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【異】 11画 田部 [六年] 区点=1659 16進=305B シフトJIS=88D9 《常用音訓》イ/こと 《音読み》 イ〈y〉 《訓読み》 こと/ことなる/あやしい(あやし)/ことにする(ことにす)/あやしむ 《名付け》 こと・より 《意味》 イナリ{形}ことなる。もう一つ別の。また、同じではないさま。〈対語〉→同。「異類」「異端(正統でない他の説や信仰)」「無異=異ナルコト無シ」「是何異於刺人而殺之、曰非我也兵也=コレナンゾ人ヲ刺シテコレヲ殺シ、我ニアラザルナリ兵ナリト曰フニ異ナランヤ」〔→孟子{形}自分とは違ったさま。よその。また、その時とは違ったさま。〈類義語〉→他。「異邦」「異日」 イナリ{形}ことなる。あやしい(アヤシ)。普通とは違って奇妙なさま。変なさま。〈対語〉→常→正。〈類義語〉→殊。「異様」「卓異(とりわけ目だつさま)」「恩旨殊異=恩旨コトニ異ナル」〔→枕中記{名}普通とは違った奇妙な事がら。〈対語〉→常→正。「変異」「災異」「天変地異」「吾以子為異之問=吾子ヲモッテ異ヲコレ問フト為ス」〔→論語{動}ことにする(コトニス)。別々になる。また、わかれている。〈対語〉→同。「首足異処=首足処ヲ異ニス」「同出而異名=同ジク出デテ名ヲ異ニス」〔→老子イトス{動}あやしむ。不思議だと思う。「驚異」「王無異於百姓之以王為愛也=王、百姓ノ王ヲモッテ愛メリト為スヲ異シムコトナカレ」〔→孟子「分異ブンイ」とは、兄弟が別居すること。 「異途イト」とは、正式のコースを正途というのに対して、特殊なコースのこと。 《解字》 会意。「大きなざる、または頭+両手を出したからだ」で、一本の手のほか、もう一本の別の手をそえて物を持つさま。同一ではなく、別にもう一つとの意。 《単語家族》 翼(一枚のほかもう一枚あるつばさ)翌(当日のほかの別の日)と同系。代(別の、かわりの)とも縁が近い。 《類義》 →怪→差 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

異人 イジン🔗🔉

【異人】 イジン 普通と違ったすぐれた人。ふうがわりな人。変人。仙人センニンなど、不思議な人。別人。「我豈狎異人=我アニ異人ニ狎レンヤ」〔→曹植〔国〕人種の違う人。また、特に外国人としての西洋人。

異口同音 イクドウオン🔗🔉

【異口同音】 イクドウオン・イコウドウオン〈故事〉大ぜいの人が同時に同じことばを発すること。〔→宋書大ぜいの人の意見が一致すること。

異才 イサイ🔗🔉

【異才】 イサイ =異材。人なみすぐれた才能。また、人なみすぐれた才能を持った人。

異時 イジ🔗🔉

【異日】 イジツ その日以外の日。別の日。〈類義語〉他日。『異時イジ』

異母 イボ🔗🔉

【異母】 イボ 父は実父であるが、母は血のつながらない母であるとき、その母のこと。母が違う兄弟姉妹。

異曲同工 イキョクドウコウ🔗🔉

【異曲同工】 イキョクドウコウ〈故事〉やり方はちがうができばえは同じである。詩や文章などのうまさは同じでも、その趣が異なること。「同工異曲」とも。

異色 イショク🔗🔉

【異色】 イショク 普通と違った美しい色。他と違った特色があって非常にすぐれていること。〈類義語〉殊色。

異存 イゾン🔗🔉

【異存】 イゾン〔国〕ある意見に対する反対の意見。

異同 イドウ🔗🔉

【異同】 イドウ 違っている点。▽「同」の、意味はうすい。

異花 イカ🔗🔉

【異花】 イカ 見なれない珍しい花。「異花来絶域=異花絶域ヨリ来ル」〔→杜甫

異形 イギョウ🔗🔉

【異形】 イケイ・イギョウ 変な形。普通と違ったあやしい姿のこと。

異意 イイ🔗🔉

【異志】 イシ 上位者に反逆する心。離反の心。『異心イシン・異意イイ』「諸侯有異志矣=諸侯異志有リ」〔→左伝〕「天下、無異意則安寧之術也=天下、異意無キハ則チ安寧之術也」〔→史記普通と違ったすぐれた志。〈類義語〉殊志。

異状 イジョウ🔗🔉

【異状】 イジョウ 普通と違った状態。

異体 イタイ🔗🔉

【異体】 イタイ タイヲコトニス形を異にする。異なった形。異様な形。

異体字 イタイジ🔗🔉

【異体字】 イタイジ 発音・意味は同じであるが、字形が異なる二種類以上の漢字があるとき、一方を、他の異体字という。

異図 イト🔗🔉

【異図】 イト むほんをおこそうとするたくらみ。

異国 イコク🔗🔉

【異邦】 イホウ 外国。『異国イコク』

異学 イガク🔗🔉

【異学】 イガク 政府・世間が公認した学問以外の学問。異端の学。〔国〕江戸時代、朱子学を正学としたのに対して、それ以外の儒学のこと。

異事 イジ🔗🔉

【異事】 イジ 普通ではないよくない事がら。事件。「異事驚倒百歳翁=異事百歳ノ翁ヲ驚倒セシム」〔→蘇軾コトヲコトニス職業を異にする。「我雖異事、及爾同寮=我、事ヲ異ニストイヘドモ、ナンヂト寮ヲ同ジウス」〔→詩経他の事。他事。別事。

