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おう‐うん【桜雲】アウ‐🔗🔉

おう‐うん【桜雲】アウ‐ 桜の花が一面に咲きつづいて、遠方からは白雲のように見えること。花の雲。

おう‐か【桜花】アウクワ🔗🔉

おう‐か【桜花】アウクワ 桜の花。「―爛漫(らんまん)」《季 春》

おうか‐しょう【桜花賞】アウクワシヤウ🔗🔉

おうか‐しょう【桜花賞】アウクワシヤウ 日本の競馬のクラシックレースの一。四月に四歳牝馬により争われる。英国の千ギニー競走にならったもの。

おう‐しん【桜唇】アウ‐🔗🔉

おう‐しん【桜唇】アウ‐ 美人の唇の小さく美しいさまを桜にたとえていう語。

おう‐とう【桜桃】アウタウ🔗🔉

おう‐とう【桜桃】アウタウ バラ科サクラ属の落葉小高木。晩春、葉より先に白い花をつけ、六月ごろ、球形で紅色の果実がなる。中国の原産で、日本へは明治初期に渡来。みざくら。しなみざくら。食用になる桜ん坊。また、その果実をつける種または品種の総称。セイヨウミザクラなど。《季 実=夏 花=春》「―のこの美しきもの梅雨の夜に/澄雄」ユスラウメの別名。

おうとう‐き【桜桃忌】アウタウ‐🔗🔉

おうとう‐き【桜桃忌】アウタウ‐ 昭和二三年六月、三九歳で愛人と入水自殺した小説家、太宰治の忌日。遺体が発見された六月一九日に、埋葬されている東京三鷹市の禅林寺で、毎年、法要が行われる。作品「桜桃」による命名。《季 夏》

おう‐ひ【桜皮】アウ‐🔗🔉

おう‐ひ【桜皮】アウ‐ 桜の樹皮の内皮。漢方で収斂(しゆうれん)・鎮咳(ちんがい)薬などに用いる。

かにわ【×樺・桜=皮】かには🔗🔉

かにわ【×樺・桜皮】かには シラカバの古名か。この木の皮を刀や弓の柄に巻いたり、舟や器物に巻いたという。「―巻き作れる舟に」〈万・九四二〉

さくら【桜】🔗🔉

さくら【桜】 バラ科サクラ属の落葉高木の総称。日本の代表的な花として、古来、広く親しまれている。ヤマザクラ・サトザクラ・オオシマザクラなど種類は多く、園芸品種も多い。現在多く植えられているのはソメイヨシノ。花は春に咲き、淡紅色・白色など。古くから和歌の題材とされ、単に花といえば桜をさし、かざしぐさ・あだなぐさ・たむけぐさなどともよばれた。花は塩漬けにして桜湯に、葉は塩漬けにして桜餅に用いられ、またミザクラの実は食用。樹皮は漢方で薬用。木材は家具・建築用。《季 花=春 実=夏》「宵浅くふりいでし雨の―かな/万太郎」「桜色」の略。「桜襲(さくらがさね)」の略。芝居などで、ただで見物するかわりに、頼まれて役者に声をかける者。転じて、露店商などの仲間で、客のふりをし、品物を褒めたり買ったりして客に買い気を起こさせる者。《色が桜の花に似ているところから》馬肉の俗称。桜肉。紋所の名。桜の花を図案化したもの。

さくらあさ‐の【桜麻の】🔗🔉

さくらあさ‐の【桜麻の】 〔枕〕「桜麻」の実体は未詳。「をふ(苧生・麻生)」にかかる。「―苧生の浦波」〈新古今・雑上〉

さくらい【桜井】さくらゐ🔗🔉

さくらい【桜井】さくらゐ 奈良県中北部の市。市場町・宿場町として発展。木材の集散地。三輪(みわ)そうめんの産地。山田寺跡・談山神社など、史跡が多く、大神(おおみわ)神社もある。人口六・三万。大阪府北東端、三島郡島本町にある地名。延元元年=建武三年(一三三六)、楠木正成(くすのきまさしげ)・正行(まさつら)父子の決別の地。

