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広辞苑の検索結果 (34)

ことごと‐く【悉く・尽く】🔗🔉

ことごと‐く悉く・尽く】 〔副〕 ①のこらず。すべて。みな。阿毘達磨雑集論平安初期点「一切世間、咸コトゴトクニ恭敬せらる」。「―失敗する」 ②全く。甚だ。狂言、秀句傘「今の秀句―聞事にこそ有れ」 ⇒悉く書を信ずれば則ち書無きに如かず ○悉く書を信ずれば則ち書無きに如かずことごとくしょをしんずればすなわちしょなきにしかず [孟子尽心下](「書」の原義は「書経」)いくら立派な書物でも、すべてが真理であるとは限らないから、その中にあることをすべて信ずるようならば、かえって書物を読まない方がよい。 ⇒ことごと‐く【悉く・尽く】

じん【尽】🔗🔉

じん】 月の末日。「3月―」

じん‐げん【尽言】🔗🔉

じん‐げん尽言】 思いのたけを言いつくしたことば。

じん‐ご【尽期】🔗🔉

じん‐ご尽期】 ①物事の尽きる時期。最後。はて。正法眼蔵随聞記5「―あるべからず」。「―も無し」 ②「尽期の君」の略。 ⇒じんご‐の‐きみ【尽期の君】

じんご‐の‐きみ【尽期の君】🔗🔉

じんご‐の‐きみ尽期の君】 いつまでも変わるまいと誓った恋人。宗安小歌集「―は来ぬもよい、会者は定離の世の習ひ」 ⇒じん‐ご【尽期】

じん‐じつ【尽日】🔗🔉

じん‐じつ尽日】 ①朝から晩まで。終日。 ②月または年の末日。みそか。おおみそか。

じん‐しん【尽心】🔗🔉

じん‐しん尽心】 ①[孟子尽心上]人が本来もっている徳性を十分にみがき育てること。 ②[孟子梁恵王上]心のありたけをつくすこと。

じん‐すい【尽瘁】🔗🔉

じん‐すい尽瘁】 [詩経小雅、北山「或は尽瘁して国に事つかう」](「瘁」は病み疲れる意)一所懸命に力を尽くして労苦すること。「事業に―する」

じん‐だい【尽大】🔗🔉

じん‐だい尽大】 (「大尽」の倒語)金持のように装って詐欺・賭博を行う者。

じん‐ちゅう【尽忠】🔗🔉

じん‐ちゅう尽忠】 忠義を尽くすこと。 ⇒じんちゅう‐ほうこく【尽忠報国】

じんちゅう‐ほうこく【尽忠報国】🔗🔉

じんちゅう‐ほうこく尽忠報国】 [北史顔之儀伝]忠義を尽くして国に報いること。 ⇒じん‐ちゅう【尽忠】

じん‐みらい【尽未来】🔗🔉

じん‐みらい尽未来】 〔仏〕尽未来際の略。歌舞伎、韓人漢文手管始「桐姫殿と―までの盃致さふ」 ⇒じんみらい‐さい【尽未来際】

じんみらい‐さい【尽未来際】🔗🔉

じんみらい‐さい尽未来際】 〔仏〕未来のはて(に至るまで)。未来永遠。太平記16「―に至る迄」 ⇒じん‐みらい【尽未来】

じん‐めつ【尽滅】🔗🔉

じん‐めつ尽滅】 滅びつきること。すっかり滅ぼすこと。

じん‐りょく【尽力】🔗🔉

じん‐りょく尽力】 あることのために力を尽くすこと。骨を折ること。「国家の再建に―する」

すがり【尽・末枯】🔗🔉

すがり尽・末枯】 (スガルの連用形から) ①盛りを過ぎて衰えかかったもの。浄瑠璃、鎌倉三代記「花の―に夕嵐」 ②香のたち消えになったもの。好色一代女1「いつ焼たき捨ての―までも」

すが・る【尽る・末枯る】🔗🔉

すが・る尽る・末枯る】 [一]〔自四〕 ①盛りが過ぎて衰える。日葡辞書「ウリ(瓜)ガスガル」。浮世草子、好色盛衰記「身の用心の傾城買いも、―・らぬ中に分別すべし」 ②香が消えかかる。武家義理物語「―・りたれども聞き分け給へと、香わたして」 [二]〔自下二〕 ⇒すがれる(下一)

