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あらわ・す【現す(現わす)・表す(表わす)・△顕す】あらはす🔗🔉

あらわ・す【現す(現わす)・表す(表わす)・顕す】あらはす [動サ五(四)](現す)今まで見えなかったものを外に出して見えるようにする。実態を明らかにする。「姿を―・す」「正体を―・す」(表す)心に思っていること、考えていることなどを、表情・言葉・絵などで示す。表現する。「喜びを顔に―・す」「言葉に―・すのは難かしい」(表す)ある特定の意味を伝え示す。意味する。「花言葉で黄色いバラが―・すのは嫉妬だ」(現す)持っている力をはっきり表に出す。「頭角を―・す」(顕す)何かの形で、善行などを広く世間に知らせる。「記念碑に刻してその徳を―・す」 [可能]あらわせる [下接句]頭角を現す・名は体を表す・馬脚(ばきやく)を露(あら)わす・化けの皮を現す

あらわ・る【現る・表る・△顕る】あらはる🔗🔉

あらわ・る【現る・表る・顕る】あらはる [動ラ下二]「あらわれる」の文語形。

あらわれ【現れ(現われ)・表れ(表われ)・△顕れ】あらはれ🔗🔉

あらわれ【現れ(現われ)・表れ(表われ)・顕れ】あらはれ あらわれること。また、あらわれたもの。「日ごろの努力の―だ」「素朴な地方色の―」

あらわ・れる【現れる(現われる)・表れる(表われる)・△顕れる】あらはれる🔗🔉

あらわ・れる【現れる(現われる)・表れる(表われる)・顕れる】あらはれる [動ラ下一]あらは・る[ラ下二](現れる)今までなかったものが姿を見せる。「彗星(すいせい)のごとく―・れる」「雲間から太陽が―・れる」(表れる)隠れていたものが表面に出てくる。感情・思想などが表面から知られる状態になる。「怒りが顔に―・れる」「彼の考えがよく―・れた文章」(現れる)隠れていたものが際立って見えてくる。知れわたる。「真価が世に―・れる」(顕れる)よくないことが公になる。発覚する。「悪事が―・れる」 [類語]出現する・現出する・登場する・現前する・顕現する・生ずる・現ずる・覗(のぞ)く/発現する・発露する・流露する・出る・にじみ出る/発覚する・露見する・暴露する・ばれる

うえ‐の‐おんぞ【△表御△衣・上御△衣】うへ‐🔗🔉

うえ‐の‐おんぞ【表御衣・上御衣】うへ‐ 貴人を敬ってその人の着用する表衣(うえのきぬ)をいう語。「―は黒きに、御単衣(おんひとへぎぬ)は紅の花やかなる間(あはひ)に」〈大鏡・道長上〉

うえ‐の‐きぬ【△表△衣・上△衣】うへ‐🔗🔉

うえ‐の‐きぬ【衣・上衣】うへ‐ 束帯・布袴(ほうこ)・衣冠のときに用いる上着。位階によって色彩を異にするが、束帯には縫腋(ほうえき)の袍(ほう)(文官)と闕腋(けつてき)の袍(武官)の区別がある。ほう。

うえ‐の‐はかま【△表×袴・上×袴】うへ‐🔗🔉

うえ‐の‐はかま【×袴・上×袴】うへ‐ 男子が束帯のとき、大口袴の上にはく袴。前開き形式のもの。表は白、裏は紅。少女が汗衫(かざみ)装束のときに用いる袴。

うわ‐おび【上帯・△表帯】うは‐🔗🔉

うわ‐おび【上帯・表帯】うは‐ 着物のいちばん外に締める帯。(よろい)・腹巻き・胴丸の類の胴先につける帯。ひもや布帯を用いる。「鎧の―押しくつろげ、腹かき切って」〈義経記・八〉平胡(ひらやなぐい)や箙(えびら)を固定するのに用いるひも。平胡には丸組の(だん)を用いて丸緒(まろお)ともいう。

