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かじ【梶・楫・舵】カヂ(道具)🔗🔉

かじ梶・楫・舵カヂ ①水をかいて船を進めるのに用いる道具。櫓・櫂かいなどの類。万葉集20「堀江漕ぐいづての船の―つくめ」 ②船尾などにつけて船の針路を定める板状の船具。 ③車の梶棒。 ④紋所の名。舟の舵の形を描いたもの。 ⇒舵を取る

かじ【梶・構・楮・穀】カヂ🔗🔉

かじ梶・構・楮・穀カヂ ①カジノキのこと。〈類聚名義抄〉 ②襲かさねの色目。表裏とも萌葱もえぎ。(桃華蘂葉) ③紋所の名。梶の木の葉を表したもの。

かじ【梶】カヂ(姓氏)🔗🔉

かじカヂ 姓氏の一つ。 ⇒かじ‐つねきち【梶常吉】

かじ【鍛冶】カヂ🔗🔉

かじ鍛冶カヂ (カヌチ(金打)の約転。「鍛冶」は当て字)金属を打ちきたえて種々の器物を作ること。また、それを業とする人。「刀―」

か‐じ【火事】クワ‥🔗🔉

か‐じ火事クワ‥ 建物・船・山林などの焼けること。ひごと。火災。〈[季]冬〉 ⇒火事と喧嘩は江戸の華

か‐じ【加持】‥ヂ🔗🔉

か‐じ加持‥ヂ 〔仏〕(梵語adhiṣṭhāna) ①仏が不可思議な力で衆生しゅじょうを加護すること。 ②真言密教で、仏と行者の行為が一体となること。災いを除き願いをかなえるため、仏の加護を祈ること。印を結び真言を唱える。源氏物語若紫「わらはやみにわづらひ給ひて、よろづに、まじなひ・―などまゐらせ給へど」 ③供物・香水・念珠などを清めはらう作法。

か‐じ【花時】クワ‥🔗🔉

か‐じ花時クワ‥ 花の咲く時。はなどき。

か‐じ【夏時】🔗🔉

か‐じ夏時】 夏の時季。夏季。夏。

か‐じ【家事】🔗🔉

か‐じ家事】 ①家庭内のいろいろな事柄。「―の都合により」 ②家庭生活を営むための大小いろいろの用事。掃除・洗濯・炊事など。「―を手伝う」「―労働」

か‐じ【家慈】🔗🔉

か‐じ家慈】 自分の母の称。↔家厳

か‐じ【華字・花字】クワ‥🔗🔉

か‐じ華字・花字クワ‥ ①書判かきはん。花押かおう。 ②中国の文字。また、華字紙の略。

か‐じ【遐邇】🔗🔉

か‐じ遐邇】 遠い所と近い所。遠近。

か‐じ【嘉事】🔗🔉

か‐じ嘉事】 めでたい事柄。慶事。

かじい【梶井】カヂヰ(地名)🔗🔉

かじい梶井カヂヰ 京都市上京区の地名。もと三千院(梶井門跡)があった。

かじい【梶井】カヂヰ(姓氏)🔗🔉

かじい梶井カヂヰ 姓氏の一つ。 ⇒かじい‐もとじろう【梶井基次郎】

かじ‐いちご【梶苺】カヂ‥🔗🔉

かじ‐いちご梶苺カヂ‥ バラ科の落葉小低木。高さ1〜2メートルで、根もとから分枝。葉は大形掌状で長柄がある。初夏に5弁の白花を付ける。海岸付近の陽地に群生。淡黄色の木苺状の果実は甘酸味があり食用として栽植。トウイチゴ。オオモミジバイチゴ。 カジイチゴ 提供:OPO

かじい‐もとじろう【梶井基次郎】カヂヰ‥ラウ🔗🔉

かじい‐もとじろう梶井基次郎カヂヰ‥ラウ 小説家。大阪市生れ。東大英文科中退。志賀直哉の影響を受け、簡潔な描写で詩情豊かな小品をのこす。作「檸檬レモン」「城のある町にて」など。(1901〜1932) 梶井基次郎 提供:毎日新聞社 ⇒かじい【梶井】

