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広辞苑の検索結果 (48)

ぜんまい【発条・撥条】🔗🔉

ぜんまい発条・撥条】 うずまき状に巻いた弾力ある鋼鉄条。形が薇ぜんまいの若葉に似る。玩具・時計などの動力に使う。渦巻ばね。はつじょう。螺旋らせん状のばねと同義に用いることもある。「―を巻く」 ⇒ぜんまい‐じかけ【発条仕掛】 ⇒ぜんまい‐ばかり【発条秤】

ばち【撥】🔗🔉

ばち】 (慣用音。漢音はハツ) ①琵琶・三味線などの弦を弾き鳴らす具。多くはいちょうの葉の形だが、楽器によって異なり、琵琶の撥は本もとの尾端が開いているのに対し、三味線のは尾端が正方形。琵琶では黄楊つげなどの木で作り、三味線では象牙製を標準として、水牛の角・木などでも作る。源氏物語橋姫「掻きかへす―の音も物清げにおもしろし」 ②⇒ばち(桴・枹)

ばち‐あし【撥脚】🔗🔉

ばち‐あし撥脚】 机などの脚が撥の形をしたもの。

ばち‐あたり【撥当り】🔗🔉

ばち‐あたり撥当り】 撥の当りぐあい。

ばち‐あわせ【撥合せ】‥アハセ🔗🔉

ばち‐あわせ撥合せ‥アハセ 雅楽の音取ねとりで琵琶が奏する部分の称。

ばち‐えり【撥襟】🔗🔉

ばち‐えり撥襟】 女物和服の襟で、その襟幅が襟先の方に漸次広がり、撥形となっているもの。→襟(図)

ばち‐おと【撥音】🔗🔉

ばち‐おと撥音】 撥で弾き鳴らす音。

ばち‐かわ【撥皮】‥カハ🔗🔉

ばち‐かわ撥皮‥カハ 琵琶や三味線の胴、また太鼓の皮の、撥の当たるところに、別に貼った皮。琵琶では撥面とも。→三味線(図)

ばち‐さばき【撥捌き・桴捌き】🔗🔉

ばち‐さばき撥捌き・桴捌き】 ばちの扱い方。三味線・太鼓などを演奏する技術。「見事な―」

ばち‐だこ【撥胼胝】🔗🔉

ばち‐だこ撥胼胝】 三味線・琵琶などを弾く人の指の、撥の当たる所にできるたこ。

ばち‐びん【撥鬢】🔗🔉

ばち‐びん撥鬢】 男の髪の結い方。鬢を三味線の撥先のような形に剃り込んだもの。江戸中期、町人の間に流行。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「飛脚と思おぼしき―男」 撥鬢 ⇒ばちびん‐しょうせつ【撥鬢小説】 ⇒ばちびん‐やっこ【撥鬢奴】

ばちびん‐しょうせつ【撥鬢小説】‥セウ‥🔗🔉

ばちびん‐しょうせつ撥鬢小説‥セウ‥ 撥鬢奴の任侠を好んで描いたことから、村上浪六の小説の称。 ⇒ばち‐びん【撥鬢】

ばちびん‐やっこ【撥鬢奴】🔗🔉

ばちびん‐やっこ撥鬢奴】 ①(→)撥鬢に同じ。 ②撥鬢に結った町奴。 ⇒ばち‐びん【撥鬢】

ばち‐めん【撥面】🔗🔉

ばち‐めん撥面】 琵琶の胴の、撥が当たる部分。革を貼ってある。

ばち‐る【撥鏤】🔗🔉

ばち‐る撥鏤】 象牙彫刻の一技法。紅・緑・青などに染めた象牙に毛彫りで白い文様をあらわすもの。中国唐代に行われ、奈良時代に日本に伝わり、正倉院にその遺例がある。はね彫り。

はつ‐おん【撥音】🔗🔉

はつ‐おん撥音】 日本語の語中または語尾にあって、1音節をなす鼻音。平仮名では「ん」、片仮名では「ン」で表す。

はつ‐おんびん【撥音便】🔗🔉

はつ‐おんびん撥音便】 音便の一つ。おもに動詞活用語尾の「に」「び」「み」「り」が撥音になる音便。「飛びて」が「飛んで」に、「残りの雪」が「残んの雪」になる類。はねる音便。→音便

