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広辞苑の検索結果 (49)

おう‐うん【桜雲】アウ‥🔗🔉

おう‐うん桜雲アウ‥ 桜の花が咲きつづいて白雲のように見えるもの。花の雲。

おう‐か【桜花】アウクワ🔗🔉

おう‐か桜花アウクワ 桜の花。「―爛漫」 ⇒おうか‐しょう【桜花賞】

おうか‐しょう【桜花賞】アウクワシヤウ🔗🔉

おうか‐しょう桜花賞アウクワシヤウ 競馬の3歳牝馬ひんばクラシック‐レースの一つ。1939年創設。毎年4月に行われ、距離は1600メートル。 ⇒おう‐か【桜花】

おう‐しん【桜唇】アウ‥🔗🔉

おう‐しん桜唇アウ‥ [張憲詩「露は桜唇を湿うるおして金楼長し」]紅い桜桃ゆすらうめのような唇。美女の唇をいう。

さくら【桜】🔗🔉

さくら】 ①バラ科サクラ属の落葉高木または低木の一部の総称。同属でもウメ・モモ・アンズなどを除く。中国大陸・ヒマラヤにも数種あるが、日本に最も種類が多い。園芸品種が非常に多く、春、白色・淡紅色から濃紅色の花を開く。八重咲きの品種もある。古来、花王と称せられ、日本の国花とし、古くは「花」といえば桜を指した。材は均質で器具材・造船材などとし、また、古来、版木に最適とされる。樹皮は咳止薬(桜皮仁)に用いるほか曲物まげものなどに作り、花の塩漬は桜湯、葉の塩漬は桜餅に使用。また桜桃おうとうの果実は食用にする。ヤマザクラ・ソメイヨシノ・サトザクラ・ヒガンザクラなどが普通。〈[季]春〉。「桜の実」は〈[季]夏〉。万葉集8「高円たかまとの山の―はいかにあらむ」 エドヒガンザクラ 提供:ネイチャー・プロダクション オオシマザクラ(花) 提供:ネイチャー・プロダクション ソメイヨシノ(花) 提供:ネイチャー・プロダクション ヤマザクラ 提供:ネイチャー・プロダクション ②桜色の略。 ③桜襲さくらがさねの略。 ④紋所の名。単弁の桜花を正面から見た形を描いたもの。桜紋。 桜 ⑤(色が桜色なのでいう)馬肉の異称。桜肉。 ⑥㋐ただで見る意。芝居で、役者に声を掛けるよう頼まれた無料の見物人。 ㋑転じて露店商などで、業者と通謀し、客のふりをして他の客の購買心をそそる者。また、まわし者の意。 ⑦(隠語)市街の繁華な所。 ⇒さくら‐あめ【桜雨】 ⇒さくら‐いか【桜烏賊】 ⇒さくら‐いちぶぎん【桜一分銀】 ⇒さくら‐いり【桜煎】 ⇒さくら‐いろ【桜色】 ⇒さくら‐うお【桜魚】 ⇒さくら‐うぐい【桜鯎】 ⇒さくら‐うめ【桜梅】 ⇒さくら‐え【桜会】 ⇒さくら‐えび【桜蝦】 ⇒さくら‐おどし【桜縅】 ⇒さくら‐かい【桜会】 ⇒さくら‐がい【桜貝】 ⇒さくら‐かざし【桜挿頭】 ⇒さくら‐がさね【桜襲】 ⇒さくら‐がしわ【桜膳】 ⇒さくら‐がみ【桜紙】 ⇒さくら‐がゆ【桜粥】 ⇒さくら‐がり【桜狩】 ⇒さくら‐ぎ【桜木】 ⇒さくら‐ごろも【桜衣】 ⇒さくら‐ぜんせん【桜前線】 ⇒さくら‐そう【桜草】 ⇒さくら‐だ【桜田】 ⇒さくら‐だい【桜鯛】 ⇒さくら‐たで【桜蓼】 ⇒さくら‐だま【桜玉】 ⇒さくら‐ぢゃや【桜茶屋】 ⇒さくら‐づき【桜月】 ⇒さくら‐づくし【桜尽し】 ⇒さくら‐づけ【桜漬】 ⇒さくら‐どうろう【桜灯籠】 ⇒さくら‐どき【桜時】 ⇒さくら‐なべ【桜鍋】 ⇒さくら‐に【桜煮】 ⇒さくら‐にく【桜肉】 ⇒さくら‐のり【桜海苔】 ⇒さくら‐ばい【桜灰】 ⇒さくら‐ばな【桜花】 ⇒さくら‐ばり【桜張】 ⇒さくら‐びと【桜人】 ⇒さくら‐ふぶき【桜吹雪】 ⇒さくら‐ぼし【桜乾し】 ⇒さくら‐ます【桜鱒】 ⇒さくら‐みそ【桜味噌】 ⇒さくら‐むすび【桜結び】 ⇒さくら‐めし【桜飯】 ⇒さくら‐もち【桜餅】 ⇒さくら‐もみじ【桜紅葉】 ⇒さくら‐ゆ【桜湯】 ⇒さくら‐らん【桜蘭】 ⇒桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿

さくら‐あめ【桜雨】🔗🔉

さくら‐あめ桜雨】 桜の花の咲く頃の雨。 ⇒さくら【桜】

さくらい【桜井】‥ヰ(地名)🔗🔉

さくらい桜井‥ヰ ①奈良県中部の市。奈良盆地の南東隅。伊勢・伊賀・大阪を結ぶ交通の要地で、製材業が盛ん。人口6万1千。 ②大阪府の北東端、三島郡島本町の地名。西国街道に沿って駅址がある。楠木正成・正行まさつら父子訣別の史跡。 ⇒さくらい‐やき【桜井焼】

さくら‐いか【桜烏賊】🔗🔉

さくら‐いか桜烏賊】 桜の咲く頃にとれるイカ。〈[季]春〉 ⇒さくら【桜】

さくらい‐じょうじ【桜井錠二】‥ヰヂヤウ‥🔗🔉

さくらい‐じょうじ桜井錠二‥ヰヂヤウ‥ 化学者。金沢生れ。東大教授・理化学研究所初代副所長・帝国学士院長。日本の物理化学研究の基礎を築いた。(1858〜1939) ⇒さくらい【桜井】

さくらい‐ただよし【桜井忠温】‥ヰ‥🔗🔉

さくらい‐ただよし桜井忠温‥ヰ‥ 陸軍軍人・文筆家。少将。愛媛県生れ。日露戦争の旅順攻囲戦に参加、その体験を書いた「肉弾」「銃後」が好評を得た。(1879〜1965) 桜井忠温 撮影:田沼武能 ⇒さくらい【桜井】

さくらい‐たんばのしょうじょう【桜井丹波少掾】‥ヰ‥セウ‥🔗🔉

さくらい‐たんばのしょうじょう桜井丹波少掾‥ヰ‥セウ‥ 江戸前期の浄瑠璃太夫。通称、和泉半左衛門。初め江戸和泉太夫、1662年(寛文2)受領して丹波少掾平正信と称す。薩摩浄雲の門弟。荒々しい豪壮なものを好んで語り、金平節きんぴらぶしと呼ばれ、万治・寛文(1658〜1673)の頃流行した。生没年未詳。 ⇒さくらい【桜井】

さくら‐いちぶぎん【桜一分銀】🔗🔉

さくら‐いちぶぎん桜一分銀】 天保一分銀。桜花の形の刻印を四周に打ってあるので、この称がある。 ⇒さくら【桜】

さくらい‐ばいしつ【桜井梅室】‥ヰ‥🔗🔉

さくらい‐ばいしつ桜井梅室‥ヰ‥ 江戸末期の俳人。諱は能充。金沢の人。馬来門、成田蒼虬そうきゅうに兄事し、繊麗巧緻な修辞と句法によって高名。著「梅室付合集」「梅室家集」「梅林茶談」など。(1769〜1852) ⇒さくらい【桜井】

さくらい‐やき【桜井焼】‥ヰ‥🔗🔉

さくらい‐やき桜井焼‥ヰ‥ 桜井2で作られた陶器。天明(1781〜1789)の頃に開窯し、楠木正成・正行まさつら父子訣別の図などを描く。桜井里さくらいのさと焼。楠公なんこう焼。 ⇒さくらい【桜井】

