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○驥足を展ぶきそくをのぶ🔗⭐🔉
○驥足を展ぶきそくをのぶ
すぐれた人がその才能を十分に振るう。
⇒き‐そく【驥足】
きそ‐ごい【基礎語彙】‥ヰ
ある言語で基本となる単語の総体。それだけで日常の最低限の用を足すことができる単語の集合。
きそ‐こうじょ【基礎控除】‥ヂヨ
課税所得金額を算定するに際し、総所得金額から納税者本人について認められた一定の金額を控除すること。また、その控除金額。本来の趣旨は最低生活費の免除。
きそ‐こま【木曾駒】
①木曾地方で飼育される、馬の在来種。小形で強健。一時絶滅しかけたが、保護、回復。木曾馬。
木曾駒
撮影:小宮輝之
②木曾駒ヶ岳の略称。→駒ヶ岳6
きそ‐さんどう【木曾桟道】‥ダウ
木曾川に架かっていた橋。木曾路の難所。今、長野県木曾郡上松あげまつ町に跡が残る。一説に日本三奇橋の一つ。きそのかけはし。
きそ‐さんみゃく【木曾山脈】
長野県南西部から岐阜・愛知の県境に連なる山脈。天竜川と木曾川の間にあり、最高峰は駒ヶ岳(2956メートル)。
きそ‐じ【木曾路】‥ヂ
中山道の一部。木曾谷を通る街道。贄川にえかわから馬籠まごめあたりまでをいう。木曾街道。続日本紀6「吉蘇路を通す」
妻籠宿
撮影:山梨勝弘
きそ‐じょう【起訴状】‥ジヤウ
公訴提起に際して、検察官が裁判所に提出する文書。被告人の氏名・公訴事実・罪名が記載される。
⇒きそじょう‐いっぽん‐しゅぎ【起訴状一本主義】
きそじょう‐いっぽん‐しゅぎ【起訴状一本主義】‥ジヤウ‥
公訴提起に際して、裁判所に起訴状だけを提出する起訴の方法。裁判所に予断をいだかせるような書類・証拠物などを提出することが禁じられる。現行刑事訴訟法はこの主義による。
⇒きそ‐じょう【起訴状】
きそ‐たいおん【基礎体温】‥ヲン
体温に影響する各種因子を極力除いた条件での正常の体温。正常の卵巣機能の成人女子では、排卵後黄体期に高体温を示し、卵胞期に低体温を示す。従って体温曲線から排卵および卵巣機能を推定しうる。卵巣機能検査・避妊に利用。→荻野おぎの学説
きそ‐たいしゃ【基礎代謝】
生命を維持するのに必要な最小のエネルギー代謝。普通、仰臥安静にしている状態で一定時間に消費する熱量で表す。年齢・性により異なり日本人の成人男子で1日1400キロカロリー、成人女子では1200キロカロリーぐらい。
きそ‐だに【木曾谷】
長野県の南西部、木曾川上流の渓谷一帯の総称。古来中山道が通じ、重要な交通路をなす。木曾桟道・寝覚の床・小野滝の三絶勝があり、ヒノキその他の良材の産地。木曾。
きそ‐だんねつ【基礎断熱】
建物の断熱方法の一つ。基礎に断熱区画を設けるもの。
き‐そつ【既卒】
すでに学校を卒業していること。「―者」
き‐そつ【騎卒】
馬に乗る兵。また、騎兵と歩兵。
ぎ‐そつ【義卒】
①忠義な兵卒。
②正義のために起こす兵。義兵。
きそ‐づ・ける【基礎付ける】
〔他下一〕
ある事柄の認識または存在の根拠を明らかにする。「資料によって理論を―・ける」
きそ‐ていすう【基礎定数】
物理学の基本法則を表す式にあらわれ、つねに一定の値を保つ基本的な定数。光速度・万有引力定数など。普遍定数。
き‐そな・う【着具ふ】‥ソナフ
〔他四〕
整えて着用する。きちんと着る。古事記上「白
の衣手―・ふ」
きそ‐ねんきん【基礎年金】
各種公的年金制度に共通して給付される年金。全国民(20歳以上60歳未満)の国民年金への強制加入制度に基づくもの。他の年金保険加入者は自動的に二重加入する。老齢・障害・遺族に区分。→二階建て年金
きそ‐の‐ごぼく【木曾の五木】
木曾谷から産出するヒノキ・サワラ・クロベ・アスナロ・コウヤマキの総称。江戸時代、留木とめぎであった。
き‐そば【生蕎麦】
蕎麦粉だけで他に混ぜ物のないそば。
きそ‐はじめ【着衣始】
江戸時代、正月に新衣を着始めること。また、その儀式。〈[季]新年〉
きそ‐ふくしま【木曾福島】
長野県南西部の旧町名。→福島3
きそ‐ぶし【木曾節】
長野県の民謡。木曾地方の盆踊唄。古い木曾踊りは飛騨の神代踊りに近く、現行のものは酒盛り歌「なかのりさん」を1915年(大正4)ごろ改名して普及したもの。
きそ‐べんぎしゅぎ【起訴便宜主義】
犯罪が成立し訴訟条件が満たされているときでも、訴追の必要がないと判断したときは検察官に事件を不起訴にする権限を認める原則。起訴猶予処分を認める法制。起訴裁量主義。日本ではこの主義による。↔起訴法定主義
きそ‐ほう【基礎法】‥ハフ
(→)基本法2に同じ。
きそ‐ほうがく【基礎法学】‥ハフ‥
応用科学としての実定法学・法解釈学の理論的基礎となる法哲学・法史学・法社会学・比較法学の総称。
きそ‐ほうていしゅぎ【起訴法定主義】‥ハフ‥
犯罪が成立し訴訟条件が備わっていれば必ず公訴を提起しなければならないとする原則。↔起訴便宜主義
きそ‐ボルト【基礎ボルト】
(foundation bolt)下部をコンクリート土台に埋め込み、上部に機械や建造物をナットで固定するボルト。J型・L型など抜けにくい形状になっている。
基礎ボルト
き‐そ・む【着初む】
〔他下二〕
初めて着る。着はじめる。
き‐ぞめ【着初め】
①新しい衣服を初めて着ること。
②武士の子弟が成人の際、その儀式として鎧を身につけること。
きそ‐ゆうよ【起訴猶予】‥イウ‥
〔法〕犯人の性格・年齢・境遇、犯罪の軽重・情状、犯罪後の情況により、訴追を必要としない場合に、検察官が公訴を提起しないこと。不起訴処分の一つ。→起訴便宜主義
きそ‐よしなか【木曾義仲】
(木曾山中で育ったからいう)(→)源義仲の異称。
きそん
①(17〜18歳くらいの元気な)若者。若い衆。後撰和歌集夷曲集「踊もて―十七八人もまじる役者は笛太鼓かね」
②若い男女のはすっぱなさま、陽気なさま。浄瑠璃、近頃河原達引「ヲヽしんき、そんな―なこつちや無いわいな」
き‐そん【既存】
(キゾンとも)すでに存在すること。「―の権利」
き‐そん【帰村】
郷里の村へかえること。
き‐そん【毀損】
①物をこわすこと。物がこわれること。
②傷をつけること。「名誉―」
き‐そん【虧損】
欠け損ずること。
き‐そん・じる【着損じる】
〔他上一〕
(→)「きそんずる」に同じ。
き‐そん・ずる【着損ずる】
〔他サ変〕[文]着損ず(サ変)
着て衣服をいためる。
きた【北】
①四方の一つ。日の出る方に向かって左の方向。
②北風。〈[季]冬〉。土佐日記「朝―の出で来ぬさきに」
きた【北】
①東京都23区の一つ。荒川の右岸にあり、旧滝野川・王子両区を統合。
②大阪市北区の、大阪駅南東一帯の繁華街の俗称。
③江戸の吉原、大坂の曾根崎新地・北浜などの俗称。
きた【北】
姓氏の一つ。
⇒きた‐いっき【北一輝】
⇒きた‐せいろ【北静廬】
きた【喜田】
姓氏の一つ。
⇒きた‐さだきち【喜田貞吉】
きた【喜多】
能の家の一つ。→喜多流。
⇒きた‐しちだゆう【喜多七大夫】
⇒きた‐みのる【喜多実】
⇒きた‐ろっぺいた【喜多六平太】
きだ
魚の鰓えら。出雲風土記「大魚の―衝き別けて」
きだ【段】
①わかち。きれめ。わかれめ。崇峻紀(図書寮本)院政期点「八段キダに斬りて」
②布帛の長さの単位。古く「常」をキダと訓ずるが、常は1丈3尺。また、端むら・たんの半分または3分の2の長さ。段たん。天武紀下「布一―」
③地積の単位で、田地の段別たんべつの段たん。五畝を段半きだなかという。孝徳紀「凡そ田は長さ三十歩広さ十二歩を―とせよ」
→たん(段)
ぎだ【義太】
義太夫節ぎだゆうぶしの略。
ぎ‐だ【犠打】
犠牲打の略。
ギター【guitar】
撥弦楽器。8字型の木製の共鳴箱と桿さおとから成り、ふつう6弦を張り、指先やピックで弾ずる。
きた‐アイルランド【北アイルランド】
(Northern Ireland)アイルランド北東部を占める地域。イギリス連合王国の一部で、旧教徒の優勢なアイルランド共和国への帰属を拒んだ新教徒が住民の過半数を占め、1968年頃から新旧両教徒間に抗争が続いたが、98年和平合意が結ばれた。中心都市ベルファスト。
きたあきた【北秋田】
秋田県北部の市。米代よねしろ川流域の鷹巣盆地では稲作が盛ん。南部の阿仁あにはかつて銅鉱山で栄えた。人口4万。
きた‐アメリカ【北アメリカ】
(North America)六大州の一つ。西半球大陸の北半部。パナマ地峡によって南アメリカに連なる。東は大西洋、西は太平洋、北は北極海に面し、ベーリング海峡を隔ててアジアに対する。主要国はカナダ・アメリカ合衆国・メキシコ。北米。
北アメリカの主な山・川・湖
きた‐アルプス【北アルプス】
飛騨ひだ山脈の別称。→日本アルプス
きたい【腊】キタヒ
まるごと乾した魚鳥の肉。万葉集16「―賞はやすも」
き‐たい【危殆】
非常にあぶないこと。危険。「―に瀕ひんする」
き‐たい【気体】
(gas)物質の状態の一つ。一定の形と体積とを持たず、自由に流動し、圧力の増減で体積を容易に変化するもの。ガス。ガス体。〈和仏大辞典〉(1904年刊)
⇒きたい‐おんどけい【気体温度計】
⇒きたい‐ていすう【気体定数】
