく降る雨。
きょう-うん【強運】🔗⭐🔉
きょう-うん キヤウ― [0] 【強運】
運が強いこと。強い運勢。「―の人」
きょう-えんき【強塩基】🔗⭐🔉
きょう-えんき キヤウ― [3] 【強塩基】
塩基のうち,水溶液中でほとんど完全に電離すると考えられるもの。水酸化ナトリウム・水酸化カリウムなど。
きょう-か【強化】🔗⭐🔉
きょうか-がっしゅく【強化合宿】🔗⭐🔉
きょうか-がっしゅく キヤウクワ― [4] 【強化合宿】
運動競技などで,チームや選手の力をさらに強くするために行う合宿練習。「オリンピックのための―」
きょうか-ガラス【強化―】🔗⭐🔉
きょうか-ガラス キヤウクワ― [4] 【強化―】
板ガラスを軟化点近くまで加熱したあと,空気を吹きつけて急冷し,表面に圧縮力を生じさせたガラス。普通ガラスに比べて五倍くらいの強度があり,破損した場合は全体が小さな粒(ツブ)になる。
きょうか-しげき【強化刺激】🔗⭐🔉
きょうか-しげき キヤウクワ― [4] 【強化刺激】
行動の生起頻度を高める刺激。行動に伴って呈示することで生起頻度を高める正の強化刺激と,取り去ることで生起頻度を高める負の強化刺激がある。強化子。強化因子。
→道具的条件付け
きょうか-しょくひん【強化食品】🔗⭐🔉
きょうか-しょくひん キヤウクワ― [4] 【強化食品】
食品本来の色や風味を変えることなく特定の栄養成分を特に多く含ませた食品。強化米やカルシウムを強化した強化味噌など。強化食。
きょうか-プラスチック【強化―】🔗⭐🔉
きょうか-プラスチック キヤウクワ― [7] 【強化―】
ガラス繊維・アスベストなどの補強材に不飽和ポリエステル樹脂などを含浸させ,硬化成形したもの。機械的強度に優れ,貯蔵タンク・ボート・ヨットの船体,自動車の車体などに用いられる。
きょうか-ぼく【強化木】🔗⭐🔉
きょうか-ぼく キヤウクワ― [3] 【強化木】
単板にフェノール樹脂を浸透させて積層し,加圧・加熱した材料。重く,強度・耐水性・電気絶縁性に優れる。
きょうか-マーガリン【強化―】🔗⭐🔉
きょうか-マーガリン キヤウクワ― [4] 【強化―】
ビタミンAを加えて,栄養を強化したマーガリン。強化食品の一。
きょうか-まい【強化米】🔗⭐🔉
きょうか-まい キヤウクワ― [0] 【強化米】
強化食品の一。精米にビタミン B
や B
などを添加した米。
や B
などを添加した米。
きょう-き【強記】🔗⭐🔉
きょう-き キヤウ― [1] 【強記】 (名)スル
記憶力がすぐれていること。「博覧―」
きょう-き【強毅・彊毅】🔗⭐🔉
きょう-き キヤウ― [1] 【強毅・彊毅】 (名・形動)[文]ナリ
意志が強いこと。精神が不屈であること。また,そのさま。「其民亦倹樸―にして豪爽不屈の気あり/明六雑誌 3」
きょう-ぎょ【強禦】🔗⭐🔉
きょう-ぎょ キヤウ― [1] 【強禦】
〔強固な防御の意〕
(1)悪強くてなかなか負けない敵。
(2)武勇に優れること。またその者。
きょう-けん【強肩】🔗⭐🔉
きょう-けん キヤウ― [0] 【強肩】
ボールを投げる力が強いこと。
⇔弱肩
「―を誇るキャッチャー」
きょう-けん【強健】🔗⭐🔉
きょう-けん キヤウ― [0] 【強健】 (名・形動)[文]ナリ
体が丈夫な・こと(さま)。「―な体」「―なる体格を具へ/酒中日記(独歩)」
[派生] ――さ(名)
きょう-けん【強堅】🔗⭐🔉
きょう-けん キヤウ― [0] 【強堅】 (名・形動)[文]ナリ
