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こと‐ごと【悉・尽】🔗🔉

こと‐ごと【悉・尽】 (「事事(ことごと)」の意)一つ一つ全部。ある限り。すべて。副詞的にも用いる。→ことごとく。*古事記‐上・歌謡「我が率寝し妹は忘れじ世の許登碁登(コトゴト)に」

ことごと‐く【悉く・尽く】🔗🔉

ことごと‐く【悉く・尽く】 〔副〕(「ことごと(悉)」に、「ここだく」などの「く」と同じ副詞語尾の付いたもの)多くの事物が例外なく一致するさま。すべて。全部。残らず。*瑜伽師地論平安初期点‐七三「病愈えむ時には、体の挙(コトゴトク)随ひて滅しなむ」*方丈記「よからぬ事どもうち続きて、五穀ことごとくならず」 ●悉く書(しょ)を信ずれば書なきに如(し)かず (「孟子‐尽心下」に「書経」をさして「尽信書則不書、吾於武成二三策而已矣」と述べているのによる)書物を読んでも、丸のみ込みで批判の目がないのならば、かえって読まないほうがよい。

し‐じん【尽】🔗🔉

し‐じん【尽】 尽きて無くなること。

しじん‐かいめつ【尽灰滅】(‥クヮイメツ)🔗🔉

しじん‐かいめつ【尽灰滅】(‥クヮイメツ) 尽きてあとかたもなくなること。滅びること。

じん【尽】🔗🔉

じん【尽】 1 つきること。すべてなくすこと。 2 きわめること。すべてを出しきること。つくすこと。 3 「じんじつ(尽日)」の略。また、とくに三月尽を略していう。

じん‐げん【尽言】🔗🔉

じん‐げん【尽言】 (「易経‐繋辞上」の「書不言、言不意」による語)心に思っている事をはばかることなくすべて言いつくすこと。また、そのことば。思いのたけを述べたことば。

じん‐ご【尽期】🔗🔉

じん‐ご【尽期】 1 物事が尽きる時期。際限。 2 未来永却。永久。 3 「じんご(尽期)の君」の略。 ●尽期の君(きみ) 未来永却変わるまいと堅く誓い合った愛人。

●尽期の君(きみ)🔗🔉

●尽期の君(きみ) 未来永却変わるまいと堅く誓い合った愛人。 じん‐ご【陣伍】(ヂン‥) 軍隊の隊伍。陣だて。

じん‐じつ【尽日】🔗🔉

じん‐じつ【尽日】 1 朝から晩まで。一日中。終日。 2 各月、または季節の末日。みそか。おおみそか。

じん‐じっぽう【尽十方】(‥ジッパウ)🔗🔉

じん‐じっぽう【尽十方】(‥ジッパウ) (「十方」は「十方世界」のこと)仏語。東西南北、四維、上下のいっさいの世界を尽くしたの意で、全世界。

じん‐しん【尽心】🔗🔉

じん‐しん【尽心】 1 (「孟子」尽心上の「尽其心者知其性也、知其性則知天矣」による)物事の真理・真相を、精神と知能のかぎりを尽くして知ろうとすること。 2 心のかぎりを尽くすこと。