うわ‐ぎ【上着・上△衣・△表着】うは‐🔗🔉

うわ‐ぎ【上着・上衣・表着】うは‐ 上下に分かれた衣服のうち、上半身に着るもの。衣服を重ね着したときのいちばん上に着るもの。女官が正装のとき、打ち衣(ぎぬ)の上、唐衣(からぎぬ)や小袿(こうちぎ)の下に着る衣。うわがさね。

うわ‐も【上×裳・×褶・△表×裳】うは‐🔗🔉

うわ‐も【上×裳・×褶・×裳】うは‐ 律令制の礼服(らいふく)で、下半身にまとう裳の一。男子は袴(はかま)の上に、女子は下裳に重ねてつけた。ひらみ。しびら。うわみ。

おも‐て【表】🔗🔉

おも‐て【表】 《「面(おもて)」と同語源》[名]物の二つの面のうち、主だったほう。表面。また、外側。「答案は―を上にして集める」「コインを投げて―か裏かで占う」「鏡の―」裏。他のものより前に位置すること。前面。「長男を―に立てる」畳・草履・下駄などの表面につけるござ。衣服の表地。裏。うわべ。外見。「―を飾る」裏。表向きのこと。おおやけ。公式。正式。「人生の―と裏に通じている」「―通り」「―参道」裏。正面。家の入り口。「―から入る」裏。家の外。戸外。また、家の前の通り。「―で遊ぶ」野球で、各回の、先攻チームが攻撃する番。「七回―の攻撃」裏。「表千家」の略。連歌・俳諧で、二つに折った懐紙の第一面。単に「おもて」というときは、初折(しよおり)の第一面。江戸幕府または大名家で、公的な事務や儀式をする所。商家では店をいう。表座敷。「まづ―へと通らせられい」〈虎明狂・梟〉人前にそれをはっきり示すこと。また、そのもの。証拠。「安心の―とし」〈浄・念仏往生記〉文書などの記載面。文面。「御制札の―にまかせ、さうさうに是へ参りて」〈虎明狂・牛馬〉〔接尾〕方角・場所などを示す名詞に付く。その方角に向かっていること、その側に面していることを表す。「南―」その方向の土地・地方を表す。「江戸―」「国―」 [下接語]裏表・江戸表・木表・国表・初(しよ)表・外表・畳表・中(なか)表・名残の表・二の表・琉球(りゆうきゆう)

表を張・る🔗🔉

表を張・る うわべを豪華に見せようとする。「内証は殻大名でも―・って」〈浮・渡世身持談義・一〉

おもて‐かいどう【表街道】‐カイダウ🔗🔉

おもて‐かいどう【表街道】‐カイダウ 正式の街道。本街道。裏街道。まともで正しい人生、また、人の目に立つ華やかな経歴のたとえ。裏街道。

おもて‐がえ【表替え】‐がへ🔗🔉

おもて‐がえ【表替え】‐がへ 畳表を新しくすること。

おもて‐がき【表書(き)】🔗🔉

おもて‐がき【表書(き)】 封書・小包・文書などの表に、住所・氏名などを書くこと。また、その文字。上書き。

おもて‐がまえ【表構え】‐がまへ🔗🔉

おもて‐がまえ【表構え】‐がまへ 外側から見た、家屋・塀・門扉などの造り。「―のりっぱな家」

おもて‐がろう【表家老】‐ガラウ🔗🔉

おもて‐がろう【表家老】‐ガラウ 江戸時代、大名家などで表向きの政務に携わった家老。奥家老。

おもて‐がわ【表側】‐がは🔗🔉

おもて‐がわ【表側】‐がは 表のほう。表に面する部分。表面。「布の―」裏側。

おもて‐かんばん【表看板】🔗🔉

おもて‐かんばん【表看板】 劇場の正面に掲げる、出演者名や演目名などを書いた看板。世間に対して掲げる名目。「低利金融を―にして詐欺を働く」

おもて‐ぐち【表口】🔗🔉

おもて‐ぐち【表口】 表に面した出入り口。裏口。間口(まぐち)登山道の本道の入り口。

おもて‐ぐみ【表組】🔗🔉

おもて‐ぐみ【表組】 近世の邦楽で、教習の便宜上、楽曲を分類したものの一。三味線組歌・箏(こと)組歌などにあり、いずれもいちばん初歩の組となっている。三味線組歌では本手組と同じ。裏組。

