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広辞苑の検索結果 (49)

チャン‐ヒョクチュ【張赫宙】🔗🔉

チャン‐ヒョクチュ張赫宙】 (Chang Hyŏk-chu)在日朝鮮人作家。大邱テグ生れ。本名、張恩重。戦後は日本に帰化し、野口稔。作「餓鬼道」「少年」「春香伝」など。(1905〜1997)

ちょう【張】チヤウ🔗🔉

ちょうチヤウ ①琴・弓など、また幕・紙などを数える語。 ②二十八宿の一つ。南方の宿。張宿。ちりこぼし。 ③尾張国おわりのくにの略。

ちょう‐あいれい【張愛玲】チヤウ‥🔗🔉

ちょう‐あいれい張愛玲チヤウ‥ (Zhang Ailing)中国の女性作家。上海生れ。都会的な恋愛小説で知られる。1952年香港に、のちアメリカに移住。代表作「傾城の恋」。(1920〜1995)

ちょう‐おう‐り‐ちょう【張王李趙】チヤウワウ‥テウ🔗🔉

ちょう‐おう‐り‐ちょう張王李趙チヤウワウ‥テウ 中国のよくある四つの姓。どこにでもいる普通の人。

ちょう‐か【張果】チヤウクワ🔗🔉

ちょう‐か張果チヤウクワ 唐代の仙人。白驢に後ろ向きにまたがって日に数万里を行き、休息する時はその驢をたたんで箱に収め、行く時は水を吹きかけるとたちまち驢に変じたという。画題とされた。張果老。→八仙

ちょうかかい【張家界】チヤウ‥🔗🔉

ちょうかかい張家界チヤウ‥ (Zhangjiajie)中国湖南省北西部の山間地帯。世界遺産の武陵源など山峰や渓谷から成る景勝地。同名の市に所在。 武陵源(1) 提供:JTBフォト 武陵源(2) 提供:JTBフォト

ちょう‐かく【張角】チヤウ‥🔗🔉

ちょう‐かく張角チヤウ‥ 後漢の道士。黄巾の乱の首領。鉅鹿(河北省)の人。黄老の道を学び、大賢良師と称し、呪術を以て農民を教え信徒数十万。その教法を太平道と号。184年兵を挙げたが病死。( 〜184)

ちょう‐かくちゅう【張赫宙】チヤウ‥チウ🔗🔉

ちょう‐かくちゅう張赫宙チヤウ‥チウ ⇒チャン=ヒョクチュ

ちょう‐がくりょう【張学良】チヤウ‥リヤウ🔗🔉

ちょう‐がくりょう張学良チヤウ‥リヤウ (Zhang Xueliang)中国の軍人・政治家。張作霖の長子。父の死後、東三省の実権を握り、日本の反対を退けて国民政府に合体。満州事変により東三省を追われ、西北剿匪そうひ副司令となり、抗日救国を要求して蒋介石を監禁(西安事件)。その後、1991年まで事実上台湾に軟禁。(1901〜2001)

ちょうかこう【張家口】チヤウ‥🔗🔉

ちょうかこう張家口チヤウ‥ (Zhangjiakou)中国河北省北西部の工業都市。万里の長城の関門にあり、内モンゴルとの物産交流地。人口90万3千(2000)。モンゴル名カルガン。

ちょうかこう【張家港】チヤウ‥カウ🔗🔉

ちょうかこう張家港チヤウ‥カウ (Zhangjiagang)中国江蘇省南部、長江南岸の河港都市。農村の工業化・都市化が進展、1992年保税区を設置。人口95万7千(2000)。

