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広辞苑の検索結果 (97)

あらわ・す【表す・現す・顕す・著す】アラハス🔗🔉

あらわ・す表す・現す・顕す・著すアラハス 〔他五〕 ①形・ようすなどを表に出して示す。特に、神仏が霊験などを示す。万葉集18「遠き世にかかりしことをわが御世に―・してあれば」。「姿を―・す」「本性を―・す」 ②考え・意思・感情などをことばなどで表現する。万葉集5「玉島のこの川上に家はあれど君を恥やさしみ―・さずありき」。平家物語1「娑羅双樹の花の色、盛者じょうしゃ必衰のことわりを―・す」。「承諾の意を―・す」「怒りを全身で―・す」「赤色は情熱を―・す」 ③《著》書物を書いて世に出す。浮世風呂2「さきに―・す男湯の浮世風呂、一篇入つた大入り」。「数々の名作を―・す」 ④《顕》広く世界に知らせる。知れわたらせる。「世に名を―・す」 ◇「表」は内面にあるものを外に示したり、事物を象徴したりする場合、「現」は隠れていたものが姿を見せる場合に使うことが多い。

あらわれ【現れ・顕れ・表れ】アラハレ🔗🔉

あらわれ現れ・顕れ・表れアラハレ あらわれること。あらわれたもの。「感謝の―」

あらわ・れる【現れる・顕れる・表れる】アラハレル🔗🔉

あらわ・れる現れる・顕れる・表れるアラハレル 〔自下一〕[文]あらは・る(下二) ①隠れていたものごとや今までなかったものが、はっきり表面に出る。特に、神仏が示現する。万葉集7「埋木の―・るましじきことにあらなくに」。宇津保物語俊蔭「俊蔭が仕うまつる本尊―・れ給へ」。大鏡道長「極楽浄土のあらたに―・れいで給ふべきために」。「遅れて―・れる」「真価が―・れる」 ②隠していたものごとが人に知れる。発覚する。露顕する。持統紀「謀反みかどかたぶけむとして―・れぬ」。「隠すより―・れるがはやい」「悪事が―・れる」 ③考え・意思などがはっきりと出る。「闘志が全身に―・れる」「喜びが文面に―・れる」

うえ‐の‐おんぞ【表の御衣】ウヘ‥🔗🔉

うえ‐の‐おんぞ表の御衣ウヘ‥ 「うえのきぬ(表衣)」の尊敬語。源氏物語「無紋の―」

うえ‐の‐きぬ【表衣】ウヘ‥🔗🔉

うえ‐の‐きぬ表衣ウヘ‥ほう。宇津保物語国譲下「直衣装束は女着せたれど―はなし」

うえ‐の‐はかま【表袴】ウヘ‥🔗🔉

うえ‐の‐はかま表袴ウヘ‥ 朝服の白袴。下袴したばかまの大口おおくちの上にはくからいう。色は表白、裏紅。三位以上は綾や織物、四位以下は平絹へいけん。 表袴

うわ‐ぐそく【表具足】ウハ‥🔗🔉

うわ‐ぐそく表具足ウハ‥ 装束の上に着る鎧よろい

うわ‐まき【上巻・表巻】ウハ‥🔗🔉

うわ‐まき上巻・表巻ウハ‥ 文書の本紙もしくは本紙と礼紙らいしとを包んだ紙。懸紙かけがみ

うわ‐も【表裳・上裳・褶】ウハ‥🔗🔉

うわ‐も表裳・上裳・褶ウハ‥ ①令制の礼服らいふくで、男は袴の上に、女は下裳の上に重ねる裳。しびら。うわみ。 ②上代の女子の重ねの裳の上層の裳。催馬楽、我が門に「わが門に―の裾ぬれ」↔下裳

おもて【表】🔗🔉

おもて】 (「面おもて」と同源) ➊人の目に立つ方の面(にあるもの)。↔裏。 ①表面。正面。前面。人目に立つ面。源氏物語須磨「海の―、うらうらとなぎわたりて」。狂言、子盗人「―からはひられまい、うらへまはらう」。大石寺本曾我「十郎を―に立て」。「紙の―」 ②そと。外面。外部。山家集「立つ霧の―に雁のかけるたまづさ」。「―に出て遊ぶ」 ③うわべ。みえ。日葡辞書「ヲモテウラノアルヒト」。「―を飾る」 ④客をもてなす座敷。表座敷。狂言、墨塗「―へ通らせられい」 ⑤和船の船首に近い所。表の間。また、一番前にある櫓を漕ぐ役。 ⑥畳表のこと。「備後―」 ➋向いている方向。その面。 ①むき。源氏物語帚木「西―の格子」 ②日光がよくあたる側。「山の―」 ③(地名などと合して)そちらのほう。もと。「国―」「江戸―」 ➌はっきりと人前に示すに足る、正式・公式のもの。 ①おおやけ。 ②正式の方。しるしとするもの。狂言、かくすい聟「それがしが芸を―に…聟入りを致さうと存ずる」。浄瑠璃、大原問答青葉笛「悪を制し妄を破るをもつて安心の―とし」 ③江戸幕府や大名の屋敷内で、政治を行う所。また商家で、店。↔奥。 ➍1対のものの1番目のもの。↔裏。 ①連歌・俳諧の懐紙を二つ折にした第1面。「―八句」 ②野球の試合の各回で、先攻チームが攻撃に当たる番。 ③表千家おもてせんけの略。 ⇒おもて‐あみ【表編み】 ⇒おもて‐あるき【表歩き】 ⇒おもて‐えし【表絵師】 ⇒おもて‐がえ【表替え】 ⇒おもて‐がかり【表懸り・表掛り】 ⇒おもて‐がき【表書き】 ⇒おもて‐かた【表方】 ⇒おもて‐がまえ【表構え】 ⇒おもて‐がろう【表家老】 ⇒おもて‐かわ【表革・表皮】 ⇒おもて‐がわ【表側】 ⇒おもて‐かんばん【表看板】 ⇒おもて‐ぐち【表口】 ⇒おもて‐ぐみ【表組】 ⇒おもて‐けい【表罫】 ⇒おもて‐げい【表芸】 ⇒おもて‐げんかん【表玄関】 ⇒おもて‐こうけ【表高家】 ⇒おもて‐ござしょ【表御座所】 ⇒おもて‐ごしょう【表小姓】 ⇒おもて‐ごてん【表御殿】 ⇒おもて‐さく【表作】 ⇒おもて‐ざし【表差】 ⇒おもて‐ざしき【表座敷】 ⇒おもて‐ざた【表沙汰】 ⇒おもて‐し【表仕】 ⇒おもて‐じ【表地】 ⇒おもて‐しお【表潮】 ⇒おもて‐じき【表敷】 ⇒おもて‐しょいん【表書院】 ⇒おもて‐せんけ【表千家】 ⇒おもて‐だいみょう【表大名】 ⇒おもて‐だか【表高】 ⇒おもて‐だな【表店】 ⇒おもて‐づかい【表使】 ⇒おもて‐つき【表付】 ⇒おもて‐どおり【表通り】 ⇒おもて‐ながや【表長屋】 ⇒おもて‐にほん【表日本】 ⇒おもて‐の‐かね【表印】 ⇒おもて‐はっく【表八句】 ⇒おもて‐はんじょう【表半畳】 ⇒おもて‐ぶたい【表舞台】 ⇒おもて‐ぼうず【表坊主】 ⇒おもて‐むき【表向き】 ⇒おもて‐めい【表銘】 ⇒おもて‐もん【表門】 ⇒おもて‐もん【表紋】 ⇒おもて‐やま【表山】 ⇒おもて‐ゆうひつ【表右筆】 ⇒おもて‐りゅう【表流】 ⇒表を張る

