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あま‐た【数=多】🔗⭐🔉
あま‐た【数=多】
[副]
数量の多いさま。たくさん。多く。名詞的にも用いる。「―の判例を集積する」「引く手―」
程度のはなはだしいさま。非常に。はなはだしく。「たぶてにも投げ越しつべき天の川隔てればかも―すべなき」〈万・一五二二〉


あまた‐かえり【数=多返り】‐かへり🔗⭐🔉
あまた‐かえり【数=多返り】‐かへり
[副]同じことを何度も繰り返すさま。たびたび。「御文は、あくる日毎に、―づつ、奉らせ給ふ」〈源・総角〉
あまた‐たび【数=多度】🔗⭐🔉
あまた‐たび【数=多度】
[副]何度も。たびたび。「姫の息促(せま)りて苦しげなれば、―休みて」〈鴎外・文づかひ〉
かず【数】🔗⭐🔉
かず【数】
[名]
物の順序を示す語。また、その記号。数字。「二けたの―」
個々の事物が、全体または一定の範囲で、いくつ(何回)あるかということを表すもの。数量。「参加者の―を数える」「―多い候補者から選ぶ」「―が合わない」「はしたの―」
数量や回数が多いこと。多数。「―ある作品の中から選ばれる」「―をこなさないと間に合わない」「―で押し切る」「―を頼む」
価値あるものとして取り立てて認められる範囲。また、その範囲に入るものとして価値を認められるもの。「こんな苦労は物の―に入らない」
同類として数えたてられる範囲。仲間。「亡き―に入る」「正選手の―に加える」「子供は―に入らない」
(多く「の」を伴って)種類などの多いこと。いろいろ。「―の仏を見奉りつ」〈栄花・鳥の舞〉
〔接頭〕名詞に付いて、粗末な、ありふれた、安価な、などの意を表す。「―扇」「―雪駄」
[下接語]頭数・稲(いな)数・忌み数・色数・御(お)数・数々・句数・口数・鞍(くら)数・言葉数・字数・品数・手数・亡き数・場数・番数・日数・人数・間(ま)数・物数・物の数・矢数・家(や)数








数知ら
ず🔗⭐🔉
数知ら
ず
数えきれないほど多い。限りなく多い。「女房なども―
ず集ひ参りて」〈源・賢木〉


数知れぬ🔗⭐🔉
数知れぬ
たくさんで、数を数えることができない。数多い。数知れない。「―犠牲者を出した」
数で熟(こな)・す🔗⭐🔉
数で熟(こな)・す
多数を処理する。数をこなす。「単価が低い分は―・してもうける」
数なら
ず🔗⭐🔉
数なら
ず
物のかずではない。取るに足りない。数にもあらず。「身こそ―
ねど、殿も御前近く召し使ひ給へば」〈源・玉鬘〉


数を尽く・す🔗⭐🔉
数を尽く・す
(多く「数を尽くして」の形で)ある限りすべてにわたる。残らずする。「春の花の木、―・して植ゑ」〈源・小女〉
かず・う【数ふ】かずふ🔗⭐🔉
かず・う【数ふ】かずふ
[動ハ下二]かぞえる。「大乗(だいぞう)そしりたる罪にも―・へたるかし」〈源・常夏〉
かず‐うち【数打ち】🔗⭐🔉
かず‐うち【数打ち】
大量に製作した粗末な刀剣。数打ち物。
かずえ【数へ】かずへ🔗⭐🔉
かずえ【数へ】かずへ
数の中に入れること。かず。かぞえ。「言に出でては、何かは―のうちには聞こえ給はむ」〈源・玉鬘〉
かず‐おうぎ【数扇】‐あふぎ🔗⭐🔉
かず‐おうぎ【数扇】‐あふぎ
大量に作られる安物の扇。「一匁に五十本づつの―」〈浮・胸算用・四〉
かず‐かぎりな・い【数限りない】🔗⭐🔉
かず‐かぎりな・い【数限りない】
〔連語〕数えられないほど多い。「問題点は―・くある」
かず‐かず【数数】🔗⭐🔉
かず‐かず【数数】
数え上げる数の多いこと。種類の多いこと。あれこれ。いろいろ。副詞的にも用いる。「―の贈り物」「不平不満は―ある」
「数の子」の女房詞。「かずのこは―」〈女重宝記〉


