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あいたげ‐ひと【共食者】(あひたげ‥)🔗⭐🔉
あいたげ‐ひと【共食者】(あひたげ‥)
(「たげ」は、「たぐ(食)」の連用形)客とともに飲食する人。陪食する人。
きょう‐えい【共栄】🔗⭐🔉
きょう‐えい【共栄】
自他ともに栄えること。互いに繁栄すること。「共存共栄」
きょう‐えい【共営】🔗⭐🔉
きょう‐えい【共営】
事業などを共同して営むこと。
きょう‐えき【共益】🔗⭐🔉
きょう‐えき【共益】
利益を共にすること。また、その利益。共通する利益。
きょうえき‐ひ【共益費】🔗⭐🔉
きょうえき‐ひ【共益費】
集合住宅や住宅団地などの居住者が、外灯やエレベーターなどの生活上の共用部分を維持するために負担しあう費用。
きょうえき‐ひよう【共益費用】🔗⭐🔉
きょうえき‐ひよう【共益費用】
同一債務者に対し複数の債権者がある場合、そのうちの一人が各債権者の共同の利益のために費やした費用。債務者の財産の保存、清算、または強制執行などに使った費用で、先取特権が認められる。
きょう‐えん【共演】🔗⭐🔉
きょう‐えん【共演】
演劇、映画などで、主役格の者が二人以上いっしょに出演すること。また演技を共にすること。
きょう‐がく【共学】🔗⭐🔉
きょう‐がく【共学】
男女が、同じ学校、教室でいっしょにまなぶこと。「男女共学」
きょう‐ぎ【共議】🔗⭐🔉
きょう‐ぎ【共議】
いっしょに相談すること。協議。
きょう‐かん【共感】🔗⭐🔉
きょう‐かん【共感】
他人の考え、主張、感情を、自分もそのとおりだと感じること。また、その気持。同感。「共感を覚える(与える)」
きょう‐かんかく【共感覚】🔗⭐🔉
きょう‐かんかく【共感覚】
一つの物理的刺激に対して、本来それに相応して起こるべき感覚以外に起こる感覚。たとえば、音を聞いて色を感じた場合の、色の感覚。
きょうかんふくいんしょ【共観福音書】(キョウクヮンフクインショ)🔗⭐🔉
きょうかんふくいんしょ【共観福音書】(キョウクヮンフクインショ)
新約聖書巻頭の四福音書のうち、「ヨハネによる福音書」を除く他の三福音書。「マタイによる福音書」「マルコによる福音書」「ルカによる福音書」をいう。内容、記述方法が類似しているところが多い。
きょう‐さい【共済】🔗⭐🔉
きょう‐さい【共済】
1 共同で事をなすこと。
2 相互扶助をすること。
きょう‐さい【共催】🔗⭐🔉
きょう‐さい【共催】
二つ以上の団体が共同して、一つの催しを行なうこと。共同主催。
きょう‐ざい【共在】🔗⭐🔉
きょう‐ざい【共在】
二つ以上の事物。または、事物の性質が同時に存すること。同存。
きょうさい‐くみあい【共済組合】(‥くみあひ)🔗⭐🔉
きょうさい‐くみあい【共済組合】(‥くみあひ)
同種の職業または同一の事業などに従事する者の相互扶助を目的とした団体。国家公務員共済組合などの類。
きょうさい‐ほけん【共済保険】🔗⭐🔉
きょうさい‐ほけん【共済保険】
被保険者の構成する社団法人が保険者となり、構成相互の共済のために行なう非営利の保険。相互保険。
きょう‐さん【共産】🔗⭐🔉
きょう‐さん【共産】
資産、生産手段などが私有でなく、その社会の成員全部で共有されること。
きょうさん‐か【共産化】(‥クヮ)🔗⭐🔉
きょうさん‐か【共産化】(‥クヮ)
1 私有財産制を否定して生産手段を社会の共有にすること。
2 共産主義社会に変わること。赤化(せっか)。
きょうさん‐けん【共産圏】🔗⭐🔉
きょうさん‐けん【共産圏】
第二次世界大戦後、ソ連ないし中国と提携した社会主義諸国のグループに対する西側資本主義諸国からの呼称。社会主義陣営。
きょうさん‐しゅぎ【共産主義】🔗⭐🔉
きょうさん‐しゅぎ【共産主義】