強くてしっかりしている・こと(さま)。強固。「―な意志」「身体―になりて/当世書生気質(逍遥)」
きょう-けん【強権】🔗⭐🔉
きょう-けん キヤウ― [0] 【強権】
国家が国民に対してもっている司法・行政上の強力な権力。
きょうけん-たいせい【強権体制】🔗⭐🔉
きょうけん-たいせい キヤウ― [5] 【強権体制】
少数のエリート層による,国家主導型の権威主義的政治体制。
→開発独裁
きょうけん-はつどう【強権発動】🔗⭐🔉
きょうけん-はつどう キヤウ― [0] 【強権発動】
強権を用いること。特に,1946年(昭和21)の食糧緊急措置令に基づき,政府が農家に対して割り当ての米穀を強制的に供出させたこと。
ごう-あく【強悪】🔗⭐🔉
ごう-あく ガウ― [0][1] 【強悪】 (名・形動)[文]ナリ
おこない・性格などがきわめて悪い・こと(さま)。「最も―なる首領/経国美談(竜渓)」
ごう-いん【強引】🔗⭐🔉
ごう-いん ガウ― [0] 【強引】 (名・形動)[文]ナリ
反対などを押し切って,無理やりに物事をするさま。「―なやり方」「―に決めてしまう」
[派生] ――さ(名)
ごう-いん【強淫】🔗⭐🔉
ごう-いん ガウ― [0] 【強淫】
「強姦(ゴウカン)」に同じ。
ごう-えん【強縁・剛縁】🔗⭐🔉
ごう-えん ガウ― 【強縁・剛縁】
権力者との縁故。また,それを利用してわがままに振る舞うこと。「―を取ると思ひて喜ぶ事限りなし/今昔 26」
ごう-おく【剛臆・強臆】🔗⭐🔉
ごう-おく ガウ― 【剛臆・強臆】
〔「こうおく」とも〕
剛勇と臆病。「大男の―は知らねども/平治(上)」
ごうかん-ざい【強姦罪】🔗⭐🔉
ごうかん-ざい ガウ― [3] 【強姦罪】
女性を強姦することによって成立する罪。一三歳未満の女性に対しては本人が同意しても成立する。
ごう-ぎ【強気・豪気・豪儀】🔗⭐🔉
ごう-ぎ ガウ― [1] 【強気・豪気・豪儀】 (形動)[文]ナリ
(1)〔「ごうき」とも〕
することが大きくて度肝を抜かれるさま。また,威勢のよいさま。「これからは人に馬鹿にせられてばかりはゐない積なの。―でせう/雁(鴎外)」「―な身装(ミナリ)/執着(秋江)」
(2)程度のはなはだしいさま。「此牛肉(ウシ)は―に佳味(ウメエ)ぜ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
[派生] ――さ(名)
ごう-きゅう【強弓】🔗⭐🔉
ごう-きゅう ガウ― [0] 【強弓】
張りが強く,引くのに力がいる弓。また,その弓を引く人。つよ弓。
ごう-ぎん【剛吟・強吟】🔗⭐🔉
ごう-ぎん ガウ― [0] 【剛吟・強吟】
⇒つよぎん(強吟)
ごう-じお【強塩】🔗⭐🔉
ごう-じお ガウジホ [0] 【強塩】
料理で,表面が白くなるくらいの塩を振ること。
こわ・い【強い】🔗⭐🔉
こわ・い コハイ [2] 【強い】 (形)[文]ク こは・し
〔「怖(コワ)い」と同源〕
(1)(物が)かたくて処理しにくい。弾力がない。「―・い毛」「―・い飯」
(2)気が強くて,こちらの思い通りにならない。強情だ。「情の―・い奴ぢやな/阿部一族(鴎外)」
(3)疲れる。骨が折れる。「この仕事は―・い」
(4)つよくはげしい。たけだけしい。「疾き足をいたして―・き力をはげみて/宇津保(俊蔭)」
(5)征服するのが困難だ。手に余る。「―・き物の怪にあづかりたる験者/枕草子 157」「坂の―・きを登り侍りしかば/大鏡(道長)」
(6)生硬だ。こなれていない。無骨だ。「この文の言葉いとうたて―・くにくげなるさまを/源氏(若菜上)」