おもて‐えし【表絵師】‥ヱ‥🔗🔉

おもて‐えし表絵師‥ヱ‥ 江戸時代、幕府御用絵師のうち、奥絵師の門人・分家が独立を許されたもの。格式は御家人並。駿河台狩野など十数家。 ⇒おもて【表】 ○面置くおもておく 顔を向ける。源氏物語真木柱「面置かむ方なくぞおぼえ給ふや」 ⇒おもて【面】

おもて‐がかり【表懸り・表掛り】🔗🔉

おもて‐がかり表懸り・表掛り】 建築物の道路に面した部分の作り方。里見弴、善心悪心「―の改築中で、折角の名案も駄目になつて」 ⇒おもて【表】

おもて‐がき【表書き】🔗🔉

おもて‐がき表書き(→)「上うわ書き」に同じ。 ⇒おもて【表】

おもて‐がまえ【表構え】‥ガマヘ🔗🔉

おもて‐がまえ表構え‥ガマヘ 家などの表面・表口のつくり方。 ⇒おもて【表】

おもて‐がろう【表家老】‥ラウ🔗🔉

おもて‐がろう表家老‥ラウ 武家で、表勤めの家老。↔奥家老。 ⇒おもて【表】

おもて‐かわ【表革・表皮】‥カハ🔗🔉

おもて‐かわ表革・表皮‥カハ 鼓・太鼓・三味線などの表の皮。手で打ち、撥ばちを当てる方。 ⇒おもて【表】

おもて‐かんばん【表看板】🔗🔉

おもて‐かんばん表看板】 ①劇場などの正面に掲げる看板。 ②世間に示す得意の名目。また、表面だけの名目。 ⇒おもて【表】

おもて‐ぐち【表口】🔗🔉

おもて‐ぐち表口】 ①表側の出入口。 ②間口まぐち⇒おもて【表】

おもて‐ぐみ【表組】🔗🔉

おもて‐ぐみ表組】 三味線組歌・箏組歌・胡弓楽などの教習で、最初の段階に属する曲群。↔裏組。 ⇒おもて【表】

おもて‐けい【表罫】🔗🔉

おもて‐けい表罫】 印刷罫線の一つ。活版で0.08〜0.1ミリメートル幅の細線。薄い金属板を活字の高さと同じ幅に切り、1辺(表)を山形に薄く、他辺(裏)をそのまま仕上げたものの表側(薄い方の辺)を用いる。↔裏罫。 ⇒おもて【表】

おもて‐げい【表芸】🔗🔉

おもて‐げい表芸】 ①当然習うべき技芸。 ②世間に専門として認められている技芸。表看板の芸。↔裏芸。 ⇒おもて【表】

おもて‐げんかん【表玄関】‥クワン🔗🔉

おもて‐げんかん表玄関‥クワン 家の正面にある正式の玄関。↔内玄関。 ⇒おもて【表】

おもて‐こうけ【表高家】‥カウ‥🔗🔉

おもて‐こうけ表高家‥カウ‥ 江戸幕府の職名。官位を持たない高家。初年者または事務に未熟な者。 ⇒おもて【表】

おもて‐ござしょ【表御座所】🔗🔉

おもて‐ござしょ表御座所】 皇居宮殿にある、天皇が政務をとる建物。 ⇒おもて【表】

おもて‐ごしょう【表小姓】‥シヤウ🔗🔉

おもて‐ごしょう表小姓‥シヤウ 表向き(公的)の諸座敷に勤務する小姓。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「―の数々の中にも笹野権三とて」↔奥小姓。 ⇒おもて【表】

おもて‐ごてん【表御殿】🔗🔉

おもて‐ごてん表御殿】 おおやけの政務または儀式を行う正殿。 ⇒おもて【表】

おもて‐さく【表作】🔗🔉

おもて‐さく表作「裏作うらさく参照。 ⇒おもて【表】

おもて‐ざし【表差】🔗🔉

おもて‐ざし表差】 脇差わきざしなどの鞘さやにさす笄こうがい。小柄こづかを裏差というのに対していう。 ⇒おもて【表】

おもて‐ざしき【表座敷】🔗🔉

おもて‐ざしき表座敷】 家の表の方にある座敷。客間とする。↔奥座敷。 ⇒おもて【表】

おもて‐ざた【表沙汰】🔗🔉

おもて‐ざた表沙汰】 ①事が表面に出ること。「―にしたくない」 ②表向きの沙汰。おおやけざた。特に、訴訟。↔内沙汰。 ⇒おもて【表】

おもて‐し【表仕】🔗🔉

おもて‐し表仕】 江戸時代、廻船の船頭を補佐する役職。今の航海長にあたる。→表➊5⇒おもて【表】

おもて‐しょいん【表書院】‥ヰン🔗🔉

おもて‐しょいん表書院‥ヰン 表向きにある書院。↔奥書院。 ⇒おもて【表】

おもて‐せんけ【表千家】🔗🔉

おもて‐せんけ表千家】 千利休を始祖とする茶道流派で、千宗旦の第3子江岑千宗左の家系。表屋敷を継承したのでこの名がある。↔裏千家。 ⇒おもて【表】

おもて‐だか【表高】🔗🔉

おもて‐だか表高】 知行充行状ちぎょうあておこないじょうや知行目録に書き載せられた表面上の禄高。本知高ともいう。実際の収入高とは相違した。↔内高。 ⇒おもて【表】

おもて‐づかい【表使】‥ヅカヒ🔗🔉

おもて‐づかい表使‥ヅカヒ ①江戸幕府の大奥の職名。年寄の指図を受けて表向きの用件をつとめ、諸役人と応対する女中。 ②大名家で表向きの用をする奥女中。 ⇒おもて【表】

おもて‐の‐かね【表印】🔗🔉

おもて‐の‐かね表印(→)本印ほんがねに同じ。↔裏印うらのかね⇒おもて【表】

おもて‐むき【表向き】🔗🔉

おもて‐むき表向き】 ①公然たること。表沙汰。 ②うわべのこと。表面。「―の理由」 ③政務を執る所。また、そこで行う仕事。特に、裁判・訴訟。公儀。 ⇒おもて【表】

