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いろ【色】🔗⭐🔉
いろ【色】

名
物に当たって反射した光線が、波長の違い(色相)によって視覚的に区別されて感じ取られたもの。物が形とともに備えている普遍的な属性。明るさ(度)・鮮やかさ(彩度)によっても違って感じる。三原色、及び白黒を基調とし、その間にさまざまな中間色がある。色彩。カラー。
◇「━刷り」などのように、白黒およびその中間色を含めないでいうことも多い。
人間の肌色。
「━の白い人」
表情や態度に現れる、その時々の心身の状態。様子。
「不安の━が隠せない」
「反省の━が見られない」
「疲労の━が濃い」
急変した感情が目や顔に表れた場合の、目や顔の様子をいう。
「危篤の電話に目の━が変わる」
「(顔の)━を変えて逃げ出す」
「━に出る(=顔色に現れる)」
いかにもそれらしく感じられる気配。趣おもむき。感じ。色合い。
「敗北の━が濃厚だ」
「秋の━が深まる」
(異性の)美しい容姿。色気。色香。
「━に迷う」
性愛。情事。
「━を好む」
「━の道」
〔俗〕情人。愛人。
「━ができる」
関連語
大分類‖色‖いろ
中分類‖色彩‖しきさい
さまざまな「色」
いろ
藍あい色・赤色・茜あかね色・浅葱あさぎ色・小豆あずき色・亜麻色・
あめ色・鶯うぐいす色・薄墨色・葡萄茶えびちゃ色・臙脂えんじ色・黄土色・オリーブ色・カーキ色・柿色・蒲かば色・芥子からし色・黄色・狐きつね色・黄蘗きはだ色・金色・銀色・草色・朽ち葉色・クリーム色・栗くり色・群青色・消し炭色・黄金こがね色・琥珀こはく色・コバルト色・小麦色・紺色・桜色・赤銅しゃくどう色・朱色・蘇芳すおう色・雀すずめ色・墨色・菫すみれ色・象
ぞうげ色・空色・橙だいだい色・卵色・玉虫色・茶色・土色・土気つちけ色・鴇とき色・鳶とび色・鉛色・鈍にび色・濡れ羽色・鼠ねずみ色・灰色・肌色・鳩羽はとば色・縹はなだ色・薔薇ばら色・緋ひ色・鶸ひわ色・檜皮ひわだ色・藤色・葡萄ぶどう色・紅色・水色・ミルク色・紫色・萌葱もえぎ色・桃色・山鳩やまばと色・山吹やまぶき色・羊羹ようかん色・駱駝らくだ色・利休色・瑠璃るり色・レモン色
しょく
暗褐色・暗紅色・暗紫色・灰白かいはく色・褐色・銀灰ぎんかい色・銀白ぎんはく色・翠すい色・赤褐色・退紅色・淡紅色・淡黄色・茶褐色・乳白色・藍紫らんし色・緑黄色















【色を失・う】🔗⭐🔉
【色を失・う】
心配や恐怖などのために、顔が真っ青になる。顔色がんしょくを失う。
【色を添そ・える】🔗⭐🔉
【色を添そ・える】
物事に趣や華やかさを添える。花を添える。
「総裁の出席が披露宴に━」
【色を正ただ・す】🔗⭐🔉
【色を正ただ・す】
改まった顔つきをする。顔色を正す。
「━・して陳謝する」
【色を付・ける】🔗⭐🔉
【色を付・ける】
大目にしたり値引きしたりして売る。
「少し━・けておきましょう」
【色を作な・す】🔗⭐🔉
【色を作な・す】
怒って顔色を変える。
「━・して反撃する」
いろ‐あげ【色揚げ】🔗⭐🔉
いろ‐あげ【色揚げ】

名
色のあせた布や着物を染め直してきれいにすること。
染め物などの、色の仕上がり。
「鮮やかな━」






いろ‐あ・せる【色▼褪せる】🔗⭐🔉
いろ‐あ・せる【色▼褪せる】

自下一
つやつやした色合いがなくなる。色がさめる。
「カーテンが━」
新鮮な趣をなくす。精気を失う。
「思い出が━」
いろあ・す(下二)







