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おり【折(り)】をり🔗🔉

おり【折(り)】をり [名]折ること。また、折ったもの。「線にそって―をつける」「九十九(つづら)―の坂」薄い木の板などで浅く箱型に作った容器。料理や菓子などを詰める。折り箱。また、それに食べ物を詰めたもの。折り詰め。「赤飯を―に詰める」「和菓子の―」過ぎゆく時の中の、区切られたある時点。機会。「―を見て伺います」「上京の―」季節。時節。「お寒い―から」製本で、全紙一枚を印刷したものを一六ページとか三二ページとかになるよう折り畳んだもの。また、その作業。連歌・俳諧で、懐紙の一枚(表・裏)をいう語。「名残の―」→頃(ころ)[用法]〔接尾〕助数詞。折り重ねたものを数えるのに用いる。「半紙一―」折り箱に入れたものや折り詰めにしたものなどを数えるのに用いる。「鰹節(かつぶし)一―」「四さお入りの羊羹二―」

折に触れて🔗🔉

折に触れて 機会があるたびに。「―注意する」

折もあろうに🔗🔉

折もあろうに あいにくこんな時に。「―旅行の前日に寝込んでしまうとは」

折も折🔗🔉

折も折 ちょうどその時。「外出しようとした―電話が鳴った」

折も折とて🔗🔉

折も折とて ちょうどその時にあたって。大切な時期なので。

おり‐あい【折(り)合い】をりあひ🔗🔉

おり‐あい【折(り)合い】をりあひ 折り合うこと。譲り合って解決すること。「大筋での―がつく」人と人との関係。仲。「お姑(しゆうと)さんとの―が悪い」連句で、長句の止めと短句の止めとの「てには」が同じになること。避けるべきものとされる。

おり‐あ・う【折(り)合う】をりあふ🔗🔉

おり‐あ・う【折(り)合う】をりあふ [動ワ五(ハ四)]意見などが対立する場合に、互いに譲り合って解決する。妥協する。おれあう。「値段が―・う」

おり‐あげ【折(り)上げ】をり‐🔗🔉

おり‐あげ【折(り)上げ】をり‐ 建築で、天井を普通より高くした構造。回り縁から支輪を立てて湾曲した面を作り、天井を高くする。また、その曲面。

おりあげ‐てんじょう【折(り)上げ天井】をりあげテンジヤウ🔗🔉

おりあげ‐てんじょう【折(り)上げ天井】をりあげテンジヤウ 折り上げにした天井。

おり‐あ・し【折△悪し】をり‐🔗🔉

おり‐あ・し【折悪し】をり‐ [形シク]時機が悪い。あいにくである。「院の御忌みさしあひて、いと―・しくて、なに事の栄(は)えもなし」〈夜の寝覚・五〉

おり‐あしく【折△悪しく】をり‐🔗🔉

おり‐あしく【折悪しく】をり‐ [副]《形容詞「おりあし」の連用形から》時機が悪いことに。あいにく。「訪問した相手は―不在だった」折好(よ)く。

おりいっ‐て【折(り)入って】をりいつ‐🔗🔉

おりいっ‐て【折(り)入って】をりいつ‐ [副]深く心を込めて。特別に。ぜひとも。「―お願いしたいことがあります」

おり‐い・る【折り入る】をり‐🔗🔉

おり‐い・る【折り入る】をり‐ [動ラ四]特別に心を込めて行う。「ちと―・りまして御相談申したい義がござりまして」〈滑・八笑人・四〉→折り入って[動ラ下二]特定の言葉や事柄を歌などに詠み込む。「萩の花を―・れ、当座によむ歌の事でござる」〈虎寛狂・萩大名〉

