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広辞苑の検索結果 (76)
な・ぶ【並ぶ】🔗⭐🔉
な・ぶ【並ぶ】
〔他下二〕
ならべる。つらねる。古事記中「日々かが―・べて夜には九夜ここのよ日には十日を」
なべ‐す・う【並べ据う】🔗⭐🔉
なべ‐す・う【並べ据う】
〔他下二〕
(→)「なめすう」に同じ。
なべ‐て【並べて】🔗⭐🔉
なべ‐て【並べて】
①(副詞的に)おしなべて。一面に。全般に。なめて。古今和歌集冬「あまぎる雪の―降れれば」。源氏物語若菜下「世の中―うしろめたく」
②なみ。一般。普通。源氏物語賢木「―の空のしぐれとや見る」
⇒並べてならず
○並べてならずなべてならず
ひととおりでない。よのつねでない。源氏物語桐壺「やんごとなき御思ひ―」
⇒なべ‐て【並べて】
○並べてならずなべてならず🔗⭐🔉
○並べてならずなべてならず
ひととおりでない。よのつねでない。源氏物語桐壺「やんごとなき御思ひ―」
⇒なべ‐て【並べて】
なべ‐どめ【鍋止め】
煮物をこしらえる時、いったん煮上がったあと、火を止めてそのまま冷まし、味をしみ込ませること。
なべ‐とり【鍋取】
①鉉つるのない鍋や釜を火からおろす時、鍋や釜の縁に両手を当てて持つ藁製の道具。古くは扇形、のちには草履形に作った。おろした鍋や釜を敷くのにも用いた。→鍋掴み。
②「なべとりくげ」の略。
⇒なべとり‐くげ【鍋取公家】
なべとり‐くげ【鍋取公家】
(冠の緌おいかけの形が鍋取に似ていることから)緌のついた冠をかぶる公家。貧乏な公家。また、広く公家をあざけっていう語。なべとり。醒睡笑「昔から―とてあるほどに」
⇒なべ‐とり【鍋取】
なべ‐な【山芹菜】
マツムシソウ科の越年草。原野に自生、高さ1メートル以上で、硬いとげがある。夏から秋に淡紫色の小花を密に球形につける。漢名、続断。
なべな
なべ‐はだ【鍋肌】
鍋の内面。特に、側面の内側。「調味料を―から回し入れる」
なべ‐ぶぎょう【鍋奉行】‥ギヤウ
鍋料理を食べる際、材料を入れる順序や食べごろなどをあれこれと指図する人を揶揄やゆしていう語。
なべ‐ぶた【鍋蓋】
①鍋に用いる蓋。
②漢字の、卦算冠けいさんかんむりの俗称。「交」「京」などの「亠」の部分。
⇒鍋蓋に眼鼻
なべ‐はだ【鍋肌】
鍋の内面。特に、側面の内側。「調味料を―から回し入れる」
なべ‐ぶぎょう【鍋奉行】‥ギヤウ
鍋料理を食べる際、材料を入れる順序や食べごろなどをあれこれと指図する人を揶揄やゆしていう語。
なべ‐ぶた【鍋蓋】
①鍋に用いる蓋。
②漢字の、卦算冠けいさんかんむりの俗称。「交」「京」などの「亠」の部分。
⇒鍋蓋に眼鼻
なみ【並】🔗⭐🔉
なみ【並】
①ならぶこと。ならんだもの。ならび。つら。列。つづき。万葉集6「山―の宜しき国と」
②たぐい。同類。源氏物語玉鬘「我が―の人にはあらじ」
③通性。大鏡道隆「老の―に言ひ過ぐしもぞし侍る」
④特によくも悪くもないこと。普通の程度であること。万葉集5「―にし思はば我恋ひめやも」。「―製」「世間―」「―の人」「にぎり鮨の―」
⑤(接尾語的に)それがいくつも並んでいる意。その一そろい、その一つ一つの意を表す。…ごと。「月―の会」「軒―に」
なみ‐あし【並足】🔗⭐🔉
なみ‐あし【並足】
①はやくもおそくもない普通の足並。
②馬の歩く速度で、最もゆるやかなもの。1分間に約86メートル。
なみ・いる【並み居る】‥ヰル🔗⭐🔉
なみ・いる【並み居る】‥ヰル
〔自上一〕
(ナミはナ(並)ムの連用形)ならんですわっている。列座する。源氏物語賢木「御帳のめぐりにも人々しげく―・ゐたれば」。「―・いるスタッフ陣」
なみ‐かず【並数】🔗⭐🔉
なみ‐かず【並数】
仲間・同類として数えられる者。人並。後撰和歌集雑「―にあらぬ身なれば」
なみかわ【並河】‥カハ🔗⭐🔉
なみかわ【並河】‥カハ
姓氏の一つ。
⇒なみかわ‐やすゆき【並河靖之】
なみ‐がわせ【並為替】‥ガハセ🔗⭐🔉
なみ‐がわせ【並為替】‥ガハセ
(→)送金為替に同じ。↔逆為替
なみかわ‐やすゆき【並河靖之】‥カハ‥🔗⭐🔉
なみかわ‐やすゆき【並河靖之】‥カハ‥
七宝作家。京都生れ。尾張の有線七宝を学んだのち、技法・図案の改良を重ね、金線・銀線による精巧な作品を制作。帝室技芸員。(1845〜1927)
⇒なみかわ【並河】
なみ‐き【並木】🔗⭐🔉
なみ‐き【並木】
①並び立っている樹木。
②街路に沿って一列に植えた樹。街路樹。「桜―」
⇒なみき‐しき【並木敷】
⇒なみき‐みち【並木道】
なみき【並木】(姓氏)🔗⭐🔉
なみき‐ごへい【並木五瓶】🔗⭐🔉
なみき‐ごへい【並木五瓶】
歌舞伎脚本作者。