⇒きたい‐でんち【気体電池】
⇒きたい‐ねんりょう【気体燃料】
⇒きたいはんのう‐の‐ほうそく【気体反応の法則】
⇒きたい‐ぶんし‐うんどうろん【気体分子運動論】
⇒きたい‐りきがく【気体力学】
き‐たい【気態】
気体の状態。
き‐たい【希代・稀代】
(キダイとも)
①世にまれなこと。珍しいこと。平家物語10「天竺・震旦はしらず、我朝には―のためしなり」。「―の豪の者」
②あやしむべきこと。不思議なこと。御伽草子、物くさ太郎「かかる―のことはなし」。「―なことを言う」
⇒きたい‐えん【希代縁】
⇒きたい‐ふしぎ【希代不思議】
⇒きたい‐みもん【希代未聞】
き‐たい【奇態】
風変りなさま。不思議なさま。「―な言動」「―な人物」
き‐たい【鬼胎】
①おそれ。心配すること。「―を抱く」
②〔医〕(「奇胎」と書く)子宮内の胎児をおおう胎盤絨毛膜の異常増殖によって起こる病。子宮内容は小嚢胞の塊となって、葡萄状となり、胎児は全くその形を消す。胞状奇胎。葡萄状奇胎。
き‐たい【基体】
〔哲〕(原語のラテン語substratumは「下にあるもの」の意)何かについての性質や状態を語る場合に、それらがそれについて語られているその当のもの。基体に対して、性質や状態はこれに帰属する、ないしは付帯するものとされる。
き‐たい【期待】
将来その事が実現すればいいと、当てにして待ち設けること。「―を裏切る」「―に添う」「成功を―する」
⇒きたい‐かのうせい【期待可能性】
⇒きたい‐けん【期待権】
⇒きたい‐ち【期待値】
⇒きたい‐の‐ちへい【期待の地平】
⇒きたい‐はずれ【期待外れ】
き‐たい【機体】
飛行機の胴体。また、発動機以外の部分。「翼を―にとりつける」
キタイ【契丹】
①(Khitai)
⇒きったん(契丹)。
②(Kitai)ロシア語で、中国の称。→カセイ。
⇒キタイ‐もんじ【契丹文字】
き‐だい【木鯛】‥ダヒ
①正月や祝儀に掛鯛として用いる木彫りの鯛。
②自在鉤かぎの上げ下げを調節する魚の形の木。
き‐だい【黄鯛】‥ダヒ
タイ科の海産の硬骨魚。関東から南シナ海まで分布。かつては重要な惣菜魚。レンコ。レンコダイ。バジロ。バンジロ。
き‐だい【季題】
①(→)季語に同じ。
②俳句を作る詠題としての季語。
き‐だい【寄題】
和歌などで、提出された題によって、自らその地にいず、あるいはその物を見ずに作ったもの。
き‐だい【貴台】
〔代〕
あなた。貴下。高台。
▷相手の人の家・建物の意から転じて、主として手紙で使う尊敬の二人称。
ぎ‐たい【疑殆】
うたがい恐れること。
ぎ‐たい【擬態】
①あるもののさまに似せること。
②〔生〕動物の形・色・斑紋が他の動植物または無生物に似ていること。隠蔽的擬態(模倣)すなわち環境に似せ目立たなくするもの(シャクトリムシが枝に似るなど)と、標識的擬態すなわち目立たせるようにするもの(アブがハチに似るなど)の2種類に分けられる。ミミクリ。ミメシス。
⇒ぎたい‐ご【擬態語】
⇒ぎたい‐ほう【擬態法】
ぎ‐だい【議題】
会議にかけて討議する問題。
きた‐イエメン【北イエメン】
「イエメン」参照。
きたい‐えん【希代縁】
不思議な縁。
⇒き‐たい【希代・稀代】
きたい‐おんどけい【気体温度計】‥ヲン‥
一定量の気体が温度の変化によって体積および圧力を変化する事実を利用した温度計。ヘリウムなどを用いて精密な温度が測定できる。
⇒き‐たい【気体】
きたい‐かのうせい【期待可能性】
〔法〕行為の当時、行為者に適法な行為をすることが期待できること。これがなければ行為者を非難することはできず、犯罪は成立しない。規範的責任論の中心的概念。
⇒き‐たい【期待】
きたい‐けん【期待権】
〔法〕条件が成就するか期限が到来すれば権利を取得しうる者の地位。それ自体で譲渡や相続の対象ともなる。
⇒き‐たい【期待】
ぎたい‐ご【擬態語】
視覚・触覚など聴覚以外の感覚印象を言語音で表現した語。「にやにや」「ふらふら」「ゆったり」の類。→擬音語→擬声語。
⇒ぎ‐たい【擬態】
きたい‐ち【期待値】
〔数〕離散的確率変数のとる値に、対応する確率をそれぞれ掛けて加えた値。平均値。
⇒き‐たい【期待】
きた‐いっき【北一輝】
国家社会主義者。名は輝次郎。佐渡生れ。「日本改造法案大綱」で国家改造を主唱、二‐二六事件に連座して死刑。主著「国体論及純正社会主義」。(1883〜1937)
北一輝
提供:毎日新聞社
⇒きた【北】
きたい‐ていすう【気体定数】
理想気体の圧力P、1モルの体積V、絶対温度Tの間にPV=RTという関係がある(理想気体の状態式)。Rは気体の種類によらない定数で、これを気体定数という。その値はR=8.3145J/K・mol
⇒き‐たい【気体】
きたい‐でんち【気体電池】
酸素・塩素などの気体電極を組み合わせて作った電池。燃料電池・空気電池の類。ガス電池。
⇒き‐たい【気体】
きたい‐ねんりょう【気体燃料】‥レウ
気体状の燃料。都市ガス・プロパン‐ガスなど。ガス燃料。
⇒き‐たい【気体】
きたい‐の‐ちへい【期待の地平】
〔文〕ヤウスの用語。文学作品に臨むとき、読者が抱く期待・憶測・先入見などをいう。作品の意味はこれによって左右される。たとえば、現代の読者は、紫式部の同時代人とは違った期待の地平をもって「源氏物語」を読む。
⇒き‐たい【期待】
きたい‐はずれ【期待外れ】‥ハヅレ
期待していた物事が実現しないで終わること。当て外れ。「―の成績」「―に終わる」
⇒き‐たい【期待】
きたいばらき【北茨城】
茨城県北東端の市。常磐炭田の南部の中心地の一つとして発展。五浦いづら海岸は景勝地として知られる。人口5万。
きたいはんのう‐の‐ほうそく【気体反応の法則】‥オウ‥ハフ‥
気体を含む化学反応で、反応する気体の体積と生成気体の体積の比は、等温・等圧の下で、簡単な整数比になるという法則。ゲー=リュサックが発見。ゲー=リュサックの第2法則。
⇒き‐たい【気体】
きたい‐ふしぎ【希代不思議】
世にまれで不思議なこと。御伽草子、蛤の草子「是は―のことなり」
⇒き‐たい【希代・稀代】
きたい‐ぶんし‐うんどうろん【気体分子運動論】
気体を、無秩序に運動している非常に多数の分子から成り、それらの分子が剛体球であるとみなし、これら分子の運動を統計的に取り扱うことにより、気体の性質を論ずる理論。19世紀後半、マクスウェルおよびボルツマンが確立。
⇒き‐たい【気体】
ぎたい‐ほう【擬態法】‥ハフ
修辞法の一つ。擬態語を用いて事物の姿態を具体的に表現する技法。
⇒ぎ‐たい【擬態】
きたい‐みもん【希代未聞】
非常に珍しく、いつの世にも聞いたことがないこと。
⇒き‐たい【希代・稀代】
キタイ‐もんじ【契丹文字】
遼王朝の契丹語で用いた文字。耶律阿保機やりつあぼきが920年に漢字をもとに考案。多くの表音文字とわずかの表意文字とから成り、大小文字の区別がある。
⇒キタイ【契丹】
きたい‐りきがく【気体力学】
流体力学のうち、特に気体の運動を論ずる部門。主として高速気流を対象とする。空気力学。
⇒き‐たい【気体】
きた‐いん【喜多院】‥ヰン
埼玉県川越市にある天台宗の寺。通称、川越大師。830年(天長7)円仁の創建と伝える。1296年(永仁4)尊海が中興して関東天台の中心となった。1599年(慶長4)天海の入寺以後、幕府の保護を受けて復興。北院。
喜多院
撮影:関戸 勇
きた・う【鍛ふ】キタフ
〔他四・下二〕
⇒きたえる(下一)
きた‐うけ【北受け】
北の方に向いていること。きたむき。
きた‐うち【北打】
(→)北風きたかぜの異称。
きたうら【北浦】
茨城県南東部、霞ヶ浦の東に位置する淡水湖。面積35.2平方キロメートル、最大深度8メートル。鹿島臨海工業地域の工業用水・都市用水の水源。
きたえ【鍛え】キタヘ
きたえること。「日頃の―が足りない」
⇒きたえ‐はだ【鍛肌】
きたえ‐あ・げる【鍛え上げる】キタヘ‥
〔他下一〕[文]きたへあ・ぐ(下二)
きたえてしあげる。十分にきたえる。
きたえ‐はだ【鍛肌】キタヘ‥
(→)地肌じはだ3に同じ。
⇒きたえ【鍛え】
きた・える【鍛える】キタヘル
〔他下一〕[文]きた・ふ(下二)
(古くは四段にも活用)
①金属を熱し、打って強くする。鍛錬する。太平記32「三年精進潔斎して…―・うたる剣なり」
②激しい練習・修練を重ね技術を習熟させ、また心身を強固にする。「足腰を―・える」「敢闘精神を―・える」
きたお【北尾】‥ヲ
姓氏の一つ。
⇒きたお‐しげまさ【北尾重政】
⇒きたお‐は【北尾派】
⇒きたお‐まさのぶ【北尾政演】
⇒きたお‐まさよし【北尾政美】
きたおおじ【北大路】‥オホヂ
姓氏の一つ。
⇒きたおおじ‐ろさんじん【北大路魯山人】
きたおおじ‐ろさんじん【北大路魯山人】‥オホヂ‥
陶芸家。本名、房次郎。京都生れ。はじめ書・篆刻で名をなし、のち料理・食器の研究にあたる。北鎌倉に窯を築き多彩な陶磁器を製作。(1883〜1959)
北大路魯山人
撮影:田沼武能
⇒きたおおじ【北大路】
きたお‐しげまさ【北尾重政】‥ヲ‥
江戸後期の浮世絵師。北尾派の祖。号は紅翠斎・花藍など。江戸の人。錦絵や肉筆画で美人画を能くし、京伝・馬琴などの戯作に挿絵を描いた。(1739〜1820)