かず‐さし【数差・△員刺・×籌刺】🔗⭐🔉
かず‐さし【数差・△員刺・×籌刺】
賭弓(のりゆみ)・競べ馬・歌合わせ・闘鶏(とりあわせ)などの勝負で、勝った回数を数えるために、数取りの串(くし)または枝を、数立てに差し入れること。また、差し入れる人。かずとり。「―座に居(すわ)りぬれば、既に合はするに」〈今昔・二八・三五〉
かず‐ちゃわん【数茶×碗】🔗⭐🔉
かず‐ちゃわん【数茶×碗】
大寄せの茶会のとき、主茶碗(おもぢやわん)・替え茶碗のほかに、水屋から茶をたてて出すのに使う茶碗。
数寄者(すきしや)あるいは宗匠が、数を限って焼かせる好みの茶碗。数の内茶碗。


かず‐とり【数取り】🔗⭐🔉
かず‐とり【数取り】
[名]スル
数をかぞえること。「土用うしの日は百(そく)近い―するそうだ」〈真山・南小泉村〉
数をかぞえるとき、その心覚えにするためのもの。串(くし)や木の枝など。「有蘇(ありそ)の海の片し貝拾ひ持て会はぬ恨みの―取らばや」〈宴曲集・三〉


かずとり‐き【数取り器】🔗⭐🔉
かずとり‐き【数取り器】
かぞえた数量が数字で表れる計器。カウンター。計数器。
かず‐の‐こ【数の子】🔗⭐🔉
かず‐の‐こ【数の子】
《「かど(鰊)のこ」の音変化から》ニシンの卵巣を塩漬けにしたり乾燥させたりした食品。「数の多い子」と子孫繁栄の意にとって、新年・婚礼などの祝儀に用いる。《季 新年》「―に老の歯茎を鳴らしけり/虚子」
かず‐の‐ほか【数の外】🔗⭐🔉
かず‐の‐ほか【数の外】
官職などで、定員のほか。員外。かずよりほか。「折節大納言空(あ)かざりければ、―にぞ加はられける」〈平家・三〉
かず‐ま・う【数まふ】‐まふ🔗⭐🔉
かず‐ま・う【数まふ】‐まふ
[動ハ下二]一人前として数の中に入れる。人並みに扱う。「世に―・へられ給はぬ古宮おはしけり」〈源・橋姫〉
かず‐より‐ほか【数より外】🔗⭐🔉
かず‐より‐ほか【数より外】
〔連語〕「数の外(ほか)」に同じ。「―の大納言になさむ事はかたし」〈落窪・四〉
かぞ・う【数ふ】かぞふ🔗⭐🔉
かぞ・う【数ふ】かぞふ
[動ハ下二]「かぞえる」の文語形。
かぞえ【数え】かぞへ🔗⭐🔉
かぞえ【数え】かぞへ
「数え年」の略。「―で四〇歳になる」→満
かぞえ‐あ・げる【数え上げる】かぞへ‐🔗⭐🔉
かぞえ‐あ・げる【数え上げる】かぞへ‐
[動ガ下一]
かぞへあ・ぐ[ガ下二]
一つ一つ数える。一つ一つ取り上げて示す。「原因を―・げる」
すべて数える。数えおわる。「倉庫の荷物をやっと―・げた」



