複数辞典一括検索+![]()
![]()
○居ても立っても居られないいてもたってもいられない🔗⭐🔉
○居ても立っても居られないいてもたってもいられない
不安やいらだち、喜びなどで、じっとしていられない。
⇒いる【居る】
いで‐や
〔感〕
(「いで」を強めていう語。困惑・不満・反発の意を表し、後には発語として用いられる)いやもう。さあ。さて。源氏物語若紫「―さいふとも田舎びたらむ」。徒然草「―この世に生れては、願はしかるべき事こそ多かめれ」
いで‐ゆ【出で湯】
温泉。今昔物語集14「其の谷に百千の―有り」
いて‐ゆる・む【凍て緩む】
〔自五〕
凍りついた地面が、春になって解けて緩む。凍て解ける。〈[季]春〉
い・てる【凍てる・冱てる】
〔自下一〕[文]い・つ(下二)
こおる。〈[季]冬〉。堀河百首夏「冬さむみ―・てし氷を」
いでわ‐じんじゃ【出羽神社】‥ハ‥
⇒でわじんじゃ
い‐てん【移転】
①物事のうつりかわること。
②場所・住所をうつすこと。「―通知」
③権利や財産が一方から他方へうつること。また、うつすこと。
⇒いてん‐かかく【移転価格】
⇒いてん‐ししゅつ【移転支出】
⇒いてん‐しゅうし【移転収支】
⇒いてん‐しょとく【移転所得】
⇒いてん‐とうき【移転登記】
い‐でん【位田】ヰ‥
律令制で、五位以上の位階に応じて給与した田地。親王は一品の80町から四品の40町に至り、諸王・諸臣は正一位の80町から従五位の8町に至る。→功田
い‐でん【遺伝】ヰ‥
(heredity)親から子・孫に、また細胞を単位とみて、その次の世代に、体の形や色などの形質の伝わる現象。遺伝子の授受とその働き(発現)により支配される。→メンデルの法則。
⇒いでん‐あんごう【遺伝暗号】
⇒いでん‐いんし【遺伝因子】
⇒いでん‐がく【遺伝学】
⇒いでん‐し【遺伝子】
⇒いでんし‐がた【遺伝子型】
⇒いでんし‐ぎんこう【遺伝子銀行】
⇒いでんし‐くみかえ【遺伝子組換え】
⇒いでんし‐こうがく【遺伝子工学】
⇒いでんし‐ざ【遺伝子座】
⇒いでんし‐しげん【遺伝子資源】
⇒いでんし‐じゅうふく【遺伝子重複】
⇒いでんし‐そうさ【遺伝子操作】
⇒いでんし‐ターゲッティング【遺伝子ターゲッティング】
⇒いでんし‐ちりょう【遺伝子治療】
⇒いでんし‐はつげん【遺伝子発現】
⇒いでんし‐プール【遺伝子プール】
⇒いでん‐じょうほう【遺伝情報】
⇒いでんし‐りゅうどう【遺伝子流動】
⇒いでん‐せい【遺伝性】
⇒いでんてき‐たけい【遺伝的多型】
⇒いでんてき‐ふどう【遺伝的浮動】
⇒いでん‐びょう【遺伝病】
いでん‐あんごう【遺伝暗号】ヰ‥ガウ
遺伝情報、すなわち蛋白質のアミノ酸の配列を指定する遺伝子DNAやRNAの塩基配列。3塩基が1アミノ酸に対応する。→遺伝暗号(表)。
遺伝暗号(表)
ウラシル【uracil】
シトシン【cytosine】
アデニン【adenine】
グアニン【guanine】
コドン【codon】
⇒い‐でん【遺伝】
いでん‐いんし【遺伝因子】ヰ‥
(→)遺伝子に同じ。
⇒い‐でん【遺伝】
いてん‐かかく【移転価格】
大企業、特に多国籍企業が、企業内での取引に用いる仕切価格。トランスファー‐プライス。
⇒い‐てん【移転】
いでん‐がく【遺伝学】ヰ‥
遺伝現象、すなわち遺伝子の本性、遺伝子と形質との関係、その変異などを研究する学問。対象や研究手法などの違いから、人類遺伝学・微生物遺伝学、また数理遺伝学・放射線遺伝学・分子遺伝学・集団遺伝学などに分けられる。
⇒い‐でん【遺伝】
いでん‐し【遺伝子】ヰ‥
(gene)生物の個々の遺伝形質を発現させるもとになる、デオキシリボ核酸(DNA)、一部のウイルスではリボ核酸(RNA)の分子の領域。ひとつの遺伝子の塩基配列がひとつの蛋白質やリボ核酸の一次構造を指令する。遺伝子産物や遺伝子間の相互作用が形質発現を調節する。遺伝子は生殖細胞を通じて親から子へ伝えられる。→遺伝情報。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐がた【遺伝子型】ヰ‥
(genotype)個体の、特定もしくは一群の遺伝子座の遺伝子構成のこと。関与する対立遺伝子の数と組合せにより、遺伝子型の数が決まる。↔表現型。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐ぎんこう【遺伝子銀行】ヰ‥カウ
(gene bankの訳)遺伝子のクローン、野生植物や栽培植物の種子、微生物の系統などの形で、地球上のなるべく多くの遺伝子を保存し、必要に応じて提供する機関。遺伝子バンク。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐くみかえ【遺伝子組換え】ヰ‥カヘ
遺伝子すなわちDNAの特定部位に他のDNA断片を組みこんだり一部を置き換えたりすること。→組換えDNA。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐こうがく【遺伝子工学】ヰ‥
遺伝子を人工的に操作・改変し、有用物質の生産や生物現象の解明のための技術を開発する学問。DNAクローニングによる遺伝子の単離や、人工遺伝子の合成、細胞への導入などさまざまな技術が含まれる。しばしば開発された技術そのものを指す。遺伝子操作と同義に使うこともある。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐ざ【遺伝子座】ヰ‥
染色体上において各遺伝子が占める位置。単に座(locus)ともいう。その場にある実体という意味で遺伝子そのものを指す場合もある。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐しげん【遺伝子資源】ヰ‥
生物資源としての遺伝子の貴重さ、重要性に着目した呼び名。栽培植物や家畜もその原種も、すべて独自の遺伝子情報を持ち、絶えれば地球上から永久に消え去ることになる。遺伝資源。→遺伝子銀行。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐じゅうふく【遺伝子重複】ヰ‥ヂユウ‥
(gene duplication)進化の過程において、個々の遺伝子、染色体やその一部、さらにはゲノム全体といった各レベルで遺伝子が重複・倍加する現象。
⇒い‐でん【遺伝】
いてん‐ししゅつ【移転支出】
「移転所得」を支払う側からいった語。振替支出。
⇒い‐てん【移転】
いでんし‐そうさ【遺伝子操作】ヰ‥サウ‥
遺伝子に人為的に変化を与え、遺伝情報を変化させる操作。ある生物の物質合成能力を変えて有用物質を生産させるときなどに利用。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐ターゲッティング【遺伝子ターゲッティング】ヰ‥
(gene targeting)クローニングした遺伝子を改変し、相同組換えにより細胞に導入して、染色体上の特定遺伝子に変異を起こす方法。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐ちりょう【遺伝子治療】ヰ‥レウ
人の体細胞の中に外から遺伝子を導入する技術を応用する疾病の治療法。遺伝子に欠陥がある遺伝子病のほかエイズなど感染症や癌などが対象とされる。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐はつげん【遺伝子発現】ヰ‥
遺伝子がその機能を現すこと。DNAが転写・翻訳されて機能を持つ蛋白質を合成したり、リボソームRNAや転移RNAなどのような機能を持つ転写産物を合成したりすること。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐プール【遺伝子プール】ヰ‥
(gene pool)相互に交配が可能な、同種個体の集まり(メンデル集団)のもつ遺伝子の総量。集団遺伝学の用語。遺伝子給源。ジーン‐プール。
⇒い‐でん【遺伝】
いてん‐しゅうし【移転収支】‥シウ‥
国際収支の一項目で、贈与や賠償金など対価を伴わない収支。
⇒い‐てん【移転】
いでん‐じょうほう【遺伝情報】ヰ‥ジヤウ‥
遺伝によって、子孫へまたは細胞から細胞へ伝えられる情報。DNA(まれにRNA)の塩基配列として符号化されて存在。酵素その他の蛋白質のアミノ酸配列を決定する情報や遺伝子の発現を調節する情報など。
⇒い‐でん【遺伝】
いてん‐しょとく【移転所得】
生産には直接関与することなく個人が政府や企業から受け取る所得。失業保険給付・恩給・年金・補助金など。一般の所得と区別するためにこういう。振替所得。
⇒い‐てん【移転】
いでんし‐りゅうどう【遺伝子流動】ヰ‥リウ‥
(gene flow)異なった生物集団との交雑などを通じ、本来存在しなかった遺伝子の流入が生じる現象。遺伝子流。遺伝子拡散。
⇒い‐でん【遺伝】
いでん‐せい【遺伝性】ヰ‥
形質・行動・病気などが遺伝する性質であること。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんてき‐たけい【遺伝的多型】ヰ‥