①(初世)大坂の人。初世並木正三の高弟。時代物と世話物とを全く独立させた作劇の新例を開き、その脚色が合理的で整然としている所に特色がある。代表作「天満宮菜種御供なたねのごくう」「金門五三桐」「五大力恋緘こいのふうじめ」など。(1747〜1808)
→作品:『漢人韓文手管始』
→作品:『金門五三桐』
→作品:『五大力恋緘』
②(3世)2世の門人。作は「勧進帳」など。(1789〜1855)
→作品:『勧進帳』
⇒なみき【並木】
なみき‐しき【並木敷】🔗⭐🔉
なみき‐しき【並木敷】
並木の立っている部分の地。また、並木を保護・扶植するため、街路の並木に沿って残した土地。
⇒なみ‐き【並木】
なみき‐しょうぞう【並木正三】‥シヤウザウ🔗⭐🔉
なみき‐しょうぞう【並木正三】‥シヤウザウ
(初世)歌舞伎脚本作者。大坂の人。京坂第一の歌舞伎作者とうたわれ、構想は雄大、筋も複雑で、浄瑠璃の影響が大きい。また、回り舞台など舞台機構に新生面を開いた。代表作は「けいせい天羽衣」「宿無団七時雨傘しぐれのからかさ」など。(1730〜1773)
⇒なみき【並木】
なみき‐そうすけ【並木宗輔】🔗⭐🔉
なみき‐そうすけ【並木宗輔】
浄瑠璃作者。並木の系祖。号、千柳。もと備後三原の僧侶。西沢一風の門人。豊竹座・竹本座のために執筆し、2世竹田出雲らとの合作が多い。「菅原伝授手習鑑」「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」「源平布引滝」「一谷嫩軍記いちのたにふたばぐんき」などの傑作があり、名人形遣い吉田文三郎と提携して操芝居あやつりしばいの最盛期を現出。(1695〜1751)
→作品:『一谷嫩軍記』[一谷嫩軍記(熊谷陣屋の段)]
→作品:『仮名手本忠臣蔵』
→作品:『源平布引滝』
→作品:『菅原伝授手習鑑』
→作品:『夏祭浪花鑑』
→作品:『双蝶蝶曲輪日記』
→作品:『義経千本桜』
⇒なみき【並木】
なみき‐みち【並木道】🔗⭐🔉
なみき‐みち【並木道】
両側に並木を植えた道。
⇒なみ‐き【並木】
なみ‐くら【並蔵】🔗⭐🔉
なみ‐くら【並蔵】
並びつづいた蔵。拾遺和歌集神楽歌「作り重ねよ千代の―」
なみ‐す・う【並み据う】🔗⭐🔉
なみ‐す・う【並み据う】
〔他下二〕
並んですわらせる。なめすう。曾我物語2「公達あまた―・ゑて、酒宴なかばの折節」
なみ‐せい【並製】🔗⭐🔉
なみ‐せい【並製】
普通に作ったもの。↔上製↔特製
なみ‐そう【並装】‥サウ🔗⭐🔉
なみ‐そう【並装】‥サウ
標準的な装丁。普通の装丁。
なみ‐たいてい【並大抵】🔗⭐🔉
なみ‐たいてい【並大抵】
(多く打消を伴う)なみなみ。ひととおり。「―の苦労ではない」
なみ‐たち【並み立ち】🔗⭐🔉
なみ‐たち【並み立ち】
並んで立つこと。万葉集3「貴き山の―の見が欲し山と」
なみ‐た・つ【並み立つ】🔗⭐🔉
なみ‐た・つ【並み立つ】
〔自四〕
ならび立つ。ならんで立つ。後撰和歌集賀「―・てる松の緑の枝わかず」
なみ‐てがた【並手形】🔗⭐🔉
なみ‐てがた【並手形】
日本銀行が再割引適格または貸付担保適格と認めている手形(優遇手形)以外の手形。一般手形。
なみ‐なみ【並並】🔗⭐🔉
なみ‐なみ【並並】
①ならぶこと。同様なこと。万葉集16「友の―我も依りなむ」
②(多く打消の語を伴って)普通。あたりまえ。ひととおり。源氏物語夕顔「かやうの―までは思ほしからざりつるを」。「―ならぬ努力」
○波に乗るなみにのる
周囲の動きや自分の勢いを利用して行動する。勢いに乗る。「景気の―」
⇒なみ【波・浪・濤】
○波にも磯にもつかぬ心地なみにもいそにもつかぬここち
中途半端で落ち着かない気持。平家物語7「―ぞせられける」
⇒なみ【波・浪・濤】
なみ‐はずれ【並外れ】‥ハヅレ🔗⭐🔉
なみ‐はずれ【並外れ】‥ハヅレ
普通でないこと。一般とは極端に変わっていること。日葡辞書「ナミハヅレノヒトヂャ」
なみ‐はず・れる【並外れる】‥ハヅレル🔗⭐🔉
なみ‐はず・れる【並外れる】‥ハヅレル
〔自下一〕
普通より際立って違う。「―・れて強い」
なみ‐はば【並幅】🔗⭐🔉
なみ‐はば【並幅】
普通の幅。主として和服地などにいい、約36センチメートル幅。↔広幅↔半幅。
⇒なみはば‐もの【並幅物】
なみはば‐もの【並幅物】🔗⭐🔉
なみはば‐もの【並幅物】
並幅の反物。
⇒なみ‐はば【並幅】
なみ‐びきゃく【並飛脚】🔗⭐🔉
なみ‐びきゃく【並飛脚】
「早飛脚はやびきゃく」参照。
なみ‐ひととおり【並一通り】‥トホリ🔗⭐🔉
なみ‐ひととおり【並一通り】‥トホリ
(多く下に打消を伴う)世に多くあるさま。ごく普通のさま。「―の苦労ではない」
なみ‐まつ【並松】🔗⭐🔉
なみ‐まつ【並松】
並び立っている松の樹。並木の松。
なみ‐もの【並物】🔗⭐🔉
なみ‐もの【並物】