はつげん‐がっき【撥弦楽器】‥ガク‥🔗🔉

はつげん‐がっき撥弦楽器‥ガク‥ 弦楽器のうち、弦を指・爪・撥ばちなどではじいて鳴らすもの。ハープ・ギター・三味線の類。→擦弦さつげん楽器

はっ‐すい【撥水】🔗🔉

はっ‐すい撥水】 水をはじくこと。 ⇒はっすい‐かこう【撥水加工】

はっすい‐かこう【撥水加工】🔗🔉

はっすい‐かこう撥水加工】 布を構成する繊維を疎水化し、水をはじく性質を与える加工。 ⇒はっ‐すい【撥水】

はつ‐む【撥無・撥撫】🔗🔉

はつ‐む撥無・撥撫】 〔仏〕はらいのけて信じないこと。排斥すること。「因果―」

はつ‐ゆ【撥油】🔗🔉

はつ‐ゆ撥油】 油をはじくこと。 ⇒はつゆ‐かこう【撥油加工】

はつゆ‐かこう【撥油加工】🔗🔉

はつゆ‐かこう撥油加工】 繊維製品に油をはじく性質を与える加工。 ⇒はつ‐ゆ【撥油】

はつ‐らん【撥乱】🔗🔉

はつ‐らん撥乱】 (「撥」は治める意)乱れた世をしずめ治めること。 ⇒はつらん‐はんせい【撥乱反正】

はつらん‐はんせい【撥乱反正】🔗🔉

はつらん‐はんせい撥乱反正】 [公羊伝哀公14年]みだれた世を治め、正しい状態にかえすこと。 ⇒はつ‐らん【撥乱】

ばとう【抜頭・撥頭・髪頭】🔗🔉

ばとう抜頭・撥頭・髪頭】 雅楽の唐楽、太食調たいしきちょうの林邑楽系の曲。管弦にも舞楽にも用いる。4分の6拍子と4分の5拍子の演奏法がある。長髪のある仮面をつけ、桴ばちを持ち髪を振り乱して舞う。一人舞。

は・ぬ【撥ぬ・刎ぬ】🔗🔉

は・ぬ撥ぬ・刎ぬ】 〔他下二〕 ⇒はねる(下一)

はね【撥ね】🔗🔉

はね撥ね】 文字を書くのに、筆の先を払い上げるようにする運筆。また、その払い上げた文字の部分。

ばね【発条・撥条】🔗🔉

ばね発条・撥条】 (ハネ(跳)の転) ①鋼などの弾性を利用して、ひずみエネルギーを蓄え、または衝撃を緩和する作用をするもの。形により板ばね・コイルばね・竹の子ばね・渦巻ばねなどがあり、また、圧縮ばね・伸張ばね・ねじりばねに分ける。スプリング。 発条 ②転じて、はねる力。弾力性。「足腰の―が利かなくなる」 ③比喩的に、飛躍・発展などのきっかけ。

はね‐あ・げる【撥ね上げる】🔗🔉

はね‐あ・げる撥ね上げる】 〔他下一〕[文]はねあ・ぐ(下二) はねて上へあげる。はねてあがらせる。「泥を―・げる」

はね‐おと・す【撥ね落とす】🔗🔉

はね‐おと・す撥ね落とす】 〔他五〕 はね飛ばして落とす。

はね‐かえ・す【撥ね返す】‥カヘス🔗🔉

はね‐かえ・す撥ね返す‥カヘス 〔他五〕 ①はねてひっくりかえす。 ②当たってきたものを勢いよく返す。 ③忠告・要求などを、少しも受けつけない。つっぱねる。「辞職勧告を―・す」

はね‐か・ける【撥ね掛ける】🔗🔉

はね‐か・ける撥ね掛ける】 〔他下一〕[文]はねか・く(下二) ①水または泥などをはねとばしかける。 ②罪を他人になすりつける。天草本伊曾保物語「あれこそその熟柿をば食べたれと―・けうずるに」

