複数辞典一括検索+

おおやけ【公】オホ‥🔗🔉

おおやけオホ‥ (「大宅」「大家」の意) ①天皇。皇后。中宮。伊勢物語「―思おぼして使う給ふ女」 ②朝廷。政府。官庁。官事。蜻蛉日記「―は八幡の祭のこととののしる」 ③国家・社会または世間。孝徳紀「―の民とすべし」 ④表だったこと。公然。「事が―になる」「―にする」 ⑤私有でないこと。公共。公有。「―の施設」 ⑥私心のないこと。公明。公正。難波物語「詞うるはしく、論―なり」 ⑦金持。財産家。狂言、米市「こなたは―な事でござれば、少しばかりは出たのが無いと申す事はござるまい」 ↔私わたくし⇒おおやけ‐がた【公方】 ⇒おおやけ‐ごころ【公心】 ⇒おおやけ‐ごと【公事】 ⇒おおやけ‐ざた【公沙汰】 ⇒おおやけ‐ざま【公様】 ⇒おおやけ‐づかい【公使】 ⇒おおやけ‐どころ【公所】 ⇒おおやけ‐の‐しせつ【公の施設】 ⇒おおやけ‐の‐わたくし【公の私】 ⇒おおやけ‐ばら【公腹】 ⇒おおやけ‐びと【公人】 ⇒おおやけ‐もの【公物】 ⇒おおやけ‐わざ【公業】 ⇒おおやけ‐わたくし【公私】

きみ【君・公】🔗🔉

きみ君・公】 [一]〔名〕 ➊人のかみに立って支配する者。 ①国家の元首。帝王。君主。万葉集18「天の日嗣と知らし来る―の御代御代」。源氏物語若菜下「次の―とならせ給ふべき御子」 ②自分が仕える人。主人。主君。竹取物語「命を捨てても、おのが―の仰せ事をばかなへむ」 ➋人を敬って言う語。 ①自分に優越する人。(古語で男から女をいう時には、多くはこの意)古事記「白玉の―が装ひしたふとくありけり」。万葉集8「わが―にわけは恋ふらし」 ②女から男を、親しみをこめて言う語。古事記「わがせの―は涙ぐましも」。古今和歌集「―にけさあしたの霜のおきていなば」 ③(「…の君」の形で)敬称的に使う。源氏物語紅葉賀「中将の―」。源氏物語若菜上「内侍のかんの―には」 ➌古代の姓かばねの一つ。主として継体天皇以後の諸天皇の後裔と称する「公」姓の13氏は、天武天皇の時に真人まひとと賜姓され、八色姓やくさのかばねの第一等となった。「君」姓の者は多く朝臣あそみと賜姓。 ➍遊女の異称。遊君。 [二]〔代〕 男の話し手が同輩以下の相手を指すのに使う語。あなた。おまえ。 ⇒君君たらずとも、臣臣たらざるべからず ⇒君君たり、臣臣たり ⇒君辱めらるれば臣死す ⇒君は舟、臣は水

こう【公】🔗🔉

こう】 (呉音はク) ①おおやけ。朝廷。官府。国家。 ②社会。世間または衆人。おもてむき。 ③主君。諸侯。貴人。 ④周の五等の爵の第1位。方100里の地を領有。 ⑤華族制度の五等爵の第1位。公爵。 ⑥昔の大臣の称。また、大臣となった人につける敬称。「菅―」 ⑦もと王公家軌範による公家を襲いだ皇族待遇者。→公族。 ⑧貴人などへの敬称。代名詞的にも用いる。 ⑨名などの下につけて親しみまたはさげすみの意を表す。「忠犬ハチ―」

[漢]公🔗🔉

 字形  筆順 〔八部2画/4画/教育/2488・3878〕 〔音〕コウ(漢) ク(呉) 〔訓〕おおやけ・きみ (名)たか・いさお・きん・ただし [意味] ①おおやけ。パブリック。(対)私。 ㋐おもてむき。おおっぴら。「公然・公表・公言」 ㋑(個人的でなく)社会一般。「公共・公衆・公器・公教育」 ㋒朝廷。官庁。「義勇、公に奉じ」「公職・公家くげ・公文書」。特に、地方自治体。「公吏・公立」 ②特定のものにかたよらない。「公平・公正・至公」 ③おしなべて通じている。「公理・公約数」 ④きみ。諸侯。国君。大臣。「公くぎょう・こうけい・桓公かんこう」 ⑤五等爵の最上位。公爵。「公侯伯子男・西園寺さいおんじ公」 ⑥他人に対する敬称。「貴公・尊公・楠公なんこう」 ⑦人や動物の名前の下につけて、親しみや軽蔑けいべつを示す語。「熊くま公・雷公・ずべ公」 [解字] 会意。「八」(=左右に開く)+「厶」(=腕でかかえこむ。「私」の原字)。かかえこんだものを開いて見せる意。 [下ツキ 王公・郭公・貴公・愚公・君公・至公至平・十八公・主人公・相公・諸公・尊公・太公・乃公・土公・尼公・奉公・雷公・老公 [難読] 公孫樹いちょう・公達きんだち・公羊伝くようでん・公魚わかさぎ・公司コンス

[漢]公🔗🔉

 〔厶部2画〕 ⇒八部

広辞苑で完全一致するの検索結果 1-5