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や-わ【夜話】🔗⭐🔉
や-わ [1] 【夜話】
(1)夜する話。よばなし。
(2)気楽に話すような調子で書かれた書物。「音楽―」
(3)禅家で,修行のために夜話す訓話。
やわ【柔】🔗⭐🔉
やわ ヤハ [1] 【柔】 (形動)[文]ナリ
(1)弱々しいさま。こわれやすいさま。「素材が―でこまる」「―な神経ではつとまらない」
(2)物足りないさま。いい加減なさま。「―な学者より余程勉強している」
(3)ものやわらかなさま。柔和なさま。「兎角人の内は,女房が―だと収まりやあ付ねえやつよ/人情本・春の若草」
やわ・い【柔い】🔗⭐🔉
やわ・い ヤハイ [2] 【柔い】 (形)[文]ク やは・し
(1)「柔らかい」に同じ。「―・い土」
(2)弱い。もろい。「―・い造作」
[派生] ――さ(名)
やわ-か🔗⭐🔉
やわ-か ヤハ― (副)
〔「か」は係助詞〕
(1)反語の意を表す。どうして…しようか。「―怺(コラ)へ候や/太平記 17」
(2)万が一にも。よもや。「―さやうには仰せられ候まじ/謡曲・檀風」
(3)それでもなお。「御内方へとは大やうなり,―通ると広言して/曾我 9」
やわ・し【飢し】🔗⭐🔉
やわ・し 【飢し】 (形ク)
空腹である。ひもじい。「粥を飲みて―・きを忍び/東大寺風誦文稿」
やわ・す【和す】🔗⭐🔉
やわ・す ヤハス 【和す】 (動サ四)
〔「やはらか」の「やは」の動詞化〕
(1)静まらせる。やわらげる。「言直し―・しまして/祝詞(大殿祭)」
(2)平定する。服従させる。「ちはやぶる人を―・せとまつろはぬ国を治めと/万葉 199」
やわた【八幡】🔗⭐🔉
やわた ヤハタ 【八幡】
(1)千葉県市川市の地名。
(2)京都府南部の市。木津川・桂川・宇治川が合流して淀川となる狭隘部の南東部を占める。もと淀川水運の河港,石清水(イワシミズ)八幡宮の門前町として発達。住宅地化が進む。
(3)石清水八幡宮のこと。「―を伏し拝み/太平記 4」
やわた-ぐろ【八幡黒】🔗⭐🔉
やわた-ぐろ ヤハタ― [3] 【八幡黒】
黒く染めた柔らかな革。下駄の鼻緒などに用いた。八幡{(3)}の神人が製したという。
やわた-ごぼう【八幡牛蒡】🔗⭐🔉
やわた-ごぼう ヤハタ―バウ [4] 【八幡牛蒡】
八幡{(2)}あたりでとれるゴボウ。
やわた-まき【八幡巻(き)】🔗⭐🔉
やわた-まき ヤハタ― [0] 【八幡巻(き)】
下煮したゴボウを芯(シン)にしてアナゴ・ウナギ・牛肉などで巻き,煮たり,付け焼きにした料理。牛蒡巻き。
やわた-せいてつじょ【八幡製鉄所】🔗⭐🔉
やわた-せいてつじょ ヤハタ― 【八幡製鉄所】
1901年(明治34),重工業の基礎となる鉄鋼の国産化を目指し,高炉による銑鋼一貫生産を開始した官営製鉄所。軍需産業の基幹として政府および軍の管轄下に置かれ,34年(昭和9),鉄鋼トラストである日本製鉄株式会社に発展した。第二次大戦後,富士・八幡の両社に分割解体,70年再び合併して,新日本製鉄となった。
やわた-そう【八幡草】🔗⭐🔉
やわた-そう ヤハタサウ [0] 【八幡草】
ユキノシタ科の多年草。深山に生える。根葉は大形の盾形で掌状に浅裂し,長い柄につく。初夏,高さ約50センチメートルの花茎の頂に黄白色の小五弁花を集散花序につける。
やわたはま【八幡浜】🔗⭐🔉
やわたはま ヤハタハマ 【八幡浜】
愛媛県西部,宇和海に面する市。紡織業のほか,漁業・水産加工業が盛ん。山地斜面には夏ミカン・温州ミカンの畑が多い。
やわた-やま【八幡山】🔗⭐🔉
やわた-やま ヤハタ― 【八幡山】
男山の異称。((歌枕))「―西に嵐の秋ふけば/秋篠月清集(秋)」
や-わたり【家渡り】🔗⭐🔉
や-わたり 【家渡り】
引っ越し。やうつり。「―の祝とて,人あつまり/咄本・醒睡笑」
やわ-はだ【柔肌】🔗⭐🔉
やわ-はだ ヤハ― [0] 【柔肌】
柔らかな肌。主に,若い女性の肌にいう。「―のあつき血潮に触れも見で/みだれ髪(晶子)」
やわ-やわ【柔柔】🔗⭐🔉
やわ-やわ ヤハヤハ [1] 【柔柔】
■一■ (副)
(1)いかにもやわらかなさま。「ツガサクラの花が,青く―と,穂を抜いてゐる/日本北アルプス縦断記(烏水)」
(2)物腰のやわらかなさま。しなやかなさま。「なつかしくらうたげに―とのみ見え給ふ御けはひの/源氏(若菜下)」