⇒きたお【北尾】
きたお‐は【北尾派】‥ヲ‥
北尾重政を祖とする浮世絵の一派。
⇒きたお【北尾】
きたお‐まさのぶ【北尾政演】‥ヲ‥
山東京伝さんとうきょうでんの別号。
⇒きたお【北尾】
きたお‐まさよし【北尾政美】‥ヲ‥
鍬形蕙斎くわがたけいさいの前名。
⇒きたお【北尾】
きた‐おもて【北面】
①北に向いた方。北むき。きたうけ。
②北むきの部屋。客間などに対して台所など奥むきの部屋。枕草子196「里などにて、―よりいだしてはいかがはせん」
③北面ほくめんの武士。宇治拾遺物語12「西おもて・―の者どもめんめんにこれを見あらはして」
き‐だおれ【着倒れ】‥ダフレ
衣服にぜいたくをして金銭を浪費し、貧乏になること。また、その人。「京の―、大阪の食い倒れ」
きた‐おろし【北下ろし・北颪】
北方の高地から吹きおろす寒風。〈[季]冬〉
き‐だか【気高】
気位きぐらいの高いこと。また、その人。
きた‐かいきせん【北回帰線】‥クワイ‥
北緯23度27分の線。→回帰線
きた‐かげ【北陰】
北側の日陰となったところ。
きた‐かぜ【北風】
北方から吹いてくる風。きた。〈[季]冬〉
きたかた【喜多方】
福島県北西部、会津盆地北部の市。漆器・清酒など在来の工業が発達。蔵とラーメンで知られる。人口5万6千。
き‐たがね【木鏨】
木製の鏨。彫金で、薄い金属を打ち込むのに用いる。
きたかみ【北上】
岩手県南西部、北上盆地にある市。中心の黒沢尻は北上川水運最大の河港、奥州街道の宿場町として繁栄。工業開発が進展。人口9万4千。
⇒きたかみ‐がわ【北上川】
⇒きたかみ‐こうち【北上高地】
⇒きたかみ‐ぼんち【北上盆地】
きたかみ‐がわ【北上川】‥ガハ
岩手県北部の七時雨山ななしぐれやま付近に発し、奥羽山脈と北上高地の間を南流し、同県中央部、宮城県北東部を貫流して追波おっぱ湾に注ぐ川。石巻湾に直流する流路は旧北上川と称する。長さ249キロメートル。
⇒きたかみ【北上】
きたかみ‐こうち【北上高地】‥カウ‥
主として岩手県の東部を南北に連なる、割合に山頂のそろったなだらかな山地。地形学的には隆起準平原。最高峰は早池峰はやちね山(標高1917メートル)。北上山地。
⇒きたかみ【北上】
きたかみ‐ぼんち【北上盆地】
岩手県中部、奥羽山脈と北上高地の間にある河谷盆地。北上川が南流する。古代には東北開拓の拠点地域。
⇒きたかみ【北上】
きたがわ【北川】‥ガハ
姓氏の一つ。
⇒きたがわ‐たみじ【北川民次】
きたがわ【喜多川】‥ガハ
姓氏の一つ。
⇒きたがわ‐うたまろ【喜多川歌麿】
⇒きたがわ‐は【喜多川派】
きたがわ‐うたまろ【喜多川歌麿】‥ガハ‥
江戸中・後期の浮世絵師。喜多川派の祖。本姓、北川。鳥山石燕に学び、初め豊章とよあきと称した。美人画の分野で大首絵おおくびえの様式を創案、浮世絵の黄金期をつくった。「画本虫撰えほんむしえらみ」など狂歌絵本も制作。(1753〜1806)
⇒きたがわ【喜多川】
きたがわ‐たみじ【北川民次】‥ガハ‥
洋画家。静岡県生れ。ニューヨークに学んだのち、1923年以降メキシコに住みシケイロスらと交遊。36年帰国後、メキシコ時代の力動感あふれる作品を発表。二科会会員。美術教育にも当たる。(1894〜1989)
北川民次
撮影:田村 茂
⇒きたがわ【北川】
きたがわ‐は【喜多川派】‥ガハ‥
喜多川歌麿を祖とする浮世絵の一派。二代歌麿など。
⇒きたがわ【喜多川】
きたぎ‐いし【北木石】
岡山県笠岡市の北木島・白石島・真鍋島に産出する花崗岩。淡紅色または白色、石質一様で美しい。建築・土木・墓石用。北木島御影みかげ。
きだ‐きだ【段段・寸】
こまかくきだをつけたさま。また、細かに切りきざむさま。きざきざ。欽明紀「情こころの―暁さとし示す」
きた‐きつね【北狐】
イヌ科の哺乳類。キツネの亜種で北海道・南千島・サハリンなどにすむ。体長約80センチメートル。色は狐色で、前後肢の全面に斑紋がある。
きた‐きゅうしゅう【北九州】‥キウシウ
①福岡県を中心に九州北部の汎称。
②福岡県の市。1963年、門司・小倉・戸畑・八幡・若松の5市が合併して発足。政令指定都市の一つ。八幡の製鉄を中心に重化学工業が盛ん。人口99万4千。
北九州 平尾台
撮影:山梨勝弘
⇒きたきゅうしゅう‐こうぎょう‐ちたい【北九州工業地帯】
きたきゅうしゅう‐こうぎょう‐ちたい【北九州工業地帯】‥キウシウ‥ゲフ‥
北九州市一帯に広がる工業地帯。また、それを中核に、福岡市・山口県下関市などを含めた工業地帯。重化学工業が主。
⇒きた‐きゅうしゅう【北九州】
きた‐きり【着た切り】
今着ている衣服だけで、他に着がえのないこと。
⇒きたきり‐すずめ【着た切り雀】
きたきり‐すずめ【着た切り雀】
(「舌切雀」の語呂に合わせた語)着た切りの人。浮世風呂3「こちとらはどうで―ときてゐるから」
⇒きた‐きり【着た切り】
き‐たく【帰宅】
自分の家に帰ること。
⇒きたく‐ぶ【帰宅部】
き‐たく【寄託】
①あずけたのむこと。委託。
②〔法〕民法上、当事者の一方(受寄者)が相手方(寄託者)のために保管することを約してある物(寄託物)を受け取ることによって成立する契約。
き‐たく【亀坼】
①(→)亀卜きぼくに同じ。
②日照りで、地面が亀甲きっこう模様のようにひびわれること。
き‐たく【貴宅】
相手の家宅の尊敬語。
きた‐ぐに【北国】
北方の国。北の地方。「―にも春がやってきた」
きたく‐ぶ【帰宅部】
学校で部活動に参加していないことを戯れて言う語。
⇒き‐たく【帰宅】
き‐たけ【木竹】
(木と竹のように)非情なもの。木石ぼくせき。梅暦「まんざら―の身ではなし」
き‐たけ【着丈】
(キダケとも)その人の身長に合わせた、襟から裾までの着物の寸法。ついたけ。毛吹草追加「―もや五尺の菖蒲湯かたびら」→和服(図)
きた‐げ【北げ】
北風。堀河百首雑「―になりぬ」
きた‐ごち【北東風】
北東の方から吹く風。
きた‐さだきち【喜田貞吉】
歴史学者。徳島県出身。東大卒。文部省に入る。日本歴史地理学会をおこし、雑誌「歴史地理」を刊行。法隆寺再建論を主張。南北両朝並立論を議会で問題にされ休職。のち京大教授。(1871〜1939)→南北朝正閏問題
⇒きた【喜田】
きたさと【北里】
姓氏の一つ。
⇒きたさと‐しばさぶろう【北里柴三郎】
きたさと‐しばさぶろう【北里柴三郎】‥ラウ
細菌学者。肥後生れ。ドイツに留学、コッホに師事して破傷風菌の純粋培養に成功、その毒素を証明し、また、ベーリングとともに血清療法を創始。伝染病研究所長。のち北里研究所を創設。(1852〜1931)
北里柴三郎
提供:毎日新聞社
⇒きたさと【北里】
きた‐ざま【北様】
北の方角。宇津保物語国譲下「大宮の大路より―に」
きた‐し【堅塩】
(→)「かたしお」に同じ。孝徳紀「塩の名称いはむことを諱いみて改めて―と曰ふ」
きた‐しぐれ【北時雨】
北の方角から降って来る時雨。謡曲、定家「山より出づる―」
きた‐しちだゆう【喜多七大夫】‥ダイフ
能の喜多流家元の通り名。初代は江戸初期の能役者。名は長能。堺の医師内堀道春の子。幼少から能をよくし七ツ大夫と呼ばれ、金剛大夫弥一の養子となり、一時、金剛七大夫を名のる。豊臣秀吉に仕え、大坂落城後引退したが復帰し、金剛座を離れて独自に活動、四座の大夫をしのぐ活躍を見せ、徳川秀忠の後援を背景に特に一流創設を許された。(1586〜1653)
⇒きた【喜多】
きたじま【北島】
姓氏の一つ。
⇒きたじま‐けんしん【北島見信】
⇒きたじま‐せつざん【北島雪山】
きたじま‐けんしん【北島見信】
江戸中期の天文家。長崎の人。幕府天文方。1737年(元文2)天球儀・地球儀の解説書「紅毛天地二図贅説」を著し、地理上日本中心説を唱えた。生没年未詳。
⇒きたじま【北島】
きたじま‐せつざん【北島雪山】
江戸前期の書家。名は三立。熊本の人。長崎で文徴明・趙子昂の書法を学び、唐様の発展に寄与。門下に細井広沢がある。(1636〜1697)
⇒きたじま【北島】
きたしらかわ‐の‐みや【北白川宮】‥カハ‥
旧宮家の一つ。伏見宮邦家親王の第13王子智成さとなり親王(1856〜1872)が1870年(明治3)創始。1947年、宮号廃止。
きた・す【来す】
〔他五〕
来るようにする。結果としてある事態を生じさせる。もたらす。三蔵法師伝承徳点「請ふ、附け来キタスことを為せ」。「支障を―・す」
き‐だすけ【気助け】
①元気づけること。安心させること。また、そのもの。毛吹草6「春を待つ―なれや雪の花」
②慰労のために酒を与えて元気づけること。また、その酒代。
きた‐せいろ【北静廬】
江戸後期の随筆家。名は慎言ちかのぶ。江戸随一の博識と称された。著「梅園日記」「静廬俗考」など。(1765〜1848)
⇒きた【北】
きたその【北園】
姓氏の一つ。
⇒きたその‐かつえ【北園克衛】
きたその‐かつえ【北園克衛】‥ヱ
詩人。本名、橋本健吉。三重県生れ。昭和初期から一貫してシュールレアリスム運動を展開。作「白のアルバム」「真昼のレモン」など。(1902〜1978)
⇒きたその【北園】
ぎだ‐たいし【祇陀太子】