並製の品物。上等でない品。
なみ‐やか【並やか】🔗⭐🔉
なみ‐やか【並やか】
なみなみであるさま。普通であるさま。
なみ‐よ・る【並み寄る】🔗⭐🔉
なみ‐よ・る【並み寄る】
〔自四〕
ならんで一方に寄る。源氏物語野分「御髪みぐしの―・りて」
○波を打つなみをうつ
波が立つように、次々に高くなったり低くなったりする。波打つ。
⇒なみ【波・浪・濤】
な・む【並む】🔗⭐🔉
な・む【並む】
[一]〔自四〕
ならぶ。つらなる。万葉集20「松の木けの―・みたる見れば」
[二]〔他下二〕
ならばせる。つらねる。古事記中「楯―・めて伊那佐の山の」
なめ‐す・う【並め据う】🔗⭐🔉
なめ‐す・う【並め据う】
〔他下二〕
ならべすえる。なみすう。宇津保物語吹上上「御子どものきんだち―・ゑ奉り」
ならび【並び】🔗⭐🔉
ならび【並び】
①ならぶこと。ならんださま。ならぶもの。なみ。つら。れつ。「郵便局の―に書店がある」
②くらべ得るもの。たぐい。同類。三蔵法師伝承徳点「審慎の心、古自より比ナラヒ無し」。日葡辞書「ナラビモナイコト」→ならびない。
⇒ならび‐ぐら【並び倉・双倉】
⇒ならび‐だいみょう【並び大名】
⇒ならび‐に【並びに】
⇒ならび‐へいし【並瓶子】
⇒ならび‐や【並矢】
⇒ならび‐や【並び屋・並び家】
ならび‐おこ・る【並び起る】🔗⭐🔉
ならび‐おこ・る【並び起る】
〔自四〕
つづいて起こる。同時に起こる。
ならび‐ぐら【並び倉・双倉】🔗⭐🔉
ならび‐ぐら【並び倉・双倉】
二つの倉がならんで建ち、中間に連絡のあるもの。正倉院はその例。
⇒ならび【並び】
ならび‐しょう・する【並び称する】🔗⭐🔉
ならび‐しょう・する【並び称する】
〔他サ変〕
他のすぐれたものと同等であるとして、並べて呼びならわす。
ならび‐だいみょう【並び大名】‥ミヤウ🔗⭐🔉
ならび‐だいみょう【並び大名】‥ミヤウ
①歌舞伎の「忠臣蔵」大序などで、大名姿に扮して、一種の背景のように並んでいる大勢の役者の総称。
②転じて、名をつらねているばかりで何の役割も取柄もない人。取り巻き。
⇒ならび【並び】
ならび‐た・つ【並び立つ】🔗⭐🔉
ならび‐た・つ【並び立つ】
〔自五〕
①並んで立つ。「―・つ高層住宅」
②同じくらい優れた勢力を持つ。肩を並べる。「大国と―・つ」「両雄―・たず」
ならび‐な・い【並び無い】🔗⭐🔉
ならび‐な・い【並び無い】
〔形〕[文]ならびな・し(ク)
ならぶべきものがない。比類がない。無比である。源氏物語紅葉賀「―・きどちは」。平家物語2「君のため大功―・かりしかば」
ならび‐に【並びに】🔗⭐🔉
ならび‐に【並びに】
〔接続〕
二つの物事を並べあげるのに用いる語。および。かつ。また。西大寺本最勝王経平安初期点「叢林果樹並ナラビに滋しげく栄え」。
▷法令文では「および」より上位の結合に使う。「AおよびB―CおよびD」
⇒ならび【並び】
ならび‐へいし【並瓶子】🔗⭐🔉
ならび‐へいし【並瓶子】
紋所の名。瓶子を二つ並べたもの。
⇒ならび【並び】
ならび‐や【並び屋・並び家】🔗⭐🔉
ならび‐や【並び屋・並び家】
ならび立っている家。
⇒ならび【並び】
なら・ぶ【並ぶ】🔗⭐🔉
なら・ぶ【並ぶ】
[一]〔自五〕
二つ以上のものが同じ方向に向いて同列に位置する意。
①同列に揃う。万葉集7「吾妹子に我が恋ひゆけばともしくも―・びをるかも妹と背の山」。源氏物語早蕨「―・び給へりし折はとりどりにて、更に似給へりとも見えざりしを」。天草本平家物語「嫡子の小次郎は…馬からおり、父と―・うで立つたれば」。「3列に―・んで歩く」「先着順に―・ぶ」
②匹敵する。ひとしい。源氏物語玉鬘「うへの御かたちは、なほ―・び給はむとなむ見給ふ」。「水泳では彼に―・ぶ者はいない」
③そろってある。皆ととのっている。源氏物語絵合「いたう進みぬる人の、命、幸と―・びぬるはいと難きものになむ」
④近く接している。遠くない前後にある。賀茂保憲女集「過ぎにし年ごろ―・べる月日の中に求むれば、我が身のごと悲しき人はなかりけり」
[二]〔他下二〕
⇒ならべる(下一)
ならべ【並べ】🔗⭐🔉
ならべ‐じま【並べ縞】🔗⭐🔉
ならべ‐じま【並べ縞】
縞を並べた織物。好色一代女4「―の大幅帯」
⇒ならべ【並べ】
ならべ‐た・てる【並べ立てる】🔗⭐🔉
ならべ‐た・てる【並べ立てる】
〔他下一〕[文]ならべた・つ(下二)
①並べて立てる。多くの物を次々に並べる。
②あれこれと並べて言い立てる。列挙して言う。「不平を―・てる」
ならべ‐まくら【並べ枕】🔗⭐🔉
ならべ‐まくら【並べ枕】
枕を並べること。共に寝ること。また、並べた枕。
⇒ならべ【並べ】
ならべ‐もん【並べ紋】🔗⭐🔉
ならべ‐もん【並べ紋】
並べた紋。対ついの紋。比翼紋。