(genetic polymorphism)ひとつの生物集団内に二つ以上の対立遺伝子が共存すること。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんてき‐ふどう【遺伝的浮動】ヰ‥
(genetic drift)選択によらない遺伝子頻度の変化。対立遺伝子が集団中で占める相対的な頻度が、偶然的な原因によってランダムに変動する現象を指す。
⇒い‐でん【遺伝】
いてん‐とうき【移転登記】
売買・贈与・相続などを原因とする権利の移転についてする登記。
⇒い‐てん【移転】
いでん‐びょう【遺伝病】ヰ‥ビヤウ
遺伝する病気。
⇒い‐でん【遺伝】
いと
幼児。特に女児、娘。浄瑠璃、源平布引滝「お生れなされた―様の」。物類称呼「京にていとと称す。いとをし又いとけなしなどの下略なるべし」
いと【糸】
①繭・綿・麻・毛などの繊維を細く長くひきのばして、よりをかけたもの。万葉集20「わが妹子がしぬひにせよと着けし紐―になるとも吾は解かじとよ」。「針に―を通す」
②琴・三味線などの弦楽器の弦げん。転じて、琴・三味線の異称。「二の―が切れる」
③生糸。
④釣糸。「―を垂れる」
⑤細く長くて糸のような線状のもの。比喩的にも使う。「クモの―」「柳の―」「記憶の―をたぐる」
⑥(女房詞。ねばりをひくところから)納豆なっとう。
⇒糸を引く
い‐と【異図】
謀叛むほんの心。ふたごころ。異心。
い‐と【意図】
①考えていること。おもわく。つもり。「敵の―を見抜く」
②行おうとめざしていること。また、その目的。「早期実現を―する」「―的なごまかし」
いと
〔副〕
①はなはだしく。極めて。大層。万葉集18「ほととぎす―ねたけくは橘の花散る時に来鳴きとよむる」
②(程度・状態の副詞にかかる)全く。ほんとうに。源氏物語桐壺「―かく思う給へましかばと、息も絶えつつ」
③(下に否定の語を伴って)それほどに。たいして。万葉集8「天の河―川波は立たねども」
い‐ど【井戸】ヰ‥
①用水を得るために、地を掘って地下水を吸い上げ、または汲みとるようにしたもの。→井。
②井戸茶碗の略。
い‐ど【居処】ヰ‥
(「いどころ」の意)
①すわっている所。日葡辞書「イドヲタツ」
②臀しり。おいど。
い‐ど【異土】
異国の土地。外国。
い‐ど【緯度】ヰ‥
(latitude)赤道に平行して地球の表面を南北に測る座標。赤道を0度として南北おのおの90度に至る。北に測るのを北緯、南に測るのを南緯という。↔経度
イド【id】
〔心〕無意識の世界にある本能的エネルギーの源泉。快を求め、不快を避ける快楽原則に支配される。エス(es)ともいう。精神分析の用語。→自我→超自我
いと‐あきない【糸商い】‥アキナヒ
糸を売買すること。また、その人。
いと‐あやつり【糸操り】
操あやつり人形の一種。人形の各部に糸を結び、人形よりも上部に操り手がいて操るもの。寛文(1661〜1673)年間に始まるといい、江戸時代を通じて行われた。南京ナンキン操り。
いと‐あわび【糸鮑】‥アハビ
生アワビを糸状に細く刻んだもの。刺身・酢の物・椀種などに用いる。
いといがわ【糸魚川】‥ガハ
新潟県南西部、姫川下流の市。もと松平氏1万石の城下町。姫川流域には多くの発電所があり、また翡翠ひすい・石灰岩などの産地。北アルプス登山口の一つ。人口5万。
⇒いといがわ‐しずおか‐こうぞうせん【糸魚川静岡構造線】
いといがわ‐しずおか‐こうぞうせん【糸魚川静岡構造線】‥ガハシヅヲカ‥ザウ‥
糸魚川から松本平・甲府盆地の西を通り、早川にそって静岡に至る断層線。フォッサ‐マグナの西縁をなす。矢部長克ひさかつ(1878〜1969)の命名。→変成帯(図)
⇒いといがわ【糸魚川】
いと‐いぼ【糸疣】
クモ類の腹部下面、肛門の前方にある2〜4対の小突起。その表面に多数の出糸管があり、糸腺からの分泌物はここから外部に出て糸になる。出糸突起。糸疣しゆう。紡績突起。→蜘蛛くも(図)
いと‐いり【糸入】
(絹糸入りの意)絹糸を木綿糸にまぜて織った織物。
⇒いといり‐じま【糸入縞】
⇒いといり‐つむぎ【糸入紬】
⇒いといり‐ふたこ【糸入双子】
いといり‐じま【糸入縞】
木綿地に絹糸を縞の部分に織り入れた縞織物。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「袂の財布見合はせば、寸分違はぬ―」
⇒いと‐いり【糸入】
いといり‐つむぎ【糸入紬】
(→)糸入双子に同じ。
⇒いと‐いり【糸入】
いといり‐ふたこ【糸入双子】
諸撚糸もろよりいとで織った木綿地の縞の部分に絹糸を織り込んだ織物。糸入紬。
⇒いと‐いり【糸入】
いと‐いん【糸印】
室町時代から江戸初期に、明みんから輸入した生糸の荷に添付された方形・円形などの銅印。受領の証書にこの印を押して返した。刻んだ文字は読みにくい。大きさは多く1寸たらずで、つまみは人物・動物などをかたどる。
糸印
い‐とう【以東】
その地点から東。一般に、その地点を含んでいう。
いとう【伊当・伊富】
サケ科の淡水産の硬骨魚。全長約1.5メートル。体側に黒点が散在する。北海道・樺太に分布。個体数は少なく、釣り人の垂涎の的。イト。
いとう【伊東】
静岡県伊豆半島東岸の市。温泉を中心とする観光・保養地。人口7万2千。
いとう【伊東】
姓氏の一つ。
⇒いとう‐いっとうさい【伊東一刀斎】
⇒いとう‐げんぼく【伊東玄朴】
⇒いとう‐しずお【伊東静雄】
⇒いとう‐しんすい【伊東深水】
⇒いとう‐すけちか【伊東祐親】
⇒いとう‐すけゆき【伊東祐亨】
⇒いとう‐ちゅうた【伊東忠太】
⇒いとう‐マンショ【伊東満所】
⇒いとう‐みよじ【伊東巳代治】
いとう【伊藤】
姓氏の一つ。
⇒いとう‐きさく【伊藤熹朔】
⇒いとう‐けいすけ【伊藤圭介】
⇒いとう‐さちお【伊藤左千夫】
⇒いとう‐じゃくちゅう【伊藤若冲】
⇒いとう‐じんさい【伊藤仁斎】
⇒いとう‐せい【伊藤整】
⇒いとう‐そうかん【伊藤宗看】
⇒いとう‐だいすけ【伊藤大輔】
⇒いとう‐たんあん【伊藤坦庵】
⇒いとう‐ちゆう【伊藤痴遊】
⇒いとう‐とうがい【伊藤東涯】
⇒いとう‐のえ【伊藤野枝】
⇒いとう‐ばいう【伊藤梅宇】
⇒いとう‐ひろぶみ【伊藤博文】
⇒いとう‐みちお【伊藤道郎】
⇒いとう‐らんぐう【伊藤蘭嵎】
いと・う【厭う】イトフ
〔他五〕
(キラ(嫌)ウが相手を積極的に切り捨て遠ざける意であるのに対して、イトウはいやな相手を避けて身を引く意)
①好まないで避ける。いやがる。万葉集18「ほととぎす―・ふ時なし」。「労を―・わない」
②この世を避け離れる。出家する。源氏物語夕霧「世の憂きにつけて―・ふは、なかなか人悪きわざなり」
③害ありとして避ける。御伽草子、酒呑童子「縁より下へおるるさへお乳や乳母のつき添ひて、荒き風をも―・ひしに」
④いたわる。かばう。大事にする。狂言、鞍馬聟「人を一人―・はせらるるに依つて」。「時節柄おからだをお―・い下さい」
いとうイタウ
(イタクの音便)
⇒いたい(痛い)5
い‐どう【医道】‥ダウ
医の道。医術。平家物語3「もしかの医術によつて存命せば、本朝の―無きに似たり」
⇒いどう‐しゃ【医道者】
⇒いどう‐しんぎかい【医道審議会】
い‐どう【異同】
不一致と一致。転じて相異なること。相違点。ちがい。「本文の―を調べる」
い‐どう【異動】
地位・勤務などがかわること。「人事―」
い‐どう【移動】
移り動くこと。移し動かすこと。「車で―する」「平行―」
⇒いどう‐えんげき【移動演劇】
⇒いどう‐けいさつ【移動警察】
⇒いどう‐さつえい【移動撮影】
⇒いどう‐しょう【移動床】
⇒いどうせい‐こうきあつ【移動性高気圧】
⇒いどうせい‐もうちょう【移動性盲腸】
⇒いどう‐たいし【移動大使】
⇒いどうたい‐つうしん【移動体通信】
⇒いどう‐ど【移動度】
⇒いどう‐ぶたい【移動舞台】
⇒いどう‐へいきん【移動平均】
⇒いどう‐ゆうびんきょく【移動郵便局】
⇒いどう‐りつ【移動律】
いとう‐いっとうさい【伊東一刀斎】‥タウ‥
(伊藤とも)江戸初期の剣客。一説に伊豆伊東の人という。弥五郎、のち景久と称。鐘巻自斎に剣法を学び一刀流を創始。門弟に神子上みこがみ典膳(小野忠明)らがいる。生没年未詳。
⇒いとう【伊東】
いどう‐えんげき【移動演劇】
演劇の普及のため各地を移動しながら行う演劇。日本では1920年代に始まり、第二次大戦中に盛行。
⇒い‐どう【移動】
いと‐うお【糸魚】‥ウヲ
⇒いとよ
いとう‐きさく【伊藤熹朔】
舞台美術家。東京生れ。東京美術学校卒。築地小劇場・俳優座や商業演劇などで多くの舞台美術を手がける。(1899〜1967)
伊藤熹朔
撮影:田沼武能
⇒いとう【伊藤】
いどう‐けいさつ【移動警察】
二つ以上の都道府県警察の管轄区域にわたる交通機関における警察。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐けいすけ【伊藤圭介】
幕末・明治の植物学者。尾張藩の人。東大教授。シーボルトに師事、リンネの植物分類法を抄訳し「泰西本草名疏」を刊行。著「日本産物志」「日本植物図説」など。(1803〜1901)
⇒いとう【伊藤】
いとう‐げんぼく【伊東玄朴】
幕末の蘭医・幕府奥医師。名は淵。肥前の人。シーボルトに学び、鍋島藩に勧めてオランダから牛痘苗を取り寄せて接種を行う。1858年(安政5)江戸に幕府の種痘所を開き、61年(文久1)その後身西洋医学所の取締。(1800〜1871)