おもて‐けい【表×罫】🔗🔉

おもて‐けい【表×罫】 印刷用の罫線の一。裏罫より細い。

おもて‐げい【表芸】🔗🔉

おもて‐げい【表芸】 その人の専門として世間に認められている技芸。裏芸。

おもて‐げんかん【表玄関】‐ゲンクワン🔗🔉

おもて‐げんかん【表玄関】‐ゲンクワン 家の正面の玄関。来客のために用いる正式の出入り口。内玄関。国家・都市などの主要な入り口としての駅・空港・港の類。「日本の―である新東京国際空港」

おもて‐こうけ【表高家】‐カウケ🔗🔉

おもて‐こうけ【表高家】‐カウケ 江戸幕府の職名。官位をもたない高家のことで、幼年者や、事務に未熟な者。

おもて‐ござしょ【表御座所】🔗🔉

おもて‐ござしょ【表御座所】 皇居宮殿で、天皇・皇后が公の事務を行う建物。

おもて‐ごしょう【表小姓】‐ごシヤウ🔗🔉

おもて‐ごしょう【表小姓】‐ごシヤウ 江戸幕府で表向きの雑用をしていた小姓。

おもて‐ごてん【表御殿】🔗🔉

おもて‐ごてん【表御殿】 公の政務・儀式などを行う正殿。

おもて‐さく【表作】🔗🔉

おもて‐さく【表作】 同じ田畑に年間二種の作物を栽培するとき、最初の、主となる作物を栽培すること。また、その作物。裏作。

おもて‐ざし【表差(し)】🔗🔉

おもて‐ざし【表差(し)】 刀の鞘(さや)に納める笄(こうがい)。腰に差した鞘の表に差し添えるところからの名。→裏差し

おもて‐ざしき【表座敷】🔗🔉

おもて‐ざしき【表座敷】 玄関に近いほうの、主に客間として使う座敷。奥座敷。

おもて‐ざた【表×沙×汰】🔗🔉

おもて‐ざた【表××汰】 内密にしたいことが世間に知れ渡ること。表立つこと。「事件が―になる」公の機関によって取り扱われること。裁判ざた。おおやけざた。「―にして決着をつける」内沙汰(うちざた)

おもて‐じ【表地】‐ヂ🔗🔉

おもて‐じ【表地】‐ヂ(あわせ)仕立ての衣服や袋物などで、表側になる布地。裏地。

おもて‐しょいん【表書院】‐シヨヰン🔗🔉

おもて‐しょいん【表書院】‐シヨヰン 家の表のほうにある書院造りの座敷。奥書院。

おもて‐せんけ【表千家】🔗🔉

おもて‐せんけ【表千家】 千家流茶道の分派の一。元伯宗旦の三男、江岑(こうしん)宗左を開祖とする。表流。表。

おもて‐そで【表×袖】🔗🔉

おもて‐そで【表×袖】(あわせ)など、袖口が二枚に見えるように仕立てた袖の表側。裏袖。

おもて‐だいみょう【表大名】‐ダイミヤウ🔗🔉

おもて‐だいみょう【表大名】‐ダイミヤウ 江戸時代、外様(とざま)大名のこと。

おもて‐だか【表高】🔗🔉

おもて‐だか【表高】 江戸時代、大名の表向きの禄高(ろくだか)内高(うちだか)