おり‐えいそう【折(り)詠草】をりエイサウ🔗🔉

おり‐えいそう【折(り)詠草】をりエイサウ横詠草(よこえいそう)」に同じ。

おり‐えだ【折(り)枝】をり‐🔗🔉

おり‐えだ【折(り)枝】をり‐ 折り取った木の枝。また、その模様。能楽の小道具で、シテが持って出る造花の木の枝。

おり‐えぼし【折×烏△帽子】をり‐🔗🔉

おり‐えぼし【折×帽子】をり‐ 頂を折り伏せた形の烏帽子。武士がかぶったので侍烏帽子ともいう。

おり‐えり【折(り)襟】をり‐🔗🔉

おり‐えり【折(り)襟】をり‐ 洋服の襟で、首の周りに沿って外側に折ってあるもの。

おり‐かえし【折(り)返し】をりかへし🔗🔉

おり‐かえし【折(り)返し】をりかへし [名]着物などを折って二重にすること。また、その部分や折り目。「ズボンの―」ある地点から引き返すこと。また、その地点。折り返し点。詩歌の、末尾の語句の繰り返し。リフレーン。ルフラン。[副]手紙・問いかけなどに対し、間を置かず対応するさま。また、着いてすぐ帰っていくさま。すぐさま。ただちに。「―電話します」「―帰路につく」

おりかえし‐うんてん【折(り)返し運転】をりかへし‐🔗🔉

おりかえし‐うんてん【折(り)返し運転】をりかへし‐ 鉄道・バスなどで、不通区間が生じたとき、その両端の駅・停留場まで行き、そこから引き返す形で運行すること。

おり‐かえ・す【折(り)返す】をりかへす🔗🔉

おり‐かえ・す【折(り)返す】をりかへす [動サ五(四)]紙・布などをもとの方へ折って重ねる。折って二重にする。「襟を―・す」ある地点まで行って、来た方向へ戻る。引き返す。「この先不通のため当駅で―・します」手紙や話などの返事を、あまり時間がたたないうちにする。「―・して返事の手紙が届く」詩歌や管弦などを繰り返す。「曲(ごく)のめでたと言ふ手、―・し遊ばす」〈宇津保・春日詣〉

おり‐かがみ【折り△屈み】をり‐🔗🔉

おり‐かがみ【折り屈み】をり‐ 《腰やひざを折ってかがむ意から》立ち居振る舞い。行儀作法。「三つ指づきの―が、こんな中でも打ち上がる」〈鏡花・歌行灯〉

おり‐か・く【折り掛く・折り懸く】をり‐🔗🔉

おり‐か・く【折り掛く・折り懸く】をり‐ [動カ下二]折って物に掛ける。「賤(しづ)の男(を)が篠(しの)―・けて干す衣」〈梁塵秘抄・二〉折ったままにしておく。「鎧(よろひ)に矢の立つこと数を知らず、―・け―・けしたりければ、蓑(みの)を逆さまに著(き)たるやう」〈義経記・八〉波が、折り返して寄せる。「いはねこすきよ滝川のはやければ波―・くる岸の山吹」〈新古今・春下〉

おり‐かけ【折(り)掛け・折(り)懸け】をり‐🔗🔉

おり‐かけ【折(り)掛け・折(り)懸け】をり‐ 折り曲げて物に掛けること。「折り掛け垣」の略。「折り掛け灯籠(どうろう)」の略。「折掛け旗」の略。

おりかけ‐がき【折(り)掛け垣】をりかけ‐🔗🔉

おりかけ‐がき【折(り)掛け垣】をりかけ‐ 折り曲げた竹や柴(しば)などを、両端を地に挿して連ねた垣根。

おりかけ‐どうろう【折(り)掛け灯×籠】をりかけ‐🔗🔉

おりかけ‐どうろう【折(り)掛け灯×籠】をりかけ‐ 細く削った竹二本を交差させて折り曲げ、その四端を方形の薄板の四隅に挿して、紙を張った盆灯籠。《季 秋》

おりかけ‐ばた【折(り)掛け旗】をりかけ‐🔗🔉

おりかけ‐ばた【折(り)掛け旗】をりかけ‐ 旗ざおの先に横手をつけて、四半(しはん)をつけた旗。幟(のぼり)の一種。

おり‐かさな・る【折(り)重なる】をり‐🔗🔉

おり‐かさな・る【折(り)重なる】をり‐ [動ラ五(四)]人や物が次々と乱れて重なり合う。「乗客が―・って倒れる」

おり‐かさ・ねる【折(り)重ねる】をり‐🔗🔉

おり‐かさ・ねる【折(り)重ねる】をり‐ [動ナ下一]をりかさ・ぬ[ナ下二]折って重ねる。畳んで重ねる。「古新聞を―・ねる」

おり‐がし【折(り)菓子】をりグワシ🔗🔉

おり‐がし【折(り)菓子】をりグワシ 折り箱に入っている菓子。折り詰めの菓子。

おり‐かた【折(り)形】をり‐🔗🔉

おり‐かた【折(り)形】をり‐ 目録または進物を包む紙の折り方。赤飯を他家へ配るときのごま塩など、薬味類を入れて小さく折った紙包み。紙を折っていろいろな物の形を作ること。折り紙細工。