さくらい【桜井】さくらゐ🔗🔉

さくらい【桜井】さくらゐ 姓氏の一。

さくら‐いか【桜烏=賊】🔗🔉

さくら‐いか【桜烏賊】 桜の花の咲くころにとれるイカ。花烏賊。《季 春》

さくらい‐じょうじ【桜井錠二】さくらゐヂヤウジ🔗🔉

さくらい‐じょうじ【桜井錠二】さくらゐヂヤウジ一八五八〜一九三九]化学者。石川の生まれ。英国に留学。ベックマンの沸点上昇測定装置を改良。東大教授。帝国学士院院長。

さくらい‐たんばのしょうじょう【桜井丹波少掾】さくらゐたんばのセウジョウ🔗🔉

さくらい‐たんばのしょうじょう【桜井丹波少掾】さくらゐたんばのセウジョウ 古浄瑠璃の太夫。前名、和泉太夫。薩摩浄雲の門下。剛勇な金平節(きんぴらぶし)を創始し、一七世紀中ごろ、江戸で人気を博した。生没年未詳。

さくらい‐ばいしつ【桜井梅室】さくらゐ‐🔗🔉

さくらい‐ばいしつ【桜井梅室】さくらゐ‐一七六九〜一八五二]江戸後期の俳人。加賀の人。名は能充。高桑闌更(たかくわらんこう)の門下。著「梅室附合集」「梅林茶談」など。

さくら‐いり【桜×煎り】🔗🔉

さくら‐いり【桜×煎り】 タコの足を薄く輪切りにして、たれ味噌またはみりんと醤油で煮た料理。桜煮(さくらに)

さくらい‐りとう【桜井吏登】さくらゐ‐🔗🔉

さくらい‐りとう【桜井吏登】さくらゐ‐一六八一〜一七五五]江戸中期の俳人。江戸の人。服部嵐雪に師事。名を残すことを好まず、晩年句稿を焼却したといわれる。

さくら‐いろ【桜色】🔗🔉

さくら‐いろ【桜色】 桜の花びらのような色。肌などの、ほんのりと赤みを帯びた色。

さくら‐うお【桜魚】‐うを🔗🔉

さくら‐うお【桜魚】‐うを 桜の花が咲くころにとれる魚。特に、ワカサギ、また、小アユ。《季 春》

さくら‐うぐい【桜×】‐うぐひ🔗🔉

さくら‐うぐい【桜×‐うぐひ 桜の花が咲くころにとれるウグイ。腹部が赤い婚姻色を帯びるところからいう。《季 春》「散りうかぶ―の日和(ひより)かな/蓼太」

さくら‐え【桜会】‐ヱ🔗🔉

さくら‐え【桜会】‐ヱ 平安・鎌倉時代に、桜の花の咲くころに営まれた法会。その後に観桜の宴が開かれた。京都の醍醐寺(だいごじ)や賀茂神社で行われたものが有名。

さくら‐えび【桜×蝦・桜海=老】🔗🔉

さくら‐えび【桜×蝦・桜海老】 十脚目サクラエビ科の甲殻類。深海にすむ小形のエビで、体長約四センチ。全体に淡紅色で、多数の発光器をもつ。駿河湾・相模湾に産し、干しえびとして食用。ひかりえび。《季 春》

さくら‐おどし【桜△威】‐をどし🔗🔉

さくら‐おどし【桜威】‐をどし 小桜威(こざくらおどし)

さくらお‐の【桜△麻の】さくらを‐🔗🔉

さくらお‐の【桜麻の】さくらを‐ 〔枕〕麻(あさ)と苧(お)とが同義であるところから、麻のはえている所の意の「苧生(をふ)」にかかる。「―をふの下草やせたれど」〈古今六帖・五〉

さくら‐かい【桜会】‐クワイ🔗🔉

さくら‐かい【桜会】‐クワイ 昭和五年(一九三〇)橋本欣五郎・根本博らの陸軍中堅将校によって結成された、満州問題解決とそのための国家改造を行動目的とする団体。満州事変の前後、三月事件・十月事件を企てた。

さくら‐がい【桜貝】‐がひ🔗🔉

さくら‐がい【桜貝】‐がひ ニッコウガイ科の二枚貝。内湾の干潟から水深約一〇メートルまでの海底にすむ。殻長約三センチ。殻は薄く、淡紅色で、貝細工などに使われる。花貝。紅(べに)貝。《季 春》「浜の砂まだ冷たけれ―/汀女」

