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よし【△止し】🔗🔉

よし【止し】 よすこと。やめること。やめ。「小言はもう―にする」

よし【由・△因】🔗🔉

よし【由・因】 《動詞「寄す」の名詞化で、物事と関係づけていくことの意》物事が起こった理由。わけ。また、いわれ。来歴。由緒(ゆいしよ)。「事の―を伝える」「―ありげな寺院」そうするための方法。手段。手だて。また、かこつける方法。口実。「知る―もない」「会う―もない」物事の内容。事の趣旨。むね。「この―をお伝えください」伝え聞いた事情。間接的に聞き知ったこと。「御病気の―承りました」それらしく見せかけること。体裁をつくること。また、表面にあらわれたようす。体裁。格好。「所々うちおぼめき、よく知らぬ―して」〈徒然・七三〉風情。趣。また、教養。「きよげなる屋廊などつづけて、木立いと―あるは」〈源・若紫〉

よし【×葦・×蘆・×葭】🔗🔉

よし【×葦・×蘆・×葭】 植物アシの別名。「悪(あ)し」に通じるのを忌んで、「善(よ)し」にちなんで呼んだもの。

よ‐し【余矢】🔗🔉

よ‐し【余矢】 1から、ある角の正弦を減じたもの。1-sinAを角Aの余矢という。和算の八線表とよぶ三角関数表にみえる。

よ‐し【余師】🔗🔉

よ‐し【余師】 ほかの先生。また、あり余るほどの多くの先生。「経典に―あり」〈染崎延房・近世紀聞〉

よし【△縦】🔗🔉

よし【縦】 [副]《形容詞「よし」から。「可(よ)し」と仮に許す意》(仮定の表現を伴って)仮に。たとえ。よしんば。万一。「―解った処が仕様の無い話で」〈小杉天外・はやり唄〉満足ではないがやむをえないとするさま。ままよ。「人皆は萩を秋と言ふ―我は尾花が末(うれ)を秋とは言はむ」〈万・二一一〇〉

よし🔗🔉

よし [感]決意するときに発する声。さあ。「―、やるぞ」人に行動を促すときに発する声。さあ。「―、来い」人の行為を承認するときに発する声。「―、その調子だ」

よし🔗🔉

よし [間助]《間投助詞の「よ」「し」を重ねたもの。上代語》種々の語に付いて、文節末に置かれる。語勢を強め、感動の意を表す。「はしき―我家(わぎへ)の方ゆ雲居立ち来(く)も」〈景行紀・歌謡〉→やし

よし‐あし【善し△悪し・良し△悪し】🔗🔉

よし‐あし【善し悪し・良し悪し】 よいことと悪いこと。よいか悪いか。ぜんあく。よしわるし。「―を見分ける」「事の―をわきまえない」よいとも悪いともすぐには判断できかねる状態であること。よしわるし。「まじめすぎるのも―だ」

よしあり‐げ【由有り気】🔗🔉

よしあり‐げ【由有り気】 [形動][ナリ]特別な事情や由緒がありそうなさま。「―な古びた建物」

よしい‐いさむ【吉井勇】よしゐ‐🔗🔉

よしい‐いさむ【吉井勇】よしゐ‐一八八六〜一九六〇]歌人・劇作家。東京の生まれ。「明星」「スバル」によって相聞歌などを発表、また、芸人の世界を描いた独自の市井(しせい)劇で知られる。歌集「酒ほがひ」「祇園歌集」「人間経」、戯曲「午後三時」「俳諧亭句楽の死」など。

よし‐え【△縦ゑ】‐ゑ🔗🔉

よし‐え【縦ゑ】‐ゑ [副]《副詞「よし」+間投助詞「ゑ」から》たとえどうなろうと。ままよ。「たらちねの母にも告(の)らず包めりし心は―君がまにまに」〈万・三二八五〉