おり‐かばん【折り×鞄】をり‐🔗🔉

おり‐かばん【折り×鞄】をり‐ 書類などを入れて携帯する、二つに折り畳めるかばん。

おり‐がみ【折(り)紙】をり‐🔗🔉

おり‐がみ【折(り)紙】をり‐ 《古くは「おりかみ」》紙を折って種々の物の形を作る遊び。また、それに使う紙。ふつう、正方形の色紙(いろがみ)を使う。二つ折りにした紙。奉書・鳥の子紙・檀紙(だんし)などを横に二つに折ったもの。公式文書・進物用目録・鑑定書などに用いる。書画・刀剣・器物などの製作者・伝来などについての鑑定書。物事の価値・資格などについての保証。「折り紙道具」の略。

折り紙を付・ける🔗🔉

折り紙を付・ける 《美術品などに鑑定保証書をつける意から》品物・人物などについて、信用できるものとして保証する。太鼓判を押す。

おりがみ‐つき【折(り)紙付き】をりがみ‐🔗🔉

おりがみ‐つき【折(り)紙付き】をりがみ‐ 鑑定保証書がついていること。また、その物。そのものの価値・資格などに定評のあること。保証ができること。「―の技術」

おりがみ‐どうぐ【折(り)紙道具】をりがみダウグ🔗🔉

おりがみ‐どうぐ【折(り)紙道具】をりがみダウグ 鑑定書や価格の証明などの書き付けが添えられている貴重な道具。保証つきのもの。最上のもの。「神崎が芸を―と言へり」〈浮・元禄大平記・八〉

おり‐からど【折(り)唐戸】をり‐🔗🔉

おり‐からど【折(り)唐戸】をり‐ 蝶番(ちようつがい)を使って折り畳めるようにした唐戸。

おり‐きごう【折(り)記号】をりキガウ🔗🔉

おり‐きごう【折(り)記号】をりキガウ 製本で、まちがえずに丁合いするために、折り丁の背に当たる部分に印刷しておく記号。

おり‐くぎ【折り×釘】をり‐🔗🔉

おり‐くぎ【折り×釘】をり‐折れ釘」に同じ。

おり‐けい【折り×罫】をり‐🔗🔉

おり‐けい【折り×罫】をり‐ 字を書くときに罫の代用として紙につけた折り目。

おり‐ごと【折り琴】をり‐🔗🔉

おり‐ごと【折り琴】をり‐ 折り畳みができるように作った琴。「いはゆる―、継ぎ琵琶これなり」〈方丈記〉

おり‐こみ【折(り)込み】をり‐🔗🔉

おり‐こみ【折(り)込み】をり‐ 折り込むこと。また、その物。特に、雑誌や新聞などの間に折り込む広告びらや薄い付録など。雑俳で、課題の漢字の二文字を一句の中に詠み込むもの。「振向」を詠み入れた「松の振見て向け直す春日形(かすががた)」の類。

おりこみ‐こうこく【折(り)込み広告】をりこみクワウコク🔗🔉

おりこみ‐こうこく【折(り)込み広告】をりこみクワウコク 新聞や雑誌に挟み込まれて配布される、別紙の広告。ちらし。

おり‐こ・む【折(り)込む】をり‐🔗🔉

おり‐こ・む【折(り)込む】をり‐ [動マ五(四)]内側に折る。また、折り曲げて中の方へ入れる。「シーツの端をマットレスの下に―・む」折って他の物の間に挟み入れる。「新聞に広告を―・む」

おり‐しき【折(り)敷(き)】をり‐🔗🔉

おり‐しき【折(り)敷(き)】をり‐ 左足のひざを立て、右足を折って腰を下ろした構え。

おり‐し・く【折(り)敷く】をり‐🔗🔉

おり‐し・く【折(り)敷く】をり‐ [動カ五(四)]銃撃などのために、片ひざをついた姿勢をとる。「私は砂に―・き、いい加減に発射した」〈大岡・野火〉木の枝や草などを折って敷く。「其蘆(あし)を―・いて」〈蘆花・自然と人生〉