[派生] ――げ(形動)
こわ-いけん【強意見】🔗⭐🔉
こわ-いけん コハ― [3] 【強意見】
手きびしい忠告。「お辰姉さんの―は,動(ヤヤ)ともすれば折檻賽(マガ)ひ/青年(鴎外)」
こわ-くご【強供御】🔗⭐🔉
こわ-くご コハ― 【強供御】
〔女房詞〕
強飯(コワメシ)。赤飯。「御―いつものごとくまゐる/御湯殿上(慶長五)」
こわごわ・し【強強し】🔗⭐🔉
こわごわ・し コハゴハ― 【強強し】 (形シク)
(1)こわばっている。ごつごつしている。「―・しういららぎたる物ども/源氏(手習)」
(2)いかにも強情である。「情なく―・しうは見えじと思へり/源氏(花宴)」
(3)洗練されていない。無骨だ。「―・しき声に読みなされなどしつつ/源氏(帚木)」
こわ-らか【強らか】🔗⭐🔉
こわ-らか コハ― 【強らか】 (形動ナリ)
(1)手触りが固いさま。ごわごわしているさま。「練色(ネリイロ)の衣の―なるを着て/今昔 22」
(2)洗練されていないさま。無骨。「片ゐなかの侍どもの―にて/平家 1」
こわら-か・す【強らかす】🔗⭐🔉
こわら-か・す コハラ― 【強らかす】 (動サ四)
かたくする。態度をいかめしくする。「大小をさし―・し/浮世草子・禁短気」
こわ・る【強る】🔗⭐🔉
こわ・る コハル 【強る】 (動ラ四)
(1)かたくなる。こわばる。「舌が―・つて呼吸(イキ)が発奮(ハズ)む/歌行灯(鏡花)」「―・りたる言葉は,振りに応ぜず/風姿花伝」
(2)腹が痛む。
しい-ざかな【強い肴】🔗⭐🔉
しい-ざかな シヒ― [3] 【強い肴】
懐石料理で,酒をさらに客に勧めるために,本来の献立に加えて出す肴。進め肴。
しい-つ・ける【強い付ける】🔗⭐🔉
しい-つ・ける シヒ― [4] 【強い付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しひつ・く
無理やり勧める。「無暗にワイン(酒)ばかし―・けて居たが/当世書生気質(逍遥)」
しい-て【強いて】🔗⭐🔉
しい-て シヒ― [1] 【強いて】 (副)
〔動詞「強いる」の連用形に助詞「て」の付いた語〕
(1)困難や反対などを押し切って,物事を行うさま。むりに。むりやり。「嫌なら,―することはない」
(2)むしょうに。むやみに。「はらからの君たちよりも―悲しとおぼえ給ひけり/源氏(柏木)」
し・いる【強いる】🔗⭐🔉
し・いる シヒル [2] 【強いる】 (動ア上一)[文]ハ上二 し・ふ
相手の気持ちを無視してむりにさせる。むりにおしつける。強制する。「酒を―・いる」「…に無理を―・いる」「苦戦を―・いられている」
→強いて
したたか【強か】🔗⭐🔉
したたか [0][2] 【強か】
■一■ (形動)[文]ナリ
(1)強くて手ごわいさま。一筋縄ではいかないさま。「―なやつ」
(2)強そうなさま。いかめしいようす。「力が強く勇気があつて―な豪傑である/社会百面相(魯庵)」
(3)しっかりしているさま。確かなさま。「君達の御為はかばかしく―なる御後見,何にかはせさせ給はむ/源氏(帚木)」
(4)大げさなさま。はなはだしいさま。「いと―なるみづからの祝ひ事どもかな/源氏(初音)」
■二■ (副)
程度のはなはだしいさま。ひどく。「頭を―打った」「―に酔う」
[派生] ――さ(名)
したたか-もの【強か者】🔗⭐🔉
したたか-もの [0] 【強か者】
(1)こちらの思うようにたやすく扱えない人。一筋縄でいかない者。手ごわい者。「彼は見かけと違ってなかなかの―だ」