おもて‐やま【表山】🔗🔉

おもて‐やま表山】 日当りよく、また農耕に適する、山の南側面。 ⇒おもて【表】

おもて‐ゆうひつ【表右筆】‥イウ‥🔗🔉

おもて‐ゆうひつ表右筆‥イウ‥ 江戸幕府の職名。若年寄に属し、日記・家督・分限・吟味方などに分かれ諸事を記録した。→奥右筆⇒おもて【表】

○表を張るおもてをはる🔗🔉

○表を張るおもてをはる うわべを豪勢なように見せかけて、内実を隠す。 ⇒おもて【表】

ひょう【表】ヘウ🔗🔉

ひょうヘウ ①臣下から天子に奉る文書。主君や役所に差し出す文書。「出師すいしの―」 ②こみいった事柄を、見やすいように配列して書きあらわしたもの。「―で示す」 ③古く中国で、地上に立てて時刻をはかった木。ひかげばしら。

ひょう‐い【表衣】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐い表衣ヘウ‥ 上に着る着物。うわぎ。

ひょう‐い【表意】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐い表意ヘウ‥ ①意味をあらわすこと。 ②意思を表示すること。「―者」 ⇒ひょうい‐もじ【表意文字】

ひょうい‐もじ【表意文字】ヘウ‥🔗🔉

ひょうい‐もじ表意文字ヘウ‥ (ideograph; ideogram)一つ一つが特定の意味を表す文字。意字。↔表音文字 ⇒ひょう‐い【表意】

ひょうおん‐きごう【表音記号】ヘウ‥ガウ🔗🔉

ひょうおん‐きごう表音記号ヘウ‥ガウ (→)音声記号に同じ。 ⇒ひょう‐おん【表音】

ひょうおんしき‐かなづかい【表音式仮名遣】ヘウ‥ヅカヒ🔗🔉

ひょうおんしき‐かなづかい表音式仮名遣ヘウ‥ヅカヒ 発音通りに書こうとする仮名遣の方式で、実際の音韻と仮名との対応を規則化し書き表すもの。発音式仮名遣。 ⇒ひょう‐おん【表音】

ひょうおん‐もじ【表音文字】ヘウ‥🔗🔉

ひょうおん‐もじ表音文字ヘウ‥ (phonetic script)一つ一つが音声上の単位に相当する文字。音素を表すものを音素文字、音節を表すものを音節文字という。音字。↔表意文字 ⇒ひょう‐おん【表音】

ひょう‐か【表価】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐か表価ヘウ‥ 貨幣の表面に記した価格。額面価格。

ひょう‐が【表賀】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐が表賀ヘウ‥ 表1を奉って祝いを申し上げること。

ひょう‐がい【表外】ヘウグワイ🔗🔉

ひょう‐がい表外ヘウグワイ ①一覧表や図表などの外。「―の注記」 ②特に、常用漢字表に含まれていないこと。「―音訓」 ⇒ひょうがい‐かんじ【表外漢字】

ひょうがい‐かんじ【表外漢字】ヘウグワイ‥🔗🔉

ひょうがい‐かんじ表外漢字ヘウグワイ‥ 常用漢字表に収録していない漢字。そのうち常用漢字と並んでよく用いる漢字について、印刷字体の標準が「表外漢字字体表」に示されている。 ⇒ひょう‐がい【表外】

ひょう‐き【表記】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐き表記ヘウ‥ ①表面に書きしるすこと。おもてがき。「―の住所」 ②文字や記号で表ししるすこと。「漢字で―する」 ⇒ひょうき‐ほう【表記法】

ひょうき‐ほう【表記法】ヘウ‥ハフ🔗🔉

ひょうき‐ほう表記法ヘウ‥ハフ 文字で書き表す法則。漢字・仮名文字の使い分けや、仮名遣・送り仮名・句読法など。 ⇒ひょう‐き【表記】

ひょう‐ぐ【表具・裱具】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐ぐ表具・裱具ヘウ‥ 布または紙を貼って、巻物・掛物・書画帖・屏風・襖などに作り上げること。表装。装潢そうこう。〈運歩色葉集〉 ⇒ひょうぐ‐し【表具師】 ⇒ひょうぐ‐じ【表具地】 ⇒ひょうぐ‐や【表具屋】 ⇒ひょうぐや‐ぶし【表具屋節】

ひょうぐ‐し【表具師】ヘウ‥🔗🔉

ひょうぐ‐し表具師ヘウ‥ 表具を職とする人。 ⇒ひょう‐ぐ【表具・裱具】

ひょうぐ‐じ【表具地】ヘウ‥ヂ🔗🔉

ひょうぐ‐じ表具地ヘウ‥ヂ 表具用の生地。 ⇒ひょう‐ぐ【表具・裱具】

ひょうぐ‐や【表具屋】ヘウ‥🔗🔉

ひょうぐ‐や表具屋ヘウ‥ 表具を職とする家。また、その人。 ⇒ひょう‐ぐ【表具・裱具】

ひょうぐや‐ぶし【表具屋節】ヘウ‥🔗🔉

ひょうぐや‐ぶし表具屋節ヘウ‥ 古浄瑠璃の一派。貞享・元禄(1684〜1704)の頃、岡本文弥、または井上播磨掾門下の表具屋又四郎が大坂で語った。曲節の一部が義太夫節に伝わる。又四郎節。 ⇒ひょう‐ぐ【表具・裱具】

ひょう‐けい【表掲】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐けい表掲ヘウ‥ あらわしかかげること。掲示。

ひょう‐けい【表敬】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐けい表敬ヘウ‥ 敬意をあらわすこと。 ⇒ひょうけい‐ほうもん【表敬訪問】

ひょう‐けい【表慶】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐けい表慶ヘウ‥ 慶祝の意をあらわすこと。 ⇒ひょうけい‐かん【表慶館】

ひょうけい‐かん【表慶館】ヘウ‥クワン🔗🔉

ひょうけい‐かん表慶館ヘウ‥クワン 東京都上野公園内、東京国立博物館の一部。1900年(明治33)大正天皇が皇太子の時、成婚記念として東京市民から献納した建築物。09年落成開館。 ⇒ひょう‐けい【表慶】

ひょう‐けいさん【表計算】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐けいさん表計算ヘウ‥ 表の形で縦横に並んだ数に対して行う計算。 ⇒ひょうけいさん‐ソフトウェア【表計算ソフトウェア】

ひょうけいさん‐ソフトウェア【表計算ソフトウェア】ヘウ‥🔗🔉

ひょうけいさん‐ソフトウェア表計算ソフトウェアヘウ‥ (データを縦横に分割した表で扱うことからいう)作表や計算を中心に、見積書・請求書・報告書・企画書などの作成に使用されるソフトウェア。スプレッド‐シート。 ⇒ひょう‐けいさん【表計算】