ちょう‐きょく【張旭】チヤウ‥🔗🔉

ちょう‐きょく張旭チヤウ‥ 盛唐の書家。蘇州の人。字は伯高。革新派書法の先駆者。草書を能くし草聖と称され、筆法を顔真卿・李白に伝えた。飲中八仙の一人。

はり【張り】🔗🔉

はり張り】 ①はること。ひらきのばすこと。また、その具合。好色五人女3「目の―りんとして」 ②ひっぱる力。つっぱる程度。「弓の―が強い」 ③意気地。いきはり。また、はりあい。宇津保物語藤原君「われを―なしとおぼして」。好色一代男6「京の女郎に江戸の―を持たせ」。「―のある生活」 ④たるみがなく、ひきしまっていること。「―のある声」 ⑤弓・幕・提灯などを数える語。「提灯二―」

ばり【張り】🔗🔉

ばり張り】 〔接尾〕 ①(人数を表す語につけて)弓の強弱を表す語。「二人―の弓」 ②まねること。気取ること。「ピカソ―の絵」

はり‐あ・う【張り合う】‥アフ🔗🔉

はり‐あ・う張り合う‥アフ 〔自五〕 ①互いになぐりあうなどして争う。平家物語1「打ち合ひ―・ひしけるほどに」 ②互いにきそう。せりあう。競争する。(他動詞的にも使う)傾城禁短気「八雲といふ女郎を、都の奈葉法師と―・ひ」。「ポストをめぐって―・う」

はり‐あ・げる【張り上げる】🔗🔉

はり‐あ・げる張り上げる】 〔他下一〕[文]はりあ・ぐ(下二) 声を強く高く出す。「大声を―・げる」

はり‐おこな・う【張り行ふ】‥オコナフ🔗🔉

はり‐おこな・う張り行ふ‥オコナフ 〔他四〕 押し切ってする。わがもの顔にふるまう。平家物語8「兵衛の佐は東国に、木曾は都に―・ふ」

はり‐か・える【張り替える】‥カヘル🔗🔉

はり‐か・える張り替える‥カヘル 〔他下一〕[文]はりか・ふ(下二) 古いものを除き去り、新しいものを改めて張る。はりなおす。貼り替える。「障子を―・える」

はり‐かべ【張り壁・貼り壁】🔗🔉

はり‐かべ張り壁・貼り壁】 紙・布の類を張りつけて仕上げた壁。

はり‐がみ【張り紙・貼り紙】🔗🔉

はり‐がみ張り紙・貼り紙】 ①糊ではりつけた紙。 ②紙に命令・注意・宣伝などの事項を記して衆人の目につく所に貼り掲げるもの。壁書。「―厳禁」 ③注意または意見などを記して、書類などにはりつけておく紙。付箋ふせん⇒はりがみ‐ねだん【張紙値段】

はりかわ‐ぐら【張革鞍】‥カハ‥🔗🔉

はりかわ‐ぐら張革鞍‥カハ‥ なめしがわを張った鞍。はりぐら。

はり‐ぎぬ【張衣】🔗🔉

はり‐ぎぬ張衣】 板張をしてつやを出し、ぴんとした布で仕立てた衣。古今著聞集16「―のあざやかなるに」

はり‐き・る【張り切る】🔗🔉

はり‐き・る張り切る】 [一]〔自五〕 ①十分に張る。「ぴんと―・った弓のつる」 ②元気がみちみちている。十分に緊張している。意気ごむ。「新生活で―・っている」 [二]〔他五〕 ①ひっぱって切る。 ②過度に張って切り裂く。 [三]〔自下二〕 ⇒はりきれる(下一)

はり‐き・れる【張り切れる】🔗🔉

はり‐き・れる張り切れる】 〔自下一〕[文]はりき・る(下二) 過度に張りふくれて切れる。 ○馬力を掛けるばりきをかける 精出して仕事をする。馬力を出す。 ⇒ば‐りき【馬力】

