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広辞苑の検索結果 (20)
む‐り【無理】🔗⭐🔉
む‐り【無理】
①道理のないこと。理由のたたないこと。「―を通す」「―を言う」「怒るのも―はない」
②強いて行うこと。「―をして体をこわす」「―に連れ出す」
③行いにくいこと。するのが困難なこと。「―な頼み」「子供には―だ」
⇒無理が通れば道理が引っ込む
⇒無理もない
むり‐おうじょう【無理圧状】‥アフジヤウ🔗⭐🔉
むり‐おうじょう【無理圧状】‥アフジヤウ
(多く「無理往生」と書く)無理に他人を圧服してやらせること。無理強いに屈服させること。
むり‐おし【無理押し】🔗⭐🔉
むり‐おし【無理押し】
むりやり事を押し進めること。ごり押し。
む‐りかい【無理解】🔗⭐🔉
む‐りかい【無理解】
相手の気持や考えを理解しないこと。物の道理を分かろうとしないこと。また、そのさま。「子供に―な父親」
○無理が通れば道理が引っ込むむりがとおればどうりがひっこむ
無理な事が世に行われれば、道理にかなった事は行われなくなる。
⇒む‐り【無理】
○無理が通れば道理が引っ込むむりがとおればどうりがひっこむ🔗⭐🔉
○無理が通れば道理が引っ込むむりがとおればどうりがひっこむ
無理な事が世に行われれば、道理にかなった事は行われなくなる。
⇒む‐り【無理】
むり‐からぬ【無理からぬ】
(カラヌは「良からぬ」など形容詞の活用の類推から付いたもの)無理でない。もっともな。「反感を抱くのも―話だ」
むり‐かんすう【無理関数】‥クワン‥
〔数〕変数の無理式で表される関数。例えば
f(x)=√(1-x)
↔有理関数
む‐りき【無力】
⇒むりょく
むり‐ざけ【無理酒】
飲みたくない酒を強いて飲むこと。
むり‐さんだん【無理算段】
強いて物事の融通をつけること。
む‐りし【無利子】
利子のつかないこと。利子をとらないこと。無利息。
むり‐じい【無理強い】‥ジヒ
無理に強いること。強迫。「酒を―する」
むり‐しき【無理式】
〔数〕根号の中に文字が含まれている代数式。↔有理式
むり‐しんじゅう【無理心中】‥ヂユウ
合意でなく、心中を欲しない相手を殺して、自分も共に死ぬこと。
むり‐すう【無理数】
〔数〕(irrational number)有理数でない実数。例えば√(2),3√(5)
,π(円周率)など。↔有理数
むり‐すじ【無理筋】‥スヂ
囲碁・将棋などで、相手が正しく応じたら成功しない手。
む‐りそく【無利息】
利息のつかないこと。無利子。
むり‐だのみ【無理頼み】
むりやりにする頼み。
ムリダンガム【mṛidaṃgam ヒンディー】
南インドの太鼓。木製胴の両面に皮を張り、右面を高音に、左面を低音に作り、素手でたたく。声楽・器楽に不可欠。ムリダンガ。
ムリダンガム
むり‐なんだい【無理難題】
道理にはずれた言いがかり。無茶苦茶な難癖なんくせ。「―をふっかける」
むり‐ほうていしき【無理方程式】‥ハウ‥
〔数〕未知数の無理式を含む方程式。
むり‐むたい【無理無体】
強いて行うこと。無法に強制すること。浄瑠璃、長町女腹切「ばらばらと立ちかかり―に引出す」。「―に奪い取る」「―な言いがかり」
むり‐むり
物のくだける音。めりめり。浮世風呂4「乾魚ひものなら頭から骨まで―と咬みくだいてみしよ」
↔有理関数
む‐りき【無力】
⇒むりょく
むり‐ざけ【無理酒】
飲みたくない酒を強いて飲むこと。
むり‐さんだん【無理算段】
強いて物事の融通をつけること。
む‐りし【無利子】
利子のつかないこと。利子をとらないこと。無利息。
むり‐じい【無理強い】‥ジヒ
無理に強いること。強迫。「酒を―する」
むり‐しき【無理式】
〔数〕根号の中に文字が含まれている代数式。↔有理式
むり‐しんじゅう【無理心中】‥ヂユウ
合意でなく、心中を欲しない相手を殺して、自分も共に死ぬこと。
むり‐すう【無理数】
〔数〕(irrational number)有理数でない実数。例えば√(2),3√(5)
,π(円周率)など。↔有理数
むり‐すじ【無理筋】‥スヂ
囲碁・将棋などで、相手が正しく応じたら成功しない手。
む‐りそく【無利息】
利息のつかないこと。無利子。
むり‐だのみ【無理頼み】
むりやりにする頼み。
ムリダンガム【mṛidaṃgam ヒンディー】
南インドの太鼓。木製胴の両面に皮を張り、右面を高音に、左面を低音に作り、素手でたたく。声楽・器楽に不可欠。ムリダンガ。
ムリダンガム
むり‐なんだい【無理難題】
道理にはずれた言いがかり。無茶苦茶な難癖なんくせ。「―をふっかける」
むり‐ほうていしき【無理方程式】‥ハウ‥
〔数〕未知数の無理式を含む方程式。
むり‐むたい【無理無体】
強いて行うこと。無法に強制すること。浄瑠璃、長町女腹切「ばらばらと立ちかかり―に引出す」。「―に奪い取る」「―な言いがかり」
むり‐むり
物のくだける音。めりめり。浮世風呂4「乾魚ひものなら頭から骨まで―と咬みくだいてみしよ」
むり‐からぬ【無理からぬ】🔗⭐🔉
むり‐からぬ【無理からぬ】
(カラヌは「良からぬ」など形容詞の活用の類推から付いたもの)無理でない。もっともな。「反感を抱くのも―話だ」
むり‐かんすう【無理関数】‥クワン‥🔗⭐🔉
むり‐かんすう【無理関数】‥クワン‥
〔数〕変数の無理式で表される関数。例えば
f(x)=√(1-x)
↔有理関数
↔有理関数
むり‐ざけ【無理酒】🔗⭐🔉
むり‐ざけ【無理酒】
飲みたくない酒を強いて飲むこと。
むり‐さんだん【無理算段】🔗⭐🔉
むり‐さんだん【無理算段】
強いて物事の融通をつけること。
むり‐じい【無理強い】‥ジヒ🔗⭐🔉
むり‐じい【無理強い】‥ジヒ
無理に強いること。強迫。「酒を―する」
むり‐しき【無理式】🔗⭐🔉
むり‐しき【無理式】
〔数〕根号の中に文字が含まれている代数式。↔有理式
むり‐しんじゅう【無理心中】‥ヂユウ🔗⭐🔉
むり‐しんじゅう【無理心中】‥ヂユウ
合意でなく、心中を欲しない相手を殺して、自分も共に死ぬこと。
むり‐すう【無理数】🔗⭐🔉
むり‐すう【無理数】
〔数〕(irrational number)有理数でない実数。例えば√(2),3√(5)
,π(円周率)など。↔有理数
,π(円周率)など。↔有理数
むり‐すじ【無理筋】‥スヂ🔗⭐🔉
むり‐すじ【無理筋】‥スヂ
囲碁・将棋などで、相手が正しく応じたら成功しない手。
むり‐だのみ【無理頼み】🔗⭐🔉
むり‐だのみ【無理頼み】
むりやりにする頼み。
むり‐なんだい【無理難題】🔗⭐🔉
むり‐なんだい【無理難題】