よしえ‐たかまつ【吉江喬松】🔗🔉

よしえ‐たかまつ【吉江喬松】一八八〇〜一九四〇]詩人・評論家・フランス文学者。長野の生まれ。号、孤雁。浪漫的な自然詩人として注目された。早大教授となり仏文科を創設。著「緑雲」「仏蘭西古典劇研究」など。

よしえ‐やし【△縦ゑやし】よしゑ‐🔗🔉

よしえ‐やし【縦ゑやし】よしゑ‐ [副]《副詞「よしゑ」+間投助詞「や」「し」から》たとえ。かりに。「馬買はば妹徒歩(かち)ならむ―石は踏むとも我(わ)は二人行かむ」〈万・三三一七〉ええままよ。どうなろうとも。「天の原振りさけ見れば夜ぞ更けにける―一人寝る夜は明けば明けぬとも」〈万・三六六二〉

よしおか【吉岡】よしをか🔗🔉

よしおか【吉岡】よしをか 姓氏の一。

よしおか‐けんぼう【吉岡憲法】よしをかケンバフ🔗🔉

よしおか‐けんぼう【吉岡憲法】よしをかケンバフ 室町末期の剣術家。名は直元。吉岡流剣法の祖で、足利将軍家の剣術師範。また、染織家として憲法染(けんぼうぞめ)を考案。生没年未詳。

よしおか‐ぞめ【△吉×岡染】よしをか‐🔗🔉

よしおか‐ぞめ【×岡染】よしをか‐ 憲法染(けんぼうぞめ)

よしおか‐たかのり【吉岡隆徳】よしをか‐🔗🔉

よしおか‐たかのり【吉岡隆徳】よしをか‐一九〇九〜一九八四]短距離走者。島根の生まれ。昭和七年(一九三二)ロサンゼルスオリンピックの一〇〇メートル競走で六位に入賞、日本初の短距離種目入賞で、暁の超特急とよばれた。

よしおか‐やよい【吉岡弥生】よしをかやよひ🔗🔉

よしおか‐やよい【吉岡弥生】よしをかやよひ一八七一〜一九五九]医学者。静岡の生まれ。済生学舎を卒業、東京で開業。明治三三年(一九〇〇)東京女医学校(現在の東京女子医科大学)を創立。女性医学者の育成、女性の社会的地位の向上に寄与した。

よしおか‐りゅう【△吉×岡流】よしをかリウ🔗🔉

よしおか‐りゅう【×岡流】よしをかリウ 吉岡憲法を祖とする剣道の一流派。小太刀(こだち)を得意とした。憲法流。

よし‐がも【×葦×鴨・×葭×鴨】🔗🔉

よし‐がも【××鴨・××鴨】 カモ科の鳥。全長約四八センチ。雄は頭部が緑と茶色で、体は灰色、三列風切り羽が長い。雌は全体に茶色。東アジアに分布。日本では冬鳥であるが、北海道では繁殖。みのがも。《季 冬》

よしかわ【吉川】よしかは🔗🔉

よしかわ【吉川】よしかは 埼玉県南東部、北葛飾郡の地名。近世は二郷半領とよばれた早場米の産地。近年は住宅地化が進む。

よしかわ【吉川】よしかは🔗🔉

よしかわ【吉川】よしかは 姓氏の一。

よしかわ‐えいじ【吉川英治】よしかはエイヂ🔗🔉

よしかわ‐えいじ【吉川英治】よしかはエイヂ一八九二〜一九六二]小説家。神奈川の生まれ。本名、英次(ひでつぐ)。「鳴門秘帖」「神州天馬侠」で流行作家となり、「宮本武蔵」によって大衆文学に新しい分野を開拓。以後も「新平家物語」「私本太平記」などを発表。文化勲章受章。

よしかわ‐こうじろう【吉川幸次郎】よしかはカウジラウ🔗🔉

よしかわ‐こうじろう【吉川幸次郎】よしかはカウジラウ一九〇四〜一九八〇]中国文学者。兵庫の生まれ。京大教授。著「元雑劇研究」「杜甫私記」「陶淵明伝」など。

よしかわ‐これたり【吉川惟足】よしかは‐🔗🔉

よしかわ‐これたり【吉川惟足】よしかは‐ きっかわこれたり(吉川惟足)

