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き【気】🔗⭐🔉
き【気】

名
生命力や活力の根源となる心の働き。
「浩然こうぜんの━を養う」
外界を知覚する心の働き。意識。
「━を失う」
「━を確かに持つ」
その人が生来もっている心の傾向。気質。
「━が荒い[弱い]」
「━のいい[短い]人」
物事に反応する心の働き。物事に反応して変化する心の状態。気分。気持ち。
「━が変わる」
「━が滅入る」
「━を楽にする」
「ちょっと恥ずかしい━がする」
物事についてあれこれ考える心の働き。
「━が散る」
「試験の結果が━になる」
「友人の消息が━にかかる(=心配である)」
何かを(積極的に)しようとする気持ち。また、何かをなし遂げようとする精神力。
「その話にはどうも━が乗らない」
「━がゆるむ」
「あの団体を支援する━はない」
「やる━のない人」
「これからどうする━(=つもり)だ」
物事に引きつけられる気持ち。関心。
「兄は彼女に━があるらしい」
「━が向いたら遊びにいらっしゃい」
その場に感じられるようす。雰囲気。
「殺伐さつばつの━が漂う」
「復興の━がみなぎる被災地」
「鬼━・妖━・霊━」
寒暑・風雨など、気象を変化させる自然現象。また、天地間に生じる大気。
「秋の━がみなぎる」
「山の━を吸う」
「━温・━候」
「天━・陽━」
ある物がもつ特有の味や香り。
「━の抜けたビール」
(造)
息。
「━管・━息」
「吸━・呼━」
精神や感情の働き。活力。
「━概・━質・━分・━魄きはく」
「才━・本━・勇━・病━」
気体。ガス体。
「━圧・━化」
「外━・空━・蒸━」
一年を二十四分した期間。
「━節」
「節━・二十四節━」
氣
関連語
大分類‖心‖こころ
中分類‖気‖き
大分類‖体の状態‖からだのじょうたい
中分類‖息‖いき























【気があ・る】🔗⭐🔉
【気があ・る】
その意志・意欲がある。
「参加する━のか」
ある異性(まれに同性)にひかれている。


【気が置けな・い】🔗⭐🔉
【気が置けな・い】
遠慮する必要がなく、心からうちとけることができる。
「━仲間と旅行する」
肯定形の「気が置ける[置かれる]」と取り違えて、「気が置けない」を気が許せない、油断がならないの意に使うのは誤り。

【気が気でな・い】🔗⭐🔉
【気が気でな・い】
気にかかって落ち着かない。
【気が差・す】🔗⭐🔉
【気が差・す】
気がとがめる。後ろめたく感じる。
【気が知れない】🔗⭐🔉
【気が知れない】
何を考えているのか分からない。
【気が済・む】🔗⭐🔉
【気が済・む】
気持ちがおさまる。満足する。
【気が立・つ】🔗⭐🔉
【気が立・つ】
感情が高ぶる。いらだつ。
【気が付・く】🔗⭐🔉
【気が付・く】
そのことに考えが及ぶ。気づく。
細かいところまで注意がゆきとどく。
「よく━人」
意識を取り戻す。
「━と病院のベッドの上だった」



【気が咎とが・める】🔗⭐🔉
【気が咎とが・める】
心の中で悪いという気持ちになる。後ろめたさを感じる。
【気が引・ける】🔗⭐🔉
【気が引・ける】
気おくれする。引け目を感じる。
【気が揉も・める】🔗⭐🔉
【気が揉も・める】
心配で落ち着かない。やきもきする。
【気に入い・る】🔗⭐🔉
【気に入い・る】
好みに合う。
「私の━・っている服」
◇五段動詞としての一語化が進んでいる。→お気に入り
「彼のことが気に入る/彼のことを気に入る」では、前者が伝統的。近年は「〜を気に入る」も多い。「〜が好き/〜を好き」と並行的。

【気に食わな・い】🔗⭐🔉
【気に食わな・い】
好きになれない。気に入らない。
【気に障さわ・る】🔗⭐🔉
【気に障さわ・る】
不快に感じる。感情を害する。
「(お)━・ったのなら謝ります」
【気に病や・む】🔗⭐🔉
【気に病や・む】
心配する。悩む。
「不合格を━」
【気は心】🔗⭐🔉
【気は心】
量や額はわずかでも、真心がこもっていること。
「少しばかりですが、━ですからお納め下さい」
き‐あい【気合い】━アヒ🔗⭐🔉
き‐あい【気合い】━アヒ

