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う【宇】🔗🔉

う【宇】 〔接尾〕助数詞。建物・屋根・天幕などを数えるのに用いる。「一―の堂塔」

うい‐はくじゅ【宇井伯寿】うゐ‐🔗🔉

うい‐はくじゅ【宇井伯寿】うゐ‐一八八二〜一九六三]インド哲学者・仏教学者。愛知の生まれ。東北大・東大教授を歴任。インド哲学研究の権威。文化勲章受章。著「印度哲学研究」「仏教汎論」など。

うがき‐かずしげ【宇垣一成】🔗🔉

うがき‐かずしげ【宇垣一成】一八六八〜一九五六]軍人・政治家。陸軍大将。岡山の生まれ。清浦・加藤・若槻(わかつき)内閣の陸相を務め、軍縮と軍の合理化・近代化を進めた。のち、朝鮮総督。昭和一二年(一九三七)組閣の大命を受けたが、軍部の反対にあって失敗。

うが‐じん【宇賀神】🔗🔉

うが‐じん【宇賀神】 《「うかじん」とも》古来、人間に福徳をもたらすと考えられている福の神たちの総称。食物神・農業神ともされる。幸福・利益・知恵・財力の神とされている弁財天と同一視されることが多い。の宝冠の中に白い蛇があるところから》神として祭った白蛇。また、白蛇のこと。《音が似ているところから》宇迦御魂(うかのみたま)の異称。

うか‐の‐みたま【宇×迦△御△魂・倉=稲△魂・△稲△魂】🔗🔉

うか‐の‐みたま【宇×魂・倉魂・魂】 《「うか」は「うけ(食)」の音変化》食物、ことに稲の神霊。うけのみたま。「こは稲の霊(みたま)なり。俗の詞に―といふ」〈祝詞・大殿祭・訓注〉

うき‐うた【×盞歌・宇×岐歌】🔗🔉

うき‐うた【×盞歌・宇×岐歌】 元旦の節会(せちえ)に歌われた、古代歌謡の一。一説に、杯をあげるときの寿歌(ほきうた)という。歌詞は古事記・琴歌譜(きんかふ)にみえる。

うきた‐ひでいえ【宇喜多秀家】‐ひでいへ🔗🔉

うきた‐ひでいえ【宇喜多秀家】‐ひでいへ一五七三〜一六五五]安土桃山時代の武将。豊臣秀吉に仕え、四国・九州・小田原征討で軍功をあげ、文禄・慶長の役に参戦、五大老の一人となった。関ヶ原の戦いに敗れ、八丈島に流されて没した。

うこう‐れんらくせん【宇高連絡船】ウカウ‐🔗🔉

うこう‐れんらくせん【宇高連絡船】ウカウ‐ 岡山県玉野市宇野と香川県高松市とを結んだ旧国鉄連絡船。昭和六三年(一九八八)、瀬戸大橋線の開通で廃止。

うさ【宇佐】🔗🔉

うさ【宇佐】 大分県北部の市。宇佐神宮がある。そうめんを産する長洲(ながす)は港町、本願寺別院のある四日市(よつかいち)は市場町として発達。古くは「菟狭」とも書いた。人口五・一万。

うさ‐じんぐう【宇佐神宮】🔗🔉

うさ‐じんぐう【宇佐神宮】 大分県宇佐市にある神社。旧官幣大社。祭神の八幡大神(応神天皇)・比売(ひめ)大神・神功(じんぐう)皇后を三殿に祭る。全国八幡宮の総本宮。伊勢神宮に次ぐ第二の宗廟(そうびよう)として奈良時代から皇室の崇敬が厚い。八幡造りの本殿は国宝。豊前(ぶぜん)国一の宮。宇佐宮。宇佐八幡。

うさ‐づかい【宇佐使】‐づかひ🔗🔉

うさ‐づかい【宇佐使】‐づかひ 天皇の即位や国家の大事の際、宇佐神宮に幣帛(へいはく)を献じて祈願するために派遣された勅使。即位のときは必ず和気氏(わけうじ)五位の人をあてた。うさのつかい。