ひょうけい‐ほうもん【表敬訪問】ヘウ‥ハウ‥🔗🔉

ひょうけい‐ほうもん表敬訪問ヘウ‥ハウ‥ ある人に、敬意を表すために訪れること。 ⇒ひょう‐けい【表敬】

ひょう‐けつ【表決】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐けつ表決ヘウ‥ 議案に対する可否の意思を表示すること。「激論の末―する」 ⇒ひょうけつ‐けん【表決権】

ひょうけつ‐けん【表決権】ヘウ‥🔗🔉

ひょうけつ‐けん表決権ヘウ‥ (→)議決権に同じ。 ⇒ひょう‐けつ【表決】

ひょう‐けん【表顕】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐けん表顕ヘウ‥ ①世に広くあらわすこと。 ②形にあらわすこと。表現すること。

ひょう‐げん【表現】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐げん表現ヘウ‥ 心的状態・過程または性格・志向・意味など総じて内面的・精神的・主体的なものを、外面的・感性的形象として表すこと。また、この客観的・感性的形象そのもの、すなわち表情・身振り・動作・言語・作品など。表出。「作者の意図がよく―されている」「―力」 ⇒ひょうげん‐がた【表現型】 ⇒ひょうげん‐しゅぎ【表現主義】 ⇒ひょうげん‐の‐じゆう【表現の自由】 ⇒ひょうげん‐は【表現派】

ひょうげん‐がた【表現型】ヘウ‥🔗🔉

ひょうげん‐がた表現型ヘウ‥ (phenotype)生物体の示す形態的・生理的・行動的な性質。基本的には遺伝子型に規定されるが、環境などの諸条件によって変化することがある。ひょうげんけい。↔遺伝子型。 ⇒ひょう‐げん【表現】

ひょうげん‐しゅぎ【表現主義】ヘウ‥🔗🔉

ひょうげん‐しゅぎ表現主義ヘウ‥ (Expressionismus ドイツ)20世紀初頭から第一次大戦後まで、ドイツの社会矛盾を反映した文学・芸術思潮。自然主義・印象主義に対する反動から作者個人の強烈な主観を通して対象を極度に変形・歪曲する。文学ではG.カイザー・ウェルフェル、絵画ではムンクやコルヴィッツを先駆としてノルデ・カンディンスキーら、彫刻ではレーンブルックら、建築ではタウトら、音楽ではシェーンベルク・ウェーベルンらがその代表。 ⇒ひょう‐げん【表現】

ひょうけん‐だいり【表見代理】ヘウ‥🔗🔉

ひょうけん‐だいり表見代理ヘウ‥ 〔法〕代理権を伴わない代理行為のうち、相手方の立場に非難すべき点はなく、むしろ本人に一定の帰責事由があるため、適法な代理行為と同一の効果を生ずるとされるもの。→無権代理→越権代理

ひょうげん‐の‐じゆう【表現の自由】ヘウ‥イウ🔗🔉

ひょうげん‐の‐じゆう表現の自由ヘウ‥イウ 外部に向かって思想・主張などを表現する自由。日本では憲法第21条で保障。 →参照条文:日本国憲法第21条 ⇒ひょう‐げん【表現】

ひょうげん‐は【表現派】ヘウ‥🔗🔉

ひょうげん‐は表現派ヘウ‥ 表現主義。また、その主義の芸術家の一派。 ⇒ひょう‐げん【表現】

ひょう‐ごう【表号・標号】ヘウガウ🔗🔉

ひょう‐ごう表号・標号ヘウガウ ①めじるし。しるし。 ②表徳。号。

ひょうご‐もじ【表語文字】ヘウ‥🔗🔉

ひょうご‐もじ表語文字ヘウ‥ (→)単語文字に同じ。

ひょう‐さつ【表札・標札】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐さつ表札・標札ヘウ‥ 居住者の氏名を戸口・門などに標示するふだ。門標。

ひょう‐し【表紙】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐し表紙ヘウ‥ 書籍・帳簿の保護・内容表示・装飾のために外側につける紙・革・布などのおおい。 ⇒ひょうし‐てがた【表紙手形】

ひょう‐じ【表示】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐じ表示ヘウ‥ ①外部へあらわし示すこと。今昔物語集6「此れ、偏に金粟こんぞく世界に生ぜる―なりと」。「賞味期限を―する」「意思―」 ②図表にして示すこと。 ⇒ひょうじ‐しゅぎ【表示主義】

ひょう‐じ【表事】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐じ表事ヘウ‥ きざし。兆候。まえぶれ。太平記24「亡国の先兆、法滅の―」

ひょう‐しき【表式】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐しき表式ヘウ‥ ①表示する一定の方式。 ②てほん。のり。

ひょうじ‐しゅぎ【表示主義】ヘウ‥🔗🔉

ひょうじ‐しゅぎ表示主義ヘウ‥ 〔法〕意思表示の効力を決定するにあたって、外部に表れた形を重視する立場。意思主義よりも取引の安全に資する。↔意思主義 ⇒ひょう‐じ【表示】

ひょうし‐てがた【表紙手形】ヘウ‥🔗🔉

ひょうし‐てがた表紙手形ヘウ‥ 何枚かの少額面の手形をまとめて一定の金額に括り、その上に表紙のように付される新たな一定額の手形。手形割引市場では最低割引単位が定められているために用いる手法。 ⇒ひょう‐し【表紙】 ○拍子に掛かるひょうしにかかる ①拍子すなわち音楽のリズムに乗って物事をする。狂言、金津地蔵「拍子に掛かつて申さう」 ②調子に乗る。鳩翁道話「拍子に掛かつて身の上の難儀話」 ⇒ひょう‐し【拍子】

ひょう‐しゅつ【表出】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐しゅつ表出ヘウ‥ ①精神活動の動きが外部に表れること。表情・呼吸運動・筋肉運動・腺分泌の変化など。 ②(→)表現に同じ。「感情の―」

ひょう‐しょ【表書】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐しょ表書ヘウ‥ おもてがき。表記。

ひょう‐しょう【表象】ヘウシヤウ🔗🔉

ひょう‐しょう表象ヘウシヤウ(→)象徴に同じ。 ②〔哲〕〔心〕(Vorstellung ドイツ)知覚に基づいて意識に現れる外的対象の像。対象が現前している場合(知覚表象)、記憶によって再生される場合(記憶表象)、想像による場合(想像表象)がある。感覚的・具体的な点で概念や理念と区別される。