はり‐ぐら【張鞍】🔗🔉

はり‐ぐら張鞍(→)張革はりかわに同じ。狂言、文蔵「ひやうの皮の―に」

はり‐げだい【貼外題・張外題】🔗🔉

はり‐げだい貼外題・張外題(→)題簽だいせんに同じ。

はり‐こく・る【張りこくる】🔗🔉

はり‐こく・る張りこくる】 〔他四〕 思い切りなぐる。

はり‐こ・む【張り込む】🔗🔉

はり‐こ・む張り込む】 [一]〔他五〕 ①やりこめる。へこます。言いまかす。浮世床2「縫ひ物がひとつ出来ねへ癖に、といつぱいに―・まれて」 ②大金を投ずる。奮発して散財する。おごる。「お祝いを―・む」 ③紙片や写真などを張って固定する。貼り込む。 [二]〔自五〕 ①力を入れる。力をこめる。 ②張り番をする。見張りのためにある場所に待機する。「アジトに―・む」

はり‐ころ・す【張り殺す・撲り殺す】🔗🔉

はり‐ころ・す張り殺す・撲り殺す】 〔他五〕 なぐり殺す。

はり‐さ・ける【張り裂ける】🔗🔉

はり‐さ・ける張り裂ける】 〔自下一〕[文]はりさ・く(下二) ①張りふくれて裂ける。 ②悲嘆・憤怒・苦痛などにたえきれないたとえにいう。「胸が―・ける思い」

はり‐さし【張り差し】🔗🔉

はり‐さし張り差し】 相撲で、立ち上がった途端に相手の顔面を張り、相手がひるむ隙に有利な差し手をすること。 ○針刺すばかりはりさすばかり 針をやっと刺せるほど狭いこと。宇治拾遺物語15「その子孫、世に―の所をしらず」 ⇒はり【針】

はり‐たお・す【張り倒す・撲り倒す】‥タフス🔗🔉

はり‐たお・す張り倒す・撲り倒す‥タフス 〔他五〕 平手で打って倒す。なぐりたおす。

はり‐だ・す【張り出す】🔗🔉

はり‐だ・す張り出す】 〔自他五〕 ①外側へ出っぱる。また、出っぱらせる。「道路に―・した枝」 ②広く示すために、紙や札に記してかかげる。貼り出す。

はり‐つ・く【張り付く・貼り付く】🔗🔉

はり‐つ・く張り付く・貼り付く】 [一]〔自五〕 ①はりつけた状態になる。はりつけたようにくっつく。 ②「張付け」2をする。 [二]〔他下二〕 ⇒はりつける(下一)

はり‐つ・ける【張り付ける・貼り付ける】🔗🔉

はり‐つ・ける張り付ける・貼り付ける】 〔他下一〕[文]はりつ・く(下二) ①ひろげて他の物につける。 ②糊などでくっつける。 ③「張付け」2をさせる。「現場に記者を―・ける」 ④磔はりつけにする。

はり‐つ・める【張り詰める】🔗🔉

はり‐つ・める張り詰める】 〔自他下一〕[文]はりつ・む(下二) ①一面に残す所なく張る。「氷が―・める」 ②気持を十分に張る。緊張する。二葉亭四迷、平凡「―・めて破裂はちきれさうになつてゐた気がサツと退いて」

はり‐とば・す【張り飛ばす・撲り飛ばす】🔗🔉

はり‐とば・す張り飛ばす・撲り飛ばす】 〔他五〕 平手でなぐりとばす。二葉亭四迷、其面影「乱暴にも其人を―・し、後で謝罪書を取られるなど」

はり‐ぬ・く【張り抜く】🔗🔉

はり‐ぬ・く張り抜く】 〔他四〕 張抜きに作る。鹿の子餅「美しいきれで―・いた上り兜」

はり‐ばん【張り番】🔗🔉

はり‐ばん張り番】 見張って番をすること。また、その人。見張り番。〈日葡辞書〉。「―に立つ」

はり‐ふだ【貼り札・張り札】🔗🔉

はり‐ふだ貼り札・張り札】 知らせるべき事を記して衆人の目につく所に貼りだす札。「壁に―をする」

はり‐ぶみ【貼り文・張り文】🔗🔉

はり‐ぶみ貼り文・張り文】 禁止・注意・命令などをしるして壁などに貼りかかげるもの。はりがみ。

はり‐ぼて【張りぼて】🔗🔉

はり‐ぼて張りぼて】 張子で作った物。特に、張子で作った芝居の小道具。「―の人形」 ○針ほどの事を棒ほどに言うはりほどのことをぼうほどにいう 小さな物事をおおげさに言う。針小棒大。 ⇒はり【針】