さくらい‐りとう【桜井吏登】‥ヰ‥🔗🔉

さくらい‐りとう桜井吏登‥ヰ‥ 江戸中期の俳人。江戸の人。服部嵐雪に学び、雪中庵2世を嗣いだ。名を好まず句稿を焼却。(1681〜1755) ⇒さくらい【桜井】

さくら‐いろ【桜色】🔗🔉

さくら‐いろ桜色】 桜の花のような色。淡紅色。「ほんのり―に上気する」 Munsell color system: 10RP9/2.5 ⇒さくら【桜】

さくら‐うお【桜魚】‥ウヲ🔗🔉

さくら‐うお桜魚‥ウヲ 桜の咲く頃にとれる小鮎こあゆ⇒さくら【桜】

さくら‐え【桜会】‥ヱ🔗🔉

さくら‐え桜会‥ヱ 平安時代から鎌倉末期まで、桜の咲く頃に行われた法会。東大寺・醍醐寺・賀茂社など。醍醐寺では終りに観桜の宴を寺内の清滝宮で催し、清滝会きよたきえともいう。 ⇒さくら【桜】

さくら‐えび【桜蝦】🔗🔉

さくら‐えび桜蝦】 サクラエビ科のエビ。体長約5センチメートル。体は透明で、微小な赤い色素胞があり、淡紅色に見える。発光器を持つが、発光は観察されていない。深海浮遊性で、夜間に浅海に浮上する。駿河湾富士川河口の沖合で多く漁獲。生食のほか、乾蝦などに加工する。 さくらえび 桜蝦(由比港にて) 撮影:関戸 勇 ⇒さくら【桜】

さくら‐かい【桜会】‥クワイ🔗🔉

さくら‐かい桜会‥クワイ 橋本欣五郎(1890〜1957)ら陸軍の幕僚将校を中心とする、国家改造をめざした急進派の組織。1930年(昭和5)結成、三月事件・十月事件に関与。 ⇒さくら【桜】

さくら‐がい【桜貝】‥ガヒ🔗🔉

さくら‐がい桜貝‥ガヒ ニッコウガイ科の二枚貝。貝殻は薄くやや長方形、淡紅色で美しく、殻長約3センチメートル。日本各地の内湾に産し、貝細工などに使われる。古称、花貝はながい。〈[季]春〉 さくらがい ⇒さくら【桜】

さくらがおか‐いせき【桜ヶ丘遺跡】‥ヲカヰ‥🔗🔉

さくらがおか‐いせき桜ヶ丘遺跡‥ヲカヰ‥ 神戸市灘区桜ヶ丘町にある弥生時代の青銅製祭器の埋納遺跡。銅鐸14個、銅戈どうか7本が一括埋納され、1964年に出土。

さくら‐がさね【桜襲】🔗🔉

さくら‐がさね桜襲】 襲かさねの色目。各説あり、「雁衣抄」によれば、表は白、裏は花色。 ⇒さくら【桜】

さくら‐がみ【桜紙】🔗🔉

さくら‐がみ桜紙】 ①反古ほご紙を漉きかえした、小判の薄い和紙。鼻紙などに用いる。 ②桜の樹皮で製した和紙。秋田県角館かくのだて付近で産した。 ⇒さくら【桜】

さくら‐がゆ【桜粥】🔗🔉

さくら‐がゆ桜粥】 小豆あずき粥の異称。 ⇒さくら【桜】

さくら‐がり【桜狩】🔗🔉

さくら‐がり桜狩】 桜花をたずねあるいて観賞すること。もと、観桜しながら行なった鷹狩の称。〈[季]春〉。拾遺和歌集「―雨は降りきぬ」。(曲名別項) ⇒さくら【桜】

さくらがり【桜狩】(作品名)🔗🔉

さくらがり桜狩】 ①山田流箏曲。山田検校作曲。歌詞は越前家の息女の作といい、桜の花を求めて都を出てから夕暮れまでの情景を描く。 ②長唄。10代杵屋六左衛門(または2世芳村孝次郎)作曲。隅田川・吉原の桜気分を扱う。

さくら‐ごろも【桜衣】🔗🔉

さくら‐ごろも桜衣】 桜襲さくらがさねの衣。 ⇒さくら【桜】

さくら‐だま【桜玉】🔗🔉

さくら‐だま桜玉】 淡青色のガラス玉に桜花などの絵をかいたもの。(嬉遊笑覧) ⇒さくら【桜】

さくら‐づき【桜月】🔗🔉

さくら‐づき桜月】 陰暦3月の異称。 ⇒さくら【桜】

さくら‐づくし【桜尽し】🔗🔉

さくら‐づくし桜尽し】 ①模様などに種々の桜の花を並べること。 ②桜の種類を口調よく歌文中に列挙したもの。代表的なものに、地歌の長歌物で佐山検校作曲のものがある。 ⇒さくら【桜】

