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そう【僧】🔗🔉

そう】 (梵語saṃghaの音写「僧伽そうぎゃ」の略。和合衆・衆と訳す) ①仏教の修行者の集団。 ②1に属する修行者。特に中国・日本では、仏門に入って仏道修行する各個人の称。沙門。出家。比丘びく。法師。

そう‐あん【僧庵】🔗🔉

そう‐あん僧庵】 僧の住むいおり。

そう‐い【僧衣】🔗🔉

そう‐い僧衣】 僧尼の着る衣服。そうえ。→三衣さんえ

そう‐い【僧位】‥ヰ🔗🔉

そう‐い僧位‥ヰ 学徳のすぐれた僧に授ける位階。8世紀末には、伝灯・修学・修行の3系列に、それぞれ大法師位・法師位・満位・住位・入位の5位が整備された。864年(貞観6)僧綱の位階として大法師位の上に、法印大和尚位・法眼和上位・法橋上人位が設置され、それぞれ僧正・僧都・律師の階位とした。なお中世以降、仏師・医師なども法印・法眼・法橋に叙された。

そう‐いん【僧院】‥ヰン🔗🔉

そう‐いん僧院‥ヰン ①僧の住居たる建物。てら。寺院。 ②修道院。

そう‐う【僧宇】🔗🔉

そう‐う僧宇】 (「宇」は家の意)僧のいる所。寺。

そう‐え【僧衣】🔗🔉

そう‐え僧衣⇒そうい

そう‐えん【僧園】‥ヱン🔗🔉

そう‐えん僧園‥ヱン 寺院の建物。伽藍がらん

そう‐か【僧家】🔗🔉

そう‐か僧家】 (ソウケとも) ①僧の住む家。寺院。仏家。↔俗家ぞっか。 ②僧侶。出家。

そう‐かい【僧戒】🔗🔉

そう‐かい僧戒】 僧尼の守るべき戒律。沙弥しゃみ・沙弥尼の十戒、比丘びく・比丘尼の具足戒を指す。

そう‐かい【僧階】🔗🔉

そう‐かい僧階】 僧の階級。三綱さんごうなど。現在は宗派によって定めている。→僧位

そう‐がら【僧柄】🔗🔉

そう‐がら僧柄】 僧としての品位。僧の人柄。

そう‐がらん【僧伽藍】🔗🔉

そう‐がらん僧伽藍(→)伽藍がらんに同じ。

そうかり【僧伽梨】🔗🔉

そうかり僧伽梨】 (梵語saṃghāṭī)三衣さんえの一つ。三衣のうち最も大きく、9〜25条の袈裟けさ。説法・托鉢のときに用いる。大衣。そうぎゃりえ。さんがり。

そう‐かん【僧官】‥クワン🔗🔉

そう‐かん僧官‥クワン 朝廷から僧侶に与える官。僧正・僧都そうず・律師など。

そうぎ【僧祇】🔗🔉

そうぎ僧祇】 〔仏〕 ①(梵語saṃgha)(→)僧伽そうぎゃに同じ。 ②阿僧祇あそうぎの略。 ⇒そうぎ‐こ【僧祇戸】

そうぎ‐こ【僧祇戸】🔗🔉

そうぎ‐こ僧祇戸】 北魏における僧曹(宗教行政官庁)所属の人戸。沙門統曇曜の奏請によって設置。僧院維持と備荒貯蔵のため、毎年粟60石を納入させた(僧祇粟という)。 ⇒そうぎ【僧祇】

そうぎゃ【僧伽】🔗🔉

そうぎゃ僧伽】 〔仏〕(梵語saṃgha 和合衆・衆と訳)仏教の修行者の集まり。仏教の教団。略して「僧」とも。

そうぎゃり‐え【僧伽梨衣】🔗🔉

そうぎゃり‐え僧伽梨衣(→)僧伽梨そうかりに同じ。今昔物語集3「仏の―及び錫杖を右手に取りて」

そう‐ぎょう【僧形】‥ギヤウ🔗🔉

そう‐ぎょう僧形‥ギヤウ 僧のすがた。僧のみなり。↔俗形ぞくぎょう⇒そうぎょう‐はちまん【僧形八幡】

そうぎょう‐はちまん【僧形八幡】‥ギヤウ‥🔗🔉

そうぎょう‐はちまん僧形八幡‥ギヤウ‥ 僧形をとった八幡神。神仏習合思想に基づき、その作例は平安初期にまでさかのぼる。東寺・薬師寺に古い作品があり、また、東大寺には快慶の優作がある。 ⇒そう‐ぎょう【僧形】 ○創業は易く守成は難しそうぎょうはやすくしゅせいはかたし [貞観政要君道](唐の太宗の下問に答えた魏徴の語に由来)創業はたやすいが、その事業を受け継いで維持してゆくことはむずかしい。 ⇒そう‐ぎょう【創業】

