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さび🔗🔉

さび 鮨屋(すしや)で、わさびのこと。「―ぬき」

さび【寂】🔗🔉

さび【寂】 《動詞「さ(寂)ぶ」の連用形から》古びて味わいのあること。枯れた渋い趣。「―のある茶碗」閑寂枯淡の趣。「―に徹した境地」声の質で、低く渋みのあるもの。「―のある声」謡曲・語り物などの声の質で、声帯を強く震わせて発する、調子の低いもの。連歌・俳諧、特に、蕉風俳諧で重んじられた理念。中世の幽玄・わびの美意識にたち、もの静かで落ち着いた奥ゆかしい風情が、洗練されて自然と外ににおい出たもの。閑寂さが芸術化された句の情調。→撓(しお)り →細み →軽み

さび【×皺】🔗🔉

さび【×皺】 烏帽子(えぼし)の表面の地質を寄せて漆をかけて装飾としたしわ。しぼ。

さび【×錆・×銹・×🔗🔉

さび【×錆・×銹・× 《「寂(さび)」と同語源》空気や湿気などの作用で金属表面に生じる、酸化物や炭酸塩などの皮膜。鉄の赤さび・黒さび、銅の緑青(ろくしよう)など。わが身にもたらされる悪い結果。「身から出た―」「錆漆(さびうるし)」の略。

さびあげ‐まきえ【×錆上げ×蒔絵】‐まきヱ🔗🔉

さびあげ‐まきえ【×錆上げ×蒔絵】‐まきヱ 錆漆(さびうるし)で肉を高く盛り上げた高蒔絵。錆上げ高蒔絵。

さび‐あゆ【×錆×鮎】🔗🔉

さび‐あゆ【××鮎】 秋の産卵期のアユ。背に鉄錆のような淡い斑紋を生じる。落ちあゆ。《季 秋》

さび‐いろ【×錆色】🔗🔉

さび‐いろ【×錆色】 鉄錆のような色。赤茶色。

さび‐うるし【×錆漆】🔗🔉

さび‐うるし【×錆漆】 水で練った砥粉(とのこ)に生漆(きうるし)をまぜたもの。漆塗りの下地のほか、絵模様の輪郭を描いたり、肉を盛り上げたりするのに用いる。さび。

