複数辞典一括検索+

こと‐ごと【×悉・△尽】🔗🔉

こと‐ごと【×悉・尽】 《「事事(ことごと)」の意から》あのことも、このこともすべて。あるもの全部。あるかぎり。副詞的にも用いる。「夜はも夜の―昼はも日の―」〈万・一五五〉「はたこらが夜昼といはず行く道を我は―宮道(みやぢ)にぞする」〈万・一九三〉

ことごと‐く【×悉く・△尽く】🔗🔉

ことごと‐く【×悉く・尽く】 [副]問題にしているもの全部。残らず。すべて。みな。「財産を―投げ打つ」「見るもの聞くもの―が珍しい」

し‐じん【×尽】🔗🔉

し‐じん【×尽】 尽きてなくなること。すべてなくなること。「矛盾は漸く―(ろうま)して」〈漱石・草枕〉

しじん‐かいめつ【×尽灰滅】‐クワイメツ🔗🔉

しじん‐かいめつ【×尽灰滅】‐クワイメツ あとかたもなく滅び尽きること。

じん【尽】🔗🔉

じん【尽】 「尽日」の略。「三月―」

じん‐げん【尽言】🔗🔉

じん‐げん【尽言】 心の内を言い尽くすこと。また、その言葉。

じん‐ご【尽期】🔗🔉

じん‐ご【尽期】 物事の尽きる時期。際限。最後。「これを分別すとも―あるべからず」〈正法眼蔵・発菩提心〉

じん‐じつ【尽日】🔗🔉

じん‐じつ【尽日】 一日じゅう。終日。「朝から晩まで―碁盤の音の絶ゆる間なく」〈魯庵・社会百面相〉月または年の末日。みそか。おおみそか。

じん‐すい【尽×瘁】🔗🔉

じん‐すい【尽×瘁】 [名]スル《「瘁」は病み疲れる意》自分の労苦を顧みることなく、全力を尽くすこと。「国政に―する」

じん‐ちゅう【尽忠】🔗🔉

じん‐ちゅう【尽忠】 忠義を尽くすこと。国家や君主に対して真心を尽くして仕えること。

じん‐みらい【尽未来】🔗🔉

じん‐みらい【尽未来】 「尽未来際(さい)」の略。

じんみらい‐さい【尽未来際】🔗🔉

じんみらい‐さい【尽未来際】 《「じんみらいざい」とも》仏語。未来の果てに至るまで。未来永劫(えいごう)。永遠。副詞的にも用いる。「―方(かた)のつく期(ご)はあるまいと思われた」〈漱石・吾輩は猫である〉

じん‐りょく【尽力】🔗🔉

じん‐りょく【尽力】 [名]スルある目的の実現のために、力を尽くすこと。「町の復興に―する」

すがり【△尽り・△末枯り】🔗🔉

すがり【尽り・末枯り】 盛りを過ぎて衰えかかること。また、そのもの。すがれ。「大坂に勤めし藤屋の太夫葛城が―といふ」〈浮・好色盛衰記〉香のたき残り。すがれ。「いつ焼(た)き捨ての―までも、聞き伝へし初音これなるべし」〈浮・一代女・一〉

すが・る【△尽る・△末枯る】🔗🔉

すが・る【尽る・末枯る】 [動ラ四]盛りを過ぎて衰える。「身用心の傾城買いも―・らぬうちに分別すべし」〈浮・好色盛衰記〉香が燃えつきる。「―・りたれども聞き分け給へと」〈浮・武家義理・一〉[動ラ下二]「すがれる」の文語形。

すが・れる【△尽れる・△末枯れる】🔗🔉

すが・れる【尽れる・末枯れる】 [動ラ下一]すが・る[ラ下二]草木が盛りの季節を過ぎて枯れはじめる。「梅が散って、桃が―・れて」〈風葉・恋ざめ〉人の盛りが過ぎて衰えはじめる。「自然(じねん)と―・れて来る気の毒な女房の姿は」〈漱石・道草〉物が古びる。「―・れたる綿繻子の帯の間より」〈露伴・いさなとり〉香が燃えつきる。「―・れたれども名香とおぼしき空(そらだき)に」〈読・逢州執着譚・五〉

ずく【△尽く】づく🔗🔉

ずく【尽く】づく 〔接尾〕名詞に付いて、その物・事に任せる意、または、その物だけを頼りとして強引に事を運ぶ意を表す。「力―」「腕―」「かね―」名詞、動詞の連用形などに付いて、数人の者が、互いにその事をしたり、一緒にそういう事を行ったりする意、あるいは、ともにその事で結ばれる関係にある意を表す。「相談―」「いぢのわりい、友達―といふものはさうしたもんぢゃあねえ」〈滑・八笑人・初〉形容詞・形容動詞の語幹や動詞の連用形などに付いて、もっぱらその状態で満ちているさま、それの最上の状態であることなどの意を表す。「此の道の第一の面白―の芸態なり」〈花伝・二〉 [下接語]相対尽く・意地尽く・因縁尽く・腕尽く・面白(おもしろ)尽く・金(かね)尽く・勘定尽く・義理尽く・金銭尽く・計算尽く・権柄(けんぺい)尽く・承知尽く・相談尽く・算盤(そろばん)尽く・損得尽く・談合尽く・力尽く・得心尽く・納得尽く・欲得尽く