⇒ならべ【並べ】
なら・べる【並べる】🔗⭐🔉
なら・べる【並べる】
〔他下一〕[文]なら・ぶ(下二)
二つ以上のものを同じ方向に向けて同列に位置させる意。
①同列に揃える。つらねる。仁徳紀「さ夜床を―・べむ君はかしこきろかも」。源氏物語桐壺「羽を―・べ枝をかはさむと」。天草本平家物語「五百余騎轡くつばみを―・ぶるところに」。「机を―・べて仕事をする」
②いくつかのものを、一定の形である物の上に置く。「料理を―・べる」
③かさねつづける。重ねる。続ける。万葉集11「日け―・べば人知りぬべし今日の日も千歳の如くありこせぬかも」「夜―・べて君を来ませと」
④くらべる。比較する。万葉集14「をくさをとをぐさずけをと潮舟の―・べて見ればをぐさ勝ちめり」。平家物語3「官加階は肩を―・ぶる人もあるまじきぞ」
⑤次々に言う。述べたてる。「文句を―・べる」
へい‐こう【並行・併行】‥カウ🔗⭐🔉
へい‐こう【並行・併行】‥カウ
ならび行くこと。また、ならび行われること。平行。「両案を―して審議する」
⇒へいこう‐ほんいせい【併行本位制】
⇒へいこう‐ゆにゅう【並行輸入】
⇒へいこう‐ろん【並行論】
へいこう‐ゆにゅう【並行輸入】‥カウ‥ニフ🔗⭐🔉
へいこう‐ゆにゅう【並行輸入】‥カウ‥ニフ
その商品の国内販売権を独占している輸入総代理店に対抗して、競争業者が別個の輸入ルートを開拓して輸入販売をすること。
⇒へい‐こう【並行・併行】
へいこう‐ろん【並行論】‥カウ‥🔗⭐🔉
へいこう‐ろん【並行論】‥カウ‥
〔哲〕(parallelism)心と物、精神と身体との間の交互的な因果関係を否定し、両者の間には並行的な対応関係があるのみと主張する哲学説。精神物理的並行論。↔相制説
⇒へい‐こう【並行・併行】
へい‐しょう【併称・並称】🔗⭐🔉
へい‐しょう【併称・並称】
①あわせて呼ぶこと。
②他といっしょに並べてほめること。
へい‐しん【並進・併進】🔗⭐🔉
へい‐しん【並進・併進】
ならびすすむこと。
⇒へいしん‐うんどう【並進運動】
へいしん‐うんどう【並進運動】🔗⭐🔉
へいしん‐うんどう【並進運動】
質点系または剛体の運動のうちで、回転・変形せずに各点の同一の平行移動だけから成る運動。剛体の任意の運動は、並進運動と回転運動とに分解しうる。↔回転運動
⇒へい‐しん【並進・併進】
へい‐そう【並走】🔗⭐🔉
へい‐そう【並走】
ならんで走ること。
へい‐そん【併存・並存】🔗⭐🔉
へい‐そん【併存・並存】
(ヘイゾンとも)いくつかの物事が並び存すること。「新旧機構が―する」
へい‐ち【併置・並置】🔗⭐🔉
へい‐ち【併置・並置】
二つ以上のものを同じ所に置くこと。また、同時に設けること。
○平地に波瀾を起こすへいちにはらんをおこす
[劉禹錫、竹枝詞]穏やかなところに強いて波風を起こす。好んで事を荒立てるのにいう。
⇒へい‐ち【平地】
へい‐りつ【並立】🔗⭐🔉
へいりつ‐ご【並立語】🔗⭐🔉
へいりつ‐ご【並立語】
文中で、互いに対等の関係に立つ語。また、その関係。「高くけわしい山」の「高く」と「けわしい」の類。
⇒へい‐りつ【並立】
へいりつ‐じょし【並立助詞】🔗⭐🔉
へいりつ‐じょし【並立助詞】
助詞の分類の一つ。二つ以上の事物を並べていうのに用いるもの。「筆と紙とを用意する」の「と」、「父か母かが行く」の「か」などの類。並列助詞。
⇒へい‐りつ【並立】
へい‐れつ【並列】🔗⭐🔉
へい‐れつ【並列】
①並びつらなること。並べつらねること。
②並列接続の略。
↔直列。
⇒へいれつ‐じょし【並列助詞】
⇒へいれつ‐せつぞく【並列接続】
へいれつ‐じょし【並列助詞】🔗⭐🔉
へいれつ‐じょし【並列助詞】
(→)並立助詞に同じ。
⇒へい‐れつ【並列】
へいれつ‐せつぞく【並列接続】🔗⭐🔉
へいれつ‐せつぞく【並列接続】
電気回路において、電池・コンデンサー・抵抗などの回路素子の正極同士および負極同士をそれぞれ接続すること。並列連結。パラレル。↔直列接続
⇒へい‐れつ【並列】
[漢]並🔗⭐🔉
並 字形
筆順
〔
部5画/8画/教育/4234・4A42〕
[竝] 字形
〔立部5画/10画/6777・636D〕
〔音〕ヘイ(漢)
〔訓〕なみ・ならべる・ならぶ・ならびに
[意味]
①ならぶ。ならべる。つれだつ。「並行・並列・並置・並存」
②ならびに。みな一様に。「並受其福=ならびにその福を受く」〔詩経〕
③なみ。普通。平凡。「並製なみせい」
[解字]
「竝」は、人が地上に立った姿を示す「立」を二つならべた会意文字。「並」はその異体字で、もと、一部7画。「併」は、二つのものが一つに合わさる意味であるが、「並」と通用する場合が多い。[
]は異体字。
筆順
〔
部5画/8画/教育/4234・4A42〕