おり‐し‐も【折しも】をり‐🔗🔉

おり‐し‐も【折しも】をり‐ [副]《「し」「も」はともに強めの助詞》ちょうどその時。折から。「―強風が吹き荒れる」

折しもあれ🔗🔉

折しもあれ ちょうどその時。折もあろうに。「―、対面に聞こえつべきほどにもあらざりければ」〈かげろふ・中〉

おり‐じゃく【折(り)尺】をり‐🔗🔉

おり‐じゃく【折(り)尺】をり‐ 折り畳み式の物差し。

おり‐すえ【折(り)据え】をりすゑ🔗🔉

おり‐すえ【折(り)据え】をりすゑ 茶道の七事式の花月などで用いる札入れ。檀紙(だんし)・奉書などで折ったもの。紙を折っていろいろな物の形を作ること。「ある時は―をあそばし」〈浮・一代男・一〉

おりたくしばのき【折たく柴の記】をりたくしばのキ🔗🔉

おりたくしばのき【折たく柴の記】をりたくしばのキ 新井白石の自叙伝。三巻。享保元年(一七一六)成立。父祖のことから始め、将軍徳川家宣(いえのぶ)を補佐した事績などを、平易な和漢混交文で記したもの。

おり‐たたみ【折(り)畳み】をり‐🔗🔉

おり‐たたみ【折(り)畳み】をり‐ 折り畳むこと。折り畳めるようになっていること。「―のいす」

おり‐たた・む【折(り)畳む】をり‐🔗🔉

おり‐たた・む【折(り)畳む】をり‐ [動マ五(四)]いくつかに折り重ねて小さくする。「ハンカチを―・む」

おり‐ちょう【折(り)丁】をりチヤウ🔗🔉

おり‐ちょう【折(り)丁】をりチヤウ 製本する前に、印刷された紙をページ順になるように折り畳んだもの。折り本。おり。

おり‐づめ【折(り)詰(め)】をり‐🔗🔉

おり‐づめ【折(り)詰(め)】をり‐ 食品を折りに詰めること。また、詰めた折り。「―の鮨(すし)

おり‐づる【折り×鶴】をり‐🔗🔉

おり‐づる【折り×鶴】をり‐ 色紙(いろがみ)などを折って鶴の形にしたもの。

おり‐でほん【折(り)手本】をり‐🔗🔉

おり‐でほん【折(り)手本】をり‐ 折り本に仕立てた書画の手本。

おり‐ど【折(り)戸】をり‐🔗🔉

おり‐ど【折(り)戸】をり‐ 蝶番(ちようつがい)で折り畳めるように作った開き戸。

おり‐のし【折り熨=斗】をり‐🔗🔉

おり‐のし【折り熨斗】をり‐ 熨斗の一。小形の方形の紙を、熨斗包みの形に折り、中に熨斗鮑(あわび)の小片を貼り付けたもの。

おり‐は【折(り)羽】をり‐🔗🔉

おり‐は【折(り)羽】をり‐ 双六(すごろく)遊びの一。互いに一二個ずつの駒を持ち、二個のさいころを竹筒に入れて振り出し、出た目の数だけ駒を取っていき、多く取ったほうを勝ちとする。

おり‐は・う【折り△延ふ】をりはふ🔗🔉

おり‐は・う【折り延ふ】をりはふ [動ハ下二]時を長く延ばす。長く続ける。「―・へてねをのみぞ鳴くほととぎす繁きなげきの枝ごとにゐて」〈後撰・夏〉◆連用形「おりはえ」、また「おりはえて」の形で、いつまでもの意に使うことが多い。