道理にはずれた言いがかり。無茶苦茶な難癖なんくせ。「―をふっかける」
むり‐ほうていしき【無理方程式】‥ハウ‥🔗⭐🔉
むり‐ほうていしき【無理方程式】‥ハウ‥
〔数〕未知数の無理式を含む方程式。
むり‐むたい【無理無体】🔗⭐🔉
むり‐むたい【無理無体】
強いて行うこと。無法に強制すること。浄瑠璃、長町女腹切「ばらばらと立ちかかり―に引出す」。「―に奪い取る」「―な言いがかり」
○無理もないむりもない🔗⭐🔉
○無理もないむりもない
もっともだ。道理である。「君が怒るのは―」
⇒む‐り【無理】
むり‐やり【無理遣り・無理矢理】
(「矢理」は当て字)無理に行うこと。強いて行うこと。「―連れて行く」「―に承諾させる」
む‐りょ【無慮】
(大体の総計をし、こまかい計算をしない意)およそ。ざっと。大方。あらまし。ぶりょ。「―数万の人出」
む‐りょう【六糸緞】‥リヤウ
中国から舶来した繻子しゅす。経たて糸があらく、光沢の幾分劣ったもの。
む‐りょう【無料】‥レウ
料金を要しないこと。「入場―」「―奉仕」
む‐りょう【無聊】‥レウ
⇒ぶりょう
む‐りょう【無量】‥リヤウ
量のはかり知れないほど多いこと。莫大なこと。「感慨―」「感―」
⇒むりょう‐ぎ‐きょう【無量義経】
⇒むりょう‐こう【無量光】
⇒むりょうこう‐ぶつ【無量光仏】
⇒むりょう‐じゅ【無量寿】
⇒むりょうじゅ‐いん【無量寿院】
⇒むりょうじゅ‐きょう【無量寿経】
⇒むりょうじゅ‐ぶつ【無量寿仏】
⇒むりょう‐たいすう【無量大数】
⇒むりょう‐むへん【無量無辺】
むりょう‐ぎ‐きょう【無量義経】‥リヤウ‥キヤウ
仏典の一つ。曇摩伽陀耶舎どんまがだやしゃの訳。1巻。法華三部経の一つ。無量の法が無相の一法から生ずることを説く。古来、法華経の開経とされる。
⇒む‐りょう【無量】
むりょう‐こう【無量光】‥リヤウクワウ
〔仏〕(梵語Amitābha 「無限の光明を持つもの」の意)
①阿弥陀の漢訳名の一つ。無量光仏。
②十二光の一つ。衆生しゅじょうに与える利益に限りがない阿弥陀の光明。
⇒む‐りょう【無量】
むりょうこう‐ぶつ【無量光仏】‥リヤウクワウ‥
(→)無量光に同じ。阿弥陀のこと。
⇒む‐りょう【無量】
むりょう‐じゅ【無量寿】‥リヤウ‥
〔仏〕(梵語Amitāyus 「無限の寿命を持つもの」の意)阿弥陀の漢訳名の一つ。無量寿仏。
⇒む‐りょう【無量】
むりょうじゅ‐いん【無量寿院】‥リヤウ‥ヰン
〔仏〕
①弥勒みろくの浄土たる兜率とそつ天にある四十九院の一つ。
②法成寺の阿弥陀堂の称。
⇒む‐りょう【無量】
むりょうじゅ‐きょう【無量寿経】‥リヤウ‥キヤウ
仏典の一つ。魏の康僧鎧こうそうがいの訳とされる。2巻。浄土三部経の一つ。無量寿(阿弥陀)仏の四十八願と極楽の様子および極楽往生の方法を説いたもの。双巻経。大無量寿経。大経。
⇒む‐りょう【無量】
むりょうじゅ‐ぶつ【無量寿仏】‥リヤウ‥
(→)無量寿に同じ。阿弥陀のこと。
⇒む‐りょう【無量】
むりょう‐たいすう【無量大数】‥リヤウ‥
数の単位。10の68乗。一説に、10の88乗。(塵劫記)
⇒む‐りょう【無量】
むりょう‐むへん【無量無辺】‥リヤウ‥
〔仏〕はかり知れないこと。はてしなく多いこと。浄瑠璃、女殺油地獄「―の聚福閣」
⇒む‐りょう【無量】
む‐りょく【無力】
①力のないこと。勢力のないこと。「―な防備」
②貧しくなること。貧乏。謡曲、蘆刈「散々の御―にて今はこの所にはござなく候ふ」
⇒むりょく‐かん【無力感】
⇒むりょくせい‐たいしつ【無力性体質】
むりょく‐かん【無力感】
自分の力の無さを意識しての失望感。「―におそわれる」
⇒む‐りょく【無力】
むりょくせい‐たいしつ【無力性体質】
胸が狭く平らで、筋肉・骨格の発育が悪く、しばしば内臓下垂症・滴状心・起立性調節障害などを伴う体質。
⇒む‐りょく【無力】
むりり
(→)「むりむり」に同じ。
むりん‐り【無輪犂】
車輪を有しない犂すき。和犂わり全般、西洋のスイング‐プラウなど。むりんすき。
む・る【群る】
〔自下二〕
⇒むれる(下一)
む‐るい【無類】
たぐいのないこと。くらべるもののないこと。無比。「―のお人好し」「勇敢―な若者」
ムルナウ【Friedrich Wilhelm Murnau】
ドイツの映画監督。表現主義映画の代表者の一人。作「最後の人」「サンライズ」など。(1888〜1931)
ムルマンスク【Murmansk】
ロシア北西端のコラ半島にある港湾都市。バレンツ海に臨む不凍港で、北極海沿岸有数の大都市。人口32万5千(2004)。
ムルロア‐かんしょう【ムルロア環礁】‥クワンセウ
(Mururoa)南太平洋、フランス領ポリネシア南東部のトゥアモトゥ諸島中の環礁。1966〜96年、フランスの核実験場。
フランスの核実験に抗議するタヒチの人々(1995年)
撮影:桐生広人
むれ【山】
(朝鮮語からか)やま。斉明紀「今城なる小お―が上に」
むれ【群れ】
①あつまり。むらがり。「―をなす」
②なかま。くみ。
むれ・いる【群れ居る】‥ヰル
〔自上一〕
集まっている。むらがりいる。大唐西域記長寛点「諸の伽藍に寓ムレヰて」
むれ‐すずめ【群雀】
①マメ科の落葉低木。中国原産。観賞用に栽培。高さ約3メートル。葉は2対の4小葉から成る。春、葉腋にエニシダに似た1個の蝶形花を垂下。初め黄色で、のち赤みを帯びる。漢名、錦鶏児。〈[季]春〉
ムレスズメ
提供:OPO
②ラン科オンシディウム属の観賞用植物数種の総称。洋蘭として栽培。黄色の小花を群開する。群雀蘭。
むれ‐た・つ【群れ立つ】
〔自五〕
むらがって立つ。むらがって立って行く。古今和歌集雑体「花薄君なき庭に―・ちて」
むれ‐つど・う【群れ集う】‥ツドフ
〔自五〕
むらがりあつまる。
むれ‐と・ぶ【群れ飛ぶ】
〔自五〕
群れになって飛ぶ。
むれ‐ゆ・く【群れ行く】
〔自五〕
むらがって行く。群をなして行く。
むれ‐らか【群れらか】
一つに集まるさま。群をなすさま。まとまるさま。宇治拾遺物語9「物は―に得たるこそよけれ。細々こまごまに得むとのたまふ、わろき事なり」
む・れる【群れる】
〔自下一〕[文]む・る(下二)
一所に集まる。むらがる。万葉集19「い―・れてをればうれしくもあるか」。「―・れて飛ぶ鳥」
む・れる【蒸れる】
〔自下一〕
①熱気がこもり、蒸し暑く感ずる。「足が―・れる」「梅雨時で車内が―・れる」
②熱や蒸気が十分にとおる。「まんじゅうが―・れる」
むろ【室】
①家の奥に設けた、土を塗りこめて寝室などとした所。万葉集8「尾花逆葺き黒木もち造れる―は」
②山腹などに掘って構えた窟いわや。綏靖紀「片丘の大―の中に」