(2)力が強く,勇ましい者。剛の者。「上総守が童(ワラワ)次郎丸といふ―,おしならべひつくんで,どうどおつ/平家 4」
たっ-て【達て・強って】🔗⭐🔉
たっ-て [1][0] 【達て・強って】 (副)
〔「達て」「強って」は当て字〕
要求・希望などをどうしても実現しようとするさま。無理に。しいて。どうしてでも。「―お望みとあれば致し方ない」「別に―飲みたくもないけれど/二人女房(紅葉)」
つよ・い【強い】🔗⭐🔉
つよ・い [2] 【強い】 (形)[文]ク つよ・し
(1)力量や技量がすぐれている。「腕力が―・い」「―・い力士」「彼は碁が―・い」
(2)丈夫で物事に耐える力がすぐれている。抵抗力がある。「―・い体」「アルコールに―・い体質」「地震に―・い建物」「―・いナイロン糸」
(3)精神的に抵抗力がある。多少のことでは動じない。「―・い心」「―・い意志」「正身は―・う思し離るとも/源氏(夕霧)」
(4)(ある分野に対して)知識や能力を十分にもっている。「スポーツに―・い」「機械に―・い」
(5)作用の度合が大きい。程度がはげしい。「―・い風雨」「―・い日ざし」「―・い火」「―・い酒」「―・い臭気」「うぬぼれが―・い」
(6)ゆるみがない。かたい。「―・く結ぶ」「本妻―・くものし給ふ/源氏(夕霧)」
⇔弱い
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)――み(名)
[慣用] 押しが―・我(ガ)が―・腰が―・心臓が―・鼻っ柱が―/意を強くする・ペンは剣よりも強し
強い相互作用🔗⭐🔉
強い相互作用
素粒子のハドロンの間にだけ作用する力。素粒子の基本的相互作用のうちで最も強く,電磁相互作用の約一〇〇倍。例えば,パイ(π)中間子を媒介として核子間にはたらき,原子核を構成する核力を生成する。根源的にはハドロンを構成するクオーク間に働く力で,量子色力学によって扱われる。
→量子色力学
つよ-がり【強がり】🔗⭐🔉
つよ-がり [3][0] 【強がり】
強そうに見せかけること。「いつも―を言っている」
つよ-が・る【強がる】🔗⭐🔉
つよ-が・る [3] 【強がる】 (動ラ五[四])
強いように見せかける。強いことを自慢する。
つよ-き【強気】🔗⭐🔉
つよ-き [0] 【強気】 (名・形動)[文]ナリ
(1)気性が強く,積極的で大胆なこと。また,そのようなさまや気性。「―な発言」「―に出る」「―に攻める」
(2)取引で,相場が上がると予想すること。また,上がると予想して買い続けること。「―に出る」
⇔弱気
つよき-すじ【強気筋】🔗⭐🔉
つよき-すじ ―スヂ [3][4] 【強気筋】
相場が上がることを予想して,あくまでも買い続ける人。
つよ-ぎん【強吟・剛吟】🔗⭐🔉
つよ-ぎん [0] 【強吟・剛吟】
能の謡の二種の吟型の一。厳粛・荘重・勇壮・爽快(ソウカイ)・男性的などの感じを表現する謡い方。ヨワ吟と音階が異なり,音域も狭く,ナビキ(ビブラート)が不規則なため音高がとらえにくく,旋律感が希薄である。剛吟(ゴウギン)。
⇔弱吟
〔普通「ツヨ吟」と書く〕
つよ-つよ【強強】🔗⭐🔉
つよ-つよ 【強強】 (副)
非常に強いさま。きわめて丈夫なさま。「―として死に気もなかりければ/今昔 28」
つよ-ばい【強貝】🔗⭐🔉
つよ-ばい [2] 【強貝】
〔「ばい」は貝独楽(バイゴマ)の略〕
勝負に強い貝独楽。
つよ-ふくみ【強含み】🔗⭐🔉
つよ-ふくみ [3] 【強含み】
