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うつ【△全・△空・△虚】🔗🔉

うつ【全・空・虚】 〔接頭〕(全)動詞の連用形に付いて、すっかり、全く、全部の意を表す。「皮を―はぎに剥(は)ぎて」〈記・上〉(空・虚)名詞に付いて、うつろな、空虚な、の意を表す。「―蝉(せみ)はからを見つつもなぐさめつ深草の山煙だにたて」〈古今・哀傷〉

うつお【△空・△虚・△洞】うつほ🔗🔉

うつお【空・虚・洞】うつほ 中がからになっていること。また、そのようなもの。うつろ。うろ。「この唐櫃(からびつ)をこそ心にくく思ひつれども、これも―にて物なかりけり」〈今昔・二九・一二〉岩や樹木にできた空洞。ほら穴。「いかめしき牝熊、牡熊、子生み連れてすむ―なりけり」〈宇津保・俊蔭〉上着だけで、下に重ねるべき衣類を着用しないこと。「短き衣―にほうかぶって、帯もせず」〈平家・八〉(ねぎ)をいう女房詞。◆発音は、古くは「ウツホ」、その後「ウツヲ」「ウツオ」と変化したという。また、「ウツボ」と濁音にも発音されたらしい。

うつせ【△空・△虚】🔗🔉

うつせ【空・虚】 貝殻。うつせがい。「いかなる様にて、いづれの底の―にまじりけむ」〈源・蜻蛉〉中身のないこと。から。空虚。「手を通さねば便なき袖は―のうちかけ姿」〈浄・聖徳太子〉

うつほ【△空・△虚・△洞】🔗🔉

うつほ【空・虚・洞】 うつお(空)

うろ【△虚・△空・△洞】🔗🔉

うろ【虚・空・洞】 内部が空になっているところ。うつろ。ほら。空洞。「古木の―」

から【空・△虚】🔗🔉

から【空・虚】 《「殻」と同語源》[名]内部に物のないこと。からっぽ。「―の箱」「家を―にする」〔接頭〕名詞に付く。何も持たないこと。何も伴っていないこと。「―馬」「―手」実質的なものが伴わないこと。うわべや形だけで役に立っていないこと。「―元気」「―回り」「―手形」「―世辞」

くう【空】🔗🔉

くう【空】 [名]天と地との間。大空(おおぞら)。空間。「―を切る」「―をつかむ」《梵nyaの訳。うつろであること、ない、の意》仏語。すべての事物はみな因縁によってできた仮の姿で、永久不変の実体や自我などはないということ。「空軍」の略。「陸海―」[名・形動]何も存在しないこと。また、そのさま。うつろ。「彼は―な懐(ふところ)をひろげて」〈藤村・家〉事実でないこと。よりどころのないこと。また、そのさま。「決して自己弁護の―な言草じゃあない」〈里見・今年竹〉無益なこと。また、そのさま。むだ。「今までの努力が―に帰した」

そら【空・△虚】🔗🔉

そら【空・虚】 [名]頭上はるかに高く広がる空間。天。天空。「東の―が白む」「鳥のように―を飛び回りたい」「―高く舞い上がる」晴雨などの、天空のようす。天候。空模様。「今にも降り出しそうな―」その人の居住地や本拠地から遠く離れている場所。または、境遇。「異国の―」「旅の―」「故郷の―を懐かしむ」(多く「そらもない」の形で)心の状態。心持ち。心地。また、心の余裕。「生きた―もない」「観菊などという―は無い」〈二葉亭・浮雲〉すっかり覚え込んでいて、書いたものなどを見ないで済むこと。「山手線の駅名を―で言える」家の屋根や天井裏、木の梢(こずえ)など、高いものの上部。てっぺん。「それがしが木の―にゐれば」〈狂言記・柿山伏〉[形動ナリ]他に心を奪われ、ぼんやりして当面の事柄に対応できないでいるさま。うわのそら。「たもとほり往箕(ゆきみ)の里に妹を置きて心―なり土は踏めども」〈万・二五四一〉はっきりした理由もなく事が起こるさま。偶然。「二人の人、同じ夜、―に相会へり」〈今昔・九・三三〉確かな根拠もなく推量するさま。「それ、しかあらじと、―にいかがは推し量り思ひくたさむ」〈源・帚木〉〔接頭〕名詞・動詞・形容詞などに付く。それらしく思われるが実際はそうでない、という意を表す。うそ。いつわり。「―涙」「―笑い」「―とぼける」実体のない、事実でない、などの意を表す。「―耳」「―音(ね)あてにならない、信頼できない、などの意を表す。「―頼み」はっきりした理由のない、わけのわからない、なんとなく、などの意を表す。「―恐ろしい」「―恥ずかしい」 [類語]天・天空・天穹(てんきゆう)・穹窿(きゆうりゆう)・蒼穹(そうきゆう)・太虚(たいきよ)・上天・天球・青空・青天井・宙(ちゆう)・空(くう)・空中・虚空(こくう)・中空(ちゆうくう)・中天・上空/天気・天候・日和(ひより)

むな【△空・△虚】🔗🔉

むな【空・虚】 〔語素〕名詞の上に付いて、何もない、空虚である、の意を表す。「―手」「―言(むなごと)

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[音]コウ    クウ [訓]むな‐しい    むな‐しく    そら    うつろ    あ‐く    あ‐ける    から [部首]穴 [総画数]8 [コード]区点    2285      JIS   3675      S‐JIS 8BF3 [分類]常用漢字 [難読語] →うつお【靫・空穂】うつお‐ぎ【空木】うつお‐ばしら【空柱】うつお‐ぶね【空舟】うつ‐ぎ【空木・卯木】うつせ‐がい【空貝】うつせみ【空蝉】うつぼ【靫・空穂】くう‐がん【空観】くう‐げ【空華・空花】くうちょう‐こくさく【空頂黒こうや【空也】むな‐ぐるま【空車】むな‐ごと【空言・虚言】むな‐で【空手】

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