さくら‐がさね【桜△襲】🔗🔉

さくら‐がさね【桜襲】 襲の色目の名。表は白で、裏は赤・葡萄(えび)染め・紫・二藍(ふたあい)など諸説がある。陰暦一一月から三月にかけて用いる。《季 春》

さくら‐がみ【桜紙】🔗🔉

さくら‐がみ【桜紙】 反故(ほご)紙をすきかえした、小判で薄く柔らかい和紙。ちり紙などに使う。現在では、マニラ麻や化学パルプを原料として製する。

さくら‐がゆ【桜×粥】🔗🔉

さくら‐がゆ【桜×粥】小豆粥(あずきがゆ)」に同じ。

さくら‐がり【桜狩(り)】🔗🔉

さくら‐がり【桜狩(り)】 山野に桜の花を求めて遊び歩くこと。花見。《季 春》「業平(なりひら)の墓もたづねて―/素十」鷹狩りの異称。皇室の遊猟地であった交野(かたの)が桜の名所でもあったところからいう。◆曲名別項

さくらがり【桜狩】🔗🔉

さくらがり【桜狩】 箏曲(そうきよく)。文化年間(一八〇四〜一八一八)ごろに山田検校が作曲。越前家の姫君の作詞という。花見の情景を表現したもの。長唄。安政年間(一八五四〜一八六〇)に二世芳村孝次郎または一〇世杵屋六左衛門が作曲。江戸の花見気分をうたう。

さくらがわ【桜川】さくらがは🔗🔉

さくらがわ【桜川】さくらがは 江戸後期に興った、江戸吉原の幇間(ほうかん)の姓の一。「桜川派」の略。

さくらがわ【桜川】さくらがは🔗🔉

さくらがわ【桜川】さくらがは 謡曲。四番目物。世阿弥作。母のために自身を人買いに売った桜子(さくらご)が、常陸(ひたち)の桜川で物狂いとなっている母と再会する。

さくらがわ‐じひなり【桜川慈悲成】さくらがは‐🔗🔉

さくらがわ‐じひなり【桜川慈悲成】さくらがは‐一七六二〜一八三三]江戸後期の戯作者・落語家。江戸の人。本名、八尾大助。通称錺屋(かざりや)大五郎。別号、芝楽亭(しばらくてい)。多芸多才で知られ、烏亭焉馬(うていえんば)とともに落語中興の祖とされる。黄表紙「天筆阿房楽」、咄本「三才智恵」など。

さくらがわ‐は【桜川派】さくらがは‐🔗🔉

さくらがわ‐は【桜川派】さくらがは‐ 桜川慈悲成の系統をひく江戸吉原の幇間の一派。

さくら‐ぎ【桜木】🔗🔉

さくら‐ぎ【桜木】 桜の木。「花は―人は武士」桜の木材。江戸時代、版木に多く用いた。

さくらぎ‐ちょう【桜木町】‐チヤウ🔗🔉

さくらぎ‐ちょう【桜木町】‐チヤウ 横浜市中区・西区にまたがる一地区。明治五年(一八七二)に日本最初の鉄道が開通したときの横浜駅所在地。現在はJR根岸線・東急東横線の桜木町駅がある。

さくら‐ごろも【桜衣】🔗🔉

さくら‐ごろも【桜衣】 桜襲(さくらがさね)の衣。《季 春》

さくら‐じま【桜島】🔗🔉

さくら‐じま【桜島】 鹿児島県中部、鹿児島湾にある火山島。北岳・中岳・南岳の三峰よりなり、現在南岳が活動。大正三年(一九一四)の噴火で大隅(おおすみ)半島につながる。霧島屋久国立公園の一部。梅崎春生(うめざきはるお)の小説。昭和二一年(一九四六)発表。終戦前後の桜島で、村上兵曹と兵士たちとが死と直面する極限状況を描く。