すが・れる【尽れる・末枯れる】🔗🔉

すが・れる尽れる・末枯れる】 〔自下一〕[文]すが・る(下二) 盛りが過ぎて衰える。特に、草木の葉先や梢が、冬が近づいて枯れ始める。「―・れた菊」

ずく【尽】ヅク🔗🔉

ずくヅク 〔接尾〕 名詞に添えて「ある限りを尽くす」「それ次第」「その結果」「相互関係にある」の意を表す。「力―」「勝手―」「勝負―」「相対あいたい―」

ずくめ【尽】ヅクメ🔗🔉

ずくめヅクメ 〔接尾〕 名詞に添えてその物ごとだけである意を表す語。「黒―の衣装」「結構―な話」

つか・す【尽かす】🔗🔉

つか・す尽かす】 〔他五〕 すっかり無くす。つかいつくす。「愛想を―・す」

つき【尽き】🔗🔉

つき尽き】 つきること。はて。おわり。狂言、花子「もはやかたるに―はないが」。「運の―」

つき‐し‐な・し【尽きし無し】🔗🔉

つき‐し‐な・し尽きし無し】 〔形ク〕 (ツキシのシは強めの助詞)尽きることがない。はてしない。浄瑠璃、薩摩歌「来し方語るぞ―・き」

つき・す【尽きす】🔗🔉

つき・す尽きす】 〔自サ変〕 (否定の語を伴う)尽きてしまう。つきはてる。なくなる。後撰和歌集哀傷「故郷に―・せぬものは涙なりけり」。徒然草「何事にかあらん―・すまじけれ」→つきせぬ

つき‐せぬ【尽きせぬ】🔗🔉

つき‐せぬ尽きせぬ】 〔連体〕 つきることのない。「―涙」「―思い」

つき‐は・てる【尽き果てる】🔗🔉

つき‐は・てる尽き果てる】 〔自下一〕[文]つきは・つ(下二) 全くなくなる。狭衣物語4「悲しさもあはれも君に―・てて」。「精も根も―・てる」

つき‐め【尽き目】🔗🔉

つき‐め尽き目】 つきる時節、または場合。「運の―」

つ・きる【尽きる・竭きる】🔗🔉

つ・きる尽きる・竭きる】 〔自上一〕[文]つ・く(上二) 物・事が消耗していってその果てに達する意。 ①(使い果たして)しまいになる。最後まで行く。終わる。万葉集20「君に語らむこと―・きめやも」。拾遺和歌集「―・くとも―・きじ君が齢は」。平家物語11「御運すでに―・きさせ給ひぬ」。「食糧が―・きる」 ②極限に達する。きわまる。源氏物語紅葉賀「これらに面白さの―・きにければ他事に目もうつらず」。「冥加に―・きる」 ▷現代語では多く「…に―・きる」の形で用いる。 ③なくなる。消えうせる。万葉集6「この山の―・きばのみこそこの河の絶えばのみこそ」。源氏物語桐壺「いとど心苦しう心肝も―・くるやうになむ」 ④(動詞の連用形に付いて)…して終りになる。最後まで…する。「燃え―・きる」

つ・く【尽く・竭く】🔗🔉

つ・く尽く・竭く】 〔自上二〕 ⇒つきる(上一)

づくし【尽し】🔗🔉

づくし尽し】 〔接尾〕 名詞の下に添えて、その類を全部ならべ挙げる意を表す語。「国―」「宝―」

つく・す【尽くす】🔗🔉

つく・す尽くす】 〔他五〕 ①つきるようにする。なくする。空しくする。万葉集18「御調宝みつきたからは数へ得ず―・しもかねつ」 ②あるかぎりを出す。竹取物語「心をくだきて千余日に力を―・したること」。平家物語3「医家薬を―・し、陰陽術をきはめ」。「全力を―・してがんばる」「八方手を―・す」 ③きわめる。徒然草「万にきよらを―・していみじと思ひ」 ④終わるまで精一杯する。はたす。「義務を―・す」「意を―・す」 ⑤他のもののために努力する。尽力する。「世の中のために―・す」 ⑥(動詞の連用形に付いて)すっかり…する。…しきる。天草本平家物語「三井寺の大衆は矢種みな射―・いて」。「立ち―・す」「言い―・す」

づくめ【尽】🔗🔉

づくめ⇒ずくめ

はたて【果・極・尽】🔗🔉

はたて果・極・尽】 はて。かぎり。際涯。万葉集8「敷きませる国の―に」

[漢]尽🔗🔉

 字形  筆順 〔尸部3画/6画/常用/3152・3F54〕 [盡] 字形 〔皿部9画/14画/6624・6238〕 〔音〕ジン(呉) 〔訓〕くす・きる・かす・ことごとく [意味] ①つくす。ありったけを出しきる。「尽力・尽忠報国・一網打尽・蕩尽とうじん」 ②つきる。すっかりなくなる。きわまる。「自尽・縦横無尽」 ③みそか。つごもり。「三月尽」▶月が終わる意。 ④ことごとく。すべて。全部。「尽ことごとく書(=書経)を信ずれば書無きに如かず」〔孟子〕(書物は批判の眼をもって読まなければならぬ) [解字] 形声。音符「」(=はけで清める)+「皿」。皿の残り物やよごれをはけで除去しつくす意。は異体字。 [下ツキ 一網打尽・自尽・消尽・焼尽・食尽・大尽・蕩尽・盪尽・不尽・無尽・滅尽・理不尽