[竝] 字形
〔立部5画/10画/6777・636D〕
〔音〕ヘイ(漢)
〔訓〕なみ・ならべる・ならぶ・ならびに
[意味]
①ならぶ。ならべる。つれだつ。「並行・並列・並置・並存」
②ならびに。みな一様に。「並受其福=ならびにその福を受く」〔詩経〕
③なみ。普通。平凡。「並製なみせい」
[解字]
「竝」は、人が地上に立った姿を示す「立」を二つならべた会意文字。「並」はその異体字で、もと、一部7画。「併」は、二つのものが一つに合わさる意味であるが、「並」と通用する場合が多い。[
]は異体字。
大辞林の検索結果 (78)
なべ-て【並べて】🔗⭐🔉
なべ-て [1] 【並べて】 (副)
〔動詞「なぶ(並)」の連用形に助詞「て」の付いたものから〕
(1)総じて。一般に。おしなべて。すべて。なめて。「―世はこともなし」「秋風の吹きと吹きぬる武蔵野は―草葉の色変はりけり/古今(恋五)」
(2)普通。なみなみ。「木立前栽など―の所に似ず/源氏(夕顔)」
なべて=なら
ず🔗⭐🔉
――なら
ず
通り一遍でない。一通りでない。なみなみでない。なめてならず。「―
ぬ紅の御衣(ゾ)どもの上に,白き浮文(ウキモン)の御衣をぞ奉りたる/栄花(初花)」
ず
通り一遍でない。一通りでない。なみなみでない。なめてならず。「―
ぬ紅の御衣(ゾ)どもの上に,白き浮文(ウキモン)の御衣をぞ奉りたる/栄花(初花)」
なみ【並(み)】🔗⭐🔉
なみ [0] 【並(み)】
〔動詞「なむ(並)」の連用形から〕
(1)世間一般にごく普通であること。良くも悪くもなく,平均的であること。「―の人間には考えも及ばない」「―以下の出来」「天丼(テンドン)の―」
(2)同類であること。同程度であること。「岩畳恐(カシコ)き山と知りつつも我(アレ)は恋ふるか―ならなくに/万葉 1331」
(3)(「…のなみ」の形で)その類に共通すること。「老の―に言ひすぐしもぞし侍る/大鏡(道隆)」
(4)名詞の下に付いて用いられる。(ア)並んでいること,一並びになっているものを表す。「足―」「家―の尽きる辺り」(イ)同じ部類に属すること,同じ程度であることを表す。「十人―」「自転車―の速さ」(ウ)その一つ一つが皆そうであること,それらに共通であることを表す。「軒―店を閉めている」
なみ-あし【並(み)足】🔗⭐🔉
なみ-あし [0] 【並(み)足】
(1)速くも遅くもない普通の歩き方。
(2)馬術で,最も遅い歩度。常に少なくとも馬の二肢が地面についている歩き方。
なみ・いる【並(み)居る】🔗⭐🔉
なみ・いる ―
ル [3][0] 【並(み)居る】 (動ア上一)[文]ワ上一
並んで座っている。いならぶ。「―・いるお歴々を驚かせる」「貴き外国人多く―・ゐたり/即興詩人(鴎外)」「苔の上に―・ゐてかはらけまゐる/源氏(若紫)」
〔現代語では,座る意は薄れ,連体形だけが用いられる〕
ル [3][0] 【並(み)居る】 (動ア上一)[文]ワ上一
並んで座っている。いならぶ。「―・いるお歴々を驚かせる」「貴き外国人多く―・ゐたり/即興詩人(鴎外)」「苔の上に―・ゐてかはらけまゐる/源氏(若紫)」
〔現代語では,座る意は薄れ,連体形だけが用いられる〕
なみかわ【並河】🔗⭐🔉
なみかわ ナミカハ 【並河】
姓氏の一。
なみかわ-てんみん【並河天民】🔗⭐🔉
なみかわ-てんみん ナミカハ― 【並河天民】
(1679-1718) 江戸中期の儒学者。京都の人。名は亮,字(アザナ)は簡亮。伊藤仁斎の学問を批判的に継承した。経世済民の志をもち,諸学に通じた。著「天民遺言」
なみかわ-やすゆき【並河靖之】🔗⭐🔉
なみかわ-やすゆき ナミカハ― 【並河靖之】
(1845-1927) 七宝工芸家。京都生まれ。伝統的有線七宝の作品を発表。また,黒色透明釉を開発し,新境地を拓いた。
なみ-がわせ【並為替】🔗⭐🔉
なみ-がわせ ―ガハセ [3] 【並為替】
「送金為替(ソウキンカワセ)」に同じ。
なみ-き【並木】🔗⭐🔉
なみ-き [0] 【並木】
道路の両側などに,一定間隔で並べ植えられた樹木。街路樹。「楡(ニレ)の―」「―道」
なみき-しき【並木敷】🔗⭐🔉
なみき-しき [3] 【並木敷】
並木の保護のために舗装せず残してある根もとの周りの土地。
なみき【並木】🔗⭐🔉
なみき 【並木】
姓氏の一。
なみき-ごへい【並木五瓶】🔗⭐🔉
なみき-ごへい 【並木五瓶】
(1747-1808)(初世)歌舞伎脚本作者。大坂の人。並木正三の門人。安永(1772-1781)から寛政(1789-1801)にかけて,京坂と江戸の両所で活躍。合理性に富んだ作風で,時代物・世話物を独立させる方法を創始。代表作「天満宮菜種御供(ナタネノゴクウ)」「五大力恋緘(コイノフウジメ)」「金門五三桐」など。
