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さん‐こ【三戸】🔗🔉

さん‐こ三戸】 ①三つの感官。目と耳と口。 ②戸数の少ないこと。太平記37「―の小国なれども」 ⇒三戸を潜む

○三戸を潜むさんこをひそむ🔗🔉

○三戸を潜むさんこをひそむ 鳴りをひそめて注意を傾ける。「三戸を静む」とも。日葡辞書「サンコヲヒソメテキク」 ⇒さん‐こ【三戸】 さん‐こん三献】 正式な饗応の膳で、酒肴を出し三つの杯で1杯ずつ飲ませて膳を下げることを一献といい、それを3回くりかえすこと。式三献しきさんこんざん‐こん残恨】 あとに残るうらみ。遺恨。 ざん‐こん残痕】 残ったあとかた。きずあと。 さん‐さ三叉】 三筋に分かれること。みつまた。 ⇒さんさ‐しんけい【三叉神経】 ⇒さんさ‐しんけいつう【三叉神経痛】 ⇒さんさ‐ろ【三叉路】 さん‐さ蚕渣・蚕沙】 蚕糞こくそ、籾殻、桑葉の屑くず、脱皮殻などの混合物。肥料にする。 さんさ 〔感〕 (ササの撥音化)俗謡のはやしの声。 ⇒さんさ‐しぐれ【さんさ時雨】 ⇒さんさ‐ぶし【さんさ節】 さん‐ざ参座】 集会の席に参列すること。 さん‐ざ蚕座】 蚕を飼う場所。蚕箔の上に蚕座紙を敷いたもの。 さん‐ざ 〔副〕 (「さんざん(散々)」の略)甚だしく。したい放題に。「―悪口を言う」 ⇒さんざ‐さわぎ【さんざ騒ぎ】 サンザsansa】 アフリカに広く分布する体鳴楽器。複数の舌状の板の一端を固定したものを、共鳴胴の上に置いて指ではじく。親指ピアノ。 ざん‐さ残渣】 残りかす。濾過ろかなどした際に残った不溶物。 ざん‐ざ ①雨や波がはげしい様子。「―降り」 ②とどこおりなく物が移動する様子。日葡辞書「ザンザトトヲル」 サン‐サーンスCharles Camille Saint-Saëns】 フランスの作曲家。ピアノ・オルガン奏者。1871年、国民音楽協会を組織。歌劇「サムソンとデリラ」、組曲「動物の謝肉祭」のほか、交響詩・宗教音楽・室内楽などの作品が多い。(1835〜1921) サン‐サーンス 提供:Lebrecht Music & Arts/APL →組曲「動物の謝肉祭」 白鳥 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株) さん‐さい三才】 ①[易経説卦](「才」は働き)天と地と人。三元。三儀。三極。 ②宇宙間の万物。「―図会ずえ」 ③観相上、額(天)・鼻(人)・顎(地)の称。 ⇒さんさい‐せき【三才石】 さん‐さい三災】 〔仏〕三つのわざわい。 ㋐水災・火災・兵災。 ㋑小三災。減劫の終りに起こる刀兵災・疾疫災・飢饉災。 ㋒大三災。壊劫えこうの終りに起こる火災・水災・風災。 さん‐さい三彩】 2種以上の低火度色釉しきゆうをかけて製した陶器。唐三彩やイスラム三彩が有名。 さんさい三斎】 細川忠興ただおきの号。 ⇒さんさい‐ばおり【三斎羽織】 ⇒さんさい‐ぼり【三斎彫】 ⇒さんさい‐りゅう【三斎流】 さん‐さい三際】 〔仏〕(→)三世さんぜ1に同じ。 さん‐さい山妻】 自分の妻の謙称。 さん‐さい山斎】 山中にある休息の室。山亭。 さん‐さい山菜】 山に自生する野菜。ワラビ・ゼンマイなどの類。