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け(音節)🔗🔉

①後舌面を軟口蓋に接し破裂させて発する無声子音〔k〕と母音〔e〕との結合した音節。〔ke〕 上代特殊仮名遣では奈良時代に甲〔ke〕、乙〔kë〕2類の別があった。なお、平安時代には漢字音にクヱンジャウ(勧賞)のように〔kwe〕の音があったが、のち、〔ke〕の音に転じた。 ②平仮名「け」は「計」の草体。片仮名「ケ」は「介」の略体。

け【日】🔗🔉

】 (上代語。カ(日)の転) ①2日以上の日をいうのに用いる語。日日ひび。万葉集4「長き―をかくのみ待たば」 ②(朝に対して)昼間。万葉集8「朝に―に出で見る毎に」

け【木】🔗🔉

】 (キの転)樹木。万葉集20「松の―の並みたる見れば」

け【毛】🔗🔉

】 ①哺乳類の皮膚に生える糸状角質形成物。皮膚の毛嚢もうのうにおさまる部分を毛根、外にあらわれた部分を毛幹、先端を毛先という。 ㋐髪。毛髪。ごくわずかな物事のたとえにもいう。「―ほどのすきもない」 ㋑羊毛。毛糸。「―のシャツ」 ②鳥のはね。羽毛。「鳥の―をむしる」 ③物の表面に生ずる細い糸状の物。 ④表皮細胞が細い糸状をなしたもの。高等植物に普遍的に見られ、形態・機能ともにさまざま。「タンポポの―」 ⑤稲の穂のみのり。また、ひろく畑作物の称。「作毛さくげ」 ⑥(札さねを綴じた糸・革・綾などが隙間なく、毛の並んだようであるからいう)鎧よろいのおどしげ。 ⑦鯉の鱗うろこ。狂言、惣八「此の鯉に限つてうろこをふくとは申さぬ。―をふくと申す」 ⇒毛のはえた物 ⇒毛を吹いて疵を求む ⇒毛を以て馬を相す

け【故】🔗🔉

】 ゆえ。ため。竹取物語「千たびばかり申し給ふ―にやあらむ、やうやう雷かみ鳴りやみぬ」

け【食】🔗🔉

】 (「け(笥)」から転じて)食物。食事。万葉集1「大御―に仕へまつると」

け【笥】🔗🔉

】 食物を盛るうつわ。また、物を入れるうつわ。万葉集2「―に盛る飯を」。枕草子201「碁石の―に入るる音」

け【異】🔗🔉

】 ①普通とは異なるさま。いつもと変わっているさま。万葉集13「葦毛の馬のいばえ声情こころあれかも常ゆ―に鳴く」 ②まさるさま。特出するさま。平治物語(金刀比羅本)「家俊には似ず、きやつは―のやつかな」→けに

け【褻】🔗🔉

】 おおやけでないこと。よそゆきでないこと。ふだん。日常。わたくし。今昔物語集26「―・納おさめの装束」↔晴 ⇒褻にも晴にも

け【仮】🔗🔉

】 (呉音)〔仏〕一切存在は実体性をもたず、現象としてのみ存在していること。仮有けう→仮諦けたい

け【気】🔗🔉

】 (「気」の呉音ケに由来するか。一説に訓とも。→気) [一]〔名〕 ①実体を手にとることはできないが、その存在が感じられるもの。蜻蛉日記「東面の朝日の―」。「火の―」「全くその―は見られない」 ②様子。けはい。宇津保物語楼上上「さがなう心こはく、なまめかしき―もはべらず」 ③心もち。ここち。源氏物語夕顔「おそろしき―もおぼえず」 ④気力。心身の力。蜻蛉日記「―やあがりぬらん、心地いとあしうおぼえて」 ⑤病気。枕草子188「病は…脚の―」。倭名類聚鈔3「疫、衣夜美、一云度岐乃介」 ⑥その味わい・匂いなどのあること。その成分を含むこと。今昔物語集1「米の―なれば吉き物なり」 ⑦生れつき持っているもの。持ちまえ。筑波問答「其の人の―に対して教へかけられ侍るにや」 [二]〔接頭〕 動詞・形容詞に冠して「様子が…である」の意とし、または「何となく」の意を添える。「―おされる」「―ぢかし」「―おそろし」「―だるい」 [三]〔接尾〕 そのような様子、傾向が感じられること。「寒―さむけ」「人―ひとけ」「女っ―」 ⇒気も無い

け【卦】🔗🔉

】 易えきで算木さんぎに現れる形象。これによって天地間の変化を表し吉凶の判断をする。八卦を基本とし、さらに六十四卦の変化を生ずる。→八卦

け【怪・恠】🔗🔉

怪・恠】 (呉音)あやしいこと。不思議なこと。あやしいもの。太平記20「かやうの―ども未然に凶を示しけれども」。「物の―」→かい(怪)

け【家】🔗🔉

⇒か(家)

け【暇】🔗🔉

】 (古くは「假」)令制で、官吏の休暇。か。

け【罫】🔗🔉

⇒けい(罫)。源氏物語鈴虫「―かけたる金かねのすぢよりも」

け【来】🔗🔉

】 (上代東国方言)動詞「き(来)」(連用形)に同じ。万葉集20「父母に物言ものわず―にて今ぞくやしき」

け【消】🔗🔉

】 (動詞「く(消)」の未然・連用形) ⇒く(消)

け(助詞)🔗🔉

〔助詞〕 (文語助動詞ケリの転。助動詞「た」「だ」に付いて「たっけ」「だっけ」の形で)思い出したり、相手の考えを確かめたりする意を表す。「小さい時来たっ―なあ」「そんなこともあったっ―」「出発は明日だっ―」

け【ケ】🔗🔉

】 (「ケ」を片仮名と見ての読み) ⇒か(箇・个・ケ)

ケー【K・k】🔗🔉

ケーK・k】 ①アルファベットの11番目の文字。 ②〔化〕カリウムの元素記号(K)。 ③〔理〕温度の単位ケルビンの略号(K)。 ④単位の接頭語キロの略号(k)。 ⑤カラットの略号(k)。 ⑥(部屋の間取で)キッチンの略(K)。

ケー【Ellen Karolina Sofia Key】🔗🔉

ケーEllen Karolina Sofia Key】 スウェーデンの思想家。近代女性運動の先覚者。社会の改造、女性の地位向上、児童の権利を唱えた。著「児童の世紀」「恋愛と結婚」など。(1849〜1926)

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