なみき-しょうぞう【並木正三】🔗⭐🔉
なみき-しょうぞう ―シヤウザウ 【並木正三】
(1730-1773)(初世)歌舞伎脚本作者。大坂の人。宝暦(1751-1764)から安永(1772-1781)にかけての京坂劇壇の第一人者。浄瑠璃的な手法で,雄大な構想の時代物を得意とした。また,回り舞台の考案者としても知られる。代表作「幼稚子敵討(オサナゴノアダウチ)」「三十石
始(ヨブネノハジマリ)」「宿無団七時雨傘(シグレノカラカサ)」など。
始(ヨブネノハジマリ)」「宿無団七時雨傘(シグレノカラカサ)」など。
なみき-そうすけ【並木宗輔】🔗⭐🔉
なみき-そうすけ 【並木宗輔】
(1695-1751) 江戸中期の浄瑠璃作者。別号,千柳。通称は松屋宗助。大坂の人。僧侶の出。西沢一風に師事。豊竹座・竹本座の作者として活躍。複雑な筋立てと,スペクタクルに富む作が多く,人形浄瑠璃の最盛期を現出した。代表作は「夏祭浪花鑑(ナニワカガミ)」「菅原伝授手習鑑(テナライカガミ)」「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」など。「一谷嫩軍記(イチノタニフタバグンキ)」が絶筆。
なみ-せい【並製】🔗⭐🔉
なみ-せい [0] 【並製】
上製・特製などに対して,普通の作り方。また,その製品。
なみ-たいてい【並大抵】🔗⭐🔉
なみ-たいてい [0] 【並大抵】 (名・形動)
ひととおり。普通。多く下に打ち消しの語を伴って用いる。「―の苦労ではない」「―なことでは太刀打ちできない」
なみ-てがた【並手形】🔗⭐🔉
なみ-てがた [3] 【並手形】
金融機関が日本銀行から貸付を受ける際,単に貸付の担保となるだけの手形。
⇔優遇手形
なみ-てんとう【並瓢虫】🔗⭐🔉
なみ-てんとう ―テンタウ [3] 【並瓢虫】
テントウムシ科の昆虫。体長約7ミリメートル。体は半球形で,上ばねは光沢を帯びる。上ばねの斑紋は橙色の地に黒色の円形斑が散在するもの,黒地に二つの橙色斑をもつものなど変異に富む。幼虫・成虫ともアブラムシ類を捕食する益虫。テントウムシ。日本・東アジアに広く分布する。
なみ-とう【並等】🔗⭐🔉
なみ-とう [0] 【並等】
普通の等級。中等。
なみ-なみ【並並】🔗⭐🔉
なみ-なみ [0] 【並並】 (名・形動)[文]ナリ
(1)(多く打ち消しの語を伴う)普通であること。とおりいっぺんであること。また,そのさま。「―の人よりも女をいつくしむことこよなく/浴泉記(喜美子)」「女も―ならずかたはら痛しと思ふに/源氏(空蝉)」
→なみなみならぬ
(2)同じ程度である・こと(さま)。「友の―我も寄りなむ/万葉 3798」「―にふるまはせたまひしをりは/大鏡(公季)」
なみなみ=ならぬ🔗⭐🔉
――ならぬ
とおりいっぺんではない。大変な。「成功のかげには―努力があった」
なみ-にく【並肉】🔗⭐🔉
なみ-にく [0] 【並肉】
品質が中肉より劣り,値段の安い肉。
なみ-ぬい【並縫い】🔗⭐🔉
なみ-ぬい ―ヌヒ [0] 【並縫い】
⇒ぐしぬい
なみ-はずれ【並外れ】🔗⭐🔉
なみ-はずれ ―ハヅレ [0] 【並外れ】 (名・形動)[文]ナリ
程度・状態などが並外れている・こと(さま)。「―の成績」「―に背が高い」
なみ-はず・れる【並外れる】🔗⭐🔉
なみ-はず・れる ―ハヅレル [0][5] 【並外れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なみはづ・る
性質・能力・規模などが普通とはなはだしくかけはなれている。「―・れた体格」「―・れた政治力」
なみ-はば【並幅・並巾】🔗⭐🔉
なみ-はば [0][2] 【並幅・並巾】
織物の最も一般的な幅。和服地では鯨尺九寸五分(約36センチメートル)。洋服地では一ヤール(約91センチメートル)。
なみはば-もの【並幅物】🔗⭐🔉
なみはば-もの [0] 【並幅物】
並幅の反物。
なみ-ひととおり【並一通り】🔗⭐🔉
なみ-ひととおり ―ヒトトホリ [0] 【並一通り】 (名・形動)
ごく普通であること。とおりいっぺんであること。また,そのさま。「―の苦労ではない」
なみ-もの【並物】🔗⭐🔉
なみ-もの [0] 【並物】
並製の品物。通常の物。
な・む【並む】🔗⭐🔉
な・む 【並む】
■一■ (動マ四)
並ぶ。連なる。「松の木(ケ)の―・みたる見れば/万葉 4375」
■二■ (動マ下二)
並べる。連ねる。なぶ。「楯(タタ)―・めて伊那佐の山の木の間よもい行きまもらひ/古事記(中)」「たまきはる宇智の大野に馬―・めて/万葉 4」
なめ-て【並めて】🔗⭐🔉
なめ-て 【並めて】 (副)