「―料理」 さん‐さい山寨・山塞・山砦】 ①山中に構えたとりで。 ②山賊のすみか。 さん‐さい散斎(→)荒忌あらいみに同じ。↔致斎ちさい さん‐ざい散在】 あちらこちらに散らばってあること。「川沿いに―する人家」 ⇒さんざい‐いし【散在石】 ⇒さんざい‐しんけいけい【散在神経系】 さん‐ざい散材】 役に立たない材木。役に立たない人にたとえる。散木。 さん‐ざい散剤】 こなぐすり。散薬。 さん‐ざい散財】 金銭をやたらに費やすこと。「友だちに―をかける」「海外旅行で―する」 ⇒さんざい‐ぶくろ【散財袋】 ざん‐さい残滓】 ザンシの慣用読み。 ざん‐さい残債】 まだ返済できずに残っている債務。 ざん‐さい斬衰】 中国の喪服。粗い麻布を用い、下辺を切りはなして縫わないもの。3年の喪に用いる。 ざん‐ざい斬罪】 首を斬る刑。うちくび。「―に処する」 さんざい‐いし散在石】 盆石で、海面に仕立てて散在させる石。茶褐色のものを用いる。 ⇒さん‐ざい【散在】 さん‐さいいち三斎市】 1カ月3回定期に開く市いち。中世の市は三斎市が多かった。 さん‐さいがつ三斎月‥グワツ 〔仏〕在家信者が八戒を守り、悪を慎み善を修すべき三カ月、すなわち1・5・9月の各月の前半15日。三長斎。三長斎月。 さん‐さいじょ三才女‥ヂヨ 才知すぐれた三人の女性。 ㋐平安中期、歌にすぐれた紀貫之女(紀内侍)・伊勢大輔・小式部内侍。 ㋑県門けんもんの三才女。 さんざい‐しんけいけい散在神経系】 神経細胞が体の表層に散在し、網状に連絡している未分化の神経系(神経網)。刺胞動物に見られる。散漫神経系。↔集中神経系 ⇒さん‐ざい【散在】 さんさいずえ三才図会‥ヅヱ 天文・地理・人物・動物・植物・器物、その他種々の物を図解して説明した書。106巻。明の王圻おうきの撰。1607年成る。その子思義が続撰。→和漢三才図会 さんさい‐せき三才石】 天・地・人の三才にかたどって据えた庭石。 ⇒さん‐さい【三才】 さんさい‐ばおり三斎羽織】 筒袖で、背筋の末を裂いた陣羽織。細川忠興の創製という。三斎。 ⇒さんさい【三斎】 さんざい‐ぶくろ散財袋】 宴席などで祝儀しゅうぎを入れて与える紙袋。祝儀袋。 ⇒さん‐ざい【散財】 さんさい‐ぼり三斎彫】 細川忠興の好みによる刀剣の縁頭ふちがしら・鐔つばに施した彫刻。 ⇒さんさい【三斎】 さんさい‐りゅう三斎流‥リウ 細川忠興を祖とする茶道の流派。 ⇒さんさい【三斎】 さんざ‐か山茶花‥クワ (→)「さざんか」に同じ。〈日葡辞書〉 さん‐さがり三下り】 三味線の調弦法の一つ。本調子ほんちょうしに比べて三の糸が2律(長2度)低い。→本調子 さん‐さく三作】 すぐれた三人の刀工。また、その製作した刀。特に、鎌倉時代の藤四郎吉光・五郎正宗・郷義弘の三人、またその製作にかかる刀剣をいう。 さん‐さく三朔(→)三朔日さんついたちに同じ。 さん‐さく刪削】 不用の文字などを削ること。刪除。 さん‐さく散策】 ぶらぶらと歩くこと。散歩。「川端を―する」「気ままな―」 さん‐ざく三尺・三三九】 流鏑馬やぶさめの的の、的串まとぐしの高さ3尺のもの。 さんさく‐しょ山作所⇒やまつくりどころ さんざ‐さわぎさんざ騒ぎ】 酒宴などで歌い舞って騒ぎたてること。そこぬけさわぎ。 ⇒さん‐ざ さんざ‐し山樝子・山査子・山楂子】 バラ科の落葉低木。中国の原産。庭木として栽培。高さ約1.5メートル。枝には短毛ととげがある。春、ウメに似た白花を開き、秋、黄色の果実を結ぶ。果実は薬用。「山楂子の花」は〈[季]春〉。〈日葡辞書〉 さんざし サンザシ(花) 提供:ネイチャー・プロダクション サンザシ(実) 提供:ネイチャー・プロダクション さんさ‐しぐれさんさ時雨】 仙台地方の民謡。江戸中期から唄われ、祝儀唄として手拍子で唄い、また、酒宴などに三味線ではやし、踊りも加える。歌詞は「さんさ時雨か萱野の雨か音もせで来て濡れかかる」など。 →さんさ時雨 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株) →文献資料[さんさ時雨] ⇒さんさ さんさ‐しんけい三叉神経】 脳神経のうちで最も太い神経。知覚根と運動根を持つ。知覚根は三叉神経節をつくり、そこから眼神経・上顎神経・下顎神経の三枝に分かれる。運動根は三叉神経節下面内側をすすんで下顎神経に加わり、咀嚼そしゃく筋を支配。第5脳神経。 ⇒さん‐さ【三叉】 さんさ‐しんけいつう三叉神経痛】 三叉神経の障害による顔面の激烈な神経痛。特に上顎神経の支配域に起こることが多く、原因不明の特発性のものと、脳底腫瘍・髄膜炎・副鼻腔炎などによる症候性のものがある。俗称、顔面神経痛。 ⇒さん‐さ【三叉】 ざん‐さつ残殺】 そこない殺すこと。 ざん‐さつ惨殺】 (正しくはサンサツ)むごたらしく殺すこと。「一家を―する」「―死体」 ざん‐さつ斬殺】 きり殺すこと。 さんざっ‐ぱら 〔副〕 「さんざ」を強めていう語。浮世風呂2「―あばれ食ひをして」 さんさ‐ぶしさんさ節】 民謡。江戸中期ごろ諸国で唄われた。歌詞の中に「さんさ」という囃子詞はやしことばがつく。「さんさ時雨」も同一系統。 ⇒さんさ さんざ‐め・く 〔自五〕 (サザメクの撥音化。ザザメクとも)大勢でにぎやかに声を立てて騒ぐ。さんざらめく。浄瑠璃、薩摩歌「―・いたる掃き庭の」 ざんざら‐がけざんざら掛】 色紙などを細く切って女の髪の装飾とするもの。 ざんざら‐がさざんざら笠】 菅笠すげがさの一種。編み上げた菅の末を切り揃えずに頂に出したもの。江戸時代に宿駅の馬士うまかた・駕籠舁かごかきなどがかぶった。また、祭礼笠として中央に造花などを挿んで用いる。 ざんざら笠 さん‐ざら‐め・く 〔自四〕 (→)「さんざめく」に同じ。 サン‐サルバドルSan Salvador スペイン】 (聖なる救世主の意) ①カリブ海地域、バハマ諸島の島。1492年10月12日コロンブスが来航。英語名ウォトリング島。 ②中米、エル‐サルバドル共和国の首都。1525年の建設。標高682メートル。コーヒーの集散地。人口49万8千(2003)。 サンサルバドル 撮影:田沼武能 さんさ‐ろ三叉路】 道路の三叉に分かれている所。 ⇒さん‐さ【三叉】 さん‐さん三三】 ①吉数の3を重ねた、めでたい数。 ②囲碁で、碁盤の端から見て第3線と第3線の交点。→碁盤(図)。 ③五目並ごもくならべで、碁石の3目が同時に2カ所並ぶ禁じ手。 ⇒さんさん‐くど【三三九度】 ⇒さんさん‐ごご【三三五五】 さん‐さん珊珊】 ①身につけた玉などの鳴る音。 ②きらきらと美しく輝くさま。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「―たる羅浮山の梅」 さん‐さん粲粲】 あざやかに美しいさま。 さん‐さん潸潸】 ①涙の流れるさま。さめざめ。「―と涙が流れる」 ②雨の降るさま。はらはら。 さん‐さん毿毿】 ①毛などがふさふさとして長いさま。 ②細い枝などが長く垂れ下がるさま。 さん‐さん燦燦】 太陽などの光が、きらきらと輝くさま。「日が―と照る」「―たる陽光」 さん‐ざん三山】 三つの山。 ㋐大和三山、すなわち畝傍うねび山・香具山・耳成みみなし山。 ㋑熊野三山、すなわち熊野三社。「―巡礼」 ㋒出羽三山、すなわち月山がっさん・湯殿山・羽黒山。 ⇒さんざん‐かん【三山冠】 さん‐ざん散散】 ①残る所のないさま。ちりぢり。ばらばら。古今著聞集12「うみ柿の落ちけるが…つぶれて―に散りぬ」 ②容赦なくはげしいさま。したたか。保元物語「弓取り直して―に射るに」。「―苦労する」 ③はなはだ見苦しいさま。ひどくみじめなさま。天草本金句集「要らぬ飾りだてで―になつた」。狂言、船渡聟「あれは―の醜男ぢや」。「―な目にあう」 ざん‐ざん 雨が激しく降るさま。「―降り」 さん‐さんか三酸化‥クワ 酸素3原子が結合した化合物の意。 ⇒さんさんか‐いおう【三酸化硫黄】 ⇒さんさんか‐クロム【三酸化クロム】 ⇒さんさんか‐にひそ【三酸化二砒素】 ⇒さんさんか‐にりん【三酸化二燐】 さんさんか‐いおう三酸化硫黄‥クワ‥ワウ 硫黄の酸化物の一種。分子式SO 五酸化バナジウムなどの触媒の存在下で二酸化硫黄を酸素と化合させてつくる。冷却すれば透明な針状の結晶となる。空気中で湿気を吸収して発煙し、水中に投じると激烈に反応して、硫酸を生じる。無水硫酸。 ⇒さん‐さんか【三酸化】 さんさんか‐クロム三酸化クロム‥クワ‥ 「酸化クロム」参照。 ⇒さん‐さんか【三酸化】 さんさんか‐にひそ三酸化二砒素‥クワ‥ 「酸化砒素」参照。 ⇒さん‐さんか【三酸化】 さんさんか‐にりん三酸化二燐‥クワ‥ 分子式PO(POとも表す) 空気の供給を不十分にして黄燐を燃焼するとき生じる白色蝋ろう状の固体。水と反応してホスホン酸(亜燐酸)を生じる。三酸化燐。酸化燐(Ⅲ)。 ⇒さん‐さんか【三酸化】 さんざん‐かん三山冠‥クワン 冠の一種。頂上の巾子こじが三山の並び立つような形のもの。大礼の時、賛者・図書・主殿などの着用する黒漆の礼冠らいかん。 三山冠 ⇒さん‐ざん【三山】 さんさん‐くど三三九度】 出陣・帰陣・祝言などの際の献杯の礼。三つ組の杯で3度ずつ3回酒杯を献酬すること。三三九献くこん⇒さん‐さん【三三】 さんさん‐ごご三三五五】 〔副〕 3人また5人ぐらいずつ続いて道を行くさま。人や家などが、ここかしこに散在するさま。ちらほら。三五さんご。「たんぽぽ花咲けり―」(蕪村) ⇒さん‐さん【三三】 ざんざん‐じょうすい残山剰水】 〔美〕(敗残亡国の山水の意)南宋の馬遠・夏珪らの、画面に余白部分の多い山水画の構成法を指す。馬の一角。辺角の景。 さんさん‐ず三酸図‥ヅ (画題)儒の蘇軾、道教の黄庭堅、僧の仏印の三者が、桃花酸を共になめて眉をひそめる図。三教の一致を諷するもの。