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広辞苑の検索結果 (78)

そうか‐せい【走化性】‥クワ‥🔗🔉

そうか‐せい走化性‥クワ‥ 〔生〕化学物質の刺激によって起こされる走性。例えば、ハエはアンモニアに対して強い走化性を示す。化学走性。趨化性。

そう‐かん【走還】‥クワン🔗🔉

そう‐かん走還‥クワン ①はしりかえること。 ②逃走者が還り来ること。

そうき‐せい【走気性】🔗🔉

そうき‐せい走気性】 走化性の一種。生物の酸素に対する走性。好気性細菌などで見られる。酸素走性。趨気性。

そうきん‐るい【走禽類】🔗🔉

そうきん‐るい走禽類(→)走鳥類に同じ。

そう‐く【走狗】🔗🔉

そう‐く走狗】 ①狩猟などで駆け走って人のためにおいつかわれる狗いぬ。 ②転じて、他人の手先となって使役される人を軽蔑していう語。「権力の―」

そう‐こう【走向・層向】‥カウ🔗🔉

そう‐こう走向・層向‥カウ 傾いた地層面と水平面とが交わって作る直線の示す方向。地層の続いている方向。

そう‐こう【走行】‥カウ🔗🔉

そう‐こう走行‥カウ 自動車などが走ること。「―距離」

そうこう‐せい【走光性】‥クワウ‥🔗🔉

そうこう‐せい走光性‥クワウ‥ 生物の光刺激に対する走性。夜、灯火に虫の集まる性質など。趨光性。光ひかり走性。

そう‐さ【走査】🔗🔉

そう‐さ走査】 (scanning)テレビジョンやファクシミリの送信で、像を点の集合に分解してその明暗の度を順次に電流の強さに変えて送信する操作。また、受信の際、電気的信号をそれに対応する各点の明るさに変換してもとの画像を組み立てる操作。 ⇒そうさがた‐でんしけんびきょう【走査型電子顕微鏡】 ⇒そうさがた‐トンネル‐けんびきょう【走査型トンネル顕微鏡】 ⇒そうさ‐せん【走査線】

そうさがた‐でんしけんびきょう【走査型電子顕微鏡】‥キヤウ🔗🔉

そうさがた‐でんしけんびきょう走査型電子顕微鏡‥キヤウ (scanning electron microscope)電子線を試料表面上で走査してブラウン管に像を写し出す型の電子顕微鏡。物質表面の観察に適する。略称SEM ⇒そう‐さ【走査】

そうさがた‐トンネル‐けんびきょう【走査型トンネル顕微鏡】‥キヤウ🔗🔉

そうさがた‐トンネル‐けんびきょう走査型トンネル顕微鏡‥キヤウ (scanning tunneling microscope)試料表面の形状を原子スケールの精度で観察できる顕微鏡。細い針を帯電させて試料表面に沿って移動させると、トンネル効果によって針と表面との間に電流が流れることを利用する。略称STM ⇒そう‐さ【走査】

そうさ‐せん【走査線】🔗🔉

そうさ‐せん走査線】 テレビ画面を構成する線状に走る電気信号の線。日本のテレビは標準方式で525本、高精細度テレビジョンで1125本を採用。 ⇒そう‐さ【走査】

そう‐じ【走時】🔗🔉

そう‐じ走時】 地震波が、震源からある地点まで到達するのに要した時間。 ⇒そうじ‐きょくせん【走時曲線】

そうじ‐きょくせん【走時曲線】🔗🔉

そうじ‐きょくせん走時曲線】 縦軸に走時、横軸に震央距離をとったグラフ。地震波の速さが一定の範囲内では直線になるが、一般には折れ線や曲線となる。 ⇒そう‐じ【走時】

そう‐しゃ【走者】🔗🔉

そう‐しゃ走者】 ①リレーなどで、はしる人。「第2―」 ②野球で、出塁している選手。ランナー。

そうしょく‐せい【走触性】🔗🔉

そうしょく‐せい走触性】 生物の接触刺激に対する走性。固形物に体をすりつけて運動し、また接触しようとする行動。イトミミズが密集して団塊をつくる場合など。接触走性。走固性。趨触性。

そうすい‐せい【走水性】🔗🔉

そうすい‐せい走水性】 生物の水分に対する走性。広義には湿度走性も含む。水分走性。走湿性。

そう‐せい【走性】🔗🔉

そう‐せい走性】 (taxis)自由に運動できる生物が、刺激に対して方向づけられた運動をおこす性質。刺激の種類によって、走光性・走触性・走化性・走地性・走電性などに分け、刺激源に向かう場合を正、遠ざかる場合を負と呼ぶ。趨性。→屈性

はし‐ごく【走ごく】🔗🔉

はし‐ごく走ごく】 (ハシリコクラの約転)かけっこ。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「祖父様何ぢやと―で出で来る子供の頑是なき」

はしらかし【走らかし】🔗🔉

はしらかし走らかし】 「走らかし汁」の略。 ⇒はしらかし‐じる【走らかし汁】

はしらかし‐じる【走らかし汁】🔗🔉

はしらかし‐じる走らかし汁】 ざっと煮たてただけで、手軽にこしらえた汁。また、味噌を入れただけで実のない汁。西鶴織留1「一つ釜の加賀米に、―、鰯菜も同じやうにすわりて」 ⇒はしらかし【走らかし】