③住み籠もる所。家。特に、僧房。古今和歌集雑「かの―に罷り至りて」
④物を入れて置いて暖め、または外気に触れないように、特別の構造をした所。「麹―」「氷―」
⑤室鰺むろあじの略。
→風呂ふろ
むろ【室】
姓氏の一つ。
⇒むろ‐きゅうそう【室鳩巣】
むろ【榁・杜松】
⇒ねず(杜松)。万葉集16「玉掃、鎌、―、棗なつめを詠む歌」
む‐ろ【無漏】
〔仏〕(「漏」は煩悩ぼんのうの意)迷いを離れていること。煩悩のない境地。無漏道。懐風藻「我が思ふ所は―に在り」↔有漏うろ
むろ‐あじ【室鰺・鰘】‥アヂ
アジ科の海産の硬骨魚。全長約40センチメートル。背部は青緑色、腹部は銀白色、前後の方向に広い赤褐色帯がある。暖海に産し、開き・くさやとして賞味。広義にはアジ科ムロアジ属魚類の総称。
むろう【室生】‥フ
姓氏の一つ。
⇒むろう‐さいせい【室生犀星】
むろう‐さいせい【室生犀星】‥フ‥
詩人・小説家。本名、照道。金沢生れ。高等小学校中退。北原白秋・萩原朔太郎らと交わり、抒情詩人として知られた。のち小説に転じ、野性的な人間追求と感覚的描写で一家を成す。作「愛の詩集」「幼年時代」「あにいもうと」「杏つ子」など。(1889〜1962)
室生犀星
撮影:石井幸之助
⇒むろう【室生】
むろう‐じ【室生寺】‥フ‥
奈良県宇陀市室生区にある真言宗室生寺派の大本山。山号、宀一山べんいちさん。8世紀末賢璟けんきょう・修円が室生竜穴神の神宮寺として創建。空海来山以後整備され、女人禁制の高野山に対し、女人高野と称した。山岳寺院発生期の唯一の遺構。金堂・五重塔および諸仏像などに平安初期のものが多く残存。悉地院。
室生寺五重塔
撮影:山梨勝弘
むろ‐ぎみ【室君】
播磨国室津むろのつの遊女。転じて、遊女の異称。
むろ‐きゅうそう【室鳩巣】‥キウサウ
江戸中期の儒学者。名は直清。江戸の人。木下順庵に朱子学を学び、加賀藩儒、のち新井白石の推薦で幕府の儒官となり、将軍吉宗の侍講。著「駿台雑話」「六諭衍義りくゆえんぎ大意」「赤穂義人録」など。(1658〜1734)
→資料:『赤穂義人録』
⇒むろ【室】
む‐ろく【無禄】
禄のないこと。知行ちぎょうのないこと。↔有禄
むろ‐ざき【室咲き】
(→)「むろ」4の中で、春に咲く草木の花を冬のうちに咲かせること。また、その花。〈[季]冬〉
むろ‐じ【無漏路】‥ヂ
〔仏〕煩悩ぼんのうに汚されない清浄の世界。↔有漏路うろじ
むろ‐ち【無漏智】
〔仏〕煩悩を離れた清浄の智慧。↔有漏智うろち
むろつ【室津】
①兵庫県たつの市御津町にある港。かつては瀬戸内海の要津で、遊女町があったことで著名。むろのつ。室の泊とまり。
②高知県室戸市にある地。室戸岬の北西。土佐日記に見える古代の港。
むろ‐つみ【室積・館】
外国の使や客を泊める建物。客舎。むろつび。推古紀(岩崎本)平安中期点「更に新にいしき館ムロツミを難波の高麗館こまのむろつみの上ほとりに造る」
むろと【室戸】
高知県南東端の市。室戸岬を市域に含み、遠洋マグロ漁業の基地。人口1万7千。
⇒むろと‐ざき【室戸岬】
⇒むろと‐たいふう【室戸台風】
むろどう【室堂】‥ダウ
富山県東部、立山たてやまの西方直下にある溶岩台地。立山黒部アルペン‐ルートの拠点。標高2450メートル。室堂平。
むろ‐どこ【室床】
茶室の床の間の一種。天井・脇壁のすべての入隅いりすみを壁土で塗りまわしたもの。
むろと‐ざき【室戸岬】
高知県の土佐湾東端に突出する岬。奇岩や亜熱帯性植物で有名。近海は好漁場。室戸崎。むろとみさき。
室戸岬
撮影:山梨勝弘
⇒むろと【室戸】
むろと‐たいふう【室戸台風】
1934年9月21日、室戸岬の西に上陸、当時の地上最低気圧911.9ヘクトパスカルを記録し、大阪を通り、日本海を北上、三陸沖に抜けた超大型の台風。暴風雨・高潮のため全国の死者・行方不明者約3000人。
大阪四天王寺被害 1934年
提供:毎日新聞社
⇒むろと【室戸】
むろ‐ぬし【室主】
(→)住持じゅうじに同じ。日本霊異記下「―に銭・財物を施せす」
むろ‐の‐き【室の木・杜松】
(→)「ねず(杜松)」に同じ。万葉集3「鞆ともの浦の磯の―見むごとに」
むろ‐の‐つ【室津】
⇒むろつ1
むろ‐の‐とまり【室の泊】
(→)「むろつ(室津)」1に同じ。
むろ‐の‐はやざき【室の早咲き】
「むろ」4で育てて早く咲かせた草木。むろざき。
むろ‐の‐やしま【室の八島】
①(「八島」は釜の意)昔、除夜に竈かまどをはらい浄め、翌年の吉凶を占ったこと。散木奇歌集「さらひする―のことこひに」
②栃木市惣社町にある大神おおみわ神社(室の六所明神)。また、そこにある池。水気が立ち上って煙のように見えるという。(歌枕)
むろ‐ほう【無漏法】‥ホフ
〔仏〕煩悩を断滅した状態。論蔵では無為法と道諦どうたいとを指す。
むろ‐ほぎ【室寿ぎ】
(古くは清音)新室にいむろを開く祝い。顕宗紀「衣帯みそみおびを整ひきつくろひて―して曰はく」
むろまち【室町】
平安京の東洞院大路と西洞院大路との中間にあった小路。足利氏はこの北部に幕府を置いた。西陣に近く、現在京都の繊維商店街、またその通称。
⇒むろまち‐じだい【室町時代】
⇒むろまちじだい‐ぶんがく【室町時代文学】
⇒むろまち‐どの【室町殿】
⇒むろまち‐ばくふ【室町幕府】
むろまち‐じだい【室町時代】
足利氏が政権を握り京都室町に幕府を開いた時代。1392年(明徳3)南北朝の合一から、1573年(天正1)第15代将軍義昭が織田信長に追われるまでの約180年間を指す。その後期すなわち応仁の乱後を戦国時代とも称する。また、南北朝時代(1336〜1392)を室町時代前期に含める説もある。
⇒むろまち【室町】
むろまちじだい‐ぶんがく【室町時代文学】
室町時代に行われた文学。軍記物語では「明徳記」以下のいわゆる後期軍記や「曾我物語」「義経記」が出、謡曲・狂言・御伽草子類が盛んになり、和歌は平板化して連歌が活気を呈し、宗祇が「新撰
玖波集」を撰し、山崎宗鑑・荒木田守武が連歌の俳諧体を詠じた。また、漢文学の命脈は京都五山によって保たれた。「太平記」「
玖波集」などの南北朝時代文学を含めることもある。
⇒むろまち【室町】
むろまち‐どの【室町殿】
①京都室町東にあった足利将軍家の邸宅。義満の造営。花の御所ともいう。
②室町幕府、また、その将軍の称。
⇒むろまち【室町】
むろまち‐ばくふ【室町幕府】
足利氏が京都に開いた幕府。尊氏が1336年(建武3)建武政府を京都から逐って創始。3代将軍義満の頃には実質的に朝廷の権力をも吸収して最盛期を迎えたが、やがて無力化し、群雄割拠の戦国時代を招き、第15代義昭に至って織田信長に滅ぼされた。足利幕府。