じん‐すい【尽瘁】🔗🔉

じん‐すい【尽瘁】 (「瘁」は病み疲れる意)力を尽くし、倒れるばかりに苦労すること。「教育に尽瘁する」

じん‐ちゅう【尽忠】🔗🔉

じん‐ちゅう【尽忠】 忠義をつくすこと。

じんちゅう‐ほうこく【尽忠報国】🔗🔉

じんちゅう‐ほうこく【尽忠報国】 忠義を尽くして国に報いること。

じん‐みらい【尽未来】🔗🔉

じん‐みらい【尽未来】 「じんみらいさい(尽未来際)」の略。

じん‐みらいさい【尽未来際】🔗🔉

じん‐みらいさい【尽未来際】 仏語。未来の辺際をつくすという意で、未来永遠。永遠の未来。未来永劫。また、副詞的に用いて、「永久に」の意を表す。尽未来。

じん‐めつ【尽滅】🔗🔉

じん‐めつ【尽滅】 すっかり滅び尽きること。

じん‐りょく【尽力】🔗🔉

じん‐りょく【尽力】 力を尽くすこと。骨を折ること。ほねおり。努力。「貴君のご尽力に感謝します」

すがり【尽・末枯】🔗🔉

すがり【尽・末枯】 (四段動詞「すがる(尽)」の名詞化) 1 盛りを過ぎて衰えかかること。老い衰えたもの。なれの果て。すがれ。 2 香をたいたのが、立ち消えになったもの。また、香をたいた名残り。

すが・る【尽る・末枯る】🔗🔉

すが・る【尽る・末枯る】 〔自ラ四〕 1 盛りを過ぎて衰えかかる。老いやつれる。衰退する。*日葡辞書「ウリガ sugaru(スガル)」 2 香のかおりが消えつきる。たいた香が燃えつきる。*浮・武家義理物語‐一「すがりたれども聞分給へと」 〔自ラ下二〕⇒すがれる(尽)

すがれ【尽・末枯】🔗🔉

すがれ【尽・末枯】 (動詞「すがれる(尽)」の名詞化)=すがり(尽)

すが・れる【尽れる・末枯れる】🔗🔉

すが・れる【尽れる・末枯れる】 〔自ラ下一〕すが・る〔自ラ下二〕(四段動詞「すがる(尽)」の下一段化) 1 草木、花が盛りを過ぎて、しおれ枯れる。 2 人のからだや気持などが盛りを過ぎて衰える。*狂歌・徳和歌後万載集‐八「もののふも人をこい口柄(つか)の間も忘れがたなの身ぞすがれぬる」 3 みすぼらしくなる。荒れはてる。*談・古朽木‐二「すがれたる廛(みせ)にも再び花の咲事ありと」 4 香が立ち消える。香が燃え尽きて消えようとする。

ずく【尽】(づく)🔗🔉

ずく【尽】(づく) 1 根気。根性。元気。 2 働くこと。 〔接尾〕名詞、または形容詞・形容動詞の語幹など体言的な語句に付けて用いる。 1 形容詞・形容動詞の語幹や動詞の連用形など、状態的な意を表す語句に付いて、もっぱらその状態で満ちているさま、それの最上の状態であることなどの意を表す。「面白ずく」「結構ずく」など。 2 名詞や動詞の連用形などに付いて、両者または数人の者が、互いにそのことをしたり、いっしょにそういうことを行ったりする意を表し、あるいは、共にその事で結ばれている関係にある意を示す。「相談ずく」「因果ずく」など。 3 名詞に付いて、その物、事にまかせる意を表す。…しだい。…にまかせて…する。また、そのものだけを頼りとして強引に事を運ぶ意をも含む。「運ずく」「力ずく」「金銭ずく」など。

ずくし【尽】(づくし)🔗🔉

ずくし【尽】(づくし) 〔語素〕⇒づくし(尽)

ずく‐なし【尽無】(づく‥)🔗🔉

ずく‐なし【尽無】(づく‥) 役に立たない人。臆病な人。また、なまけ者をののしっていう語。

ずくめ【尽くめ】(づくめ)🔗🔉

ずくめ【尽くめ】(づくめ) 〔接尾〕名詞およびその他の語句に付いて、そのもの、または、そのことばかりであることをあらわす。「結構ずくめ」「黒ずくめ」など。*浄・傾城酒呑童子‐四「色づくめ金づくめなる身の栄華」