ひょう‐しょう【表彰】ヘウシヤウ🔗🔉

ひょう‐しょう表彰ヘウシヤウ ①あらわしてあきらかにすること。表章。 ②善行・功労・成績などを、世に広く明らかにし、ほめること。「永年勤続者を―する」「―状」

ひょう‐じょう【表情】ヘウジヤウ🔗🔉

ひょう‐じょう表情ヘウジヤウ ①心中の感情・情緒を、顔つきや身振りに出しあらわすこと。また、そのあらわれたもの。「怒りを―に表す」「―ゆたかに語る」 ②比喩的に、社会のある面が持つ様相。「歳末の町の―」 ⇒ひょうじょう‐きん【表情筋】 ⇒ひょうじょう‐じゅつ【表情術】 ⇒ひょうじょう‐にんぎょう【表情人形】

ひょうじょう‐きん【表情筋】ヘウジヤウ‥🔗🔉

ひょうじょう‐きん表情筋ヘウジヤウ‥ 顔面の横紋筋の総称。前頭筋・鼻筋・口輪筋・頬筋きょうきんなど。すべて顔面神経によって支配される。顔面筋。 ⇒ひょう‐じょう【表情】

ひょうじょう‐じゅつ【表情術】ヘウジヤウ‥🔗🔉

ひょうじょう‐じゅつ表情術ヘウジヤウ‥ 演劇で、動作・姿態・面貌などの上に思想・感情を表現する技術。ミミック。 ⇒ひょう‐じょう【表情】

ひょうじょう‐にんぎょう【表情人形】ヘウジヤウ‥ギヤウ🔗🔉

ひょうじょう‐にんぎょう表情人形ヘウジヤウ‥ギヤウ 諸種の表情をかたどって作った人形。 ⇒ひょう‐じょう【表情】

ひょう・する【表する】ヘウ‥🔗🔉

ひょう・する表するヘウ‥ 〔他サ変〕[文]表す(サ変) あらわす。示す。平家物語5「空に弘誓ぐぜいの深広なることを―・す」。「敬意を―・する」

ひょうそう‐ぎょ【表層魚】ヘウ‥🔗🔉

ひょうそう‐ぎょ表層魚ヘウ‥ 浮魚うきうおのこと。 ⇒ひょう‐そう【表層】

[漢]表🔗🔉

 〔十部6画〕 ⇒衣部

[漢]表🔗🔉

 字形  筆順 〔衣(衤)部3画/8画/教育/4129・493D〕 〔音〕ヒョウ〈ヘウ〉(呉)(漢) 〔訓〕おもてあらわす・あらわれる [意味] ①物の外側にあらわれている面。おもて。(対)裏。「表面・表紙・地表」 ②おもてに出してはっきりさせる。あらわす。「謝意を表する」「表明・表現・発表」 ③目立ってあらわれたもの。てほん。「師表・儀表」 ④天子または役所にたてまつる文書。「出師すいしの表」「上表・辞表」 ⑤こみいった事柄を一目でわかるように整理して書きあらわしたもの。「図表・年表・時刻表・正誤表」 [解字] 会意。「衣」+「毛」(=毛皮のおもて)。上に着る衣の意。転じて、おもての意。 [下ツキ 意表・雲表・華表・儀表・月表・公表・師表・辞表・上表・図表・旌表・製表・阡表・体表・代表・地表・徴表・年表・発表・譜表・別表

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あらわ・す【表す(表わす)・現す(現わす)・顕す】🔗🔉

あらわ・す アラハス [3] 【表す(表わす)・現す(現わす)・顕す】 (動サ五[四]) (1)今までなかったり隠れていたりした物・姿・様子などを,外から見えるようにする。《現》「姿を―・す」「全貌を―・す」「正体を―・す」「本性を―・す」 (2)感情などを表情や外見から読みとれるようにする。《表》「怒りを顔に―・す」 (3)人が,考え・感情などを,言葉・絵・音楽などによって相手に示す。表現する。《表》「自分の気持ちをうまく言葉に―・すことができない」「荘厳な雰囲気を音楽で―・す」 (4)記号や色がある意味を示す。表示する。《表》「交通信号の赤は『止まれ』を―・す」「地図で寺を―・す記号」 (5)広く世間に知らせる。顕彰する。《顕》「碑を建ててその功績を世に―・す」 (6)口に出して言う。「君をやさしみ―・さずありき/万葉 854」 [可能] あらわせる 〔「あらわれる」に対する他動詞〕 [慣用] 頭角を―・馬脚を―・化けの皮を―

あらわ・る【表る・現る・顕る】🔗🔉

あらわ・る アラハル 【表る・現る・顕る】 (動ラ下二) ⇒あらわれる

あらわれ【表れ・現れ】🔗🔉

あらわれ アラハレ [0] 【表れ・現れ】 あらわれること。あらわれたもの。「好意の―」

あらわ・れる【表れる(表われる)・現れる(現われる)・顕れる】🔗🔉

あらわ・れる アラハレル [4] 【表れる(表われる)・現れる(現われる)・顕れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あらは・る (1)今までなかった人や物が出てきたり,隠れて見えなかった物や事柄が見えるようになる。出現する。《現》「一五分ほどおくれて―・れた」「この辺には時に熊の―・れることがある」 (2)それまで存在しなかった物や事柄が生じたり作られたりして,目で確認できるようになる。出現する。登場する。出る。《現》「皮膚に赤い発疹(ハツシン)が―・れる」「薬の効果が―・れる」 (3)考え・感情・傾向などが,他人に感知されるようになる。《表》「景気の動向はすぐ数字に―・れる」「顔に死相が―・れる」 (4)隠されていた物やわからなかった事柄などが,人々に知られるようになる。露顕する。《現》「これまでの悪事が―・れる」「こういう時にこそ,その人の真価が―・れる」 〔「あらわす」に対する自動詞〕

うえ-の-きぬ【表衣・袍】🔗🔉

うえ-の-きぬ ウヘ― 【表衣・袍】 袍(ホウ)。また,略装のときの直衣(ノウシ)。

うえ-の-はかま【表袴・上袴】🔗🔉

うえ-の-はかま ウヘ― 【表袴・上袴】 束帯のとき,大口の上につける袴。夏・冬を問わず表は白,裏は紅。三位以上または禁色を許された者は有文の絹織物,四位以下は平絹を用いる。 表袴 [図]

うわ-ぐそく【上具足・表具足】🔗🔉

うわ-ぐそく ウハ― [3] 【上具足・表具足】 腹巻・鎖帷子(クサリカタビラ)などを着込んでいるとき,その上につける具足をいう語。

うわ-まき【上巻(き)・表巻(き)】🔗🔉

うわ-まき ウハ― [0] 【上巻(き)・表巻(き)】 巻子や書状を上から包む白い紙。

うわ-も【上裳・表裳】🔗🔉

うわ-も ウハ― 【上裳・表裳】 (1)律令制下,男女が礼服に用いた裳。男は袴(ハカマ)の上,女は下裳(シタモ)の上につけた。 (2)上代,女の重ねの裳の上の部分。