いろ‐いと【色糸】🔗⭐🔉
いろ‐いと【色糸】

名
色を染めた糸。




いろ‐いろ【色色】🔗⭐🔉
いろ‐いろ【色色】

名

形動
種類が多いこと。
「この森には━な/の
鳥がいる」
「━なことが思い出される」
「形が━に変化する」
《「〜の━」の形で》〜に関する種々の事柄の意を表す。あれやこれや。あれこれ。
「虫の━について観察を試みる」

副ト
種類が多いさま。あれやこれやと。あれこれと。
「━(と)お世話になりました」
「━(と)心配が絶えません」
◆

とも、かな書きが多い。




















いろ‐え【色絵】━ヱ🔗⭐🔉
いろ‐え【色絵】━ヱ

名
色をぬった絵。彩色画。
焼成した陶磁器に上絵うわえをかいて焼きつけたもの。
「━の皿」






いろ‐えんぴつ【色鉛筆】🔗⭐🔉
いろ‐えんぴつ【色鉛筆】

名
色がつくように、芯しんを顔料で着色した鉛筆。




いろ‐おち【色落ち】🔗⭐🔉
いろ‐おち【色落ち】

名・自サ変
衣服・布地などを洗ったときに色が落ちること。
「ジーンズが━する」




いろ‐おとこ【色男】━ヲトコ🔗⭐🔉
いろ‐おとこ【色男】━ヲトコ

名
(女性に好かれる)美男子。
情夫。いろ。






いろ‐おんな【色女】━ヲンナ🔗⭐🔉
いろ‐おんな【色女】━ヲンナ

名
器量がよく、色気のある女性。
情婦。いろ。






いろ‐か【色香】🔗⭐🔉
いろ‐か【色香】

名
あでやかで美しい容色。
「━に迷う」
◇花の色と香りの意から。




いろ‐がみ【色紙】🔗⭐🔉
いろ‐がみ【色紙】

名
折り紙や装飾に使う、さまざまな色に染めた紙。




いろ‐がわり【色変わり】━ガハリ🔗⭐🔉
いろ‐がわり【色変わり】━ガハリ

名

自サ変
色が変わること。変色。
「日に焼けて━したカーテン」
同形だが色が違うこと。また、そのもの。色違い。
「━のセーター」
一風変わっていること。
「彼は画家の仲間内では━だ」











いろ‐きちがい【色気違い】━キチガヒ🔗⭐🔉
いろ‐きちがい【色気違い】━キチガヒ

名
性的欲情が異常に強いこと。また、その人。色情狂。
◇人を不当に貶おとしめる差別的な語。




いろ‐ぐろ【色黒】🔗⭐🔉
いろ‐ぐろ【色黒】

名・形動
肌の色が黒いこと。
「━な人」
「━の顔」




いろ‐け【色気】🔗⭐🔉
いろ‐け【色気】

名
色合い。色調。
異性を引きつける性的な魅力。
「━のある目もと」
異性に対する関心。性的な興味。
「年ごろになって━がつく」
「━より食い気」
華やいだおもむき。愛嬌あいきょう。愛想。
「なんとも━のない話だ」
ある物事に対する意欲や欲望。野心。
「大臣のポストに━をみせる」









いろ‐けし【色消し】🔗⭐🔉
いろ‐けし【色消し】

名

形動
せっかくの興趣をそぐこと。つや消し。
「━な話題を持ちだす」
レンズやプリズムの色収差いろしゅうさをなくすこと。
「━レンズ」
◇光の色によってガラスの屈折率が異なるため、レンズを通して結ばれる像が色づいたり、ぼやけたりする現象を「色収差」という。