うさ‐とりい【宇佐鳥居】‐とりゐ🔗🔉

うさ‐とりい【宇佐鳥居】‐とりゐ 鳥居の一形式。丸柱が垂直に立ち、笠木と島木の反りが強く、木口が斜めに切られ、檜皮葺(ひわだぶ)きの屋根をかけたもの。額束(がくづか)はない。宇佐神宮のものが代表例。八幡鳥居(はちまんどりい)

うさ‐はちまん【宇佐八幡】🔗🔉

うさ‐はちまん【宇佐八幡】 宇佐神宮

うじ【宇治】うぢ🔗🔉

うじ【宇治】うぢ 京都府南部の市。宇治川が流れ、奈良と結ぶ渡河地として早くから開けた。平安時代から貴族の別荘地で、源氏物語の舞台。宇治茶の産地。平等院・黄檗山(おうばくさん)万福寺などがある。古くは「菟道」とも書いた。人口一八・〇万。《歌枕》「暮れて行く春のみなとは知らねども霞におつる―の柴舟」〈新古今・春下〉「宇治茶」の略。

うじ【宇治】うぢ🔗🔉

うじ【宇治】うぢ 姓氏の一。

うじ‐かがのじょう【宇治加賀掾】うぢ‐🔗🔉

うじ‐かがのじょう【宇治加賀掾】うぢ‐一六三五〜一七一一]江戸前期の古浄瑠璃最後の名人。紀伊の人。前名、宇治嘉太夫(かだゆう)。京都を中心に活躍。古浄瑠璃と義太夫節の橋渡しの役割を果たした。

うじ‐かだゆう【宇治嘉太夫】うぢカダイフ🔗🔉

うじ‐かだゆう【宇治嘉太夫】うぢカダイフ 宇治加賀掾(かがのじよう)の初名。

うじ‐がわ【宇治川】うぢがは🔗🔉

うじ‐がわ【宇治川】うぢがは 琵琶湖に発する瀬田川の大津市南郷より下流の称。宇治市を流れ、山崎町で桂川・木津川と合流して淀川となる。網代(あじろ)の名所。《歌枕》「もののふの八十(やそ)―の網代木(あじろき)にいさよふ波の行くへ知らずも」〈万・二六四〉

うじがわ‐の‐せんじんあらそい【宇治川の先陣争い】うぢがは‐センヂンあらそひ🔗🔉

うじがわ‐の‐せんじんあらそい【宇治川の先陣争い】うぢがは‐センヂンあらそひ 寿永三年(一一八四)木曾義仲と源義経が宇治川で相対したとき、義経方の佐々木高綱・梶原景季(かじわらかげすえ)が、源頼朝から与えられた名馬生(いけずき)・磨墨(するすみ)で先陣を争った故事。

うじしゅういものがたり【宇治拾遺物語】うぢシフヰものがたり🔗🔉

うじしゅういものがたり【宇治拾遺物語】うぢシフヰものがたり (のがたり)鎌倉初期の説話集。一五巻。編者未詳。建保年間(一二一三〜一二一九)の成立か。貴族説話・仏教説話・民間説話など一九七話を収める。仏教的色彩が濃い。

うじ‐じゅうじょう【宇治十帖】うぢジフデフ🔗🔉

うじ‐じゅうじょう【宇治十帖】うぢジフデフ 源氏物語五四帖のうち、橋姫から椎本(しいがもと)・総角(あげまき)・早蕨(さわらび)・宿木・東屋(あずまや)・浮舟・蜻蛉(かげろう)・手習・夢浮橋(ゆめのうきはし)までの最後の一〇帖の総称。光源氏の死後の物語で、宇治を舞台に薫(かおる)大将の半生を描く。

うじだいなごんものがたり【宇治大納言物語】うぢダイナゴンものがたり🔗🔉

うじだいなごんものがたり【宇治大納言物語】うぢダイナゴンものがたり 平安後期の説話集。宇治大納言源隆国編。一一世紀後半の成立。現存していないが、今昔物語と深い関連があったと推定される。宇治拾遺物語をと混同して呼んだ名。