おもて‐どおり【表通り】‐どほり🔗🔉

おもて‐どおり【表通り】‐どほり 市街の主要な道路。裏通り。

おもて‐ながや【表長屋】🔗🔉

おもて‐ながや【表長屋】 表通りに建てられている長屋。裏長屋。

おもて‐みごろ【表身×頃】🔗🔉

おもて‐みごろ【表身×頃】(あわせ)・綿入れなど裏がある着物の、表に出るほうの身頃。裏身頃。

おもて‐むき【表向き】🔗🔉

おもて‐むき【表向き】 内実とは違った、世間に対する名目。うわべ。表面上。副詞的にも用いる。「―の理由」「―出張ということにしておく」表立つこと。表ざた。「この話は―にしないでもらいたい」政府・役所などの公的な機関。また、そこで扱う事柄。特に、訴訟。「―に申し出る」幕府や藩で政治をつかさどる所。また、その方面の仕事。店の仕事。家業。「万(よろづ)にかしこき人もがな、跡を預けて、―をさばかせ」〈浮・五人女・三〉

おもて‐やま【表山】🔗🔉

おもて‐やま【表山】 山の、日当たりや水の便のいい所。裏山。

おもて‐ゆうひつ【表右筆】‐イウヒツ🔗🔉

おもて‐ゆうひつ【表右筆】‐イウヒツ 江戸幕府の職名。若年寄の下で幕府の通常の公文書の作成、日記の記入などにあたった。→奥右筆

ひょう【表】ヘウ🔗🔉

ひょう【表】ヘウ 複雑な事柄を、見やすいように整理分類して、一目でわかるように書き表したもの。「人口動態を―にする」臣下から君主に差し出す文書。「出師(すいし)の―」

ひょう‐い【表意】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐い【表意】ヘウ‐ 意味を表すこと。「文字の―性」意思を表示すること。「―者」

ひょうい‐もじ【表意文字】ヘウイ‐🔗🔉

ひょうい‐もじ【表意文字】ヘウイ‐ 文字の分類の一。一つ一つの字が一定の意味をもっている文字。漢字や古代エジプトの象形文字など。意字。→表音文字

ひょう‐おん【表音】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐おん【表音】ヘウ‐ 言葉の音(おん)を表すこと。

ひょうおん‐きごう【表音記号】ヘウオンキガウ🔗🔉

ひょうおん‐きごう【表音記号】ヘウオンキガウ 音声記号(おんせいきごう)

ひょうおん‐しき【表音式】ヘウオン‐🔗🔉

ひょうおん‐しき【表音式】ヘウオン‐ 国語を表記するとき、表音文字をその時代の発音に対応させて書き表す方式。

ひょうおんしき‐かなづかい【表音式仮名遣い】ヘウオンシキかなづかひ🔗🔉

ひょうおんしき‐かなづかい【表音式仮名遣い】ヘウオンシキかなづかひ 語を仮名で表記する場合、仮名を現代の発音に対応させた仮名遣い。現代仮名遣いはそれに基づく。例えば「蝶々」は、歴史的仮名遣いでは「てふてふ」、現代仮名遣いでは「ちょうちょう」。

ひょうおん‐もじ【表音文字】ヘウオン‐🔗🔉

ひょうおん‐もじ【表音文字】ヘウオン‐ 文字の分類の一。一つ一つの字が意味をもたず、音のみを表す文字。かな・ローマ字・梵字など。音節文字と単音文字とがある。音字。音標文字。→表意文字

ひょう‐か【表価】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐か【表価】ヘウ‐ 貨幣の表面に記してある価格。額面価格。

ひょう‐がい【表外】ヘウグワイ🔗🔉

ひょう‐がい【表外】ヘウグワイ 一覧表・数表などの表から外されていること。「―の数値」常用漢字表から外されていること。「―漢字」「―音訓」

ひょう‐かつ【表割】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐かつ【表割】ヘウ‐ 卵割の一型。節足動物など、卵黄が中心部に多い中黄卵にみられ、表面の細胞層だけが分裂するもの。