かじ‐お【楫緒】カヂヲ🔗🔉

かじ‐お楫緒カヂヲ 楫を船にとりつける縄。新古今和歌集「ゆらのとを渡るふな人―絶えゆくへも知らぬ恋の道かも」

かじ‐おと【楫音】カヂ‥🔗🔉

かじ‐おと楫音カヂ‥ 船を漕ぐ楫の音。

かじか【鰍・杜父魚】🔗🔉

かじか鰍・杜父魚】 カジカ科の淡水産の硬骨魚。全長約15センチメートル。体は一見ハゼ型で細長い。暗灰色で、背部に雲形斑紋がある。河川の清冽な水を好む。美味。川鰍かわかじか。マゴリ。チチンコ。〈[季]秋〉 カジカ 提供:東京動物園協会

かじか‐がえる【河鹿蛙・金襖子】‥ガヘル🔗🔉

かじか‐がえる河鹿蛙・金襖子‥ガヘル カエルの一種。谷川の岩間にすむ。体色は暗褐色で四肢の各指端に吸盤がある。雄は美声を発するので飼養される。カジカ。〈[季]夏〉 かじかがえる カジカガエル 提供:東京動物園協会 ⇒か‐じか【河鹿】

かじかざわ【鰍沢】‥ザハ🔗🔉

かじかざわ鰍沢‥ザハ ①山梨県の西部、南巨摩こま郡にある町。富士川水運の河港・宿場町として発達。 ②落語。三遊亭円朝作。身延山参りの男が雪道に迷い、宿を求めた家で所持金と命をねらわれるが、鰍沢へ飛び込んで助かる。

かじ‐かぶり【鍛冶被り】カヂ‥🔗🔉

かじ‐かぶり鍛冶被りカヂ‥ 鍛冶工の手拭のかぶりかた。作業中四つに折って頭の上に載せておくもの。

かじか・む【悴む】🔗🔉

かじか・む悴む】 〔自五〕 (古くは清音) ①疲れ痩せる。〈享和本新撰字鏡〉 ②手足がこごえて思うように動かなくなる。かじける。〈[季]冬〉。樋口一葉、にごりえ「寒さの身にしみて手も足も亀かじかみたれば」

かじ‐から【梶柄】カヂ‥🔗🔉

かじ‐から梶柄カヂ‥ (一説に、カヂツカと読む)梶1の柄。万葉集8「君がみ船の―にもが」

かじかわ‐まきえ【梶川蒔絵】カヂカハ‥ヱ🔗🔉

かじかわ‐まきえ梶川蒔絵カヂカハ‥ヱ 江戸時代、徳川家御用の蒔絵師、梶川家代々の作品。印籠蒔絵に優れる。

かじき【樏】🔗🔉

かじき(→)「かんじき」に同じ。

か‐じき【加敷】🔗🔉

か‐じき加敷】 和船で、船体の最下部にある棚板。敷しき2(かわら)の両側に取り付け、とともに箱型の強い構造物をなす。ねだな。そばがわら。梶木。

かじ‐き【梶木・旗魚】カヂ‥🔗🔉

かじ‐き梶木・旗魚カヂ‥ マカジキ科とメカジキ科の硬骨魚の総称。体はマグロに似るが、上顎は剣状に延びている。背部は青黒く、腹部は淡色。熱帯・温帯の外洋に分布。美味。かじきまぐろ。 ⇒かじき‐ざ【旗魚座】 ⇒かじき‐とおし【梶木通し】 ⇒かじき‐まぐろ【梶木鮪】