⇒いとう【伊東】
いとう‐さちお【伊藤左千夫】‥ヲ
歌人。名は幸次郎。上総(千葉県)生れ。1900年(明治33)正岡子規の門に入る。子規没後、「馬酔木あしび」「アララギ」などを発刊し、その写生主義を強調。歌風は万葉風。門下に赤彦・茂吉などを出し、写生文の小説にも長じた。歌集・歌論集のほか、小説「野菊の墓」など。(1864〜1913)
伊藤左千夫
提供:毎日新聞社
→作品:『野菊の墓』
⇒いとう【伊藤】
いどう‐さつえい【移動撮影】
台車などに固定したカメラを移動させながら写す映画・テレビの撮影法。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐しずお【伊東静雄】‥シヅヲ
詩人。長崎県諫早生れ。京大卒。「日本浪曼派」「四季」同人。悲壮感に富む技巧的な作風を樹立。詩集「わが人に与ふる哀歌」「春のいそぎ」など。(1906〜1953)
⇒いとう【伊東】
いどう‐しゃ【医道者】‥ダウ‥
医師。〈日葡辞書〉
⇒い‐どう【医道】
いとう‐じゃくちゅう【伊藤若冲】
江戸中期の画家。名は汝鈞じょきん、斗米庵とも号。京都の人。初め狩野派を学び、のち宋・元・明の古画を模し、光琳風を研究、動植物画に写生的な装飾画体を創案。特に鶏の絵に優れる。(1716〜1800)
⇒いとう【伊藤】
いどう‐しょう【移動床】‥シヤウ
土砂や砂礫などで構成される水路の底面。水流によって移動する。
⇒い‐どう【移動】
いどう‐しんぎかい【医道審議会】‥ダウ‥クワイ
厚生労働大臣の諮問機関。医師・歯科医師免許の取消しなどの重要事項を審議・調査する。日本医師会会長・日本歯科医師会会長・厚生労働省医務局長・学識経験者などで構成。
⇒い‐どう【医道】
いとう‐じんさい【伊藤仁斎】
江戸前期の儒学者。名は維楨これえだ。通称、源佐げんすけ。京都の人。初め朱子学を修め、のち孔子・孟子の原典に帰ることを主張し、朱子学を批判。京都堀川に古義堂を開き、門弟三千という。著「論語古義」「孟子古義」「語孟字義」「童子問」など。諡おくりなして古学先生。(1627〜1705)→古学→古義学。
→著作:『童子問』
⇒いとう【伊藤】
いとう‐しんすい【伊東深水】
日本画家。名は一はじめ。東京生れ。鏑木かぶらき清方に師事。浮世絵系美人画によって知られる。(1898〜1972)
⇒いとう【伊東】
いとう‐すけちか【伊東祐親】
平安後期の武士。工藤の一族。河津二郎と称した。曾我兄弟の祖父。平氏に仕え、伊豆に流された源頼朝を監視、石橋山の戦にこれを追撃。のち頼朝に捕らえられ自刃。( 〜1182)
⇒いとう【伊東】
いとう‐すけゆき【伊東祐亨】
軍人。薩摩藩士。海軍大将・元帥。日清戦争では連合艦隊司令長官。日露戦争では海軍軍令部長。(1843〜1914)
⇒いとう【伊東】
いとう‐せい【伊藤整】
評論家・小説家。名は整ひとし。北海道生れ。東京商大中退。ジョイスらによる新心理主義文学を唱え、戦後は私小説的文学伝統・文学精神の理論化・方法化を目ざした。著「小説の方法」「日本文壇史」、小説「鳴海仙吉」「変容」など。(1905〜1969)
伊藤整
撮影:石井幸之助
⇒いとう【伊藤】
いどうせい‐こうきあつ【移動性高気圧】‥カウ‥
中心が移動していく高気圧。地上天気図では、ふつう円または楕円に近い閉じた等圧線で描かれ、低気圧と交互に中緯度帯をほぼ東進する。春秋に多く現れ、好天をもたらす。
⇒い‐どう【移動】
いどうせい‐もうちょう【移動性盲腸】‥マウチヤウ
盲腸が異常な移動性を示し、盲腸部の疼痛、便秘、下痢などを起こす病症。盲腸移動症。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐そうかん【伊藤宗看】
(3代)江戸中期の将棋棋士。初名、印寿。将棋所の伊藤家3代目。将棋宗家伊藤家始祖。7世将棋名人。鬼宗看と謳われる。著に詰将棋集「詰むや詰まざるや」など。(1706〜1761)
⇒いとう【伊藤】
いどう‐たいし【移動大使】
一定の任地をもたず、各国を巡回する大使。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐だいすけ【伊藤大輔】
映画監督・脚本家。愛媛県宇和島の生れ。主として時代劇をつくる。代表作「忠次旅日記」「王将」など。(1898〜1981)
⇒いとう【伊藤】
いどうたい‐つうしん【移動体通信】
電波を使うことにより移動可能な端末をも対象とした通信。携帯電話やPHSなど。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐たんあん【伊藤坦庵】
江戸前期の儒学者。名は宗恕。京都の人。初め医学を修め、のち那波活所に儒学を学び、朱子学を奉じ、福井藩に仕えた。江村専斎の談話を筆記した「老人雑話」を著す。(1623〜1708)
⇒いとう【伊藤】
いと‐うち【糸打】
絹糸で組んだ紐。
いとう‐ちゆう【伊藤痴遊】‥イウ
政治家・講談師。本名、仁太郎。横浜生れ。自由党に入党、代議士にも当選。政界の裏面に通じ、政治講談で活躍。双木舎痴遊。(1867〜1938)
⇒いとう【伊藤】
いとう‐ちゅうた【伊東忠太】
建築学者・建築家。米沢市生れ。東大・早大教授。日本東洋古来の建築を研究。雲崗石窟を紹介。平安神宮・築地本願寺などを設計。文化勲章。(1867〜1954)
伊東忠太
撮影:田村 茂
⇒いとう【伊東】
いどう‐ど【移動度】
荷電粒子が単位強度の電場のもとで動く速度。易動度。モービリティ。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐とうがい【伊藤東涯】
江戸中期の儒学者。仁斎の長子。名は長胤ながつぐ。古義堂を継ぎ、仁斎の学問を大成したほか、中国の語学や制度に精通。著「制度通」「操觚字訣」「古今学変」など。諡おくりなして紹述先生。(1670〜1736)
⇒いとう【伊藤】
いとう‐のえ【伊藤野枝】
女性解放運動家。福岡県生れ。上野女学校卒。青鞜せいとう社・赤瀾会に参加。無政府主義者で、関東大震災直後に夫大杉栄らとともに憲兵大尉甘粕正彦により虐殺された。(1895〜1923)
伊藤野枝
提供:毎日新聞社
⇒いとう【伊藤】
いとう‐ばいう【伊藤梅宇】
江戸中期の儒学者。仁斎の次子。備後福山藩儒。歴史や有職故実にくわしく、著「見聞談叢」など。(1683〜1745)
⇒いとう【伊藤】
いとう‐ひろぶみ【伊藤博文】
明治の政治家。初名は利助、のち俊輔。号、春畝。長州藩士。松下村塾に学ぶ。討幕運動に参加。維新後、藩閥政権内で力を伸ばし、憲法制定の中心となる。首相・枢密院議長・貴族院議長(いずれも初代)を歴任、4度組閣し、日清戦争などにあたる。政友会を創設。1905年(明治38)韓国統監。ハルビンで朝鮮の独立運動家安重根に暗殺された。元老。公爵。(1841〜1909)
伊藤博文(1)
提供:毎日新聞社
伊藤博文(2)
提供:毎日新聞社
⇒いとう【伊藤】
いどう‐ぶたい【移動舞台】
車輪装置で移動する舞台機構。スライディング‐ステージなど。
⇒い‐どう【移動】
いどう‐へいきん【移動平均】
統計法の一つ。時系列数値の変動をみる場合、連続する複数の時期の平均を算出し、順次時期をずらしながら計算することで変化の傾向を求めること。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐マンショ【伊東満所】
天正遣欧使節の正使の一人。大友宗麟の姪孫てっそん。1582年(天正10)千々石ミゲルらと渡欧、90年帰国。(1570?〜1612)
⇒いとう【伊東】
いとう‐みちお【伊藤道郎】‥ヲ
舞踊家。東京生れ。伊藤熹朔きさく・千田是也これやの兄。英米で舞踊家として活躍後、アーニー‐パイル劇場(東宝劇場)で制作・演出を担う。(1893〜1961)
⇒いとう【伊藤】
いとう‐みよじ【伊東巳代治】‥ヂ
政治家。長崎生れ。伊藤博文に用いられ、大日本帝国憲法制定に参画。のち枢密顧問官。伯爵。(1857〜1934)
⇒いとう【伊東】
いどう‐ゆうびんきょく【移動郵便局】‥イウ‥
ある地に臨時に出張して郵便事務を扱う郵便局。多く自動車内を事務室とする。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐らんぐう【伊藤蘭嵎】
江戸中期の儒学者。仁斎の第5子。博学・能文で東涯と並称。紀州藩儒。著「紹衣稿」「易憲章」「詩古言」など。(1694〜1778)
⇒いとう【伊藤】
いどう‐りつ【移動律】
〔数〕(→)推移律に同じ。
⇒い‐どう【移動】
いとおし・いイトホシイ
〔形〕[文]いとほ・し(シク)
(一説に、イト(厭)ウと同源)
①見ていられないほどかわいそうである。気の毒である。いたわしい。竹取物語「翁を―・しかなしと思しつることも」。「涙をこらえる姿が―・い」
②困ったことである。われながらみっともない。平中物語「あな、―・し。知らで過ぎぬべかりけり。さらばいと心憂きものにこそありけれ」。宇治拾遺物語9「―・しかりつる恥をかくし給へること」
③かわいい。可憐である。いとしい。狂言、庖丁聟「なう―・しの人、こちへ御ざれ」。「―・い人のためと我慢する」