ずく‐なし【△尽無し】づく‐🔗🔉

ずく‐なし【尽無し】づく‐ 役立たずな人。なまけもの。また、そのような人をののしっていう語。

ずくめ【△尽くめ】づくめ🔗🔉

ずくめ【尽くめ】づくめ 〔接尾〕名詞およびそれに準じる語句に付いて、そればかりであるということを表す。「黒―の服装」「いいこと―」

つか・す【尽かす】🔗🔉

つか・す【尽かす】 [動サ五(四)]すっかり出してなくす。出しつくす。「愛想を―・す」

つき【尽き】🔗🔉

つき【尽き】 尽きること。終わり。「運の―」

つき・す【尽きす】🔗🔉

つき・す【尽きす】 [動サ変]《動詞「つ(尽)く」の連用形+動詞「す」から》尽きる。なくなってしまう。ふつう、打消しの形で用いる。「なほ―・せずあてになまめかしうおはします」〈源・藤裏葉〉→尽きせぬ

つきせ‐ぬ【尽きせぬ】🔗🔉

つきせ‐ぬ【尽きせぬ】 〔連語〕尽きることがない。いつまで変わらない。「―故郷への思い」→尽きす

つき‐は・てる【尽(き)果てる】🔗🔉

つき‐は・てる【尽(き)果てる】 [動タ下一]つきは・つ[タ下二]全く尽きる。すっかりなくなる。「精も根も―・てる」「愛想が―・てる」

つき‐め【尽(き)目】🔗🔉

つき‐め【尽(き)目】 物事が終わり尽きてしまう時。「金(かね)の―」「運の―」

つ・きる【尽きる・×竭きる】🔗🔉

つ・きる【尽きる・×竭きる】 [動カ上一]つ・く[カ上二]次第に減って、とうとうなくなる。「万策―・きる」「気力が―・きた」続いていたものが終わる。途絶える。「寿命が―・きる」「道が―・きる」「名残が―・きない」(「…につきる」の形で)それで全てが言いつくされる。その極に達する。…にきわまる。「感服の一言に―・きる」「教師冥利に―・きる」最後までその状態のままである。…に終始する。「年寄りの話はぐちに―・きた」

つ・く【尽く】🔗🔉

つ・く【尽く】 [動カ上二]「つきる」の文語形。

づくし【尽(く)し】🔗🔉

づくし【尽(く)し】 〔接尾〕《動詞「つ(尽)くす」の連用形から》名詞に付いて、その類のものをすべて並べ上げるという意を表す。「国―」「花―」

つく・す【尽(く)す】🔗🔉

つく・す【尽(く)す】 [動サ五(四)]そのことのために全部を使ってしまう。ある限りを出しきる。「手を―・す」「最善を―・す」その事柄の極にまで達する。成しうるまでする。きわめる。「善美を―・した建築」「ぜいたくの限りを―・す」果たす。全うする。「本分を―・す」「義務を―・す」他の者のために精一杯働いたり努力したりする。尽力する。「社会に―・す」「夫に―・す」すべてを表現する。「辛酸は筆舌に―・しがたい」(動詞の連用形に付いて)全部…する。すっかり…してしまう。「書き―・す」「言い―・す」 [可能]つくせる

づくめ【△尽くめ】🔗🔉

づくめ【尽くめ】 〔接尾〕ずくめ

はた‐て【果たて・△極・△尽】🔗🔉

はた‐て【果たて・極・尽】 はて。きわまり。「国の―に咲きにける桜の花の」〈万・一四二九〉

ふつ‐に【△都に・△尽に】🔗🔉

ふつ‐に【都に・尽に】 [副](下に打消しの語を伴って用いる)全然。まったく。「泣く声は昼夜に絶えず、眠(ねぶ)るという事―無ければ」〈一葉・うつせみ〉すっかり。ことごとく。「仰せありけるを、―辞退して出家してけるは」〈愚管抄・七〉

🔗🔉

[音]シン    ジン [訓]つ‐きる    つ‐くす    つ‐かす    ことごと‐く [部首]冫 [総画数]6 [コード]区点    3152      JIS   3F54      S‐JIS 9073 [分類]常用漢字 [難読語] →し‐じん【尽】

大辞泉で始まるの検索結果 1-33