かじき‐ざ【旗魚座】カヂ‥🔗🔉

かじき‐ざ旗魚座カヂ‥ 南天の星座。日本からは見えない。この星座の南部に、テーブル山座にまたがって大マゼラン雲がある。 ⇒かじ‐き【梶木・旗魚】

かじ‐きとう【加持祈祷】‥ヂ‥タウ🔗🔉

かじ‐きとう加持祈祷‥ヂ‥タウ 仏の力を信者に加え保たせる「祈祷」が「加持」とも言われ、並称されるようになった言葉。→加持

かじき‐とおし【梶木通し】カヂ‥トホシ🔗🔉

かじき‐とおし梶木通しカヂ‥トホシ メカジキの方言。とがった顎で船の加敷かじきを突き通すという意からきた語。かじとおし。 ⇒かじ‐き【梶木・旗魚】

かじき‐まぐろ【梶木鮪】カヂ‥🔗🔉

かじき‐まぐろ梶木鮪カヂ‥ (→)カジキに同じ。 ⇒かじ‐き【梶木・旗魚】

か‐じく【花軸】クワヂク🔗🔉

か‐じく花軸クワヂク 花梗をつける花序の枝。

かじ・く【悴く】🔗🔉

かじ・く悴く】 〔自下二〕 ⇒かじける(下一)

かじ‐くろ・しカヂ‥🔗🔉

かじ‐くろ・しカヂ‥ 〔形シク〕 堅苦しく窮屈である。好色一代男5「よろづ―・しく、あたら夜終よもすがら新三十石に乗合のここちするなり」

かじ・ける【悴ける】🔗🔉

かじ・ける悴ける】 〔自下一〕[文]かじ・く(下二) (古くはカシクとも) ①やつれる。生気を失う。やせ衰える。法華経玄賛平安中期点「痟カジケ痩せたらむ」 ②手足がこごえて思うように動かなくなる。かじかむ。

かじ‐こ【楫子】カヂ‥🔗🔉

かじ‐こ楫子カヂ‥ かじとり。水夫。船頭。かこ。

か‐じこ【加地子】‥ヂ‥🔗🔉

か‐じこ加地子‥ヂ‥ ⇒かじし

かじ‐こうずい【加持香水】‥ヂカウ‥🔗🔉

かじ‐こうずい加持香水‥ヂカウ‥ 密教で修法しゅほうの際、香水を加持し、それを行者や壇場に注いで浄化すること。また、その香水。徒然草「―を見侍りしに」

か‐じし【加地子】‥ヂ‥🔗🔉

か‐じし加地子‥ヂ‥ ①国衙こくがや荘園領主のとる本年貢に対して、その下で私領主や名主などの地主的中間層がとる追加の地代。片子かたこ→地子。 ②江戸時代、小作米の異称。加地子米。かじこ。

かじ‐し【華字紙】クワ‥🔗🔉

かじ‐し華字紙クワ‥ 中国語で書かれた新聞。

かじ‐しょうぞく【火事装束】クワ‥シヤウ‥🔗🔉

かじ‐しょうぞく火事装束クワ‥シヤウ‥ 消火に当たる人の服装。江戸時代は、火事頭巾・火事羽織・野袴などを着けた。

かじ‐しんぱん【家事審判】🔗🔉

かじ‐しんぱん家事審判】 家庭裁判所が家事審判法に定められた後見開始・財産分与その他の家庭事件について行う審判。 ⇒かじしんぱん‐ほう【家事審判法】

かじしんぱん‐ほう【家事審判法】‥ハフ🔗🔉

かじしんぱん‐ほう家事審判法‥ハフ 家庭裁判所が管轄する家庭事件(審判と調停)およびその取扱方法について定めた法律。1947年制定。 ⇒かじ‐しんぱん【家事審判】

かじ‐ずきん【火事頭巾】クワ‥ヅ‥🔗🔉

かじ‐ずきん火事頭巾クワ‥ヅ‥ 江戸時代の火事装束用の頭巾。一般には革・羅紗ラシャ・刺子さしこなどで作り、武家は兜かぶと頭巾を用いた。

かじた【梶田】カヂ‥🔗🔉

かじた梶田カヂ‥ 姓氏の一つ。 ⇒かじた‐はんこ【梶田半古】

かじた‐はんこ【梶田半古】カヂ‥🔗🔉

かじた‐はんこ梶田半古カヂ‥ 日本画家。本名、錠次郎。東京生れ。風俗画を得意とし、小説の挿絵にも活躍。門人に小林古径・奥村土牛ら。(1870〜1917) ⇒かじた【梶田】

か‐じち【家質】🔗🔉

か‐じち家質】 江戸時代、家屋敷を抵当に入れること。また、その家屋敷。いえじち。浮世風呂「金が子を産んで―が流れ込む」 ⇒かじち‐こう【家質講】

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