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や‐わ【夜話】🔗🔉

や‐わ【夜話】 1 夜間に行う筆話。また、それを筆記した書籍。よばなし。 2 特に禅宗で、夜、住持が修行者に坐禅修行のために訓話すること。また、その訓話。 3 (1から転じて)くだけた、肩の凝らない話。また、そのような内容の書物。「郷土夜話」

やわ【柔・和】(やは)🔗🔉

やわ【柔・和】(やは) 〔形動〕ものやわらかいさま。柔和なさま。また、ひよわなさま。こわれやすいさま。「やわな作り」*人情・春の若草‐四「兎角人の内は、女房が柔(ヤハ)だと収りゃア付ねへやつヨ」

やわ・い【柔い】(やはい)🔗🔉

やわ・い【柔い】(やはい) 〔形口〕やは・し〔形ク〕 1 弾力性に富んでいる。また、もろくて崩れやすい。やわらかい。*交隣須知‐二「熟鰒ユテアワヒヲヨクニテサシヤレイヤワイホトヨフゴサル」 2 弱々しい。きゃしゃである。 やわ‐さ(名)

やわ・し【柔し】(やはし)🔗🔉

やわ・し【柔し】(やはし) 〔形ク〕⇒やわい(柔)

やわ・し【飢し】🔗🔉

やわ・し【飢し】 〔形ク〕飢えている。空腹である。ひもじい。ひだるい。*東大寺諷誦文平安初期点「粥を飲みて饑(ヤワき)を忍び」

やわ・す【和す】(やはす)🔗🔉

やわ・す【和す】(やはす) 〔他サ四〕 1 やわらげる。やわらかにする。*延喜式・祝詞‐大殿祭「神等のいすろこひ荒びますを、言直し和志〈古語に夜波志(ヤハシ)と云ふ〉まして」 2 平和にする。討ち平らげる。帰順させる。*万葉‐四四六五「まつろはぬ人をも夜波之(ヤハシ)はききよめつかへまつりて」

やわた【八幡】(やはた)🔗🔉

やわた【八幡】(やはた) 長野県北佐久郡浅科村の地名。千曲川に沿い、江戸時代は中山道塩名田と望月の間の宿駅。 千葉県市川市の地名。八幡の藪知らずで知られる。 京都府南西部の地名。木津川が宇治川・桂川と合流し、淀川となって大阪平野に流出する部分にある。石清水八幡宮の門前町、淀川水運の港として発達。昭和五二年市制。 =いわしみずはちまんぐう(石清水八幡宮) ●八幡の藪(やぶ)知らず (千葉県市川市八幡に、かつては迷いこんだら出られないといわれた「八幡の藪知らず」と呼ばれる藪があったところから)はいると出口のわからない藪。転じて、はいり込むと出口のわからないこと、迷うことをたとえていう。

やわた‐ぐろ【八幡黒】(やはた‥)🔗🔉

やわた‐ぐろ【八幡黒】(やはた‥) 黒く染めた柔らかな革。山城国八幡山北麓大谷村(京都府八幡市)に住む神人が製したところからいう。下駄の鼻緒に用い、粋人に喜ばれた。やわた。

やわた‐ごぼう【八幡牛蒡】(やはたゴバウ)🔗🔉

やわた‐ごぼう【八幡牛蒡】(やはたゴバウ) 京都府八幡市八幡荘字園内から産した名物のごぼう。

やわた‐そう【八幡草・八咫草】(やはたサウ)🔗🔉

やわた‐そう【八幡草・八咫草】(やはたサウ) ユキノシタ科の多年草。本州中部と北部の深山に生える。高さ三〇〜六〇センチメートル。根生葉は長柄をもち丸い楯形で径一五センチメートル内外で七浅裂する。各裂片は卵形で縁に粗い鋸歯がある。茎には五角形状の葉を二枚つける。初夏、茎の先に淡黄色の五弁花が集まった集散花序を出す。たきなしょうま。おとめそう。たきあおい。