はね‐か・す【撥ねかす】🔗🔉

はね‐か・す撥ねかす】 〔他五〕 はねかけるようにする。飛ばし散らす。「洋服に泥を―・す」

はね‐せん【刎銭・撥銭】🔗🔉

はね‐せん刎銭・撥銭】 上前うわまえをはねること。江戸時代、宿駅問屋場助成のために人馬賃銭の一部をはねたもの。渡し場でも行われた。

はね‐だすき【撥襷・刎襷】🔗🔉

はね‐だすき撥襷・刎襷】 中心に針金を入れて、結び目の端を上方にはね上げるようにした襷。歌舞伎などで用いる。

はね‐つ・ける【撥ね付ける】🔗🔉

はね‐つ・ける撥ね付ける】 〔他下一〕[文]はねつ・く(下二) ①はねかえす。 ②要求などを強くことわる。拒絶する。「一言のもとに―・ける」

はね‐つるべ【撥釣瓶】🔗🔉

はね‐つるべ撥釣瓶】 柱の上に横木を渡し、その一端に石などの重しを、他端に釣瓶をとりつけて、石の重みで釣瓶をはねあげ、水を汲むようにしたもの。桔槹きっこう。 撥釣瓶

はね‐とば・す【撥ね飛ばす】🔗🔉

はね‐とば・す撥ね飛ばす】 〔他五〕 はねてとばす。勢いよく遠くにはねやる。「車に―・される」「疲れを―・す」

はね‐に【撥ね荷】🔗🔉

はね‐に撥ね荷】 ①荷のなかから選り分けて除いた荷。 ②難船した時などに海中に投げ捨てた荷物。打ち荷。

はね‐の・ける【撥ね除ける】🔗🔉

はね‐の・ける撥ね除ける】 〔他下一〕[文]はねの・く(下二) ①向うへ勢いよく押しのける。「ふとんを―・ける」 ②取り出して除き去る。除外する。「粗悪品を―・ける」

はね‐ばかま【撥ね袴】🔗🔉

はね‐ばかま撥ね袴】 糊のりを強こわくつけたため、端がはねあがったようになった袴。

はね‐ばし【跳ね橋・撥ね橋・刎橋・桔橋】🔗🔉

はね‐ばし跳ね橋・撥ね橋・刎橋・桔橋】 ①城門など、不必要な時は綱で吊り上げておき、必要な時におろす橋。 ②(→)跳開橋ちょうかいきょうに同じ。

はね‐ぼり【撥彫】🔗🔉

はね‐ぼり撥彫(→)撥鏤ばちるに同じ。

はね‐まい【刎米・撥米】🔗🔉

はね‐まい刎米・撥米】 江戸時代、年貢米の納入のとき不良の米を除いたこと。また、その米。

はね‐もの【撥ね物】🔗🔉

はね‐もの撥ね物】 器物などの、品質が規格に合わずにはねのけられたもの。のけもの。

は・ねる【撥ねる】🔗🔉

は・ねる撥ねる】 〔他下一〕[文]は・ぬ(下二) (「跳ねる」と同源) ①先を勢いよくあげる。払い上げる。万葉集2「沖さけて漕ぎ来る船辺つきて漕ぎ来る船沖つ櫂いたくな―・ねそ辺つ櫂いたくな―・ねそ」。日葡辞書「ハシヲバハネハヅシ、云々」「ゴロクジュウニンシテモ、ヲシハタラキガタキダイバンジャク(大磐石)ノアリケルヲ、エイトハネヲコシ」 ②(「刎ねる」と書く)薙ぎ切る。払い斬る。安康紀「自ら刎くびはねて皇尸みかばねの側に死みまかりぬ」。平家物語2「其の弟左衛門の尉師平、郎等三人、同じく首を―・ねられけり」。日葡辞書「クビヲハヌル」 ③投げ捨てる。浄瑠璃、薩摩歌「心の種のささ舟に、情の上荷―・ねられて」 ④一部分をかすめとる。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「八文であつたもの一文―・ねて七つにしてあいつが壺へあてがうたは」。「上前うわまえを―・ねる」 ⑤切り捨てる。取り除く。「厘以下を―・ねる」 ⑥除外する。不合格とする。「筆記試験で―・ねられた」 ⑦突きもどす。拒否する。傾城禁短気「そんな阿呆たわけぬかす客は、―・ねて―・ね散らかせ」 ⑧ぶつかってはじき飛ばす。「車で人を―・ねる」 ⑨飛び散らせる。「泥を―・ねる」 ⑩仮名「ん」「ン」で表記される音で発音する。 ⑪文字を書く時に筆の先を上げるようにする。「―・ねるところと、とめるところをはっきり区別する」