はり‐まわ・す【張り回す】‥マハス🔗🔉

はり‐まわ・す張り回す‥マハス 〔他五〕 ①まわり一面に張る。はりめぐらす。 ②所かまわずなぐる。

はり‐め【貼り目・張り目】🔗🔉

はり‐め貼り目・張り目】 はり合わせたつぎ目。

はり‐めぐら・す【張り巡らす】🔗🔉

はり‐めぐら・す張り巡らす】 〔他五〕 取り囲むようにまわりに張る。「周囲に鉄条網を―・す」

はり‐や・る【張り破る】🔗🔉

はり‐や・る張り破る】 〔他四〕 強く張ってやぶる。伊勢物語「上のきぬの肩を―・りてけり」

はり‐わた・す【張り渡す】🔗🔉

はり‐わた・す張り渡す】 〔他五〕 二つのものの間に渡して張る。

は・る【張る】🔗🔉

は・る張る】 [一]〔自五〕 いっぱいに押しひろがる意。 ①芽がふくらむ。芽が出る。万葉集14「うらもなく吾が行く路に青柳の―・りて立てればものもひ出つも」 ②ふくれる。はちきれそうになる。また、伸び広がる。今昔物語集19「わが―・らぬ乳をよもすがら吸はすれば」。日葡辞書「ハラガハル」。「根が―・る」 ③一面に満ちふさがる。「氷が―・る」 ④一端から他端へたるみなく延べわたされる。「ぴんと―・った糸」 ⑤(頬骨・肩などが)つき出る。泉鏡花、売色鴨南蛮「頬骨の―・つた菱形の面つらに」 ⑥筋肉がこわばる。「肩が―・る」 ⑦せまくて窮屈に感じる。「洋服の袖が―・る」 ⑧緊張する。「気が―・る」 ⑨強く盛んになる。浮世風呂2「さりながら着類は綺羅が―・りましてネ」。「欲が―・る」 ⑩度を越して多くなる。「値が―・る」「経費が―・る」「荷が―・る」 [二]〔他五〕 ➊事物を力いっぱい押しひろげる。 ①布・網などをぴんとのべひろげる。一面にたるみなくのべわたす。万葉集17「あしひきの彼面此面に鳥網―・り守部をすゑて」。万葉集7「海人小船帆かも―・れると見るまでに鞆の浦廻に浪立てり見ゆ」。「幕を―・る」 ②糸・紐・綱などを一端から他端へたるみなく延ばしわたす。万葉集3「天の原ふりさけ見れば白真弓―・りてかけたり夜路は吉けむ」。源氏物語若菜上「琴の緒もいとゆるに―・りて、いたうくだして調べ」。日葡辞書「ユミヲハル」。「電線を―・りめぐらす」 ③(「貼る」とも書く)ひらたくのばして、糊・釘などで他の物につける。宇津保物語楼上上「楼の天井には鏡形・雲の形を織りたる高麗錦を―・りたり」。大鏡「黄なる紙―・りたる扇をさしかくして」。「切手を―・る」「羽目を―・る」 ④大きく開く。日葡辞書「メヲミハル」「メヲハッテヲドス」 ⑤液体を一面にみたす。「浴槽に水を―・る」 ⑥いっぱいにのばす。ひろげる。天草本伊曾保物語「志を下さず肘を―・つてゐたを何かは堪こらへう」。「胸を―・る」 ⑦ぴしゃりと打つ。なぐる。平家物語4「仲綱め乗れ仲綱め打て―・れ」。日葡辞書「アタマヲハル」。「横っ面つらを―・る」 ⑧将棋で、手持ちの駒を盤面におく。「王の頭に金を―・る」 ➋精一杯つっぱった態度・様子を示す。 ①頑張る。心を奮いおこす。源氏物語真木柱「いとさがなげに睨みて―・りゐたれば」。太平記17「機を―・り、心を専らにして攻め戦ふこと片時もたゆまず」 ②強引に意地を押し通す。日葡辞書「ジャウ(情)ヲハル」。「我を―・る」 ③威勢を示す。強く盛んにする。世間胸算用1「世間を―・つて棟のたかき内には、それほどの風があたつて」。「みえを―・る」「欲を―・る」「声を―・りあげる」 ④緊張させる。世間胸算用3「旦那お出でといはるるまでの外聞に無用の気を―・りける」 ⑤対抗する。「人の向こうを―・る」 ⑥謡曲などで、節を上音にうたい上げる。申楽談儀「『君をいはひて』、『はひて』と―・るべからず」 ⑦(「気を―・る」の形で)気前よく金を与える。はずむ。浮世草子、新色五巻書「大鼓の又三郎にもちとお気を―・られよ」 ➌構え設ける。 ①物を広げるようにして設ける。設備する。配置する。古事記「宇陀のたかきに鴫わな―・る」。平家物語8「平家は陣を五つに―・る」。「キャンプを―・る」「祝宴を―・る」 ②遊女たちが客をひくために店先に並ぶ。誹風柳多留9「がらがらと鳴らせば狆ちんも見世を―・り」 ③勝負事に賭物をする。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「瀬多の久三が筒の時、百切―・つて見たれば、勝つ程に勝つ程に、一いきに七百」。「相場を―・る」 ④得ようとしてつけねらう。浮世床2「娘を―・りに往つて他家の帳合までしてやつたり」。「犯人を―・る」 ⑤占有した地位をゆるがぬものとする。「横綱を―・る」 ⑥はりぬきにつくる。中空の器を作る。「張子を―・る」 ➍(取引用語)市場で思惑売買を試みる。 ➎(隠語) ①盗んだ着物を着る。 ②強情で容易に白状しない。