やわたはま【八幡浜】(やはたはま)🔗🔉

やわたはま【八幡浜】(やはたはま) 愛媛県西部の地名。宇和海に臨み、平地に乏しい。紡績・縫製業・漁業のほか、温州蜜柑・夏蜜柑の栽培が盛ん。昭和一〇年市制。

やわた‐まいり【八幡参】(やはたまゐり)🔗🔉

やわた‐まいり【八幡参】(やはたまゐり) 石清水八幡宮に参詣すること。特に、一月一九日に行われる厄神詣でをいう。八幡詣で。《季・新年》

やわた‐まき【八幡巻】(やはた‥)🔗🔉

やわた‐まき【八幡巻】(やはた‥) (もと、八幡牛蒡を用いたところから)鰻・穴子などを背開きにして中骨を抜き、肉を内側にして牛蒡に巻いて焼いたもの。

や‐わたり【家渡・屋渡】🔗🔉

や‐わたり【家渡・屋渡】 1 引越し。転居。やうつり。 2 「あおだいしょう(青大将)」の異名。

やわたり‐がゆ【家渡粥】🔗🔉

やわたり‐がゆ【家渡粥】 =やうつりがゆ(家移粥)

やわ‐はだ【柔肌】(やは‥)🔗🔉

やわ‐はだ【柔肌】(やは‥) やわらかなはだ。きめこまかなはだ。特に女性のはだにいう。にきはだ。

やわ‐やわ【柔柔】(やはやは)🔗🔉

やわ‐やわ【柔柔】(やはやは) 〔副〕 1 やわらかなさま、しなやかなさまを表す語。*名語記‐六「わかき鳥はくちばしのいまだ、かたまらずして、やはやはとあれば」 2 身のこなしなどがものやわらかなさま、たおやかなさま、なよなよとしたさまを表す語。*源氏‐玉鬘「母君はただいと若やかにおほどかにて、やはやはとぞたをやぎ給へりし」 3 手加減をして、あまり力をいれず、ゆっくりと物事をするさまを表す語。 やわらかな物の意。 1 牡丹餅(ぼたもち)をいう女房詞。 2 吉野紙をいう女房詞。 〔形動〕ものやわらかなさま。柔和なさま。*大唐西域記長寛元年点‐四「風俗淳和(ヤハヤハ)なり」

やわ‐ら【柔・柔ら】(やは‥)🔗🔉

やわ‐ら【柔・柔ら】(やは‥) (「ら」は接尾語) 1 やわらかなこと。しなやかなこと。他の語と複合して用いることが多い。「ねやわらこすげ」「やわらたまくら」など。 2 (形動)おだやかなこと。温和なこと。物静かなこと。*伎・東海道四谷怪談‐四幕「わたしが和(ヤハ)らで物を申すうちお返しなさるが、あなたのお為でござりませうぞえ」 3 柔術。やわらじゅつ。 4 船の接触をやわらげるために、舷側に下げておくもの。じんた。

やわら‐か【柔らか・和らか・軟らか】(やはら‥)🔗🔉

やわら‐か【柔らか・和らか・軟らか】(やはら‥) 〔形動〕(「か」は接尾語) 1 手ざわり、肌ざわりがふんわりしているさま。弾力性に富むさま。やわらかいさま。「柔らかなふとん」*白氏文集天永四年点‐四「此の毯の温にして且つ柔(ヤハラカ)なるには如かじ」 2 性格・気持・様子・言動などがおだやかなさま。柔和。また、柔順なさま。「柔らかな物腰」*源氏‐帚木「いとやはらかにの給ひて」 3 厳しくないさま。堅苦しくないさま。また、世事に通じてくだけているさま。「やわらかな話」*十訓抄‐一「邵伯が政のやはらかなりし、州民甘棠の詠をなし」 4 ほんのりとした暖かみがあって快いさま。*十六夜日記「空ふく風もやはらかに枝もならさず」 5 よくこなれたさま。なめらかなさま。*平家‐一一「舌のやはらかなるままに、君の御事な申そ」 6 本来の厳しさに欠けてなまぬるいさま。女々しいさま。*雑俳・広原海‐九「やはらかな事やはらかな事・上方の喧嘩は江戸の噺声」