はしらか・す【走らかす】🔗🔉

はしらか・す走らかす】 〔他四〕 ①走らせる。 ②奔走させる。追い使う。狂言、鎌腹「女に―・されて外聞の悪い」 ③汁などをちょっと煮立てる。江戸料理集「いりごひのごとくいり酒を―・し」 ④屏風や幕などを引きまわす。東海道名所記「かうしの内には金屏風―・し」 ⑤刀をさやから抜きはなつ。 ⑥(舟乗りの忌み言葉)割る。ひびを入れる。浄瑠璃、義経千本桜「素頭微塵に―・し」

はしら・す【走らす】🔗🔉

はしら・す走らす】 [一]〔他五〕 (→)「はしらせる」に同じ。 [二]〔他下二〕 ⇒はしらせる(下一)

はしら・せる【走らせる】🔗🔉

はしら・せる走らせる】 〔他下一〕[文]はしら・す(下二) ①走るようにする。駆けさせる。早く行かせる。また、逃走させる。「使を―・せる」 ②すばやく、よどみなく動かす。「筆を―・せる」「目を―・せる」 ③屏風や幕などを引きまわす。

はしり【走り】🔗🔉

はしり走り】 ①はしること。 ②なめらかに動いて行くこと。滑走。「障子の―がいい」 ③台所のながし。浄瑠璃、心中宵庚申「―の出刃庖丁よう磨がして置いたぞや」 ④「はしりぎ」の略。 ⑤魚鳥または野菜などの初物。はつ。はしりもの。西鶴織留3「寒のうちに鰭うるめの焼物、是は八九月の比ころ―を喰うて世にふるし」。「カツオの―」 ⑥物事のはじめとなったもの。先駆け。「梅雨の―」 ⑦逃げ失せること。かけおち。浄瑠璃、新版歌祭文「失せ物か―か」 ⇒はしり‐あそび【走り遊び】 ⇒はしり‐い【走井】 ⇒はしり‐いで【走り出で】 ⇒はしり‐うま【走り馬】 ⇒はしり‐がき【走り書き】 ⇒はしり‐がさ【走笠】 ⇒はしり‐ぎ【走り木】 ⇒はしり‐くさ【走り瘡】 ⇒はしり‐くらべ【走り競べ】 ⇒はしり‐こぎり【走りこぎり】 ⇒はしり‐こぐら【走りこ競】 ⇒はしり‐じ【走り痔】 ⇒はしり‐しもべ【走り下部】 ⇒はしり‐しゅう【走衆】 ⇒はしり‐しょう【走り性】 ⇒はしり‐すいかん【走水干】 ⇒はしり‐ずみ【走り炭】 ⇒はしり‐たかとび【走高跳】 ⇒はしり‐ぢえ【走り知恵】 ⇒はしり‐づかい【走り使い】 ⇒はしり‐つき【走付】 ⇒はしり‐づゆ【走り梅雨】 ⇒はしり‐で【走り出】 ⇒はしり‐どころ【走野老・莨菪】 ⇒はしり‐とび【走り跳び】 ⇒はしり‐の‐ないし【走の内侍】 ⇒はしり‐ば【走羽】 ⇒はしり‐はばとび【走幅跳】 ⇒はしり‐び【走り火】 ⇒はしり‐ぶね【走り舟】 ⇒はしり‐ほ【走り穂】 ⇒はしり‐ぼし【走り星】 ⇒はしり‐ほだし【走絆】 ⇒はしり‐まい【走回・走舞】 ⇒はしり‐みょうと【走り夫婦】 ⇒はしり‐もと【走り元】 ⇒はしり‐もの【走物】 ⇒はしり‐もの【走り者】 ⇒はしり‐やぐら【走り矢倉・走り櫓】 ⇒はしり‐ゆ【走り湯】 ⇒はしり‐よみ【走り読み】 ⇒はしり‐わらわ【走孺・走童】

はしり‐あそび【走り遊び】🔗🔉

はしり‐あそび走り遊び】 走りまわってあそぶこと。隆信集「みどり子―して」 ⇒はしり【走り】

はしり‐い【走井】‥ヰ🔗🔉

はしり‐い走井‥ヰ ①湧き出て流れている泉。万葉集7「落ちたぎつ―の水の清くあれば」 ②雅楽歌曲の一つ。催馬楽さいばらの律に属する。今は廃絶。 ⇒はしり【走り】

はしり‐いで【走り出で】🔗🔉

はしり‐いで走り出で(→)「はしりで」に同じ。 ⇒はしり【走り】

はしり‐うま【走り馬】🔗🔉

はしり‐うま走り馬】 ①走り行く馬。 ②早打のいそぎの馬。はやうま。 ③競馬。また、競馬に用いる馬。宇津保物語梅花笠「―十疋」 ⇒はしり【走り】

はしり‐かか・る【走り掛る】🔗🔉

はしり‐かか・る走り掛る】 〔自四〕 ①勢いよくとびかかる。枕草子9「痴者しれものは―・りたれば」 ②とばしりがかかる。はねがかかる。伊勢物語「その石のうへに―・る水は」

はしり‐がき【走り書き】🔗🔉

はしり‐がき走り書き】 筆を走らせて文字を続けざまに書くこと。また、一息に急いで書いたもの。はやがき。浄瑠璃、心中天の網島「―。謡の本は近衛流」。「―でメモをとる」 ⇒はしり【走り】