異物 イブツ🔗🔉

【異物】 イブツ 別の物。「与君雖異物、生而相依附=君ト異物ナリトイヘドモ、生マレナガラニシテ相ヒ依附ス」〔→陶潜普通と異なった、珍しい物、奇怪な物。死者のこと。幽鬼。人間以外の動物。

異味 イミ🔗🔉

【異味】 イミ 普通と変わったすばらしい味。〈類義語〉珍味。〔→左伝

異例 イレイ🔗🔉

【異例】 イレイ 前例がなく珍しいこと。病気であることをいうことば。▽他人の病気を遠まわしにいうことば。〈類義語〉不例。

異客 イカク🔗🔉

【異客】 イカク 旅に出て他郷にある人。

異相 イソウ🔗🔉

【異相】 イソウ 常人と違った人相・服装。

異俗 イゾク🔗🔉

【異俗】 イゾク 風習を異にする。変わった風習。気味悪い風習。

異変 イヘン🔗🔉

【異変】 イヘン 普通と変わった悪い出来事。

異時 イジ🔗🔉

【異時】 イジ ほかのとき。別のとき。後日。将来。「異時対黄楼夜景、為余浩嘆=異時黄楼ノ夜景ニ対シテ、余ガ為ニ浩嘆セン」〔→蘇軾

異域 イイキ🔗🔉

【異域】 イイキ 風俗習慣がまったく違っている地方。「異域山川能断取=異域ノ山川ヨク断取ス」〔→王安石外国。

異域之鬼 イイキノキ🔗🔉

【異域之鬼】 イイキノキ 外国で死んだ人。「生為別世之人、死為異域之鬼、長与足下、生死辞矣=生キテハ別世ノ人ト為リ、死シテハ異域ノ鬼ト為リ、長ニ足下ト、生死辞セン」〔→李陵

異教 イキョウ🔗🔉

【異教】 イキョウ 正統と考えられる宗教と異なる宗教。自分の信仰する宗教以外の宗教。〔国〕キリスト教で、キリスト教以外の宗教。

異彩 イサイ🔗🔉

【異彩】 イサイ =異采。他よりすぐれた美しい光や彩り。「異彩奇文相隠映=異彩ト奇文ト相ヒニ隠映ス」〔→白居易〔国〕「異彩を放つ」とは、きわだってすぐれている。

異常 イジョウ🔗🔉

【異常】 イジョウ 普通と違っていること。〈対語〉正常。

異蛇 イダ🔗🔉

【異蛇】 イダ 珍しいへび。「永州之野、産異蛇=永州ノ野、異蛇ヲ産ス」〔→柳宗元

異動 イドウ🔗🔉

【異動】 イドウ〔国〕ある職場の中で、地位・職務などが変わること。また、変えること。

異朝 イチョウ🔗🔉

【異朝】 イチョウ 外国の朝廷。自分が臣として仕えた朝廷と異なる朝廷。〔国〕本朝に対して、外国。また、特に中国のこと。

異等 イトウ🔗🔉

【異等】 イトウ 普通の人より特にすぐれた才能を持った人。▽「等」は、等級。「秀才異等」〔→史記

異義 イギ🔗🔉

【異義】 イギ 違った別の意味。〈類義語〉別義。「其中多非常異義可怪之論=ソノ中、非常異義怪シムベキノ論多シ」〔→何休ほかと異なった意見。ギヲコトニス意味を違える。

異数 イスウ🔗🔉

【異数】 イスウ スウヲコトニス等級を異にする。「名位不同、礼亦異数=名位同ジカラザレバ、礼モマタ数ヲ異ニス」〔→左伝めったにないこと。また、その物。特別な手厚い待遇。

異腹 イフク🔗🔉

【異腹】 イフク 父が同じで母が違うこと。腹違い。

異路同帰 イロドウキ🔗🔉

【異路同帰】 イロドウキ〈故事〉それぞれ違った道を通って行きながら、同じところに行き着くこと。〔→淮南子

異境 イキョウ🔗🔉

【異境】 イキョウ 故郷でないよその地方。外国。

異態 イタイ🔗🔉

【異態】 イタイ 地形や風景などが異なる。地形・風景などのすぐれた状態。

異端 イタン🔗🔉

【異端】 イタン 聖人の教えとは違う、正統でない教え。「攻乎異端、斯害也已=異端ヲ攻ムルハ、コレ害アルノミ」〔→論語〔国〕自分が信奉する教えと違う教え。〔国〕正統とされる思想や学説と違っていること。「異端者」

異端邪説 イタンジャセツ🔗🔉

【異端邪説】 イタンジャセツ 正統でないまちがった学説。

異聞 イブン🔗🔉

【異聞】 イブン 珍しい内容の話。珍聞。特別に聞いた話。一般に知られていることとは異なった話。また知られていない話。「子亦有異聞乎=子モマタ異聞有ルカ」〔→論語普通にいわれていることと違った点のある話。異説。

異様 イヨウ🔗🔉

【異様】 イヨウ 普通と違っていて怪しいこと。

異類 イルイ🔗🔉

【異類】 イルイ 人種や風習を異にする種族。異族。鬼神のこと。獣のこと。種類を異にすること。

異議 イギ🔗🔉

【異議】 イギ 他と違った意見・議論。ある意見や考えに不満をもち、反対する別の意見・議論。『異論イロン』

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