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き‐しん【×針】🔗🔉

き‐しん【×針】 《「」は日かげの意》古代の日時計の一種。水平の台の上に一定の高さの柱を垂直に立て、その影の落ちる方角によって時間を計り、影の長短によって季節・一太陽年の長さを知る。日(につきぎ)

さ‐より【細=魚・針=魚・×🔗🔉

さ‐より【細魚・針魚・× ダツ目サヨリ科の海水魚。全長約四〇センチ。体は細長く、下あごが突き出し、先が赤い。背部は青緑色、腹側は銀白色。沿岸の表層にすみ、汽水域にも入る。刺身、吸い物種とされる。《季 春》

しん‐い【×鍼医・針医】🔗🔉

しん‐い【×鍼医・針医】はりい」に同じ。

しん‐きゅう【×鍼×灸・針×灸】‐キウ🔗🔉

しん‐きゅう【××灸・針×灸】‐キウ はりときゅう。漢方で、治療のためにはりを打ったり灸をすえたりすること。「―術」

しん‐けい【針形】🔗🔉

しん‐けい【針形】 細長く、先がとがった形。葉の形などにいう。

しん‐じゅつ【×鍼術・針術】🔗🔉

しん‐じゅつ【×鍼術・針術】 漢方医術の一。金属製の細い針を刺して病気を治す療法。はり。

しん‐じょう【針状】‐ジヤウ🔗🔉

しん‐じょう【針状】‐ジヤウ 針のように、細く先がとがっている状態。はりじょう。「―毛」

しんしょう‐ぼうだい【針小棒大】シンセウ‐🔗🔉

しんしょう‐ぼうだい【針小棒大】シンセウ‐ [名・形動]《針のように小さいことを棒のように大きく言う意から》小さい事柄を大げさに誇張して言いたてること。また、そのさま。「―に言い触らす」

しん‐せん【針線・×鍼線】🔗🔉

しん‐せん【針線・×鍼線】 はりといと。また、針仕事。裁縫。はりがね。

しん‐みょう【針妙】‐メウ🔗🔉

しん‐みょう【針妙】‐メウ 宮廷女房の私室にいて、主に裁縫をする上級の女中。「なま―の、衣盗みて小袖になして着たる」〈無名抄〉一般の家庭や寺院で、裁縫をさせるために雇う女。寺院では女人禁制であったので、この名目で妻を置く所もあった。「―のすわった形(なり)に灯がとぼり」〈柳多留・初〉

しん‐よう【針葉】‐エフ🔗🔉

しん‐よう【針葉】‐エフ 細く、先のとがった針状の葉。

しんよう‐じゅ【針葉樹】シンエフ‐🔗🔉

しんよう‐じゅ【針葉樹】シンエフ‐ 針葉をつける樹木。裸子植物のマツ・スギ・ヒノキ・イチイなど。広葉樹。

しんようじゅ‐りん【針葉樹林】シンエフジユ‐🔗🔉

しんようじゅ‐りん【針葉樹林】シンエフジユ‐ 針葉樹が優占種となっている森林。主に北半球に分布。トウヒ・シラビソ・トドマツなどが多い。

しん‐ろ【針路】🔗🔉

しん‐ろ【針路】 《羅針盤で進行方向を知るところから》船舶・航空機などの進む方向。コース。「南に―をとる」「―を外れる」目ざす方向。進路。「党の―」

はり【針】🔗🔉

はり【針】 布などを縫う、細くて先のとがった金属製の道具。一方のはしに糸を通す穴(めど)がある。縫い針。また、布を刺して留めるための穴のない留め針・待ち針もある。形や用途がに似ているもの。サソリ・ハチなどのもつ、他の動物に刺して毒を注入する器官。注射器の先端につけ、皮膚などに刺して薬剤を注入する器具。注射針。レコードの盤面の溝をなぞり、振動をひろい伝えるもの。レコード針。編み物に用いる棒針の類。書類などをとじるための金具。「ホッチキスの―」植物のとげ。「枳殻(からたち)の生垣のすき間もなく―を立てて」〈蘆花・思出の記〉時計・計器の目盛りを指し示すもの。「磁石の―」裁縫。おはり。「―を習う」感情を刺激すること。害意。「言葉に―を含む」助数詞的に用いて、針で縫った目数を数えるのに用いる。「傷口を五―縫う」 [下接語]御(お)針・縫い針 (ばり)網針・編み針・置き針・返し針・鉤(かぎ)針・掛け針・蚊針・革針・擬餌(ぎじ)針・絹針・絎(くけ)針・毛針・小町針・仕付け針・千人針・空(そら)針・畳針・釣り針・綴(と)じ針・留め針・縫い針・刃針・平針・棒針・待ち針・メリケン針・木綿針