名
心を集中させて事に当たるときの勢い。また、そのときの掛け声。
「━を入れる(=緊張感を高め、精神を集中させる。また、たるんだ気分を引き締めるために体罰などを加える)」
「━負け(=相手の勢いにおされ、気持ちの上で負けること)」
公用文では「気合」。





き‐うつり【気移り】🔗⭐🔉
き‐うつり【気移り】

名・自サ変
注意や関心が一つのところに集中しないで、ほかに移ること。
「一つ選ぶとなると━する」




き‐おい【気負い】キオヒ🔗⭐🔉
き‐おい【気負い】キオヒ

名
気負うこと。
「━を抑える」
「━のない作品」




きおい‐た・つ【気負い立つ】キオヒ━🔗⭐🔉
きおい‐た・つ【気負い立つ】キオヒ━

自五
おさえがきかないほど意気込む。
「負けてはならじと━」




き‐お・う【気負う】━オフ🔗⭐🔉
き‐お・う【気負う】━オフ

自五
自分こそはと意気込む。
「━・ったところのない素直な文章」
気負い





き‐おくれ【気後れ】🔗⭐🔉
き‐おち【気落ち】🔗⭐🔉
き‐おち【気落ち】

名・自サ変
がっかりして気力がなえること。
「━した声でぼそぼそとつぶやく」




き‐がかり【気がかり(気掛かり・気懸かり)】🔗⭐🔉
き‐がかり【気がかり(気掛かり・気懸かり)】

名・形動
あることが心配で、心から離れないこと。
「子供の将来が━だ」
「━な問題」
関連語
大分類‖不快な心の状態‖ふかいなこころのじょうたい
中分類‖心配‖しんぱい