さくら‐どき【桜時】🔗🔉

さくら‐どき桜時】 桜の花の咲く季節。はなどき。 ⇒さくら【桜】

さくら‐に【桜煮】🔗🔉

さくら‐に桜煮(→)桜煎さくらいりに同じ。 ⇒さくら【桜】

さくらのその【桜の園】🔗🔉

さくらのその桜の園】 (Vishnevyi sad ロシア)チェーホフの戯曲。1904年初演。愛着のある領地「桜の園」を手放す地主一家と、それを競売で手に入れる新興成金とを軸に、時代の変化を描く作品。

さくら‐のり【桜海苔】🔗🔉

さくら‐のり桜海苔】 壱岐産の海苔。桜色で美味。浄瑠璃、出世景清「花にまがひの―」 ⇒さくら【桜】

さくら‐ばい【桜灰】‥バヒ🔗🔉

さくら‐ばい桜灰‥バヒ 佐倉炭(桜炭)の灰。煙草盆用。浮世風呂3「むしり海老を細アかにして―と見せて」 ⇒さくら【桜】

さくら‐ばな【桜花】🔗🔉

さくら‐ばな桜花】 桜の花。おうか。 ⇒さくら【桜】

さくら‐びと【桜人】🔗🔉

さくら‐びと桜人】 ①花見の人。桜の花をめでる人。〈[季]春〉 ②催馬楽さいばらの曲名。廃絶曲。源氏物語椎本「壱越調いちこつじょうの心に―遊び給ふ」 ⇒さくら【桜】

さくら‐ふぶき【桜吹雪】🔗🔉

さくら‐ふぶき桜吹雪】 桜の花びらが吹雪のように散り乱れること。花吹雪。 ⇒さくら【桜】

さくら‐ぼし【桜乾し】🔗🔉

さくら‐ぼし桜乾し】 味醂みりん乾しの別称。 ⇒さくら【桜】

さくらま‐きゅうせん【桜間弓川】🔗🔉

さくらま‐きゅうせん桜間弓川】 能楽師。シテ方金春流。初名、金太郎。左陣の次男。父の華麗な芸統を継承して東京における金春流の中心となった名手。(1889〜1957) ⇒さくらま【桜間】

さくらま‐さじん【桜間左陣】‥ヂン🔗🔉

さくらま‐さじん桜間左陣‥ヂン 能楽師。シテ方金春流。初名、伴馬ばんま。熊本藩主細川家の能役者で、1879年(明治12)以後東京に永住。宝生九郎・梅若実と共に明治三名人の一人と呼ばれた。(1835〜1917) ⇒さくらま【桜間】

さくらまる【桜丸】🔗🔉

さくらまる桜丸】 浄瑠璃「菅原伝授手習鑑」中の三つ子の兄弟の一人。松王丸・梅王丸の弟。菅丞相かんしょうじょうの舎人とねり。斎世ときよ親王と菅丞相の娘苅屋姫との恋を取り持ったのが丞相配流の因となったことに責任を感じて切腹。

さくら‐むすび【桜結び】🔗🔉

さくら‐むすび桜結び】 紐の結び方。桜の花形に結んだもの。 桜結び ⇒さくら【桜】

さくら‐もみじ【桜紅葉】‥モミヂ🔗🔉

さくら‐もみじ桜紅葉‥モミヂ 秋になって桜の葉が紅葉すること。また、その葉。〈[季]秋〉 ⇒さくら【桜】

さくらん‐ぼう【桜ん坊・桜桃】‥バウ🔗🔉

さくらん‐ぼう桜ん坊・桜桃‥バウ (サクランボとも) ①サクラの果実の総称。 ②セイヨウミザクラの果実。〈[季]夏〉。 さくらんぼう(1) 撮影:関戸 勇 さくらんぼう(2) 撮影:関戸 勇 →桜桃おうとう

[漢]桜🔗🔉

 字形  筆順 〔木部6画/10画/教育/2689・3A79〕 [櫻] 字形 〔木部17画/21画/6115・5D2F〕 〔音〕オウ〈アウ〉(漢) 〔訓〕さくら [意味] 花木の名。さくら。「桜花・観桜」 [解字] 形声。「木」+音符「嬰」(=貝の首飾り。とりまく)。木をとりまくように花の咲く木の意。