うじ‐ちゃ【宇治茶】うぢ‐🔗🔉

うじ‐ちゃ【宇治茶】うぢ‐ 京都府宇治地方で栽培される茶。上質とされる。鎌倉時代の初め、明恵(みようえ)上人が栂尾(とがのお)の本茶(ほんちや)を宇治に移植したのに始まる。

うじな【宇品】🔗🔉

うじな【宇品】 広島市南区の港湾・工業地区。広島港を通称で宇品港という。

うじ‐にんぎょう【宇治人形】うぢニンギヤウ🔗🔉

うじ‐にんぎょう【宇治人形】うぢニンギヤウ 京都府宇治市で作られる木彫り人形。茶の木を材料に茶摘み女の姿などに作る。刀法・彩色などは奈良人形に似る。茶の木人形。

うじ‐の‐おおいぎみ【宇治の大君】うぢ‐おほいぎみ🔗🔉

うじ‐の‐おおいぎみ【宇治の大君】うぢ‐おほいぎみ 源氏物語の宇治十帖に登場する女性。宇治の八の宮の長女で、薫(かおる)の求愛をしりぞけ死去する。

うじ‐の‐かんぱく【宇治の関白】うぢ‐クワンパク🔗🔉

うじ‐の‐かんぱく【宇治の関白】うぢ‐クワンパク 藤原頼通(よりみち)の通称。宇治の邸宅に住んだことによる。

うじ‐の‐はしひめ【宇治の橋姫】うぢ‐🔗🔉

うじ‐の‐はしひめ【宇治の橋姫】うぢ‐ 《「うじのはしびめ」とも》京都府宇治市宇治橋の西詰めにある橋姫神社の祭神とされる女神。宇治橋を守る神で、住吉大明神が夜ごと通ったという伝説がある。嵯峨天皇の代、嫉妬(しつと)のあまり宇治川に身を投じて鬼となり、京中の男女を食い殺したという女。

うじ‐ばし【宇治橋】うぢ‐🔗🔉

うじ‐ばし【宇治橋】うぢ‐ 京都府宇治市、宇治川に架かる橋。平等院の近くにある。三重県伊勢市の五十鈴川に架かる橋。皇大神宮への参道。

うじばしだんぴ【宇治橋断碑】うぢばしだんぴ🔗🔉

うじばしだんぴ【宇治橋断碑】うぢばしだんぴ 大化二年(六四六)僧道登(どうとう)が宇治川に宇治橋を架けた由来を刻した碑。日本現存最古の碑。寛政三年(一七九一)ごろに上部三分の一が発見されたものを復元し、現在は宇治橋畔の橋寺境内にある。

うじ‐まる【宇治丸】うぢ‐🔗🔉

うじ‐まる【宇治丸】うぢ‐ 《宇治川でとれる鰻(うなぎ)で作る姿鮨(すがたずし)が評判で、宇治丸とよばれたところから》鰻鮨。また、鰻のかば焼き。うじまろ。

うじやまだ【宇治山田】うぢやまだ🔗🔉

うじやまだ【宇治山田】うぢやまだ 三重県伊勢市の旧称。

うだ【宇多】🔗🔉

うだ【宇多】 京都市右京区宇多野付近の地。平安時代以降は禁裏御料の狩猟地。《歌枕》「今日暮れぬ明日も狩り来む―の原枯れ野の下にきぎす鳴くなり」〈秋篠月清集〉

うだ【宇陀】🔗🔉

うだ【宇陀】 奈良県北東部の郡。大和十郡(とごおり)の一。上代の菟田県(うだのあがた)・猛田県(たけだのあがた)にあたる。《歌枕》「褻衣(けころも)を時片設(かたま)けて出でましし―の大野は思ほえむかも」〈万・一九一〉