針刺すばかり🔗🔉

針刺すばかり ごくわずかなことのたとえ。「その子孫、世に―の所を知らず」〈宇治拾遺・一五〉

針ほどの事を棒ほどに言う🔗🔉

針ほどの事を棒ほどに言う 小さいことを大げさに言うたとえ。針小棒大。

針を蔵に積みても溜(た)まらぬ🔗🔉

針を蔵に積みても溜(た)まらぬ いくら努力して小銭をためても、一方で使ってしまえばまとまった蓄えにはならないことのたとえ。「その上に世間の義理をも勤めては、―といふは」〈浮・万金丹・四〉

はりあな‐しゃしんき【針穴写真機・針△孔写真機】🔗🔉

はりあな‐しゃしんき【針穴写真機・針孔写真機】 ピンホールカメラ

はり‐い【針×藺】‐ゐ🔗🔉

はり‐い【針×藺】‐ゐ カヤツリグサ科の一年草。田や湿地に群生し、高さ八〜一八センチ。茎は細く、葉はない。夏から秋、卵形から楕円形の淡紫褐色の小さい穂をつける。

はり‐いか【針烏=賊】🔗🔉

はり‐いか【針烏賊】 コウイカの別名。コウイカ科のイカ。外套長八センチくらいでコウイカに似るが、石灰質の甲は薄い。東京湾以西に産し、食用。

はり‐うお【針魚】‐うを🔗🔉

はり‐うお【針魚】‐うを はりよ

はり‐うち【針打ち】🔗🔉

はり‐うち【針打ち】 針をさすこと。江戸時代、正月の子供の遊びの一。糸をつけた針を口にくわえ、重ねてある紙に針を吹き立てて、糸を引いて針先についてくる紙を自分のものとする。紙打ち。《「針打ち島田」の略》文金(ぶんきん)高島田の異称。元結を針で留めたところからいう。歌舞伎の鬘(かつら)の一。髷(まげ)が針刺しに似た形のもので、主に時代物の二枚目役に用いる。

はり‐うなぎ【針×鰻】🔗🔉

はり‐うなぎ【針×鰻】 春に、大洋から河口に群れ集まってくる半透明なウナギの稚魚。捕らえて養殖する。しらすうなぎ。

はり‐えんじゅ【針×槐】‐ゑんじゆ🔗🔉

はり‐えんじゅ【針×槐】‐ゑんじゆ マメ科の落葉高木。葉は羽状複葉で、枝にとげがある。五、六月ごろ、白い香りのある蝶形の花が多数房状に垂れて咲く。北アメリカの原産。街路樹として植え、俗にアカシアとよばれる。にせアカシア。いぬアカシア。《季 花=夏》

はり‐お【針△魚】‐を🔗🔉

はり‐お【針魚】‐を トミヨ・ハリゴチの別名。サヨリの古名。〈和名抄〉

はり‐がき【針書(き)・針△描き】🔗🔉

はり‐がき【針書(き)・針描き】 針または錐(きり)状のもので銘文・模様などを線刻すること。

はり‐がね【針金】🔗🔉

はり‐がね【針金】 金属を細長く伸ばして、線状にしたもの。電線。「伝信記(テレガラフ)の―に」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉

はりがね‐かずら【針金×葛・針金×蔓】‐かづら🔗🔉

はりがね‐かずら【針金×葛・針金×蔓】‐かづら ツツジ科の常緑小低木。本州中部以北の針葉樹林内に自生。針金状の茎が地をはい、卵形の小さい葉が互生する。七、八月ごろ、白い壺状の小花が下向きに開き、白い実を結ぶ。