かぞえ‐うた【数え歌】かぞへ‐🔗⭐🔉
かぞえ‐うた【数え歌】かぞへ‐
「一つとや(一つとせ)…二つとや(二つとせ)…」などと順に数えたててうたう歌。多く頭韻を踏む。
古今集・仮名序の和歌六体(わかりくてい)の一。感じたことをそのまま表した歌とも、物の名を詠み込んだ歌ともいうが、語義不明。漢詩の、六義(りくぎ)の賦(ふ)にあたる。


かぞえ‐た・てる【数え立てる】かぞへ‐🔗⭐🔉
かぞえ‐た・てる【数え立てる】かぞへ‐
[動タ下一]
かぞへた・つ[タ下二]一つ一つ数える。列挙する。多く、よくないことについていう。「欠点を―・てる」

かぞえ‐づき【数え月】かぞへ‐🔗⭐🔉
かぞえ‐づき【数え月】かぞへ‐
一二月のこと。
かぞえ‐どし【数え年】かぞへ‐🔗⭐🔉
かぞえ‐どし【数え年】かぞへ‐
生まれた年を一歳とし、あと新年を迎えるごとに一歳ずつ加えた年齢。
かぞ・える【数える】かぞへる🔗⭐🔉
かぞ・える【数える】かぞへる
[動ア下一]
かぞ・ふ[ハ下二]
数量や順番を調べる。勘定する。「人数を―・える」「指折り―・える」
一つ一つ挙げる。列挙する。「理由は種々―・えられる」
数がそれだけのものになる。「蔵書は五万冊を―・える」
その中の一つに加える。数に入れる。「候補者の一人に―・えられる」
拍子をとって歌う。「別れの白拍子をぞ―・へける」〈義経記・六〉
[下接句]死んだ子の年を数える・隣の宝を数える・鼻毛を数える。星を数うる如(ごと)し






数える程(ほど)🔗⭐🔉
数える程(ほど)
ほんの少し。ごく少数。「出席者は―しかいない」
さっ‐き【△数奇】サク‐🔗⭐🔉
さっ‐き【△数奇】サク‐
[名・形動]「すうき(数奇)」に同じ。「―な運命」
じゅ‐ず【数珠】🔗⭐🔉
じゅ‐ず【数珠】
仏・菩薩を礼拝するときに手に掛ける仏具で、小さい玉をつないだ輪。玉の数は通常一〇八個あり、百八煩悩を除くためといわれる。また、宗派によって数を五四や二七などに減らしたものもある。念珠。ずず。


じゅずかけ‐ばと【数珠掛×鳩】🔗⭐🔉
じゅずかけ‐ばと【数珠掛×鳩】
ハト科の鳥。全身薄茶色で、くびの後ろに黒褐色の輪模様がある。古くから世界的に広く飼われていた家禽(かきん)で、原産地は北アフリカとされる。
じゅず‐だま【数珠玉】🔗⭐🔉
じゅず‐だま【数珠玉】
数珠に作る玉。ずずだま。
イネ科の多年草。水辺に生え、高さ約一メートル。葉は細長く縁がざらつく。初秋、葉の付け根に雌花と雄花の穂を出す。実は緑色から黒色に変わる。唐麦。つしだま。じゅずこ。ずずこ。ずずだま。《季 秋》「―や野川ここより北へ急(せ)く/波郷」