いろけ‐づ・く【色気づく(色気付く)】🔗⭐🔉
いろけ‐づ・く【色気づく(色気付く)】

自五
異性や性的な事柄に関心をもつようになる。性に目覚める。
「年ごろになって━」
花や果実が色づいてくる。
「リンゴが━」






いろ‐こい【色恋】━コヒ🔗⭐🔉
いろ‐こい【色恋】━コヒ

名
恋愛や色情。
「━沙汰ざた」




いろ‐ごと【色事】🔗⭐🔉
いろ‐ごと【色事】

名
恋愛や情事に関すること。
芝居で演じる、情事のしぐさ。ぬれごと。
「━師(=情事の演技を得意とする役者。転じて、情事の巧みな男性)」






いろ‐ごのみ【色好み】🔗⭐🔉
いろ‐ごのみ【色好み】

名
情事を好むこと。特に古典文学で、恋愛の情趣を理解すること。また、その人。好色。




いろ‐じかけ【色仕掛け】🔗⭐🔉
いろ‐じかけ【色仕掛け】

名
色情を利用して異性を誘惑したりだましたりすること。




いろ‐じろ【色白】🔗⭐🔉
いろ‐じろ【色白】

名・形動
肌の色が白いこと。




いろ‐ずり【色刷り(色▼
り)】🔗⭐🔉
いろ‐ずり【色刷り(色▼
り)】

名
黒だけでなく、各種の色を使って刷ること。また、その印刷物。





いろ‐づ・く【色づく(色付く)】🔗⭐🔉
いろ‐づ・く【色づく(色付く)】

自五
木の葉に色がつく。紅葉する。また、果実が熟して色がつく。
「イチョウが━」
「真っ赤に━・いた柿かき」
色気がでてくる。色気づく。
「━年ごろ」






いろっ‐ぽ・い【色っぽい】🔗⭐🔉
いろっ‐ぽ・い【色っぽい】

形
色気があってなまめかしいさま。
「━声」
‐さ





いろ‐つや【色艶】🔗⭐🔉
いろ‐つや【色艶】

名
色とつや。
「肌の━がいい」
おもしろみ。興趣。
「━に欠ける文章」






いろ‐どり【彩り(色取り)】🔗⭐🔉
いろ‐どり【彩り(色取り)】

名
彩ること。彩色。着色。
「━を施す」
色の取り合わせ。配色。
「━も美しく盛り合わせる」
興趣。趣。
「コスモスが秋空に━を添える」
「名脇役が舞台に━を加える」
関連語
大分類‖色‖いろ
中分類‖色彩‖しきさい







いろどり‐づき【色取り月・彩り月】🔗⭐🔉
いろどり‐づき【色取り月・彩り月】

名
陰暦九月の別称。いろどる月。
◇木の葉が色づく月の意。太陽暦の九月にもいう。




いろ‐ど・る【彩る(色取る)】🔗⭐🔉
いろ‐ど・る【彩る(色取る)】

他五
色をつける。
「ペンキで縁ふちを赤く━」
「ほお紅で━」
取り合わせて飾る。装飾する。
「花で室内を━」
鮮やかな色彩などで、さらに興趣を添える。
「桜の花が春の吉野山を━」
「こいのぼりが初夏の空を━」
「トマトの赤色が病人食を━」
「松を━楓かえでや蔦つたは、山のふもとの裾模様
紅葉もみじ
」
彩れる
彩り











いろ‐なおし【色直し】━ナホシ🔗⭐🔉
いろ‐なおし【色直し】━ナホシ

名・自サ変
《多く「お━」の形で》結婚式後や披露宴で、新郎新婦が式服を別の衣服に着替えること。
「二回お━をする」
布や着物を染め直すこと。
関連語
大分類‖生活‖せいかつ
中分類‖着る‖きる






いろ‐まち【色街(色町)】🔗⭐🔉
いろ‐まち【色街(色町)】

名
遊女屋・芸者屋・待合などが集まっているところ。花柳街。色里。




いろ‐み【色味】🔗⭐🔉
いろ‐むら【色▽斑】🔗⭐🔉
いろ‐むら【色▽斑】

名
ところどころに濃淡などがあって、色の調子がそろっていないこと。




いろ‐め【色目】🔗⭐🔉
いろ‐め【色目】

名
布地などの色合い。色の調子。
その異性に気があることをほのめかすような目つき。秋波しゅうは。
「━を使う」
◇その物事に関心があることを示す態度の意でも使う。「政界に━を使う」
関連語
大分類‖色‖いろ
中分類‖色彩‖しきさい






いろ‐めがね【色《眼鏡》】🔗⭐🔉
いろ‐めがね【色《眼鏡》】

名
色のついたレンズやガラスをはめためがね。サングラスなど。
「━で見る(=先入観や偏見によって物事を見る)」




いろ‐め・く【色めく】🔗⭐🔉
いろ‐め・く【色めく】

自五
色づいて、はなやかになる。
「庭の楓かえでが━」
色っぽくなる。なまめかしくなる。
「━・いた話」
緊張して落ち着かなくなる。また、興奮して騒然となる。
「株の暴落にウォール街が━」
「━・き立った観客が叫びだす」