室町幕府(将軍一覧)
1 足利尊氏
2 足利義詮
3 足利義満
4 足利義持
5 足利義量
6 足利義教
7 足利義勝
8 足利義政
9 足利義尚
10 足利義稙
11 足利義澄
12 足利義晴
13 足利義輝
14 足利義栄
15 足利義昭
⇒むろまち【室町】
むろ‐や【室屋】
(→)「むろ」1に同じ。古事記中「忍坂おさかの大―に人多さわに来入り居り」
むろや‐どうけつ‐いせき【室谷洞穴遺跡】‥ヰ‥
新潟県東蒲原郡阿賀町にある縄文時代の洞穴遺跡。縄文草創期から早期の土器や石器が出土。
むろやま‐みそ【室山味噌】
三重県四日市市室山町から産する味噌。
むろらん【室蘭】
北海道南西部の市。内浦湾の東端、室蘭港を抱く絵鞆えとも岬に位置する港湾都市。石炭の積出港、鉄鋼生産地として発展。胆振いぶり支庁所在地。人口9万8千。
⇒むろらん‐こうぎょう‐だいがく【室蘭工業大学】
⇒むろらん‐ほんせん【室蘭本線】
むろらん‐こうぎょう‐だいがく【室蘭工業大学】‥ゲフ‥
国立大学法人の一つ。1887年(明治20)設立の札幌農学校工学科と1939年設立の室蘭高等工業学校とを前身とし、49年新制大学となる。2004年法人化。室蘭市。
⇒むろらん【室蘭】
むろらん‐ほんせん【室蘭本線】
北海道南部のJR幹線。長万部おしゃまんべ・岩見沢間211.0キロメートルおよび東室蘭・室蘭間7.0キロメートル。
⇒むろらん【室蘭】
む‐ろん【無論】
①論ずるまでもないこと。「―の事」
②(副詞的に)言うまでもなく。もちろん。「―御承知と思うが」「君のほうが―正しい」
ムワッヒド【Muwahhid】
ベルベル人の建てたイスラム王朝。モロッコに興ってムラービト朝を滅ぼし、チュニジア以西の北アフリカとイベリア半島南部を支配、マラケシュに都を置く。同半島のキリスト教徒に圧迫されて衰退。(1130〜1269)
ムンク【Edvard Munch】
ノルウェーの画家。表現派の先駆。好んで病患と死とを主題に選んだ。版画も多い。作「叫び」など。(1863〜1944)
ムンク
提供:Photos12/APL
「叫び」
提供:Photos12/APL
むんず‐と
〔副〕
ムズトの撥音化。日葡辞書「ムンズトシ(締)ムル」
ムンダー‐しょご【ムンダー諸語】
(Muṇdā)オーストロ‐アジア語族に属する言語群。ケールワーリー諸語などを含み、インド東部とその西と南にいくつかの言語島をなす。
ムンバイ【Mumbai】
インド中部西海岸、アラビア海に面する港湾都市。工業・商業・金融の中心地。また陸海空交通の要地。人口1191万4千(2001)。旧称ボンベイ。
ムンプス【Mumps ドイツ】
(→)流行性耳下腺炎。
むん‐むん
熱気・におい・意気込みなどが息苦しいほど濃厚に立ちこめているさま。「人いきれで部屋が―する」
め
①両唇を密閉し有声の気息を鼻腔に通じて発する鼻子音〔m〕と母音〔e〕との結合した音節。〔me〕 上代特殊仮名遣では奈良時代に甲〔me〕乙〔më〕2種の別があった。
②平仮名「め」は「女」の草体。片仮名「メ」は「女」の略体。
め【目・眼】
[一]〔名〕
➊物を見る働きをする所。
①視覚器官の通称。眼球と視神経を主要部とし、眼瞼・眼筋・涙器などの付属器から成る。万葉集16「わが―らは真澄の鏡」。日葡辞書「メ、マナコ」。「―を閉じる」→眼球がんきゅう。
②物を見る時の目の辺の様子。めつき。まなざし。「はたから変な―で見られる」
③目に似た形のもの。「うおの―」
④動きの中心にあるもの。「台風の―」「騒動の―」
➋目の働き。
①見る機能。「―のよい人」
②見ること。見えること。斉明紀「君が―の恋しきからに泊はててゐてかくや恋ひむも君が―を欲り」。「ひいき―で見る」
③注意して見ること。見張り。監視。浄瑠璃、大経師昔暦「この玉がきつと―になつて」。浄瑠璃、国性爺後日合戦「舅両人の―を盗むと思へば」
④文字を読むこと。読字能力。枕草子314「いかでか。片―もあきつかうまつらでは」。浄瑠璃、心中二つ腹帯「書出し一つする程の―は親達があけておく」
⑤(抽象的に)物事を見抜く力。洞察力。浄瑠璃、主馬判官盛久「ええ―の明かぬ大将、笑止千万」。「専門家の―に狂いはない」「物を見る―がある」
⑥光を感知するなど目に似た働きのあるもの。「レーダーの―」
➌目に見えたもの。
①目に映る、物の姿・形・様子。「見た―が悪い」
②物事に出会った体験。古今和歌集恋「うき―のみ生ひて流るる浦なれば」。「いい―を見る」
➍点状のもの。
①縦横に並んだ線の交わる所。また、そのすき間。神代紀下「網張り渡し、―ろ寄しに寄し寄りこね」。「碁盤の―」「―が粗い布」
②囲碁で、石が活いきるために必要で相手が打つことのできない点。眼が二つ以上ある石は活きる。
③線状のものなどが交わった所。「結び―」
④一列に並んだ(筋状の)凹凸やすきま。「のこぎりの―」「櫛の―」
⑤賽さいの面につけた点のしるし。またその点の数。万葉集16「一二ひとふたの―のみにあらず…双六の賽さえ」。「いい―が出ない」「勝ち―になる」
⑥物差し・秤など計量器に打った、量を読むための刻みのしるし。目盛り。
➎(「秤の目」から転じて)物の重さに関すること。
①秤で計る量。重さ。「―減り」「三貫―」
②(→)匁もんめに同じ。源氏物語順集「幾―かけたるこがねなるらん」
➏物の接する所。また、そこに生ずる筋。万葉集11「葺ける板―」。万葉集12「衣の縫ひ―」。枕草子251「雪…瓦の―ごとに入りて」。「折り―」「境―」「季節の変り―」「柾まさ―」
➐幔幕の名所などころ。第2・第3・第4の幅のの総称。物見の幅。紋の幅。
[二]〔接尾〕
①その順番であることを表す。「五番―」「二つ―」「三段―」
②その性質・傾向を持つ意を表す。「細―」「落ち―」
⇒目が合う
⇒目が堅い
⇒目が利く
⇒目が曇る
⇒目が眩む
⇒目が肥える
⇒目が冴える
⇒目が覚める
⇒目が据わる
⇒目が高い
⇒目が近い
⇒目が散る
⇒目が出る
⇒目が点になる
⇒目が届く
⇒目が飛び出る
⇒目が無い
⇒目が離せない
⇒目が早い
⇒目が光る
⇒目が回る
⇒目が物を言う
⇒目が行く
⇒目から鱗が落ちる
⇒目から鼻へ抜ける
⇒目から火が出る
⇒目じゃない
⇒目で見て口で言え
⇒目で物を言う
⇒目と鼻の先
⇒目に会う
⇒目に余る
⇒目に一丁字なし
⇒目に浮かぶ
⇒目に掛かる
⇒目に掛ける
⇒目に角を立てる
⇒目に障る
⇒目に染みる
⇒目にする
⇒目に立つ
⇒目につく
⇒目に留まる
⇒目には青葉山時鳥初松魚
⇒目に入る
⇒目には目を、歯には歯を
⇒目に触れる
⇒目に見えて