じゅず‐つなぎ【数珠×繋ぎ】🔗⭐🔉
じゅず‐つなぎ【数珠×繋ぎ】
糸でつないだ数珠玉のように、多くの人や物をひとつなぎにすること。また、そのようなようす。ずずつなぎ。「道路が渋滞して車が―になる」
じゅずね‐の‐き【数珠根の木】🔗⭐🔉
じゅずね‐の‐き【数珠根の木】
アカネ科の常緑小低木。関東南部以西の暖地に生え、高さ約五〇センチ。枝にとげがある。葉は卵形で先がとがり、つやがある。春、葉の付け根に白花をつける。
じゅず‐も【数珠藻】🔗⭐🔉
じゅず‐も【数珠藻】
ネンジュモの別名。
すう【数】🔗⭐🔉
すう【数】
もののかず。ものの多少を表す概念。「一定の―に満たない」
数をかぞえること。計数。「―に明るい」
物事の成り行き。情勢。また、めぐりあわせ。運命。「美術の次第に衰うるは天の―なり」〈逍遥・小説神髄〉
自然数およびこれを順次拡張した、整数・有理数・実数・複素数などの総称。
インド‐ヨーロッパ語で、名詞・代名詞・形容詞・冠詞・動詞の語形によって表される文法範疇(はんちゆう)。一つのものには単数、二つ以上のものには複数を区別する。その他、言語によっては双数・三数・四数もある。日本語には、文法範疇としては存在しない。
数をかぞえる語の上に付いて、二、三か五、六ぐらいの数量を漠然と表す。「―組」「―ページ」「―メートル」→数名
[類語](
)数(かず)・数値・数量・量・分量・数字







数が知・れる🔗⭐🔉
数が知・れる
(多く、打消しの語を伴う)どの程度だかわかる。たかが知れる。「何所(どこ)まで押が重(おもた)いんだか―・れないと思って」〈二葉亭・浮雲〉
すう‐かい【数回】‐クワイ🔗⭐🔉
すう‐かい【数回】‐クワイ
二、三回か五、六回程度の回数。
すう‐がく【数学】🔗⭐🔉
すう‐がく【数学】
数量および空間図形の性質について研究する学問。算術・代数学・幾何学・解析学・微分学・積分学などの総称。
学校の教科の一。数学科。「―の教師」


すうがく‐きそろん【数学基礎論】🔗⭐🔉
すうがく‐きそろん【数学基礎論】
数学の基礎に関する理論。一九世紀に導入された集合論が逆理を派生させたが、その反省から生まれた、数学とはいかなるものであるべきかの理論。二〇世紀初頭に成立。記号論理学を用いる。
すうがくてき‐きのうほう【数学的帰納法】‐キナフハフ🔗⭐🔉
すうがくてき‐きのうほう【数学的帰納法】‐キナフハフ
数学で、自然数nの命題が、n=1のときに成り立ち、次にn=kのときに成り立つと仮定して、n=k+1のときにも成り立つことを証明すれば、この命題は任意の自然数nについて成り立つという証明法。完全帰納法。
すうがくてき‐ろんりがく【数学的論理学】🔗⭐🔉
すうがくてき‐ろんりがく【数学的論理学】
記号論理学

すう‐き【数奇】🔗⭐🔉
すう‐き【数奇】
[名・形動]《「数」は運命、「奇」は不運の意》
運命のめぐりあわせが悪いこと。また、そのさま。不運。「報われることのなかった―な人」
運命に波乱の多いこと。また、そのさま。さっき。「―な運命にもてあそばれる」


すう‐こ【数個】🔗⭐🔉
すう‐こ【数個】
二、三個か五、六個程度の個数。
すう‐こう【数行】‐カウ🔗⭐🔉
すう‐こう【数行】‐カウ
二、三すじか五、六すじ。数条。「涙―くだる」
二、三列か五、六列。数列。「―の過雁(かがん)」


すう‐こく【数刻】🔗⭐🔉
すう‐こく【数刻】
二、三時間か五、六時間程度の時間。数時間。「―に及ぶ会談」
すう‐し【数詞】🔗⭐🔉
すう‐し【数詞】
体言の一。数によって数量や順序を表す語。助数詞を伴うこともある(「一枚・二枚」「一本・二本」など)。数や事物の数量を表すものを基数詞(「いち・ふたつ・三枚・四本」など)、事物の順序を表すものを序数詞または順序数詞(「第一番・第二番・三つ目」など)という。言語によっては、数詞を品詞の一として立てることもあるが、日本語では、名詞の一種とするのが一般である。
すう‐じ【数字】🔗⭐🔉
すう‐じ【数字】
数を表すのに用いる記号や文字。アラビア数字(「1、2」など)・ローマ数字(「
、
」など)・漢数字(「一、二」など)の類。
統計・成績・計算など、数字によって表される事柄。「―に強い」「―がものを言う」
数個の文字。
[アクセント]
はスージ、
はスージ。