おもて【表】🔗🔉

おもて [3] 【表】 (1)二つの面のうち,前や上になる方。また,外側。表面。 ⇔裏 「封筒の―」 (2)目立つ方の側。前面・正面になる方。 ⇔裏 「―から入る」「―玄関」「―参道」 (3)家のそと。屋外。戸外。 ⇔うち 「―で遊ぶ」 (4)見せかけの部分。うわべ。外見。 ⇔裏 「―はきれいごとで済ます」「裏―のない人」 (5)おおっぴらなこと。おおやけ。「―沙汰(ザタ)」 (6)正式なもの。本来のもの。 ⇔裏 「―芸」 (7)野球で,先攻チームの攻撃する間。 ⇔裏 「七回の―」 (8)(畳や下駄などの)表面をおおうもの。「畳―」「―付き」 (9)書類などに書いてある事柄。「書類の―ではこうなっている」 (10)江戸時代,将軍・大名の私的な生活に対して,公的な政務。また,政務を執る所。 (11)連歌・俳諧で,一枚目の懐紙の表。初表(シヨオモテ)。 (12)「表千家」の略。 (13)「表仕」の略。 (14)名詞の下に付いて,複合語をつくる。(ア)その方向に向かっていること,その側に面していることを表す。「南―の座敷」(イ)その方向の土地・地方を表す。「江戸―」「国―」

おもて=に立・てる🔗🔉

――に立・てる 公然と表面に出して示す。

おもて-えし【表絵師】🔗🔉

おもて-えし― [4] 【表絵師】 江戸幕府御用絵師のうち,奥絵師の支流十数家。御家人格。

おもて-かいどう【表街道】🔗🔉

おもて-かいどう ―ダウ [4] 【表街道】 (1)正式の街道。本道。 (2)(比喩的に)まっとうな人生。はなやかな人生。正しい人生。「人生の―を歩む」

おもて-がき【表書き】🔗🔉

おもて-がき [0] 【表書き】 「上書(ウワガ)き」に同じ。

おもて-がまえ【表構え】🔗🔉

おもて-がまえ ―ガマヘ [4] 【表構え】 外側から見たときの家や門などの造りや様子。「立派な―」

おもて-がろう【表家老】🔗🔉

おもて-がろう ―ラウ [4] 【表家老】 江戸時代,武家で政務にあずかる家老。 ⇔奥家老

おもて-かんばん【表看板】🔗🔉

おもて-かんばん [4] 【表看板】 (1)劇場などの正面にかかげる,上演内容や配役などを記した看板。 (2)世間に対して示す名目。「実業家を―にした詐欺師」

おもて-ぐち【表口】🔗🔉

おもて-ぐち [0][3] 【表口】 (1)表側の方の出入り口。正面の出入り口。 ⇔裏口 (2)登山道・参道などで,本道となる方の道。 (3)土地・建物などの正面の幅。表間口。

おもて-けい【表罫】🔗🔉

おもて-けい [0] 【表罫】 印刷に用いる罫線の一。実線の細いもの。

おもて-げい【表芸】🔗🔉

おもて-げい [3] 【表芸】 自分の本業とする技芸。 ⇔裏芸

おもて-げんかん【表玄関】🔗🔉

おもて-げんかん ―クワン [4] 【表玄関】 (1)家の正面にある,来客などを迎える玄関。 ⇔内玄関 (2)その国・地域の主要な空港・駅などをたとえていう。

おもて-こうけ【表高家】🔗🔉

おもて-こうけ ―カウ― [4] 【表高家】 江戸幕府の職名。高家のうち,高家肝煎(キモイリ)になれなかった無役の高家。

おもて-ござしょ【表御座所】🔗🔉

おもて-ござしょ [5] 【表御座所】 天皇が政務をとる建物。皇居正殿の奥にある。

おもて-ごしょう【表小姓】🔗🔉

おもて-ごしょう ―シヤウ [4] 【表小姓】 (1)江戸幕府の職名。政務の行われる表に勤める小姓。 (2)大名家で,表に勤める小姓。

おもて-ごてん【表御殿】🔗🔉

おもて-ごてん [4] 【表御殿】 公の政務を執り,儀式を行う建物。

おもて-さく【表作】🔗🔉

おもて-さく [0][3] 【表作】 一年のうちに同じ田畑で時期をずらして二種類の作物を作る場合,本来の目的の作物。稲を収穫したあとに麦を作る場合の稲の方。 ⇔裏作

おもて-ざし【表差】🔗🔉

おもて-ざし [0] 【表差】 脇差の鞘表(サヤオモテ)にさす笄(コウガイ)。

おもて-ざしき【表座敷】🔗🔉

おもて-ざしき [4] 【表座敷】 (1)家の表の側にある客用の座敷。 (2)遊里で,上位の遊女のいる,道に面した二階の部屋。また,そこにいる遊女。

おもて-ざた【表沙汰】🔗🔉

おもて-ざた [0] 【表沙汰】 (1)世間に知れてしまうこと。みんなに知られること。おおやけ。「不祥事が―になる」 (2)事件などが裁判にまで進むこと。訴えごと。 ⇔内沙汰

おもて-し【表仕】🔗🔉

おもて-し 【表仕】 江戸時代の廻船乗組の役名。航法を担当する航海長役。船頭を補佐する船方三役の一。おもて。表役。

おもて-しょいん【表書院】🔗🔉

おもて-しょいんン [4] 【表書院】 書院造りで,建物の表側にある書院。 ⇔奥書院

おもて-だか【表高】🔗🔉

おもて-だか [0] 【表高】 江戸時代,大名・知行取りの表向きの石高。公称の禄高。 ⇔内高

おもて-づかい【表使】🔗🔉

おもて-づかい ―ヅカヒ 【表使】 (1)江戸幕府の大奥の職名。奥女中の中で,年寄の命を受けて諸種の買い物をつかさどるほか,年寄・中臈の代参の随行や諸役人との応対など,表向きの用に当たる者。 (2)大名などの諸家で,表向きと奥向きの連絡に当たる役。

おもて-ど【表戸】🔗🔉

おもて-ど [3] 【表戸】 家の表の戸。

おもて-むき【表向き】🔗🔉

おもて-むき [0] 【表向き】 (1)他人に知られること。表ざた。「約束の内容は―にはしない」 (2)(副詞的にも用いる)世間体のために取り繕った見せかけ。「―(は)病気ということにした」 (3)公の場。公の事柄。(ア)政務を執る所。幕府。政府。「―の沙汰」(イ)(商家で)店。 ⇔奥向き 「跡を預けて―をさばかせ/浮世草子・五人女 3」

おもて-ゆうひつ【表右筆】🔗🔉

おもて-ゆうひつ ―イウ― [4] 【表右筆】 江戸幕府の職名。若年寄に属し,老中奉書などの書物(カキモノ)・文案の作成,幕府の日記の記入および将軍印章の保管などに当たった。 →奥右筆

ひょう【表】🔗🔉

ひょう ヘウ [0] 【表】 (1)文章ではわかりにくい事柄などを,分類整理して,見やすくまとめたもの。リスト。「時間―」「―にまとめる」 (2)臣下から天子にたてまつる文書。上表文。「出師(スイシ)の―」