はしり‐か・く【走り書く】🔗🔉

はしり‐か・く走り書く】 〔他四〕 走り書きにかく。達筆に書く。源氏物語帚木「ここかしこの点長に―・き」

はしり‐がさ【走笠】🔗🔉

はしり‐がさ走笠】 室町時代に、走衆はしりしゅうのかぶった笠。 ⇒はしり【走り】

はしり‐かさな・る【走り重なる】🔗🔉

はしり‐かさな・る走り重なる】 〔自四〕 多くの人々が、次々に走って集まる。平家物語8「御使櫛のはのごとく―・つて」

はしり‐ぎ【走り木】🔗🔉

はしり‐ぎ走り木】 寄せてくる敵を倒すために、高い所から木をすべらせころがすこと。また、その木。はしり。 ⇒はしり【走り】

はしり‐くさ【走り瘡】🔗🔉

はしり‐くさ走り瘡】 (ハシリグサとも)丹毒の俗称。 ⇒はしり【走り】

はしり‐くらべ【走り競べ】🔗🔉

はしり‐くらべ走り競べ】 共に走って速さを競うこと。かけくらべ。かけっこ。はしりくら。 ⇒はしり【走り】

はしり‐こぎり【走りこぎり】🔗🔉

はしり‐こぎり走りこぎり】 ハシリコグラの転。 ⇒はしり【走り】

はしり‐こぐら【走りこ競】🔗🔉

はしり‐こぐら走りこ競】 走りくらべ。狂言、伯養「それならば―を致しませうが」 ⇒はしり【走り】

はしり‐こ・む【走り込む】🔗🔉

はしり‐こ・む走り込む】 〔自五〕 ①走って中に入る。かけ込む。「発車まぎわの電車に―・む」 ②(トレーニングとして)十分に走る。「―・んで足腰を鍛える」

はしり‐じ【走り痔】‥ヂ🔗🔉

はしり‐じ走り痔‥ヂ 患部から血の流れ出る痔。 ⇒はしり【走り】

はしり‐しもべ【走り下部】🔗🔉

はしり‐しもべ走り下部】 走り使いをするしもべ。 ⇒はしり【走り】

はしり‐しゅう【走衆】🔗🔉

はしり‐しゅう走衆】 ①鎌倉・室町時代に、将軍出行の際に徒歩で随行した供衆。徒かちの者。 ②江戸時代に、徒組かちぐみの若党の称。 ⇒はしり【走り】

はしり‐しょう【走り性】‥シヤウ🔗🔉

はしり‐しょう走り性‥シヤウ せっかちな性分。気早な性質。 ⇒はしり【走り】

はしり‐すいかん【走水干】🔗🔉

はしり‐すいかん走水干】 供奉ぐぶの前駆をする者の着る水干。 ⇒はしり【走り】

はしり‐す・ぎる【走り過ぎる】🔗🔉

はしり‐す・ぎる走り過ぎる】 〔自上一〕[文]はしりす・ぐ(上二) ①走って通りすぎる。 ②気早すぎる。はやりすぎる。早合点する。歌舞伎、けいせい仏の原「某が思案があるといふに、―・ぎた」

はしり‐ずみ【走り炭】🔗🔉

はしり‐ずみ走り炭(→)「はねずみ」に同じ。〈[季]冬〉 ⇒はしり【走り】

はしり‐たかとび【走高跳】🔗🔉

はしり‐たかとび走高跳】 陸上競技のフィールド競技の一つ。助走して、水平にかけた横木を跳び越え、その高さを競うもの。ハイ‐ジャンプ。 ⇒はしり【走り】

はしり‐ぢえ【走り知恵】‥ヱ🔗🔉

はしり‐ぢえ走り知恵‥ヱ 先走りするちえ。物事を早のみこみして考えの浅いこと。狂言、伊呂波「―な、要らざる事を言ふ」 ⇒はしり【走り】

はしり‐ちが・う【走り違ふ】‥チガフ🔗🔉

はしり‐ちが・う走り違ふ‥チガフ 〔自四〕 走って行きちがう。源平盛衰記20「長刀の鞘はづして立ち向ひたりけるを、景廉―・ふ様にして」

はしり‐づかい【走り使い】‥ヅカヒ🔗🔉

はしり‐づかい走り使い‥ヅカヒ 走りまわって使いをすること。また、その人。「上役の―をする」 ⇒はしり【走り】

はしり‐づゆ【走り梅雨】🔗🔉

はしり‐づゆ走り梅雨】 5月頃、梅雨入りする前の、梅雨を思わせるぐずついた気候。〈[季]夏〉 ⇒はしり【走り】

はしり‐で【走り出】🔗🔉

はしり‐で走り出】 門口。はいいで。一説に、山の姿の裾を引いたさま。万葉集2「―の堤に立てる槻の木の」。万葉集13「―の宜しき山の」 ⇒はしり【走り】

はしり‐とび【走り跳び】🔗🔉

はしり‐とび走り跳び】 走って跳ぶこと。狂言、飛越「今度はつつとあれから―に致しませう」 ⇒はしり【走り】

はしり‐ぬ・く【走り抜く】🔗🔉

はしり‐ぬ・く走り抜く】 [一]〔自五〕 最後まで走りとおす。完走する。「42.195キロを―・く」 [二]〔自下二〕 ⇒はしりぬける(下一)