う‐だい【宇内】🔗🔉

う‐だい【宇内】 天下。世界。「―の万国を一統して一大共和国の有様となし」〈逍遥・小説神髄〉

うだ‐がみ【宇×陀紙】🔗🔉

うだ‐がみ【宇×陀紙】 大和国宇陀地方で産した厚手の楮紙(こうぞがみ)

うだがわ【宇田川】うだがは🔗🔉

うだがわ【宇田川】うだがは 姓氏の一。

うだがわ‐げんしん【宇田川玄真】うだがは‐🔗🔉

うだがわ‐げんしん【宇田川玄真】うだがは‐ 宇田川榛斎(うだがわしんさい)

うだがわ‐げんずい【宇田川玄随】うだがは‐🔗🔉

うだがわ‐げんずい【宇田川玄随】うだがは‐一七五五〜一七九七]江戸中期の蘭学者。江戸の人。津山藩医。名は晋。号、槐園(かいえん)。オランダの内科書「西説内科撰要」を翻訳。蘭学の発展に尽力した。

うだがわ‐しんさい【宇田川榛斎】うだがは‐🔗🔉

うだがわ‐しんさい【宇田川榛斎】うだがは‐一七六九〜一八三四]江戸後期の蘭医。伊勢の人。本名、安岡。字(あざな)は玄真。玄随の養子。翻訳にすぐれ、「遠西医方名物考」「和蘭内景医範提綱」などを刊行。

うだがわ‐ようあん【宇田川榕庵】うだがは‐🔗🔉

うだがわ‐ようあん【宇田川榕庵】うだがは‐一七九八〜一八四六]江戸後期の蘭学者。日本の化学の開拓者。江戸の人。本名、江沢榕。蘭学者の江沢養樹の子。榛斎の養子。馬場佐十郎らに蘭学を学び、化学・植物学・薬学に通じた。著「舎密開宗(セイミかいそう)」「植学啓原」「西説菩多尼訶経(ボタニカきよう)」など。

うだ‐げんじ【宇多源氏】🔗🔉

うだ‐げんじ【宇多源氏】 宇多天皇の皇子、敦実(あつみ)親王を祖とする源氏の一統。

うたづ【宇多津】🔗🔉

うたづ【宇多津】 香川県中部、綾歌(あやうた)郡の地名。坂出市の西にあり、港町。塩田の広大な跡地に、瀬戸大橋線開通に伴うJR新駅がつくられた。

うだ‐てんのう【宇多天皇】‐テンワウ🔗🔉

うだ‐てんのう【宇多天皇】‐テンワウ八六七〜九三一]第五九代天皇。在位八八七〜九七。光孝天皇の第七皇子。名は定省(さだみ)。菅原道真を登用し、藤原氏を抑えて政治の刷新を図った。その治世を後世、寛平(かんぴよう)の治という。譲位の時にその子醍醐天皇に与えた「寛平御遺誡(ごゆいかい)」が有名。日記に「宇多天皇御記」がある。亭子院(ていじのいん)のみかど。寛平法皇。

うち‐の‐おおの【宇智の大野・内の大野】‐おほの🔗🔉

うち‐の‐おおの【宇智の大野・内の大野】‐おほの 奈良県五條市の吉野川沿いにあった野。古代の猟地。宇智の野。《歌枕》「たまきはる―に馬並(な)めて朝踏ますらむその草深野」〈万・四〉

う‐ちゅう【宇宙】‐チウ🔗🔉

う‐ちゅう【宇宙】‐チウ あらゆる存在物を包容する無限の空間と時間の広がり。哲学では、秩序ある統一体と考えられる世界。コスモス。物理学的には、存在し得る限りのすべての物質および放射を含む空間。天文学では、あらゆる天体の存在する空間。銀河系外星雲を小宇宙、それらを包含する空間として大宇宙ということもある。宇宙空間、特に太陽系空間のこと。「―旅行」◆「淮南子(えなんじ)」斉俗訓によれば、「宇」は天地四方、「宙」は古往今来の意で、空間と時間の広がりを意味する。