よしかわ‐しんとう【△吉川神道】よしかはシンタウ🔗🔉

よしかわ‐しんとう【吉川神道】よしかはシンタウ 吉川惟足(きつかわこれたり)が江戸初期に始めた神道。吉田神道を継承し、また、従来の神仏習合的神道を排して儒教的な考え方を付加している。理学神道。

よしき‐がわ【宜寸川】‐がは🔗🔉

よしき‐がわ【宜寸川】‐がは 奈良市、春日山に源を発して東大寺南大門の前を流れ、佐保川に注ぐ川。

よし‐きた🔗🔉

よし‐きた [感]他からの依頼・働きかけに応じて、ただちに事をするときにいう語。「―、おれにまかせておけ」

よし‐きり【×葦切・×葭切・葦=雀】🔗🔉

よし‐きり【×葦切・×葭切・葦雀】 スズメ目ヒタキ科ウグイス亜科の一群の鳥。日本ではオオヨシキリとコヨシキリが夏にみられ、葦原でギョギョシと鳴く。行々子(ぎようぎようし)。よしわらすずめ。《季 夏》「―や葛飾(かつしか)ひろき北みなみ/荷風」

よしきり‐ざめ【×葦切×鮫】🔗🔉

よしきり‐ざめ【×葦切×鮫】 メジロザメ科の海水魚。全長約三メートル。体は細長い紡錘形で胸びれが長く、緑青色。性質は荒く人も襲う。熱帯から亜寒帯の外洋に分布。肉は練り製品の材料、ひれは中国料理の「ふかのひれ」として上等品。《季 冬》

よし‐ご【×葦子・×葭子】🔗🔉

よし‐ご【×葦子・×葭子】 アシの若芽。あしかび。

よし‐ごい【×葦五位・×葭五位】‐ゴヰ🔗🔉

よし‐ごい【×葦五位・×葭五位】‐ゴヰ サギ科の鳥。全長約三七センチ。全体に黄褐色。南アジアに分布。日本には夏鳥として渡来し、水辺の葦原で繁殖。敵が近づくと、くちばしを天に向けてじっと立ち、周りのアシと見分けにくくなる。煩悩鷺(ぼんのうさぎ)。あしごい。《季 夏》

よ‐しごと【夜仕事】🔗🔉

よ‐しごと【夜仕事】 夜する仕事。夜業。《季 秋》

よしこの🔗🔉

よしこの 「よしこの節」の略。

よしこの‐ぶし【よしこの節】🔗🔉

よしこの‐ぶし【よしこの節】 江戸後期に流行した俗謡。潮来節(いたこぶし)から出たといわれ、七・七・七・五の四句の歌詞で、内容・形式は都々逸(どどいつ)に似る。曲名は囃子詞(はやしことば)の一節から。

よしご‐ぶえ【×葦子笛】🔗🔉

よしご‐ぶえ【×葦子笛】 葦子でつくった笛。

よしざき‐ごぼう【吉崎御坊】‐ゴバウ🔗🔉

よしざき‐ごぼう【吉崎御坊】‐ゴバウ 福井県坂井郡金津町にある真宗大谷派と浄土真宗本願寺派の別院。文明三年(一四七一)朝倉孝景の寄進で蓮如が創建。北陸布教の根拠地となったが、のち焼かれ、江戸時代に両派がそれぞれ堂宇を再建。吉崎別院。

よしざわ【吉沢】よしざは🔗🔉

よしざわ【吉沢】よしざは 姓氏の一。

よしざわ‐あやめ【芳沢あやめ】よしざは‐🔗🔉

よしざわ‐あやめ【芳沢あやめ】よしざは‐一六七三〜一七二九]歌舞伎俳優。初世。紀伊の人。元禄期(一六八八〜一七〇四)の上方を代表する名女方。芸談に「あやめ草」がある。