つか・す【尽かす】🔗🔉

つか・す【尽かす】 〔他サ五(四)〕出しつくしてなくす。「愛想(あいそ)をつかす」「精をつかす」

つき【尽】🔗🔉

つき【尽】 尽きること。おわり。しまい。はて。→尽きす。「運の尽き」

つき‐し‐な・し【尽きし無し】🔗🔉

つき‐し‐な・し【尽きし無し】 〔形ク〕(「つきし」の「し」は強意の助詞)尽きることがない。はてがない。*浄・薩摩歌‐夢分舟「来し方語るぞ尽きしなき」

つき‐・す【尽きす】🔗🔉

つき‐・す【尽きす】 〔自サ変〕(動詞「つきる(尽)」の連用形にサ変動詞「す」の付いてできたもの。「つきる(尽)」を強めた言い方で、打消のことばを伴って用いる)長く続いて、尽きる。ありつづけて、なくなる。→つきせず・つきせぬ。*源氏‐橋姫「古き世の御宝物、祖父(おほぢ)おとどの御処分(そうぶん)なにやかやとつきすまじかりけれど」 ●尽きせず (連用修飾に用いる)限りなく。この上もなく。*源氏‐桐壺「かなはざりける命の程つきせずうらめしき」 ●尽きせぬ (連体修飾に用いる) 1 かぎりない。この上ない。*源氏‐乙女「いと若やかに、つきせぬ御有様の見どころおほかるに」 2 長く変わらない。尽きることのない。なくならない。「尽きせぬ恨み(名残)」*後撰‐一四一三「故郷につきせぬ物は涙なりけり」

●尽きせず🔗🔉

●尽きせず (連用修飾に用いる)限りなく。この上もなく。*源氏‐桐壺「かなはざりける命の程つきせずうらめしき」 ●尽きせぬ (連体修飾に用いる) 1 かぎりない。この上ない。*源氏‐乙女「いと若やかに、つきせぬ御有様の見どころおほかるに」 2 長く変わらない。尽きることのない。なくならない。「尽きせぬ恨み(名残)」*後撰‐一四一三「故郷につきせぬ物は涙なりけり」 つき‐ずえ【月末】(‥ずゑ) 月の終わりごろ。げつまつ。

●尽きせぬ🔗🔉

●尽きせぬ (連体修飾に用いる) 1 かぎりない。この上ない。*源氏‐乙女「いと若やかに、つきせぬ御有様の見どころおほかるに」 2 長く変わらない。尽きることのない。なくならない。「尽きせぬ恨み(名残)」*後撰‐一四一三「故郷につきせぬ物は涙なりけり」 つき‐ずえ【月末】(‥ずゑ) 月の終わりごろ。げつまつ。

つき‐は・てる【尽き果てる】🔗🔉

つき‐は・てる【尽き果てる】 〔自タ下一〕つきは・つ〔自タ下二〕すべてなくなってしまう。たえはてる。「精も根も尽きはてる」*宇津保‐菊の宴「ことの葉もなみだもいまはつきはてて」

つき‐め【尽目】🔗🔉

つき‐め【尽目】 だんだん減ったり衰えたりして最後に全く消滅しきってしまう時。*浄・当流小栗判官‐三「思へばうんのつきめ也」

つ・きる【尽きる・歇きる・竭きる】🔗🔉

つ・きる【尽きる・歇きる・竭きる】 〔自カ上一〕つ・く〔自カ上二〕 1 物事がだんだん減っていってなくなる。消耗してなくなる。終わる。 具体的な事柄についていう場合。「水がつきる」*万葉‐四四五八「君に語らむ言(こと)都奇(ツキ)めやも」人の持っている精神的な事柄など抽象的なものについていう場合。「精も根も尽きる」*源氏‐桐壺「いとど心ぐるしう、心・肝もつくるやうになん」 2 継続していたものが途絶える。つながりが切れる。 具体的な事柄についていう場合。「思い出話はつきない」*西大寺本金光明最勝王経平安初期点‐六「灯を燃して明を続ぎて、昼夜に竭(ツクル)こと無かれ」人の命、運命など抽象的な事柄についていう場合。「運が尽きる」*日蓮遺文‐本尊問答鈔「仏法の邪正乱しかば、正法も漸く尽(キ)ぬ」 3 事柄がどんどん進んでいって、その極に達する。行きつくところにとどまる。多く、打消の語を伴って用いる。「興味はつきない」「冥利につきる」*源氏‐紅葉賀「これらにおもしろさのつきにければ、こと事に目もうつらず」