うちゅう‐いがく【宇宙医学】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐いがく【宇宙医学】ウチウ‐ 宇宙飛行が人体に及ぼす影響を研究し、危険・障害から人体を守るための医学。

うちゅう‐うん【宇宙雲】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐うん【宇宙雲】ウチウ‐ 星間雲(せいかんうん)

うちゅう‐かいはつ【宇宙開発】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐かいはつ【宇宙開発】ウチウ‐ 未知の宇宙を探究し、人類に新たな活動領域をもたらそうとすること。

うちゅうかいはつ‐いいんかい【宇宙開発委員会】ウチウカイハツヰヰンクワイ🔗🔉

うちゅうかいはつ‐いいんかい【宇宙開発委員会】ウチウカイハツヰヰンクワイ 宇宙開発に関する施策を総合的に行うための審議機関。昭和四三年(一九六八)に総理府に設置。

うちゅう‐かん【宇宙観】ウチウクワン🔗🔉

うちゅう‐かん【宇宙観】ウチウクワン 宇宙についての科学的な見方や考え方。天動説や地動説など。宇宙・世界における人間の生き方についての哲学的な見方や考え方。世界観。

うちゅう‐きち【宇宙基地】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐きち【宇宙基地】ウチウ‐ 宇宙ステーション

うちゅう‐くうかん【宇宙空間】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐くうかん【宇宙空間】ウチウ‐ ロケット・人工衛星などで直接探査可能になった空間。現在では地球大気圏外の太陽系空間をいう。宇宙の広がり。

うちゅう‐げんり【宇宙原理】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐げんり【宇宙原理】ウチウ‐ 宇宙空間はいたるところ一様で等方であり、大局的な特徴は宇宙のどこで観測しても同じであるとする原理。宇宙論で仮定される。

うちゅう‐こうがく【宇宙工学】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐こうがく【宇宙工学】ウチウ‐ ロケット・ミサイル・人工衛星・惑星探査機などの設計・製作・運航に関する科学・技術。宇宙技術。

うちゅう‐コロニー【宇宙コロニー】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐コロニー【宇宙コロニー】ウチウ‐ 宇宙開発の目的で宇宙空間に設けられる基地。

うちゅう‐ざつおん【宇宙雑音】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐ざつおん【宇宙雑音】ウチウ‐ 宇宙空間の天体から放射され、地球に到達する時に雑音として観測される電波。

うちゅう‐じょうやく【宇宙条約】ウチウデウヤク🔗🔉

うちゅう‐じょうやく【宇宙条約】ウチウデウヤク 「月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約」の略称。平和利用の原則、領有の否定、軍事利用の禁止、国際協力などを内容とする。一九六七年発効。

うちゅう‐じん【宇宙人】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐じん【宇宙人】ウチウ‐ SFなどで、地球以外の天体に生存すると想定した人間に似た生命体。

うちゅう‐じん【宇宙×塵】ウチウヂン🔗🔉

うちゅう‐じん【宇宙×塵】ウチウヂン 宇宙空間に散在している微粒物質。ガスとともに星間物質を構成する。地球の近くにあるものは、しばしば流星となって落下する。

うちゅう‐しんかろん【宇宙進化論】ウチウシンクワロン🔗🔉

うちゅう‐しんかろん【宇宙進化論】ウチウシンクワロン 宇宙の始まりから現在を経て未来に至る進化を研究する天文学の一分野。

うちゅう‐ステーション【宇宙ステーション】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐ステーション【宇宙ステーション】ウチウ‐ 地球周回軌道・宇宙空間で、その超真空と無重量状態の特質を有効に利用して、科学技術実験と宇宙の観測を行える滞在居住型の基地。

うちゅう‐せいぶつがく【宇宙生物学】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐せいぶつがく【宇宙生物学】ウチウ‐ 地球外生命の探査や、生命の起源と進化などを研究する学問。

うちゅう‐せん【宇宙船】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐せん【宇宙船】ウチウ‐ 地球を周回するか、他の天体へ行くことを目的とする有人の飛行体。