[漢]撥🔗🔉

 字形 〔手(扌)部12画/15画/5791・597B〕 〔音〕ハツ(漢) バチ(慣) 〔訓〕はねる [意味] ①はねる。はねあげる。はねかえす。「反撥・撥音・挑撥」「香炉峰雪撥簾看(=みすをかかげてみる)」〔白居易〕 ②バチ楽器の弦をはじいたり太鼓を打ち鳴らしたりする器具。「撥さばき」 ③おさめる。「撥乱反正」 [難読] 撥条ばね

大辞林の検索結果 (46)

ぜんまい【発条・撥条】🔗🔉

ぜんまい [0] 【発条・撥条】 弾性に富む鋼を薄く細長くして渦巻状に巻いたもの。巻き締めてのち,元に戻ろうとする力を利用して時計や玩具などを動かす。渦巻きばね。

ばち【撥・桴・枹】🔗🔉

ばち [2] 【撥・桴・枹】 (1)琵琶・三味線などの弦をはじいて鳴らす道具。手元は狭くて厚く,先端はイチョウの葉形で薄い。琵琶の撥は木製,三味線の撥は木・象牙や水牛の角などでつくられる。《撥》 (2)太鼓・鉦鼓・羯鼓(カツコ)などの楽器を打ち鳴らす棒。《桴・枹》 (3)舞楽の舞具。還城楽(ゲンジヨウラク)・陵王・抜頭(バトウ)などの舞人が手に持って舞う棒。《撥・桴》

ばち-あし【撥脚】🔗🔉

ばち-あし [2] 【撥脚】 器物の脚で,撥の形をしたもの。

ばち-あわせ【撥合(わ)せ】🔗🔉

ばち-あわせ ―アハセ [3] 【撥合(わ)せ】 雅楽で,琵琶の演奏に先立って,その調子に合わせるために弾く一種の前奏曲。

ばち-えり【撥襟】🔗🔉

ばち-えり [0] 【撥襟】 婦人用長着の襟型の一。襟先に向かって次第に襟幅が広くなるもの。浴衣などに用いる。

ばち-おと【撥音】🔗🔉

ばち-おと [0] 【撥音】 三味線・琵琶・太鼓などを撥で鳴らす音。

ばち-かわ【撥革・撥皮】🔗🔉

ばち-かわ ―カハ [0] 【撥革・撥皮】 三味線で,撥の当たるところに別に貼った半円形の皮。

ばち-くさ【撥草】🔗🔉

ばち-くさ [2] 【撥草】 ナズナの別名。

ばち-さばき【撥捌き】🔗🔉

ばち-さばき [3] 【撥捌き】 撥の扱い方。また,その技量。「あざやかな―」

ばち-だこ【撥胼胝】🔗🔉

ばち-だこ [3][0] 【撥胼胝】 三味線・琵琶などを弾く人の,撥の当たるところにできるたこ。

ばち-びん【撥鬢】🔗🔉

ばち-びん [0] 【撥鬢】 元禄(1688-1704)の頃流行した男の髪形の一。鬢を,耳の上を細く,後ろへゆくほど広くしたもの。 撥鬢 [図]

ばちびん-しょうせつ【撥鬢小説】🔗🔉

ばちびん-しょうせつ ―セウ― [5] 【撥鬢小説】 村上浪六の「三日月」をはじめとする撥鬢奴の達引(タテヒ)きを描いた小説の称。明治30年代に流行。

ばちびん-やっこ【撥鬢奴】🔗🔉

ばちびん-やっこ [5] 【撥鬢奴】 撥鬢の髪形の町奴。

ばち-めん【撥面】🔗🔉

ばち-めん [2][0] 【撥面】 琵琶(ビワ)の胴の撥の当たる辺りに張った皮。撥皮。

ばち-る【撥鏤】🔗🔉

ばち-る [2] 【撥鏤】 象牙細工の一。青や紅色に染色した象牙の表面を彫り,地色の白を浮き上がらせ,文様を見せるもの。正倉院宝物中に伝わる。中国唐代に盛行。撥ね彫り。