おり‐ばこ【折(り)箱】をり‐🔗🔉

おり‐ばこ【折(り)箱】をり‐ 薄く削った板やボール紙などを折り曲げて作った、底の浅い箱。おり。

おり‐はし【折り×箸】をり‐🔗🔉

おり‐はし【折り×箸】をり‐ 《「おりばし」とも》一本の木の枝などを、二つに折り曲げて作った箸。

おり‐びつ【折り×櫃】をり‐🔗🔉

おり‐びつ【折り×櫃】をり‐ (ひのき)の薄板を折り曲げて作った小箱。形は四角・六角などさまざまで、菓子・肴(さかな)などを入れる。

おりびつ‐もの【折り×櫃物】をりびつ‐🔗🔉

おりびつ‐もの【折り×櫃物】をりびつ‐ 折り櫃に入れたもの。「―、籠物(こもの)どもなど、殿の御かたより」〈紫式部日記〉

おり‐ほん【折(り)本】をり‐🔗🔉

おり‐ほん【折(り)本】をり‐ 和本の装丁の一。横に長くつなぎ合わせた紙を端から折り畳んで作った、とじ目のない本。習字の手本や経典などに多い。折り丁」に同じ。

おり‐ま・げる【折(り)曲げる】をり‐🔗🔉

おり‐ま・げる【折(り)曲げる】をり‐ [動ガ下一]をりま・ぐ[ガ下二]折って曲げる。「針金を―・げる」

おり‐まつ【折り松】をり‐🔗🔉

おり‐まつ【折り松】をり‐(たきぎ)・篝火(かがりび)・松明(たいまつ)などにするために折った松の枝。「いでゐの殿上人の―するも」〈弁内侍日記〉

おり‐め【折(り)目】をり‐🔗🔉

おり‐め【折(り)目】をり‐ 紙・衣服などを折りたたむときにできる境目の筋。「ズボンに―をつける」物事のくぎり。けじめ。「生活に―をつける」立ち居振る舞い。行儀作法。よい折。機会。〈日葡〉

おりめ‐だか【折(り)目高】をりめ‐🔗🔉

おりめ‐だか【折(り)目高】をりめ‐ [名・形動]衣服の折り目が、くっきりと高く現れていること。また、そのさま。「同一色(おなじいろ)の無地の袴、―に穿(は)いたのが」〈鏡花・草迷宮〉立ち居振る舞いのきちんとしていること。礼儀正しく堅苦しいこと。また、そのさま。「―にきりきりと」〈鏡花・歌行灯〉

おりめ‐ただし・い【折(り)目正しい】をりめ‐🔗🔉

おりめ‐ただし・い【折(り)目正しい】をりめ‐ [形]をりめただ・し[シク]態度がきちんとしているさま。行儀作法にかなっているさま。礼儀正しい。「―・くあいさつする」

おり‐や【折(り)屋】をり‐🔗🔉

おり‐や【折(り)屋】をり‐ 製本で、印刷された紙を順序をそろえて折り畳む職業。また、その人。

おり‐やま【折(り)山】をり‐🔗🔉

おり‐やま【折(り)山】をり‐ 布や紙を折ったとき、その外側に現れる折り目の部分。

お・る【折る】をる🔗🔉

お・る【折る】をる [動ラ五(四)]棒状・板状のものを鋭角的に曲げる。また、そのようにして切り離す。「指を―・って数える」「枝を―・る」紙や布などの平面状のものを畳んで重ねる。「新聞紙を二つに―・る」紙や布などを畳み重ねて物の形を作る。「千羽鶴を―・る」(「筆をおる」などの形で)文筆の業をやめる。頑固な気持ちを弱める。くじく。「鼻柱を―・る」「我(が)を―・る」(「骨をおる」などの形で)あるもののために苦労する。「友人の職探しに骨を―・る」波が幾重にも重なって砕ける。「今日もかも沖つ玉藻は白波の八重―・るが上に乱れてあるらむ」〈万・一一六八〉 [可能]おれる[動ラ下二]「おれる」の文語形。 [下接句]我(が)を折る・陰に居て枝を折る・高木は風に折らる・腰を折る・節(せつ)を折る・大木は風に折られる・月の桂(かつら)を折る・角(つの)を折る・出端(ではな)を折る・七重(ななえ)の膝(ひざ)を八重(やえ)に折る・鼻を折る・膝(ひざ)を折る・一骨(ひとほね)折る・筆を折る・ペンを折る・骨を折る・指を折る