き‐がね【気兼ね】🔗⭐🔉
き‐がね【気兼ね】

名・自サ変
他人に気を遣って、遠慮すること。
「隣室に━して声をひそめる」




き‐がまえ【気構え】━ガマヘ🔗⭐🔉
き‐がまえ【気構え】━ガマヘ

名
物事に対処するときの心の準備。また、物事に取り組むときの意気込み。
「必勝の━で試合に臨む」
漢字の部首の一つ。「気」「氛」「氤」などの「气」の称。






き‐がる・い【気軽い】🔗⭐🔉
き‐がる・い【気軽い】

形
気軽であるさま。
「何でも━・く引き受けてくれる」




き‐くずれ【気崩れ】━クヅレ🔗⭐🔉
き‐くずれ【気崩れ】━クヅレ

名・自サ変
上昇していた相場が、特別の原因もないのに下がること。




き‐くばり【気配り】🔗⭐🔉
き‐くばり【気配り】

名・自サ変
失敗や失礼がないように気を使うこと。配慮。
「━が行き届く」




き‐ぐみ【気組み】🔗⭐🔉
き‐ぐみ【気組み】

名
意気ごみ。心構え。




き‐さく【気さく】🔗⭐🔉
き‐さく【気さく】

形動
気どりがなく、うちとけやすいさま。
「明るくて━な人」
「誰にでも━に話しかける」
‐さ





き‐ざわり【気障り】━ザハリ🔗⭐🔉
き‐ざわり【気障り】━ザハリ

名・形動
相手の言動を不快に感じること。
「何かと━なことをいう」




き‐さんじ【気散じ】🔗⭐🔉
き‐さんじ【気散じ】

名
いやな気分を発散させること。気晴らし。

形動
苦労がなく、気楽なこと。
「隠居して━な日々を送る」










き‐すぐ【生▽直ぐ・気▽直ぐ】🔗⭐🔉
き‐すぐ【生▽直ぐ・気▽直ぐ】

形動
きまじめで、堅苦しいさま。
「━な人柄」




き‐ぜわし・い【気▽忙しい】━ゼハシイ🔗⭐🔉
き‐ぜわし・い【気▽忙しい】━ゼハシイ

形
気持ちがせかされて落ち着かないさま。きぜわしない。
「年の瀬はなにかと━」
せっかちで落ち着かないさま。きぜわしない。
「相変わらず━人だ」
‐げ/‐さ







き‐だて【気立て】🔗⭐🔉
き‐だて【気立て】

名
他人に接する態度などにあらわれる、その人の心の持ちよう。生来の気質。心だて。
「━のいい子」
◇ふつう、よい場合に使う。




き‐ちがい【気違い(気▽狂い)】━チガヒ🔗⭐🔉
き‐ちがい【気違い(気▽狂い)】━チガヒ

名
言動が正常でないこと。また、その人。
◇人をののしったり、不当に貶おとしめたりする、差別的な語。
ある一つのことにひどく夢中になること。また、その人。マニア。
◇「釣り━」など他の語に付いた形でも使うが、不当な差別を連想させるので、適切とは言えない表現である。






きちがい‐ざた【気違い沙汰】キチガヒ━🔗⭐🔉
きちがい‐ざた【気違い沙汰】キチガヒ━

名
常識では考えられないような振る舞い。




きちがい‐じ・みる【気違いじみる(気違い染みる)】キチガヒ━🔗⭐🔉
きちがい‐じ・みる【気違いじみる(気違い染みる)】キチガヒ━

自上一
言動が正常ではないようにみえる。
きちがひじ・む(上二)





きちがい‐みず【気違い水】キチガヒミヅ🔗⭐🔉
きちがい‐みず【気違い水】キチガヒミヅ

名
〔俗〕酒のこと。
◇飲むと正気を失うことがあることから。




き‐づかい【気遣い】━ヅカヒ🔗⭐🔉
き‐づかい【気遣い】━ヅカヒ

名
心配して気をつかうこと。
「どうぞお━なく」
心配していることが起こるおそれ。懸念。
「ここなら人に知られる━はない」






き‐づか・う【気遣う】━ヅカフ🔗⭐🔉
き‐づか・う【気遣う】━ヅカフ

他五
心配して気をつかう。案じる。
「家族の安否を━」
気遣い





き‐づかれ【気疲れ】🔗⭐🔉
き‐づかわし・い【気遣わしい】━ヅカハシイ🔗⭐🔉
き‐づかわし・い【気遣わしい】━ヅカハシイ

形
成り行きが気がかりであるさま。心配だ。
「祖父の容態が━」
‐げ/‐さ





き‐づ・く【気づく(気付く)】🔗⭐🔉
き‐づ・く【気づく(気付く)】

自五
その方面に意識が向いて、突然物事の存在や状態を知る。気がつく。
「尾行者[事の重大さ]に━」
「守衛に━・かれないように侵入する」
「〜に気づく」が標準的だが、「〜を気づく」の形(他動詞)でも使う。「私の振り返ったのを━・かないらしく千代子が言った
川端康成
」
意識を取り戻す。正気に戻る。気がつく。
「━・いたときは病院のベッドにいた」
気づき










きっ‐ぷ🔗⭐🔉
きっ‐ぷ

名
言動にあらわれるその人の気性。特に、小事にはこだわらない、さっぱりとした気性をいう。
「━のよさを見せる」
◇「気風きふう」の転。
「気っ風」と書く。





き‐づまり【気詰まり】🔗⭐🔉
き‐づまり【気詰まり】

名・形動
周囲に気がねをして、窮屈に感じること。
「初対面の人ばかりで━だ」




き‐づよ・い【気強い】🔗⭐🔉
き‐づよ・い【気強い】

形
頼りになって、心強く思うさま。
「仲間が一緒だから━」
気が強い。気丈である。
「━人」
‐げ/‐さ







き‐どり【気取り】🔗⭐🔉
き‐どり【気取り】

名
体裁をつくろって、もったいぶること。
「━のない人」
そのものになったつもりで、それらしく振る舞うこと。
「夫婦━・英雄━・アイドル━・エリート━」
◇多く他の語と複合して使う。
マイナスに評価していうことが多い。
関連語
大分類‖心の動き‖こころのうごき
中分類‖気取る‖きどる







き‐ど・る【気取る】🔗⭐🔉
き‐ど・る【気取る】

自五
体裁をつくろって、もったいぶったり取りすましたりする。
「蝶ネクタイなんか締めて妙に━・っている」
「━・った話し方はやめてくれ」
「━・らない人柄が魅力だ」