すう‐じ【数次】🔗⭐🔉
すう‐じ【数次】
二、三回か五、六回程度の回数。数回。数度。「―にわたる交渉」
すうじ‐あんごう【数字暗号】‐アンガウ🔗⭐🔉
すうじ‐あんごう【数字暗号】‐アンガウ
数字を組み合わせ、それぞれに意味を当てて作られた暗号。主に電信暗号に使用。
すう‐しき【数式】🔗⭐🔉
すう‐しき【数式】
数や量を表す数字または文字を計算記号で結び、数学的な意味をもたせたもの。式。
すうじ‐ふ【数字譜】🔗⭐🔉
すうじ‐ふ【数字譜】
数字によって音高・休止などを表した楽譜。1から7までの数字をドからシまでの音にあてはめたものなど。
すうじ‐りょけん【数次旅券】🔗⭐🔉
すうじ‐りょけん【数次旅券】
発行の日から何回でも使用できる旅券。有効期間は、二〇歳以上の旅行者は五年間または一〇年間。二〇歳未満の場合は五年間。数次往復用一般旅券。
すう‐た【数多】🔗⭐🔉
すう‐た【数多】
数の多いこと。たくさん。あまた。多数。「―の経験」
すう‐だん【数段】🔗⭐🔉
すう‐だん【数段】
階段の二、三段ないし五、六段。
(多く副詞的に用いる)程度にきわだって差があること。数等。「二人の実力には―の開きがある」「前回より―劣る作品」


すう‐ち【数値】🔗⭐🔉
すう‐ち【数値】
計算や、計量・計測をして得られた数。
文字式の中の文字に当てはまる具体的な数。


すうち‐かいせき【数値解析】🔗⭐🔉
すうち‐かいせき【数値解析】
自然科学や工学に現れる数学的問題を、コンピューターを使い、数値計算によって解くこと。
すうち‐せいぎょ【数値制御】🔗⭐🔉
すうち‐せいぎょ【数値制御】
数値による信号指令を用いるプログラム制御方式。工作機械に多く用いられ、工作物に対する工具の位置や送り速度などを指令・制御する。NC。
すう‐ちょくせん【数直線】🔗⭐🔉
すう‐ちょくせん【数直線】
一つの直線上に座標をつけて、その点で数を表すようにしたもの。数を目盛った直線。
すうち‐よほう【数値予報】🔗⭐🔉
すうち‐よほう【数値予報】
天気予報の方法の一。大気の運動などを方程式で表し、現在の状態を初期条件として将来の状態を知ろうというもの。高層気象観測・コンピューターの発達により実用化。
すう‐てき【数的】🔗⭐🔉
すう‐てき【数的】
[形動]数量・数値にかかわるさま。「―には目標に達する」
すう‐にん【数人】🔗⭐🔉
すう‐にん【数人】
二、三か五、六ぐらいの人数。
すう‐の‐ふごう【数の符号】‐フガウ🔗⭐🔉
すう‐の‐ふごう【数の符号】‐フガウ
数式で用いる、正の数を表す符号「+」と、負の数を表す符号「−」。
すき【数寄・数奇】🔗⭐🔉
すき【数寄・数奇】
《「好き」と同語源。「数寄」「数奇」は当て字》風流・風雅に心を寄せること。また、茶の湯・生け花などの風流・風雅の道。「―者(しや)」
数寄を凝ら・す🔗⭐🔉
数寄を凝ら・す
建物・道具などに、風流な工夫を隅々までほどこす。「―・した茶室」
すき‐しゃ【好き者・数寄者・数奇者】🔗⭐🔉
すき‐しゃ【好き者・数寄者・数奇者】
物好きな人。好事家(こうずか)。すきもの。「―の間に平七が細工求めたき旨申さるる仁(じん)出来(いでき)」〈露伴・風流魔〉
数寄の道に専念する人。特に、茶道についていう。風流人。
色好みの人。好色家。すきもの。