はしり‐ぬ・ける【走り抜ける】🔗🔉

はしり‐ぬ・ける走り抜ける】 〔自下一〕[文]はしりぬ・く(下二) 走って通り抜ける。「1塁ベースを―・ける」

はしり‐の‐ないし【走の内侍】🔗🔉

はしり‐の‐ないし走の内侍】 行幸の時、調度の大袋を持って先発し待ち受ける役の内侍。 ⇒はしり【走り】

はしり‐ば【走羽】🔗🔉

はしり‐ば走羽】 矢羽のうち、矢をつがえた時に垂直になる羽。 ⇒はしり【走り】

はしり‐び【走り火】🔗🔉

はしり‐び走り火】 はね飛ぶ火。はねび。古今和歌集雑体「胸―に心焼けをり」 ⇒はしり【走り】

はしり‐ぶね【走り舟】🔗🔉

はしり‐ぶね走り舟】 早く走る舟。 ⇒はしり【走り】

はしり‐ほ【走り穂】🔗🔉

はしり‐ほ走り穂】 早く生い立った穂。夫木和歌抄12「みしぶつき植ゑしわさ田の―に」 ⇒はしり【走り】

はしり‐ぼし【走り星】🔗🔉

はしり‐ぼし走り星】 流星のこと。 ⇒はしり【走り】

はしり‐まい【走回・走舞】‥マヒ🔗🔉

はしり‐まい走回・走舞‥マヒ ①奔走。尽力。馳走。問はず語り「御所の御―とて、ことさらもてなしひしめかる」 ②上長者の気に入り。寵臣。〈日葡辞書〉 ⇒はしり【走り】

はしり‐ま・う【走り舞ふ】‥マフ🔗🔉

はしり‐ま・う走り舞ふ‥マフ 〔自四〕 ①せわしく入り乱れて走りまわる。義経記2「門開けんとする者もあり。橋渡さんとする者もあり。―・ふ所に」 ②敏捷に勤める。〈日葡辞書〉

はしり‐まど・う【走り惑ふ】‥マドフ🔗🔉

はしり‐まど・う走り惑ふ‥マドフ 〔自四〕 あわてて走る。蜻蛉日記「西の宮へ人―・ふ」

はしり‐まわ・る【走り回る】‥マハル🔗🔉

はしり‐まわ・る走り回る‥マハル 〔自五〕 ①あちこちを走る。あたり一面を走る。「子供が家の中を―・る」「山野を―・る」 ②所用であちこちを忙しく回る。奔走する。「金策に―・る」

はしり‐みょうと【走り夫婦】‥メウト🔗🔉

はしり‐みょうと走り夫婦‥メウト 故郷をかけおちして夫婦になった者。万葉集の文反古「大方―はめいめい過ぎいたせば」 ⇒はしり【走り】

はしり‐もと【走り元】🔗🔉

はしり‐もと走り元】 台所のながしのそば。ながしもと。 ⇒はしり【走り】

はしり‐もの【走り者】🔗🔉

はしり‐もの走り者】 出奔した人。家出人。浄瑠璃、心中重井筒「外のかけおち―と違うて」 ⇒はしり【走り】

はしり‐やぐら【走り矢倉・走り櫓】🔗🔉

はしり‐やぐら走り矢倉・走り櫓】 広く作って、戦闘の時など、走りまわるのに都合よくしたやぐら。 ⇒はしり【走り】

はしり‐ゆ【走り湯】🔗🔉

はしり‐ゆ走り湯】 温泉。いでゆ。永久百首「浜の―浦さびて」 ⇒はしり【走り】

はしり‐よみ【走り読み】🔗🔉

はしり‐よみ走り読み】 速く、ざっと読むこと。ななめよみ。「手紙を―する」 ⇒はしり【走り】

はし・る【走る・奔る】🔗🔉

はし・る走る・奔る】 〔自五〕 勢いよくとび出したり、す早く動きつづけたりする意。 ①両足をす早く動かして移動する。かける。万葉集5「術も無く苦しくあれば出で―・り去ななと思へど子らに障さやりぬ」。平家物語8「栗毛なる馬の下尾白いが―・り出でたるを」。「50メートルを全力で―・る」 ②早く移動する。さっと動く。万葉集17「鮎―・る夏の盛りと」。大鏡伊尹「余りに―・る車はいつかは黒さの程やは見え侍る」。日葡辞書「フネガハシル」。「汽車が―・る」「使いに―・る」 ③早く流れる。また、ころころ転がって行く。万葉集8「石―・る垂水の上のさわらびの」。徒然草「身をあやぶめてくだけやすきこと、珠を―・らしむるに似たり」 ④すらすらと早く動く。自由にめぐる。源氏物語椎本「なげの―・り書い給へる御筆づかひ言の葉も、をかしきさまになまめき給へる」。日葡辞書「チエノハシッタモノヂャ」「カタナガハシル」。「筆が―・る」 ⑤とび散る。はねる。はじける。万葉集20「霜の上に霰たばしりいやましに我あれは参来まいこむ年の緒長く」。今昔物語集29「杖の目に従ひて血―・り肉ししただれけるを」。日葡辞書「シヲ(塩)ガハシル」「クリガハシル」 ⑥逃げる。逃亡する。源氏物語紅葉賀「しどけなき姿にて、冠などうちゆがめて、―・らむうしろ手」。徒然草「奴したがへりとて頼むべからず、そむき―・ることあり」。「敵は武器を捨てて―・った」 ⑦駆落ちをする。梅津政景日記「七蔵下女…連れて―・り候ふ男」 ⑧ある方向に強くかたむく。急速に、または一瞬その状態が発現する。「悪に―・る」「感情に―・る」「痛みが―・る」 ⑨ある方向に通ずる。「山脈が南北に―・っている」「広野の中を道が―・る」 ⑩(主に「胸―・る」の形で)激しく動悸どうきが打つ。源氏物語夕霧「胸―・りて、いかで取りてしがなと…目もあはず思ひ臥し給へり」 ⑪「割れる」「罅ひびが入る」などの意の忌詞。浄瑠璃、博多小女郎波枕「舟では割れたといふは忌々しい、頭のさらが―・つた」 ⑫(体言に付いてバシルと濁音化し)そのものが唐突に、あるいは迅速に現れる意を表す。「あらぬことを口―・る」「眼が血―・る」「あの人は才―・っている」