[漢]張🔗🔉

 字形  筆順 〔弓部8画/11画/教育/3605・4425〕 〔音〕チョウ〈チャウ〉(呉)(漢) 〔訓〕る [意味] ①はる。ぴんと伸びる。外に広がり出る。大きく広げる。「張力・緊張・伸張・拡張・主張・誇張」 ②琴・弓・幕などを数える語。はり。「かや一張」 [解字] 形声。「弓」+音符「長」(=長くのばす)。弓に弦を長く伸ばしてはる意。 [下ツキ 一張一弛・一張羅・拡張・緊張・抗張力・誇張・骨張・弛張・主張・出張・伸張・怒張・膨張

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ちょう【張】🔗🔉

ちょう チヤウ 【張】 ■一■ [1] (名) 二十八宿の一。南方の星宿。張星。ちりこぼし。 ■二■ (接尾) 助数詞。 (1)弓や琴など,弦・絃を張ったものを数えるのに用いる。「弓二―」 (2)幕・蚊帳(カヤ)など,張りめぐらすものを数えるのに用いる。「蚊帳一―」 (3)紙や皮などを数えるのに用いる。

はり【張り】🔗🔉

はり 【張り】 ■一■ [0] (名) (1)引っ張る力が働いていること。また,その力の程度。「―を強くする」 (2)ひきしまって弾力があること。「―のある肌」「―のある声」 (3)自分の行動に意義を見いだして,それを積極的に行なっていこうとする気持ち。張り合い。「心に―をもつ」「生きる―を失う」 (4)自分の意志を通そうとする気持ち。意気地。「他人(ヒト)にいはれじ笑はれまじと,―を通し意地づくの/人情本・英対暖語」 ■二■ (接尾) 助数詞。 (1)提灯(チヨウチン)・幕・蚊帳(カヤ)・テントなど,張って作った物,張りめぐらして用いるものを数えるのに用いる。 (2)弓・琴など,弦・絃を張った類のものを数えるのに用いる。 →ばり(張)