さび‐え【×錆絵】‐ヱ🔗🔉

さび‐え【×錆絵】‐ヱ 錆漆(さびうるし)で絵や模様を描くこと。またその絵や模様。赤・青などの顔料を加えることもある。

さび‐えぼし【×皺×烏△帽子】🔗🔉

さび‐えぼし【××帽子】 しわをつけ、黒漆を塗って固めた烏帽子。さびえぼうし。

さび‐おさえ【×錆押(さ)え】‐おさへ🔗🔉

さび‐おさえ【×錆押(さ)え】‐おさへ 日本画などで、銀泥や銀地が黒く変色しないように明礬水(みようばんすい)を塗ること。

さび‐かえ・る【△寂び返る】‐かへる🔗🔉

さび‐かえ・る【寂び返る】‐かへる [動ラ四]ひっそりと静まりかえる。「夜すでに深ければ、さしもせき合ひつる城中―・りて」〈太平記・二九〉

さび‐がたな【×錆刀】🔗🔉

さび‐がたな【×錆刀】 刃のさびた刀。役にたたない刀。役にたたない人をののしっていう語。「やあ、おのれごときの―が」〈浄・五枚羽子板〉

さび‐かためぬり【×錆固め塗(り)】🔗🔉

さび‐かためぬり【×錆固め塗(り)】 錆漆(さびうるし)で下地を固める漆塗り。鎧(よろい)などに用いられた。

さび‐かべ【×錆壁】🔗🔉

さび‐かべ【×錆壁】 上塗りの壁土に鉄粉または古釘の煮出し汁をまぜた壁。また、その仕上げ方法。

さびき‐づり【さびき釣(り)】🔗🔉

さびき‐づり【さびき釣(り)】 擬餌(ぎじ)針を上下に動かし、生きた餌のように見せて釣る方法。アジ・サバ・イワシなどを釣るときに用いる。

さび‐きん【×銹菌】🔗🔉

さび‐きん【×銹菌】 銹病菌(さびびようきん)。しゅうきん。

さび‐ごえ【寂声・×錆声】‐ごゑ🔗🔉

さび‐ごえ【寂声・×錆声】‐ごゑ 枯れて渋みのある声。老熟して趣のある声。

さび‐さび【寂寂】🔗🔉

さび‐さび【寂寂】 [副]いかにも寂しげなさま。「からまつの林の道は…ほそぼそと通う道なり。―といそぐ道なり」〈白秋・落葉松〉

さび‐じ【×錆地】‐ヂ🔗🔉

さび‐じ【×錆地】‐ヂ 漆器の下地で、錆漆(さびうるし)だけで仕上げるもの。

さびし・い【寂しい・×淋しい】🔗🔉

さびし・い【寂しい・×淋しい】 [形]さび・し[シク]《「さぶし」の音変化で、動詞「寂(さ)びる」に対応する形容詞》心が満たされず、物足りない気持ちである。さみしい。「―・い顔つき」「懐が―・い(=所持金ガ少ナイ)」「口が―・い」仲間や相手になる人がいなくて心細い。「一人―・く暮らす」人の気配がなくて、ひっそりとしている。さみしい。「―・い夜道」 [派生]さびしがる[動ラ五]さびしげ[形動]さびしさ[名] [類語](わ)びしい・物悲しい (「―と」「―たる」の形で)寂寥(せきりよう)・寂寞(せきばく)・索莫(さくばく)・落莫(らくばく)・蕭然(しようぜん)・蕭蕭・蕭条(しようじよう)・蕭殺(しようさつ)・荒涼・寥寥(りようりよう)・寂然(じやくねん・せきぜん)

さびし・む【寂しむ・×淋しむ】🔗🔉

さびし・む【寂しむ・×淋しむ】 《形容詞「さびし」の動詞化》[動マ五(四)]寂しがる。寂しく思う。「もっと自由な傲慢を―・みたいためだと」〈康成・禽獣〉[動マ下二]寂しがらせる。寂しいと思わせる。「去ればとて―・め奉るべからず」〈盛衰記・三九〉

さびた🔗🔉

さびた 主に北海道で、ノリウツギの別名。《季 花=夏》「濁る瀬は―映さず空知川/秋桜子」

さび‐だけ【×錆竹】🔗🔉

さび‐だけ【×錆竹】 枯れて表皮に錆のような斑点を生じた竹。また、硫酸で焼いて錆色をつけた竹。

さ‐ひつ【左筆】🔗🔉

さ‐ひつ【左筆】 書を右筆(ゆうひつ)というのに対し、書き絵の模様。ふつう、尻鞘(しりざや)や下鞍(したぐら)などに描かれたものをいい、虎(とら)の斑紋を極彩色に表したものが多い。

さび‐つきげ【△宿月毛・△宿×鴾毛】🔗🔉

さび‐つきげ【宿月毛・宿×鴾毛】 馬の毛色の名。錆のようにやや黒みを帯びた月毛色。

さび‐つ・く【×錆び付く】🔗🔉

さび‐つ・く【×錆び付く】 [動カ五(四)]金物がさびて他の物に付着し、離れなくなる。また、金物がすっかりさびる。「ねじが―・いて回らない」機能が衰えてうまく働かなくなる。「さすがの神通力も―・いてしまったようだ」

さび‐どめ【×錆止め】🔗🔉

さび‐どめ【×錆止め】 金属の錆の発生を防ぐこと。また、そのために用いる塗料など。ペイントなどによる表面塗装、他の金属による被覆やメッキ、アルマイトのように金属の表面処理などがある。

サビニー【Friedrich Karl von Savigny】🔗🔉

サビニー【Friedrich Karl von Savigny】一七七九〜一八六一]ドイツの法学者。ローマ法の史的研究を通して、法と歴史との関係を重視する歴史法学を創始した。著「現代ローマ法体系」など。

さび‐ぬり【×錆塗(り)】🔗🔉

さび‐ぬり【×錆塗(り)】 錆漆(さびうるし)を塗ること。また、塗ったもの。

さ‐ひのくま【さ檜の隈】🔗🔉

さ‐ひのくま【さ檜の隈】 《「さ」は接頭語》奈良県高市郡明日香村檜前(ひのくま)の古称。「夢(いめ)にだに見ざりしものをおほほしく宮出もするか―廻(み)を」〈万・一七五〉