よしざわ‐けんぎょう【吉沢検校】よしざはケンゲウ🔗🔉

よしざわ‐けんぎょう【吉沢検校】よしざはケンゲウ一八〇八?〜一八七二]江戸末期の箏曲(そうきよく)家。二世。尾張の人。幕末期の復古的な精神を反映した純箏曲を作曲し、新しい調弦法を工夫した。作品に「千鳥の曲」「春の曲」「夏の曲」などの古今組(こきんぐみ)五曲など。

よしざわ‐よしのり【吉沢義則】よしざは‐🔗🔉

よしざわ‐よしのり【吉沢義則】よしざは‐一八七六〜一九五四]国語学者・国文学者・歌人。名古屋の生まれ。東大卒。京大教授。古訓点・平安朝文学などを研究。書家としても知られ、また、短歌雑誌「帚木(ははきぎ)」を主宰。著「国語史概説」「対校源氏物語新釈」、歌集「山なみ集」など。

よししげ‐の‐やすたね【慶滋保胤】🔗🔉

よししげ‐の‐やすたね【慶滋保胤】?〜一〇〇二]平安中期の文人。本姓、賀茂。字(あざな)は茂能。法名、寂心。菅原文時に師事、漢詩文にすぐれ、源順(みなもとのしたごう)と親交があった。著「池亭記」「日本往生極楽記」など。

よし‐しょうじ【×葦障子・×葭障子】‐シヤウジ🔗🔉

よし‐しょうじ【×葦障子・×葭障子】‐シヤウジ葦戸(よしど)」に同じ。

よし‐ず【×葦×簀・×葭×簀】🔗🔉

よし‐ず【××簀・××簀】 ヨシの茎を編んで作った簀(す)。よしすだれ。人目や日ざしをさえぎるのに使う。《季 夏》「影となりて茶屋の―の中にをる/誓子」

よし‐すだれ【×葦×簾・×葭×簾】🔗🔉

よし‐すだれ【××簾・××簾】 ヨシの茎を編んで作ったすだれ。よしず。《季 夏》

よしず‐ばり【×葦×簀張り】🔗🔉

よしず‐ばり【××簀張り】 よしずで囲うこと。また、よしずで囲った小屋や店。「―の茶店」

よしずみ‐こさぶろう【吉住小三郎】‐こサブラウ🔗🔉

よしずみ‐こさぶろう【吉住小三郎】‐こサブラウ 長唄唄方。(初世)[一六九九〜一七五三]摂津の人。唄浄瑠璃を得意とし、名人とうたわれた。(四世)[一八七六〜一九七二]三世杵屋六四郎(のち二世稀音家浄観(きねやじようかん))とともに長唄研精会を創設し、純音楽としての長唄の普及に努めた。特に唄浄瑠璃風の曲に妙味を発揮。文化勲章受章。

よしだ【吉田】🔗🔉

よしだ【吉田】 愛知県豊橋市の旧称。江戸時代の東海道五十三次の宿駅。

よしだ【吉田】🔗🔉

よしだ【吉田】 姓氏の一。

よしだ‐いそや【吉田五十八】🔗🔉

よしだ‐いそや【吉田五十八】一八九四〜一九七四]建築家。東京の生まれ。東京芸大教授。数寄屋(すきや)建築を現代化した独自の様式を確立し、五島美術館などを設計。文化勲章受章。

よしだ‐いっすい【吉田一穂】🔗🔉

よしだ‐いっすい【吉田一穂】一八九八〜一九七三]詩人。北海道の生まれ。本名、由雄。短歌から詩に転じ、第一詩集「海の聖母」で認められた。他に「故園の書」「未来者」など。

よしだ‐えいざ【吉田栄三】🔗🔉

よしだ‐えいざ【吉田栄三】一八七二〜一九四五]文楽人形遣い。初世。大阪の生まれ。昭和二年(一九二七)より文楽座の人形座頭(ざがしら)。初め女方を遣ったが、のち立役(たちやく)に転じた。