⇒目に見える
⇒目にも留まらぬ
⇒目に物言わす
⇒目に物見せる
⇒目の色を変える
⇒目の上の瘤
⇒目の敵にする
⇒目の黒いうち
⇒目の付け所
⇒目の中へ入れても痛くない
⇒目の寄る所へは玉も寄る
⇒目は口ほどに物を言う
⇒目は空
⇒目引き袖引き
⇒目引き鼻引き
⇒目振る間
⇒目も当てられない
⇒目もあや
⇒目も合わない
⇒目も及ばず
⇒目も呉れない
⇒目もすまに
⇒目もなく
⇒目も遥に
⇒目を射る
⇒目を入れる
⇒目を疑う
⇒目を奪われる
⇒目を覆う
⇒目を起こす
⇒目を落とす
⇒目を掛ける
⇒目を掠める
⇒目を切る
⇒目を極む
⇒目を潜る
⇒目を配る
⇒目を晦ます
⇒目を呉れる
⇒目をくわす
⇒目を肥やす
⇒目を凝らす
⇒目を覚ます
⇒目を曝す
⇒目を皿にする
⇒目を三角にする
⇒目を忍ぶ
⇒目を白黒させる
⇒目を据える
⇒目を澄ます
⇒目を注ぐ
⇒目をそばだてる
⇒目を側める
⇒目を逸らす
⇒目を立てる
⇒目をつける
⇒目をつぶる
⇒目を転ずる
⇒目を通す
⇒目を止める
⇒目を長くす
⇒目を抜く
⇒目を盗む
⇒目を離す
⇒目を光らす
⇒目を引く
⇒目を開く
⇒目を伏せる
⇒目を細くする
⇒目を丸くする
⇒目を回す
⇒目を見す
⇒目を見張る
⇒目を見る
⇒目を剥く
⇒目を向ける
⇒目を遣る
め【芽】
①将来、枝・葉・花などの器官に成育する幼組織。発生の位置によって、頂芽・腋芽・不定芽に、また生じる季節により冬芽などに分ける。内部を保護する鱗片などに包まれる。広義には動植物の原基をいう。古事記中「其根―つなぎて」
②卵の黄身の上面にあって、孵かえって雛となるもの。胚盤。
③新しく生じ、発展しようとするもの。「若者の―をはぐくむ」
⇒芽が出る
⇒芽を摘む
め【雌・牝・女】
①卵を生み、または子を孕はらむ器官をもつ生物。また、その器官、属性。めす。めん。雌性。「牝牛」「雌蕊めしべ」
②人間の女性。おんな。女子。古事記上「くはし―をありと聞かして」
③配偶の女性。妻。宇津保物語藤原君「さだめたる―なし」
④二つ対ついになっているもののうち、小さく、または女性的・受身的な方。「―ねじ」「―滝」
↔雄お
め【海布】
食用となる海藻の総称。ワカメ・アラメの類。万葉集3「志賀の海人あまは―刈り塩焼きいとまなみ」
め
〔助動〕
助動詞ムの已然形。古事記上「今こそは我鳥わどりにあら―、後は汝鳥などりにあらむを」
め
〔助詞〕
(上代東国方言)係助詞「も」に同じ。万葉集20「駿河の嶺ねらは恋くうしく―あるか」
め【奴】
〔接尾〕
①ものの名に添えて、見下げていう語。平家物語7「その法師―」。「畜生―」
②自分または自分の側のものの名に添えて謙遜の意を表す。歌舞伎、青砥稿花紅彩画「この家の主人―にござりまする」。「私―」
め‐あか【目垢】
めやに。
め‐あかし【目明し】
(「目証めあかし」の意)
①鑑定すること。めきき。狂言、横座「―してもらはう」
②江戸時代、放火・盗賊その他の罪人を捕らえるため、与力よりき・同心の配下で働いた者。多くは以前軽い罪を犯した者から採用した。おかっぴき。てさき。訴人。
め‐あき【目明き】
①目の見える人。
②文字のよめる人。また、道理をわきまえている人。
⇒目明き千人盲千人
むれ【山】
(朝鮮語からか)やま。斉明紀「今城なる小お―が上に」
むれ【群れ】
①あつまり。むらがり。「―をなす」
②なかま。くみ。
むれ・いる【群れ居る】‥ヰル
〔自上一〕
集まっている。むらがりいる。大唐西域記長寛点「諸の伽藍に寓ムレヰて」
むれ‐すずめ【群雀】
①マメ科の落葉低木。中国原産。観賞用に栽培。高さ約3メートル。葉は2対の4小葉から成る。春、葉腋にエニシダに似た1個の蝶形花を垂下。初め黄色で、のち赤みを帯びる。漢名、錦鶏児。〈[季]春〉
ムレスズメ
提供:OPO
②ラン科オンシディウム属の観賞用植物数種の総称。洋蘭として栽培。黄色の小花を群開する。群雀蘭。
むれ‐た・つ【群れ立つ】
〔自五〕
むらがって立つ。むらがって立って行く。古今和歌集雑体「花薄君なき庭に―・ちて」
むれ‐つど・う【群れ集う】‥ツドフ
〔自五〕
むらがりあつまる。
むれ‐と・ぶ【群れ飛ぶ】
〔自五〕
群れになって飛ぶ。
むれ‐ゆ・く【群れ行く】
〔自五〕
むらがって行く。群をなして行く。
むれ‐らか【群れらか】
一つに集まるさま。群をなすさま。まとまるさま。宇治拾遺物語9「物は―に得たるこそよけれ。細々こまごまに得むとのたまふ、わろき事なり」
む・れる【群れる】
〔自下一〕[文]む・る(下二)
一所に集まる。むらがる。万葉集19「い―・れてをればうれしくもあるか」。「―・れて飛ぶ鳥」
む・れる【蒸れる】
〔自下一〕
①熱気がこもり、蒸し暑く感ずる。「足が―・れる」「梅雨時で車内が―・れる」
②熱や蒸気が十分にとおる。「まんじゅうが―・れる」
むろ【室】
①家の奥に設けた、土を塗りこめて寝室などとした所。万葉集8「尾花逆葺き黒木もち造れる―は」
②山腹などに掘って構えた窟いわや。綏靖紀「片丘の大―の中に」
③住み籠もる所。家。特に、僧房。古今和歌集雑「かの―に罷り至りて」
④物を入れて置いて暖め、または外気に触れないように、特別の構造をした所。「麹―」「氷―」
⑤室鰺むろあじの略。
→風呂ふろ
むろ【室】
姓氏の一つ。
⇒むろ‐きゅうそう【室鳩巣】
むろ【榁・杜松】
⇒ねず(杜松)。万葉集16「玉掃、鎌、―、棗なつめを詠む歌」
む‐ろ【無漏】
〔仏〕(「漏」は煩悩ぼんのうの意)迷いを離れていること。煩悩のない境地。無漏道。懐風藻「我が思ふ所は―に在り」↔有漏うろ
むろ‐あじ【室鰺・鰘】‥アヂ
アジ科の海産の硬骨魚。全長約40センチメートル。背部は青緑色、腹部は銀白色、前後の方向に広い赤褐色帯がある。暖海に産し、開き・くさやとして賞味。広義にはアジ科ムロアジ属魚類の総称。
むろう【室生】‥フ
姓氏の一つ。
⇒むろう‐さいせい【室生犀星】
むろう‐さいせい【室生犀星】‥フ‥
詩人・小説家。本名、照道。金沢生れ。高等小学校中退。北原白秋・萩原朔太郎らと交わり、抒情詩人として知られた。のち小説に転じ、野性的な人間追求と感覚的描写で一家を成す。作「愛の詩集」「幼年時代」「あにいもうと」「杏つ子」など。(1889〜1962)
室生犀星
撮影:石井幸之助
⇒むろう【室生】
むろう‐じ【室生寺】‥フ‥
奈良県宇陀市室生区にある真言宗室生寺派の大本山。山号、宀一山べんいちさん。8世紀末賢璟けんきょう・修円が室生竜穴神の神宮寺として創建。空海来山以後整備され、女人禁制の高野山に対し、女人高野と称した。山岳寺院発生期の唯一の遺構。金堂・五重塔および諸仏像などに平安初期のものが多く残存。悉地院。