わし・す【走す】🔗🔉

わし・す走す】 〔他下二〕 (ワシルの他動詞形)走らせる。古事記「山田を作り山高み下樋したびを―・せ」

わしらか・す【走らかす】🔗🔉

わしらか・す走らかす】 〔他四〕 はしらせる。〈日葡辞書〉

わしり‐で【走り出】🔗🔉

わしり‐で走り出】 家から走り出たすぐのところ。かどぐち。雄略紀「初瀬の山は出で立ちのよろしき山―のよろしき山」

わし・る【走る】🔗🔉

わし・る走る】 〔自四〕 ①はしる。徒然草「蟻の如くに集まりて、東西に急ぎ、南北に―・る」 ②功をあせる。あくせくする。方丈記「身を知り世を知れれば願はず―・らず」 ③金利をかせぐ。浮世草子、好色敗毒散「大銀を―・るとて大仰なること取組み」

[漢]走🔗🔉

 字形  筆順 〔走部0画/7画/教育/3386・4176〕 〔音〕ソウ(漢) 〔訓〕はしる [意味] ①はしる。駆ける。「走破・競走・滑走」 ②にげる。「逃走・敗走・遁走とんそう」「死せる諸葛(しょかつ=孔明)生ける仲達を走はしらす」〔十八史略〕 ③はしり使いをする。「走卒・走狗そうく」 [解字] 解字人が手足をひろげた姿と足とから成る会意文字。人がはしる意を表す。現代中国語では、歩いて行く意。[赱]は異体字。 [下ツキ 逸走・潰走・滑走・競走・継走・疾走・縦走・出走・助走・脱走・馳走・逃走・東奔西走・独走・遁走・敗走・背走・発走・帆走・伴走・暴走・奔走・迷走・力走

大辞林の検索結果 (85)

そうか-せい【走化性】🔗🔉

そうか-せい ソウクワ― [0] 【走化性】 媒質中の化学物質の濃度差が刺激となって起こる走性。コケやシダの精子,動物の精子,アメーバなどの原生動物にみられる。趨化性(スウカセイ)。化学走性。

そうきん-るい【走禽類】🔗🔉

そうきん-るい [3] 【走禽類】 「走鳥類」に同じ。

そう-く【走狗】🔗🔉

そう-く [1] 【走狗】 (1)鳥や獣などを追う猟犬。 (2)他人の手先となって追い使われる者。「権力の―となる」

そう-こう【走向】🔗🔉

そう-こう ―カウ [0] 【走向】 傾いた地層面・断層面などと水平面とが交わる直線方向。クリノメーターで計測する。

そう-こう【走行】🔗🔉

そう-こう ―カウ [0] 【走行】 (名)スル 自動車などが走ること。「悪路を―する」

そうこう-せい【走光性】🔗🔉

そうこう-せい ソウクワウ― [0] 【走光性】 光の刺激によって起こる走性。虫などが灯火に集まるのは正の走光性,ミミズが暗い方へ移るのは負の走光性。光走性。

そう-さ【走査】🔗🔉

そう-さ [1] 【走査】 (名)スル テレビジョンやファクシミリなどで,送信の際に,画像を多くの点に分解し,それぞれの点の明暗などを電気信号に変換するために,一定の順序で各点をたどること。また,受信の際に,電気信号を点の集合に変換して画像を構成する操作。スキャン。

そうさ-がた-でんしけんびきょう【走査型電子顕微鏡】🔗🔉

そうさ-がた-でんしけんびきょう ―ケンビキヤウ [0] 【走査型電子顕微鏡】 〔scanning electron microscope〕 試料に電子ビームを当て,表面から放出された二次電子をとらえてブラウン管上に表示する電子顕微鏡。走査電子顕微鏡。セム(SEM)。

そうさ-がた-トンネルけんびきょう【走査型―顕微鏡】🔗🔉

そうさ-がた-トンネルけんびきょう ―ケンビキヤウ [0]-[0] 【走査型―顕微鏡】 物体表面を原子スケールで調べる装置。極細な金属探針の先端を表面から1ナノメートル以下に置き,1ボルト程度の電圧をかけて表面に沿って移動させると,表面からの距離に応じてトンネル効果で電子が針に流れこみ,表面の凹凸を原子の大きさまで調べることができる。試料中の元素分析などにも用いられる。

そうさ-せん【走査線】🔗🔉

そうさ-せん [0] 【走査線】 走査の際に,画面を構成する電気信号の線。日本のテレビは五二五本。

そう-じ【走時】🔗🔉

そう-じ [1] 【走時】 各種の地震波が震源を出発して,ある観測点に到着するまでに要する時間。到着時と震源時の差として与えられる。

そうじ-きょくせん【走時曲線】🔗🔉

そうじ-きょくせん [4] 【走時曲線】 横軸に震央距離,縦軸に走時をとって,各観測点ごとに点を打ち,滑らかな曲線でつないだもの。

そうじ-ひょう【走時表】🔗🔉

そうじ-ひょう ―ヘウ [0] 【走時表】 地震の震源の深さ別に,震央距離に対しての走時(特に標準走時)を示した表。

そうし-は【走資派】🔗🔉

そうし-は [0] 【走資派】 中国文化大革命の際,毛沢東などにより共産党内で資本主義の復活を目指す実権派として,打倒対象とされた劉少奇・小平らをさした言葉。

そう-しゃ【走者】🔗🔉

そう-しゃ [1] 【走者】 (1)陸上競技で,走る人。「リレーの最終―」 (2)野球で,塁に出ている攻撃側の選手。ランナー。

そう-じゅう【走獣】🔗🔉

そう-じゅう ―ジウ [0] 【走獣】 走りまわるけもの。獣類をいう。

そうしょく-せい【走触性】🔗🔉

そうしょく-せい [0] 【走触性】 接触が刺激となって起こる走性。イトミミズが密集して団塊をつくることなど。接触走性。 →走性

そう-せい【走性】🔗🔉

そう-せい [0] 【走性】 自由に動くことのできる生物が外界からの刺激に対して行う方向性のある運動。運動が刺激源に向かう場合を正,逆の方向へ向かう場合を負とする。刺激の種類から走光性・走化性・走流性・走触性などに分ける。また,重力・電気・熱などに対する反応もみられる。