私有財産制を否定する主義、思想のこと。マルクス主義では人類史の最後の段階で、階級は消滅し、生産力は高度に発達して、各人が能力に応じて働き、必要に応じて消費できるような社会のこと。二〇世紀以後の新しい用語法として、修正主義的マルクス主義やフェビアン主義的な社会主義に対して、革命的マルクス主義の立場や運動をいう。コミュニズム。
きょうさんしゅぎ‐インターナショナル【共産主義】🔗⭐🔉
きょうさんしゅぎ‐インターナショナル【共産主義】
=だいさんインターナショナル(第三―)
きょうさん‐とう【共産党】(‥タウ)🔗⭐🔉
きょうさん‐とう【共産党】(‥タウ)
マルクス‐レーニン主義を指導理論とし、資本主義社会の打倒、プロレタリア政権の確立を目標として、国際的な連絡をとりながら活動している労働者階級の前衛党。
「にほんきょうさんとう(日本共産党)」の略。


きょうさんとうせんげん【共産党宣言】(‥タウセンゲン)🔗⭐🔉
きょうさんとうせんげん【共産党宣言】(‥タウセンゲン)
一八四七年、マルクスとエンゲルスが共産主義同盟の綱領として起草し、翌年二月に発表した宣言。資本主義社会の発展法則を示し、プロレタリアートの勝利の必然性を述べ、労働者の国際的団結を呼びかけている。科学的社会主義の最初の綱領。
きょうじ‐げんごがく【共時言語学】🔗⭐🔉
きょうじ‐げんごがく【共時言語学】
(フランスlinguistique synchroniqueの訳語)一定時期における言語要素間の関係を体系的に研究する部門。ソシュールの提唱によるもので、通時言語学に対する。静態言語学。
きょうじ‐たい【共時態】🔗⭐🔉
きょうじ‐たい【共時態】
共時言語学の立場から見た言語の相。
きょう‐じゅうごう【共重合】(‥ヂュウガフ)🔗⭐🔉
きょう‐じゅうごう【共重合】(‥ヂュウガフ)
二種以上の分子が重合して、分子の大きい化合物を生ずる化学反応。イオン共重合と遊離基共重合に大別される。
きょう‐じょ【共助】🔗⭐🔉
きょう‐じょ【共助】
1 互いに助け合うこと。互助。
2 裁判事務について、司法機関が互いに必要な補助をすること。
きょう‐しょう【共晶】(‥シャウ)🔗⭐🔉
きょう‐しょう【共晶】(‥シャウ)
混合液体から、同時に結晶として析出する二種以上の結晶の混合物。合金に例が多い。共析晶。
きょう‐しょく【共食】🔗⭐🔉
きょう‐しょく【共食】
1 上代、式によって規定された、外国使節の飲宴のことをつかさどった者。
2 トーテムやその他の原始宗教の崇拝対象にささげた供物を、共同で食べる宗教儀礼。
きょう‐しん【共振】🔗⭐🔉
きょう‐しん【共振】
1 電気振動の共鳴現象。ある周波数の電気振動、または入力信号に対して、電気回路のインピーダンスが最大値または最小値を示す現象。
2 =きょうめい(共鳴)1
きょうしん‐かい【共進会・競進会】(‥クヮイ)🔗⭐🔉
きょうしん‐かい【共進会・競進会】(‥クヮイ)
産業の発達、交流をはかるため、産物や製品を一堂に集めて展覧し、品評する会。明治初年代より、各地で開催された。
きょうしん‐かいろ【共振回路】(‥クヮイロ)🔗⭐🔉
きょうしん‐かいろ【共振回路】(‥クヮイロ)
電気振動の共振を起こさせる電気回路。コイルとコンデンサーを直列または並列に組み合わせたもの。たとえばラジオの同調回路など。
きょうしん‐しゅうはすう【共振周波数】(‥シウハスウ)🔗⭐🔉
きょうしん‐しゅうはすう【共振周波数】(‥シウハスウ)
電気振動の共振現象時の周波数。インダクタンス、キャパシタンス、抵抗など、共振回路の回路定数によって決まる。
きょう‐せい【共生・共棲】🔗⭐🔉
きょう‐せい【共生・共棲】
1 異種類の生物が同じ所にすみ、互いに利害を共にしている生活様式。相利共生と片利共生とに分けられ、前者にはアリとアリマキ、ヤドカリとイソギンチャク、後者にはナマコとカクレウオ、サメとコバンザメなどがある。