室生寺五重塔
撮影:山梨勝弘
むろ‐ぎみ【室君】
播磨国室津むろのつの遊女。転じて、遊女の異称。
むろ‐きゅうそう【室鳩巣】‥キウサウ
江戸中期の儒学者。名は直清。江戸の人。木下順庵に朱子学を学び、加賀藩儒、のち新井白石の推薦で幕府の儒官となり、将軍吉宗の侍講。著「駿台雑話」「六諭衍義りくゆえんぎ大意」「赤穂義人録」など。(1658〜1734)
→資料:『赤穂義人録』
⇒むろ【室】
む‐ろく【無禄】
禄のないこと。知行ちぎょうのないこと。↔有禄
むろ‐ざき【室咲き】
(→)「むろ」4の中で、春に咲く草木の花を冬のうちに咲かせること。また、その花。〈[季]冬〉
むろ‐じ【無漏路】‥ヂ
〔仏〕煩悩ぼんのうに汚されない清浄の世界。↔有漏路うろじ
むろ‐ち【無漏智】
〔仏〕煩悩を離れた清浄の智慧。↔有漏智うろち
むろつ【室津】
①兵庫県たつの市御津町にある港。かつては瀬戸内海の要津で、遊女町があったことで著名。むろのつ。室の泊とまり。
②高知県室戸市にある地。室戸岬の北西。土佐日記に見える古代の港。
むろ‐つみ【室積・館】
外国の使や客を泊める建物。客舎。むろつび。推古紀(岩崎本)平安中期点「更に新にいしき館ムロツミを難波の高麗館こまのむろつみの上ほとりに造る」
むろと【室戸】
高知県南東端の市。室戸岬を市域に含み、遠洋マグロ漁業の基地。人口1万7千。
⇒むろと‐ざき【室戸岬】
⇒むろと‐たいふう【室戸台風】
むろどう【室堂】‥ダウ
富山県東部、立山たてやまの西方直下にある溶岩台地。立山黒部アルペン‐ルートの拠点。標高2450メートル。室堂平。
むろ‐どこ【室床】
茶室の床の間の一種。天井・脇壁のすべての入隅いりすみを壁土で塗りまわしたもの。
むろと‐ざき【室戸岬】
高知県の土佐湾東端に突出する岬。奇岩や亜熱帯性植物で有名。近海は好漁場。室戸崎。むろとみさき。
室戸岬
撮影:山梨勝弘
⇒むろと【室戸】
むろと‐たいふう【室戸台風】
1934年9月21日、室戸岬の西に上陸、当時の地上最低気圧911.9ヘクトパスカルを記録し、大阪を通り、日本海を北上、三陸沖に抜けた超大型の台風。暴風雨・高潮のため全国の死者・行方不明者約3000人。
大阪四天王寺被害 1934年
提供:毎日新聞社
⇒むろと【室戸】
むろ‐ぬし【室主】
(→)住持じゅうじに同じ。日本霊異記下「―に銭・財物を施せす」
むろ‐の‐き【室の木・杜松】
(→)「ねず(杜松)」に同じ。万葉集3「鞆ともの浦の磯の―見むごとに」
むろ‐の‐つ【室津】
⇒むろつ1
むろ‐の‐とまり【室の泊】
(→)「むろつ(室津)」1に同じ。
むろ‐の‐はやざき【室の早咲き】
「むろ」4で育てて早く咲かせた草木。むろざき。
むろ‐の‐やしま【室の八島】
①(「八島」は釜の意)昔、除夜に竈かまどをはらい浄め、翌年の吉凶を占ったこと。散木奇歌集「さらひする―のことこひに」
②栃木市惣社町にある大神おおみわ神社(室の六所明神)。また、そこにある池。水気が立ち上って煙のように見えるという。(歌枕)
むろ‐ほう【無漏法】‥ホフ
〔仏〕煩悩を断滅した状態。論蔵では無為法と道諦どうたいとを指す。
むろ‐ほぎ【室寿ぎ】
(古くは清音)新室にいむろを開く祝い。顕宗紀「衣帯みそみおびを整ひきつくろひて―して曰はく」
むろまち【室町】
平安京の東洞院大路と西洞院大路との中間にあった小路。足利氏はこの北部に幕府を置いた。西陣に近く、現在京都の繊維商店街、またその通称。
⇒むろまち‐じだい【室町時代】
⇒むろまちじだい‐ぶんがく【室町時代文学】
⇒むろまち‐どの【室町殿】
⇒むろまち‐ばくふ【室町幕府】
むろまち‐じだい【室町時代】
足利氏が政権を握り京都室町に幕府を開いた時代。1392年(明徳3)南北朝の合一から、1573年(天正1)第15代将軍義昭が織田信長に追われるまでの約180年間を指す。その後期すなわち応仁の乱後を戦国時代とも称する。また、南北朝時代(1336〜1392)を室町時代前期に含める説もある。
⇒むろまち【室町】
むろまちじだい‐ぶんがく【室町時代文学】
室町時代に行われた文学。軍記物語では「明徳記」以下のいわゆる後期軍記や「曾我物語」「義経記」が出、謡曲・狂言・御伽草子類が盛んになり、和歌は平板化して連歌が活気を呈し、宗祇が「新撰
玖波集」を撰し、山崎宗鑑・荒木田守武が連歌の俳諧体を詠じた。また、漢文学の命脈は京都五山によって保たれた。「太平記」「
玖波集」などの南北朝時代文学を含めることもある。
⇒むろまち【室町】
むろまち‐どの【室町殿】
①京都室町東にあった足利将軍家の邸宅。義満の造営。花の御所ともいう。
②室町幕府、また、その将軍の称。
⇒むろまち【室町】
むろまち‐ばくふ【室町幕府】
足利氏が京都に開いた幕府。尊氏が1336年(建武3)建武政府を京都から逐って創始。3代将軍義満の頃には実質的に朝廷の権力をも吸収して最盛期を迎えたが、やがて無力化し、群雄割拠の戦国時代を招き、第15代義昭に至って織田信長に滅ぼされた。足利幕府。
室町幕府(将軍一覧)
1 足利尊氏
2 足利義詮
3 足利義満
4 足利義持
5 足利義量
6 足利義教
7 足利義勝
8 足利義政
9 足利義尚
10 足利義稙
11 足利義澄
12 足利義晴
13 足利義輝
14 足利義栄
15 足利義昭
⇒むろまち【室町】
むろ‐や【室屋】
(→)「むろ」1に同じ。古事記中「忍坂おさかの大―に人多さわに来入り居り」
むろや‐どうけつ‐いせき【室谷洞穴遺跡】‥ヰ‥
新潟県東蒲原郡阿賀町にある縄文時代の洞穴遺跡。縄文草創期から早期の土器や石器が出土。
むろやま‐みそ【室山味噌】
三重県四日市市室山町から産する味噌。
むろらん【室蘭】
北海道南西部の市。内浦湾の東端、室蘭港を抱く絵鞆えとも岬に位置する港湾都市。石炭の積出港、鉄鋼生産地として発展。胆振いぶり支庁所在地。人口9万8千。
⇒むろらん‐こうぎょう‐だいがく【室蘭工業大学】
⇒むろらん‐ほんせん【室蘭本線】
むろらん‐こうぎょう‐だいがく【室蘭工業大学】‥ゲフ‥
国立大学法人の一つ。1887年(明治20)設立の札幌農学校工学科と1939年設立の室蘭高等工業学校とを前身とし、49年新制大学となる。2004年法人化。室蘭市。
⇒むろらん【室蘭】
むろらん‐ほんせん【室蘭本線】
北海道南部のJR幹線。長万部おしゃまんべ・岩見沢間211.0キロメートルおよび東室蘭・室蘭間7.0キロメートル。
⇒むろらん【室蘭】
む‐ろん【無論】
①論ずるまでもないこと。「―の事」
②(副詞的に)言うまでもなく。もちろん。「―御承知と思うが」「君のほうが―正しい」