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おう-うん【桜雲】🔗🔉

おう-うん アウ― [0] 【桜雲】 桜の花がたくさん咲いて雲のようにみえること。花の雲。

おう-か【桜花】🔗🔉

おう-か アウクワ [1] 【桜花】 (1)桜の花。「―爛漫(ランマン)」 (2)旧日本海軍の特別攻撃機。爆撃機に懸架して発進,火薬ロケットで滑空し,敵艦に体当たりする。

おうか-しょう【桜花賞】🔗🔉

おうか-しょう アウクワシヤウ 【桜花賞】 四歳牝馬(ヒンバ)によって行われる競馬のクラシック-レース。距離1600メートル。

おう-じゅ【桜樹】🔗🔉

おう-じゅ アウ― [1] 【桜樹】 桜の木。

おう-しん【桜唇】🔗🔉

おう-しん アウ― [0] 【桜唇】 〔張憲「太真明皇譜笛図」〕 美女の小さく美しい唇を桜にたとえた語。

さくら【桜】🔗🔉

さくら [0] 【桜】 (1)バラ科サクラ属の落葉高木または低木。北半球の温帯と暖帯に分布し二〇〜三〇種がある。日本に最も種類が多く,奈良時代から栽植され,園芸品種も多い。春,葉に先立ちまたは同時に開花。花は淡紅色ないし白色の五弁花で,八重咲きのものもある。西洋実桜(ミザクラ)の実はサクランボといい,食用。材は器具・版木・薪炭用。重弁の花を塩漬けにして桜湯として飲み,葉は桜餅に使用。染井吉野が代表的であるが,山桜・江戸彼岸・大島桜・八重桜も各地に植えられている。日本の国花。[季]春。 (2)馬肉の俗称。 (3)「桜色」の略。 (4)露店などで,客の買い気をそそるため,客のふりをして買い物する仲間。 〔「ただで見る」の意から芝居の無料見物人の意となり,そこから生じたという〕 (5)「桜襲(ガサネ)」の略。 (6)家紋の一。桜の花,花と枝葉をかたどったもの。

さくら-いか【桜烏賊】🔗🔉

さくら-いか [3] 【桜烏賊】 「花烏賊(ハナイカ){(2)}」に同じ。[季]春。

さくら-いろ【桜色】🔗🔉

さくら-いろ [0] 【桜色】 桜の花のような色。薄い紅色。「目元がほんのり―になる」

さくら-うお【桜魚】🔗🔉

さくら-うお ―ウヲ [3] 【桜魚】 桜の咲く頃にとれる小さいアユ。

さくら-え【桜会】🔗🔉

さくら-え 【桜会】 観桜を兼ねた法会(ホウエ)。中古から中世にかけ京都の醍醐寺・賀茂神社で営まれた。

さくら-えび【桜海老】🔗🔉

さくら-えび [3] 【桜海老】 海産のエビ。体長4センチメートル内外。体は透明で,赤い色素のため桜色に見える。体表に多数の発光器がある。食用。相模湾・駿河湾に多産し,特に富士川河口付近に多い。

さくら-かい【桜会】🔗🔉

さくら-かい ―クワイ 【桜会】 軍部ファシストの秘密結社。1930年(昭和5)結成。橋本欣五郎・長勇ら参謀本部・陸軍省の中堅将校が中心。満州問題の解決とそのための国家改造,軍部独裁政権の樹立をめざし,三月事件・十月事件を企てたがいずれも未遂に終わり,自然消滅した。

さくら-がい【桜貝】🔗🔉

さくら-がい ―ガヒ [3] 【桜貝】 海産の二枚貝。貝殻は薄く平たい長円形で,殻長2.5センチメートルほど,色彩・形が桜の花弁に似ている。古くから和歌や唱歌の題材にされた。遠浅のきれいな砂底にすむ。本州以南に広く分布。[季]春。