よしだ‐おいかぜ【吉田追風】‐おひかぜ🔗🔉

よしだ‐おいかぜ【吉田追風】‐おひかぜ 相撲の家元吉田司家(つかさけ)当主の世襲名。

よしだ‐かねとも【吉田兼倶】🔗🔉

よしだ‐かねとも【吉田兼倶】一四三五〜一五一一]室町後期の神道家。本姓、卜部(うらべ)。京都吉田神社の神官。吉田神道の大成者。朝廷・幕府に取り入り、神祇伯(じんぎはく)白川家をしのいで全国の神社・神職を支配した。著「唯一神道名法要集」「神道大意」「中臣祓抄」など。

よし‐たけ【×葦竹・×葭竹】🔗🔉

よし‐たけ【×葦竹・×葭竹】 ダンチクの別名。

よしだ‐けんいち【吉田健一】🔗🔉

よしだ‐けんいち【吉田健一】一九一二〜一九七七]評論家・英文学者・小説家。東京の生まれ。吉田茂の長男。評論のほか、短編・随筆も発表。著「文学概論」「ヨオロツパの世紀末」など。

よしだ‐けんこう【吉田兼好】‐ケンカウ🔗🔉

よしだ‐けんこう【吉田兼好】‐ケンカウ 兼好(けんこう)

よしだ‐げんじろう【吉田絃二郎】‐ゲンジラウ🔗🔉

よしだ‐げんじろう【吉田絃二郎】‐ゲンジラウ一八八六〜一九五六]小説家・劇作家・随筆家。佐賀の生まれ。本名、源次郎。自然や人生に寄せる愛惜と悲哀の情を語りかける思索的な作品を書いた。小説「島の秋」、戯曲「大谷刑部」、随筆感想集「小鳥の来る日」など。

よしだ‐さだふさ【吉田定房】🔗🔉

よしだ‐さだふさ【吉田定房】一二七四〜一三三八]鎌倉後期・南北朝時代の公卿。後宇多・後醍醐天皇の信任が厚く、また、幕府とも親しく、元弘の乱では事前に通報し、その後も南朝・北朝の間を出入りした。北畠親房・藤原宣房とともに「後(のち)の三房」と称された。日記「吉槐記」がある。

よしだ‐しげる【吉田茂】🔗🔉

よしだ‐しげる【吉田茂】一八七八〜一九六七]外交官・政治家。東京の生まれ。奉天総領事・駐英大使などを歴任。戦後、外相を経て自由党総裁となり、以後、五次にわたって内閣を組織。サンフランシスコ講和条約・日米安保条約を締結。

よしだ‐しょういん【吉田松陰】🔗🔉

よしだ‐しょういん【吉田松陰】一八三〇〜一八五九]幕末の思想家・尊王論者。長州藩士。名は矩方(のりかた)。通称、寅次郎。欧米遊学を志し、ペリーの船で密航を企てたが失敗して入獄。出獄後、萩に松下村塾を開き、高杉晋作・伊藤博文らの多くの維新功績者を育成。安政の大獄で刑死。

よしだ‐じんじゃ【吉田神社】🔗🔉

よしだ‐じんじゃ【吉田神社】 京都市左京区にある神社。祭神は健御賀豆知命(たけみかずちのみこと)ほか三神。貞観年間(八五九〜八七七)に奈良春日大社から勧請(かんじよう)して創建。室町末期、神官吉田兼倶(よしだかねとも)が吉田神道を大成し、根本斎場大元宮(だいげんきゆう)を設けた。

よしだ‐しんとう【△吉田神道】‐シンタウ🔗🔉

よしだ‐しんとう【吉田神道】‐シンタウ 室町末期、吉田兼倶(よしだかねとも)が大成した神道の一派。儒・仏・道三教を枝・葉・花実とし、日本古来の惟神(かんながら)の道を法の根本であると唱える。近世に広く浸透した。元本宗源神道。唯一神道。卜部神道。