さくらじま‐だいこん【桜島大根】🔗🔉

さくらじま‐だいこん【桜島大根】 ダイコンの一品種。桜島で栽培され、根は球形で大きく、三〜五キロにもなる。

さくら‐ずみ【佐倉炭・桜炭】🔗🔉

さくら‐ずみ【佐倉炭・桜炭】 千葉県佐倉地方に産するクヌギからつくる炭。上質とされ、茶の湯などに用いられる。◆「桜」は当て字。

さくら‐ぜんせん【桜前線】🔗🔉

さくら‐ぜんせん【桜前線】 日本国内各地の桜、特にソメイヨシノの開花日をつないだ線。三月下旬に九州南部に上陸、順次北上し、五月上旬に北海道に至る。

さくら‐そう【桜草】‐サウ🔗🔉

さくら‐そう【桜草】‐サウ サクラソウ科の多年草。低湿地に自生。葉は根際につき、楕円形で、縁が浅く裂けている。初春、花茎を出し、桜の花に似た紅紫色の五弁の花を数個開く。観賞用に栽培され、多くの品種がある。サクラソウ科サクラソウ属の植物の総称。野生のものには紫色の花が多いが、園芸品種には白・黄・紅などいろいろある。《季 春》「葡萄(ぶどう)酒の色にさきけり―/荷風」 →プリムラ

さくらだ【桜田】🔗🔉

さくらだ【桜田】 姓氏の一。

さくら‐だい【桜×鯛】‐だひ🔗🔉

さくら‐だい【桜×鯛】‐だひ 桜の花が盛りのころ、産卵のため内湾の浅瀬に群集するタイ。瀬戸内海沿岸で特にいう。花見鯛。《季 春》「俎板(まないた)に鱗(うろこ)ちりしく―/子規」スズキ目ハタ科の海水魚。全長約二〇センチ。体は卵形で側扁し、雄は鮮紅色。桜の咲くころが産卵期で、内湾の浅瀬に群集する。本州中部以南に産し、食用。

さくらだ‐いちろう【桜田一郎】‐イチラウ🔗🔉

さくらだ‐いちろう【桜田一郎】‐イチラウ一九〇四〜 ]化学者。京都の生まれ。京大教授。ドイツに留学。日本の高分子化学の基礎を築き、ビニロンなどを創製。文化勲章受章。

さくらだ‐じすけ【桜田治助】‐ヂすけ🔗🔉

さくらだ‐じすけ【桜田治助】‐ヂすけ一七三四〜一八〇六]江戸中期の歌舞伎作者。初世。江戸の人。俳名、左交。上方狂言にも習熟し、警句・しゃれ・風刺に富んだ明るさの中にも翳(かげ)りのある作風に特徴。四世松本幸四郎らと提携し、江戸歌舞伎に世話狂言を確立した。代表作「御摂勧進帳(ごひいきかんじんちよう)」「伊達競阿国戯場(だてくらべおくにかぶき)」など。

さくら‐たで【桜×蓼】🔗🔉

さくら‐たで【桜×蓼】 タデ科の多年草。水辺に生え、高さ五〇〜七〇センチ。秋、淡紅色の花を穂状につける。花びらはなく、萼(がく)が花びら状になる。

さくらだ‐もん【桜田門】🔗🔉

さくらだ‐もん【桜田門】 江戸城内郭門の一。江戸時代は内桜田門(桔梗(ききよう)門)と外桜田門との併称、現在は外桜田門のみをいう。

さくらだもんがい‐の‐へん【桜田門外の変】さくらだモングワイ‐🔗🔉

さくらだもんがい‐の‐へん【桜田門外の変】さくらだモングワイ‐ 安政七年(一八六〇)三月三日、勅許なく安政の仮条約に調印し、安政の大獄などで弾圧を行った大老井伊直弼(いいなおすけ)が、水戸・薩摩(さつま)の浪士らに桜田門外で暗殺された事件。

さくら‐づき【桜月】🔗🔉

さくら‐づき【桜月】 陰暦三月の異称。《季 春》

さくら‐づくし【桜尽(く)し】🔗🔉

さくら‐づくし【桜尽(く)し】 図案や模様などに、各種の桜の花を並べたもの。歌や文章の中に、桜の種類を口調よく列挙すること。また、その歌や文章。

さくら‐づけ【桜漬(け)】🔗🔉

さくら‐づけ【桜漬(け)】 ヤエザクラの花を塩漬けにしたもの。熱湯を注ぎ、桜湯として飲む。《季 春》「いと軽き石のおもしや―/虚子」ダイコン・カブなどを赤梅酢で漬けたもの。