そう‐ぐ【僧供】🔗🔉

そう‐ぐ僧供】 僧侶への供物。

そう‐くよう【僧供養】‥ヤウ🔗🔉

そう‐くよう僧供養‥ヤウ 僧に供養すること。

そう‐け【僧家】🔗🔉

そう‐け僧家⇒そうか

そう‐ごう【僧号】‥ガウ🔗🔉

そう‐ごう僧号‥ガウ 僧となって後、俗名を改めてつける名。

そう‐ごう【僧綱】‥ガウ🔗🔉

そう‐ごう僧綱‥ガウ ①僧尼を統領し、法務を統轄する僧官。624年に僧正そうじょう・僧都そうず・法頭ほうずが設けられたことに始まる。後に僧正・僧都・律師となり、佐官(後に威儀師・従儀師となる)が置かれた。→僧位。 ②「そうごうくび」の略。 ⇒そうごう‐えり【僧綱襟】 ⇒そうごう‐くび【僧綱領・僧綱頸】 ⇒そうごう‐しょ【僧綱所】

そうごう‐えり【僧綱襟】‥ガウ‥🔗🔉

そうごう‐えり僧綱襟‥ガウ‥ 僧綱の位にある僧が、衣のえりに着けるもの。 僧綱襟 ⇒そう‐ごう【僧綱】

そうごう‐くび【僧綱領・僧綱頸】‥ガウ‥🔗🔉

そうごう‐くび僧綱領・僧綱頸‥ガウ‥(→)僧綱襟そうごうえりに同じ。 ②小袖の襟を折らずに三角形にして着ること。僧綱。坊主襟。 ⇒そう‐ごう【僧綱】

そうごう‐しょ【僧綱所】‥ガウ‥🔗🔉

そうごう‐しょ僧綱所‥ガウ‥ 僧綱の事務所。奈良時代は薬師寺。平安遷都後は東寺または西寺に置かれた。綱所。 ⇒そう‐ごう【僧綱】

そう‐さい【僧斎】🔗🔉

そう‐さい僧斎】 〔仏〕死者の追善などのため、僧尼に食事を供養すること。

そう‐ざん【僧残】🔗🔉

そう‐ざん僧残】 〔仏〕僧尼の守るべき具足戒の一部。波羅夷はらいに次ぐ重罪。大衆だいしゅの前に懺悔すれば、滅罪して僧団に残りうるところから名づける。十三項目あるので十三僧残と称する。

そう‐じ【僧寺】🔗🔉

そう‐じ僧寺】 僧のいる寺。寺。↔尼寺

そう‐じき【僧食】🔗🔉

そう‐じき僧食】 僧の食べる食事。正法眼蔵行持上「なんぢすでに年老なり、―を食じきすべし」

そう‐しゃ【僧舎】🔗🔉

そう‐しゃ僧舎】 てら。寺院。僧家。

そう‐しゅ【僧衆】🔗🔉

そう‐しゅ僧衆⇒そうしゅう

そう‐しゅう【僧衆】🔗🔉

そう‐しゅう僧衆】 多くの僧侶。僧徒。衆徒。

そう‐じょう【僧正】‥ジヤウ🔗🔉

そう‐じょう僧正‥ジヤウ 僧官の最上級。のちに大僧正・僧正・権僧正に分けた。現在、各宗で僧階の一つ。

そうじょう【僧肇】‥デウ🔗🔉

そうじょう僧肇‥デウ 中国、後秦の学僧。鳩摩羅什くまらじゅうの弟子。什門の四哲(僧肇・僧叡・道生・僧融)の一人。長安で師の訳経を助ける。(384〜414頃)→肇論じょうろん