2 同じ所にいっしょに住むこと。生活を共にすること。同棲(どうせい)。
きょうせい‐かん【共生感】🔗⭐🔉
きょうせい‐かん【共生感】
(フランスsymbioseの訳語)呪術および宗教の発生する根源とみなされる生活感情で、人間が自分以外の事物と共通の生命を持つとする未開人の発想。
きょうせい‐せいぶつ【共生生物】🔗⭐🔉
きょうせい‐せいぶつ【共生生物】
アリとアリマキなど共生生活を営む生物の総称。狭義には、そのうちの体の小さい方をさす。
きょうせき‐こう【共析鋼】(‥カウ)🔗⭐🔉
きょうせき‐こう【共析鋼】(‥カウ)
炭素量〇・八六パーセントの炭素鋼。摂氏七二三度に加熱すると、フェライトとセメンタイトの共晶であるパーライトに分解する。
きょうせき‐しょう【共析晶】(‥シャウ)🔗⭐🔉
きょうせき‐しょう【共析晶】(‥シャウ)
=きょうしょう(共晶)
きょう‐せん【共選】🔗⭐🔉
きょう‐せん【共選】
1 二人以上の人がいっしょに作品を選ぶこと。
2 農産物を出荷するために、農協などの共同施設でより分けること。
きょう‐そん【共存】🔗⭐🔉
きょう‐そん【共存】
(「きょうぞん」とも)互いに助け合い、自分も他人もともども生存すること。また、二つ以上のものがいっしょに存在すること。
きょうそん‐きょうえい【共存共栄】🔗⭐🔉
きょうそん‐きょうえい【共存共栄】
(「きょうぞんきょうえい」とも)自他ともに生存し、ともに繁栄すること。
きょう‐ちょ【共著】🔗⭐🔉
きょう‐ちょ【共著】
二人以上の人が、共同で一冊の本を書きあらわすこと。また、その本。合著。
きょう‐つう【共通】🔗⭐🔉
きょう‐つう【共通】
二つまたはそれ以上のもののどれにもあてはまり、通用すること。通有。
きょうつう‐いちじしけん【共通一次試験】🔗⭐🔉
きょうつう‐いちじしけん【共通一次試験】
入学希望者に対して、全国の国・公立大学が、同一の問題で一斉に行なう第一次の入学試験。昭和五四年度より実施され、平成二年度から「大学入試センター試験」制度に継承されて、国・公・私立大学のすべてに自由な利用を認めることとなった。
きょうつう‐いんすう【共通因数】🔗⭐🔉
きょうつう‐いんすう【共通因数】
1 二つ以上の多項式に共通な因数。共通因子。公約数。
2 二つ以上の整数に共通な因数。共通因子。公約数。
きょうつう‐ご【共通語】🔗⭐🔉
きょうつう‐ご【共通語】
1 それぞれ異なる言語を用いる民族の間の伝達のための言語。中世ヨーロッパにおけるラテン語や、現代の国際社会における英語など。
2 一つの国の中で地域、階級の違いを越えて通用する言語。日本ではその基盤を東京語に置く。規範的な意味あいを持った「標準語」という用語をさけて用いるようになった語。
きょうつう‐こん【共通根】🔗⭐🔉
きょうつう‐こん【共通根】
数学で、二つ以上の方程式に共通な根。
きょうつう‐せっせん【共通接線】🔗⭐🔉
きょうつう‐せっせん【共通接線】
1 二円の両方に接する直線。
2 二つ以上の曲線や曲面に接する直線。
きょうつう‐ぶぶん【共通部分】🔗⭐🔉
きょうつう‐ぶぶん【共通部分】
1 二つ以上の物事について、そのいずれにも通ずる部分。
2 数学で、幾つかの集合が与えられたとき、それらのすべてに共通な要素の全体が作る集合の、与えられた集合に対する称。共通集合。キャップ。交わり。
きょうつう‐ほう【共通法】(‥ハフ)🔗⭐🔉
きょうつう‐ほう【共通法】(‥ハフ)
旧憲法時代に、日本領土内で法域を異にしていた内地と外地相互間の民事、刑事に関する法規の適用およびその連絡を定めた法律。大正七年公布。第二次世界大戦後、効力を失う。
きょう‐てん【共点】🔗⭐🔉
きょう‐てん【共点】
三つ以上の直線が、同一の点を共有すること。