孔子・老子・釈尊として描く場合もある。三聖吸酸。→三教図 さん‐ざんまい三三昧】 〔仏〕自己と自己の所有するものを空と観ずる空三昧と、すべてのものは空であるから差別の相がないと観ずる無相三昧と、すべては無相であるから願求するものなしとする無願三昧。 さん‐し三子】 道家を代表する老子・荘子・列子の総称。また、儒家を代表する孟子・荀子・楊子を指してもいう。 さん‐し三尸】 [柳宗元、罵尸虫文序]道教で、人の腹中に棲んでいるといわれる3匹の虫。隠している過失をも知り、庚申こうしんの夜に人の睡眠中に天に昇り、その罪悪を告げるという。三尸虫。→庚申待ち⇒さんし‐ちゅう【三尸虫】 さん‐し三支】 十二支を東西南北の四方に配当した各方位の3個の称。北方は亥・子・丑、東方は寅・卯・辰、南方は巳・午・未、西方は申・酉・戌。→方位(図) さん‐し三史】 中国古代の史書、史記・漢書・後漢書の総称。 さん‐し三四(→)四三しさん2に同じ。 さん‐し三始】 (年・月・日の始めであるからいう)正月元日。三元。三朝。〈[季]新年〉 さん‐し三思】 3度考えること。深く思案すること。 さん‐し三師】 ①三人の師。 ②太師・太傅・太保の、北魏以後の称。 ⇒さんし‐しちしょう【三師七証】 さん‐し山市】 山間のまち。世間胸算用3「さて一国一城の所、或いは船着き―繁昌の里々を見立て」 さん‐し山趾】 山のすそ。ふもと。山麓。 さん‐し山觜】 山のでばな。山のはし。 さん‐し参仕】 参上して仕えること。 さん‐し蚕糸】 カイコの繭まゆからとった糸。きぬいと。きいと。 ⇒さんし‐ぎょう【蚕糸業】 ⇒さんしぎょう‐くみあい【蚕糸業組合】 ⇒さんし‐しけんじょう【蚕糸試験場】 さん‐し蚕紙(→)蚕卵台紙さんらんだいしに同じ。 さん‐し惨死⇒ざんし さん‐し散士・散史】 ①(→)散人さんじん2に同じ。 ②文人・墨客の雅号に添えて用いる語。「東海―」 さん‐し算師】 律令制で、主税寮・主計寮などに置かれた役人。計算に従事する。 さん‐し讃詞】 讃美のことば。ほめことば。讃辞。 さん‐じ三事】 ①三つの事柄。 ②[書経大禹謨]治世上必要な三つのこと、正徳・利用・厚生。 ③[詩経大雅、常武]春・夏・秋の三季にわたる仕事。農事をいう。 ④[詩経小雅、雨無正]三公。 ⑤[国語晋語1]仕えるべき三人、君・師・父。 ⑥[呂本中、官箴]官吏の守るべき三つのこと、清・慎・勤。 ⇒さんじ‐かい【三事戒】 ⇒さんじ‐けんたい【三事兼帯】 さん‐じ三時】 ①(午後3時ごろ食べるから)おやつ。こひる。 ②農事に大切な三つの時、すなわち春耕す時と夏雑草を除く時と秋収穫の時。 ③〔仏〕 ㋐昼三時、すなわち晨朝じんじょう・日中・日没。また、夜三時、すなわち初夜・中夜・後夜。 ㋑釈尊入滅後の仏教の行われ方を三期に分けたもの。すなわち正法時・像法時・末法時。 ㋒過去・現在・未来の称。 ⇒さんじ‐きょう【三時教】 ⇒さんじ‐ごう【三時業】 ⇒さんじ‐ざぜん【三時坐禅】 さん‐じ山寺】 山中にある寺。やまでら。 さん‐じ参事】 ①ある事務に参与すること。また、その職名。 ②国会職員の一種。各議院の事務局・法制局、国立国会図書館その他に置かれる。 ③旧制で、鉄道省高等官の一つ。1942年廃止。 ⇒さんじ‐かい【参事会】 ⇒さんじ‐かん【参事官】 さん‐じ蚕児】 (児は助字)かいこ。 さん‐じ蚕事】 養蚕の仕事。 さん‐じ惨事】 むごたらしいできごと。いたましい事件。みじめなこと。「流血の―」 さん‐じ産児】 子を産むこと。また、その子。生まれたばかりの子。 ⇒さんじ‐せいげん【産児制限】 さん‐じ散事】 ①後宮の女孺にょじゅ・采女うねめなどの称。 ②地方の国衙こくが・郡衙の下役人。「郡―」 ③(→)散位さんにに同じ。 さん‐じ讃辞・賛辞】 讃美のことば。ほめ言葉。「―を呈する」 ざん‐し残滓】 のこりかす。のこったかす。「旧制度の―」 ざん‐し惨死】 (正しくはサンシ)むごたらしく死ぬこと。 ざん‐し慙死】 ①恥じて死ぬこと。 ②死ぬほどのはずかしさ。 ざん‐じ暫時】 すこしの間。しばらく。しばし。「―休憩する」「―の猶予を願う」 さん‐しい簒弑】 [史記秦本紀](サンシの転)主君を殺してその位を奪うこと。 さんシー‐せいさく三C政策】 第一次大戦前のイギリスの帝国主義政策を象徴する表現。ケープタウン(Cape Town)・カイロ(Cairo)・カルカッタ(Calcutta)を結ぶ三角地帯を勢力下におこうとしたとされる。→三B政策 サン‐ジェルマンSaint-Germain-en-Laye】 パリ西郊の都市。離宮・博物館等がある。ドビュッシーの生地。 ⇒サンジェルマン‐じょうやく【サンジェルマン条約】 サンジェルマン‐じょうやくサンジェルマン条約‥デウ‥ 第一次大戦後、1919年9月サンジェルマンで、連合国がオーストリアと結んだ講和条約。これにより旧オーストリア‐ハンガリー帝国内の諸民族の独立が承認された。 ⇒サン‐ジェルマン【Saint-Germain-en-Laye】 さんじ‐かい三事戒】 〔仏〕身・口・意の三業の戒、すなわち身を慎み、言語を慎み、意(心)を清浄にする戒。 ⇒さん‐じ【三事】 さんじ‐かい参事会‥クワイ ①参事による会議・組織。→府県参事会→市参事会。 ②(chapter)カテドラル(司教座聖堂)などに置かれる会議体。 ③カウンシル。「市―」 ⇒さん‐じ【参事】 さんし‐がく山子学】 片山兼山の折衷学。 サンジカリスムsyndicalisme フランス⇒サンディカリスム さん‐しかん三司官‥クワン 琉球の官職。摂政せっせいに次ぐ地位。定員3名。評定所で合議して国務を処理し、また重要な役所を分担して行政を指揮した。三法司。三司台。あすたべ。 さんじ‐かん参事官‥クワン 各省庁の部局の所掌事務に参加、重要事項の総括整理・企画に参画する官職、またはその職員。森鴎外、普請中「渡辺―は歌舞伎座の前で電車を降りた」 ⇒さん‐じ【参事】 さん‐しき三色】 ①⇒さんしょく。 ②三種のもの。みいろ。 ③〔仏〕三種の色法。五根・五境・無表色。 ⇒さんしき‐すみれ【三色菫】 さん‐しき算式】 加減乗除の符号を用いて演算の順序・方法を表した式。 さん‐じき桟敷⇒さじき さん‐しきし三色紙】 伝紀貫之筆の寸松庵色紙と伝小野道風筆の継色紙つぎしきしと伝藤原行成筆の升ます色紙。古筆で特に尊んでいう。 さんしき‐すみれ三色菫】 パンジーの別称。〈[季]春〉 ⇒さん‐しき【三色】 さんし‐ぎょう蚕糸業‥ゲフ 養蚕・蚕種製造・生糸製造・真綿製造・殺蛹さつよう・乾繭または蚕種・繭・生糸・屑物類の売買・仲立・保管をなす業。 ⇒さん‐し【蚕糸】 さんじ‐きょう三時教‥ケウ 〔仏〕法相宗で、釈尊一代の説法を三期に分けた称。第一時には、人我の空無と諸法の実有とを説く、これを有教または阿含時あごんじという。第二時には、一切諸法皆空の理を説く、これを空教または般若はんにゃ時という。第三時には、非空非有の中道、すなわち心内の法は空にあらず、心外の法は有にあらずと説く、これを中道教または深密華厳時という。 ⇒さん‐じ【三時】 さんしぎょう‐くみあい蚕糸業組合‥ゲフ‥アヒ 蚕糸業の改良・発達および統制を図ることを目的とした6種の社団法人の総称。蚕糸業組合法が1947年に廃止され解散。 ⇒さん‐し【蚕糸】 さんじ‐ぎれ三字切れ】 連歌・俳諧で、発句が上5文字の末、中7文字の末、下5文字の末で切れること。「花もがな嵐やとはん夏の庭」の類。 さん‐じげん三次元】 われわれの認識する空間のように、連続体の広がりの次元が三つあること。一般的には次元を三つ用いて表される対象。 ⇒さんじげん‐えいが【三次元映画】 さんじげん‐えいが三次元映画‥グワ (→)立体映画に同じ。 ⇒さん‐じげん【三次元】 さんじ‐けんたい三事兼帯】 衛門佐えもんのすけと五位の蔵人くろうどと弁官との三官を一人で兼ねること。名誉とされた。 ⇒さん‐じ【三事】 さん‐し‐ご三四五】 直角三角形の3辺の長さを3・4・5の割合にした大形の直角定規じょうぎ。おおがね。 さんじ‐ごう三時業‥ゴフ 〔仏〕善悪の業ごうを、その結果を受ける時の遅速によって三種に分けたもの。現生に業を作って現生に果を受ける順現受業(順現業)と、現生に業を作って次生に果を受ける順次受業(順生業)と、現生に業を作って次の次の生以後に果を受ける順後受業(順後業)との総称。 ⇒さん‐じ【三時】 さんじ‐ざぜん三時坐禅】 〔仏〕早晨そうしんと晡時ほじと黄昏の坐禅。朝食後・午後・夜に行う3回の坐禅。 ⇒さん‐じ【三時】 さんし‐し山梔子・梔子】 漢方生薬の一つ。クチナシの果実を乾燥したもの。鎮静・止血・消炎・利尿・解熱の効がある。黄連解毒湯・茵蔯蒿いんちんこう湯などに配合する。 さんし‐しけんじょう蚕糸試験場‥ヂヤウ 蚕糸業に関する試験・鑑定・調査・講習などを業務とした農林水産省の付属機関。蚕糸‐昆虫農業技術研究所を経て、現在は農業生物資源研究所に統合。 ⇒さん‐し【蚕糸】 さんし‐しちしょう三師七証】 〔仏〕比丘となるため具足戒を受ける時に必要な10人の師。戒を授ける戒師、作法を教える教授師、作法を実行する羯磨師かつましの三師と、受戒を証明する7人の尊証師。十師。 ⇒さん‐し【三師】 さんし‐すいめい山紫水明】 日に映じて山は紫に、澄んだ水ははっきりと見えること。山水の美しい景色の形容。「―の地」 さんじ‐せいげん産児制限】 社会的・経済的あるいは医学的理由のため、人為的手段によって受胎または出産の制限・調節を行うこと。M.サンガーらの提唱。産児調節。バース‐コントロール。 ⇒さん‐じ【産児】 さん‐した三下】 三下奴やっこの略。 ⇒さんした‐やっこ【三下奴】 ⇒三下に見る

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