〔「つよぶくみ」とも〕
取引で,相場に先行き上がりそうな気配の感じられること。
⇔弱含み
つよ-ま・る【強まる】🔗⭐🔉
つよ-ま・る [3] 【強まる】 (動ラ五[四])
だんだん強くなる。
⇔弱まる
「風雨が―・る」「非難の声が―・る」
つよ-め【強め】🔗⭐🔉
つよ-め [0] 【強め】
■一■〔「強める」の名詞形〕
強くすること。「意味の―に機能する」
■二■ (名・形動)
多少強い傾向であること。「―に縛る」
つよ・める【強める】🔗⭐🔉
つよ・める [3] 【強める】 (動マ下一)[文]マ下二 つよ・む
力・程度などをつよくする。
⇔弱める
「圧力を―・める」「辛みを―・める」「確信を―・める」
つよ-ゆみ【強弓】🔗⭐🔉
つよ-ゆみ 【強弓】
弦の張りの強い弓。また,その弓を引きこなせる人。ごうきゅう。「競はもとよりすぐれたる―精兵矢つぎばやの手きき/平家 4」
つより【強り】🔗⭐🔉
つより 【強り】
〔動詞「強る」の連用形から〕
頼みとなるもの。頼り。「母宮をだに動きなきさましおき奉りて,―にと思すになむありける/源氏(紅葉賀)」
つよ・る【強る】🔗⭐🔉
つよ・る 【強る】 (動ラ四)
(1)勢いをます。強くなる。「源氏の世の―・りし後は/平家 12」
(2)奮起する。「―・る者をば頸を切り,弱る者をば虜にす/盛衰記 4」
あながち【強ち】(和英)🔗⭐🔉
きょうい【強意】(和英)🔗⭐🔉
きょうい【強意】
emphasis.→英和
きょううん【強運】(和英)🔗⭐🔉
きょううん【強運】
good luck.
きょうけん【強肩の】(和英)🔗⭐🔉
きょうけん【強肩の】
《野》strong-armed.
きょうけん【強権を発動する】(和英)🔗⭐🔉
きょうけん【強権を発動する】
take forcible measures.
ごういん【強引に】(和英)🔗⭐🔉
ごういん【強引に】
by main[sheer]force;high-handedly.
ごうかん【強姦】(和英)🔗⭐🔉
こわい【強い】(和英)🔗⭐🔉
しいて【強いて…させる】(和英)🔗⭐🔉
しいて【強いて…させる】
force[compel]to do.〜頼む press one's request.〜…とおっしゃれば if you insist.
しいる【強いる】(和英)🔗⭐🔉
したたか【強か】(和英)🔗⭐🔉
したたか【強か】
⇒沢山,ひどい(ひどく).
したたかもの【強か者】(和英)🔗⭐🔉
したたかもの【強か者】
an old hand;a rascal;→英和
a vicious woman (女).
つよい【強い】(和英)🔗⭐🔉
つよがり【強がり】(和英)🔗⭐🔉
つよがり【強がり】
a bluff.→英和
〜を言う bluff.
つよき【強気】(和英)🔗⭐🔉
つよき【強気】
[株式]bull;→英和
a bullish sentiment.〜に出る ⇒強腰(つよごし).
つよく【強く】(和英)🔗⭐🔉
つよさ【強さ】(和英)🔗⭐🔉
つよび【強火】(和英)🔗⭐🔉
つよび【強火】
a high heat[flame].
つよまる【強まる】(和英)🔗⭐🔉
つよまる【強まる】
become[grow]strong[powerful,intense].
つよみ【強み】(和英)🔗⭐🔉
つよみ【強み】
a strong point (長所);the advantage(利益).→英和
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