そう-そつ【走卒】🔗🔉

そう-そつ [0] 【走卒】 走り使いをするしもべ。

そうち-せい【走地性】🔗🔉

そうち-せい [0] 【走地性】 生物が重力に対して示す走性。重力走性。

そうちょう-るい【走鳥類】🔗🔉

そうちょう-るい ソウテウ― [3] 【走鳥類】 飛ぶための翼をもたず,地上で生活する鳥の総称。発達した脚をもち,速く走る。ダチョウ・キウイ・ヒクイドリ・レア・エミューなど。平胸類。走禽(ソウキン)類。

そうでん-せい【走電性】🔗🔉

そうでん-せい [0] 【走電性】 生物が電流に対して示す走性。運動神経が直接電気刺激を受けるための反応であり,正常な反応系を介する他の走性とは異なる。電気走性。

そう-にょう【走繞】🔗🔉

そう-にょう ―ネウ [0] 【走繞】 漢字の繞(ニヨウ)の一。「起」「超」などの「走」の部分。

そう-は【走破】🔗🔉

そう-は [1] 【走破】 (名)スル 予定された距離を走りきること。走り通すこと。「一万キロを―する」

そう-びょう【走錨】🔗🔉

そう-びょう ―ベウ [0] 【走錨】 (名)スル 船が錨(イカリ)を投じたまま流されること。強風・強潮や,海底の底質が錨に適さないときなどに起こる。

そう-ほう【走法】🔗🔉

そう-ほう ―ハフ [0][1] 【走法】 陸上競技で,走り方。「ピッチ―」

そうま-とう【走馬灯】🔗🔉

そうま-とう [0] 【走馬灯】 「回(マワ)り灯籠(ドウロウ)」に同じ。[季]秋。

そうりゅう-せい【走流性】🔗🔉

そうりゅう-せい ソウリウ― [0] 【走流性】 水の流れが刺激となって起こる走性。魚が流れに逆らうように泳ぐのは正の走流性の例。流れ走性。

そう-りょく【走力】🔗🔉

そう-りょく [1] 【走力】 走る力。走る能力。

そう-るい【走塁】🔗🔉

そう-るい [0] 【走塁】 (名)スル 野球で,走者が塁から塁へ走ること。ベース-ランニング。

そうるい-ぼうがい【走塁妨害】🔗🔉

そうるい-ぼうがい ―バウ― [5][0] 【走塁妨害】 野球で,野手が走者の走塁を妨げること。オブストラクション。

そう-ろ【走路】🔗🔉

そう-ろ [1] 【走路】 (1)競走で,走者の走る道。コース。 (2)逃げ道。「あわてて―を求めけり/経国美談(竜渓)」

はしら-かし【走らかし】🔗🔉

はしら-かし 【走らかし】 あり合わせのもので,簡単に作った汁。走らかし汁。「―に朝夕をくれば/浮世草子・一代女 4」

はしら-か・す【走らかす】🔗🔉

はしら-か・す 【走らかす】 (動サ四) (1)走らせる。「をのこども,あまた―・したれば/徒然 87」 (2)立てる。置く。「格子の内には金屏風―・し/仮名草子・東海道名所記」 (3)煮立たせる。「薄鍋に醤油―・し/浮世草子・諸艶大鑑 1」 (4)「割る」の意の忌み詞。「素頭(スコウベ)微塵に―・し/浄瑠璃・千本桜」

はしら・す【走らす】🔗🔉

はしら・す [3] 【走らす】 ■一■ (動サ五[四]) 「走らせる」に同じ。「馬を―・す」「筆を―・す」 ■二■ (動サ下二) ⇒はしらせる

はしら・せる【走らせる】🔗🔉

はしら・せる [4] 【走らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 はしら・す (1)急いで行かせる。「使用人を―・せる」 (2)(筆・視線などを)すばやく動かす。「さらさらとペンを―・せる」「帳簿に目を―・せる」 (3)敗走させる。「敵を―・せる」

はしり【走り】🔗🔉

はしり [3] 【走り】 (1)走ること。また,走り方。「ひと―してくる」 (2)時季に先駆けて出る農作物・漁獲物など。また,同種の物事のうち,いちばん初めのもの。「―だからまだ高価だ」 (3)敵に向かって木を滑らせ,ころがすこと。走り木。「―を以て推し落す様にぞ構へたる/太平記 14」 (4)台所の流し。「其家の―の脇に埋んだげな/浄瑠璃・八百屋お七」 (5)逃亡。駆け落ち。「失物か,―か/浄瑠璃・新版歌祭文」 (6)俳諧の付合方法の一。前句の語勢に乗って句を付けること。