うちゅう‐せん【宇宙線】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐せん【宇宙線】ウチウ‐ 太陽や宇宙空間の多様な天体から絶え間なく地球に注ぐ放射線の総称。大気圏に飛び込んでくる高エネルギーの放射線を一次宇宙線といい、約九〇パーセントは陽子、残りの大部分はヘリウムの原子核からなる。それが大気中の原子と衝突して二次的に発生する中間子・電子・γ(ガンマ)線などの放射線を二次宇宙線という。

うちゅう‐そくど【宇宙速度】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐そくど【宇宙速度】ウチウ‐ 地表から打ち上げられた物体を宇宙空間に飛び出させるのに必要な初速度。地球の人工衛星となる速度。地表に対して秒速七・九キロ。第一宇宙速度。円速度。地球の引力を振り切って太陽系の人工惑星となるために必要な速度。地表に対して秒速一一・一八キロ。第二宇宙速度。地球引力圏の脱出速度。物体が太陽系を脱出するのに必要な速度。地球の公転速度に乗ったとして秒速一六・六五キロ。第三宇宙速度。

うちゅう‐たんさき【宇宙探査機】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐たんさき【宇宙探査機】ウチウ‐ 月・惑星の探査および宇宙空間を航行しながら観測などを行い、観測データを地上に送る宇宙航行体。探査衛星。

うちゅう‐ちゅうけい【宇宙中継】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐ちゅうけい【宇宙中継】ウチウ‐ 地球を回る軌道に打ち上げた人工衛星を利用して中継し、遠距離へ放送電波を送る方式。また、その方式によるテレビ中継や番組。

うちゅう‐つうしん【宇宙通信】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐つうしん【宇宙通信】ウチウ‐ 人工衛星に設置した無線局を中継点として送受信する電波通信。地上の二点間、人工衛星などと地上との間、宇宙船相互間の通信で行われる。

うちゅう‐はいけいほうしゃ【宇宙背景放射】ウチウハイケイハウシヤ🔗🔉

うちゅう‐はいけいほうしゃ【宇宙背景放射】ウチウハイケイハウシヤ 宇宙のあらゆる方向から同じ強度で入射してくる、絶対温度約三度の黒体放射に相当する電波。一九六五年に米国のA=A=ペンジアスとR=W=ウィルソンが発見。

うちゅう‐ひこうし【宇宙飛行士】ウチウヒカウシ🔗🔉

うちゅう‐ひこうし【宇宙飛行士】ウチウヒカウシ 宇宙船を操縦して、宇宙空間を飛行する人。一九六一年、ソ連のボストークに乗ったガガーリンが最初。アストロノート。宇宙パイロット。

うちゅう‐ふく【宇宙服】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐ふく【宇宙服】ウチウ‐ 真空かそれに近い状態の宇宙空間での人間の生命を維持し作業を可能にする服。

うちゅう‐ぶつりがく【宇宙物理学】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐ぶつりがく【宇宙物理学】ウチウ‐ 星や星雲のほか、宇宙空間の物質・磁場・放射線や宇宙論などを研究対象とする物理学。

うちゅう‐へいき【宇宙兵器】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐へいき【宇宙兵器】ウチウ‐ 宇宙空間で使用される兵器。軍事衛星やレーザー兵器などがある。

うちゅう‐ゆうえい【宇宙遊泳】ウチウイウエイ🔗🔉

うちゅう‐ゆうえい【宇宙遊泳】ウチウイウエイ 宇宙船の乗組員が、船外の宇宙空間へ出て行動すること。一九六五年、ソ連のボストーク二号に乗ったレオーノフが最初。船外活動。

うちゅう‐ロケット【宇宙ロケット】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐ロケット【宇宙ロケット】ウチウ‐ 宇宙開発に利用されるロケット。月・金星などの探査機を打ち上げるロケット、人工衛星・宇宙船の打ち上げ用ロケットなどがある。