きょうでんしき‐でんわき【共電式電話機】🔗⭐🔉
きょうでんしき‐でんわき【共電式電話機】
一般加入者の電話機で、通話用の電源を、ブロックごとにまとめて交換局においた形式のもの。
きょう‐とう【共闘】🔗⭐🔉
きょう‐とう【共闘】
=きょうどうとうそう(共同闘争)
きょう‐どう【共同】🔗⭐🔉
きょう‐どう【共同】
1 二人以上の者が一緒に事を行なうこと。また、二人以上の者が同等の資格で結合し、また関係すること。
2 =きょうどう(協同)
きょうどう‐いごん【共同遺言】(‥ヰゴン)🔗⭐🔉
きょうどう‐いごん【共同遺言】(‥ヰゴン)
二人以上の者が同一の遺言書によってする遺言。わが国の民法では無効としている。
きょうどう‐いちば【共同市場】🔗⭐🔉
きょうどう‐いちば【共同市場】
多数の商人が同一の建物を分割使用して商取引をする市場。きょうどうしじょう。
きょうどう‐うんどう【協同運動・共(キョウ)同運動】(ケフドウ‥)🔗⭐🔉
きょうどう‐うんどう【協同運動・共(キョウ)同運動】(ケフドウ‥)
1 協同して行なう運動。
2 動物で、種々の筋肉が神経系を仲だちとし、互いに協調して働く運動。
きょうどう‐かいそん【共同海損】🔗⭐🔉
きょうどう‐かいそん【共同海損】
船舶および積荷に対する各利害関係人の共同の危険を免れさせるため、船長がその船舶または積荷についてした処分によって生ずる損害または費用。
きょうどう‐こさく【共同小作】🔗⭐🔉
きょうどう‐こさく【共同小作】
二人以上の者が共同して土地を借り受けて小作を行なうこと。
きょうどう‐さしおさえ【共同差押】(‥さしおさへ)🔗⭐🔉
きょうどう‐さしおさえ【共同差押】(‥さしおさへ)
多くの債権者が同一の債務者に対して同時に行なう差押え。
きょうどう‐さんか【共同参加】🔗⭐🔉
きょうどう‐さんか【共同参加】
係属中の民事訴訟について、判決の効力を一様に受けることになる第三者が、当事者の一方の共同訴訟人として訴訟に参加すること。共同訴訟参加。
きょうどうしせつ‐ぜい【共同施設税】🔗⭐🔉
きょうどうしせつ‐ぜい【共同施設税】
共同作業場、共同集荷場、汚物処理場などの共同施設の費用にあてるため、受益者に対して市町村が課する税。
きょうどう‐しっこう【共同執行】(‥シッカウ)🔗⭐🔉
きょうどう‐しっこう【共同執行】(‥シッカウ)
数人の債権者が、同一の債務者に対し同時に共同して差押えなどの強制執行をすること。
きょうどう‐しはいにん【共同支配人】🔗⭐🔉
きょうどう‐しはいにん【共同支配人】
法律上、数人共同しなければ代理権を行使できない支配人。
きょうどう‐しゃかい【共同社会】(‥シャクヮイ)🔗⭐🔉
きょうどう‐しゃかい【共同社会】(‥シャクヮイ)
家族、村落などの、有機体的な本質意志によって結びついた自然的・閉鎖的社会。基礎社会。共同体。
きょうどう‐じゅうたく【共同住宅】(‥ヂュウタク)🔗⭐🔉
きょうどう‐じゅうたく【共同住宅】(‥ヂュウタク)
一棟に二世帯以上がそれぞれ独立して居住する構造の住宅。集合住宅。アパート。
きょうどう‐じゅえきしゃ【共同受益者】🔗⭐🔉
きょうどう‐じゅえきしゃ【共同受益者】
同一の信託財産の管理、運用による利益を受ける者が二人以上である場合、その受益者にいう。
きょうどう‐じゅたくしゃ【共同受託者】🔗⭐🔉
きょうどう‐じゅたくしゃ【共同受託者】
委託者から信託財産を受け入れる受託者が二人以上であるとき、受託者を総称していう。
きょうどう‐しゅっし【共同出資】🔗⭐🔉
きょうどう‐しゅっし【共同出資】
複数の個人または企業が共同の事業に資金を出すこと。あるいは、協同組合に資金を出すこと。
きょうどう‐じんめいぼ【共同人名簿】🔗⭐🔉
きょうどう‐じんめいぼ【共同人名簿】
登記で権利者や義務者が多数の場合に、その氏名、住所を記載する帳簿。