(Jeta パーリ)古代中インド、コーサラ国波斯匿はしのく王の王子。逝多林の地主。須達しゅだつ長者と共に釈尊のために祇園精舎を建てた。誓多。逝多。
きた‐たいせいよう【北大西洋】‥ヤウ
大西洋のうち北半球の海域。北辺は海底隆起により北極海と分けられる。
⇒きたたいせいよう‐じょうやく【北大西洋条約】
きたたいせいよう‐じょうやく【北大西洋条約】‥ヤウデウ‥
(North Atlantic Treaty)1949年、ワシントンで米・英・仏・伊・ベルギー・オランダ・ルクセンブルク・カナダ・ノルウェー・デンマーク・アイスランド・ポルトガルの12カ国が調印した軍事同盟条約。のち西・南欧から東・中欧に拡大し、計26カ国(2006)。北大西洋条約機構と呼ばれる組織をもつ。→ナトー(NATO)
⇒きた‐たいせいよう【北大西洋】
きた‐たいへいよう【北太平洋】‥ヤウ
太平洋のうち北半球の海域。ミクロネシアおよびポリネシアの北半部の島々が点在する。
⇒きたたいへいよう‐こうきあつ【北太平洋高気圧】
きたたいへいよう‐こうきあつ【北太平洋高気圧】‥ヤウカウ‥
北太平洋の広い範囲をおおう高気圧。亜熱帯高圧帯の一部をなす。夏季に北上して日本に盛夏をもたらす。
⇒きた‐たいへいよう【北太平洋】
き‐たたき【木叩き】
①キツツキの別称。
②キツツキ目キツツキ科の美しい鳥。大きさはカラスぐらい。腰と腹面および風切羽の先端が白色であるほか、全身黒色で、雄の頭頂および頬線は鮮紅色。対馬・朝鮮・東南アジアだけに産し、対馬では天然記念物に指定されたが絶滅。アマノジャクマ。
きた‐だけ【北岳】
赤石山脈の北部、山梨県西部の白峰しらね三山の一峰。日本で第2位の高峰。標高3193メートル。
北岳(1)
提供:オフィス史朗
北岳(2)
提供:オフィス史朗
き‐だち【木立ち】
こだち。立木たちき。
⇒きだち‐カミルレ【木立ち加密爾列】
⇒きだち‐ちょうせん‐あさがお【木立ち朝鮮朝顔】
⇒きだち‐ベゴニア【木立ちベゴニア】
き‐だち【木質】
①本草学上の分類法で、植物の性質が木本またはそれに類似のもの。
②木の性質。
き‐だち【木太刀】
①木製の太刀。木刀ぼくとう。木剣ぼっけん。
②塗りを施していない白木の鞘さやに納めた太刀。太平記35「木鞘巻の刀を差し、―を持たせ」
きだち‐カミルレ【木立ち加密爾列】
〔植〕マーガレットの別称。
⇒き‐だち【木立ち】
きだち‐ちょうせん‐あさがお【木立ち朝鮮朝顔】‥テウ‥ガホ
ナス科の小高木。枝先から大型のラッパ状の花を多数垂下する。花色は淡黄色もしくは橙黄色。熱帯アメリカ原産で、朝鮮半島産ではない。エンゼルス‐トランペット。ダチュラ。
⇒き‐だち【木立ち】
きだち‐ベゴニア【木立ちベゴニア】
「ベゴニア」参照。
⇒き‐だち【木立ち】
きた‐ちょうせん【北朝鮮】‥テウ‥
朝鮮民主主義人民共和国の俗称。
き‐たつ【既達】
公文書などで既に通達して知らせたこと。
き‐た・つ【来立つ】
〔自四〕
来て、その場に立つ。万葉集9「金門かなとにし人の―・てば」
き‐だて【木楯】
身を守るために楯の代りにする樹木。
き‐だて【気立て】
(多く、良い場合に用いて)心の持ち方。心だて。性質。「―のやさしい人」「―のいい娘」
き‐だて【季立て】
俳諧で、季語を分類排列すること。
きたドイツ‐れんぽう【北ドイツ連邦】‥パウ
(Norddeutscher Bund ドイツ)1866年の普墺ふおう戦争に勝ったプロイセンがドイツ連邦を解体して、翌67年オーストリアおよび南ドイツ4邦を除くマイン川以北の22邦を糾合した連邦。その憲法は、71年南ドイツ4邦が参加して創立されたドイツ帝国憲法の原型をなす。
きた‐どの【北殿】
①北側にある殿舎。増鏡「―のさじきにて」
②北隣に住んでいる人の尊敬語。源氏物語夕顔「―こそ聞き給ふや」
③北六波羅探題の別称。→六波羅探題。
④白河北殿の略称。→白河殿
きたな・い【汚い・穢い】
〔形〕[文]きたな・し(ク)
①触れるのもいやなほど、よごれている。清潔でない。竹取物語「―・きところのものきこしめしたれば、みここち悪しからむものぞ」。「足が―・い」
②乱雑である。乱れている。「―・い字」
③よこしまである。正しくない。腹黒い。続日本紀26「―・き心を以て、朝廷みかどを動かし傾けむとして」
④卑怯ひきょうである。恥を知らない。古今著聞集9「―・くもうしろをば見するものかな、しばし引きかへせ、物いはむ」。「―・い手で勝つ」
⑤野卑である。下品である。源氏物語東屋「守もいやしき人にはあらざりけり、上達部のすぢにて、中らひも物―・き人ならず」。「言葉遣いが―・い」
⑥けちである。しわい。「金に―・い」
きだ‐なか【段半】
田畑の面積で、半段すなわち5畝歩。狂言、筑紫の奥「私は田を一反―作りまする」→きだ(段)
きたなごや【北名古屋】
愛知県西部、濃尾平野中部の市。名古屋市に隣接し、住宅地化が進行。人口7万8千。
きたな・し【汚し・穢し】
〔形ク〕
⇒きたない
きたな‐び・る【汚びる・穢びる】
〔自下二〕
きたないさまをする。卑怯ひきょうなふるまいをする。太平記5「―・れて敵に笑はるな」
きたな・む【汚む・穢む】
〔他四〕
きたないと思う。けがらわしいと思う。発心集「この病者に至りては、いとひ―・む人のみありて」
きたな‐らし・い【汚らしい・穢らしい】
〔形〕[文]きたなら・し(シク)
きたなく見える。けがらわしく感ずる。
きたの【北野】
(大内裏の北方の野の意)京都市上京区北西部の地。北野天満宮がある。
⇒きたの‐おおちゃのゆ【北野大茶の湯】
⇒きたの‐じんじゃ【北野神社】
⇒きたのてんじん‐えんぎ【北野天神縁起】
⇒きたの‐てんまんぐう【北野天満宮】
⇒きたの‐まつり【北野祭】
きたの‐おおちゃのゆ【北野大茶の湯】‥オホ‥
天正15年(1587)10月1日、北野天満宮とその社頭の松原で、豊臣秀吉が千利休・津田宗及・今井宗久とともに亭主をつとめた大茶会。1000名余が参会したといわれる。
⇒きたの【北野】
きた‐の‐おきな【北の翁・北の叟】
(→)塞翁さいおうに同じ。新撰六帖2「古の―もあるものを」
きた‐の‐おんかた【北の御方】
公卿など貴人の妻の敬称。北の方。北の台。
きた‐の‐かた【北の方】
①北に向かった方面。
②(寝殿造で、北の対屋たいのやに住んだからいう)公卿などの妻の敬称。北の台。北の御方。宇津保物語俊蔭「この三条の―は俊蔭の女と人知りける」
きた‐の‐ごばんしょ【北の御番所】
江戸の北町奉行所の別称。
きた‐の‐しょう【北ノ庄】‥シヤウ
福井市の古称。柴田勝家が城下町を建設。
きた‐の‐じん【北の陣】‥ヂン
内裏の北門、朔平門の別称。兵衛府の陣があった。北の門。
きたの‐じんじゃ【北野神社】
(→)北野天満宮に同じ。
⇒きたの【北野】
きた‐の‐たい【北の対】
寝殿造で、寝殿の北にある対屋たいのや。きたのたいのや。宇津保物語蔵開下「―におはするは妹なり」
きた‐の‐だい【北の台】
(→)「きたのかた」2に同じ。太平記10「新田義貞の―の伯父なりしかば」
きたのてんじん‐えんぎ【北野天神縁起】
絵巻。菅原道真の伝記や北野天満宮の由来・霊験を描いたもの。祖本は鎌倉時代の成立。
→文献資料[北野天神縁起]
⇒きたの【北野】
きたの‐てんまんぐう【北野天満宮】
京都市上京区馬喰町にある元官幣中社。主祭神は菅原道真。10世紀中頃の創建。例祭8月4日(11世紀半ばまでは5日)。八棟造やつむねづくりの現社殿は、慶長年中、豊臣秀頼の造営で、最古の権現造。二十二社の一つ。北野天神。北野神社。
北野天満宮
撮影:的場 啓
⇒きたの【北野】
きた‐の‐ふじなみ【北の藤波】‥フヂ‥
藤原氏四家の一つである北家ほっけの称。
きたのべ‐の‐さだいじん【北辺の左大臣】
源信みなもとのまことの通称。
きたの‐まつり【北野祭】
8月4日に行う北野天満宮の例祭。
⇒きたの【北野】
きた‐の‐まつり【北の祭】
⇒きたまつり
きた‐の‐まる【北の丸】
江戸城本丸の北の一郭。将軍家の正妻の居所。
きた‐の‐まんどころ【北の政所】
(もと北の対たいにあったからいう)
①摂政・関白の正妻に属する政所。また、その正妻の敬称。初めは私称、のち宣旨を蒙って称する。また後には大臣・大納言・中納言の正妻にも用いた。政所。源氏物語若菜上「―の別当ども人々ひきゐて」
②特に、豊臣秀吉の正妻高台院をさす。→大北の政所
きた‐の‐みち【北の道】
北陸道の異称。きたみち。
きた‐の‐みや【北の宮】
皇后および中宮。きさいのみや。公忠集「―のみくしあげの屏風に」
きた‐の‐もの【北の物】
(女房詞)麻布の夜着の称。おひえ。
きた‐の‐もん【北の門】
(→)「北の陣」に同じ。平家物語1「その勢僅かに三百余騎、―、縫殿の陣をかため給ふ」
きだ‐はし【階】
(段梯きだはしの意)きざはし。階段。段梯子。
きたばたけ【北畠】
姓氏の一つ。村上源氏の一流。のち伊勢国司を世襲。
⇒きたばたけ‐あきいえ【北畠顕家】
⇒きたばたけ‐あきのぶ【北畠顕信】
⇒きたばたけ‐あきよし【北畠顕能】
⇒きたばたけ‐じゅごう【北畠准后】
⇒きたばたけ‐ちかふさ【北畠親房】