はりがね‐ゲージ【針金ゲージ】🔗🔉

はりがね‐ゲージ【針金ゲージ】 針金の直径を測定するのに用いるゲージ。鋼製の円板の周辺に直径〇・一〜一二ミリの穴溝が刻まれたもの。

はりがね‐むし【針金虫】🔗🔉

はりがね‐むし【針金虫】 線形虫綱ハリガネムシ目の袋形動物の総称。体長一〇〜四〇センチ、時に一メートルを超え、体幅約一ミリで、黒褐色。幼虫は水生昆虫やカマキリの体内に寄生し、成熟すると脱出して淡水中で自由生活をする。コメツキムシ類の幼虫。体は細長い円筒形で、光沢のある褐色。土中にすみ、麦・サツマイモなどの根を食害する。あしまき。

はり‐ぎり【針×桐】🔗🔉

はり‐ぎり【針×桐】 ウコギ科の落葉高木。山地に自生。枝にとげがあり、葉は手のひら状に裂けていてキリに似る。七月ごろ、黄緑色の小花が球状に集まったものが傘状につき、藍色の丸い実を結ぶ。材をげた・家具などに使用。栓(せん)の木。やまぎり。

はり‐ぐち【針口】🔗🔉

はり‐ぐち【針口】 天秤(てんびん)の中央、支柱の上部にあって、平均を示す針のある部分。また、その針のついている天秤。針口の盤を小さな槌(つち)でたたいて、針の動きを調節する。「天秤―の響き」〈浮・一代男・四〉

はり‐くよう【針供養】‐クヤウ🔗🔉

はり‐くよう【針供養】‐クヤウ 二月八日あるいは一二月八日に、日常の針仕事で折れた針を供養する行事。この日は針仕事を休み、針をコンニャクや豆腐に刺したり、神社に納めたり、川に流したりする。《季 春》「糸竹のいとまのお針―/風生」

はり‐ぐわ【針桑・×柘】‐ぐは🔗🔉

はり‐ぐわ【針桑・×柘】‐ぐは クワ科の落葉小高木。枝にとげがあり、葉は長楕円形。雌雄異株で、六月ごろ開花。雄花は淡黄色で球状につく。実は赤く熟す。朝鮮・中国の原産で、葉を蚕が食べるので桑の代用にする。

はり‐こ【針子】🔗🔉

はり‐こ【針子】 呉服店などで、裁縫の仕事をする娘。お針子。

はり‐ごち【針×鯒】🔗🔉

はり‐ごち【針×鯒】 カサゴ目ハリゴチ科の海水魚。全長約一五センチ。体は細長く、縦扁する。うろこはないが、体側にとげのある骨板が並び、黄褐色。中部地方以南に分布。はりお。

はり‐さし【針刺(し)】🔗🔉

はり‐さし【針刺(し)】 裁縫用の針を使いやすいように刺しておく道具。さびないように、綿・毛髪などを布で包んで作る。針山。針立て。針坊主。

はり‐しごと【針仕事】🔗🔉

はり‐しごと【針仕事】 裁縫。縫い物。

はり‐せんぼん【針千本】🔗🔉

はり‐せんぼん【針千本】 フグ目ハリセンボン科の海水魚。全長約三五センチ。背側は褐色、腹側は白色。体表にうろこの変化した可動性の大きなとげを四、五百本密生し、危険が迫ると体をふくらませてとげを立てる。温・熱帯海に広く分布し、日本では本州中部以南でみられる。はりふぐ。すずめふぐ。

はり‐たけ【針×茸】🔗🔉

はり‐たけ【針×茸】 ハリタケ科・イボタケ科のキノコの総称。地上や樹上に生え、形はサルノコシカケ状など。傘の裏に多数の針状突起が垂れ下がり、その表面に胞子をつける。

はり‐たて【針立て】🔗🔉

はり‐たて【針立て】 はりさし。はりやま。

はり‐とがめ【針×咎め】🔗🔉

はり‐とがめ【針×咎め】 針で指先を傷つけること。針で突いたところが化膿(かのう)して痛むこと。

はり‐ねずみ【針×鼠】🔗🔉

はり‐ねずみ【針×鼠】 食虫目ハリネズミ科の哺乳類。体長二〇〜三〇センチ、尾はごく短い。体はずんぐりし、背面に鋭い針状の毛が密生。雑食性で夜に活動する。ヨーロッパ・アフリカ・アジア大陸に分布。