ひょう‐き【表記】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐き【表記】ヘウ‐ [名]スルおもてに書きしるすこと。また、その書かれたもの。おもて書き。「―の所へお送りください」文字や記号を用いて書き表すこと。「現代仮名遣いで―する」

ひょうき‐ほう【表記法】ヘウキハフ🔗🔉

ひょうき‐ほう【表記法】ヘウキハフ 文字およびその補助記号を用いて、言葉を書き表す方法。縦書き・横書き・分かち書き・仮名遣い・送り仮名・句読法・おどり字の使い方など。

ひょう‐ぐ【表具・×具】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐ぐ【表具・×具】ヘウ‐ 紙・布などをはって、巻物・掛け物・帖(じよう)・屏風(びようぶ)・ふすまなどに仕立てること。表装。

ひょうぐ‐し【表具師】ヘウグ‐🔗🔉

ひょうぐ‐し【表具師】ヘウグ‐ 表具を業とする人。表具屋。経師屋(きようじや)

ひょうぐや‐ぶし【表具屋節】ヘウグや‐🔗🔉

ひょうぐや‐ぶし【表具屋節】ヘウグや‐ 上方浄瑠璃の一派。井上播磨掾(はりまのじよう)または岡本文弥の門人といわれる表具屋又四郎が貞享・元禄(一六八四〜一七〇四)のころに大坂で始めたもの。又四郎節。

ひょう‐けい【表掲】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐けい【表掲】ヘウ‐ 人目にふれるようにかかげること。掲示。

ひょう‐けい【表敬】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐けい【表敬】ヘウ‐ [名]スル敬意を表すこと。「大統領府を訪ねて―する」「―訪問」

ひょう‐けい【表慶】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐けい【表慶】ヘウ‐ 慶祝の気持ちを表すこと。

ひょうけい‐かん【表慶館】‐クワン🔗🔉

ひょうけい‐かん【表慶館】‐クワン 東京国立博物館内にある建造物。皇太子(大正天皇)成婚記念として、明治四一年(一九〇八)片山東熊(かたやまとうくま)の設計で完成。

ひょうけいさん‐ソフト【表計算ソフト】ヘウケイサン‐🔗🔉

ひょうけいさん‐ソフト【表計算ソフト】ヘウケイサン‐ スプレッドシート

ひょう‐けつ【表決】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐けつ【表決】ヘウ‐ [名]スル議案に対して賛否の意思を表示すること。「挙手によって―する」

ひょうけつ‐けん【表決権】ヘウケツ‐🔗🔉

ひょうけつ‐けん【表決権】ヘウケツ‐ 表決に参加する権利。

ひょう‐けん【表顕】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐けん【表顕】ヘウ‐ [名]スル具体的な形で広く世にあらわすこと。「自然の声を―する事を力めた人」〈漱石・文学評論〉

ひょう‐げん【表現】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐げん【表現】ヘウ‐ [名]スル心理的、感情的、精神的などの内面的なものを、外面的、感性的形象として客観化すること。また、その客観的形象としての、表情・身振り・言語・記号・造形物など。「情感を―する」「全身で―する」◆representationおよびexpressionの訳語。 [類語]表出・表白・発現・描出・形象化・言い表す・書き表す・名状する・形容する

ひょうげん‐がた【表現型】ヘウゲン‐🔗🔉

ひょうげん‐がた【表現型】ヘウゲン‐ 生物の示す形態的、生理的な性質。遺伝子に規定されて発現する形質。ひょうげんけい。→遺伝子型

ひょうげん‐しゅぎ【表現主義】ヘウゲン‐🔗🔉

ひょうげん‐しゅぎ【表現主義】ヘウゲン‐ 二〇世紀初頭、ドイツを中心に興った芸術運動。印象主義や自然主義に対する反動から、内面の主観的な表現に主眼をおいた。初め、キルヒナー・カンディンスキーらによる絵画運動として展開され、第一次大戦後は文学・音楽・映画・演劇などにも及んだ。