はつ-おん【撥音】🔗🔉

はつ-おん [2] 【撥音】 国語の音節の一。語中または語末にあって一音節をなす鼻音。[m] [n] [] [] などの音。「ランプ」「遊んだ」「りんご」「パン」などのように仮名では「ん・ン」で表記する。はねるおん。

はつ-おんびん【撥音便】🔗🔉

はつ-おんびん [3] 【撥音便】 音便の一。発音上の便宜のために,語中・語末のある音が撥音に転ずる現象。活用語の連用形語尾の「に」「び」「み」が「て」「たり」などに連なるとき撥音に変化するもの。「死にて→死んで」「飛びて→飛んで」「読みて→読んで」の類。これらのほかに,「さかりに→さかんに(盛に)」「かみなづき→かんなづき(神無月)」「まなか→まんなか(真中)」などもある。はねる音便。 →音便

はつげん-がっき【撥弦楽器】🔗🔉

はつげん-がっき ―ガクキ [5] 【撥弦楽器】 指先・爪・義甲・撥(バチ)などで弦をはじいて奏する楽器。

はっ-すい【撥水】🔗🔉

はっ-すい [0] 【撥水】 織物などの布地が,表面で水をはじく性質。「―性」

はっすい-かこう【撥水加工】🔗🔉

はっすい-かこう [5] 【撥水加工】 シリコン樹脂・フッ素樹脂などを用い,繊維を疎水性にすることにより水をはじく性質をもたせる加工。

はっとう-ほう【撥鐙法】🔗🔉

はっとう-ほう ―ハフ [0] 【撥鐙法】 書道で,筆を浅く執り,自由に筆を動かして書く筆法。 →執筆法

はつ-む【撥無・撥撫】🔗🔉

はつ-む [1] 【撥無・撥撫】 (名)スル 払いのけて信じないこと。否定すること。「丸で歴史を―した話だ/青年(鴎外)」

はつ-らん【撥乱】🔗🔉

はつ-らん [0] 【撥乱】 〔「撥」は治める意〕 世の乱れをしずめ治めること。

はつらん-はんせい【撥乱反正】🔗🔉

はつらん-はんせい [0] 【撥乱反正】 〔春秋公羊伝(哀公十四年)「撥乱世諸正」〕 乱れた世を治め,もとの正しい状態にかえすこと。

ばとう【抜頭・撥頭】🔗🔉

ばとう 【抜頭・撥頭】 舞楽の一。管弦にも用いる。唐楽に属する古楽で,太食(タイシキ)調。一人による走り舞。左方右方に異なる拍子の舞がある。袍(ホウ)・裲襠(リヨウトウ)を着て,長髪のついた鼻高の朱面をつけ,桴(バチ)を持って舞う。 〔「髪頭」「鉢頭」「馬頭」などとも書く〕 抜頭 [図]

は・ぬ【跳ぬ・撥ぬ】🔗🔉

は・ぬ 【跳ぬ・撥ぬ】 (動ナ下二) ⇒はねる(跳) ⇒はねる(撥)

はね【撥ね】🔗🔉

はね [2] 【撥ね】 〔「跳ね」と同源〕 (1)漢字を書くとき,運筆の最後を跳ねるように曲げること。また,文字のその部分。 (2)ピンはねしたもの。ピン。「袋に扶持方米(フチカタゴメ)の―入れさせ/浮世草子・武道伝来記 8」

はね-あ・げる【撥ね上げる】🔗🔉

はね-あ・げる [4][0] 【撥ね上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 はねあ・ぐ はねて上へあげる。「自動車が泥水を―・げる」

はね-かえ・す【撥ね返す】🔗🔉

はね-かえ・す ―カヘス [0][3] 【撥ね返す】 (動サ五[四]) (1)ぶつかってきたものを,勢いよくもとへ戻す。はじき返す。「速球をセンター前へ―・す」「批判を―・す」 (2)勢いよく障害を排除する。はね飛ばす。「劣勢を―・す」 (3)強く拒絶する。はねつける。「提案を―・す」 [可能] はねかえせる