よしだ‐せいいち【吉田精一】🔗🔉

よしだ‐せいいち【吉田精一】一九〇八〜一九八四]国文学者。東京の生まれ。東京教育大・東大教授。日本近代文学研究に新しい実証主義的方法を樹立。著「自然主義の研究」「近代日本浪漫主義研究」「明治大正文学史」など。

よしだ‐つかさけ【吉田司家】🔗🔉

よしだ‐つかさけ【吉田司家】 相撲行司の家元。江戸時代、一五世追風(おいかぜ)が細川家に仕えて相撲司家となって以来、熊本にあって全国の力士・行司を支配し、横綱の免許を与えた。昭和二六年(一九五一)以降、その権限は日本相撲協会に譲られた。

よしだ‐とうご【吉田東伍】🔗🔉

よしだ‐とうご【吉田東伍】一八六四〜一九一八]歴史地理学者。新潟の生まれ。独学で歴史学者となり、のち早大教授。著「大日本地名辞書」「倒叙日本史」など。

よしだ‐とうよう【吉田東洋】‐トウヤウ🔗🔉

よしだ‐とうよう【吉田東洋】‐トウヤウ一八一六〜一八六二]幕末の土佐藩士。藩主山内豊信に登用され藩政改革に努めたが、保守派・尊攘派に暗殺された。

よしだ‐とみぞう【吉田富三】‐とみザウ🔗🔉

よしだ‐とみぞう【吉田富三】‐とみザウ一九〇三〜一九七三]病理学者。福島の生まれ。東北大・東大教授。ネズミに肝臓癌(がん)を発生させる実験に成功。さらに吉田肉腫を発見するなど、癌研究に貢献した。文化勲章受章。

よしだ‐ならまる【吉田奈良丸】🔗🔉

よしだ‐ならまる【吉田奈良丸】?〜一九六七]浪曲師。二世。奈良の生まれ。優美な節調が評判をよび、「奈良丸くずし」という歌謡まで流行。明治から大正にかけて桃中軒雲右衛門と人気を二分した。

よしだ‐にくしゅ【△吉田肉×腫】🔗🔉

よしだ‐にくしゅ【吉田肉×腫】 シロネズミの腹水腫瘍(しゆよう)の一種。腫瘍細胞が腹水中で個々に遊離した状態で増殖し、他の個体に移殖が可能。累代移植され、抗癌剤開発などの実験に広く用いられる。昭和一八年(一九四三)吉田富三が発癌の動物実験中に発見。

よしだ‐ぶんごろう【吉田文五郎】‐ブンゴラウ🔗🔉

よしだ‐ぶんごろう【吉田文五郎】‐ブンゴラウ一八六九〜一九六二]文楽人形遣い。三世。大阪の生まれ。本名、河村巳之助。女方遣いの名手。昭和三一年(一九五六)難波掾(なにわのじよう)を受領。

よしだ‐みつよし【吉田光由】🔗🔉

よしだ‐みつよし【吉田光由】一五九八〜一六七二]江戸前期の数学家。京都の人。幼名、与七。通称、七兵衛。出家して久庵。毛利重能・角倉素庵に学び、「塵劫(じんごう)記」のほか「古暦便覧」「和漢合運」などを著した。

よしだや【吉田屋】🔗🔉

よしだや【吉田屋】 浄瑠璃「夕霧阿波鳴渡(ゆうぎりあわのなると)」の上の巻。また、それを改作した「廓文章(くるわぶんしよう)」の通称。

よしだ‐やま【吉田山】🔗🔉

よしだ‐やま【吉田山】 京都市左京区南部にある丘。標高一〇三メートル。西麓に吉田神社がある。神楽岡。

よしだ‐りゅう【△吉田流】‐リウ🔗🔉

よしだ‐りゅう【吉田流】‐リウ 弓術の一派。室町時代末に吉田重賢が起こしたもの。鍼術(しんじゆつ)の一派。室町時代末、出雲大社の神官吉田意休が始めたとされる。近世、オランダ流外科術を学んだ吉田自庵を祖とする外科の流派。吉田神道(よしだしんとう)