うちゅう‐ろん【宇宙論】ウチウ‐🔗🔉

うちゅう‐ろん【宇宙論】ウチウ‐ 宇宙の起源・構造・状態・変化などについての理論。哲学的、形而上学的な考察が行われたが、アインシュタインの相対性理論によって近代的な考察が始められた。宇宙は絶えず膨張を続けているという膨張宇宙論、周期的に膨張・収縮を繰り返すという振動宇宙論、膨張とともに新しく物質が創成されるという定常宇宙論などが提唱され、現在は膨張宇宙論が有力。コスモロジー。

うちゅうろんてき‐しょうめい【宇宙論的証明】ウチウロンテキ‐🔗🔉

うちゅうろんてき‐しょうめい【宇宙論的証明】ウチウロンテキ‐ 神の存在証明の一。自然界の因果系列をさかのぼって、始動者ないしは究極の原因としての神の存在を推論するもの。

うつのみや【宇都宮】🔗🔉

うつのみや【宇都宮】 栃木県中央部の市。県庁所在地。二荒山(ふたらさん)神社の鳥居前町から発展。もと戸田氏の城下町。農業のほか電気・機械などの工業が行われ、北西部から大谷(おおや)石を産出。人口四二・九万。

うつのみや【宇都宮】🔗🔉

うつのみや【宇都宮】 姓氏の一。

うつのみや‐さぶろう【宇都宮三郎】‐サブラウ🔗🔉

うつのみや‐さぶろう【宇都宮三郎】‐サブラウ一八三四〜一九〇二]明治初期の化学技術者。尾張の人。日本ではじめてセメント製造に成功。炭酸ソーダや耐火れんがの製造、醸造法改良なども指導。

うつのみや‐じょう【宇都宮城】‐ジヤウ🔗🔉

うつのみや‐じょう【宇都宮城】‐ジヤウ 宇都宮市にあった城。康平六年(一〇六三)、藤原宗円(宇都宮氏祖)が築いたといわれ、近世初頭まで宇都宮氏の居城。江戸時代には本多氏・奥平氏・戸田氏などが在城。亀が岡城。

うつのみや‐そうどう【宇都宮騒動】‐サウドウ🔗🔉

うつのみや‐そうどう【宇都宮騒動】‐サウドウ 元和八年(一六二二)宇都宮城主本多正純(ほんだまさずみ)が、幕府の許可なく本丸の石垣を修築したことなどを理由に領地を没収された事件。徳川秀忠殺害を企てた宇都宮城内の釣り天井が発覚したためといううわさが生まれ、浄瑠璃や歌舞伎に脚色された。

うつのみや‐だいがく【宇都宮大学】🔗🔉

うつのみや‐だいがく【宇都宮大学】 宇都宮市にある国立大学。宇都宮農林専門学校・栃木師範学校・栃木青年師範学校を統合し、昭和二四年(一九四九)新制大学として発足。また同三九年宇都宮工業短期大学を母体に工学部を設置。

うつのみや‐とんあん【宇都宮遯庵】🔗🔉

うつのみや‐とんあん【宇都宮遯庵】一六三三〜一七〇七]江戸前期の儒学者。周防(すおう)の人。名は由的。松永尺五(まつながせきご)に師事、経書の標注書を多く著し、儒学振興に寄与。著書「日本古今人物史」で幕府のとがめを受けた。

うつのや‐とうげ【宇津谷峠】‐たうげ🔗🔉

うつのや‐とうげ【宇津谷峠】‐たうげ 静岡市、宇津の山の峠。東海道の丸子と岡部宿との間に位置し、難所として知られた。伊勢物語や黙阿弥の「蔦紅葉(つたもみじ)宇都谷峠」で有名。

うつ‐の‐やま【宇津の山】🔗🔉

うつ‐の‐やま【宇津の山】 静岡市宇津谷と志太(しだ)郡岡部町とにまたがる山。南側に宇津谷峠がある。《歌枕》「―うつつかなしき道絶えて夢に都の人は忘れず」〈秋篠月清集〉