いろ‐もの【色物】🔗⭐🔉
いろ‐もの【色物】

名
白・黒以外の色をつけた衣服や織物。
「━のシャツ」
寄席よせで、主流の講談・落語などに対して、漫才・音曲おんぎょく・奇術・曲芸・声色など、彩りとして組まれる演芸。






いろ‐よい【色▽好い】🔗⭐🔉
いろ‐よい【色▽好い】

連体
こちらの期待にそうような。好ましい。
「━返事を待つ」




いろ‐わけ【色分け】🔗⭐🔉
いろ‐わけ【色分け】

名・他サ変
色をつけて区別すること。
「白地図を国別に━する」
性格・傾向・種類などによって区別すること。分類。
「政党の派閥を━する」
関連語
大分類‖考える‖かんがえる
中分類‖分類‖ぶんるい






いろん‐な【色んな】🔗⭐🔉
いろん‐な【色んな】

連体
いろいろな。さまざまな。
「━花が咲いてる」
◇「いろいろな」の転。




しき【色】🔗⭐🔉
しき【色】

名
仏教で、五感によって認識されるすべてのもの。かたちあるすべてのもの。
「━即是空しきそくぜくう」
(造)
いろ。
「━感・━紙」
「金━こんじき・極彩━」
性的な欲望。
「━道」










しき‐かく【色覚】🔗⭐🔉
しき‐かく【色覚】

名
色を識別する感覚。




しきかく‐いじょう【色覚異常】━イジャウ🔗⭐🔉
しきかく‐いじょう【色覚異常】━イジャウ

名
色覚のうち、ある系統の色覚が弱い、あるいは欠けている状態。一般に先天性のものをいう。




しき‐かん【色感】🔗⭐🔉
しき‐かん【色感】

名
色彩から受ける感じ。
「冷たい━の部屋」
色を見分ける感覚。色彩感覚。
「鋭い━をもつ画家」






しき‐し【色紙】🔗⭐🔉
しき‐し【色紙】

名
和歌・俳句・書画などを書きしるす方形の厚紙。多く色や模様を施してある。
衣服の地の弱くなったところなどに裏から当てる布。






しき‐じゃく【色弱】🔗⭐🔉
しき‐じゃく【色弱】

名
色覚異常のうち比較的軽いものの旧称。ある系統の色覚が他の色覚よりも弱い状態。




しき‐じょう【色情】━ジャウ🔗⭐🔉
しき‐じょう【色情】━ジャウ

名
異性間の欲情。情欲。色欲。




しき‐そ【色素】🔗⭐🔉
しき‐そ【色素】

名
物体が色を発するもとになる物質。




しき‐そう【色相】━サウ🔗⭐🔉
しき‐そく‐ぜ‐くう【色即是空】🔗⭐🔉
しき‐そく‐ぜ‐くう【色即是空】

名
仏教で、宇宙間のすべてのものは因と縁によって存在しているだけで、その本質は空であるということ。
「━空即是色」
◇『般若心経』にある語。




しき‐どう【色道】━ダウ🔗⭐🔉
しき‐どう【色道】━ダウ

名
色恋や情事に関すること。いろのみち。




しき‐ま【色魔】🔗⭐🔉
しき‐ま【色魔】

名
色欲をみたすために、多くの女性をだましてもてあそぶ男性。




しき‐もう【色盲】━マウ🔗⭐🔉
しき‐もう【色盲】━マウ

名
色覚異常の旧称。




しき‐よく【色欲(色▼慾)】🔗⭐🔉
しき‐よく【色欲(色▼慾)】

名
異性間の性的な欲望。




しょく【色】🔗⭐🔉
しょく【色】
(造)
いろ。色彩。
「二━のボールペン」
「褐━・原━・染━」
外に現れた様子。ありさま。
「古━・敗━・国際━・地方━」
顔つき。表情。また、美しい顔や姿。
「喜━・容━」
「才━兼備」
性的な欲望。
「好━・酒━・女━」






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