「なべて(並)」に同じ。「吹く風の―梢にあたるかなかばかり人の惜しむ桜に/山家(春)」
ならび【並び・双び】🔗⭐🔉
ならび [0] 【並び・双び】
(1)並ぶこと。並んでいるもの。並んでいる状態。列。「歯の―が美しい」「この―の家は全部社宅になっている」
(2)並べて比べるもの。たぐい。比類。「世界に―もない大学者」
→並びない
ならび-ぐら【並び倉・双び倉】🔗⭐🔉
ならび-ぐら [0] 【並び倉・双び倉】
古代における倉の配置形式の一。二つの倉を並べて建て中間部が板倉によって連絡されているもの。正倉院はこの例。
ならび-だいみょう【並び大名】🔗⭐🔉
ならび-だいみょう ―ミヤウ [4] 【並び大名】
(1)歌舞伎の,殿中の場面などで,主要人物でなく,ただ大名に扮して並んでいるだけの役柄。また,それに扮した下級の役者。
(2)列席しているばかりで何の役にも立たない人。
ならび-に【並びに】🔗⭐🔉
ならび-に [0] 【並びに】
〔漢文訓読に由来する語〕
■一■ (接続)
二つの事柄を結び付けて,並列の関係にあることを表す。および。また。「身分証明書―印鑑を持参のこと」
■二■ (副)
ともに。すべて。「西天の付法蔵の祖師,三学―弘通(グツウ)す/沙石 4」
ならび-へいじ【並び瓶子】🔗⭐🔉
ならび-へいじ [4] 【並び瓶子】
瓶子紋の一。瓶子を二つ並べたもの。二つ瓶子。
ならび-や【並び矢】🔗⭐🔉
ならび-や [3] 【並び矢】
矢紋の一。矢を二本,または三本並べたもの。
ならび-や【並び屋】🔗⭐🔉
ならび-や [3][0] 【並び屋】
何軒も並んで建っている家。
ならび-おこな・う【並び行う】🔗⭐🔉
ならび-おこな・う ―オコナフ [6] 【並び行う】 (動ワ五[ハ四])
二つ以上のことを同時に行う。並行して行う。「恩威―・われる」
ならび-しょう・する【並び称する】🔗⭐🔉
ならび-しょう・する [6] 【並び称する】 (動サ変)[文]サ変 ならびしようす
(すぐれたものとして)いっしょに取り上げて言う。並称する。「李杜(リト)と―・される」
ならび-た・つ【並び立つ】🔗⭐🔉
ならび-た・つ [4] 【並び立つ】 (動タ五[四])
(1)並んで立つ。「―・つビル」
(2)対等の関係で勢力を張る。「両雄―・たず」
ならび-な・い【並びない】🔗⭐🔉
ならび-な・い [4] 【並びない】 (形)[文]ク ならびな・し
他に比べるものがない。たぐいない。「天下に―・い才能の持ち主」
なら・ぶ【並ぶ・双ぶ】🔗⭐🔉
なら・ぶ [0] 【並ぶ・双ぶ】
■一■ (動バ五[四])
(1)二つ以上のもの,二人以上の人が同じ方向に向いて列を作る。線状につらなる。「三列に―・ぶ」「切符を買うために―・んだ」
(2)二つのものが隣り合ってある。一対になる。また,並行する。「二人―・んで歩く」「新幹線と在来線が―・んで走る」「いたう進みぬる人の命幸と―・びぬるはいと難きものになむ/源氏(絵合)」
(3)きちんと置かれている。「書棚に―・んでいる本」
(4)程度が同じになる。匹敵する。「―・ぶものがない」「オーストラリアと―・ぶ羊毛の生産国」「―・び称される」
(5)そろう。いっしょになる。同席する。「御子三人。みかど・きさき,かならず―・びて生れ給ふべし/源氏(澪標)」
(6)時間的に近接する。「すぎにし年ごろ,―・べる月日の中に求むれど/保憲女集」
〔「並べる」に対する自動詞〕
[可能] ならべる
■二■ (動バ下二)
⇒ならべる
ならべ-た・てる【並べ立てる】🔗⭐🔉
ならべ-た・てる [5] 【並べ立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ならべた・つ
(1)一つ一つ並べる。
(2)一つ一つ数えるように並べあげて言う。「不満を―・てる」「欠点を―・てる」
ならべ-まくら【並べ枕】🔗⭐🔉
ならべ-まくら 【並べ枕】
枕を並べていっしょに寝ること。同衾(ドウキン)。「―に打ち解けてより/浮世草子・男色大鑑 7」
ならべ-もん【並べ紋】🔗⭐🔉
ならべ-もん [3] 【並べ紋】
並べた紋所。対(ツイ)の紋。比翼(ヒヨク)紋。
なら・べる【並べる・双べる】🔗⭐🔉
なら・べる [0] 【並べる・双べる】 (動バ下一)[文]バ下二 なら・ぶ
(1)二つ以上のものを線状に置く。列を作るように置く。また,多くのものをきちんと配列する。「椅子を三列に―・べる」「本を書棚に―・べる」「単語カードを ABC 順に―・べ直す」
(2)二つのものを隣り合わせて置く。「机を―・べて仕事をする」「肩を―・べて歩く」「羽を―・べ枝をかはさむ/源氏(桐壺)」
(3)ある場所に多くの物を広げて置く。「テーブルに料理を―・べる」