ムワッヒド【Muwahhid】
ベルベル人の建てたイスラム王朝。モロッコに興ってムラービト朝を滅ぼし、チュニジア以西の北アフリカとイベリア半島南部を支配、マラケシュに都を置く。同半島のキリスト教徒に圧迫されて衰退。(1130〜1269)
ムンク【Edvard Munch】
ノルウェーの画家。表現派の先駆。好んで病患と死とを主題に選んだ。版画も多い。作「叫び」など。(1863〜1944)
ムンク
提供:Photos12/APL
「叫び」
提供:Photos12/APL
むんず‐と
〔副〕
ムズトの撥音化。日葡辞書「ムンズトシ(締)ムル」
ムンダー‐しょご【ムンダー諸語】
(Muṇdā)オーストロ‐アジア語族に属する言語群。ケールワーリー諸語などを含み、インド東部とその西と南にいくつかの言語島をなす。
ムンバイ【Mumbai】
インド中部西海岸、アラビア海に面する港湾都市。工業・商業・金融の中心地。また陸海空交通の要地。人口1191万4千(2001)。旧称ボンベイ。
ムンプス【Mumps ドイツ】
(→)流行性耳下腺炎。
むん‐むん
熱気・におい・意気込みなどが息苦しいほど濃厚に立ちこめているさま。「人いきれで部屋が―する」
め
①両唇を密閉し有声の気息を鼻腔に通じて発する鼻子音〔m〕と母音〔e〕との結合した音節。〔me〕 上代特殊仮名遣では奈良時代に甲〔me〕乙〔më〕2種の別があった。
②平仮名「め」は「女」の草体。片仮名「メ」は「女」の略体。
め【目・眼】
[一]〔名〕
➊物を見る働きをする所。
①視覚器官の通称。眼球と視神経を主要部とし、眼瞼・眼筋・涙器などの付属器から成る。万葉集16「わが―らは真澄の鏡」。日葡辞書「メ、マナコ」。「―を閉じる」→眼球がんきゅう。
②物を見る時の目の辺の様子。めつき。まなざし。「はたから変な―で見られる」
③目に似た形のもの。「うおの―」
④動きの中心にあるもの。「台風の―」「騒動の―」
➋目の働き。
①見る機能。「―のよい人」
②見ること。見えること。斉明紀「君が―の恋しきからに泊はててゐてかくや恋ひむも君が―を欲り」。「ひいき―で見る」
③注意して見ること。見張り。監視。浄瑠璃、大経師昔暦「この玉がきつと―になつて」。浄瑠璃、国性爺後日合戦「舅両人の―を盗むと思へば」
④文字を読むこと。読字能力。枕草子314「いかでか。片―もあきつかうまつらでは」。浄瑠璃、心中二つ腹帯「書出し一つする程の―は親達があけておく」
⑤(抽象的に)物事を見抜く力。洞察力。浄瑠璃、主馬判官盛久「ええ―の明かぬ大将、笑止千万」。「専門家の―に狂いはない」「物を見る―がある」
⑥光を感知するなど目に似た働きのあるもの。「レーダーの―」
➌目に見えたもの。
①目に映る、物の姿・形・様子。「見た―が悪い」
②物事に出会った体験。古今和歌集恋「うき―のみ生ひて流るる浦なれば」。「いい―を見る」
➍点状のもの。
①縦横に並んだ線の交わる所。また、そのすき間。神代紀下「網張り渡し、―ろ寄しに寄し寄りこね」。「碁盤の―」「―が粗い布」
②囲碁で、石が活いきるために必要で相手が打つことのできない点。眼が二つ以上ある石は活きる。
③線状のものなどが交わった所。「結び―」
④一列に並んだ(筋状の)凹凸やすきま。「のこぎりの―」「櫛の―」
⑤賽さいの面につけた点のしるし。またその点の数。万葉集16「一二ひとふたの―のみにあらず…双六の賽さえ」。「いい―が出ない」「勝ち―になる」
⑥物差し・秤など計量器に打った、量を読むための刻みのしるし。目盛り。
➎(「秤の目」から転じて)物の重さに関すること。
①秤で計る量。重さ。「―減り」「三貫―」
②(→)匁もんめに同じ。源氏物語順集「幾―かけたるこがねなるらん」
➏物の接する所。また、そこに生ずる筋。万葉集11「葺ける板―」。万葉集12「衣の縫ひ―」。枕草子251「雪…瓦の―ごとに入りて」。「折り―」「境―」「季節の変り―」「柾まさ―」
➐幔幕の名所などころ。第2・第3・第4の幅のの総称。物見の幅。紋の幅。
[二]〔接尾〕
①その順番であることを表す。「五番―」「二つ―」「三段―」
②その性質・傾向を持つ意を表す。「細―」「落ち―」
⇒目が合う
⇒目が堅い
⇒目が利く
⇒目が曇る
⇒目が眩む
⇒目が肥える
⇒目が冴える
⇒目が覚める
⇒目が据わる
⇒目が高い
⇒目が近い
⇒目が散る
⇒目が出る
⇒目が点になる
⇒目が届く
⇒目が飛び出る
⇒目が無い
⇒目が離せない
⇒目が早い
⇒目が光る
⇒目が回る
⇒目が物を言う
⇒目が行く
⇒目から鱗が落ちる
⇒目から鼻へ抜ける
⇒目から火が出る
⇒目じゃない
⇒目で見て口で言え
⇒目で物を言う
⇒目と鼻の先
⇒目に会う
⇒目に余る
⇒目に一丁字なし
⇒目に浮かぶ
⇒目に掛かる
⇒目に掛ける
⇒目に角を立てる
⇒目に障る
⇒目に染みる
⇒目にする
⇒目に立つ
⇒目につく
⇒目に留まる
⇒目には青葉山時鳥初松魚
⇒目に入る
⇒目には目を、歯には歯を
⇒目に触れる
⇒目に見えて
⇒目に見える
⇒目にも留まらぬ
⇒目に物言わす
⇒目に物見せる
⇒目の色を変える
⇒目の上の瘤
⇒目の敵にする
⇒目の黒いうち
⇒目の付け所
⇒目の中へ入れても痛くない
⇒目の寄る所へは玉も寄る
⇒目は口ほどに物を言う
⇒目は空
⇒目引き袖引き
⇒目引き鼻引き
⇒目振る間
⇒目も当てられない
⇒目もあや
⇒目も合わない
⇒目も及ばず
⇒目も呉れない
⇒目もすまに
⇒目もなく
⇒目も遥に
⇒目を射る
⇒目を入れる
⇒目を疑う
⇒目を奪われる
⇒目を覆う
⇒目を起こす
⇒目を落とす
⇒目を掛ける
⇒目を掠める
⇒目を切る
⇒目を極む
⇒目を潜る
⇒目を配る
⇒目を晦ます
⇒目を呉れる
⇒目をくわす
⇒目を肥やす
⇒目を凝らす
⇒目を覚ます
⇒目を曝す
⇒目を皿にする
⇒目を三角にする
⇒目を忍ぶ
⇒目を白黒させる
⇒目を据える
⇒目を澄ます
⇒目を注ぐ
⇒目をそばだてる
⇒目を側める
⇒目を逸らす
⇒目を立てる
⇒目をつける
⇒目をつぶる
⇒目を転ずる
⇒目を通す
⇒目を止める
⇒目を長くす
⇒目を抜く
⇒目を盗む
⇒目を離す
⇒目を光らす
⇒目を引く
⇒目を開く
⇒目を伏せる
⇒目を細くする
⇒目を丸くする
⇒目を回す
⇒目を見す
⇒目を見張る
⇒目を見る
⇒目を剥く
⇒目を向ける
⇒目を遣る
め【芽】
①将来、枝・葉・花などの器官に成育する幼組織。発生の位置によって、頂芽・腋芽・不定芽に、また生じる季節により冬芽などに分ける。内部を保護する鱗片などに包まれる。広義には動植物の原基をいう。古事記中「其根―つなぎて」
②卵の黄身の上面にあって、孵かえって雛となるもの。胚盤。