つ・く【尽く】🔗🔉

つ・く【尽く】 〔自カ上二〕⇒つきる(尽)

づくし【尽】🔗🔉

づくし【尽】 〔接尾〕名詞について、その類のものをぜんぶ並べあげる意をあらわす。「国づくし」「花づくし」など。近世の例には、形容詞についたものもあり、その性質をそなえたものを多数列挙する意に用いる。*滑・浮世床‐初「遊びといふものは面白(おもしろい)づくしにして」

つく・す【尽くす・竭す・殫す】🔗🔉

つく・す【尽くす・竭す・殫す】 〔他サ五(四)〕(「つきる(尽)」の他動詞形) 1 つきるようにする。 なくする。終わりにする。*地蔵十輪経元慶七年点‐四「我等が命を尽(ツクサ)むと欲(おも)ひて」あるかぎり出す。全部出しきる。つきるまでする。*土左「忘れがたく、口惜しきことおほかれど、えつくさず」 2 その極まで達する。できるかぎりする。きわめる。「贅を尽くす」*徒然草‐二「万(よろづ)にきよらをつくして」 3 (動詞の連用形に付いて)十分にする、すっかりする、余すところなくするの意を添える。「言いつくす」「書きつくす」「しつくす」など。 4 (「力をつくす」などを略した表現で)他のもののために働く。人のために力を出す。「社会事業に尽くす」「家のために尽くす」 5 (「意をつくす」などを略した表現で)十分に表現する。くわしく述べる。「条理をつくして説く」*浄・傾城反魂香‐中「口でさへつくされぬ筆には中々まはらぬと」 6 心をよせる。熱をあげる。*浮・傾城歌三味線‐二「地の女中にはしゃれたる奥様、旦那様のつくさるる相肩の太夫かな」 7 「あんだらつくす」「阿呆(あほう)つくす」「馬鹿つくす」などの略から「言う」「する」の意の俗語となる。 「言う」をののしっていう語。ぬかす。ほざく。*洒・色深睡夢‐下「五十両五十両と大(おほ)ふうな事、つくしやがって」「する」をののしっていう語。しやがる。しくさる。*浄・心中二枚絵草紙‐上「起請をとりかはすからは偽りは申さないと存じ、つくす程にける程に」

ふつく‐に【悉くに・尽くに】🔗🔉

ふつく‐に【悉くに・尽くに】 〔副〕(「ふつに(都)」と同語源の語で、「く」は副詞語尾)ことごとく。すっかり。ふつに。ふつまに。*書紀‐舒明即位前(北野本南北朝期訓)「近侍諸の女王、<略>悉(フツクニ)知れり」

ふつ‐と【都と・尽と】🔗🔉

ふつ‐と【都と・尽と】 〔副〕 1 すべて。ことごとく。ふつに。 2 (多く下に打消の語を伴って)まったく。断然。ふつに。*宇治拾遺‐三・一「門に入らんとするに、たぎり湯を面にかくるやうに覚えてふつとえ入らず」

ふつ‐に【都に・尽に】🔗🔉

ふつ‐に【都に・尽に】 〔副〕 1 すべて。ことごとく。ふつくに。*法華義疏長保四年点‐一「大乗経は力勝れたるをもて、重罪を都(フツニ)滅せり」 2 (下に否定の語を伴って)まったく。全然。*愚管抄‐五「太郎頼家は又昔今ふつになき程の手ききにてありけり」

ふつま‐に【都まに・尽まに】🔗🔉

ふつま‐に【都まに・尽まに】 〔副〕(「ふつに(都)」と同語源の語で、「ま」は接尾語)すっかり。ことごとく。*万葉‐四〇八一「片思ひを馬に布都麻爾(フツマニ)負(おほ)せ持て」

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