ばり【張り】🔗🔉

ばり 【張り】 (接尾) (1)人名などに付いて,それに似ている,それをまねているの意を表す。「円朝―の話しぶり」「左翼―の考え方」 (2)人数を表す語に付いて,弦(ツル)を張るのに要する人数によって弓の強さを表す。「三人―の弓」

はり-あい【張(り)合い】🔗🔉

はり-あい ―アヒ [0] 【張(り)合い】 (1)張り合うこと。競うこと。「意地の―」 (2)働きかけただけの反応が感じられ,充足感のあること。やり甲斐(ガイ)のあること。「上達が早いので,教える―がある」「―のない仕事」

はりあい-ぬけ【張(り)合い抜け】🔗🔉

はりあい-ぬけ ―アヒ― [0] 【張(り)合い抜け】 (名)スル 張り切っていた気持ちがくじけること。「動かざること山のごときに,お銀も―がして/二人女房(紅葉)」

はり-あ・う【張(り)合う】🔗🔉

はり-あ・う ―アフ [3] 【張(り)合う】 (動ワ五[ハ四]) (1)同じ目標に向かって互いにせりあう。「総裁の座を―・う」 (2)相手に負けまいとして互いに競争しあう。互いにゆずらない。「―・って芸をみがく」「双方自説を主張して―・う」 (3)なぐり合う。「負けじ,おとらじと手をはなちて―・ひける/曾我 1」 [可能] はりあえる

はり-あ・げる【張(り)上げる】🔗🔉

はり-あ・げる [4] 【張(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 はりあ・ぐ 声を強く大きく出す。「大声を―・げる」

はり-あわ・せる【張り合(わ)せる・貼り合(わ)せる】🔗🔉

はり-あわ・せる ―アハセル [5] 【張り合(わ)せる・貼り合(わ)せる】 いくつもはってひとつにする。紙などを何枚もはる。

はり-おうぎ【張(り)扇】🔗🔉

はり-おうぎ ―アフギ [3] 【張(り)扇】 扇子の親骨一本をしんにして,奉書紙で張り包んだもの。講釈師が釈台をたたいて話の調子をととのえるために用いる。

はり-かえ【張(り)替え】🔗🔉

はり-かえ ―カヘ [0] 【張(り)替え】 (1)はりかえること。「障子の―」 (2)衣類をといて洗い張りすること。

はり-か・える【張(り)替える】🔗🔉

はり-か・える ―カヘル [4][3] 【張(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 はりか・ふ 古くなったものを除いて新しいものを張る。張り直す。「襖(フスマ)を―・える」「かさを―・える」

はり-かた【張(り)形】🔗🔉

はり-かた [0] 【張(り)形】 〔「はりがた」とも〕 水牛の角や鼈甲(ベツコウ)などで陰茎の形に作った淫具。張り子。

はり-がみ【張(り)紙・貼り紙】🔗🔉

はり-がみ [0] 【張(り)紙・貼り紙】 (1)紙をはり付けること。また物にはり付けた紙。 (2)注意事項・宣伝文などを書き,人目につく所にはること。また,その紙。 (3)注意や覚え書きなどを書いて書類などにはりつけること。また,その紙。付箋(フセン)。

はりがみ-ねだん【張(り)紙値段】🔗🔉

はりがみ-ねだん 【張(り)紙値段】 蔵米の支給期に,江戸城内中の口に張り紙で掲示された,米と貨幣との換算率を記した布告。蔵米取りである旗本・御家人を対象としたもの。

はり-がわら【張り瓦】🔗🔉

はり-がわら ―ガハラ [3] 【張り瓦】 ⇒竪瓦(タテガワラ)

はり-き・る【張(り)切る】🔗🔉

はり-き・る [3] 【張(り)切る】 ■一■ (動ラ五[四]) (1)十分に張る。ぴんと張る。「たこの糸が―・る」 (2)心がひきしまる。緊張する。「―・った気分」 (3)物事に積極的に当たろうという意欲に満ちる。いきごむ。「選手一同―・っている」「―・って働く」 (4)引っぱって切る。「うへのきぬを―・りて,いと惜しき事いひて/和泉式部集」 [可能] はりきれる ■二■ (動ラ下二) ⇒はりきれる