よし‐づ・く【由付く】🔗🔉

よし‐づ・く【由付く】 [動カ四]趣がある。風情がある。由緒ありげである。「いと―・きてをかしくいますかりければ」〈大和・一四二〉

よしつねせんぼんざくら【義経千本桜】🔗🔉

よしつねせんぼんざくら【義経千本桜】 浄瑠璃。時代物。五段。竹田出雲・並木千柳(宗輔(そうすけ))・三好松洛(みよししようらく)合作。延享四年(一七四七)大坂竹本座初演。源義経の都落ちにからめて、潜伏中の平家の武将知盛・維盛・教経の滅びのロマンを描く。知盛が壮絶な死をとげる二段目「渡海屋・大物浦(だいもつのうら)」、維盛を助けようとしていがみの権太が犠牲になる三段目「鮓屋」、鼓の皮となった親狐を慕う狐忠信を描く四段目「河連(かわつら)館」が有名。

よしつね‐でんせつ【△義△経伝説】🔗🔉

よしつね‐でんせつ【経伝説】 源義経にまつわる英雄伝説。平家追討の際の戦略や行動、兄頼朝の不信からの逃避行、また、平泉で死んだのではなく、蝦夷地(えぞち)へ逃れ、さらに大陸に渡って成吉思汗(ジンギスカン)になったなど、いろいろある。

よしつね‐ばかま【△義△経×袴】🔗🔉

よしつね‐ばかま【×袴】 腰に白絹の紐(ひも)をつけ、裾口の括(くく)りに装飾的な組紐を通した袴。源義経が陣中で用いた鎧直垂(よろいひたたれ)の袴に似せたものという。江戸時代に武士が旅行などの際に用いた。

よし‐ど【×葦戸・×葭戸】🔗🔉

よし‐ど【×葦戸・×葭戸】 よしずを張った戸・障子。夏、ふすまなどの代用にする。簀戸(すど)。葦障子。《季 夏》「仮越しのやや落ちつきし―かな/万太郎」

よし‐な・い【由無い】🔗🔉

よし‐な・い【由無い】 [形]よしな・し[ク]そうするいわれがない。理由がない。「―・い言い分を繰り返す」そのかいがない。つまらない。くだらない。「―・い長話」「―・い人に組みしたのが運のつきだと」〈谷崎・盲目物語〉なすべき方法がない。しかたがない。やむをえない。「―・くあきらめる」「とみの事にて預め知らするに―・かりしが」〈鴎外・舞姫〉不都合だ。よくない。「みづからも立ちさまよふにつけても―・きことの出で来るに」〈和泉式部日記〉縁もゆかりもない。関係がない。「あらぬ―・き者の名のりしてきたるも」〈枕・二五〉