■二■ (名)
(1)〔近世女性語〕
ぼたもち。
(2)〔女房詞〕
吉野紙。[御湯殿上(文明一七)]
やわら【柔ら・軟ら・和ら】🔗⭐🔉
やわら ヤハラ [0] 【柔ら・軟ら・和ら】
■一■ (名)
(1)柔道。柔術。
(2)船が接触した時の衝撃を少なくするため舷側に下げる藁(ワラ)製の球。かませ。じんた。
■二■ (名・形動)
(1)やわらかなこと。多く複合語として用いる。「―だたみ」「―炭(ズミ)」
(2)おだやかで温厚な・こと(さま)。「私が―で申すうち,お返しなさるが,あなたのお為/歌舞伎・四谷怪談」
やわら-がみ【和ら紙】🔗⭐🔉
やわら-がみ ヤハラ― [3] 【和ら紙】
やわらかな紙。鼻紙などに用いる。吉野紙。
やわら-とり【柔ら取り】🔗⭐🔉
やわら-とり ヤハラ― 【柔ら取り】
柔術の古称。また,それに巧みな人。「与作は取手―/浄瑠璃・丹波与作(中)」
やわら【谷和原】🔗⭐🔉
やわら 【谷和原】
茨城県南西部,筑波郡の村。小貝(コカイ)川・鬼怒(キヌ)川が南流する低平地。近世,伊奈半十郎父子が開発。
やわら🔗⭐🔉
やわら ヤハラ (副)
そっと。静かに。そろそろと。「火のほのぐらき方に向かつて,―此の刀を抜き出だし/平家 1」
〔歴史的仮名遣いは,一般にこの語を「柔らか」などと同源とみて,「やはら」とする。しかし,「やをら」の転じた形ともみられ,その場合には歴史的仮名遣いが「やわら」となる〕
やわら-やわら🔗⭐🔉
やわら-やわら ヤハラヤハラ (副)
そっと。そろそろと。「上なる土をば―と静かに返して/謡曲・谷行」
やわ-らか【柔らか・軟らか】🔗⭐🔉
やわ-らか ヤハ― [3][4] 【柔らか・軟らか】 (形動)[文]ナリ
(1)ふんわりしているさま。「―な土」「―な御飯」
(2)しなやかなさま。柔軟なさま。「―な体」「―な身のこなし」「―な頭」
(3)荒々しくないさま。穏やかなさま。「―な光」「―な表現」「―な声」「―な物腰」
やわらか-もの【柔らか物】🔗⭐🔉
やわらか-もの ヤハ― [0] 【柔らか物】
手ざわりのやわらかな織物。絹織物。「いつも―を着ている」
やわらか・い【柔らかい・軟らかい】🔗⭐🔉
やわらか・い ヤハラカイ [4] 【柔らかい・軟らかい】 (形)[文]ク やはらか・し
〔「柔らか」の形容詞化〕
(1)固くなくて,ふんわりしている。また,しなやかである。「―・い布団」「体が―・い」「肌ざわりが―・い」
(2)穏やかなさま。「―・い物腰」「―・い日ざし」
(3)堅苦しくない。くだけている。また,融通性に富んでいる。「―・い話」「頭が―・い」
⇔かたい
[派生] ――さ(名)――み(名)
やわらぎ【和らぎ】🔗⭐🔉
やわらぎ ヤハラギ [0] 【和らぎ】
やわらぐこと。おだやかになること。また,その状態。
やわら・ぐ【和らぐ】🔗⭐🔉
やわら・ぐ ヤハラグ [3] 【和らぐ】
〔形容動詞「やはら」の動詞化〕
■一■ (動ガ五[四])
(1)激しさや厳しさが静まる。穏やかになる。「寒さが―・ぐ」「表情が―・ぐ」
(2)打ち解ける。むつまじくなる。「兄弟よろこび―・ぎて/日本書紀(顕宗訓)」
(3)やわらかになる。「水がかかれば殊の外―・いでよい/狂言記・皸」
■二■ (動ガ下二)
⇒やわらげる
やわらげ【和らげ】🔗⭐🔉
やわらげ ヤハラゲ 【和らげ】
難解な事柄を,やさしく説明すること。「フンベツシニクキコトバノ―/天草本伊曾保」
やわら・げる【和らげる】🔗⭐🔉
やわら・げる ヤハラゲル [4] 【和らげる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 やはら・ぐ
(1)やわらぐようにする。「緊張を―・げる」「男女の中をも―・げ/古今(仮名序)」
(2)わかりやすくする。平易にする。「万葉集を―・げられけるもこの御すすめとぞ/十訓 7」
やわら-こ・い【柔らこい】🔗⭐🔉
やわら-こ・い ヤハラ― 【柔らこい】 (形)[文]ク やはらこ・し
〔近世上方語〕
やわらかい。「御当地のは―・いばかりで/滑稽本・浮世風呂 2」
や-わり【矢割(り)】🔗⭐🔉
や-わり [0] 【矢割(り)】
石を割る方法の一。石にうがった穴に鉄の楔(クサビ)を差し込んで,玄能(ゲンノウ)で打ち割るもの。
大辞林に「やわ」で始まるの検索結果 1-36。