おれ【折れ】をれ🔗🔉

おれ【折れ】をれ 折れること。また、折れた物や部分。

おれ‐あ・う【折れ合う】をれあふ🔗🔉

おれ‐あ・う【折れ合う】をれあふ [動ワ五(ハ四)]「おりあう」に同じ。「双方が―・って和解する」

おれ‐くぎ【折れ×釘】をれ‐🔗🔉

おれ‐くぎ【折れ×釘】をれ‐ 折れた釘。頭部を直角に折り曲げたくぎ。柱などに打ちつけて物を掛ける。おりくぎ。

おれくぎ‐りゅう【折れ×釘流】をれくぎリウ🔗🔉

おれくぎ‐りゅう【折れ×釘流】をれくぎリウ ひどく稚拙な筆跡をあざけっていう語。金釘流。

おれ‐くち【折れ口】をれ‐🔗🔉

おれ‐くち【折れ口】をれ‐ 物の折れた所にできる断面。折れ目。人の死・喪にあうこと。「『―って何(ど)ういう筋の―だ』『三よしが亡くなりました』」〈万太郎・末枯〉折れ合う機会。和解する機会。「粋な女房の挨拶(あいさつ)もよい―と」〈浄・浪花鑑〉

おれ‐こだ・る【折れこだる】をれ‐🔗🔉

おれ‐こだ・る【折れこだる】をれ‐ [動ラ下二]からだを折り曲げる。身をくねらせる。「―・れ、身をなきになして舞ひたりし」〈弁内侍日記〉儀式ばらず、くつろいださまになる。うちくつろぐ。「―・れたる九献(くこん)の式」〈とはずがたり・一〉

おれ‐こ・む【折れ込む】をれ‐🔗🔉

おれ‐こ・む【折れ込む】をれ‐ [動マ五(四)]内側に折れ曲がる。「奥へ―・んだ路地」折れた先が内部に入る。「針が指先に―・む」妊娠する。はらむ。「―・んだとは、めでたい」〈伎・倭荘子〉

おれ‐せん【折れ線】をれ‐🔗🔉

おれ‐せん【折れ線】をれ‐ 方向の違う線分を接続してできる線。

おれせん‐グラフ【折れ線グラフ】をれセン‐🔗🔉

おれせん‐グラフ【折れ線グラフ】をれセン‐ 数量を示す点を順につないだ折れ線で表される統計図表。時間とともに変化する数量を示すときに用いる。

おれ‐まが・る【折れ曲(が)る】をれ‐🔗🔉

おれ‐まが・る【折れ曲(が)る】をれ‐ [動ラ五(四)]まっすぐなものや平面状のものが、折れて曲がる。また、進む方向を変えて曲がる。「針金が―・る」「―・った川」「交差点を左へ―・る」

おれ‐め【折れ目】をれ‐🔗🔉

おれ‐め【折れ目】をれ‐ 物の折れた境目。折れ口。

お・れる【折れる】をれる🔗🔉

お・れる【折れる】をれる [動ラ下一]を・る[ラ下二]棒状・板状のものが鋭く曲がる。また、物が曲がって切れる。「線香が―・れる」平面状のものが曲がって二重になる。「紙の端が―・れる」道などが曲がる。また、曲がって進む。「次の信号を右に―・れる」頑固な意見や主張などが弱くなる。譲歩する。「こちらが―・れて話がまとまる」(「骨がおれる」などの形で)苦労する。「気骨の―・れる仕事」和歌の第三句と第四句の続きがうまくいかない。「腰はなれぬばかり―・れかかりたる歌を詠み出で」〈紫式部日記〉 [類語]折れ曲がる・曲がる・折損(せつそん)する・屈折する・曲折する・屈曲する/譲歩する・妥協する・折り合う・歩み寄る