いとおし‐が・るイトホシ‥
〔他五〕
①かわいそうに思う。源氏物語賢木「心知るどち―・り聞ゆ」
②かわいがる。
いとおし・むイトホシム
〔他五〕
①ふびんに思う。山家集「我のみぞわが心をば―・むあはれぶ人のなきにつけても」
②かわいく思う。大切にする。愛惜する。「わが身を―・む」
い‐とお・す【射通す】‥トホス
〔他五〕
矢を射てつらぬく。保元物語「真中さして―・し候ひなむ」
いと‐おどし【糸縅】‥ヲドシ
組糸による甲冑のおどし。糸の色によって赤糸縅・黒糸縅など種々の名称がある。
いと‐おり【糸織】
絹の撚糸よりいとで織ること。また、その織物。
⇒いとおり‐ひめ【糸織姫】
いとおり‐ひめ【糸織姫】
織女星のこと。
⇒いと‐おり【糸織】
いど‐がえ【井戸替え】ヰ‥ガヘ
井戸の水をすっかり汲み上げて井戸を掃除すること。近世には、7月7日に行うことが多かった。いどさらえ。晒井さらしい。〈[季]夏〉
いとかけ‐がい【糸掛貝】‥ガヒ
イトカケガイ科の巻貝の総称。殻は塔状、外面に白糸をかけたような隆起した縦張脈がある。ネジガイ・オオイトカケガイ・ナガイトカケガイ・オダマキガイなど種類が多い。
いとかわ【糸川】‥カハ
姓氏の一つ。
⇒いとかわ‐ひでお【糸川英夫】
いど‐がわ【井戸側】ヰ‥ガハ
井戸の側壁の土石がくずれ落ちるのを防ぎ、また危険を防止するため、その周囲をかこったもの。
いとかわ‐ひでお【糸川英夫】‥カハ‥ヲ
工学者。東京生れ。東大卒業後、戦闘機の設計に従事。戦後、ペンシル‐ロケットを開発するなど、日本の宇宙工学のパイオニア。(1912〜1999)
⇒いとかわ【糸川】
いど‐かんそくじょ【緯度観測所】ヰ‥クワン‥
緯度変化の観測・計算およびその研究にたずさわる機関。岩手県奥州市水沢区にある。現在は国立天文台水沢VERA観測所がその業務を引き継いでいる。
いとき‐な・し【幼し・稚し】
〔形ク〕
「いとけなし」に同じ。源氏物語夕顔「―・きよりなづさひし者の」→いとけない
いと‐きり【糸切】
①糸を切ること。また、糸で切ること。
②轆轤ろくろから陶土を離す際、糸で切った痕あとが器底に渦形に残ったもの。これにより和物と中国物との区別をし、また、陶器鑑賞の一視点とする。いとぞこ。
⇒いときり‐だんご【糸切団子】
⇒いときり‐ば【糸切歯】
いときり‐だんご【糸切団子】
細長く延ばした生地を糸で輪切りにし、餡をまぶした団子。
⇒いと‐きり【糸切】
いときり‐ば【糸切歯】
人間の犬歯けんし。糸を切るのに用いるからいう。→永久歯(図)
⇒いと‐きり【糸切】
い‐とく【威徳】ヰ‥
人を畏服させる威厳と人を心服させる徳。また、おごそかで冒しがたい徳。狂言、鐘の音「これも鐘の―でござる」。「―を備えた人」
い‐とく【遺徳】ヰ‥
死後または後世にのこる恩徳。「故人の―を偲ぶ」
い‐とく【懿徳】
大きい立派な徳。善美の徳。
いと‐くず【糸屑】‥クヅ
役に立たない糸のくず。
いと‐ぐそく【糸具足】
糸縅いとおどしの具足。
いとく‐たいし【懿徳太子】
唐の中宗の長子。高宗の孫。名は李重潤。則天武后の怒りを買い死を賜る。乾陵けんりょうに陪葬。墓は多数の副葬品や壁画で有名。(682〜701)
いと‐ぐち【糸口・緒】
糸の端。転じて、物事の始まり。てがかり。端緒。「解決の―をつかむ」
いと‐ぐつ【糸鞋】
⇒しがい
いとく‐てんのう【懿徳天皇】‥ワウ
記紀伝承上の天皇。安寧天皇の第2皇子。名は大日本彦耜友おおやまとひこすきとも。→天皇(表)
いと‐ぐら【糸倉・糸蔵】
三味線やバイオリンなど弦楽器の棹さおの上部の、糸巻を納めるためにくりぬいた所。糸壺。→三味線(図)
いと‐くらべ【糸競べ】
琴・三味線などをひいてわざをきそうこと。
いと‐くり【糸繰り】
①繭・綿などから糸をとり、また、つむぐこと。また、その人。いととり。いとひき。「―女」
②糸を繰る枠。いとわく。
③〔植〕オダマキの別称。
⇒いとくり‐うお【糸繰魚】
⇒いとくり‐うた【糸繰唄】
⇒いとくり‐きかい【糸繰り機械】
⇒いとくり‐ぐるま【糸繰車】
いと‐ぐり【糸栗】
クリの実を細くきざんだ食品。
いとくり‐うお【糸繰魚】‥ウヲ
イトヨリダイの別称。
⇒いと‐くり【糸繰り】
いとくり‐うた【糸繰唄】
糸を繰りながら唄う唄。糸取唄。糸引唄。
⇒いと‐くり【糸繰り】
いとくり‐きかい【糸繰り機械】
蚕の繭から糸をとり生糸を製する動力機械。
⇒いと‐くり【糸繰り】
いとくり‐ぐるま【糸繰車】
繭・綿などから糸をつむぎだし、また、それをより合わせるのに用いる車。竹の車と紡錘つむとからなる。糸取車。
糸繰車
⇒いと‐くり【糸繰り】
いと‐ぐるま【糸車】
(→)糸繰いとくり車に同じ。幸田露伴、いさなとり「油の灯ひ暗き下に―廻す小百姓が妻の悲しさ」
いど‐ぐるま【井戸車】ヰ‥
井戸の上の横木につるし、井戸縄をかけて釣瓶つるべを上下させる滑車。
井戸車
いと‐げ【糸毛】
「糸毛の車」の略。
⇒いとげ‐の‐くるま【糸毛の車】
いとけ・し【幼し・稚し】
〔形ク〕
「いとけなし」に同じ。御堂関白集「―・くて春の都と見るからに」→いとけない
いとけ‐な・い【幼い・稚い】
〔形〕[文]いとけな・し(ク)
(ナイは甚だしいの意の接尾語)年が小さい。おさない。あどけない。宇津保物語俊蔭「おのらが―・きを見すてて天上へかへり給ひにしかば」。「―・い子とともに残される」
いとげ‐の‐くるま【糸毛の車】
車箱を色染の撚糸よりいとで飾った牛車ぎっしゃ。青糸毛・紫糸毛・赤糸毛などの種類がある。主として婦人の乗用。宇津保物語蔵開中「新しき―つくりてあめるを」
⇒いと‐げ【糸毛】
いと‐こ
(イトは親愛の意を表す接頭語)親愛な人。他人を親しんで呼ぶ語。万葉集16「―吾兄なせの君」
⇒いとこ‐せ
いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
父または母の兄弟・姉妹の子。性別・年齢によって「従兄」「従弟」「従姉」「従妹」とも書く。
⇒いとこ‐あわせ【従兄弟合せ】
⇒いとこ‐おおおじ【従兄弟大小父】
⇒いとこ‐おおおば【従兄弟大小母】
⇒いとこ‐おじ【従兄弟小父】
⇒いとこ‐おば【従兄弟小母】
⇒いとこ‐がたり【従兄弟語り】
⇒いとこ‐ちがい【従兄弟違い】
⇒いとこ‐どち【従兄弟どち】
⇒いとこ‐なのり【従兄弟名乗り】
⇒いとこ‐に【従兄弟煮】
⇒いとこ‐はん【従兄弟半】
⇒いとこ‐め【従兄弟女】
い‐どこ【居所】ヰ‥
「いどころ」の略。
いど‐こ【何処・何所】
(イヅコの転)「どこ」の古形。土佐日記「ここや―と問ひければ」
いとこ‐あわせ【従兄弟合せ】‥アハセ
いとこ同士を夫婦にすること。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐おおおじ【従兄弟大小父】‥オホヲヂ
祖父母のいとこ。「族伯祖父」とも書く。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐おおおば【従兄弟大小母】‥オホヲバ
祖父母のいとこめ。「族伯祖母」とも書く。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐おじ【従兄弟小父】‥ヲヂ
父母のいとこ。いとこちがい。「従祖父」とも書く。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐おば【従兄弟小母】‥ヲバ
父母のいとこめ。いとこちがい。「従祖母」とも書く。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐がたり【従兄弟語り】
いとこ同士の結婚。いとこづれ。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いと‐こく【伊都国・怡土国】
⇒いとのくに
いとこ‐せ
親しく愛する夫、または、妻。神楽歌、細波「―に、ま、―にせむや」
⇒いと‐こ
いとこ‐ちがい【従兄弟違い】‥チガヒ
自分と父母のいとこ(自分といとこの子)との間柄。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐どち【従兄弟どち】
いとこどうし。宇津保物語楼上上「かの御方の侍従の君、対の御方の少将の君とは―なれば」
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐なのり【従兄弟名乗り】
誕生した子の命名の祝い。なづけいわい。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐に【従兄弟煮】
小豆・牛蒡ごぼう・大根・芋・豆腐・クワイ・焼栗などを堅いものから追い追い入れて煮込んだ料理。(「追い追い」と「甥甥」をかけたものという)〈伊京集〉〈日葡辞書〉
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐はん【従兄弟半】
(→)「いとこちがい」に同じ。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐め【従兄弟女】