よし‐なし【由無し】🔗🔉

よし‐なし【由無し】 [形動ナリ]理由のないさま。「斯太(しだ)の浦を朝漕ぐ舟は―に漕ぐらめかもよよしこさるらめ」〈万・三四三〇〉

よしなし‐ごころ【由無し心】🔗🔉

よしなし‐ごころ【由無し心】 つまらない考え。たわいもない気持ち。「今は、昔の―もくやしかりけりとのみ思ひ知りはて」〈更級〉

よしなし‐ごと【由無し言】🔗🔉

よしなし‐ごと【由無し言】 意味のないおしゃべり。つまらない話。「―言ひてうちも笑ひぬ」〈徒然・三〇〉

よしなし‐ごと【由無し事】🔗🔉

よしなし‐ごと【由無し事】 つまらないこと。とりとめもないこと。「つれづれに侍るままに、―ども書きつくるなり」〈堤・由無し事〉

よしなし‐もの【由無し物】🔗🔉

よしなし‐もの【由無し物】 つまらないもの。無益・無用のもの。「この石は、女どもこそ―と思ひたれども」〈宇治拾遺・一三〉

よしなし‐ものがたり【由無し物語】🔗🔉

よしなし‐ものがたり【由無し物語】 つまらない物語。たわいのない話。「つれづれのままに、―、昔今の事語り聞かせ給ひしをり」〈讃岐典侍日記・下〉

よしなし‐わざ【由無し業】🔗🔉

よしなし‐わざ【由無し業】 たわいのないしわざ。無益な行為。「などかくはするぞ。―する」〈宇治拾遺・一〇〉

よしな‐に🔗🔉

よしな‐に [副]うまいぐあいになるように。よいように。よろしく。「―お伝えください」

よしの【吉野】🔗🔉

よしの【吉野】 奈良県中部、吉野郡の地名。吉野川の中流域に位置し、木材工業が盛ん。南朝の史跡が多く、桜の名所として知られる。奈良県の南半部、吉野郡の地域。また、吉野山の一帯。「吉野織り」の略。

よしの‐おり【△吉野織(り)】🔗🔉

よしの‐おり【吉野織(り)】 平織り地に畦(うね)織りを配して縞や格子を表した織物。吉野格子(よしのごうし)

よしの‐がみ【△吉野紙】🔗🔉

よしの‐がみ【吉野紙】 吉野地方産の、コウゾを原料とした薄手の和紙。奈良紙の流れをくみ、江戸時代、漆を漉(こ)すのに用いたことから漆漉しともよばれた。やわら紙。やわやわ。

よしのがり‐いせき【吉野ヶ里遺跡】‐ヰセキ🔗🔉

よしのがり‐いせき【吉野ヶ里遺跡】‐ヰセキ 佐賀県東部、神埼郡にある弥生時代の遺跡。前一世紀の甕棺(かめかん)墓と墳丘墓、後二、三世紀の環濠集落跡を出土。特別史跡。

よしの‐がわ【吉野川】‐がは🔗🔉

よしの‐がわ【吉野川】‐がは 川の上流。奈良県中東部の大台ヶ原に源を発し、北西に流れて吉野町で西に転じ、和歌山へ入って紀川となり気伊水道へ注ぐ。長さ八一キロ。アユが名産。四国中央部を東流する川。石鎚(いしづち)山地の瓶(かめ)ヶ森山に源を発し、四国山地を横切る中流部で大歩危(おおぼけ)・小歩危の峡谷をつくり、徳島で紀伊水道に注ぐ。長さ一九四キロ。四国三郎。

よしの‐ぐさ【△吉野草】🔗🔉

よしの‐ぐさ【吉野草】 桜の別名。

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[音]イ [訓]あし    よし [部首]艸 [総画数]13 [コード]区点    1617      JIS   3031      S‐JIS 88AF [難読語] →あしか【海驢・葦鹿】あし‐かび【葦牙】うましあしかびひこじ‐の‐みこと【可美葦牙彦舅尊】よし‐がも【葦鴨・葭鴨】よし‐きり【葦切・葭切・葦雀】よし‐ごい【葦五位・葭五位】よし‐ず【葦簀・葭簀】よし‐すだれ【葦簾・葭簾】

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[音]ユウ    ユ    ユイ [訓]よ‐る    より    よし    なお [部首]田 [総画数]5 [コード]区点    4519      JIS   4D33      S‐JIS 9752 [分類]常用漢字 [難読語] →か‐げゆ【勘解由】とゆけぐうぎしきちょう【止由気宮儀式帳】ゆい【由比】ゆえ‐よし【故由】ゆ‐き【悠紀・斎忌・由基】

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[音]カ [訓]あし    よし [部首]艸 [総画数]12 [コード]区点    7251      JIS   6853      S‐JIS E4D1 [難読語] →よし‐がも【葦鴨・葭鴨】よし‐きり【葦切・葭切・葦雀】よし‐ごい【葦五位・葭五位】よし‐ず【葦簀・葭簀】よし‐すだれ【葦簾・葭簾】

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