せっ‐かく【折角】🔗🔉

せっ‐かく【折角】 [副]いろいろの困難を排して事をするさま。無理をして。苦労して。わざわざ。「―来てくれたんだから、ゆっくりしていきなさい」「―のみやげを汽車の中に置き忘れた」(「折角の」の形で、体言に続けて)滅多に得られない、恵まれた状況を大切に思う気持ちを表す。「―の休日だから、どこにも出かけたくない」「―の好機を逃がしてしまった」全力を傾けて事をするさま。つとめて。せいぜい。手紙文などで用いる。「先生のお言葉を忘れずに、―勉学に励む覚悟です」[名]《朱雲が五鹿に住む充宗と易を論じて勝ち、時の人が朱雲よく鹿の角を折ると評したという「漢書」朱雲伝の故事から》骨を折ること。力を尽くすこと。「大小の合戦数を知らず。中にも―の合戦二十余か度なり」〈古活字本保元・上〉困難や難儀。「難儀―に遭ふ」〈日葡〉 [用法]せっかく・わざわざ――「せっかく(わざわざ)おいでいただいたのに、留守をして申し訳ありません」のように相通じて用いられる。◇「せっかく」には「せっかくの好意を無駄にする」「せっかくだが断る」のような名詞的用法もある。また、ある行為が行われたのに期待した結果の得られないことを惜しむ気持ちを表して、「せっかく努力したのに不合格だった」「せっかく用意したのだから、食べていけばよいのに」などと使う。ほかに「せっかくご努力願いたい」のような、やや古い言い方がある。◇「わざわざ」は「わざわざ迎えに行く」「わざわざ持って来る」など、ついでではなく、そのことだけのために動作を行う意を表す。

せっか‐はんりゅう【折花×攀柳】セツクワハンリウ🔗🔉

せっか‐はんりゅう【折花×攀柳】セツクワハンリウ 《花を折り柳によじのぼる意から》花柳界で遊ぶこと。

へぎ【△折ぎ・×剥ぎ・△片木】🔗🔉

へぎ【折ぎ・×剥ぎ・片木】 薄くはぐこと。また、薄くはいだもの。特に、物を包んだりするために木を薄くけずったもの。「竹の皮の代わりに―で包んだ大きな握り飯は」〈有島・生まれ出づる悩み〉「折(へ)ぎ板」の略。「折(へ)ぎ折敷(おしき)」の略。「―にすしを盛って人々に配る」〈島木健作・生活の探求〉

へぎ‐いた【△折ぎ板】🔗🔉

へぎ‐いた【折ぎ板】 杉・檜(ひのき)などを薄く削って作った板。折敷(おしき)・折り箱などを作る。へぎ。

へぎ‐おしき【△折ぎ△折敷】‐をしき🔗🔉

へぎ‐おしき【折ぎ折敷】‐をしき へぎ板で作った角盆。へぎ。

へぎ‐おり【△折ぎ折(り)】‐をり🔗🔉

へぎ‐おり【折ぎ折(り)】‐をり へぎ板を折って作った小形の箱。弁当箱などに使う。

へぎ‐ぼん【△折ぎ盆】🔗🔉

へぎ‐ぼん【折ぎ盆】 へぎ板で作ったお盆。

へぎ‐もち【△折ぎ×餅】🔗🔉

へぎ‐もち【折ぎ×餅】 餅を薄く切って乾かしたもの。かきもち。

へぎ‐やき【△折ぎ焼(き)】🔗🔉

へぎ‐やき【折ぎ焼(き)】 杉焼き

へ・ぐ【×剥ぐ・△折ぐ】🔗🔉

へ・ぐ【×剥ぐ・折ぐ】 [動ガ五(四)]薄く削りとる。また、はがす。はぐ。「皮を―・ぐ」「床板を―・ぐ」少し減らす。へずる。「知行ヲ―・グ」〈日葡〉すばやく盗み取る。横取りする。「馬飼ひの者、それを皆―・ぎて己が徳とし」〈仮・浮世物語・一〉 [可能]へげる[動ガ下二]「へげる」の文語形。

へず・る【×剥る・△折る・△削る】へづる🔗🔉

へず・る【×剥る・折る・削る】へづる [動ラ五(四)]《古くは「へつる」》削って取る。取って減らす。「小遣いを―・られる」上前をはねる。かすめ取る。「売り上げをこっそり―・る」 [可能]へずれる

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[音]セツ    セチ [訓]お‐る    お‐れる    さだ‐める    くじ‐く    おり [部首]手 [総画数]7 [コード]区点    3262      JIS   405E      S‐JIS 90DC [分類]常用漢字 [難読語] →お‐しき【折敷】こと‐おり【異折】しゃく‐ぶく【折伏】しょう‐しゃく【摂折】つづら‐おり【葛折(り)・九十九折(り)】ばさら【伐折羅・跋折羅・縛日羅】ひ‐おり【引折・日折】よ‐おり【節折】

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