ひょう-い【表衣】🔗🔉

ひょう-い ヘウ― [1] 【表衣】 一番上に着る衣服。うわぎ。

ひょう-い【表意】🔗🔉

ひょう-い ヘウ― [1] 【表意】 (1)文字が意味を表していること。 ⇔表音 (2)意思を表示すること。「―者」

ひょうい-もじ【表意文字】🔗🔉

ひょうい-もじ ヘウ― [4] 【表意文字】 ことばを意味の面からとらえて,一字一字を一定の意味にそれぞれ対応させた文字。絵文字・象形文字・漢字など。意字。 ⇔表音文字

ひょう-おん【表音】🔗🔉

ひょう-おん ヘウ― [0] 【表音】 文字が,発音を表していること。音標。 ⇔表意

ひょうおん-きごう【表音記号】🔗🔉

ひょうおん-きごう ヘウ―ガウ [5] 【表音記号】 ⇒音声記号(オンセイキゴウ)

ひょうおん-しき-かなづかい【表音式仮名遣い】🔗🔉

ひょうおん-しき-かなづかい ヘウ―カナヅカヒ [9] 【表音式仮名遣い】 仮名を実際の発音にもっぱら対応させた仮名遣い。現代仮名遣いは現代語の発音に基づく表音式仮名遣いの一種であるが,連濁ならびに連呼音の場合に「ぢ」「づ」を用いる点など,一部に歴史的仮名遣いを残している。発音式仮名遣い。

ひょうおん-もじ【表音文字】🔗🔉

ひょうおん-もじ ヘウ― [5] 【表音文字】 文字の中で,一字一字が特定の意味を表すことがなく,もっぱら一つ一つの音声に対応して,その発音を表すもの。ローマ字・アラビア文字・仮名など。音字。音標文字。写音文字。 ⇔表意文字

ひょう-か【表価】🔗🔉

ひょう-か ヘウ― [1] 【表価】 有価証券の表に記されている価格。額面価格(ガクメンカカク)。

ひょう-がい【表外】🔗🔉

ひょう-がい ヘウグワイ [0] 【表外】 (1)一覧表などの表に含まれないこと。 (2)「常用漢字表」に含まれないこと。「―漢字」「―音訓」

ひょう-かつ【表割】🔗🔉

ひょう-かつ ヘウ― [0] 【表割】 受精卵の表層で分割が行われる卵割様式。卵黄が中央にある卵(昆虫類・クモ類,その他の節足動物)にみられる。

ひょう-き【表記】🔗🔉

ひょう-き ヘウ― [1] 【表記】 (名)スル (1)おもてに書き記すこと。また,その文字。おもて書き。「―の住所あてお送り下さい」 (2)文字や記号で書き表すこと。「漢字仮名まじりで―する」

ひょうき-ほう【表記法】🔗🔉

ひょうき-ほう ヘウ―ハフ [0] 【表記法】 言葉を文字によって書き表すときのきまり。日本語でいえば,漢字の使い分け,送り仮名の付け方,仮名遣い,句読点など補助記号の使い方,縦書き・横書きなど。 →正書法

ひょう-ぐ【表具・具】🔗🔉

ひょう-ぐ ヘウ― [3][0] 【表具・具】 布や紙をはって,巻物・掛物・屏風(ビヨウブ)・襖(フスマ)などに仕立てること。表装。背帖(ハイチヨウ)。

ひょうぐ-し【表具師】🔗🔉

ひょうぐ-し ヘウ― [3] 【表具師】 軸物や額を作ったり,襖(フスマ)や屏風(ビヨウブ)を仕立てたりすることを職業とする人。経師屋。

ひょうぐ-じ【表具地】🔗🔉

ひょうぐ-じ ヘウ―ヂ [3] 【表具地】 表具用の生地。模様を織り出したものが多い。

ひょうぐ-や【表具屋】🔗🔉

ひょうぐ-や ヘウ― [0] 【表具屋】 表具師。また,その店。経師屋。

ひょうぐ-や-ぶし【表具屋節】🔗🔉

ひょうぐ-や-ぶし ヘウ― 【表具屋節】 上方浄瑠璃の一。大坂の太夫表具屋又四郎が,貞享(1684-1688)・元禄(1688-1704)頃に語って流行したもの。

ひょう-けい【表掲】🔗🔉

ひょう-けい ヘウ― [0] 【表掲】 (名)スル あらわしかかげること。掲示すること。

ひょう-けい【表敬】🔗🔉

ひょう-けい ヘウ― [0] 【表敬】 (名)スル 敬意をあらわすこと。「―訪問」

ひょう-けい【表慶】🔗🔉

ひょう-けい ヘウ― [0] 【表慶】 慶賀の意を表すこと。

ひょうけいさん-ソフト【表計算―】🔗🔉

ひょうけいさん-ソフト ヘウケイサン― [7] 【表計算―】 ⇒スプレッド-シート

ひょう-けつ【表決】🔗🔉

ひょう-けつ ヘウ― [0] 【表決】 (名)スル 合議体の構成員が,一定の議案について賛否の意思を表明すること。「―権」

ひょう-けん【表顕】🔗🔉

ひょう-けん ヘウ― [0] 【表顕】 (名)スル 世の人に広く知らせ明らかにすること。顕彰。「予が赤心を他日に―せんことを/新聞雑誌 12」

ひょう-げん【表現】🔗🔉

ひょう-げん ヘウ― [3] 【表現】 (名)スル (1)内面的・精神的・主体的な思想や感情などを,外面的・客観的な形あるものとして表すこと。また,その表れた形である表情・身振り・記号・言語など。特に,芸術的形象たる文学作品(詩・小説など)・音楽・絵画・造形など。「適切な言葉で―する」「―力」「―方法」 (2)外にあらわれること。外にあらわすこと。 〔明治時代に作られた語〕

ひょうげん-がた【表現型】🔗🔉

ひょうげん-がた ヘウ― [0] 【表現型】 生物の外見に現れた形態的・生理的性質。 ⇔遺伝子型

ひょうげん-しゅぎ【表現主義】🔗🔉

ひょうげん-しゅぎ ヘウ― [5] 【表現主義】 〔(ドイツ) Expressionismus〕 二〇世紀初めドイツを中心に展開された芸術運動。文学上の自然主義や美術上の印象主義に対する反動としておこり,作家の内面的・主観的な感情表現に重点をおいた。はじめ絵画で,キルヒナー・カンディンスキーらが主唱し,第一次大戦後は文学・音楽・演劇・映画の分野にも広まった。