ひょうけん‐だいり【表見代理】ヘウケン‐🔗🔉

ひょうけん‐だいり【表見代理】ヘウケン‐ 無権代理のうち、代理権のない者と本人との間に特殊の関係があるために、その者を本当の代理人と誤信して取引した相手方を保護するため、その代理行為を代理権のある行為として扱い、本人に対して効力を生じさせる制度。また、その代理行為。→無権代理

ひょうげん‐の‐じゆう【表現の自由】ヘウゲン‐ジイウ🔗🔉

ひょうげん‐の‐じゆう【表現の自由】ヘウゲン‐ジイウ 個人が外部に向かって思想・意見・主張・感情などを表現し、発表する自由。報道・出版・放送・映画の自由などを含む。日本国憲法で保障されている。

ひょう‐ごう【表号・標号】ヘウガウ🔗🔉

ひょう‐ごう【表号・標号】ヘウガウ [名]スルしるし。目印。これこれと名づけること。また、その名。「芸術も政治も哲学も…その―する声は何であっても」〈荷風・ふらんす物語〉

ひょうご‐もじ【表語文字】ヘウゴ‐🔗🔉

ひょうご‐もじ【表語文字】ヘウゴ‐ 表意文字のうち、一字が一語を表す文字。漢字の類。単語文字。

ひょう‐さつ【表札・標札】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐さつ【表札・標札】ヘウ‐ 居住者の名を記して、家の門や入り口などに掲げる札。

ひょう‐し【表紙】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐し【表紙】ヘウ‐ 書籍や帳簿の中身を保護し、内容表示・装飾などをするために取り付けられた厚紙・革・布などの外装の部分。巻き物を巻いたとき、表に出る部分に貼る布帛(ふはく)や紙。

ひょう‐じ【表示】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐じ【表示】ヘウ‐ [名]スルはっきりと表し示すこと。「原料をラベルに―する」図表にして示すこと。「生産額を―する」きざし。兆候。「これ、ひとへに金粟(こんぞく)世界に生ぜる―なりといひて」〈今昔・六・三八〉

ひょう‐しき【表式】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐しき【表式】ヘウ‐ 表示するための一定の形式。手本。見本。

ひょうじ‐しゅぎ【表示主義】ヘウジ‐🔗🔉

ひょうじ‐しゅぎ【表示主義】ヘウジ‐ 法律行為の効力を決定する際、表意者の内心の意思よりも外部に現れた表示を重んじる主義。→意思主義

ひょう‐しゅつ【表出】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐しゅつ【表出】ヘウ‐ [名]スル心の中にあるものが外にあらわれでること。また、あらわしだすこと。「感情を―する」

ひょう‐しょ【表書】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐しょ【表書】ヘウ‐ 表面に書くこと。また、その文字。うわがき。おもてがき。

ひょう‐しょう【表象】ヘウシヤウ🔗🔉

ひょう‐しょう【表象】ヘウシヤウ [名]スル象徴。シンボル。また、象徴的に表すこと。「解放された精神を―する造形」哲学・心理学で、直観的に心に思い浮かべられる外的対象像をいう。知覚的、具象的であり、抽象的な事象を表す概念や理念とは異なる。心像。

ひょう‐しょう【表彰】ヘウシヤウ🔗🔉

ひょう‐しょう【表彰】ヘウシヤウ [名]スル善行・功績などを人々の前に明らかにし、ほめたたえること。「永年勤続者を―する」「―状」「―台」

ひょう‐じょう【表情】ヘウジヤウ🔗🔉

ひょう‐じょう【表情】ヘウジヤウ 感情や情緒を顔つきや身振りに表すこと。また、その顔つきや身振り。「悲しげな―」「―がくもる」「自分に向って何だか―しているような可憐な花」〈宮本・伸子〉一般に、状況・ようす。「全国各地の歳末の―」「被災地の―」 [類語](おも)持ち・顔(かお)・顔つき・顔色(かおいろ)・色(いろ)・血相・形相(ぎようそう)・相好(そうごう)・気色(きしよく)・神色(しんしよく)