はり‐の‐あな【針の穴・針の△孔】🔗🔉

はり‐の‐あな【針の穴・針の孔】 針の上端にある、糸を通すあな。針の耳。めど。

針の穴から天を覗(のぞ)く🔗🔉

針の穴から天を覗(のぞ)く 自分の狭い見識をもとに、大きな事柄について勝手な推測をするたとえ。

はりのき‐とうげ【針木峠】‐たうげ🔗🔉

はりのき‐とうげ【針木峠】‐たうげ 長野・富山の県境、飛騨山脈北部の針木岳と蓮華(れんげ)岳との鞍部にある峠。海抜二五四一メートル。信濃に越中から塩・魚を運んだ要所。

はり‐の‐みみ【針の耳】🔗🔉

はり‐の‐みみ【針の耳】針の穴」に同じ。

はり‐の‐むしろ【針の×筵】🔗🔉

はり‐の‐むしろ【針の×筵】 《針を植えた敷物の意から》一時も心の休まらない、つらい場所や境遇のたとえ。「―に座る気持ち」

はり‐の‐やま【針の山】🔗🔉

はり‐の‐やま【針の山】 地獄にあるという、針の植えてある山。罪人を追い込んで苦しめる所。転じて、苦痛に責めさいなまれる場所のたとえ。

はり‐ばこ【針箱】🔗🔉

はり‐ばこ【針箱】 裁縫用具を入れる箱。裁縫箱。

はり‐ぶき【針×蕗】🔗🔉

はり‐ぶき【針×蕗】 ウコギ科の落葉小低木。深山に生え、高さ約七〇センチ。葉は手のひら状に裂けて、さらにぎざぎざがある。茎・葉にとげをもつ。夏、緑がかった白い小花を円錐状につけ、実は赤く熟す。

はり‐ふぐ【針河=豚】🔗🔉

はり‐ふぐ【針河豚】 ハリセンボンの別名。

はり‐ぶくろ【針袋】🔗🔉

はり‐ぶくろ【針袋】 針を入れて持ち歩くための袋。「―帯び続けながら里ごとに」〈万・四一三〇〉

はり‐みち【針道】🔗🔉

はり‐みち【針道】 縫い物の針の運び方。運針法。

はり‐め【針目】🔗🔉

はり‐め【針目】 針で縫った糸目。縫い目。「―がそろう」

はり‐もぐら【針土=竜】🔗🔉

はり‐もぐら【針土竜】 単孔目ハリモグラ科の哺乳類。体長三五〜五〇センチ、尾はごく短い。全身、特に頭から背中にかけて太い針状の毛で覆われる。長い吻(ふん)と舌をもち、シロアリ・アリを主食とする。卵生。オーストラリア・タスマニア・ニューギニアに分布。

はり‐もみ【針×樅】🔗🔉

はり‐もみ【針×樅】 マツ科の常緑高木。中部地方以南の山地に自生。針状の葉を螺旋(らせん)状に密生する。六月ごろ、雄花と雌花とをつけ、褐色の球果ができる。材は建築・器具用。

はり‐やま【針山】🔗🔉

はり‐やま【針山】針刺し」に同じ。

はり‐よ【針△魚】🔗🔉

はり‐よ【針魚】 トゲウオ科の淡水魚。全長約五センチ。イトヨに似て、体側の鱗板帯(りんばんたい)が体の前部のみにある。湧水(ゆうすい)池や細流にすみ、雄が水底に巣を作る。岐阜・三重・滋賀各県に分布。

みず【針=孔・針=眼】みづ🔗🔉

みず【針孔・針眼】みづ 針の、糸を通す穴。めど。みぞ。

みぞ【針=孔】🔗🔉

みぞ【針孔】 糸を通す針の穴。めど。

め‐ど【針=孔・△穴】🔗🔉

め‐ど【針孔・穴】 針の、糸を通すあな。はりのみみ。穴。

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[音]シン [訓]はり [部首]金 [総画数]10 [コード]区点    3143      JIS   3F4B      S‐JIS 906A [分類]常用漢字 [難読語] →あ‐ばり【網針】あみすき‐ばり【網結針】き‐しん【針】さ‐より【細魚・針魚・しるし‐ばり【印針・標針】はり‐お【針魚】はり‐よ【針魚】みず【針孔・針眼】みぞ【針孔】め‐ど【針孔・穴】

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