すき‐びと【好き人・数寄人・数奇人】🔗⭐🔉
すき‐びと【好き人・数寄人・数奇人】
風流・風雅を解する人。また、物好きな人。すきもの。「茶饗して―をあそばしむ」〈胆大小心録〉
色好みの人。すきもの。「ある―ほのかに見奉りて、人知れず思ひ初め候ひける袖の色」〈伽・秋夜長〉


すき‐もの【好き者・数寄者・数奇者】🔗⭐🔉
すき‐もの【好き者・数寄者・数奇者】
物好きな人。好事家(こうずか)。また、風流を好む人。すきしゃ。
好色な人。色好み。


すきや‐がしら【数寄屋頭】🔗⭐🔉
すきや‐がしら【数寄屋頭】
江戸幕府の職名。若年寄に属し、殿中の茶礼・茶器などをつかさどり、数寄屋坊主を統轄した。数寄屋坊主頭。
すきや‐げた【数寄屋下△駄】🔗⭐🔉
すきや‐げた【数寄屋下△駄】
露地(ろじ)下駄

すきや‐たび【数寄屋足‐袋】🔗⭐🔉
すきや‐たび【数寄屋足‐袋】
《茶室で用いるところから》木綿・絹などの足袋。
すきや‐づくり【数寄屋造(り)】🔗⭐🔉
すきや‐づくり【数寄屋造(り)】
茶室建築の手法を取り入れた住宅様式。長押(なげし)を省き、面皮柱(めんかわばしら)や荒壁、下地窓(したじまど)などを用いる。
すきや‐ばし【数寄屋橋】🔗⭐🔉
すきや‐ばし【数寄屋橋】
東京都千代田区有楽町と中央区銀座との境の外堀に架かっていた橋。江戸時代には数寄屋橋門があった。昭和三三年(一九五八)外堀の埋め立てにより消滅。
すきや‐ぶしん【数寄屋普請】🔗⭐🔉
すきや‐ぶしん【数寄屋普請】
数寄屋造(すきやづく)り

すきや‐ぼうず【数寄屋坊主】‐バウズ🔗⭐🔉
すきや‐ぼうず【数寄屋坊主】‐バウズ
江戸幕府の職名。数寄屋頭の配下で、将軍をはじめ出仕の幕府諸役人に茶を調進し、茶礼・茶器をつかさどった。
す‐こう【数行】‐カウ🔗⭐🔉
す‐こう【数行】‐カウ
「すうこう(数行)」に同じ。
す‐じょ【数女】‐ヂヨ🔗⭐🔉
す‐じょ【数女】‐ヂヨ
《「数」は多数。転じて下等の意》下級の遊女。「分里(ぶんり)(=遊里)の―」〈浮・一代女・二〉
ずずかけ‐ばと【△数△珠掛×鳩】🔗⭐🔉
ずずかけ‐ばと【△数△珠掛×鳩】
「じゅずかけばと(数珠掛鳩)」に同じ。
ずず‐こ【△数△珠子】🔗⭐🔉
ずず‐こ【△数△珠子】
ジュズダマの別名。
ずず‐だま【△数△珠玉】🔗⭐🔉
ずず‐だま【△数△珠玉】
《「すすだま」「すずだま」とも》「じゅずだま(数珠玉)」に同じ。
す‐ど【数度】🔗⭐🔉
す‐ど【数度】
数回。たびたび。すうど。「変な男が有ったものだという観念を―繰り返した」〈漱石・彼岸過迄〉
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