⇒きたばたけ‐とものり【北畠具教】
⇒きたばたけ‐みつまさ【北畠満雅】
きたばたけ‐あきいえ【北畠顕家】‥イヘ
南北朝時代の公家。親房の長子。1333年(元弘3)陸奥守、のち鎮守府将軍を兼ね、義良親王を奉じて奥羽を鎮定。後醍醐天皇吉野落ちの翌年、親王を奉じて西上、各地に転戦、和泉石津で戦死。(1318〜1338)
②木曾駒ヶ岳の略称。→駒ヶ岳6
きそ‐さんどう【木曾桟道】‥ダウ
木曾川に架かっていた橋。木曾路の難所。今、長野県木曾郡上松あげまつ町に跡が残る。一説に日本三奇橋の一つ。きそのかけはし。
きそ‐さんみゃく【木曾山脈】
長野県南西部から岐阜・愛知の県境に連なる山脈。天竜川と木曾川の間にあり、最高峰は駒ヶ岳(2956メートル)。
きそ‐じ【木曾路】‥ヂ
中山道の一部。木曾谷を通る街道。贄川にえかわから馬籠まごめあたりまでをいう。木曾街道。続日本紀6「吉蘇路を通す」
妻籠宿
撮影:山梨勝弘
きそ‐じょう【起訴状】‥ジヤウ
公訴提起に際して、検察官が裁判所に提出する文書。被告人の氏名・公訴事実・罪名が記載される。
⇒きそじょう‐いっぽん‐しゅぎ【起訴状一本主義】
きそじょう‐いっぽん‐しゅぎ【起訴状一本主義】‥ジヤウ‥
公訴提起に際して、裁判所に起訴状だけを提出する起訴の方法。裁判所に予断をいだかせるような書類・証拠物などを提出することが禁じられる。現行刑事訴訟法はこの主義による。
⇒きそ‐じょう【起訴状】
きそ‐たいおん【基礎体温】‥ヲン
体温に影響する各種因子を極力除いた条件での正常の体温。正常の卵巣機能の成人女子では、排卵後黄体期に高体温を示し、卵胞期に低体温を示す。従って体温曲線から排卵および卵巣機能を推定しうる。卵巣機能検査・避妊に利用。→荻野おぎの学説
きそ‐たいしゃ【基礎代謝】
生命を維持するのに必要な最小のエネルギー代謝。普通、仰臥安静にしている状態で一定時間に消費する熱量で表す。年齢・性により異なり日本人の成人男子で1日1400キロカロリー、成人女子では1200キロカロリーぐらい。
きそ‐だに【木曾谷】
長野県の南西部、木曾川上流の渓谷一帯の総称。古来中山道が通じ、重要な交通路をなす。木曾桟道・寝覚の床・小野滝の三絶勝があり、ヒノキその他の良材の産地。木曾。
きそ‐だんねつ【基礎断熱】
建物の断熱方法の一つ。基礎に断熱区画を設けるもの。
き‐そつ【既卒】
すでに学校を卒業していること。「―者」
き‐そつ【騎卒】
馬に乗る兵。また、騎兵と歩兵。
ぎ‐そつ【義卒】
①忠義な兵卒。
②正義のために起こす兵。義兵。
きそ‐づ・ける【基礎付ける】
〔他下一〕
ある事柄の認識または存在の根拠を明らかにする。「資料によって理論を―・ける」
きそ‐ていすう【基礎定数】
物理学の基本法則を表す式にあらわれ、つねに一定の値を保つ基本的な定数。光速度・万有引力定数など。普遍定数。
き‐そな・う【着具ふ】‥ソナフ
〔他四〕
整えて着用する。きちんと着る。古事記上「白
の衣手―・ふ」
きそ‐ねんきん【基礎年金】
各種公的年金制度に共通して給付される年金。全国民(20歳以上60歳未満)の国民年金への強制加入制度に基づくもの。他の年金保険加入者は自動的に二重加入する。老齢・障害・遺族に区分。→二階建て年金
きそ‐の‐ごぼく【木曾の五木】
木曾谷から産出するヒノキ・サワラ・クロベ・アスナロ・コウヤマキの総称。江戸時代、留木とめぎであった。
き‐そば【生蕎麦】
蕎麦粉だけで他に混ぜ物のないそば。
きそ‐はじめ【着衣始】
江戸時代、正月に新衣を着始めること。また、その儀式。〈[季]新年〉
きそ‐ふくしま【木曾福島】
長野県南西部の旧町名。→福島3
きそ‐ぶし【木曾節】
長野県の民謡。木曾地方の盆踊唄。古い木曾踊りは飛騨の神代踊りに近く、現行のものは酒盛り歌「なかのりさん」を1915年(大正4)ごろ改名して普及したもの。
きそ‐べんぎしゅぎ【起訴便宜主義】
犯罪が成立し訴訟条件が満たされているときでも、訴追の必要がないと判断したときは検察官に事件を不起訴にする権限を認める原則。起訴猶予処分を認める法制。起訴裁量主義。日本ではこの主義による。↔起訴法定主義
きそ‐ほう【基礎法】‥ハフ
(→)基本法2に同じ。
きそ‐ほうがく【基礎法学】‥ハフ‥
応用科学としての実定法学・法解釈学の理論的基礎となる法哲学・法史学・法社会学・比較法学の総称。
きそ‐ほうていしゅぎ【起訴法定主義】‥ハフ‥
犯罪が成立し訴訟条件が備わっていれば必ず公訴を提起しなければならないとする原則。↔起訴便宜主義
きそ‐ボルト【基礎ボルト】
(foundation bolt)下部をコンクリート土台に埋め込み、上部に機械や建造物をナットで固定するボルト。J型・L型など抜けにくい形状になっている。
基礎ボルト
き‐そ・む【着初む】
〔他下二〕
初めて着る。着はじめる。
き‐ぞめ【着初め】
①新しい衣服を初めて着ること。
②武士の子弟が成人の際、その儀式として鎧を身につけること。
きそ‐ゆうよ【起訴猶予】‥イウ‥
〔法〕犯人の性格・年齢・境遇、犯罪の軽重・情状、犯罪後の情況により、訴追を必要としない場合に、検察官が公訴を提起しないこと。不起訴処分の一つ。→起訴便宜主義
きそ‐よしなか【木曾義仲】
(木曾山中で育ったからいう)(→)源義仲の異称。
きそん
①(17〜18歳くらいの元気な)若者。若い衆。後撰和歌集夷曲集「踊もて―十七八人もまじる役者は笛太鼓かね」
②若い男女のはすっぱなさま、陽気なさま。浄瑠璃、近頃河原達引「ヲヽしんき、そんな―なこつちや無いわいな」
き‐そん【既存】
(キゾンとも)すでに存在すること。「―の権利」
き‐そん【帰村】
郷里の村へかえること。
き‐そん【毀損】
①物をこわすこと。物がこわれること。
②傷をつけること。「名誉―」
き‐そん【虧損】
欠け損ずること。
き‐そん・じる【着損じる】
〔他上一〕
(→)「きそんずる」に同じ。
き‐そん・ずる【着損ずる】
〔他サ変〕[文]着損ず(サ変)
着て衣服をいためる。
きた【北】
①四方の一つ。日の出る方に向かって左の方向。
②北風。〈[季]冬〉。土佐日記「朝―の出で来ぬさきに」
きた【北】
①東京都23区の一つ。荒川の右岸にあり、旧滝野川・王子両区を統合。
②大阪市北区の、大阪駅南東一帯の繁華街の俗称。
③江戸の吉原、大坂の曾根崎新地・北浜などの俗称。
きた【北】
姓氏の一つ。
⇒きた‐いっき【北一輝】
⇒きた‐せいろ【北静廬】
きた【喜田】
姓氏の一つ。
⇒きた‐さだきち【喜田貞吉】
きた【喜多】
能の家の一つ。→喜多流。
⇒きた‐しちだゆう【喜多七大夫】
⇒きた‐みのる【喜多実】
⇒きた‐ろっぺいた【喜多六平太】
きだ
魚の鰓えら。出雲風土記「大魚の―衝き別けて」
きだ【段】
①わかち。きれめ。わかれめ。崇峻紀(図書寮本)院政期点「八段キダに斬りて」
②布帛の長さの単位。古く「常」をキダと訓ずるが、常は1丈3尺。また、端むら・たんの半分または3分の2の長さ。段たん。天武紀下「布一―」
③地積の単位で、田地の段別たんべつの段たん。五畝を段半きだなかという。孝徳紀「凡そ田は長さ三十歩広さ十二歩を―とせよ」
→たん(段)
ぎだ【義太】
義太夫節ぎだゆうぶしの略。
ぎ‐だ【犠打】
犠牲打の略。
ギター【guitar】
撥弦楽器。8字型の木製の共鳴箱と桿さおとから成り、ふつう6弦を張り、指先やピックで弾ずる。
きた‐アイルランド【北アイルランド】
(Northern Ireland)アイルランド北東部を占める地域。イギリス連合王国の一部で、旧教徒の優勢なアイルランド共和国への帰属を拒んだ新教徒が住民の過半数を占め、1968年頃から新旧両教徒間に抗争が続いたが、98年和平合意が結ばれた。中心都市ベルファスト。
きたあきた【北秋田】
秋田県北部の市。米代よねしろ川流域の鷹巣盆地では稲作が盛ん。南部の阿仁あにはかつて銅鉱山で栄えた。人口4万。
きた‐アメリカ【北アメリカ】
(North America)六大州の一つ。西半球大陸の北半部。パナマ地峡によって南アメリカに連なる。東は大西洋、西は太平洋、北は北極海に面し、ベーリング海峡を隔ててアジアに対する。主要国はカナダ・アメリカ合衆国・メキシコ。北米。
北アメリカの主な山・川・湖
きた‐アルプス【北アルプス】
飛騨ひだ山脈の別称。→日本アルプス
きたい【腊】キタヒ
まるごと乾した魚鳥の肉。万葉集16「―賞はやすも」
き‐たい【危殆】
非常にあぶないこと。危険。「―に瀕ひんする」
き‐たい【気体】
(gas)物質の状態の一つ。一定の形と体積とを持たず、自由に流動し、圧力の増減で体積を容易に変化するもの。ガス。ガス体。〈和仏大辞典〉(1904年刊)
⇒きたい‐おんどけい【気体温度計】
⇒きたい‐ていすう【気体定数】
⇒きたい‐でんち【気体電池】
⇒きたい‐ねんりょう【気体燃料】
⇒きたいはんのう‐の‐ほうそく【気体反応の法則】
⇒きたい‐ぶんし‐うんどうろん【気体分子運動論】
⇒きたい‐りきがく【気体力学】
き‐たい【気態】
気体の状態。
き‐たい【希代・稀代】
(キダイとも)
①世にまれなこと。珍しいこと。平家物語10「天竺・震旦はしらず、我朝には―のためしなり」。「―の豪の者」
