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やわ【和・柔】ヤハ🔗🔉

やわ和・柔ヤハ やわらかなさま。弱いさま。こわれやすいさま。「―な地面」「―な立て付け」「人間の出来が―だ」

や‐わ【夜話】🔗🔉

や‐わ夜話】 ①夜間にする談話。また、それを筆記した書物。よばなし。転じて、肩のこらない、軽い話。 ②禅家で、夜、修行のためにする訓話。

や‐わヤハ🔗🔉

や‐わヤハ 〔副〕 (助詞ヤハから)反語・疑問に用いる。どうして。なんで。やわか。源平盛衰記23「中にとりこめ候はんには、―一人も遁れ出づべき」

やわ・い【柔い】ヤハイ🔗🔉

やわ・い柔いヤハイ 〔形〕[文]やは・し(ク) ①やわらかい。 ②弱い。柔弱である。「そんな―・い神経ではやっていけない」 ③柔和である。

やわ‐かヤハカ🔗🔉

やわ‐かヤハカ 〔副〕 ①反語を表す。どうしてか。いかでか。やわ。太平記17「―叶ふべき」 ②万に一つも。よもや。謡曲、檀風「―さやうには仰せ候ふまじ」

やわ・し【飢し】🔗🔉

やわ・し飢し】 〔形ク〕 (歴史的仮名遣ヤハシとも)飢えている。南海寄帰内法伝平安後期点「腹餓ヤワシと雖も、終宵詎たれか非時の過を免れむ」

やわ・す【和す】ヤハス🔗🔉

やわ・す和すヤハス 〔他四〕 ①やわらかにする。 ②やわらげる。平穏にする。万葉集20「まつろへぬ人をも―・し」

やわた【八幡】ヤハタ🔗🔉

やわた八幡ヤハタ ①京都府南部の市。市域西部の男山丘陵にある石清水いわしみず八幡宮の門前町として発達。男山団地などの建設により人口が急増。人口7万4千。 ②千葉県市川市の地名。 ③⇒やはた⇒やわた‐ぐろ【八幡黒】 ⇒やわた‐ごぼう【八幡牛蒡】 ⇒やわた‐の‐やぶしらず【八幡の不知藪】 ⇒やわた‐まき【八幡巻】

やわた‐ぐろ【八幡黒】ヤハタ‥🔗🔉

やわた‐ぐろ八幡黒ヤハタ‥ 純黒に染めた柔軟な革。石清水いわしみず八幡宮の神人らが製したのでこの名がある。下駄の鼻緒に使用。 ⇒やわた【八幡】

やわた‐ごぼう【八幡牛蒡】ヤハタ‥バウ🔗🔉

やわた‐ごぼう八幡牛蒡ヤハタ‥バウ 山城国八幡山(現、京都府八幡市)あたりから産出する、名物のゴボウ。淀川上下の舟へは、これを「たたき」にして売った。 ⇒やわた【八幡】

やわた‐ごま【八幡駒】ヤハタ‥🔗🔉

やわた‐ごま八幡駒ヤハタ‥ 青森県八戸はちのへで作られる、木製彩色馬の玩具。八戸市西郊にある櫛引くしびき八幡宮の例大祭で売られた。

やわた‐せいてつじょ【八幡製鉄所】ヤハタ‥🔗🔉

やわた‐せいてつじょ八幡製鉄所ヤハタ‥ 軍需産業の中心として日本鉄鋼業の発達を主導した国営製鉄所。1901年(明治34)福岡県遠賀郡八幡町(現、北九州市八幡東区)で操業開始。日本最初の銑鋼一貫製鉄所。34年民間鉄鋼企業の一部と合同して半官半民の日本製鉄株式会社となる。第二次大戦後、富士製鉄・八幡製鉄の2社に分割解体。70年再合併して新日本製鉄となる。

やわた‐そう【八幡草】ヤハタサウ🔗🔉

やわた‐そう八幡草ヤハタサウ ユキノシタ科の多年草。深山の渓間・樹陰などに自生。葉は大形、円い楯形で7浅裂。6月頃、淡黄色の小さな五弁花を多数総状に密生。タキナショウマ。少女草。

やわた‐の‐やぶしらず【八幡の不知藪】ヤハタ‥🔗🔉

やわた‐の‐やぶしらず八幡の不知藪ヤハタ‥ 八幡2にある藪。八幡不知森しらずのもりともいい、ここに入れば再び出ることができないとか、祟たたりがあるとかいわれる。転じて、出口のわからないこと、迷うことなどのたとえ。やわたしらず。 ⇒やわた【八幡】

やわたはま【八幡浜】ヤハタ‥🔗🔉

やわたはま八幡浜ヤハタ‥ 愛媛県西部、宇和海に臨む市。佐田岬半島基部にあり、九州との連絡港。トロール漁業・水産加工業が発達。ミカンの産地。人口4万1千。

やわた‐まき【八幡巻】ヤハタ‥🔗🔉

やわた‐まき八幡巻ヤハタ‥ 牛蒡ごぼうを芯にして穴子・鰻うなぎなどで巻き、つけ焼きにした料理。八幡牛蒡に因んだ名。 ⇒やわた【八幡】

や‐わたり【家渡り】🔗🔉

や‐わたり家渡り】 引越し。転宅。やうつり。〈文明本節用集〉 ⇒やわたり‐がゆ【家渡り粥】

やわ‐はだ【柔肌】ヤハ‥🔗🔉

やわ‐はだ柔肌ヤハ‥ (女性の)やわらかな肌。にきはだ。にこはだ。「―の熱き血潮に触れもみでさびしからずや道を説く君」(晶子)