はり-き・れる【張(り)切れる】🔗🔉

はり-き・れる [4] 【張(り)切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 はりき・る 極度に引っ張られて切れる。また,はち切れる。「―・れるやうな顔に皮肉な微笑を泛(ウカ)べつ/社会百面相(魯庵)」

はり-こ【張(り)子】🔗🔉

はり-こ [0] 【張(り)子】 物の形を木型で作り,それに紙を重ねてはり,糊(ノリ)がかわいてから,木型を抜き去ったもの。はりぬき。また,木・竹などで芯(シン)を組み,上から幾重にも紙を張って作ったもの。はりぼて。「犬の―」

はりこ-かずら【張(り)子鬘】🔗🔉

はりこ-かずら ―カヅラ [4] 【張(り)子鬘】 張り子の台に泥絵の具で髪を描いたり毛を植えたりした略式の鬘。にわか狂言や茶番劇に用いる。

はりこ-の-とら【張(り)子の虎】🔗🔉

はりこ-の-とら [0] 【張(り)子の虎】 (1)首が動くように作った虎の張り子の玩具。首を振り動かす癖のある人をあざけっていうのにも用いる。 (2)(転じて)見かけだけ強くて,本当は弱い人。虚勢をはる人。

はり-こみ【張(り)込み】🔗🔉

はり-こみ [0] 【張(り)込み】 (1)張り番をすること。刑事などがある場所に待機して見張りをすること。 (2)(「貼り込み」とも書く)中にはりつけること。また,はったもの。 (3)思い切って金を出すこと。奮発。「えらい―ぢやの/浄瑠璃・関取千両幟」 (4)相手をおどかそうとして言う,高圧的な言葉。おどかし。けんつく。「さまざまに言訳し,又―言つてみても,いつかう聞き入れず/滑稽本・膝栗毛 7」

はり-こ・む【張(り)込む】🔗🔉

はり-こ・む [3] 【張(り)込む】 (動マ五[四]) (1)(「貼り込む」とも書く)中にはりつける。「アルバムに写真を―・む」 (2)張り番をする。刑事などが犯人の立ち寄りそうな場所に待機して見張りをする。「犯人の立ち回り先に―・む」 (3)あることのために思い切りよく大金を使う。奮発する。「チップを―・む」「一人娘の晴れ着に―・む」 (4)力を入れる。精を出す。「まじめになつて―・むと/滑稽本・続膝栗毛」 (5)高圧的に出たり,理屈を言ったりして相手をへこます。「遣手婆婆(バアサン)や引手の伯母御に―・まれちやあ男が立たねえ/人情本・梅児誉美 3」 [可能] はりこめる

はり-たお・す【張(り)倒す・撲り倒す】🔗🔉

はり-たお・す ―タフス [4] 【張(り)倒す・撲り倒す】 (動サ五[四]) 平手などで強く打って倒す。なぐり倒す。「横っ面を―・す」 [可能] はりたおせる

はり-だし【張(り)出し】🔗🔉

はり-だし [0] 【張(り)出し】 (1)外側へ出っぱらせること。特に建築で,建物の外に張り出して造りつけた部分。「―の窓」 (2)(「貼り出し」とも書く)注意書きなどを人目につく所にはること。張り紙。 (3)相撲で,番付の欄外に記すこと。また,その力士。欄内に記された力士の次位であることを示す。「―大関」

はりだし-まど【張(り)出し窓】🔗🔉

はりだし-まど [5] 【張(り)出し窓】 「出窓(デマド)」に同じ。

はり-だ・す【張(り)出す】🔗🔉

はり-だ・す [3] 【張(り)出す】 (動サ五[四]) (1)外に突き出る。また,出っ張らせる。「庭に―・して窓を造る」 (2)(「貼り出す」とも書く)広く知らせるために紙や札に書いて掲げる。「試験の成績を―・す」 [可能] はりだせる