ひょうげん-の-じゆう【表現の自由】🔗🔉

ひょうげん-の-じゆう ヘウ―ジイウ 【表現の自由】 憲法が保障する基本的人権の一。外部に向かって自らの意見・思想・主張を表現する自由。

ひょうけん-だいり【表見代理】🔗🔉

ひょうけん-だいり ヘウケン― [5] 【表見代理】 代理権のない者が代理行為をした場合のうち,その者と本人との間に一定の関係があり,相手方がその者を本人の正当な代理人と誤信して取引などが成立したときは,代理権がないにもかかわらず,その代理行為を有効とする制度。 →無権代理

ひょう-ごう【表号・標号】🔗🔉

ひょう-ごう ヘウガウ [0] 【表号・標号】 (名)スル (1)めじるし。しるし。 (2)はっきり言うこと。はっきり名づけること。「その―する声は何であつても/ふらんす物語(荷風)」

ひょうご-もじ【表語文字】🔗🔉

ひょうご-もじ ヘウゴ― [4] 【表語文字】 表意文字のうち,一字ずつが一語を表す文字。漢字の類。一字は,その対応する語の意味と音を同時に表すことになる。単語文字。

ひょう-さつ【表札・標札】🔗🔉

ひょう-さつ ヘウ― [0] 【表札・標札】 門・戸口などに掲げて,居住者の名を示す札。

ひょう-し【表紙】🔗🔉

ひょう-し ヘウ― [3][0] 【表紙】 (1)書物や帳簿などの外側に保護・装飾・内容表示などのために付けた,厚紙や革・布などのおおい。 (2)巻物を巻いたときに表側に出るようにつけた布帛(フハク)や紙。

ひょう-じ【表示】🔗🔉

ひょう-じ ヘウ― [0][1] 【表示】 (名)スル (1)外部にはっきりとあらわし示すこと。「意思を―する」 (2)表にして示すこと。「前年度の成績を―する」 (3)きざし。表事。「此れ偏に金粟世界に生ぜる―也/今昔 6」

ひょうじ-しゅぎ【表示主義】🔗🔉

ひょうじ-しゅぎ ヘウ― [4] 【表示主義】 行為者の意思と外部への表示行為が一致しないときに,外部に示された表示を重んじて,その行為の効力を決める主義。 ⇔意思主義

ひょう-しき【表式】🔗🔉

ひょう-しき ヘウ― [0] 【表式】 (1)表示する一定の形式。 (2)手本。規範。

ひょう-しゅつ【表出】🔗🔉

ひょう-しゅつ ヘウ― [0] 【表出】 (名)スル 精神内部の動きが外部にあらわれること。また,あらわすこと。「感情の―」

ひょう-しょ【表書】🔗🔉

ひょう-しょ ヘウ― [1][0] 【表書】 おもて書き。うわ書き。表記。

ひょう-しょう【表章】🔗🔉

ひょう-しょう ヘウシヤウ [0] 【表章】 (名)スル 表し明らかにすること。

ひょう-しょう【表象】🔗🔉

ひょう-しょう ヘウシヤウ [0] 【表象】 〔哲〕 〔(ドイツ) Vorstellung〕 感覚の複合体として心に思い浮かべられる外的対象の像。知覚内容・記憶像など心に生起するもの。直観的な点で概念や理念の非直観作用と異なる。心像。観念。

ひょう-しょう【表彰】🔗🔉

ひょう-しょう ヘウシヤウ [0] 【表彰】 (名)スル 善行・功労・成果などを公にし,ほめたたえること。「人命救助で―される」

ひょうしょう-じょう【表彰状】🔗🔉

ひょうしょう-じょう ヘウシヤウジヤウ [0] 【表彰状】 表彰の主旨を記した書面。表状。

ひょう・す【表す】🔗🔉

ひょう・す ヘウ― [1] 【表す】 ■一■ (動サ五) 〔サ変動詞「表する」の五段化〕 「表する」に同じ。「敬意を―・さずに去る」 [可能] ひょうせる ■二■ (動サ変) ⇒ひょうする

ひょう・する【表する】🔗🔉

ひょう・する ヘウ― [3] 【表する】 (動サ変)[文]サ変 へう・す あらわす。「遺憾の意を―・する」「我朝は葦の葉を―・するとぞ/曾我 6」

おもて【表[面]】(和英)🔗🔉

おもて【表[面]】 (1) the face;→英和 the surface (表面);→英和 the right side (着物の);the head (貨幣の).→英和 (2) the front (前面);→英和 the front door (戸口). (3) the street (街路);→英和 out of doors (戸外). 7回の〜《野》the top of the seventh inning.〜で[に]outside.→英和 ‖表門 the front gate.

おもてぐち【表口】(和英)🔗🔉

おもてぐち【表口】 the front door.

おもてげんかん【表玄関】(和英)🔗🔉

おもてげんかん【表玄関】 the front door.

おもてざしき【表座敷】(和英)🔗🔉

おもてざしき【表座敷】 a front parlor.

おもてざた【表沙汰にする】(和英)🔗🔉

おもてざた【表沙汰にする】 make public (公表);go to law(訴える).〜になる be made[become]public;be brought before the court.→英和

おもてむき【表向き(は)】(和英)🔗🔉

おもてむき【表向き(は)】 openly;→英和 publicly (公に);→英和 officially (公式に).→英和 〜の open;→英和 public;→英和 official.→英和

ひょう【表】(和英)🔗🔉

ひょう【表】 a table;→英和 a diagram (図表);→英和 a schedule (予定表).→英和

ひょういもじ【表意文字】(和英)🔗🔉

ひょういもじ【表意文字】 an ideograph.→英和

ひょうおん【表音(の)】(和英)🔗🔉

ひょうおん【表音(の)】 phonetic.→英和 ‖表音記号(文字) a phonetic symbol[sign](alphabet).

ひょうき【表記の】(和英)🔗🔉

ひょうき【表記の】 mentioned on the outside.→英和 表記法 notation.→英和

ひょうぐし【表具師】(和英)🔗🔉

ひょうぐし【表具師】 a paper hanger.

ひょうけい【表敬訪問】(和英)🔗🔉

ひょうけい【表敬訪問】 a courtesy visit;a courtesy call.

ひょうけつ【表[票]決(で)】(和英)🔗🔉

ひょうけつ【表[票]決(で)】 (by) vote;→英和 voting.〜する take a vote;putto vote.

ひょうげん【表現】(和英)🔗🔉

ひょうげん【表現】 (an) expression.→英和 〜する express.→英和 ‖表現主義 expressionism.

ひょうさつ【表札】(和英)🔗🔉

ひょうさつ【表札】 a doorplate;→英和 a nameplate.→英和

ひょうし【表紙】(和英)🔗🔉

ひょうし【表紙】 a cover.→英和 〜をつける cover.

ひょうじ【表示】(和英)🔗🔉

ひょうじ【表示】 (an) indication.〜する indicate.→英和 ‖表示価格 a list price.

ひょうする【表する】(和英)🔗🔉

ひょうする【表する】 express;→英和 show.→英和 謝意を〜 express one's thanks.…に敬意を表して in honor of….

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