複数辞典一括検索+

あだ【徒・空】🔗🔉

あだ徒・空】 ①実じつのないこと。浮気。いたずら。伊勢物語「―なる心なかりけり」 ②はかないこと。かりそめ。古今和歌集哀傷「花よりも人こそ―になりにけれ」

うつ【空・虚】🔗🔉

うつ空・虚】 〔接頭〕 「うつろ」の意を表す。「―木」

うつお【空】ウツホ🔗🔉

うつおウツホ ①中がからであること。岩屋や木のほらなど、中がからなもの。うつろ。うつぼ。宇津保物語俊蔭「この木の―をこの子にゆづりて」 ②上着だけで、下にかさねて着る衣服のないこと。源氏物語玉鬘「山吹のうちぎの袖口いたくすすけたるを―にてうちかけ給へり」 ③葱ねぎの異称。 ⇒うつお‐ぎ【空木】 ⇒うつお‐ぐさ【空草】 ⇒うつお‐ばしら【空柱】 ⇒うつお‐ぶね【空舟】

うつほ【空】🔗🔉

うつほ】 (ウツホラ(空洞)の約という) ⇒うつお

うろ【空・虚・洞】🔗🔉

うろ空・虚・洞】 うつろな所。ほらあな。

から【空・虚】🔗🔉

から空・虚】 (殻からの意から) ➊着目する範囲に何もないこと。 ①内部にものがないこと。「家を―にする」「―箱」 ②何も持たないこと。「―手」「―身」 ➋真実のないこと。実質のないこと。空疎。「―元気」「―約束」

くう【空】🔗🔉

くう】 ①そら。地面から上のなにも無い所。「―を切る」「―を掴む」 ②〔仏〕(梵語śūnya)もろもろの事物は縁起によって成り立っており、永遠不変の固定的実体がないということ。特に般若経典や中観派によって主張され、大乗仏教の根本真理とされる。「色即是―」↔有。 ③仏教で、五大の一つ。 ④航空に関すること。「―輸」「―撮」

そら【空】🔗🔉

そら】 [一]〔名〕 (上空が穹窿きゅうりゅう状をなしてそっていることからか) ①地上に広がる空間。地上から見上げる所。天。おおぞら。虚空こくう。空中。万葉集9「雁がねの聞ゆる―に」。「―に浮かぶ雲」「青い―」「―の星」 ②空模様。天候。時節。後撰和歌集「大方の秋の―だにわびしきに」。枕草子106「―寒み花にまがへて散る雪に」。「―があやしい」「男心と秋の―」 ③落ち着く所のない、不安定な状況。竹取物語「旅の―に助け給ふべき人もなきところに」。「若い身―」 ④心が動揺し落ち着かないこと。放心。また、一つに決めかねている心境。万葉集11「心―なりつちは踏めども」。宇津保物語俊蔭「今更に、おもひ給へかへらん―も恥かしう」。「うわの―」「生きた―もない」 ⑤根拠のないこと。当て推量すること。うそ。貫之集「まだねぬ人を―に知るかな」。「―疑い」「―を吐く」 ⑥無益なこと。かいのないこと。古今和歌集「ほととぎす鳴く音―なる恋もするかな」 ⑦暗記。暗誦。枕草子191「六の巻―に読む」。「―で言う」 ⑧うえ。てっぺん。狂言、柿山伏「犬が何として木の―へ登つたことぢや知らぬ」 [二]〔接頭〕 「何となく」「しても効果がない」「偽りの」「真実の関係がない」などの意を表す。「―おそろしい」「―だのみ」「―寝」「―耳」「他人の―似」 ⇒空聞かず ⇒空知らず ⇒空知らぬ雨 ⇒空飛ぶ鳥も落とす ⇒空に標結う ⇒空に知られぬ雪 ⇒空に三つ廊下 ⇒空吹く風と聞き流す ⇒空を歩む ⇒空を使う

むな【空】🔗🔉

むな】 (ムナシの語幹)名詞に冠して、むなしい、何もない、などの意を添える語。「―言ごと」「―だのみ」

[漢]空🔗🔉

 字形  筆順 〔穴部3画/8画/教育/2285・3675〕 〔音〕クウ(慣) ク(呉) 〔訓〕そらく・ける・から・すく・むなしい・うつろ [意味] ①何も(持た)ない。中身がない。あいている。むなしい。から。うつろ。むだ。「空で論ずる」「努力が空になる」「空白・空席・空虚・空論・空費・真空」 ②〔仏〕実体がない。「色しき即是空」「善も悪も空なりと観ずるが、まさしく仏の御心に相叶かなふ事にて候なり」〔平家〕 ③そら。天と地との間。「空に舞う」「空を切る」「空間・空中・空軍・虚空こくう・上空・航空」 [解字] 形声。「穴」+音符「工」(=のみでつきぬく)。あながつきぬけて中に何もない意。 [下ツキ 架空・滑空・航空・虚空・色即是空・上空・照空灯・真空・制空・蒼空・滞空・中空・低空・天空・碧空・防空・領空 [難読] 空木うつぎ・空蟬うつせみ・空穂うつぼ・空舟うつぼぶね・うつおぶね

広辞苑で完全一致するの検索結果 1-11