さび‐びょう【×銹病】‐ビヤウ🔗🔉

さび‐びょう【×銹病】‐ビヤウ 植物に銹病菌が寄生して起こる病害。葉などに褐色の斑点が生じたり、茎や枝にこぶ状のふくらみができたりする。

さびびょう‐きん【×銹病菌】さびビヤウ‐🔗🔉

さびびょう‐きん【×銹病菌】さびビヤウ‐ サビキン科の菌の総称。高等植物に寄生して、葉などに鉄さびのような斑点を生じる。麦類の黒銹病、ナシ・リンゴの赤星病を起こすものなどがある。銹菌。

さび‐もの【寂物】🔗🔉

さび‐もの【寂物】 茶道で、新規の道具に対して、寂(さび)のある古い道具。わびもの。

さ‐びょう【詐病】‐ビヤウ🔗🔉

さ‐びょう【詐病】‐ビヤウ 病気でないのに病気であるとうそをつくこと。仮病(けびよう)

さ‐びらき【△早開き】🔗🔉

さ‐びらき【早開き】 早苗を植えはじめること。早苗開き。

さ・びる【△寂びる】🔗🔉

さ・びる【寂びる】 [動バ上一]さ・ぶ[バ上二]《「荒(さ)ぶ」に由来する語で、古びるところから》古くなって特有の趣が出る。古めかしい味わいがある。もの静かで趣がある。「谷中感応寺の…或は清らかに或は―・びて各々其宜しきに適(かな)い」〈露伴・五重塔〉声に渋みが出る。声が低く太い。「―・びた、武人らしい声」

さ・びる【×錆びる・×銹びる】🔗🔉

さ・びる【×錆びる・×銹びる】 [動バ上一]さ・ぶ[バ上二]《「寂びる」と同語源》金属の表面に錆が生じる。「―・びた釘(くぎ)能力・働きが鈍くなってだめになる。「運動不足でからだが―・びてきた」

さび・る【寂る・△荒びる】🔗🔉

さび・る【寂る・荒びる】 [動ラ下二]「さびれる」の文語形。

さ・びる🔗🔉

さ・びる 〔接尾〕《上一段型活用さ・ぶ(上二)》名詞に付いて、そのものらしく振る舞う、そのものらしくなる意を表す。「神―・びる」「みこも刈る信濃の真弓我が引かばうま人―・びて否と言はむかも」〈万・九六〉

さび・れる【寂れる・△荒びれる】🔗🔉

さび・れる【寂れる・荒びれる】 [動ラ下一]さび・る[ラ下二]活気がなくなって寂しくなる。ひっそりする。「―・れた冬の浜辺」「―・れた町」勢いが衰える。「虫の音が―・れる」

サビンコフ【Boris Viktorovich Savinkov】🔗🔉

サビンコフ【Boris Viktorovich Savinkov】一八七九〜一九二五]ロシアの革命家・小説家。筆名ロープシン。テロリスト団体を指揮。ケレンスキー内閣に参加し、十月革命後、反ボリシェビキ活動で逮捕されて自殺。作「蒼ざめた馬」など。

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[音]ショウ    セイ [訓]さび [部首]金 [総画数]16 [コード]区点    2712      JIS   3B2C      S‐JIS 8E4B [難読語] →あお‐さび【青錆】しゅう‐せい【銹錆】み‐さび【水銹・水錆】

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[音]セキ    ジャク [訓]さび‐しい    しずか    さび    さび‐れる [部首]宀 [総画数]11 [コード]区点    2868      JIS   3C64      S‐JIS 8EE2 [分類]常用漢字 [難読語] →げき‐じゃく【闃寂】げき‐せき【闃寂】じゃく‐まく【寂寞】

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[音]リン [訓]そそ‐ぐ    さび‐しい [部首]水 [総画数]11 [コード]区点    4652      JIS   4E54      S‐JIS 97D2 [難読語] →リンパ【オランダlympha】

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[音]シュウ [訓]さび [部首]金 [総画数]15 [コード]区点    7888      JIS   6E78      S‐JIS E7F6 [難読語] →しゅう‐せい【銹錆】ふしゅう‐こう【不銹鋼】み‐さび【水銹・水錆】

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[音]シュウ [訓]さび [部首]金 [総画数]19 [コード]区点    7921      JIS   6F35      S‐JIS E854

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[音]シュウ [訓]さび [部首]金 [総画数]21

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