②あやしむべきこと。不思議なこと。御伽草子、物くさ太郎「かかる―のことはなし」。「―なことを言う」
⇒きたい‐えん【希代縁】
⇒きたい‐ふしぎ【希代不思議】
⇒きたい‐みもん【希代未聞】
き‐たい【奇態】
風変りなさま。不思議なさま。「―な言動」「―な人物」
き‐たい【鬼胎】
①おそれ。心配すること。「―を抱く」
②〔医〕(「奇胎」と書く)子宮内の胎児をおおう胎盤絨毛膜の異常増殖によって起こる病。子宮内容は小嚢胞の塊となって、葡萄状となり、胎児は全くその形を消す。胞状奇胎。葡萄状奇胎。
き‐たい【基体】
〔哲〕(原語のラテン語substratumは「下にあるもの」の意)何かについての性質や状態を語る場合に、それらがそれについて語られているその当のもの。基体に対して、性質や状態はこれに帰属する、ないしは付帯するものとされる。
き‐たい【期待】
将来その事が実現すればいいと、当てにして待ち設けること。「―を裏切る」「―に添う」「成功を―する」
⇒きたい‐かのうせい【期待可能性】
⇒きたい‐けん【期待権】
⇒きたい‐ち【期待値】
⇒きたい‐の‐ちへい【期待の地平】
⇒きたい‐はずれ【期待外れ】
き‐たい【機体】
飛行機の胴体。また、発動機以外の部分。「翼を―にとりつける」
キタイ【契丹】
①(Khitai)
⇒きったん(契丹)。
②(Kitai)ロシア語で、中国の称。→カセイ。
⇒キタイ‐もんじ【契丹文字】
き‐だい【木鯛】‥ダヒ
①正月や祝儀に掛鯛として用いる木彫りの鯛。
②自在鉤かぎの上げ下げを調節する魚の形の木。
き‐だい【黄鯛】‥ダヒ
タイ科の海産の硬骨魚。関東から南シナ海まで分布。かつては重要な惣菜魚。レンコ。レンコダイ。バジロ。バンジロ。
き‐だい【季題】
①(→)季語に同じ。
②俳句を作る詠題としての季語。
き‐だい【寄題】
和歌などで、提出された題によって、自らその地にいず、あるいはその物を見ずに作ったもの。
き‐だい【貴台】
〔代〕
あなた。貴下。高台。
▷相手の人の家・建物の意から転じて、主として手紙で使う尊敬の二人称。
ぎ‐たい【疑殆】
うたがい恐れること。
ぎ‐たい【擬態】
①あるもののさまに似せること。
②〔生〕動物の形・色・斑紋が他の動植物または無生物に似ていること。隠蔽的擬態(模倣)すなわち環境に似せ目立たなくするもの(シャクトリムシが枝に似るなど)と、標識的擬態すなわち目立たせるようにするもの(アブがハチに似るなど)の2種類に分けられる。ミミクリ。ミメシス。
⇒ぎたい‐ご【擬態語】
⇒ぎたい‐ほう【擬態法】
ぎ‐だい【議題】
会議にかけて討議する問題。
きた‐イエメン【北イエメン】
「イエメン」参照。
きたい‐えん【希代縁】
不思議な縁。
⇒き‐たい【希代・稀代】
きたい‐おんどけい【気体温度計】‥ヲン‥
一定量の気体が温度の変化によって体積および圧力を変化する事実を利用した温度計。ヘリウムなどを用いて精密な温度が測定できる。
⇒き‐たい【気体】
きたい‐かのうせい【期待可能性】
〔法〕行為の当時、行為者に適法な行為をすることが期待できること。これがなければ行為者を非難することはできず、犯罪は成立しない。規範的責任論の中心的概念。
⇒き‐たい【期待】
きたい‐けん【期待権】
〔法〕条件が成就するか期限が到来すれば権利を取得しうる者の地位。それ自体で譲渡や相続の対象ともなる。
⇒き‐たい【期待】
ぎたい‐ご【擬態語】
視覚・触覚など聴覚以外の感覚印象を言語音で表現した語。「にやにや」「ふらふら」「ゆったり」の類。→擬音語→擬声語。
⇒ぎ‐たい【擬態】
きたい‐ち【期待値】
〔数〕離散的確率変数のとる値に、対応する確率をそれぞれ掛けて加えた値。平均値。
⇒き‐たい【期待】
きた‐いっき【北一輝】
国家社会主義者。名は輝次郎。佐渡生れ。「日本改造法案大綱」で国家改造を主唱、二‐二六事件に連座して死刑。主著「国体論及純正社会主義」。(1883〜1937)
北一輝
提供:毎日新聞社
⇒きた【北】
きたい‐ていすう【気体定数】
理想気体の圧力P、1モルの体積V、絶対温度Tの間にPV=RTという関係がある(理想気体の状態式)。Rは気体の種類によらない定数で、これを気体定数という。その値はR=8.3145J/K・mol
⇒き‐たい【気体】
きたい‐でんち【気体電池】
酸素・塩素などの気体電極を組み合わせて作った電池。燃料電池・空気電池の類。ガス電池。
⇒き‐たい【気体】
きたい‐ねんりょう【気体燃料】‥レウ
気体状の燃料。都市ガス・プロパン‐ガスなど。ガス燃料。
⇒き‐たい【気体】
きたい‐の‐ちへい【期待の地平】
〔文〕ヤウスの用語。文学作品に臨むとき、読者が抱く期待・憶測・先入見などをいう。作品の意味はこれによって左右される。たとえば、現代の読者は、紫式部の同時代人とは違った期待の地平をもって「源氏物語」を読む。
⇒き‐たい【期待】
きたい‐はずれ【期待外れ】‥ハヅレ
期待していた物事が実現しないで終わること。当て外れ。「―の成績」「―に終わる」
⇒き‐たい【期待】
きたいばらき【北茨城】
茨城県北東端の市。常磐炭田の南部の中心地の一つとして発展。五浦いづら海岸は景勝地として知られる。人口5万。
きたいはんのう‐の‐ほうそく【気体反応の法則】‥オウ‥ハフ‥
気体を含む化学反応で、反応する気体の体積と生成気体の体積の比は、等温・等圧の下で、簡単な整数比になるという法則。ゲー=リュサックが発見。ゲー=リュサックの第2法則。
⇒き‐たい【気体】
きたい‐ふしぎ【希代不思議】
世にまれで不思議なこと。御伽草子、蛤の草子「是は―のことなり」
⇒き‐たい【希代・稀代】
きたい‐ぶんし‐うんどうろん【気体分子運動論】
気体を、無秩序に運動している非常に多数の分子から成り、それらの分子が剛体球であるとみなし、これら分子の運動を統計的に取り扱うことにより、気体の性質を論ずる理論。19世紀後半、マクスウェルおよびボルツマンが確立。
⇒き‐たい【気体】
ぎたい‐ほう【擬態法】‥ハフ
修辞法の一つ。擬態語を用いて事物の姿態を具体的に表現する技法。
⇒ぎ‐たい【擬態】
きたい‐みもん【希代未聞】
非常に珍しく、いつの世にも聞いたことがないこと。
⇒き‐たい【希代・稀代】
キタイ‐もんじ【契丹文字】
遼王朝の契丹語で用いた文字。耶律阿保機やりつあぼきが920年に漢字をもとに考案。多くの表音文字とわずかの表意文字とから成り、大小文字の区別がある。
⇒キタイ【契丹】
きたい‐りきがく【気体力学】
流体力学のうち、特に気体の運動を論ずる部門。主として高速気流を対象とする。空気力学。
⇒き‐たい【気体】
きた‐いん【喜多院】‥ヰン
埼玉県川越市にある天台宗の寺。通称、川越大師。830年(天長7)円仁の創建と伝える。1296年(永仁4)尊海が中興して関東天台の中心となった。1599年(慶長4)天海の入寺以後、幕府の保護を受けて復興。北院。
喜多院
撮影:関戸 勇
きた・う【鍛ふ】キタフ
〔他四・下二〕
⇒きたえる(下一)
きた‐うけ【北受け】
北の方に向いていること。きたむき。
きた‐うち【北打】
(→)北風きたかぜの異称。
きたうら【北浦】
茨城県南東部、霞ヶ浦の東に位置する淡水湖。面積35.2平方キロメートル、最大深度8メートル。鹿島臨海工業地域の工業用水・都市用水の水源。
きたえ【鍛え】キタヘ
きたえること。「日頃の―が足りない」
⇒きたえ‐はだ【鍛肌】
きたえ‐あ・げる【鍛え上げる】キタヘ‥
〔他下一〕[文]きたへあ・ぐ(下二)
きたえてしあげる。十分にきたえる。
きたえ‐はだ【鍛肌】キタヘ‥
(→)地肌じはだ3に同じ。
⇒きたえ【鍛え】
きた・える【鍛える】キタヘル
〔他下一〕[文]きた・ふ(下二)
(古くは四段にも活用)
①金属を熱し、打って強くする。鍛錬する。太平記32「三年精進潔斎して…―・うたる剣なり」
②激しい練習・修練を重ね技術を習熟させ、また心身を強固にする。「足腰を―・える」「敢闘精神を―・える」
きたお【北尾】‥ヲ
姓氏の一つ。
⇒きたお‐しげまさ【北尾重政】
⇒きたお‐は【北尾派】
⇒きたお‐まさのぶ【北尾政演】
⇒きたお‐まさよし【北尾政美】
きたおおじ【北大路】‥オホヂ
姓氏の一つ。
⇒きたおおじ‐ろさんじん【北大路魯山人】
きたおおじ‐ろさんじん【北大路魯山人】‥オホヂ‥
陶芸家。本名、房次郎。京都生れ。はじめ書・篆刻で名をなし、のち料理・食器の研究にあたる。北鎌倉に窯を築き多彩な陶磁器を製作。(1883〜1959)
北大路魯山人
撮影:田沼武能
⇒きたおおじ【北大路】
きたお‐しげまさ【北尾重政】‥ヲ‥
江戸後期の浮世絵師。北尾派の祖。号は紅翠斎・花藍など。江戸の人。錦絵や肉筆画で美人画を能くし、京伝・馬琴などの戯作に挿絵を描いた。(1739〜1820)
⇒きたお【北尾】
きたお‐は【北尾派】‥ヲ‥
北尾重政を祖とする浮世絵の一派。
⇒きたお【北尾】
きたお‐まさのぶ【北尾政演】‥ヲ‥
山東京伝さんとうきょうでんの別号。
⇒きたお【北尾】
きたお‐まさよし【北尾政美】‥ヲ‥
鍬形蕙斎くわがたけいさいの前名。
⇒きたお【北尾】
きた‐おもて【北面】