(4)同じ種類のことを次々に言いたてる。「不平を―・べる」「能書きを―・べる」
(5)匹敵させる。「シラーはゲーテと―・べて論ぜられることがある」
(6)碁石を盤上に置く。
(7)比較する。「―・べて見ればをぐさ勝ちめり/万葉 3450」
〔「並ぶ」に対する他動詞〕
[慣用] 肩を―・轡(クツワ)を―・枕を―
へい-こう【並行】🔗⭐🔉
へい-こう ―カウ [0] 【並行】 (名)スル
(1)並んで行くこと。「バスと電車が―して走る」
(2)物事が同時に並び行われること。平行。「二種の調査を―して行う」
へいこう-きじ【並行記事】🔗⭐🔉
へいこう-きじ ―カウ― [5] 【並行記事】
聖書などで,同一の事柄が同一の文書中で複数の箇所あるいは別な文書に記されていること,また,その内容。諸文書の成立過程や伝承過程を知る手がかりとなる。黄金律はその例。
へいこう-ゆにゅう【並行輸入】🔗⭐🔉
へいこう-ゆにゅう ―カウ―ニフ [5] 【並行輸入】
総代理店が輸入している外国商品を,別の輸入業者が第三国の総代理店から輸入するなどの方法により輸入すること。高い価格が維持されている輸入ブランド品などについて行われることが多い。
へいこう-ろん【並行論】🔗⭐🔉
へい-しょう【並称・併称】🔗⭐🔉
へい-しょう [0] 【並称・併称】 (名)スル
合わせて呼ぶこと。また,(勝れたものとして)あるものに並べていうこと。「李杜(リト)と―する」「清少納言は紫式部と―される」
へい-しん【並進】🔗⭐🔉
へい-しん [0] 【並進】 (名)スル
並んで進むこと。「我が艦隊と―して居る/此一戦(広徳)」
へいしん-うんどう【並進運動】🔗⭐🔉
へいしん-うんどう [5] 【並進運動】
物体が行う運動のうち,それを構成するすべての点が同一の速度で移動する運動。また,気体分子の運動で,分子の回転・振動に対応させて直進運動をさす。
へい-そう【並走】🔗⭐🔉
へい-そう [0] 【並走】 (名)スル
並んでいっしょに走ること。
へい-りつ【並立】🔗⭐🔉
へい-りつ [0] 【並立】 (名)スル
二つ以上のものが対等に並ぶこと。また,並んで存在すること。「各地に諸侯が―する」
へいりつ-ご【並立語】🔗⭐🔉
へいりつ-ご [0] 【並立語】
文の成分の一。互いに対等の資格で並んでいる語,または文節。「大きくきれいな花」のような例で,「大きく」と「きれいな」の両方をいう説と,「大きく」だけをいう説とがある。
へいりつ-じょし【並立助詞】🔗⭐🔉
へいりつ-じょし [5] 【並立助詞】
助詞の一類。いろいろの語に付いて,二つ以上の同じ趣のことばを並べて言うのに用いる。口語では「と」「に」「か」「や」「やら」「の」「だの」など,文語では「や」「の」「なら」などがある。並列助詞。
〔並立助詞とされる語は,そのほとんどが,格助詞・係助詞・副助詞・接続助詞など,他の助詞から転用されたものである〕
へい-れつ【並列】🔗⭐🔉
へい-れつ [0] 【並列】 (名)スル
(1)並びつらなること。また,並べつらねること。「兵士一同を門の外に―させ/鉄仮面(涙香)」
(2)電池などをつなぐのに,正極と正極,負極と負極というように同極どうしをつなぐこと。パラレル。
⇔直列
へいれつ-じょし【並列助詞】🔗⭐🔉
へいれつ-じょし [5] 【並列助詞】
⇒並立助詞(ヘイリツジヨシ)
へいれつ-しょり【並列処理】🔗⭐🔉
へいれつ-しょり [5] 【並列処理】
コンピューターで,一連の処理を複数台の処理装置で同時に並行して行うこと。
なみ【並】(和英)🔗⭐🔉
なみあし【並足(で)】(和英)🔗⭐🔉
なみあし【並足(で)】
(at) a footpace[walk].
なみいる【並み居る人々】(和英)🔗⭐🔉
なみいる【並み居る人々】
(all) those present.
なみき【並木】(和英)🔗⭐🔉
なみき【並木】
roadside trees.並木道 an avenue.→英和
なみたいてい【並大抵のことではない】(和英)🔗⭐🔉
なみたいてい【並大抵のことではない】
be no easy matter[task].
ならび【並び】(和英)🔗⭐🔉
ならびに【並びに】(和英)🔗⭐🔉
ならびに【並びに】
and;→英和
both…and.
ならぶ【並ぶ】(和英)🔗⭐🔉
ならべたてる【並べ立てる】(和英)🔗⭐🔉
ならべたてる【並べ立てる】
⇒並べる.
へいこう【並行する】(和英)🔗⭐🔉
へいこう【並行する】
go side by side.
へいりつ【並立する】(和英)🔗⭐🔉
へいりつ【並立する】
stand side by side.
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