いとこに当たる女。父母の姪めい。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
い‐どころ【居所】ヰ‥
①居るところ。居場所。座席。住居。「―が知れない」
②尻。いど。福富長者物語「盥に水を汲みて―をひたし」
⇒いどころ‐がわり【居所変り】
いどころ‐がわり【居所変り】ヰ‥ガハリ
劇場で、回り舞台を使用せず、せり・がんどう返し・あおり返し・打返し・押出し・引割りなどの仕掛で、場面を転換させること。
⇒い‐どころ【居所】
いと‐ごんにゃく【糸蒟蒻】
紐のように細く切ったこんにゃく。→白滝しらたき2
いと‐さき【糸先】
伊勢神宮に奉る糸の初穂。
いと‐ざくら【糸桜】
シダレザクラの別称。
いと‐さばき【糸捌き】
①糸を取り扱う方法。
②楽器の弦の取り扱い方。
いと‐さめ【糸雨】
こまかい雨。こさめ。ぬかあめ。
いど‐さらえ【井戸浚え】ヰ‥サラヘ
(→)「井戸替え」に同じ。
いと‐さん
(京阪で)良家の女児・娘の敬称。お嬢さま。いとさま。浮世風呂2「お家さんの傍に立つています―を見イな」→いと
いとし
(形容詞の語幹)
⇒いとし‐が・る
⇒いとし‐ご【いとし子】
⇒いとし‐ざかり【いとし盛り】
⇒いとし‐な‐げ
いとし・い
〔形〕[文]いと・し(シク)
(イトシはイトホシの約)
①ふびんである。狂言、鈍太郎「追ひ出して御ざるが―・い事を致した」
②かわいい。恋しく慕わしい。狂言、川上「なう、―・い人」。「―・いわが子」
[reference]⇒いと
ウラシル【uracil】
シトシン【cytosine】
アデニン【adenine】
グアニン【guanine】
コドン【codon】
⇒い‐でん【遺伝】
いでん‐いんし【遺伝因子】ヰ‥
(→)遺伝子に同じ。
⇒い‐でん【遺伝】
いてん‐かかく【移転価格】
大企業、特に多国籍企業が、企業内での取引に用いる仕切価格。トランスファー‐プライス。
⇒い‐てん【移転】
いでん‐がく【遺伝学】ヰ‥
遺伝現象、すなわち遺伝子の本性、遺伝子と形質との関係、その変異などを研究する学問。対象や研究手法などの違いから、人類遺伝学・微生物遺伝学、また数理遺伝学・放射線遺伝学・分子遺伝学・集団遺伝学などに分けられる。
⇒い‐でん【遺伝】
いでん‐し【遺伝子】ヰ‥
(gene)生物の個々の遺伝形質を発現させるもとになる、デオキシリボ核酸(DNA)、一部のウイルスではリボ核酸(RNA)の分子の領域。ひとつの遺伝子の塩基配列がひとつの蛋白質やリボ核酸の一次構造を指令する。遺伝子産物や遺伝子間の相互作用が形質発現を調節する。遺伝子は生殖細胞を通じて親から子へ伝えられる。→遺伝情報。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐がた【遺伝子型】ヰ‥
(genotype)個体の、特定もしくは一群の遺伝子座の遺伝子構成のこと。関与する対立遺伝子の数と組合せにより、遺伝子型の数が決まる。↔表現型。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐ぎんこう【遺伝子銀行】ヰ‥カウ
(gene bankの訳)遺伝子のクローン、野生植物や栽培植物の種子、微生物の系統などの形で、地球上のなるべく多くの遺伝子を保存し、必要に応じて提供する機関。遺伝子バンク。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐くみかえ【遺伝子組換え】ヰ‥カヘ
遺伝子すなわちDNAの特定部位に他のDNA断片を組みこんだり一部を置き換えたりすること。→組換えDNA。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐こうがく【遺伝子工学】ヰ‥
遺伝子を人工的に操作・改変し、有用物質の生産や生物現象の解明のための技術を開発する学問。DNAクローニングによる遺伝子の単離や、人工遺伝子の合成、細胞への導入などさまざまな技術が含まれる。しばしば開発された技術そのものを指す。遺伝子操作と同義に使うこともある。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐ざ【遺伝子座】ヰ‥
染色体上において各遺伝子が占める位置。単に座(locus)ともいう。その場にある実体という意味で遺伝子そのものを指す場合もある。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐しげん【遺伝子資源】ヰ‥
生物資源としての遺伝子の貴重さ、重要性に着目した呼び名。栽培植物や家畜もその原種も、すべて独自の遺伝子情報を持ち、絶えれば地球上から永久に消え去ることになる。遺伝資源。→遺伝子銀行。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐じゅうふく【遺伝子重複】ヰ‥ヂユウ‥
(gene duplication)進化の過程において、個々の遺伝子、染色体やその一部、さらにはゲノム全体といった各レベルで遺伝子が重複・倍加する現象。
⇒い‐でん【遺伝】
いてん‐ししゅつ【移転支出】
「移転所得」を支払う側からいった語。振替支出。
⇒い‐てん【移転】
いでんし‐そうさ【遺伝子操作】ヰ‥サウ‥
遺伝子に人為的に変化を与え、遺伝情報を変化させる操作。ある生物の物質合成能力を変えて有用物質を生産させるときなどに利用。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐ターゲッティング【遺伝子ターゲッティング】ヰ‥
(gene targeting)クローニングした遺伝子を改変し、相同組換えにより細胞に導入して、染色体上の特定遺伝子に変異を起こす方法。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐ちりょう【遺伝子治療】ヰ‥レウ
人の体細胞の中に外から遺伝子を導入する技術を応用する疾病の治療法。遺伝子に欠陥がある遺伝子病のほかエイズなど感染症や癌などが対象とされる。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐はつげん【遺伝子発現】ヰ‥
遺伝子がその機能を現すこと。DNAが転写・翻訳されて機能を持つ蛋白質を合成したり、リボソームRNAや転移RNAなどのような機能を持つ転写産物を合成したりすること。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんし‐プール【遺伝子プール】ヰ‥
(gene pool)相互に交配が可能な、同種個体の集まり(メンデル集団)のもつ遺伝子の総量。集団遺伝学の用語。遺伝子給源。ジーン‐プール。
⇒い‐でん【遺伝】
いてん‐しゅうし【移転収支】‥シウ‥
国際収支の一項目で、贈与や賠償金など対価を伴わない収支。
⇒い‐てん【移転】
いでん‐じょうほう【遺伝情報】ヰ‥ジヤウ‥
遺伝によって、子孫へまたは細胞から細胞へ伝えられる情報。DNA(まれにRNA)の塩基配列として符号化されて存在。酵素その他の蛋白質のアミノ酸配列を決定する情報や遺伝子の発現を調節する情報など。
⇒い‐でん【遺伝】
いてん‐しょとく【移転所得】
生産には直接関与することなく個人が政府や企業から受け取る所得。失業保険給付・恩給・年金・補助金など。一般の所得と区別するためにこういう。振替所得。
⇒い‐てん【移転】
いでんし‐りゅうどう【遺伝子流動】ヰ‥リウ‥
(gene flow)異なった生物集団との交雑などを通じ、本来存在しなかった遺伝子の流入が生じる現象。遺伝子流。遺伝子拡散。
⇒い‐でん【遺伝】
いでん‐せい【遺伝性】ヰ‥
形質・行動・病気などが遺伝する性質であること。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんてき‐たけい【遺伝的多型】ヰ‥
(genetic polymorphism)ひとつの生物集団内に二つ以上の対立遺伝子が共存すること。
⇒い‐でん【遺伝】
いでんてき‐ふどう【遺伝的浮動】ヰ‥
(genetic drift)選択によらない遺伝子頻度の変化。対立遺伝子が集団中で占める相対的な頻度が、偶然的な原因によってランダムに変動する現象を指す。
⇒い‐でん【遺伝】
いてん‐とうき【移転登記】
売買・贈与・相続などを原因とする権利の移転についてする登記。
⇒い‐てん【移転】
いでん‐びょう【遺伝病】ヰ‥ビヤウ
遺伝する病気。
⇒い‐でん【遺伝】
いと
幼児。特に女児、娘。浄瑠璃、源平布引滝「お生れなされた―様の」。物類称呼「京にていとと称す。いとをし又いとけなしなどの下略なるべし」
いと【糸】
①繭・綿・麻・毛などの繊維を細く長くひきのばして、よりをかけたもの。万葉集20「わが妹子がしぬひにせよと着けし紐―になるとも吾は解かじとよ」。「針に―を通す」
②琴・三味線などの弦楽器の弦げん。転じて、琴・三味線の異称。「二の―が切れる」
③生糸。
④釣糸。「―を垂れる」
⑤細く長くて糸のような線状のもの。比喩的にも使う。「クモの―」「柳の―」「記憶の―をたぐる」
⑥(女房詞。ねばりをひくところから)納豆なっとう。
⇒糸を引く
い‐と【異図】