他五
その人の価値観に従って、それになったつもりでそれらしく振る舞う。
「大物政治家[ワイン通つう]を━」
◆

とも、マイナスに評価していう。
気取り
関連語
大分類‖心の動き‖こころのうごき
中分類‖気取る‖きどる














き‐なぐさみ【気慰み】🔗⭐🔉
き‐なぐさみ【気慰み】

名
ふさいだ気分を晴らすこと。また、そのもの。気晴らし。
「━に釣り堀へ行く」




き‐ぬけ【気抜け】🔗⭐🔉
き‐ぬけ【気抜け】

名・自サ変
気持ちの張りをなくして、ぼんやりすること。
「定年を迎えて━する」
炭酸ガスが抜けて、炭酸飲料水などの風味がなくなること。
「━したビール」






き‐の‐どく【気の毒】🔗⭐🔉
き‐の‐どく【気の毒】

名・形動
他人の不幸や苦痛などに同情してかわいそうに思うこと。
「━な境遇」
「━に思って金を貸す」

自サ変
他人に迷惑をかけてすまなく思うこと。
「つらい思いをさせて━なことをした」
‐げ/‐さ/‐が・る











き‐のり【気乗り】🔗⭐🔉
き‐のり【気乗り】

名・自サ変
ある物事に興味がわき、進んでそれをしようという気持ちになること。
「その仕事には━がしない」
「参加には━薄(=あまり気が進まないこと)だ」




き‐はずかし・い【気恥ずかしい】━ハヅカシイ🔗⭐🔉
き‐はずかし・い【気恥ずかしい】━ハヅカシイ

形
何となく恥ずかしい。きまりが悪い。
「人前で話すのは━」
‐げ/‐さ





き‐ばたらき【気働き】🔗⭐🔉
き‐ばたらき【気働き】

名
気が利くこと。機転。
「━のある人」




け【気】🔗⭐🔉
け【気】

名
そこに何かがあると感じられる気配けはい。また、そのものがもつ傾向。
「火の━のない部屋」
「貧血の━がある」

接頭
《動詞・形容詞などに付いて》何となく、どことなく、という意を添える。
「━高い・━だるい」
「━押される」

接尾
《名詞、動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹などに付いて》そのような様子・気配が感じられる意を表す。
「人━・毒━どくけ・どっけ・食い━・寒━」
「嫌━いやけがさす」
◇「しゃれっけ」「商売っけ」のように促音「っ」がはいることもある。
氣
関連語
大分類‖趣‖おもむき
中分類‖趣‖おもむき
















げ🔗⭐🔉
げ

接尾
《動詞の連用形、形容詞の語幹などに付いて、形容動詞の語幹を作る》いかにも…そう、…の様子、の意を表す。
「うれし━・悲し━・さびし━」
「言いた━」
「訳あり━」
「大人━ない」
近年、「良さげ」「やばげ」など、これまで「げ」の付かなかった形容詞などにも拡張されているが、標準的でない。「×
良さげな店(○
良さそうな店)」「×
やばげな感じ(○
やばそうな感じ)」
→無なげ
「気」とも。












け‐うと・い【気疎い】🔗⭐🔉
け‐うと・い【気疎い】

形
うとましく、いやな感じがするさま。いとわしい。
「━カラスの声」
‐げ/‐さ





け‐おさ・れる【気▽圧される(気押される)】🔗⭐🔉
け‐おさ・れる【気▽圧される(気押される)】

自下一
相手の勢いなどに気持ちの上で圧倒される。
「敵の気迫に━」
けおさ・る(下二)
関連語
大分類‖不快な心の状態‖ふかいなこころのじょうたい
中分類‖恐れ‖おそれ





け‐だか・い【気高い】🔗⭐🔉
け‐だか・い【気高い】

形
気品があって、とうとく感じられるさま。
「霊峰富士の━姿」
‐さ





け‐だる・い【気▽怠い】🔗⭐🔉
け‐だる・い【気▽怠い】

形
なんとなくだるい。
「微熱が続いて━」
‐げ/‐さ





け‐ど・る【気取る】🔗⭐🔉
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