①北に向いた方。北むき。きたうけ。
②北むきの部屋。客間などに対して台所など奥むきの部屋。枕草子196「里などにて、―よりいだしてはいかがはせん」
③北面ほくめんの武士。宇治拾遺物語12「西おもて・―の者どもめんめんにこれを見あらはして」
き‐だおれ【着倒れ】‥ダフレ
衣服にぜいたくをして金銭を浪費し、貧乏になること。また、その人。「京の―、大阪の食い倒れ」
きた‐おろし【北下ろし・北颪】
北方の高地から吹きおろす寒風。〈[季]冬〉
き‐だか【気高】
気位きぐらいの高いこと。また、その人。
きた‐かいきせん【北回帰線】‥クワイ‥
北緯23度27分の線。→回帰線
きた‐かげ【北陰】
北側の日陰となったところ。
きた‐かぜ【北風】
北方から吹いてくる風。きた。〈[季]冬〉
きたかた【喜多方】
福島県北西部、会津盆地北部の市。漆器・清酒など在来の工業が発達。蔵とラーメンで知られる。人口5万6千。
き‐たがね【木鏨】
木製の鏨。彫金で、薄い金属を打ち込むのに用いる。
きたかみ【北上】
岩手県南西部、北上盆地にある市。中心の黒沢尻は北上川水運最大の河港、奥州街道の宿場町として繁栄。工業開発が進展。人口9万4千。
⇒きたかみ‐がわ【北上川】
⇒きたかみ‐こうち【北上高地】
⇒きたかみ‐ぼんち【北上盆地】
きたかみ‐がわ【北上川】‥ガハ
岩手県北部の七時雨山ななしぐれやま付近に発し、奥羽山脈と北上高地の間を南流し、同県中央部、宮城県北東部を貫流して追波おっぱ湾に注ぐ川。石巻湾に直流する流路は旧北上川と称する。長さ249キロメートル。
⇒きたかみ【北上】
きたかみ‐こうち【北上高地】‥カウ‥
主として岩手県の東部を南北に連なる、割合に山頂のそろったなだらかな山地。地形学的には隆起準平原。最高峰は早池峰はやちね山(標高1917メートル)。北上山地。
⇒きたかみ【北上】
きたかみ‐ぼんち【北上盆地】
岩手県中部、奥羽山脈と北上高地の間にある河谷盆地。北上川が南流する。古代には東北開拓の拠点地域。
⇒きたかみ【北上】
きたがわ【北川】‥ガハ
姓氏の一つ。
⇒きたがわ‐たみじ【北川民次】
きたがわ【喜多川】‥ガハ
姓氏の一つ。
⇒きたがわ‐うたまろ【喜多川歌麿】
⇒きたがわ‐は【喜多川派】
きたがわ‐うたまろ【喜多川歌麿】‥ガハ‥
江戸中・後期の浮世絵師。喜多川派の祖。本姓、北川。鳥山石燕に学び、初め豊章とよあきと称した。美人画の分野で大首絵おおくびえの様式を創案、浮世絵の黄金期をつくった。「画本虫撰えほんむしえらみ」など狂歌絵本も制作。(1753〜1806)
⇒きたがわ【喜多川】
きたがわ‐たみじ【北川民次】‥ガハ‥
洋画家。静岡県生れ。ニューヨークに学んだのち、1923年以降メキシコに住みシケイロスらと交遊。36年帰国後、メキシコ時代の力動感あふれる作品を発表。二科会会員。美術教育にも当たる。(1894〜1989)
北川民次
撮影:田村 茂
⇒きたがわ【北川】
きたがわ‐は【喜多川派】‥ガハ‥
喜多川歌麿を祖とする浮世絵の一派。二代歌麿など。
⇒きたがわ【喜多川】
きたぎ‐いし【北木石】
岡山県笠岡市の北木島・白石島・真鍋島に産出する花崗岩。淡紅色または白色、石質一様で美しい。建築・土木・墓石用。北木島御影みかげ。
きだ‐きだ【段段・寸】
こまかくきだをつけたさま。また、細かに切りきざむさま。きざきざ。欽明紀「情こころの―暁さとし示す」
きた‐きつね【北狐】
イヌ科の哺乳類。キツネの亜種で北海道・南千島・サハリンなどにすむ。体長約80センチメートル。色は狐色で、前後肢の全面に斑紋がある。
きた‐きゅうしゅう【北九州】‥キウシウ
①福岡県を中心に九州北部の汎称。
②福岡県の市。1963年、門司・小倉・戸畑・八幡・若松の5市が合併して発足。政令指定都市の一つ。八幡の製鉄を中心に重化学工業が盛ん。人口99万4千。
北九州 平尾台
撮影:山梨勝弘
⇒きたきゅうしゅう‐こうぎょう‐ちたい【北九州工業地帯】
きたきゅうしゅう‐こうぎょう‐ちたい【北九州工業地帯】‥キウシウ‥ゲフ‥
北九州市一帯に広がる工業地帯。また、それを中核に、福岡市・山口県下関市などを含めた工業地帯。重化学工業が主。
⇒きた‐きゅうしゅう【北九州】
きた‐きり【着た切り】
今着ている衣服だけで、他に着がえのないこと。
⇒きたきり‐すずめ【着た切り雀】
きたきり‐すずめ【着た切り雀】
(「舌切雀」の語呂に合わせた語)着た切りの人。浮世風呂3「こちとらはどうで―ときてゐるから」
⇒きた‐きり【着た切り】
き‐たく【帰宅】
自分の家に帰ること。
⇒きたく‐ぶ【帰宅部】
き‐たく【寄託】
①あずけたのむこと。委託。
②〔法〕民法上、当事者の一方(受寄者)が相手方(寄託者)のために保管することを約してある物(寄託物)を受け取ることによって成立する契約。
き‐たく【亀坼】
①(→)亀卜きぼくに同じ。
②日照りで、地面が亀甲きっこう模様のようにひびわれること。
き‐たく【貴宅】
相手の家宅の尊敬語。
きた‐ぐに【北国】
北方の国。北の地方。「―にも春がやってきた」
きたく‐ぶ【帰宅部】
学校で部活動に参加していないことを戯れて言う語。
⇒き‐たく【帰宅】
き‐たけ【木竹】
(木と竹のように)非情なもの。木石ぼくせき。梅暦「まんざら―の身ではなし」
き‐たけ【着丈】
(キダケとも)その人の身長に合わせた、襟から裾までの着物の寸法。ついたけ。毛吹草追加「―もや五尺の菖蒲湯かたびら」→和服(図)
きた‐げ【北げ】
北風。堀河百首雑「―になりぬ」
きた‐ごち【北東風】
北東の方から吹く風。
きた‐さだきち【喜田貞吉】
歴史学者。徳島県出身。東大卒。文部省に入る。日本歴史地理学会をおこし、雑誌「歴史地理」を刊行。法隆寺再建論を主張。南北両朝並立論を議会で問題にされ休職。のち京大教授。(1871〜1939)→南北朝正閏問題
⇒きた【喜田】
きたさと【北里】
姓氏の一つ。
⇒きたさと‐しばさぶろう【北里柴三郎】
きたさと‐しばさぶろう【北里柴三郎】‥ラウ
細菌学者。肥後生れ。ドイツに留学、コッホに師事して破傷風菌の純粋培養に成功、その毒素を証明し、また、ベーリングとともに血清療法を創始。伝染病研究所長。のち北里研究所を創設。(1852〜1931)
北里柴三郎
提供:毎日新聞社
⇒きたさと【北里】
きた‐ざま【北様】
北の方角。宇津保物語国譲下「大宮の大路より―に」
きた‐し【堅塩】
(→)「かたしお」に同じ。孝徳紀「塩の名称いはむことを諱いみて改めて―と曰ふ」
きた‐しぐれ【北時雨】
北の方角から降って来る時雨。謡曲、定家「山より出づる―」
きた‐しちだゆう【喜多七大夫】‥ダイフ
能の喜多流家元の通り名。初代は江戸初期の能役者。名は長能。堺の医師内堀道春の子。幼少から能をよくし七ツ大夫と呼ばれ、金剛大夫弥一の養子となり、一時、金剛七大夫を名のる。豊臣秀吉に仕え、大坂落城後引退したが復帰し、金剛座を離れて独自に活動、四座の大夫をしのぐ活躍を見せ、徳川秀忠の後援を背景に特に一流創設を許された。(1586〜1653)
⇒きた【喜多】
きたじま【北島】
姓氏の一つ。
⇒きたじま‐けんしん【北島見信】
⇒きたじま‐せつざん【北島雪山】
きたじま‐けんしん【北島見信】
江戸中期の天文家。長崎の人。幕府天文方。1737年(元文2)天球儀・地球儀の解説書「紅毛天地二図贅説」を著し、地理上日本中心説を唱えた。生没年未詳。
⇒きたじま【北島】
きたじま‐せつざん【北島雪山】
江戸前期の書家。名は三立。熊本の人。長崎で文徴明・趙子昂の書法を学び、唐様の発展に寄与。門下に細井広沢がある。(1636〜1697)
⇒きたじま【北島】
きたしらかわ‐の‐みや【北白川宮】‥カハ‥
旧宮家の一つ。伏見宮邦家親王の第13王子智成さとなり親王(1856〜1872)が1870年(明治3)創始。1947年、宮号廃止。
きた・す【来す】
〔他五〕
来るようにする。結果としてある事態を生じさせる。もたらす。三蔵法師伝承徳点「請ふ、附け来キタスことを為せ」。「支障を―・す」
き‐だすけ【気助け】
①元気づけること。安心させること。また、そのもの。毛吹草6「春を待つ―なれや雪の花」
②慰労のために酒を与えて元気づけること。また、その酒代。
きた‐せいろ【北静廬】
江戸後期の随筆家。名は慎言ちかのぶ。江戸随一の博識と称された。著「梅園日記」「静廬俗考」など。(1765〜1848)
⇒きた【北】
きたその【北園】
姓氏の一つ。
⇒きたその‐かつえ【北園克衛】
きたその‐かつえ【北園克衛】‥ヱ
詩人。本名、橋本健吉。三重県生れ。昭和初期から一貫してシュールレアリスム運動を展開。作「白のアルバム」「真昼のレモン」など。(1902〜1978)
⇒きたその【北園】
ぎだ‐たいし【祇陀太子】
(Jeta パーリ)古代中インド、コーサラ国波斯匿はしのく王の王子。逝多林の地主。須達しゅだつ長者と共に釈尊のために祇園精舎を建てた。誓多。逝多。
きた‐たいせいよう【北大西洋】‥ヤウ
大西洋のうち北半球の海域。北辺は海底隆起により北極海と分けられる。
⇒きたたいせいよう‐じょうやく【北大西洋条約】
きたたいせいよう‐じょうやく【北大西洋条約】‥ヤウデウ‥