大辞林の検索結果 (34)

ことごと-く【悉く・尽く】🔗🔉

ことごと-く [3] 【悉く・尽く】 (副) 〔「事事」に接尾語「く」の付いた語。漢文訓読に用いられた語〕 すべて。残らず。「財産を―失う」 →ことごと

じん-げん【尽言】🔗🔉

じん-げん [0] 【尽言】 〔易経(繋辞上)〕 思っていることをすべて言い尽くすこと。また,その言葉。

じん-ご【尽期】🔗🔉

じん-ご 【尽期】 すっかり尽きて,なくなってしまう時。最後。終わり。「私に活計を至さん,―有るべからず/正法眼蔵随聞記」

じんご-の-きみ【尽期の君】🔗🔉

じんご-の-きみ 【尽期の君】 尽き果てるときまでともに変わるまい,と誓い合った恋人。「―は来ぬもよい会者は定離の世の習ひ/宗安小歌集」

じん-じつ【尽日】🔗🔉

じん-じつ [0] 【尽日】 (1)一日じゅう。終日。「―降雨」 (2)各月または一年の最後の日。みそか。おおみそか。

じん-すい【尽瘁】🔗🔉

じん-すい [0] 【尽瘁】 (名)スル 全力をつくし,自分のことはかまわずに苦労すること。「育英学舎の為めに十分―する覚悟である/思出の記(蘆花)」

じん-ちゅう【尽忠】🔗🔉

じん-ちゅう [0] 【尽忠】 忠義をつくすこと。

じんちゅう-ほうこく【尽忠報国】🔗🔉

じんちゅう-ほうこく [5] 【尽忠報国】 君主に忠義をつくし,国家に報いること。

じん-みらい【尽未来】🔗🔉

じん-みらい [3] 【尽未来】 「尽未来際」の略。「桐姫殿と―迄の盃致さふ/歌舞伎・韓人漢文」

じんみらい-さい【尽未来際】🔗🔉

じんみらい-さい [4] 【尽未来際】 〔仏〕 永遠の未来。誓いを立てるときなどに,「永久に」の意で副詞的に用いる。じんみらいざい。「―に至るまで天照太神の苗裔たらん人/太平記 16」

じん-りょく【尽力】🔗🔉

じん-りょく [1][0] 【尽力】 (名)スル ある事をなすために,力をつくすこと。努力すること。ほねおり。「再建に―する」

すがり【尽・末枯】🔗🔉

すがり 【尽・末枯】 〔動詞「すがる(尽)」の連用形から〕 (1)盛りをすぎて衰えかかったもの。すがれ。「五十(イソジ)の花の―をば/浄瑠璃・道成寺現在蛇鱗」 (2)たかれた香木・薫物(タキモノ)の香りが盛りを過ぎて衰えたもの。また,たいた名残。たきがら。すがれ。「これは―もよろし/五月雨日記」 →火末(ヒズエ)

すが・る【尽る・末枯る】🔗🔉

すが・る 【尽る・末枯る】 ■一■ (動ラ四) (1)盛りが過ぎて衰える。「身用心の傾城買も,―・らぬうちに分別すべし/浮世草子・好色盛衰記 4」 (2)香りが盛りを過ぎ衰える。「―・らぬ内にとく聞かせ給へ/五月雨日記」 ■二■ (動ラ下二) ⇒すがれる

すがれ【尽・末枯れ】🔗🔉

すがれ [0] 【尽・末枯れ】 「すがり(尽)」に同じ。

すが・れる【尽れる・末枯れる】🔗🔉

すが・れる [0] 【尽れる・末枯れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 すが・る (1)草木などが,冬が近づいて枯れはじめる。「人は晩秋(オソアキ)の―・れて行くのに,気が付いても/うづまき(敏)」 (2)盛りがすぎて衰えはじめる。「―・れて見ゆれど,色ある花は匂ひ失せず/塩原多助一代記(円朝)」「瓜ガ―・ル/日葡」

ずく【尽く】🔗🔉

ずく ヅク 【尽く】 (接尾) 〔「尽くし」の略から〕 名詞に付く。 (1)ただその手段だけで,それにものをいわせての意を表す。「腕―」「力―」 (2)ただそれだけの目的での意を表す。「欲得―でつきあう」 (3)それをした上で,そうすることによって,の意を表す。「納得―で決めたこと」「相対(アイタイ)―」「相談―」