さくら‐どうろう【桜灯×籠】🔗🔉

さくら‐どうろう【桜灯×籠】 桜の花を透かし彫りにした銅製円形の灯籠。

さくら‐どき【桜時】🔗🔉

さくら‐どき【桜時】 桜の花の咲くころ。花時。《季 春》

さくら‐なべ【桜×鍋】🔗🔉

さくら‐なべ【桜×鍋】 馬肉を使った、味噌仕立ての鍋料理。《季 冬》

さくら‐に【桜煮】🔗🔉

さくら‐に【桜煮】桜煎(さくらい)」に同じ。

さくら‐にく【桜肉】🔗🔉

さくら‐にく【桜肉】」に同じ。

さくらのその【桜の園】🔗🔉

さくらのその【桜の園】 《原題、(ロシア)Vishnovy sad》チェーホフの戯曲。四幕。一九〇三年作、翌年初演。新興商人に桜の咲く荘園を売り渡す貴族ラネーフスカヤ家の没落を通して、新旧の社会勢力の交替を叙情的に描く。

さくら‐のり【桜海=苔】🔗🔉

さくら‐のり【桜海苔】 紅藻類のオキツノリの別名。また、オキツノリなど桜色をしているノリ。《季 春》「水の江や吉野見に行く―/西鶴」

さくら‐ばい【佐倉灰・桜灰】‐ばひ🔗🔉

さくら‐ばい【佐倉灰・桜灰】‐ばひ 佐倉炭の灰。客用のタバコ盆に入れる。

さくら‐ばな【桜花】🔗🔉

さくら‐ばな【桜花】 [名]桜の花。おうか。〔枕〕桜の花のように美しく栄える意から、「栄え少女(をとめ)」にかかる。「つつじ花にほへ娘子(をとめ)―栄え娘子」〈万・三三〇九〉

さくら‐びと【桜人】🔗🔉

さくら‐びと【桜人】 桜をめでる人。花人。《季 春》

さくらひめあずまぶんしょう【桜姫東文章】さくらひめあづまブンシヤウ🔗🔉

さくらひめあずまぶんしょう【桜姫東文章】さくらひめあづまブンシヤウ 歌舞伎狂言。時代世話物。七幕。四世鶴屋南北作。文化一四年(一八一七)江戸河原崎座初演。吉田家のお家騒動の話に、清玄・桜姫の話をからませて脚色したもの。

さくらひめぜんでんあけぼのぞうし【桜姫全伝曙草紙】さくらひめゼンデンあけぼのザウシ🔗🔉

さくらひめぜんでんあけぼのぞうし【桜姫全伝曙草紙】さくらひめゼンデンあけぼのザウシ 読本。五巻。山東京伝作、歌川豊国画。文化二年(一八〇五)刊。清玄・桜姫の伝説に、丹波国桑田の鷲尾家のお家騒動に絡む復讐(ふくしゆう)談を加えた伝奇小説。

さくら‐ふぶき【桜吹‐雪】🔗🔉

さくら‐ふぶき【桜吹雪】 桜の花びらが風に乱れ散るようすを吹雪にたとえていう語。花吹雪。《季 春》

さくら‐ぼし【桜干し】🔗🔉

さくら‐ぼし【桜干し】 イワシやキスを開いてみりん醤油に漬け、干したもの。

さくらま【桜間】🔗🔉

さくらま【桜間】 姓氏の一。

さくらま‐きゅうせん【桜間弓川】🔗🔉

さくらま‐きゅうせん【桜間弓川】一八八九〜一九五七]能楽師。シテ方金春流。東京の生まれ。桜間左陣の次男。前名、金太郎。古雅・繊細な芸風で知られる。

さくらま‐さじん【桜間左陣】‐サヂン🔗🔉

さくらま‐さじん【桜間左陣】‐サヂン一八三五〜一九一七]能楽師。シテ方金春流。前名、伴馬(ばんま)。熊本細川藩に仕えた桜間家の一七代目。のち東京で活躍、明治三名人の一人に数えられた。

さくら‐ます【桜×鱒】🔗🔉

さくら‐ます【桜×鱒】 サケ科の海水魚。全長約六〇センチ。体形・体色ともにサケに似る。五〜七月、川を上って産卵する。幼魚は一年半後に降海するが、そのときの体色は、本種の陸封(りくふう)型のヤマメと同じ。日本では日本海側と神奈川県以北の太平洋岸に回遊してくる。美味。本(ほん)鱒。鱒。《季 春》