③新しく生じ、発展しようとするもの。「若者の―をはぐくむ」
⇒芽が出る
⇒芽を摘む
め【雌・牝・女】
①卵を生み、または子を孕はらむ器官をもつ生物。また、その器官、属性。めす。めん。雌性。「牝牛」「雌蕊めしべ」
②人間の女性。おんな。女子。古事記上「くはし―をありと聞かして」
③配偶の女性。妻。宇津保物語藤原君「さだめたる―なし」
④二つ対ついになっているもののうち、小さく、または女性的・受身的な方。「―ねじ」「―滝」
↔雄お
め【海布】
食用となる海藻の総称。ワカメ・アラメの類。万葉集3「志賀の海人あまは―刈り塩焼きいとまなみ」
め
〔助動〕
助動詞ムの已然形。古事記上「今こそは我鳥わどりにあら―、後は汝鳥などりにあらむを」
め
〔助詞〕
(上代東国方言)係助詞「も」に同じ。万葉集20「駿河の嶺ねらは恋くうしく―あるか」
め【奴】
〔接尾〕
①ものの名に添えて、見下げていう語。平家物語7「その法師―」。「畜生―」
②自分または自分の側のものの名に添えて謙遜の意を表す。歌舞伎、青砥稿花紅彩画「この家の主人―にござりまする」。「私―」
め‐あか【目垢】
めやに。
め‐あかし【目明し】
(「目証めあかし」の意)
①鑑定すること。めきき。狂言、横座「―してもらはう」
②江戸時代、放火・盗賊その他の罪人を捕らえるため、与力よりき・同心の配下で働いた者。多くは以前軽い罪を犯した者から採用した。おかっぴき。てさき。訴人。
め‐あき【目明き】
①目の見える人。
②文字のよめる人。また、道理をわきまえている人。
⇒目明き千人盲千人
むり‐やり【無理遣り・無理矢理】🔗⭐🔉
むり‐やり【無理遣り・無理矢理】
(「矢理」は当て字)無理に行うこと。強いて行うこと。「―連れて行く」「―に承諾させる」
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む-り【無理】🔗⭐🔉
む-り [1] 【無理】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)道理に反すること。筋道の通らないこと。また,そのさま。「―を通す」「―な言い分」「怒るのも―はない」「―からぬこと」
(2)行うのがむずかしい・こと(さま)。「―な注文を出す」「子供には―な仕事」
(3)困難を承知で強引に行う・こと(さま)。「―に詰め込む」「―することはない」「―がきかない」「―がたたる」
むり=が通れば道理がひっこむ🔗⭐🔉
――が通れば道理がひっこむ
道理にはずれたことが世の中に行われれば,正しいことがなされなくなる。
むり=もな・い🔗⭐🔉
――もな・い
当然のことだ。もっともだ。「子供に分からないのは―・い」
むり-おうじょう【無理圧状・無理往生】🔗⭐🔉
むり-おうじょう [3] ―アフジヤウ 【無理圧状】 ・ ―ワウジヤウ 【無理往生】 (名・形動)
威圧して無理に自分に従わせる・こと(さま)。「連出して―に納得させる計(ハカリゴト)だな/金色夜叉(紅葉)」
むり-おし【無理押し】🔗⭐🔉
むり-おし [0] 【無理押し】 (名)スル
物事を強引に押し進めること。強行すること。ごりおし。「―して感応寺に行かるる心か/五重塔(露伴)」
む-りかい【無理解】🔗⭐🔉
む-りかい [2] 【無理解】 (名・形動)[文]ナリ
(相手の気持ちなどを)理解しない・こと(さま)。「周囲の―に悩む」「―な人々」
[派生] ――さ(名)
むり-からぬ【無理からぬ】🔗⭐🔉
むり-からぬ [4] 【無理からぬ】 (連体)
無理ではない。もっともな。「―要求」
〔形容詞「よい」の打ち消しの言い方「よからぬ」などに類推して,形容詞ではない「無理」に「からぬ」を付けてできた語〕
むり-かんすう【無理関数】🔗⭐🔉
むり-かんすう ―クワンスウ [3] 【無理関数】
〔数〕 変数の無理式で表される関数。
むり-さんだん【無理算段】🔗⭐🔉
むり-さんだん [1][3] 【無理算段】 (名)スル
苦しいやりくりをしてなんとか融通をつけること。「―して金をつくる」
むり-じい【無理強い】🔗⭐🔉
むり-じい ―ジヒ [0][3] 【無理強い】 (名)スル
相手の嫌がることを強いてさせること。強制。「酒を―する」
むり-しき【無理式】🔗⭐🔉
むり-しき [2] 【無理式】
〔数〕 有理式でない代数式。式を整理したとき,根号の中に文字を含む代数式。
⇔有理式
むり-しんじゅう【無理心中】🔗⭐🔉
むり-しんじゅう ―シンヂユウ [3] 【無理心中】 (名)スル
無理やり心中すること。死ぬつもりのない相手を殺して自分も死ぬこと。
むり-すう【無理数】🔗⭐🔉
むり-だのみ【無理頼み】🔗⭐🔉
むり-だのみ [3] 【無理頼み】 (名)スル
無理に頼むこと。
むり-なんだい【無理難題】🔗⭐🔉
むり-なんだい [1] 【無理難題】
無理な言いがかり。実現がとうてい不可能な要求。「―をふっかける」
むり-ほうていしき【無理方程式】🔗⭐🔉
むり-ほうていしき ―ハウテイシキ [5] 【無理方程式】
〔数〕 未知数に関する無理式を含む方程式。
むり-むたい【無理無体】🔗⭐🔉
むり-むたい [1] 【無理無体】 (名・形動)[文]ナリ
相手の意向にさからって,強引に行う・こと(さま)。「―な要求」「いやがるものを―にやらせる」
[派生] ――さ(名)
むり-やり【無理矢理】🔗⭐🔉
むり-やり [0] 【無理矢理】 (副)
〔「矢理」は当て字〕
実現のむずかしいことや,相手の嫌がることを強引に行うさま。しいて。「―(に)薬を飲ませる」「―連れて行く」
むり【無理な】(和英)🔗⭐🔉
むり【無理な】
[不条理な]unreasonable;→英和
unjust;→英和
impossible (不可能な);→英和
unnatural (不自然な);→英和
excessive (過度の).→英和
〜のない reasonable;→英和
natural.→英和
〜に by force.〜をする overwork (oneself).→英和
‖無理心中 a forced double suicide.無理数《数》an irrational number.無理難題(を言う) (make) an unreasonable demand.無理方程式《数》an irrational equation.
むりかい【無理解】(和英)🔗⭐🔉
むりかい【無理解】
lack of understanding.〜な unsympathetic (同情のない).
広辞苑+大辞林に「無理」で始まるの検索結果。
やπ(円周率),自然対数の底
など。