はり-つ・める【張(り)詰める】🔗🔉

はり-つ・める [4] 【張(り)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 はりつ・む (1)あたり一面残らず張る。「池に氷が―・める」「床にタイルを―・める」 (2)気持ちを十分に引きしめる。また,緊張する。「神経を―・める仕事」「―・めた雰囲気」

はり-て【張(り)手】🔗🔉

はり-て [0] 【張(り)手】 相撲の技の一。相手の横面あるいは首の側面を平手で打つこと。両手で同時に張るのは禁じ手。

はり-ぬき【張(り)抜き・張(り)貫き】🔗🔉

はり-ぬき [0] 【張(り)抜き・張(り)貫き】 「張り子」に同じ。

はり-ふだ【貼り札・張(り)札】🔗🔉

はり-ふだ [0][2] 【貼り札・張(り)札】 (名)スル 知らせたい事柄を紙や板に書いて,人目につきやすい所に貼ること。また,その札。

はり-ぼて【張りぼて】🔗🔉

はり-ぼて [0] 【張りぼて】 ざる・かごに紙をはり,漆・渋を塗ったもの。張り子。また,芝居の小道具に用いる張り子。

はり-まわ・す【張(り)回す】🔗🔉

はり-まわ・す ―マハス [4] 【張(り)回す】 (動サ五[四]) (1)布・縄などを,まわりに切れ目なく張る。はりめぐらす。「幔幕(マンマク)を―・す」 (2)(「撲り回す」とも書く)ところかまわずなぐる。「はつて―・すはりすまふ/狂言記・文相撲」

はり-みせ【張(り)見世・張(り)店】🔗🔉

はり-みせ [0] 【張(り)見世・張(り)店】 遊郭で,娼妓が店の往来に面した所に居並んで客を待つこと。また,その店先。 ⇔陰見世

はり-めぐら・す【張り巡らす】🔗🔉

はり-めぐら・す [5][0] 【張り巡らす】 (動サ五[四]) まわりを囲むように張る。全体をおおうようにくまなく張る。はりまわす。「幕を―・す」「情報網を全国に―・す」

はり-わた・す【張(り)渡す】🔗🔉

はり-わた・す [4] 【張(り)渡す】 (動サ五[四]) 綱などを一方から他方へ引いて渡す。「綱を―・す」 [可能] はりわたせる

はり【張りのある】(和英)🔗🔉

はり【張りのある】 tense (ぴんと張った);→英和 strong (力強い);→英和 brisk (きびきびした).→英和

はりあう【張り合う】(和英)🔗🔉

はりあう【張り合う】 rival;→英和 compete[strive].→英和

はりあげる【張り上げる】(和英)🔗🔉

はりあげる【張り上げる】 raise[lift up](声を).→英和

はりかえる【張り替える】(和英)🔗🔉

はりかえる【張り替える】 repaper;recover (傘などを);→英和 upholster (いすなどを張る).→英和

はりきって【張り切っている】(和英)🔗🔉

はりきって【張り切っている】 be in high spirits (元気で);be (stretched) tight (綱などが).

はりこむ【張り込む】(和英)🔗🔉

はりこむ【張り込む】 [見張る]keep an eye;→英和 keep watch;treat oneself[a person]to(奮発する).

はりたおす【張り倒す】(和英)🔗🔉

はりたおす【張り倒す】 knock[strike]down;slap (平手で打つ).→英和

はりだす【張り出す】(和英)🔗🔉

はりだす【張り出す】 project;→英和 jut out;protrude.→英和

はりだす【張り出す】(和英)🔗🔉

はりだす【張り出す】 put up.

はりつめる【張り詰める】(和英)🔗🔉

はりつめる【張り詰める】 (1)[池・湖などが氷で]be frozen over.(2)[気を]strain[string]one's nerves.

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