謀叛むほんの心。ふたごころ。異心。
い‐と【意図】
①考えていること。おもわく。つもり。「敵の―を見抜く」
②行おうとめざしていること。また、その目的。「早期実現を―する」「―的なごまかし」
いと
〔副〕
①はなはだしく。極めて。大層。万葉集18「ほととぎす―ねたけくは橘の花散る時に来鳴きとよむる」
②(程度・状態の副詞にかかる)全く。ほんとうに。源氏物語桐壺「―かく思う給へましかばと、息も絶えつつ」
③(下に否定の語を伴って)それほどに。たいして。万葉集8「天の河―川波は立たねども」
い‐ど【井戸】ヰ‥
①用水を得るために、地を掘って地下水を吸い上げ、または汲みとるようにしたもの。→井。
②井戸茶碗の略。
い‐ど【居処】ヰ‥
(「いどころ」の意)
①すわっている所。日葡辞書「イドヲタツ」
②臀しり。おいど。
い‐ど【異土】
異国の土地。外国。
い‐ど【緯度】ヰ‥
(latitude)赤道に平行して地球の表面を南北に測る座標。赤道を0度として南北おのおの90度に至る。北に測るのを北緯、南に測るのを南緯という。↔経度
イド【id】
〔心〕無意識の世界にある本能的エネルギーの源泉。快を求め、不快を避ける快楽原則に支配される。エス(es)ともいう。精神分析の用語。→自我→超自我
いと‐あきない【糸商い】‥アキナヒ
糸を売買すること。また、その人。
いと‐あやつり【糸操り】
操あやつり人形の一種。人形の各部に糸を結び、人形よりも上部に操り手がいて操るもの。寛文(1661〜1673)年間に始まるといい、江戸時代を通じて行われた。南京ナンキン操り。
いと‐あわび【糸鮑】‥アハビ
生アワビを糸状に細く刻んだもの。刺身・酢の物・椀種などに用いる。
いといがわ【糸魚川】‥ガハ
新潟県南西部、姫川下流の市。もと松平氏1万石の城下町。姫川流域には多くの発電所があり、また翡翠ひすい・石灰岩などの産地。北アルプス登山口の一つ。人口5万。
⇒いといがわ‐しずおか‐こうぞうせん【糸魚川静岡構造線】
いといがわ‐しずおか‐こうぞうせん【糸魚川静岡構造線】‥ガハシヅヲカ‥ザウ‥
糸魚川から松本平・甲府盆地の西を通り、早川にそって静岡に至る断層線。フォッサ‐マグナの西縁をなす。矢部長克ひさかつ(1878〜1969)の命名。→変成帯(図)
⇒いといがわ【糸魚川】
いと‐いぼ【糸疣】
クモ類の腹部下面、肛門の前方にある2〜4対の小突起。その表面に多数の出糸管があり、糸腺からの分泌物はここから外部に出て糸になる。出糸突起。糸疣しゆう。紡績突起。→蜘蛛くも(図)
いと‐いり【糸入】
(絹糸入りの意)絹糸を木綿糸にまぜて織った織物。
⇒いといり‐じま【糸入縞】
⇒いといり‐つむぎ【糸入紬】
⇒いといり‐ふたこ【糸入双子】
いといり‐じま【糸入縞】
木綿地に絹糸を縞の部分に織り入れた縞織物。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「袂の財布見合はせば、寸分違はぬ―」
⇒いと‐いり【糸入】
いといり‐つむぎ【糸入紬】
(→)糸入双子に同じ。
⇒いと‐いり【糸入】
いといり‐ふたこ【糸入双子】
諸撚糸もろよりいとで織った木綿地の縞の部分に絹糸を織り込んだ織物。糸入紬。
⇒いと‐いり【糸入】
いと‐いん【糸印】
室町時代から江戸初期に、明みんから輸入した生糸の荷に添付された方形・円形などの銅印。受領の証書にこの印を押して返した。刻んだ文字は読みにくい。大きさは多く1寸たらずで、つまみは人物・動物などをかたどる。
糸印
い‐とう【以東】
その地点から東。一般に、その地点を含んでいう。
いとう【伊当・伊富】
サケ科の淡水産の硬骨魚。全長約1.5メートル。体側に黒点が散在する。北海道・樺太に分布。個体数は少なく、釣り人の垂涎の的。イト。
いとう【伊東】
静岡県伊豆半島東岸の市。温泉を中心とする観光・保養地。人口7万2千。
いとう【伊東】
姓氏の一つ。
⇒いとう‐いっとうさい【伊東一刀斎】
⇒いとう‐げんぼく【伊東玄朴】
⇒いとう‐しずお【伊東静雄】
⇒いとう‐しんすい【伊東深水】
⇒いとう‐すけちか【伊東祐親】
⇒いとう‐すけゆき【伊東祐亨】
⇒いとう‐ちゅうた【伊東忠太】
⇒いとう‐マンショ【伊東満所】
⇒いとう‐みよじ【伊東巳代治】
いとう【伊藤】
姓氏の一つ。
⇒いとう‐きさく【伊藤熹朔】
⇒いとう‐けいすけ【伊藤圭介】
⇒いとう‐さちお【伊藤左千夫】
⇒いとう‐じゃくちゅう【伊藤若冲】
⇒いとう‐じんさい【伊藤仁斎】
⇒いとう‐せい【伊藤整】
⇒いとう‐そうかん【伊藤宗看】
⇒いとう‐だいすけ【伊藤大輔】
⇒いとう‐たんあん【伊藤坦庵】
⇒いとう‐ちゆう【伊藤痴遊】
⇒いとう‐とうがい【伊藤東涯】
⇒いとう‐のえ【伊藤野枝】
⇒いとう‐ばいう【伊藤梅宇】
⇒いとう‐ひろぶみ【伊藤博文】
⇒いとう‐みちお【伊藤道郎】
⇒いとう‐らんぐう【伊藤蘭嵎】
いと・う【厭う】イトフ
〔他五〕
(キラ(嫌)ウが相手を積極的に切り捨て遠ざける意であるのに対して、イトウはいやな相手を避けて身を引く意)
①好まないで避ける。いやがる。万葉集18「ほととぎす―・ふ時なし」。「労を―・わない」
②この世を避け離れる。出家する。源氏物語夕霧「世の憂きにつけて―・ふは、なかなか人悪きわざなり」
③害ありとして避ける。御伽草子、酒呑童子「縁より下へおるるさへお乳や乳母のつき添ひて、荒き風をも―・ひしに」
④いたわる。かばう。大事にする。狂言、鞍馬聟「人を一人―・はせらるるに依つて」。「時節柄おからだをお―・い下さい」
いとうイタウ
(イタクの音便)
⇒いたい(痛い)5
い‐どう【医道】‥ダウ
医の道。医術。平家物語3「もしかの医術によつて存命せば、本朝の―無きに似たり」
⇒いどう‐しゃ【医道者】
⇒いどう‐しんぎかい【医道審議会】
い‐どう【異同】
不一致と一致。転じて相異なること。相違点。ちがい。「本文の―を調べる」
い‐どう【異動】
地位・勤務などがかわること。「人事―」
い‐どう【移動】
移り動くこと。移し動かすこと。「車で―する」「平行―」
⇒いどう‐えんげき【移動演劇】
⇒いどう‐けいさつ【移動警察】
⇒いどう‐さつえい【移動撮影】
⇒いどう‐しょう【移動床】
⇒いどうせい‐こうきあつ【移動性高気圧】
⇒いどうせい‐もうちょう【移動性盲腸】
⇒いどう‐たいし【移動大使】
⇒いどうたい‐つうしん【移動体通信】
⇒いどう‐ど【移動度】
⇒いどう‐ぶたい【移動舞台】
⇒いどう‐へいきん【移動平均】
⇒いどう‐ゆうびんきょく【移動郵便局】
⇒いどう‐りつ【移動律】
いとう‐いっとうさい【伊東一刀斎】‥タウ‥
(伊藤とも)江戸初期の剣客。一説に伊豆伊東の人という。弥五郎、のち景久と称。鐘巻自斎に剣法を学び一刀流を創始。門弟に神子上みこがみ典膳(小野忠明)らがいる。生没年未詳。
⇒いとう【伊東】
いどう‐えんげき【移動演劇】
演劇の普及のため各地を移動しながら行う演劇。日本では1920年代に始まり、第二次大戦中に盛行。
⇒い‐どう【移動】
いと‐うお【糸魚】‥ウヲ
⇒いとよ
いとう‐きさく【伊藤熹朔】
舞台美術家。東京生れ。東京美術学校卒。築地小劇場・俳優座や商業演劇などで多くの舞台美術を手がける。(1899〜1967)
伊藤熹朔
撮影:田沼武能
⇒いとう【伊藤】
いどう‐けいさつ【移動警察】
二つ以上の都道府県警察の管轄区域にわたる交通機関における警察。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐けいすけ【伊藤圭介】
幕末・明治の植物学者。尾張藩の人。東大教授。シーボルトに師事、リンネの植物分類法を抄訳し「泰西本草名疏」を刊行。著「日本産物志」「日本植物図説」など。(1803〜1901)
⇒いとう【伊藤】
いとう‐げんぼく【伊東玄朴】
幕末の蘭医・幕府奥医師。名は淵。肥前の人。シーボルトに学び、鍋島藩に勧めてオランダから牛痘苗を取り寄せて接種を行う。1858年(安政5)江戸に幕府の種痘所を開き、61年(文久1)その後身西洋医学所の取締。(1800〜1871)
⇒いとう【伊東】
いとう‐さちお【伊藤左千夫】‥ヲ
歌人。名は幸次郎。上総(千葉県)生れ。1900年(明治33)正岡子規の門に入る。子規没後、「馬酔木あしび」「アララギ」などを発刊し、その写生主義を強調。歌風は万葉風。門下に赤彦・茂吉などを出し、写生文の小説にも長じた。歌集・歌論集のほか、小説「野菊の墓」など。(1864〜1913)
伊藤左千夫
提供:毎日新聞社
→作品:『野菊の墓』
⇒いとう【伊藤】
いどう‐さつえい【移動撮影】
台車などに固定したカメラを移動させながら写す映画・テレビの撮影法。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐しずお【伊東静雄】‥シヅヲ
詩人。長崎県諫早生れ。京大卒。「日本浪曼派」「四季」同人。悲壮感に富む技巧的な作風を樹立。詩集「わが人に与ふる哀歌」「春のいそぎ」など。(1906〜1953)
⇒いとう【伊東】
いどう‐しゃ【医道者】‥ダウ‥
医師。〈日葡辞書〉
⇒い‐どう【医道】
いとう‐じゃくちゅう【伊藤若冲】
江戸中期の画家。名は汝鈞じょきん、斗米庵とも号。京都の人。初め狩野派を学び、のち宋・元・明の古画を模し、光琳風を研究、動植物画に写生的な装飾画体を創案。特に鶏の絵に優れる。(1716〜1800)