はしり-い【走り井】🔗🔉

はしり-い 【走り井】 清水のわき出る泉。「落ち激(ダキ)つ―水の清くあれば/万葉 1127」

はしり-うま【走り馬】🔗🔉

はしり-うま 【走り馬】 (1)競馬に用いる馬。また,競馬。 (2)急使を乗せた早馬。「京よりの―と言へば/増鏡(三神山)」

はしり-がき【走り書き】🔗🔉

はしり-がき [0] 【走り書き】 (名)スル 急いで続けざまに文字を書くこと。また,そうして書いたもの。「伝言を―する」

はしり-くらべ【走り競べ】🔗🔉

はしり-くらべ [4] 【走り競べ】 走って速さをくらべること。競走。かけっこ。

はしり-こぐら【走りこぐら】🔗🔉

はしり-こぐら 【走りこぐら】 〔「はしりこくら」とも〕 はしりくらべ。かけっこ。「私は―を致さう/狂言・伯養」

はしり-しゅう【走衆】🔗🔉

はしり-しゅう [3] 【走衆】 (1)室町時代,将軍外出の際に徒歩で供をしたほか,種々の雑用にあたった者。 (2)江戸時代,徒組(カチグミ)の若衆。

はしり-たかとび【走り高跳び】🔗🔉

はしり-たかとび [4][5] 【走り高跳び】 陸上競技の種目の一。助走して,片足で踏み切ってバーを跳び越えその高さを争う競技。ハイ-ジャンプ。

はしり-ぢえ【走り知恵】🔗🔉

はしり-ぢえ 【走り知恵】 浅はかな知恵。「おのれがやうな知恵は―とて役にたたぬ/狂言・以呂波」

はしり-づかい【走り使い】🔗🔉

はしり-づかい ―ヅカヒ [4] 【走り使い】 ほうぼう走り回って,命ぜられた用を足すこと。また,その人。

はしり-づゆ【走り梅雨】🔗🔉

はしり-づゆ [3] 【走り梅雨】 本格的な梅雨になる前の,ぐずついた天気。梅雨の走り。 →残り梅雨 →戻り梅雨

はしり-どころ【走野老】🔗🔉

はしり-どころ [4] 【走野老】 ナス科の多年草。山中の半陰地に生える。地下茎は横に伸び太く節があり,葉は楕円形で軟らかい。高さは約50センチメートル。春,葉腋から暗紅紫色の鐘状花を一個ずつ垂れ下げる。アルカロイドを含み,全体が有毒で,地下茎はロート根(コン)と称し鎮痛・鎮痙薬とする。漢名,莨(ロウトウ)。 →アトロピン 走野老 [図]

はしり-ば【走り羽】🔗🔉

はしり-ば 【走り羽】 矢羽のうち,矢をつがえたときに垂直になる羽。

はしり-はばとび【走り幅跳び】🔗🔉

はしり-はばとび [4] 【走り幅跳び】 陸上競技の種目の一。助走して片足で踏み切り,跳んだ距離を争う競技。ブロード-ジャンプ。ブロード。

はしり-び【走り火】🔗🔉

はしり-び 【走り火】 ぱちぱち飛びはねる火の粉。「さわがしきもの―/枕草子 256」

はしり-まい【走り舞】🔗🔉

はしり-まい ―マヒ [0] 【走り舞】 舞楽の舞い方で,テンポが速く軽快に走るように舞うもの。「陵王」「納曾利(ナソリ)」「還城楽(ゲンジヨウラク)」「貴徳」「胡飲酒(コンジユ)」などが今日に残る。走り物。

はしり-もと【走り元】🔗🔉

はしり-もと 【走り元】 流し元。台所。「―で味噌すらせ/浄瑠璃・狩 1」

はしり-もの【走り物】🔗🔉

はしり-もの [0] 【走り物】 (1)野菜・魚などの,時季の初めにとれたもの。はしり。初物。 (2)「走り舞」に同じ。

はしり-もの【走り者】🔗🔉

はしり-もの 【走り者】 出奔人。家出人。特に,駆け落ち者。「外の駆落―と違うて/浄瑠璃・重井筒(下)」

はしり-ゆ【走り湯】🔗🔉

はしり-ゆ 【走り湯】 〔湯が勢いよく出ることから〕 いでゆ。温泉。「ましららのはまの―浦さびて/永久百首」

はしり-よみ【走り読み】🔗🔉

はしり-よみ [0] 【走り読み】 (名)スル ざっと早く読むこと。「新聞を―する」

はしり-わらわ【走り孺】🔗🔉

はしり-わらわ ―ワラハ [4] 【走り孺】 (1)斎王(イツキノミコ)の車に徒歩で従う女童(メノワラワ)。 (2)寺院などで,走り使いの子供。

はしり-かか・る【走り掛(か)る】🔗🔉

はしり-かか・る [5][0] 【走り掛(か)る】 (動ラ五[四]) 走って勢いよくとびかかる。

はしり-こ・む【走り込む】🔗🔉

はしり-こ・む [4][0] 【走り込む】 (動マ五[四]) (1)走って中にはいる。かけ込む。 (2)十分に走る。「合宿で―・む」

はしり-ぬ・く【走り抜く】🔗🔉

はしり-ぬ・く [4][0] 【走り抜く】 (動カ五[四]) (長い距離を)最後まで走る。「全コースを―・く」

はしり-ぬ・ける【走り抜ける】🔗🔉

はしり-ぬ・ける [5][0] 【走り抜ける】 (動カ下一) 走って通り抜ける。「横丁を―・ける」

はしり-まわ・る【走り回る】🔗🔉

はしり-まわ・る ―マハル [5] 【走り回る】 (動ラ五[四]) (1)あちらこちらを走る。かけ回る。「山野を―・る」 (2)目的のために,休む暇もなくあちらこちらへ行く。奔走する。「金策に―・る」 (3)走って周囲をまわる。「庭火を十まはりばかり―・りたるに/宇治拾遺 5」