やわらか・い【柔らかい・和らかい・軟らかい】(やはらかい)🔗🔉

やわらか・い【柔らかい・和らかい・軟らかい】(やはらかい) 〔形口〕やはらか・し〔形ク〕(「やわらか」の形容詞化) 1 物の状態・性質がふんわりとしている。堅くない。また、しなやかである。「肌ざわりの柔らかい布」 2 行動・性質などが、あらあらしくなくておだやかである。*滑・浮世風呂‐四「上方は人気(ひとぎ)の和(ヤハラカ)い所為(せゐ)か、トント穏便さ」 3 ほんのりとした感じで快い。感覚におだやかに映じる。「やわらかい春の日差し」 4 かたくるしくなくてさばけている。「やわらかい本」 5 考え方などが、かたくなでなく融通性がある。「やわらかい頭」 やわらか‐げ(形動)/やわらか‐さ(名)/やわらか‐み(名)

やわら‐がかり【柔掛】(やはら‥)🔗🔉

やわら‐がかり【柔掛】(やはら‥) おだやかにかかっていくこと。

やわらか・し【柔らかし・和らかし・軟らかし】(やはらかし)🔗🔉

やわらか・し【柔らかし・和らかし・軟らかし】(やはらかし) 〔形ク〕⇒やわらかい(柔)

やわらか‐ぼん【軟らか本】(やはらか‥)🔗🔉

やわらか‐ぼん【軟らか本】(やはらか‥) 内容のやわらかな書物。小説・戯曲などの本。また、艶本。やわらかもの。

やわら‐がみ【和紙】(やはら‥)🔗🔉

やわら‐がみ【和紙】(やはら‥) やわらかな紙。塵紙などに用いる。奈良県吉野一帯の産。吉野紙。

やわらか‐め【柔らかめ】(やはらか‥)🔗🔉

やわらか‐め【柔らかめ】(やはらか‥) 比較的柔らかいと思われる程度や状態。「柔らかめに焚いた飯」

やわらか‐もの【柔らか物】(やはらか‥)🔗🔉

やわらか‐もの【柔らか物】(やはらか‥) 1 手ざわりのやわらかい織物、すなわち、絹の織物。絹の衣服。絹物。 2 =やわらかぼん(軟本)

やわら・ぐ【和らぐ】(やはらぐ)🔗🔉

やわら・ぐ【和らぐ】(やはらぐ) (「やわらか(柔)」の「やわら」の動詞化) 〔自ガ五(四)〕 1 やわらかくなる。やわやわとなる。しなやかになる。*狂言記・皸「あかぎれなどには、水がかかれば、ことの外やはらいでよいといふ」 2 おだやかになる。しずかになる。平穏になる。*源氏‐帚木「山のたたすまひ水の流れ、めに近き人の家ゐありさま、げにとみえなつかしくやはらいだるかたなどを、しづかにかきまぜて」 3 おとなしくなる。柔和になる。温和になる。*平家‐三「入道相国、日比にもにず事の外にやはらひで」 4 人の仲がまるくおさまる。むつまじくなる。親しむようになる。平和になる。*書紀‐推古一二年四月(岩崎本平安中期訓)「一に曰く、和(ヤハラク院政期別訓やはらかなる)を以て貴しと為」 〔他ガ下二〕⇒やわらげる(和)

やわらげ【和】(やはらげ)🔗🔉

やわらげ【和】(やはらげ) むずかしいものを、平易にすること。やさしく説明すること。*天草本平家・伊曾保言葉の和げ「コトバノyauarague(ヤワラゲ)」

やわら・げる【和らげる】(やはらげる)🔗🔉

やわら・げる【和らげる】(やはらげる) 〔他ガ下一〕やはら・ぐ〔他ガ下二〕 1 おだやかにする。なごやかにさせる。平穏にする。「語気を和らげる」*古今‐仮名序「をとこ女のなかをもやはらげ」 2 むずかしいものを、くだいてやさしいものにする。平易にする。わかりやすくする。「表現を和らげる」*十訓抄‐七「彼帝の御とき梨壺の五人に仰せて、万葉集をやはらげられしも」

やわら‐とり【柔取】(やはら‥)🔗🔉

やわら‐とり【柔取】(やはら‥) 柔術。また、それを巧みにする人。

や‐わり【矢割】🔗🔉

や‐わり【矢割】 石を割る方法の一つ。石にあけた穴に、鉄の楔(くさび)を差しこみ、玄翁(げんのう)で打って割るもの。

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