はね-かか・る【撥ね掛(か)る】🔗🔉

はね-かか・る [0][4] 【撥ね掛(か)る】 (動ラ五[四]) 水などが,とび散ってかかる。「泥水が―・る」

はね-か・ける【撥ね掛ける】🔗🔉

はね-か・ける [0][4] 【撥ね掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はねか・く (1)水や泥などをはねとばしてかける。「車に泥水を―・けられる」 (2)罪を人になすりつける。「熟柿ヲバ食ベタレト―・ケウズルニ/天草本伊曾保」

はねか・す【撥ねかす】🔗🔉

はねか・す [3] 【撥ねかす】 (動サ五[四]) 水や泥などを飛ばし散らす。「あれ唾(ツバキ)を人に―・してさ/西洋道中膝栗毛(七杉子)」

はね-だすき【撥ね襷】🔗🔉

はね-だすき [3] 【撥ね襷】 歌舞伎の荒事で,豪力の者などがする紅白の太い襷。針金が芯にはいっており,結んだ端をはね上げるようにする。

はね-つ・ける【撥ね付ける】🔗🔉

はね-つ・ける [4][0] 【撥ね付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はねつ・く 要求などを強くことわる。拒絶する。はねかえす。「修正案を―・ける」

はね-つるべ【撥ね釣瓶】🔗🔉

はね-つるべ [3] 【撥ね釣瓶】 柱で支えた横木の一端に石を付け,他端に取り付けた釣瓶を石の重みではね上げ,井戸水を汲み上げるもの。ふりつるべ。桔槹(ケツコウ)。

はね-とば・す【撥ね飛ばす】🔗🔉

はね-とば・す [4][0] 【撥ね飛ばす】 (動サ五[四]) はじき飛ばす。勢いよく障害を排除する。「自動車が歩行者を―・す」「気力で―・す」 [可能] はねとばせる

はね-に【撥ね荷・刎ね荷】🔗🔉

はね-に [0] 【撥ね荷・刎ね荷】 「打ち荷」に同じ。

はね-の・ける【撥ね除ける】🔗🔉

はね-の・ける [4][0] 【撥ね除ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はねの・く (1)跳ね飛ばすようにしてどける。押しのける。「ふとんを―・ける」 (2)除外する。はねる。「不良品を―・ける」「近所の茶飲にさへ―・けられても/浮世草子・諸道聴耳世間猿」

はね-ばし【撥ね箸】🔗🔉

はね-ばし [3] 【撥ね箸】 食事のとき,嫌いなものを箸でのけること。

はね-ぼり【撥ね彫(り)】🔗🔉

はね-ぼり [0] 【撥ね彫(り)】 「撥鏤(バチル)」に同じ。

はね-もの【撥ね物】🔗🔉

はね-もの [2] 【撥ね物】 器物などで,出来が悪いために規格外品として取り除かれたもの。

は・ねる【撥ねる】🔗🔉

は・ねる [2] 【撥ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 は・ぬ 〔「跳ねる」と同源〕 (1)ぶつかってはじきとばす。はねとばす。「車に―・ねられる」「車が泥水を―・ねる」 (2)基準に合わないものを除き去る。「面接で―・ねられた」「悪者の子ぢや故に―・ね出されてをるであろ/浄瑠璃・千本桜」 (3)人の取り分の一部を自分のものにする。「上前を―・ねる」「一文―・ねて六文にして/浄瑠璃・丹波与作(中)」 (4)拒絶する。はねつける。「口説(クド)いたら,体(テイ)よく―・ねられた/執着(秋江)」 (5)先端を上に向ける。「毛先を上に―・ねる」「漕ぎ来る船沖つかいいたくな―・ねそ/万葉 153」 (6)文字を書くとき,字画の最後を勢いよく上方に上げる。「『干』のたての棒は―・ねない」 (7)仮名「ん」で書く音に発音する。「―・ねる音(=撥音)」

ばち【撥】(和英)🔗🔉

ばち【撥】 a pick (弦楽器の);→英和 a drumstick (太鼓の).→英和

はねつける【撥ね付ける】(和英)🔗🔉

はねつける【撥ね付ける】 refuse;→英和 reject;→英和 turn down.

はねのける【撥ね除ける】(和英)🔗🔉

はねのける【撥ね除ける】 push[thrust]aside.

はねる【撥ねる】(和英)🔗🔉

はねる【撥ねる】 flip (はじく);→英和 reject (除去).→英和 上前を〜 ⇒上前(うわまえ).

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