はしり-よ・る【走り寄る】🔗🔉

はしり-よ・る [4][0] 【走り寄る】 (動ラ五[四]) 走って近づく。「子供が母親に―・る」

はし・る【走る】🔗🔉

はし・る [2] 【走る】 (動ラ五[四]) (1)人や動物が足をはやく動かして,すみやかに前へ進む。かける。「廊下を―・ってはいけない」「全速力で―・る」「犬が―・ってくる」 (2)乗り物や船が進む。走行する。「高速道路を―・るバス」「電車が―・る」 (3)急いで行く。早く行く。「現場へ―・る」「使いに―・る」 (4)(戦いに破れて)逃げる。敗走する。「西国へ―・る」 (5)(「奔る」とも書く)(主人や親もとから)逃亡する。逃げて姿をくらます。出奔する。「若い女のもとへ―・る」「敵国側へ―・る」 (6)(「趨る」とも書く。「…に走る」の形で)ある方向に強くかたむく。「悪事に―・る」「とかく感情に―・りやすい」「何事も極端に―・るきらいがある」 (7)はやく移動する。「夜空に稲妻が―・る」 (8)ある感覚や感情が瞬間的にあらわれて消える。「肩にするどい痛みが―・った」「顔に不安の影が―・る」「むしずが―・る」 (9)よどみなくスムーズに動く。「筆を―・らせる」「ペンが―・りすぎて物議をかもす」「今日のピッチャーは球(タマ)がよく―・る」 (10)道などがある場所を貫く。通る。「町の中央を大通りが東西に―・る」「国境を南北に―・る山脈」 (11)液体がはげしく動く。(ア)水などがはやい速度で流れる。「石の上に―・りかかる水は/伊勢 87」 →たばしる →石(イワ)ばしる (イ)水などが勢いよく飛びはねる。「水の…人などの歩むに―・りあがりたる/枕草子 223」(ウ)液体が勢いよくとび散る。ほとばしる。「血―・りてとどまるべくもなし/宇治拾遺 2」「細長を…うちふるひければ水は―・りて乾きたり/宇治拾遺 7」 (12)(「胸走る」の形で)不安や悲しみで胸の鼓動が激しく打つ。胸がどきどきする。「胸つぶつぶと―・るに/蜻蛉(中)」「びんなき所にて人にものを言ひけるに,胸のいみじう―・りけるを/枕草子 317」 [可能] はしれる [慣用] 悪事千里を―

はしれメロス【走れメロス】🔗🔉

はしれメロス 【走れメロス】 小説。太宰治作。1940年(昭和15)「新潮」に発表。親友を身代わりとして,処刑前の三日間の猶予を与えられたメロスが,約束通りに走り帰る姿に,「人の信実」を仮託する。

わし・す【走す】🔗🔉

わし・す 【走す】 (動サ下二) 走らせる。「あしひきの山田を作り山高み下樋を―・せ/古事記(下)」

わし・る【走る・奔る】🔗🔉

わし・る 【走る・奔る】 (動ラ四) (1)はしる。「あまりに極端なる空理に―・りて/小説神髄(逍遥)」 (2)あくせくする。あせる。「身を知り世を知れれば,願はず―・らず/方丈記」 (3)金利を稼ぐ。「必ず大銀を―・るとて大仰なる事取組み/浮世草子・好色敗毒散」

そうきんるい【走禽類】(和英)🔗🔉

そうきんるい【走禽類】 《鳥》runners;cursorial birds.

そうこう【走行距離】(和英)🔗🔉

そうこう【走行距離】 mileage.→英和 走行距離計 an odometer(車などの).→英和

そうさ【走査】(和英)🔗🔉

そうさ【走査】 scanning.走査線 scanning lines.

そうしゃ【走者】(和英)🔗🔉

そうしゃ【走者】 《野》a runner.→英和

そうてい【走程】(和英)🔗🔉

そうてい【走程】 a course;→英和 a run[drive];→英和 a distance.→英和

そうは【走破する】(和英)🔗🔉

そうは【走破する】 run the whole distance.

そうほう【走法】(和英)🔗🔉

そうほう【走法】 (a) form of running.

そうまとう【走馬灯】(和英)🔗🔉

そうまとう【走馬灯】 a revolving lantern.〜の様な ever-changing;kaleidoscopic.

そうるい【走塁】(和英)🔗🔉

そうるい【走塁】 《野》(base) running.→英和

そうろ【走路】(和英)🔗🔉

そうろ【走路】 a track;→英和 a course.→英和

はしり【走りの】(和英)🔗🔉

はしり【走りの】 [初物]early.→英和 …の〜である be the first.→英和

はしりがき【走り書き】(和英)🔗🔉

はしりがき【走り書き】 a scribble[scratch].→英和 〜する scribble.

はしりたかとび【走り高跳】(和英)🔗🔉

はしりたかとび【走り高跳】 a (running) high jump.〜の選手 a high jumper.

はしりづかい【走り使いをする】(和英)🔗🔉

はしりづかい【走り使いをする】 go[run]errands.

はしりはばとび【走り幅跳】(和英)🔗🔉

はしりはばとび【走り幅跳】 a (running) broad jump.〜の選手 a broad jumper.

はしりよみ【走り読みする】(和英)🔗🔉

はしりよみ【走り読みする】 skim;→英和 run over.

はしる【走る】(和英)🔗🔉

はしる【走る】 run;→英和 dash;→英和 sail (船が).→英和 走らせる send (使いを);→英和 [乗物を]drive;→英和 ride.→英和 走り回る(おりる,込む,出る,抜ける) run about (down,into,out,through).

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