⇒いとう【伊藤】
いどう‐しょう【移動床】‥シヤウ
土砂や砂礫などで構成される水路の底面。水流によって移動する。
⇒い‐どう【移動】
いどう‐しんぎかい【医道審議会】‥ダウ‥クワイ
厚生労働大臣の諮問機関。医師・歯科医師免許の取消しなどの重要事項を審議・調査する。日本医師会会長・日本歯科医師会会長・厚生労働省医務局長・学識経験者などで構成。
⇒い‐どう【医道】
いとう‐じんさい【伊藤仁斎】
江戸前期の儒学者。名は維楨これえだ。通称、源佐げんすけ。京都の人。初め朱子学を修め、のち孔子・孟子の原典に帰ることを主張し、朱子学を批判。京都堀川に古義堂を開き、門弟三千という。著「論語古義」「孟子古義」「語孟字義」「童子問」など。諡おくりなして古学先生。(1627〜1705)→古学→古義学。
→著作:『童子問』
⇒いとう【伊藤】
いとう‐しんすい【伊東深水】
日本画家。名は一はじめ。東京生れ。鏑木かぶらき清方に師事。浮世絵系美人画によって知られる。(1898〜1972)
⇒いとう【伊東】
いとう‐すけちか【伊東祐親】
平安後期の武士。工藤の一族。河津二郎と称した。曾我兄弟の祖父。平氏に仕え、伊豆に流された源頼朝を監視、石橋山の戦にこれを追撃。のち頼朝に捕らえられ自刃。( 〜1182)
⇒いとう【伊東】
いとう‐すけゆき【伊東祐亨】
軍人。薩摩藩士。海軍大将・元帥。日清戦争では連合艦隊司令長官。日露戦争では海軍軍令部長。(1843〜1914)
⇒いとう【伊東】
いとう‐せい【伊藤整】
評論家・小説家。名は整ひとし。北海道生れ。東京商大中退。ジョイスらによる新心理主義文学を唱え、戦後は私小説的文学伝統・文学精神の理論化・方法化を目ざした。著「小説の方法」「日本文壇史」、小説「鳴海仙吉」「変容」など。(1905〜1969)
伊藤整
撮影:石井幸之助
⇒いとう【伊藤】
いどうせい‐こうきあつ【移動性高気圧】‥カウ‥
中心が移動していく高気圧。地上天気図では、ふつう円または楕円に近い閉じた等圧線で描かれ、低気圧と交互に中緯度帯をほぼ東進する。春秋に多く現れ、好天をもたらす。
⇒い‐どう【移動】
いどうせい‐もうちょう【移動性盲腸】‥マウチヤウ
盲腸が異常な移動性を示し、盲腸部の疼痛、便秘、下痢などを起こす病症。盲腸移動症。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐そうかん【伊藤宗看】
(3代)江戸中期の将棋棋士。初名、印寿。将棋所の伊藤家3代目。将棋宗家伊藤家始祖。7世将棋名人。鬼宗看と謳われる。著に詰将棋集「詰むや詰まざるや」など。(1706〜1761)
⇒いとう【伊藤】
いどう‐たいし【移動大使】
一定の任地をもたず、各国を巡回する大使。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐だいすけ【伊藤大輔】
映画監督・脚本家。愛媛県宇和島の生れ。主として時代劇をつくる。代表作「忠次旅日記」「王将」など。(1898〜1981)
⇒いとう【伊藤】
いどうたい‐つうしん【移動体通信】
電波を使うことにより移動可能な端末をも対象とした通信。携帯電話やPHSなど。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐たんあん【伊藤坦庵】
江戸前期の儒学者。名は宗恕。京都の人。初め医学を修め、のち那波活所に儒学を学び、朱子学を奉じ、福井藩に仕えた。江村専斎の談話を筆記した「老人雑話」を著す。(1623〜1708)
⇒いとう【伊藤】
いと‐うち【糸打】
絹糸で組んだ紐。
いとう‐ちゆう【伊藤痴遊】‥イウ
政治家・講談師。本名、仁太郎。横浜生れ。自由党に入党、代議士にも当選。政界の裏面に通じ、政治講談で活躍。双木舎痴遊。(1867〜1938)
⇒いとう【伊藤】
いとう‐ちゅうた【伊東忠太】
建築学者・建築家。米沢市生れ。東大・早大教授。日本東洋古来の建築を研究。雲崗石窟を紹介。平安神宮・築地本願寺などを設計。文化勲章。(1867〜1954)
伊東忠太
撮影:田村 茂
⇒いとう【伊東】
いどう‐ど【移動度】
荷電粒子が単位強度の電場のもとで動く速度。易動度。モービリティ。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐とうがい【伊藤東涯】
江戸中期の儒学者。仁斎の長子。名は長胤ながつぐ。古義堂を継ぎ、仁斎の学問を大成したほか、中国の語学や制度に精通。著「制度通」「操觚字訣」「古今学変」など。諡おくりなして紹述先生。(1670〜1736)
⇒いとう【伊藤】
いとう‐のえ【伊藤野枝】
女性解放運動家。福岡県生れ。上野女学校卒。青鞜せいとう社・赤瀾会に参加。無政府主義者で、関東大震災直後に夫大杉栄らとともに憲兵大尉甘粕正彦により虐殺された。(1895〜1923)
伊藤野枝
提供:毎日新聞社
⇒いとう【伊藤】
いとう‐ばいう【伊藤梅宇】
江戸中期の儒学者。仁斎の次子。備後福山藩儒。歴史や有職故実にくわしく、著「見聞談叢」など。(1683〜1745)
⇒いとう【伊藤】
いとう‐ひろぶみ【伊藤博文】
明治の政治家。初名は利助、のち俊輔。号、春畝。長州藩士。松下村塾に学ぶ。討幕運動に参加。維新後、藩閥政権内で力を伸ばし、憲法制定の中心となる。首相・枢密院議長・貴族院議長(いずれも初代)を歴任、4度組閣し、日清戦争などにあたる。政友会を創設。1905年(明治38)韓国統監。ハルビンで朝鮮の独立運動家安重根に暗殺された。元老。公爵。(1841〜1909)
伊藤博文(1)
提供:毎日新聞社
伊藤博文(2)
提供:毎日新聞社
⇒いとう【伊藤】
いどう‐ぶたい【移動舞台】
車輪装置で移動する舞台機構。スライディング‐ステージなど。
⇒い‐どう【移動】
いどう‐へいきん【移動平均】
統計法の一つ。時系列数値の変動をみる場合、連続する複数の時期の平均を算出し、順次時期をずらしながら計算することで変化の傾向を求めること。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐マンショ【伊東満所】
天正遣欧使節の正使の一人。大友宗麟の姪孫てっそん。1582年(天正10)千々石ミゲルらと渡欧、90年帰国。(1570?〜1612)
⇒いとう【伊東】
いとう‐みちお【伊藤道郎】‥ヲ
舞踊家。東京生れ。伊藤熹朔きさく・千田是也これやの兄。英米で舞踊家として活躍後、アーニー‐パイル劇場(東宝劇場)で制作・演出を担う。(1893〜1961)
⇒いとう【伊藤】
いとう‐みよじ【伊東巳代治】‥ヂ
政治家。長崎生れ。伊藤博文に用いられ、大日本帝国憲法制定に参画。のち枢密顧問官。伯爵。(1857〜1934)
⇒いとう【伊東】
いどう‐ゆうびんきょく【移動郵便局】‥イウ‥
ある地に臨時に出張して郵便事務を扱う郵便局。多く自動車内を事務室とする。
⇒い‐どう【移動】
いとう‐らんぐう【伊藤蘭嵎】
江戸中期の儒学者。仁斎の第5子。博学・能文で東涯と並称。紀州藩儒。著「紹衣稿」「易憲章」「詩古言」など。(1694〜1778)
⇒いとう【伊藤】
いどう‐りつ【移動律】
〔数〕(→)推移律に同じ。
⇒い‐どう【移動】
いとおし・いイトホシイ
〔形〕[文]いとほ・し(シク)
(一説に、イト(厭)ウと同源)
①見ていられないほどかわいそうである。気の毒である。いたわしい。竹取物語「翁を―・しかなしと思しつることも」。「涙をこらえる姿が―・い」
②困ったことである。われながらみっともない。平中物語「あな、―・し。知らで過ぎぬべかりけり。さらばいと心憂きものにこそありけれ」。宇治拾遺物語9「―・しかりつる恥をかくし給へること」
③かわいい。可憐である。いとしい。狂言、庖丁聟「なう―・しの人、こちへ御ざれ」。「―・い人のためと我慢する」
いとおし‐が・るイトホシ‥
〔他五〕
①かわいそうに思う。源氏物語賢木「心知るどち―・り聞ゆ」
②かわいがる。
いとおし・むイトホシム
〔他五〕
①ふびんに思う。山家集「我のみぞわが心をば―・むあはれぶ人のなきにつけても」
②かわいく思う。大切にする。愛惜する。「わが身を―・む」
い‐とお・す【射通す】‥トホス
〔他五〕
矢を射てつらぬく。保元物語「真中さして―・し候ひなむ」
いと‐おどし【糸縅】‥ヲドシ
組糸による甲冑のおどし。糸の色によって赤糸縅・黒糸縅など種々の名称がある。
いと‐おり【糸織】
絹の撚糸よりいとで織ること。また、その織物。
⇒いとおり‐ひめ【糸織姫】
いとおり‐ひめ【糸織姫】
織女星のこと。
⇒いと‐おり【糸織】
いど‐がえ【井戸替え】ヰ‥ガヘ
井戸の水をすっかり汲み上げて井戸を掃除すること。近世には、7月7日に行うことが多かった。いどさらえ。晒井さらしい。〈[季]夏〉
いとかけ‐がい【糸掛貝】‥ガヒ
イトカケガイ科の巻貝の総称。殻は塔状、外面に白糸をかけたような隆起した縦張脈がある。ネジガイ・オオイトカケガイ・ナガイトカケガイ・オダマキガイなど種類が多い。
いとかわ【糸川】‥カハ
姓氏の一つ。
⇒いとかわ‐ひでお【糸川英夫】
いど‐がわ【井戸側】ヰ‥ガハ
井戸の側壁の土石がくずれ落ちるのを防ぎ、また危険を防止するため、その周囲をかこったもの。
いとかわ‐ひでお【糸川英夫】‥カハ‥ヲ