ひょうしょう‐がた【表象型】ヘウシヤウ‐🔗🔉

ひょうしょう‐がた【表象型】ヘウシヤウ‐ 学習や想起・記憶をする際、どの感覚による表象が主としてはたらくかという観点から、人を類型化したもの。視覚型・聴覚型・運動型、また、その混合型がある。

ひょうじょう‐きん【表情筋】ヘウジヤウ‐🔗🔉

ひょうじょう‐きん【表情筋】ヘウジヤウ‐ 顔面にあり、収縮によって表情をつくる筋肉。眼輪筋・前頭筋・鼻筋・口輪筋など二十数種ある。すべて横紋筋で、顔面神経によって支配される。顔面筋。

ひょうしょう‐しゅぎ【表象主義】ヘウシヤウ‐🔗🔉

ひょうしょう‐しゅぎ【表象主義】ヘウシヤウ‐ 象徴主義(しようちようしゆぎ)

ひょうじょう‐じゅつ【表情術】ヘウジヤウ‐🔗🔉

ひょうじょう‐じゅつ【表情術】ヘウジヤウ‐ 演劇で、動作・姿態・顔つきなどによって、人物の心理・感情などを表現する技術。ミミック。

ひょう・す【表す】ヘウす🔗🔉

ひょう・す【表す】ヘウす [動サ五(四)]「ひょうする」(サ変)の五段化。「長上に敬意を―・す」[動サ変]「ひょう(表)する」の文語形。

ひょう・する【表する】ヘウする🔗🔉

ひょう・する【表する】ヘウする [動サ変]へう・す[サ変]態度や言葉にあらわす。「感謝の意を―・する」

ひょう‐そう【表装・×装】ヘウサウ🔗🔉

ひょう‐そう【表装・×装】ヘウサウ [名]スル表具」に同じ。「書を―して額に仕立てる」

ひょう‐そう【表層】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐そう【表層】ヘウ‐ 表面の層。うわべ。「物事の―しか見ていない」

ひょうそう‐ぎょ【表層魚】ヘウソウ‐🔗🔉

ひょうそう‐ぎょ【表層魚】ヘウソウ‐ 海の上層で生活する魚。イワシ・アジ・サバ・カツオなど。

ひょうそう‐こうぞう【表層構造】ヘウソウコウザウ🔗🔉

ひょうそう‐こうぞう【表層構造】ヘウソウコウザウ 《surface structure》チョムスキーによって設定された変形生成文法理論の基本概念の一。具体的な発音や文字を除いて、選んだ語彙や語順が現実の文と同じ抽象的構造。変形規則を用いて深層構造からこれを導く。→深層構造

ひょうそう‐なだれ【表層雪‐崩】ヘウソウ‐🔗🔉

ひょうそう‐なだれ【表層雪崩】ヘウソウ‐ 積雪の上層部だけが崩れ落ちる雪崩。

ひょう‐だい【表題・標題】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐だい【表題・標題】ヘウ‐ 書物の表紙などに記してある題名。講演・演劇・芸術作品などの題。

ひょう‐ちょう【表徴・標徴】ヘウ‐🔗🔉

ひょう‐ちょう【表徴・標徴】ヘウ‐ 外面にあらわれたしるし。「普通選挙は民主主義の―だ」象徴。シンボル。表象。「平和の―」

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[音]ヒョウ [訓]おもて    うえ    あらわ‐す    あらわ‐れる    しるし [部首]衣 [総画数]8 [コード]区点    4129      JIS   493D      S‐JIS 955C [分類]常用漢字 [難読語] →いりおもて【西表】うえ‐の‐おんぞ【表御衣・上御衣】うえ‐の‐きぬ【表衣・上衣】うえ‐の‐はかま【表袴・上袴】うわ‐おび【上帯・表帯】うわ‐ぎ【上着・上衣・表着】うわつつのお‐の‐みこと【表筒男命】うわ‐むしろ【表筵・上蓆】

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