さくら-がさね【桜襲・桜重】🔗🔉

さくら-がさね 【桜襲・桜重】 襲の色目の名。春に用いる。 (1)表は白,裏は赤花。 (2)上から蘇芳(スオウ)・紅梅・{(1)}五枚に紅の単(ヒトエ)。

さくら-がのこ【桜鹿の子】🔗🔉

さくら-がのこ [4] 【桜鹿の子】 桜色の鹿の子絞り。元禄(1688-1704)頃流行した。

さくら-がみ【桜紙】🔗🔉

さくら-がみ [3] 【桜紙】 薄く柔らかな小判のちり紙。マニラ麻などから抄造する。もと,故紙からの再生紙。

さくら-がゆ【桜粥】🔗🔉

さくら-がゆ [3][0] 【桜粥】 あずきがゆの異名。

さくら-がり【桜狩(り)】🔗🔉

さくら-がり [3] 【桜狩(り)】 〔「狩り」は訪ね求めるの意〕 (1)桜花を訪ね求めて楽しむこと。観桜(カンオウ)。花見。[季]春。 (2)曲名(別項参照)。 (3)〔交野(カタノ)の狩猟地が桜の名所でもあったことから〕 鷹狩り。

さくら-づき【桜月】🔗🔉

さくら-づき [3] 【桜月】 陰暦三月の異称。

さくら-づくし【桜尽(く)し】🔗🔉

さくら-づくし [4] 【桜尽(く)し】 (1)模様や柄などに種々の桜の花を並べること。 (2)桜の種類をたくさん歌や文章の中に詠みこんで,口調よく歌ったり読んだりできるようにしたもの。「―の歌祭文/浄瑠璃・賀古教信」

さくら-に【桜煮】🔗🔉

さくら-に [0] 【桜煮】 タコの足を薄く輪切りにしてたれ味噌で煮たもの。また,酒・味醂(ミリン)・醤油で煮たもの。さくらいり。

さくら-ばい【桜灰・佐倉灰】🔗🔉

さくら-ばい ―バヒ [3] 【桜灰・佐倉灰】 佐倉炭(サクラズミ)の灰。江戸時代,客用の煙草盆の火入れに用いた。

さくら-ばな【桜花】🔗🔉

さくら-ばな 【桜花】 ■一■ [3] (名) 桜の花。おうか。 ■二■ (枕詞) 桜の花のように美しく栄えている意で,「栄え少女(オトメ)」にかかる。「つつじ花にほえ娘子(オトメ)―栄え娘子/万葉 3305」

さくら-びと【桜人】🔗🔉

さくら-びと [3] 【桜人】 (1)桜の花を見る人。花見をして歩く人。[季]春。《夜桃林を出てあかつき嵯峨の―/蕪村》 (2)催馬楽(サイバラ)の曲の名。

さくら-ふぶき【桜吹雪】🔗🔉

さくら-ふぶき [4] 【桜吹雪】 桜の花びらが吹雪のように盛んに散ること。花ふぶき。

さくら-ぼし【桜乾し】🔗🔉

さくら-ぼし [0] 【桜乾し】 白身の魚を味醂(ミリン)・醤油に漬けて乾したもの。

さくら-むすび【桜結び】🔗🔉

さくら-むすび [4] 【桜結び】 ひもなどの結び方。結んだ形が桜の花に似ているもの。 →花結び

さくら-もみじ【桜紅葉】🔗🔉

さくら-もみじ ―モミヂ [4] 【桜紅葉】 秋,桜の葉が紅葉すること。また,その葉。[季]秋。

さくらい【桜井】🔗🔉

さくらい サクラ 【桜井】 (1)奈良県中北部,奈良盆地南東部にある市。古くから市場町・宿場町として発達。木材の集散・加工が盛ん。三輪そうめんを特産。長谷(ハセ)寺がある。 (2)大阪府北東端,三島郡島本町の地名。楠木正成(マサシゲ)・正行(マサツラ)父子決別の地として知られる。

さくらい-せん【桜井線】🔗🔉

さくらい-せん サクラ― 【桜井線】 JR 西日本の鉄道線。奈良・天理・桜井・高田間,29.4キロメートル。奈良盆地の東部・南部を走る。

さくらい-やき【桜井焼】🔗🔉

さくらい-やき サクラ― [0] 【桜井焼】 桜井{(2)}で産した陶器。楠公父子決別の図などを描く。清水焼に似ているが質が粗い。大正初年廃窯。

さくらい【桜井】🔗🔉

さくらい サクラ 【桜井】 姓氏の一。

さくらい-きんいち【桜井欽一】🔗🔉

さくらい-きんいち サクラ― 【桜井欽一】 (1912-1993) 民間鉱物学者。東京生まれ。家業のかたわら日本産鉱物の90パーセントを蒐集。

さくらい-じょうじ【桜井錠二】🔗🔉

さくらい-じょうじ サクラヂヤウジ 【桜井錠二】 (1858-1939) 化学者。石川県生まれ。東大教授。理化学研究所・日本学術研究会議の設立に尽力。日本の化学研究発展の基礎を築いた。