きょうどう‐せいはん【共同正犯】🔗⭐🔉
きょうどう‐せいはん【共同正犯】
二人以上の者が共同して犯罪を行なうこと。共犯。
きょうどう‐せいめい【共同声明】🔗⭐🔉
きょうどう‐せいめい【共同声明】
政府首脳が外国を正式訪問した際、首脳間の会談後、合意点などを示す声明書。内容により、条約に準ずる拘束力をもつ。
きょうどう‐ぜっこう【共同絶交】(‥ゼッカウ)🔗⭐🔉
きょうどう‐ぜっこう【共同絶交】(‥ゼッカウ)
村落などで、申合せや慣習、秩序を乱した特定の住民を制裁のため、共同で絶交する行為。法律的には、原則として違法行為とみなされる。村八分。村はずし。町省き。
とも【友・朋・伴・部・侶・共】🔗⭐🔉
とも【友・朋・伴・部・侶・共】
同じ仲間の人々。ともがら。
1 (多く、連体修飾語を受けて)その仲間である人をさしていう。
ある同質の人々の集団。連中。*万葉‐五三「処女(をとめ)が友(とも)は羨(とも)しきろかも」
大和朝廷時代、伴造(とものみやつこ)に管掌されて、一定の職能をもって朝廷に仕える集団。→伴緒・品部。*古事記‐中・歌謡「島つ鳥鵜養(うかひ)が登母(トモ)いま助(す)けに来ね」
2 その者・物と同質で、同じ集団を構成する要員をさしていう。仲間。つれ。*伊勢‐八「住み所求むとて、ともとする人ひとりふたりして行きけり」
3 親しく交わる相手。友人。友だち。また、一般に、生活行動をいっしょにするもの、慰めとなる対象などをさしていう。「書物を友とする生活」*万葉‐三七九七「死(しに)も生(いき)も同じ心と結びてし友や違(たが)はむ我もよりなむ」
(共)いっしょ。同一。→共に。
⇒とも(共)〔語素〕
●友待(ま)つ雪(ゆき)
(後から降ってくる雪を待っている雪の意)つぎの雪が降るまで消え残っている雪。*源氏‐若菜上「ともまつ雪のほのかに残れる上に」





とも【共】🔗⭐🔉
とも【共】
〔語素〕
1 一対のものが、同類である、または同じ状態である意を表す。「とも裏」「とも切れ」「とも働き」「とも白髪」など。
2 複数のものを表す名詞に付いて、それが全部いっしょの状態であることを示す。「二人とも」「男女とも」「夫婦とも」など。
3 従となるものを表す名詞に付いて、それが、主となるものに込められていることを示す。こみ。「送料とも千円」「ケースとも」など。
ども【共】🔗⭐🔉
ども【共】
〔接尾〕(「とも(供)」が接尾語化し濁音になったもの)
1 名詞・代名詞に付いて、そのものを含めて、同類の物事が数多くあることを示すが、必ずしも多数とは限らないで、同類のものの一、二をさしてもいう。人を表す場合は「たち」に比べて敬意が低く、目下、または軽蔑すべき者たちの意を含めて用いる。現代では、複数の人を表すのに用いられることが多い。*古事記‐中・歌謡「嬢子(をとめ)杼母(ドモ)誰をし枕(ま)かむ」
2 自称の代名詞、または自分の身内の者を表す名詞に付けて、単数・複数にかかわらず、謙遜した表現として用いる。「私ども」「親ども」など。*虎寛本狂言・末広がり「是はいかな事、身共は不念な事を致た」
3 人を表す名詞に付いて、相手への呼びかけとする。目下の者に対する時で、単数の場合がある。「女ども」「野郎ども」など。*大和‐一五六「嫗ども、いざたまへ」
とも‐いと【共糸】🔗⭐🔉
とも‐いと【共糸】
同じ色の糸。
とも‐いろ【共色】🔗⭐🔉
とも‐いろ【共色】
同じ色。同色。
とも‐えり【共襟】🔗⭐🔉
とも‐えり【共襟】
和服で、着物と同じきれで掛けたえり。洋服でもいう。
とも‐かがみ【友鏡・共鏡】🔗⭐🔉
とも‐かがみ【友鏡・共鏡】
1 =あわせかがみ(合鏡)
2 転じて、二つのものを照らし合わせて見ること。対照してみること。*歌仙本貫之集‐九「黒髪と雪との中のうき見ればともかがみをもつらしとぞ思ふ」
(友鏡)⇒てにをはともかがみ(―友鏡)