うつほものがたり【宇津保物語】🔗🔉

うつほものがたり【宇津保物語】 《「うつぼものがたり」とも》平安中期の物語。二〇巻。作者未詳。源順(みなもとのしたごう)とする説もある。村上天皇のころから円融天皇のころに成立か。四代にわたる琴(きん)の名人一家の繁栄と、多くの青年貴族から求婚される貴宮(あてみや)が東宮妃となり、やがて皇位継承争いが生じることなどが描かれている。書名は、発端の「俊蔭(としかげ)」の巻に仲忠母子が木の空洞に住む話のあるのにちなむ。

うと【宇土】🔗🔉

うと【宇土】 熊本県中部の市。宇土半島の基部にあり、ノリなどの養殖が行われる。天正年間(一五七三〜一五九二)に小西行長の城下町として発展。江戸時代につくられた上水道があり、その轟(とどろき)水源は豊富な湧水(ゆうすい)で知られる。人口三・五万。

うなづき‐おんせん【宇奈月温泉】‐ヲンセン🔗🔉

うなづき‐おんせん【宇奈月温泉】‐ヲンセン 富山県北東部、下新川郡宇奈月町にある温泉。泉質は単純泉。黒部観光の根拠地。

うの【宇野】🔗🔉

うの【宇野】 岡山県玉野市の地名。港町。もと宇高連絡船の発着地。

うの【宇野】🔗🔉

うの【宇野】 姓氏の一。

うの‐えんくう【宇野円空】‐ヱンクウ🔗🔉

うの‐えんくう【宇野円空】‐ヱンクウ一八八五〜一九四九]宗教学者・民族学者。京都の生まれ。東大教授。宗教民族学に貢献。学位論文「マライシアに於ける稲米儀礼」で恩賜賞を受賞。他に「宗教民族学」「宗教の史実と理論」など。

うの‐こうじ【宇野浩二】‐カウジ🔗🔉

うの‐こうじ【宇野浩二】‐カウジ一八九一〜一九六一]小説家。福岡の生まれ。本名、格次郎。私小説風の作品が多く、初期は軽妙饒舌(じようぜつ)な文体であったが、後年、読点を多用した余韻のある文体に転じた。小説「蔵の中」「子を貸し屋」「枯木のある風景」「思ひ川」など。

うの‐こうぞう【宇野弘蔵】‐コウザウ🔗🔉

うの‐こうぞう【宇野弘蔵】‐コウザウ一八九七〜一九七七]経済学者。岡山の生まれ。東大教授。マルクス経済学を原理論・段階論・現状分析の三段階論で再構築した。著「経済原論」「経済学方法論」など。

うぶん‐たい【宇文泰】🔗🔉

うぶん‐たい【宇文泰】五〇五〜五五六]中国、南北朝時代の西魏の宰相。鮮卑族の出身。初め北魏に仕えたが、その分裂後、文帝を擁立して西魏を建国し、東魏の高観と抗争。府兵制などの官制を定め、子の宇文覚の建てた北周の基礎を築いた。

うべ【宇部】🔗🔉

うべ【宇部】 山口県南西部、周防灘(すおうなだ)に面する市。沖山炭鉱をもとに工業が発達、閉山後はセメント・化学・機械工業が盛ん。人口一七・二万。

のき【軒・△宇・×簷・×檐】🔗🔉

のき【軒・宇・×簷・×檐】 屋根の下端で、建物の壁面より外に突出している部分。(ひさし)

やか‐す【舎=屋・△宇】🔗🔉

やか‐す【舎屋・宇】 《「宅(やか)(す)」の意という。「やかず」とも》いえ。家屋。「地(なゐ)ふりて―悉(ことごと)く破れぬ」〈推古紀〉

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[音]ウ [部首]宀 [総画数]6 [コード]区点    1707      JIS   3127      S‐JIS 8946 [分類]常用漢字 [難読語] →うじ【宇治】うじな【宇品】うだ【宇多】うだ【宇陀】うたづ【宇多津】うつのみや【宇都宮】うと【宇土】うなづき‐おんせん【宇奈月温泉】チャウちゃ‐つう【茶通・楪津宇】と‐う【杜宇】

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