工学者。東京生れ。東大卒業後、戦闘機の設計に従事。戦後、ペンシル‐ロケットを開発するなど、日本の宇宙工学のパイオニア。(1912〜1999)
⇒いとかわ【糸川】
いど‐かんそくじょ【緯度観測所】ヰ‥クワン‥
緯度変化の観測・計算およびその研究にたずさわる機関。岩手県奥州市水沢区にある。現在は国立天文台水沢VERA観測所がその業務を引き継いでいる。
いとき‐な・し【幼し・稚し】
〔形ク〕
「いとけなし」に同じ。源氏物語夕顔「―・きよりなづさひし者の」→いとけない
いと‐きり【糸切】
①糸を切ること。また、糸で切ること。
②轆轤ろくろから陶土を離す際、糸で切った痕あとが器底に渦形に残ったもの。これにより和物と中国物との区別をし、また、陶器鑑賞の一視点とする。いとぞこ。
⇒いときり‐だんご【糸切団子】
⇒いときり‐ば【糸切歯】
いときり‐だんご【糸切団子】
細長く延ばした生地を糸で輪切りにし、餡をまぶした団子。
⇒いと‐きり【糸切】
いときり‐ば【糸切歯】
人間の犬歯けんし。糸を切るのに用いるからいう。→永久歯(図)
⇒いと‐きり【糸切】
い‐とく【威徳】ヰ‥
人を畏服させる威厳と人を心服させる徳。また、おごそかで冒しがたい徳。狂言、鐘の音「これも鐘の―でござる」。「―を備えた人」
い‐とく【遺徳】ヰ‥
死後または後世にのこる恩徳。「故人の―を偲ぶ」
い‐とく【懿徳】
大きい立派な徳。善美の徳。
いと‐くず【糸屑】‥クヅ
役に立たない糸のくず。
いと‐ぐそく【糸具足】
糸縅いとおどしの具足。
いとく‐たいし【懿徳太子】
唐の中宗の長子。高宗の孫。名は李重潤。則天武后の怒りを買い死を賜る。乾陵けんりょうに陪葬。墓は多数の副葬品や壁画で有名。(682〜701)
いと‐ぐち【糸口・緒】
糸の端。転じて、物事の始まり。てがかり。端緒。「解決の―をつかむ」
いと‐ぐつ【糸鞋】
⇒しがい
いとく‐てんのう【懿徳天皇】‥ワウ
記紀伝承上の天皇。安寧天皇の第2皇子。名は大日本彦耜友おおやまとひこすきとも。→天皇(表)
いと‐ぐら【糸倉・糸蔵】
三味線やバイオリンなど弦楽器の棹さおの上部の、糸巻を納めるためにくりぬいた所。糸壺。→三味線(図)
いと‐くらべ【糸競べ】
琴・三味線などをひいてわざをきそうこと。
いと‐くり【糸繰り】
①繭・綿などから糸をとり、また、つむぐこと。また、その人。いととり。いとひき。「―女」
②糸を繰る枠。いとわく。
③〔植〕オダマキの別称。
⇒いとくり‐うお【糸繰魚】
⇒いとくり‐うた【糸繰唄】
⇒いとくり‐きかい【糸繰り機械】
⇒いとくり‐ぐるま【糸繰車】
いと‐ぐり【糸栗】
クリの実を細くきざんだ食品。
いとくり‐うお【糸繰魚】‥ウヲ
イトヨリダイの別称。
⇒いと‐くり【糸繰り】
いとくり‐うた【糸繰唄】
糸を繰りながら唄う唄。糸取唄。糸引唄。
⇒いと‐くり【糸繰り】
いとくり‐きかい【糸繰り機械】
蚕の繭から糸をとり生糸を製する動力機械。
⇒いと‐くり【糸繰り】
いとくり‐ぐるま【糸繰車】
繭・綿などから糸をつむぎだし、また、それをより合わせるのに用いる車。竹の車と紡錘つむとからなる。糸取車。
糸繰車
⇒いと‐くり【糸繰り】
いと‐ぐるま【糸車】
(→)糸繰いとくり車に同じ。幸田露伴、いさなとり「油の灯ひ暗き下に―廻す小百姓が妻の悲しさ」
いど‐ぐるま【井戸車】ヰ‥
井戸の上の横木につるし、井戸縄をかけて釣瓶つるべを上下させる滑車。
井戸車
いと‐げ【糸毛】
「糸毛の車」の略。
⇒いとげ‐の‐くるま【糸毛の車】
いとけ・し【幼し・稚し】
〔形ク〕
「いとけなし」に同じ。御堂関白集「―・くて春の都と見るからに」→いとけない
いとけ‐な・い【幼い・稚い】
〔形〕[文]いとけな・し(ク)
(ナイは甚だしいの意の接尾語)年が小さい。おさない。あどけない。宇津保物語俊蔭「おのらが―・きを見すてて天上へかへり給ひにしかば」。「―・い子とともに残される」
いとげ‐の‐くるま【糸毛の車】
車箱を色染の撚糸よりいとで飾った牛車ぎっしゃ。青糸毛・紫糸毛・赤糸毛などの種類がある。主として婦人の乗用。宇津保物語蔵開中「新しき―つくりてあめるを」
⇒いと‐げ【糸毛】
いと‐こ
(イトは親愛の意を表す接頭語)親愛な人。他人を親しんで呼ぶ語。万葉集16「―吾兄なせの君」
⇒いとこ‐せ
いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
父または母の兄弟・姉妹の子。性別・年齢によって「従兄」「従弟」「従姉」「従妹」とも書く。
⇒いとこ‐あわせ【従兄弟合せ】
⇒いとこ‐おおおじ【従兄弟大小父】
⇒いとこ‐おおおば【従兄弟大小母】
⇒いとこ‐おじ【従兄弟小父】
⇒いとこ‐おば【従兄弟小母】
⇒いとこ‐がたり【従兄弟語り】
⇒いとこ‐ちがい【従兄弟違い】
⇒いとこ‐どち【従兄弟どち】
⇒いとこ‐なのり【従兄弟名乗り】
⇒いとこ‐に【従兄弟煮】
⇒いとこ‐はん【従兄弟半】
⇒いとこ‐め【従兄弟女】
い‐どこ【居所】ヰ‥
「いどころ」の略。
いど‐こ【何処・何所】
(イヅコの転)「どこ」の古形。土佐日記「ここや―と問ひければ」
いとこ‐あわせ【従兄弟合せ】‥アハセ
いとこ同士を夫婦にすること。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐おおおじ【従兄弟大小父】‥オホヲヂ
祖父母のいとこ。「族伯祖父」とも書く。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐おおおば【従兄弟大小母】‥オホヲバ
祖父母のいとこめ。「族伯祖母」とも書く。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐おじ【従兄弟小父】‥ヲヂ
父母のいとこ。いとこちがい。「従祖父」とも書く。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐おば【従兄弟小母】‥ヲバ
父母のいとこめ。いとこちがい。「従祖母」とも書く。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐がたり【従兄弟語り】
いとこ同士の結婚。いとこづれ。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いと‐こく【伊都国・怡土国】
⇒いとのくに
いとこ‐せ
親しく愛する夫、または、妻。神楽歌、細波「―に、ま、―にせむや」
⇒いと‐こ
いとこ‐ちがい【従兄弟違い】‥チガヒ
自分と父母のいとこ(自分といとこの子)との間柄。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐どち【従兄弟どち】
いとこどうし。宇津保物語楼上上「かの御方の侍従の君、対の御方の少将の君とは―なれば」
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐なのり【従兄弟名乗り】
誕生した子の命名の祝い。なづけいわい。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐に【従兄弟煮】
小豆・牛蒡ごぼう・大根・芋・豆腐・クワイ・焼栗などを堅いものから追い追い入れて煮込んだ料理。(「追い追い」と「甥甥」をかけたものという)〈伊京集〉〈日葡辞書〉
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐はん【従兄弟半】
(→)「いとこちがい」に同じ。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
いとこ‐め【従兄弟女】
いとこに当たる女。父母の姪めい。
⇒いと‐こ【従兄弟・従姉妹】
い‐どころ【居所】ヰ‥
①居るところ。居場所。座席。住居。「―が知れない」
②尻。いど。福富長者物語「盥に水を汲みて―をひたし」
⇒いどころ‐がわり【居所変り】
いどころ‐がわり【居所変り】ヰ‥ガハリ
劇場で、回り舞台を使用せず、せり・がんどう返し・あおり返し・打返し・押出し・引割りなどの仕掛で、場面を転換させること。
⇒い‐どころ【居所】
いと‐ごんにゃく【糸蒟蒻】
紐のように細く切ったこんにゃく。→白滝しらたき2
いと‐さき【糸先】
伊勢神宮に奉る糸の初穂。
いと‐ざくら【糸桜】
シダレザクラの別称。
いと‐さばき【糸捌き】
①糸を取り扱う方法。
②楽器の弦の取り扱い方。
いと‐さめ【糸雨】
こまかい雨。こさめ。ぬかあめ。
いど‐さらえ【井戸浚え】ヰ‥サラヘ
(→)「井戸替え」に同じ。
いと‐さん
(京阪で)良家の女児・娘の敬称。お嬢さま。いとさま。浮世風呂2「お家さんの傍に立つています―を見イな」→いと
いとし
(形容詞の語幹)
⇒いとし‐が・る
⇒いとし‐ご【いとし子】
⇒いとし‐ざかり【いとし盛り】
⇒いとし‐な‐げ
いとし・い
〔形〕[文]いと・し(シク)
(イトシはイトホシの約)
①ふびんである。狂言、鈍太郎「追ひ出して御ざるが―・い事を致した」
②かわいい。恋しく慕わしい。狂言、川上「なう、―・い人」。「―・いわが子」
[reference]⇒いと広辞苑 ページ 1298 での【○居ても立っても居られない】単語。