そうじょう‐が‐たに【僧正谷】‥ジヤウ‥🔗🔉

そうじょう‐が‐たに僧正谷‥ジヤウ‥ 京都市左京区鞍馬山にある谷。源義経が兵法を学んだ所と伝えられる。

そう‐しょく【僧職】🔗🔉

そう‐しょく僧職】 ①僧の職務。法会・授戒・灌頂かんじょうなどの儀式および寺院の経営をつかさどる者。 ②一宗の教師(住職)。

そう‐ず【僧都】‥ヅ🔗🔉

そう‐ず僧都‥ヅ 僧綱そうごうの一つ。僧正に次ぐ僧官。のちに大僧都・権大僧都・少僧都・権少僧都に分けた。現在、各宗派で僧階の一つ。

そう‐せき【僧籍】🔗🔉

そう‐せき僧籍】 僧の宗籍。僧・尼となった者が、所属宗派で登録された籍。「―に入る」 ⇒そうせき‐ぼ【僧籍簿】

そうせき‐ぼ【僧籍簿】🔗🔉

そうせき‐ぼ僧籍簿】 各宗宗務所で、僧尼の名称・得度などを記録する帳簿。僧帳。 ⇒そう‐せき【僧籍】

そう‐ぜん【僧膳】🔗🔉

そう‐ぜん僧膳】 僧をもてなす食膳。宇治拾遺物語13「堂を飾りて―を設けて」

そう‐ぞく【僧俗】🔗🔉

そう‐ぞく僧俗】 僧侶と俗人。

そう‐たい【僧体】🔗🔉

そう‐たい僧体】 僧侶のすがた。法体ほうたい。僧形そうぎょう

そう‐だん【僧団】🔗🔉

そう‐だん僧団】 信仰のために特別の修行をする僧侶の団体。

そう‐と【僧徒】🔗🔉

そう‐と僧徒】 僧のともがら。僧侶。

そう‐どう【僧堂】‥ダウ🔗🔉

そう‐どう僧堂‥ダウ 禅宗寺院の建物の一つで、坐禅修行の根本道場。もとは坐禅を中心に食事から睡眠までの一切がなされた。禅堂。雲堂。撰仏場。

そう‐に【僧尼】🔗🔉

そう‐に僧尼】 僧と尼。男女の出家。 ⇒そうに‐りょう【僧尼令】

そうに‐りょう【僧尼令】‥リヤウ🔗🔉

そうに‐りょう僧尼令‥リヤウ 仏教を律令国家体制に組み込むために作られた僧尼統制の法令。718年(養老2)制定の養老令の篇目の一つ。 ⇒そう‐に【僧尼】

そう‐ふく【僧服】🔗🔉

そう‐ふく僧服】 僧侶の着る衣服。ころも。

そう‐へい【僧兵】🔗🔉

そう‐へい僧兵】 寺院の私兵。平安後期以後、延暦寺・興福寺など諸大寺の下級僧徒で、仏法保護を名として武芸を練り戦闘に従事した。悪僧。 僧兵

そう‐ぼう【僧坊・僧房】‥バウ🔗🔉

そう‐ぼう僧坊・僧房‥バウ 僧尼の起居する寺院付属の家屋。

そうぼう‐きん【僧帽筋】🔗🔉

そうぼう‐きん僧帽筋】 〔医〕(形がカトリック僧の頭巾に似るからいう)項部から背部の上半分にわたって浅層にある大きな三角形の筋肉。肩胛けんこう骨を動かし、また固定する。→筋肉(図)⇒そう‐ぼう【僧帽】

そう‐ほうし【僧法師】‥ホフ‥🔗🔉

そう‐ほうし僧法師‥ホフ‥ (同意の「僧」と「法師」とを重ねた語)僧。

そうぼう‐べん【僧帽弁】🔗🔉

そうぼう‐べん僧帽弁】 心臓の左心房から左心室への入口にある僧帽形の2枚の弁膜。心収縮の際、血液が左心房へ逆流するのを防ぐ。二尖弁。 ⇒そう‐ぼう【僧帽】

そう‐みん【僧旻】🔗🔉

そう‐みん僧旻】 飛鳥時代の学僧、旻みんのこと。

そう‐もつ【僧物】🔗🔉

そう‐もつ僧物】 僧伽そうぎゃに帰属する共有資財。四方僧物(堂舎・団地など)と現前僧物(衣食などの生活物資)の2種がある。僧祇そうぎ物。僧伽物。太平記35「―施料を貪る事を業とす」

そう‐もん【僧門】🔗🔉

そう‐もん僧門】 僧家。仏門。仏家。

そう‐りょ【僧侶】🔗🔉

そう‐りょ僧侶】 出家して僧門に帰した人。また、その集団。僧徒。「―の読経」↔俗衆

そう‐りん【僧林】🔗🔉

そう‐りん僧林】 大きな寺。住僧の多いことを林にたとえた語。

そう‐ろく【僧録】🔗🔉

そう‐ろく僧録】 禅宗の僧職。五山十刹およびその諸流の禅寺を統轄、人事をつかさどった。1379年(康暦1)足利義満が春屋妙葩しゅんおくみょうはを任じたのに始まり、後には鹿苑院の院主が任ぜられるようになった。室町時代には権勢をふるったが、江戸時代に廃され、1619年(元和5)以降は南禅寺金地院の院主が僧録に任ぜられた。 ⇒そうろく‐し【僧録司】

そうろく‐し【僧録司】🔗🔉

そうろく‐し僧録司】 僧録が事務を執った所。 ⇒そう‐ろく【僧録】

そう‐わき【僧脇】🔗🔉

そう‐わき僧脇】 能の中に僧の姿で出るワキ。「―物」

[漢]僧🔗🔉

 字形  筆順 〔人(亻・)部11画/13画/常用/3346・414E〕 [] 字形 〔人(亻・)部12画/14画〕 〔音〕ソウ(呉)(漢) [意味] 仏門に入って道を修める男子。沙門しゃもん。比丘びく。広く、聖職者。「僧侶そうりょ・僧院・僧俗・尼僧・仏法僧」 ▷saṃghaサンスクリットの音訳「僧伽そうぎゃ」の略。和合衆の意で、本来、三人ないし四人以上の比丘の集団をさす。 [解字] 形声。「人」+音符「曾」。 [下ツキ 悪僧・学僧・客僧・愚僧・高僧・虚無僧・山僧・師僧・住僧・雛僧・拙僧・俗僧・尼僧・伴僧・番僧・普化僧・仏法僧・売僧まいす・名僧・役僧

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