やわ‐やわ【柔柔】ヤハヤハ🔗🔉

やわ‐やわ柔柔ヤハヤハ ①もの柔らかなさま。たおやか。大唐西域記長寛点「風俗淳和ヤハヤハなり」 ②(女房詞) ㋐ぼたもち。 ㋑綿わた。 ㋒吉野紙・奈良紙。

やわら【柔ら】ヤハラ🔗🔉

やわら柔らヤハラ ①やわらかいさま。万葉集14「海原うなはらの根―小菅」 ②柔術・柔道の異称。浮世物語「居合いあい・―・兵法なんど」 ③船の接触の際の衝撃をやわらげるために、舷側に下げておくもの。かませ。じんた。 ⇒やわら‐がかり【柔ら懸り】 ⇒やわら‐とり【柔取】

やわらヤハラ🔗🔉

やわらヤハラ 〔副〕 そろそろ。そっと。しずかに。やおら。源氏物語薄雲「―づつ引き入りたまひぬるけしきなれば」。平家物語1「―此の刀を抜き出し」 ⇒やわら‐やわら

やわら‐か【柔らか・軟らか】ヤハラカ🔗🔉

やわら‐か柔らか・軟らかヤハラカ ①堅くないさま。しなやかなさま。ふっくらしているさま。柔軟。源氏物語空蝉「皆しづまれる夜の、御衣のけはひ―なるしも、いとしるかりけり」。「―に煮る」「体が―だ」「―な布団」 ②おとなしいさま。おだやか。源氏物語帚木「ひたぶるに子めきて―ならむ人を」。「―な物言い」 ③堅苦しくないさま。型にはまらず融通がきくさま。「―な話」「―な考え方」 ⇒やわらか‐もの【柔らか物】

やわらか・い【柔らかい・軟らかい】ヤハラカイ🔗🔉

やわらか・い柔らかい・軟らかいヤハラカイ 〔形〕[文]やはらか・し(ク) ①物の性質・状態が、堅くない。しなやかである。ふっくらしている。「―・いパン」「膝を―・く曲げる」 ②状況に応じて融通がきく。「頭が―・い」 ③おだやかである。おとなしい。「人あたりが―・い」 ④堅苦しくない。くだけている。「―・い話」「―・い読み物」 ◇「柔」は「剛」の、また、「軟」は「硬」の、それぞれ対語の意味で使われることが多い。「柔」は、力を加えて変形しても元に戻る場合、「軟」は、力を加えると変形しやすく元に戻らない場合によく使う。

やわら‐がかり【柔ら懸り】ヤハラ‥🔗🔉

やわら‐がかり柔ら懸りヤハラ‥ 徐々におだやかにかかってゆくこと。 ⇒やわら【柔ら】

やわら‐がみ【和良紙】ヤハラ‥🔗🔉

やわら‐がみ和良紙ヤハラ‥ (→)吉野紙の別称。

やわらか‐もの【柔らか物】ヤハラカ‥🔗🔉

やわらか‐もの柔らか物ヤハラカ‥ ①手ざわりのやわらかい織物。絹物。 ②つやっぽい読み物。 ⇒やわら‐か【柔らか・軟らか】

やわら・ぐ【和らぐ】ヤハラグ🔗🔉

やわら・ぐ和らぐヤハラグ [一]〔自五〕 ①やわらかになる。柔軟になる。 ②(風景・気候・感情・気質などが)おだやかになる。柔和になる。きびしさがなくなる。源氏物語匂宮「すこしなよび―・ぎ過ぎて、好いたる方に引かれ給へり」。「寒さが―・ぐ」「気持が―・ぐ」「緊張が―・ぐ」 ③親しむようになる。睦まじくなる。 [二]〔他下二〕 ⇒やわらげる(下一)

やわらげ【和らげ】ヤハラゲ🔗🔉

やわらげ和らげヤハラゲ 難解な語の解説。天草本平家物語「分別しにくき言葉の―」

やわら・げる【和らげる】ヤハラゲル🔗🔉

やわら・げる和らげるヤハラゲル 〔他下一〕[文]やはら・ぐ(下二) ①やわらぐようにする。三蔵法師伝永久点「邦国を弼たすけ諧ヤハラク」。平家物語4「入道相国の謀反の心をも―・げ給へとの御祈念のため」。「怒りを―・げる」 ②(言葉・文章などを)わかりやすいようにする。平易にする。くだく。十訓抄「万葉集を―・げられけるも」。「表現を―・げる」

やわら‐とり【柔取】ヤハラ‥🔗🔉

やわら‐とり柔取ヤハラ‥ 柔術をすること。また、それに巧みな人。 ⇒やわら【柔ら】

やわら‐やわらヤハラヤハラ🔗🔉

やわら‐やわらヤハラヤハラ 〔副〕 そろそろと。しずかに。徐々に。 ⇒やわら

や‐わり【矢割り】🔗🔉

や‐わり矢割り】 石にうがった穴に鉄の楔くさびを差し込んで玄能げんのうで打ち割ること。 ○矢を刺すやをさす 弓に矢をつがえる。 ⇒や【矢・箭】 ○矢を矧ぐやをはぐ ①竹に羽を付けて矢をつくる。 ②弓に矢をつがえる。 ⇒や【矢・箭】 ○矢を向けるやをむける 攻撃の目標とする。「非難の―」 ⇒や【矢・箭】

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