さくらい-ただよし【桜井忠温】🔗🔉

さくらい-ただよし サクラ― 【桜井忠温】 (1879-1965) 陸軍軍人・作家。愛媛県生まれ。士官学校卒業後,日露戦争に出征,旅順攻撃の際に負傷。その体験を描いた「肉弾」「銃後」は広く読まれた。

さくらい-たんばのしょうじょう【桜井丹波少掾】🔗🔉

さくらい-たんばのしょうじょう サクラ―セウジヨウ 【桜井丹波少掾】 江戸前期の浄瑠璃太夫。金平(キンピラ)浄瑠璃の祖。通称,和泉半左衛門。薩摩浄雲に学び,和泉太夫と称して,1658年頃から荒々しく豪壮な金平物を語って好評を得た。62年受領して桜井丹波少掾平正信となる。生没年未詳。

さくらい-ばいしつ【桜井梅室】🔗🔉

さくらい-ばいしつ サクラ― 【桜井梅室】 (1769-1852) 江戸末期の俳人。金沢生まれ。刀研を業としたが,俳諧を馬来(バライ)に学ぶ。天保三大家の一人とされるが,句風は月並調。著「梅室家集」など。

さくらがり【桜狩】🔗🔉

さくらがり 【桜狩】 (1)箏曲(ソウキヨク)の一。文化年間(1804-1818)山田検校(ケンギヨウ)作曲。平調子。作詞は越前家の息女という。 (2)長唄の一。1857年二世芳村孝次郎または一〇世杵屋(キネヤ)六左衛門作曲。

さくらがわ【桜川】🔗🔉

さくらがわ サクラガハ 【桜川】 江戸後期に興った吉原の幇間(ホウカン)の苗字。戯作者桜川慈悲成(ジヒナリ)の門弟甚好(ジンコウ)・善好(ゼンコウ)が幇間として名乗る。のち一派をなして幇間といえば桜川をさすようになった。

さくらのその【桜の園】🔗🔉

さくらのその 【桜の園】 チェーホフの戯曲。四幕。1904年初演。急変する時代,新興ブルジョア階級と斜陽貴族との対比が,ラネーフスカヤ夫人の広大な領地の売買をめぐって描かれる。

さくらま【桜間】🔗🔉

さくらま 【桜間】 姓氏の一。

さくらま-きゅうせん【桜間弓川】🔗🔉

さくらま-きゅうせん 【桜間弓川】 (1889-1957) 能楽師。シテ方金春流。初名金太郎。左陣の二男。謡・型・声・姿のバランスがとれた美しい演技で観客を魅了した名手。

さくらま-さじん【桜間左陣】🔗🔉

さくらま-さじん ―サヂン 【桜間左陣】 (1835-1917) 能楽師。シテ方金春流。初名伴場(バンバ)。熊本生まれ。もと細川藩の能役者。のち上京し,鮮やかな演技で人気を得,明治三名人の一人に数えられた。

さくらま-みちお【桜間道雄】🔗🔉

さくらま-みちお ―ミチヲ 【桜間道雄】 (1897-1983) 能楽師。シテ方金春流。桜間左陣の弟林太郎の次男。熊本生まれ。伯父左陣に師事。高い様式を獲得した名手。

さくらまる【桜丸】🔗🔉

さくらまる 【桜丸】 浄瑠璃「菅原伝授手習鑑(スガワラデンジユテナライカガミ)」に登場する三つ子の兄弟の末子。斎世(トキヨ)親王と菅原道真の娘である苅屋姫との仲を取り持つが,それが道真の大宰府左遷の因となったのを悩み,自害する。

さくら【桜】(和英)🔗🔉

さくら【桜】 (1) a cherry tree;cherry blossoms (花);pink (色).→英和 (2)[馬肉]horseflesh.→英和 ‖桜前線 the cherry-blossom front.

みごろ【桜は今見頃です】(和英)🔗🔉

みごろ【桜は今見頃です】 The cherry blossoms are at their best now.

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