ずくし【尽(く)し】🔗🔉

ずくし ヅクシ 【尽(く)し】 ⇒づくし(接尾)

ずくめ【尽くめ】🔗🔉

ずくめ ヅクメ 【尽くめ】 (接尾) 名詞およびそれに準ずる語句に付いて,何から何まで,そればかりであることを表す。すべて…である。「うそ―の言いわけ」「いいこと―」「黒―の服装」「結構―」

つか・す【尽かす】🔗🔉

つか・す [2][0] 【尽かす】 (動サ五[四]) みな出し尽くしてしまう。「あいそを―・す」

つき【尽き】🔗🔉

つき [2][0] 【尽き】 尽きること。おわり。「運の―」

つき・す【尽きす】🔗🔉

つき・す 【尽きす】 (動サ変) 〔動詞「尽きる」の連用形にサ変動詞「す」の付いたもの〕 (打ち消しの語を伴って用いる)尽きる。なくなる。「―・すべくもあらねば,なかなか片端もえまねばず/源氏(須磨)」 →つきせぬ

つきせ-ぬ【尽きせぬ】🔗🔉

つきせ-ぬ 【尽きせぬ】 (連語) 尽きない。尽きることがない。「―想い」

つき-は・てる【尽(き)果てる】🔗🔉

つき-は・てる [4] 【尽(き)果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 つきは・つ 全くつきる。すべてなくなる。「精も根も―・てる」

つき-め【尽(き)目】🔗🔉

つき-め [0] 【尽(き)目】 尽きてしまうとき。「運の―」

つ・きる【尽きる】🔗🔉

つ・きる [2] 【尽きる】 (動カ上一)[文]カ上二 つ・く (1)次第に減っていって,全くなくなる。「体力が―・きる」「食糧が―・きる」 (2)終わる。はてる。「話は―・きない」「道が―・きる」 (3)(「…に尽きる」の形で)限度にまで達し,他には何も残らない。きわまる。「幸運の一語に―・きる」「楽しみはここに―・きる」「今日の試楽は,青海波に事皆―・きぬ/源氏(紅葉賀)」 〔「尽くす」に対する自動詞〕 [慣用] 愛想が―・刀折れ矢―・冥加に―・冥利に―

つ・く【尽く】🔗🔉

つ・く 【尽く】 (動カ上二) ⇒つきる

づく【尽く】🔗🔉

づく 【尽く】 (接尾) ⇒ずく(接尾)

づくし【尽(く)し】🔗🔉

づくし 【尽(く)し】 (接尾) 〔動詞「尽くす」の連用形から〕 名詞に付いて,それと同類のものをすべてあげる意を表す。「国―」「花―」

つく・す【尽(く)す】🔗🔉

つく・す [2] 【尽(く)す】 (動サ五[四]) (1)なくなるようにする。(ア)すべて使い切る。「全力を―・す」「手を―・して探す」「言葉を―・して説得する」(イ)終わらせる。「大海を酌みて水をば―・すとも/三宝絵詞(上序)」 (2)できるかぎりのことをして,これ以上はないという状態にする。きわめる。「狼藉(ロウゼキ)の限りを―・す」「贅(ゼイ)を―・す」 (3)すべて表現し切る。「意を―・す」「苦労は筆舌に―・し難い」 (4)(「…につくす」の形で)人や団体・国家のために献身的に努力する。「夫に―・す」「社会のために―・す」 (5)動詞の連用形に付いて,すっかり…して残りがないようにするという意を表す。「食べ―・す」「論じ―・す」 〔「尽きる」に対する他動詞〕 [可能] つくせる [慣用] 委曲を―・歓を―・情理を―

づくめ【尽くめ】🔗🔉

づくめ 【尽くめ】 (接尾) ⇒ずくめ(接尾)

はたて【果たて・極・尽】🔗🔉

はたて 【果たて・極・尽】 端。はし。はて。「国の―に咲きにける桜の花の/万葉 1429」

じんりょく【尽力】(和英)🔗🔉

じんりょく【尽力】 an endeavor;→英和 (an) effort;→英和 help (助力);→英和 good offices (世話).〜する endeavor;strive;→英和 make efforts;render services (世話する).…の〜で through the efforts[kind offices]of….

つきる【尽きる】(和英)🔗🔉

つきる【尽きる】 be exhausted;be gone;[終わる](come to an) end;→英和 terminate.→英和 尽きぬ inexhaustible;→英和 endless.→英和

つくす【尽す】(和英)🔗🔉

つくす【尽す】 [使い尽す]exhaust;→英和 use up;spend all;eat up (食べ尽す);discuss at length (論じ尽す);[尽力]serve;→英和 endeavor;→英和 work;→英和 do[fulfill](果たす).→英和

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