さくらまち‐てんのう【桜町天皇】‐テンワウ🔗🔉

さくらまち‐てんのう【桜町天皇】‐テンワウ一七二〇〜一七五〇]第一一五代天皇。在位一七三五〜四七。中御門(なかみかど)天皇の第一皇子。名は昭仁(てるひと)。和歌に長じ、歌集「桜町院坊中御会和歌」「桜町院御集」などがある。

さくらまち‐の‐ちゅうなごん【桜町中納言】🔗🔉

さくらまち‐の‐ちゅうなごん【桜町中納言】 平安後期の歌人、藤原成範(ふじわらのしげのり)の通称。通憲(みちのり)の子。桜を愛し、邸内に多く植えたという。

さくらま‐みちお【桜間道雄】‐みちを🔗🔉

さくらま‐みちお【桜間道雄】‐みちを一八九七〜一九八三]能楽師。シテ方金春流。熊本の生まれ。桜間左陣・桜間弓川に師事。巧緻(こうち)・艶麗な芸風と、独自な曲の解釈を特色とした。

さくらまる【桜丸】🔗🔉

さくらまる【桜丸】 浄瑠璃「菅原伝授手習鑑」の登場人物。梅王丸・松王丸の弟で、斎世(ときよ)親王の舎人(とねり)。菅原道真の配流に責任を感じて切腹。

さくら‐みそ【桜味×噌】🔗🔉

さくら‐みそ【桜味×噌】 ゴボウ・ショウガなどを刻んでまぜ、飴(あめ)・砂糖で甘くしたなめ味噌。

さくら‐むし【桜蒸(し)】🔗🔉

さくら‐むし【桜蒸(し)】 白身魚を、桜の葉を添えて蒸した料理。

さくら‐むすび【桜結び】🔗🔉

さくら‐むすび【桜結び】 桜の花の形に結ぶ、ひもの結び方。

さくら‐めし【桜飯】🔗🔉

さくら‐めし【桜飯】 醤油(しようゆ)を使った茶飯(ちやめし)

さくら‐もち【桜×餅】🔗🔉

さくら‐もち【桜×餅】 白玉粉・砂糖・小麦粉を練って薄く焼いた皮にあんを入れて巻き、塩漬けにした桜の葉で包んだ和菓子。江戸時代から東京向島長命寺のものが有名。関西では道明寺糒(どうみようじほしいい)を蒸したものであんを包み、桜の葉で巻くものが多い。《季 春》「とりわくるときの香もこそ―/万太郎」

さくら‐もみじ【桜紅‐葉】‐もみぢ🔗🔉

さくら‐もみじ【桜紅葉】‐もみぢ 秋に桜の葉が紅葉すること。また、その葉。《季 秋》「汝(なんぢ)なき―に還りける/楸邨」

さくら‐ゆ【桜湯】🔗🔉

さくら‐ゆ【桜湯】 塩漬けにした桜の花に熱湯を注いだ飲み物。婚礼などのめでたい席で茶の代わりに用いる。《季 春》

さくらん‐ぼう【桜ん坊・桜=桃】‐バウ🔗🔉

さくらん‐ぼう【桜ん坊・桜桃】‐バウ 桜の果実の総称。特にセイヨウミザクラの実をいい、六月ごろ紅色・黄色に熟したものを食用とするほか、缶詰・ジャムなどにする。おうとう。さくらんぼ。《季 夏》

ゆすら‐うめ【梅=桃・英=桃・桜=桃】🔗🔉

ゆすら‐うめ【梅桃・英桃・桜桃】 バラ科の落葉低木。高さ約三メートル。葉は互生し、倒卵形で先がとがり、縁にぎざぎざがある。四月ごろ、葉より早く、白または淡紅色の五弁花が開く。実は丸く、六月ごろ赤く熟し、食べられる。中国の原産で、庭などに植える。《季 実=夏 花=春》「くちすすぐ古き井筒の―/久女」

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[音]オウ [訓]さくら [部首]木 [総画数]10 [コード]区点    2689      JIS   3A79      S‐JIS 8DF7 [分類]常用漢字 [難読語] →うわみず‐ざくら【上溝桜・上不見桜】かにわ【樺・桜皮】さくらん‐ぼう【桜ん坊・桜桃】つが‐ざくら【栂桜】ゆすら‐うめ【梅桃・英桃・桜桃】

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