とも‐かせぎ【共稼】🔗⭐🔉
とも‐かせぎ【共稼】
1 仲間や一家の者がそれぞれ働いて、ともにかせぐこと。
2 特に、夫婦双方が働いて、一家の生計を立ててゆくこと。ともばたらき。
とも‐がみ【共紙】🔗⭐🔉
とも‐がみ【共紙】
色や質などが同一の紙。
とも‐ぎれ【共切・共布】🔗⭐🔉
とも‐ぎれ【共切・共布】
同一の布地。同じ布ぎれ。
とも‐ぎんみ【共吟味】🔗⭐🔉
とも‐ぎんみ【共吟味】
仲間同士で互いに調べ合うこと。
とも‐ぐい【共食】(‥ぐひ)🔗⭐🔉
とも‐ぐい【共食】(‥ぐひ)
1 同類の動物などが互いに食い合い、または害し合うこと。
2 仲間や同類のものが互いに利益を求め、その結果、ともに不利益・損害をこうむること。
とも‐じ【共地】(‥ヂ)🔗⭐🔉
とも‐じ【共地】(‥ヂ)
色、模様、材質の同じ布地。
とも‐すぎ【共過】🔗⭐🔉
とも‐すぎ【共過】
1 多くの者が互いに需要供給を弁じあって生活すること。もちつもたれつ世渡りをすること。
2 共稼ぎをして生活すること。
とも‐ずり【共擦】🔗⭐🔉
とも‐ずり【共擦】
木の葉などが互いにすれあうこと。ともずれ。*新撰六帖‐六「吹きすぐる葉風はさても荻原やなほともずりの音のはげしさ」
とも‐ずれ【共擦】🔗⭐🔉
とも‐ずれ【共擦】
=ともずり(共擦)
とも‐だおれ【共倒】(‥だふれ)🔗⭐🔉
とも‐だおれ【共倒】(‥だふれ)
双方とも倒れること。互いに競争し合ったり、また、逆に助け合ったりしたために、かえって両方とも立ちゆかなくなること。
とも‐ども【共共】🔗⭐🔉
とも‐ども【共共】
ある行為をするときいっしょであること。副詞的にも用いる。もろとも。ともに。*西大寺本金光明最勝王経平安初期点‐三「常に来りて擁護し、行住に其の王と共倶(トモトモ)にせむ」
とも‐に【共に・倶に】🔗⭐🔉
とも‐に【共に・倶に】
〔連語〕
1 あるものが、他のものと同じ状態であるさま、また、他に伴って同じ行為をするさまを表す。いっしょに。同じように。「父も母も共になくなっている」「共に学んだ友」*古事記‐下・歌謡「山県に蒔ける菘菜(あをな)も吉備人と等母邇(トモニ)し摘めば」
2 ある状態や行為に伴って、同時に別の行為や状態が出現するさまを表す。同時に。「年を取ると共に頑固になる」*サントスの御作業‐一「ヨクキタラレタリトnotam
tomoni(ノタマウトモニ)シシタマウナリ」
●共に天を戴(いただ)かず
(「礼記‐曲礼上」から)殺すか殺されるか、いずれにせよいっしょにこの世に生きてはいない。多く、あだを報いる決意を述べる時にいう。不倶戴天(ふぐたいてん)。

●共に天を戴(いただ)かず🔗⭐🔉
●共に天を戴(いただ)かず
(「礼記‐曲礼上」から)殺すか殺されるか、いずれにせよいっしょにこの世に生きてはいない。多く、あだを報いる決意を述べる時にいう。不倶戴天(ふぐたいてん)。
とも‐ね【共音】
いっしょに声を立てること。ともになく声。*車屋本謡曲・箙「ともねの千鳥も声々なり」
とも‐ね【共音】🔗⭐🔉
とも‐ね【共音】
いっしょに声を立てること。ともになく声。*車屋本謡曲・箙「ともねの千鳥も声々なり」
とも‐ね【共寝】🔗⭐🔉
とも‐ね【共寝】
同じ床にいっしょに寝ること。同衾。
とも‐ばたらき【共働】🔗⭐🔉
とも‐ばたらき【共働】
=ともかせぎ(共稼)2
とも‐ぶた【共蓋】🔗⭐🔉
とも‐ぶた【共蓋】
容器と蓋とが同質のものでできているもの。また、その蓋。
むた【共】🔗⭐🔉
むた【共】
名詞または代名詞に、格助詞「の」「が」の付いた形に接続して、「…とともに」「…のままに」の意の副詞句を構成する。*万葉‐三七七三「君が牟多(ムタ)行かましものを」
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