(North Atlantic Treaty)1949年、ワシントンで米・英・仏・伊・ベルギー・オランダ・ルクセンブルク・カナダ・ノルウェー・デンマーク・アイスランド・ポルトガルの12カ国が調印した軍事同盟条約。のち西・南欧から東・中欧に拡大し、計26カ国(2006)。北大西洋条約機構と呼ばれる組織をもつ。→ナトー(NATO)
⇒きた‐たいせいよう【北大西洋】
きた‐たいへいよう【北太平洋】‥ヤウ
太平洋のうち北半球の海域。ミクロネシアおよびポリネシアの北半部の島々が点在する。
⇒きたたいへいよう‐こうきあつ【北太平洋高気圧】
きたたいへいよう‐こうきあつ【北太平洋高気圧】‥ヤウカウ‥
北太平洋の広い範囲をおおう高気圧。亜熱帯高圧帯の一部をなす。夏季に北上して日本に盛夏をもたらす。
⇒きた‐たいへいよう【北太平洋】
き‐たたき【木叩き】
①キツツキの別称。
②キツツキ目キツツキ科の美しい鳥。大きさはカラスぐらい。腰と腹面および風切羽の先端が白色であるほか、全身黒色で、雄の頭頂および頬線は鮮紅色。対馬・朝鮮・東南アジアだけに産し、対馬では天然記念物に指定されたが絶滅。アマノジャクマ。
きた‐だけ【北岳】
赤石山脈の北部、山梨県西部の白峰しらね三山の一峰。日本で第2位の高峰。標高3193メートル。
北岳(1)
提供:オフィス史朗
北岳(2)
提供:オフィス史朗
き‐だち【木立ち】
こだち。立木たちき。
⇒きだち‐カミルレ【木立ち加密爾列】
⇒きだち‐ちょうせん‐あさがお【木立ち朝鮮朝顔】
⇒きだち‐ベゴニア【木立ちベゴニア】
き‐だち【木質】
①本草学上の分類法で、植物の性質が木本またはそれに類似のもの。
②木の性質。
き‐だち【木太刀】
①木製の太刀。木刀ぼくとう。木剣ぼっけん。
②塗りを施していない白木の鞘さやに納めた太刀。太平記35「木鞘巻の刀を差し、―を持たせ」
きだち‐カミルレ【木立ち加密爾列】
〔植〕マーガレットの別称。
⇒き‐だち【木立ち】
きだち‐ちょうせん‐あさがお【木立ち朝鮮朝顔】‥テウ‥ガホ
ナス科の小高木。枝先から大型のラッパ状の花を多数垂下する。花色は淡黄色もしくは橙黄色。熱帯アメリカ原産で、朝鮮半島産ではない。エンゼルス‐トランペット。ダチュラ。
⇒き‐だち【木立ち】
きだち‐ベゴニア【木立ちベゴニア】
「ベゴニア」参照。
⇒き‐だち【木立ち】
きた‐ちょうせん【北朝鮮】‥テウ‥
朝鮮民主主義人民共和国の俗称。
き‐たつ【既達】
公文書などで既に通達して知らせたこと。
き‐た・つ【来立つ】
〔自四〕
来て、その場に立つ。万葉集9「金門かなとにし人の―・てば」
き‐だて【木楯】
身を守るために楯の代りにする樹木。
き‐だて【気立て】
(多く、良い場合に用いて)心の持ち方。心だて。性質。「―のやさしい人」「―のいい娘」
き‐だて【季立て】
俳諧で、季語を分類排列すること。
きたドイツ‐れんぽう【北ドイツ連邦】‥パウ
(Norddeutscher Bund ドイツ)1866年の普墺ふおう戦争に勝ったプロイセンがドイツ連邦を解体して、翌67年オーストリアおよび南ドイツ4邦を除くマイン川以北の22邦を糾合した連邦。その憲法は、71年南ドイツ4邦が参加して創立されたドイツ帝国憲法の原型をなす。
きた‐どの【北殿】
①北側にある殿舎。増鏡「―のさじきにて」
②北隣に住んでいる人の尊敬語。源氏物語夕顔「―こそ聞き給ふや」
③北六波羅探題の別称。→六波羅探題。
④白河北殿の略称。→白河殿
きたな・い【汚い・穢い】
〔形〕[文]きたな・し(ク)
①触れるのもいやなほど、よごれている。清潔でない。竹取物語「―・きところのものきこしめしたれば、みここち悪しからむものぞ」。「足が―・い」
②乱雑である。乱れている。「―・い字」
③よこしまである。正しくない。腹黒い。続日本紀26「―・き心を以て、朝廷みかどを動かし傾けむとして」
④卑怯ひきょうである。恥を知らない。古今著聞集9「―・くもうしろをば見するものかな、しばし引きかへせ、物いはむ」。「―・い手で勝つ」
⑤野卑である。下品である。源氏物語東屋「守もいやしき人にはあらざりけり、上達部のすぢにて、中らひも物―・き人ならず」。「言葉遣いが―・い」
⑥けちである。しわい。「金に―・い」
きだ‐なか【段半】
田畑の面積で、半段すなわち5畝歩。狂言、筑紫の奥「私は田を一反―作りまする」→きだ(段)
きたなごや【北名古屋】
愛知県西部、濃尾平野中部の市。名古屋市に隣接し、住宅地化が進行。人口7万8千。
きたな・し【汚し・穢し】
〔形ク〕
⇒きたない
きたな‐び・る【汚びる・穢びる】
〔自下二〕
きたないさまをする。卑怯ひきょうなふるまいをする。太平記5「―・れて敵に笑はるな」
きたな・む【汚む・穢む】
〔他四〕
きたないと思う。けがらわしいと思う。発心集「この病者に至りては、いとひ―・む人のみありて」
きたな‐らし・い【汚らしい・穢らしい】
〔形〕[文]きたなら・し(シク)
きたなく見える。けがらわしく感ずる。
きたの【北野】
(大内裏の北方の野の意)京都市上京区北西部の地。北野天満宮がある。
⇒きたの‐おおちゃのゆ【北野大茶の湯】
⇒きたの‐じんじゃ【北野神社】
⇒きたのてんじん‐えんぎ【北野天神縁起】
⇒きたの‐てんまんぐう【北野天満宮】
⇒きたの‐まつり【北野祭】
きたの‐おおちゃのゆ【北野大茶の湯】‥オホ‥
天正15年(1587)10月1日、北野天満宮とその社頭の松原で、豊臣秀吉が千利休・津田宗及・今井宗久とともに亭主をつとめた大茶会。1000名余が参会したといわれる。
⇒きたの【北野】
きた‐の‐おきな【北の翁・北の叟】
(→)塞翁さいおうに同じ。新撰六帖2「古の―もあるものを」
きた‐の‐おんかた【北の御方】
公卿など貴人の妻の敬称。北の方。北の台。
きた‐の‐かた【北の方】
①北に向かった方面。
②(寝殿造で、北の対屋たいのやに住んだからいう)公卿などの妻の敬称。北の台。北の御方。宇津保物語俊蔭「この三条の―は俊蔭の女と人知りける」
きた‐の‐ごばんしょ【北の御番所】
江戸の北町奉行所の別称。
きた‐の‐しょう【北ノ庄】‥シヤウ
福井市の古称。柴田勝家が城下町を建設。
きた‐の‐じん【北の陣】‥ヂン
内裏の北門、朔平門の別称。兵衛府の陣があった。北の門。
きたの‐じんじゃ【北野神社】
(→)北野天満宮に同じ。
⇒きたの【北野】
きた‐の‐たい【北の対】
寝殿造で、寝殿の北にある対屋たいのや。きたのたいのや。宇津保物語蔵開下「―におはするは妹なり」
きた‐の‐だい【北の台】
(→)「きたのかた」2に同じ。太平記10「新田義貞の―の伯父なりしかば」
きたのてんじん‐えんぎ【北野天神縁起】
絵巻。菅原道真の伝記や北野天満宮の由来・霊験を描いたもの。祖本は鎌倉時代の成立。
→文献資料[北野天神縁起]
⇒きたの【北野】
きたの‐てんまんぐう【北野天満宮】
京都市上京区馬喰町にある元官幣中社。主祭神は菅原道真。10世紀中頃の創建。例祭8月4日(11世紀半ばまでは5日)。八棟造やつむねづくりの現社殿は、慶長年中、豊臣秀頼の造営で、最古の権現造。二十二社の一つ。北野天神。北野神社。
北野天満宮
撮影:的場 啓
⇒きたの【北野】
きた‐の‐ふじなみ【北の藤波】‥フヂ‥
藤原氏四家の一つである北家ほっけの称。
きたのべ‐の‐さだいじん【北辺の左大臣】
源信みなもとのまことの通称。
きたの‐まつり【北野祭】
8月4日に行う北野天満宮の例祭。
⇒きたの【北野】
きた‐の‐まつり【北の祭】
⇒きたまつり
きた‐の‐まる【北の丸】
江戸城本丸の北の一郭。将軍家の正妻の居所。
きた‐の‐まんどころ【北の政所】
(もと北の対たいにあったからいう)
①摂政・関白の正妻に属する政所。また、その正妻の敬称。初めは私称、のち宣旨を蒙って称する。また後には大臣・大納言・中納言の正妻にも用いた。政所。源氏物語若菜上「―の別当ども人々ひきゐて」
②特に、豊臣秀吉の正妻高台院をさす。→大北の政所
きた‐の‐みち【北の道】
北陸道の異称。きたみち。
きた‐の‐みや【北の宮】
皇后および中宮。きさいのみや。公忠集「―のみくしあげの屏風に」
きた‐の‐もの【北の物】
(女房詞)麻布の夜着の称。おひえ。
きた‐の‐もん【北の門】
(→)「北の陣」に同じ。平家物語1「その勢僅かに三百余騎、―、縫殿の陣をかため給ふ」
きだ‐はし【階】
(段梯きだはしの意)きざはし。階段。段梯子。
きたばたけ【北畠】
姓氏の一つ。村上源氏の一流。のち伊勢国司を世襲。
⇒きたばたけ‐あきいえ【北畠顕家】
⇒きたばたけ‐あきのぶ【北畠顕信】
⇒きたばたけ‐あきよし【北畠顕能】
⇒きたばたけ‐じゅごう【北畠准后】
⇒きたばたけ‐ちかふさ【北畠親房】
⇒きたばたけ‐とものり【北畠具教】
⇒きたばたけ‐みつまさ【北畠満雅】
きたばたけ‐あきいえ【北畠顕家】‥イヘ
南北朝時代の公家。親房の長子。1333年(元弘3)陸奥守、のち鎮守府将軍を兼ね、義良親王を奉じて奥羽を鎮定。後醍醐天皇吉野落ちの翌年、親王を奉じて西上、各地に転戦、和泉石津で戦死。(1318〜1338)
広辞苑 ページ 4813 での【○驥足を展ぶ】単語。